JP2915733B2 - 光角度センサおよびその使用方法 - Google Patents

光角度センサおよびその使用方法

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JP2915733B2 JP2421093A JP2421093A JP2915733B2 JP 2915733 B2 JP2915733 B2 JP 2915733B2 JP 2421093 A JP2421093 A JP 2421093A JP 2421093 A JP2421093 A JP 2421093A JP 2915733 B2 JP2915733 B2 JP 2915733B2
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信也 川西
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光源から発せられる光
線を受光し、その光角度を検出する光角度センサおよび
その使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光源(以下、LEDと称す)の角
度位置を検出する光角度センサとして、扇風機用の光角
度センサを例にあげて説明する。この光角度センサは、
扇風機用リモートコントロール送信機のLED光位置
(角度)を検出し、風向をLED光の方向に向けるため
に、扇風機本体に取り付けられるものである。
【0003】図9に示すように、従来の光角度センサで
は、受光部には、複数個のフォトダイオードPD1,P
D2,PD3が用いられており、これらフォトダイオー
ドPD1,PD2,PD3の前方には、リモートコント
ロール送信機のLEDからの入射光を受けるレンズ1が
設置されている。
【0004】ここで、例えば、LEDが光角度センサの
正面方向にある場合、図9の如く、光角度センサにLE
D光Ch1が入射し、三個のフォトダイオードPD1,
PD2,PD3のうち、フォトダイオードPD2の光出
力電流が最大となる。
【0005】LEDが、光角度センサの正面方向から横
方向へ移動するに従い、入射光は図9のLED光Ch1
からLED光Ch2へと移動する。そして、LED光C
h2が光角度センサに入射した場合、フォトダイオード
PD1とフォトダイオードPD2の光出力電流が同等に
なる。
【0006】さらに、LEDが横方向へ移動すると、入
射光は図9のLED光Ch2からLED光Ch3へと移
動する。そして、LED光Ch3が光角度センサに入射
した場合、フォトダイオードPD1の光出力電流が最大
になる。
【0007】これら各フォトダイオードPD1,PD
2,PD3の光出力電流を電気的に比較、演算処理する
ことにより、LED光の入射角度を検出できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の光角度センサに
おいて、図10の如く、LEDが(A)の位置(正面方
向)にあれば、レンズ1を通過した光はフォトダイオー
ドPD2に、LEDがX−Z平面上の(B)の位置にあ
れば、レンズ1を通過した光はフォトダイオードPD1
に各々入射する。しかしながら、リモートコントロール
送信機のLEDが常に図10のX−Z平面内に位置する
とは限らず、例えばY−Z平面内の(C)の位置にくる
こともある。この場合、レンズ1を通過した光は、Y−
Z平面内のフォトダイオードPD2から外れた位置に入
射してくるため、(C)の位置からのLED光の入射が
あるにもかかわらず、いずれのフォトダイオードPD
1,PD2,PD3の光出力電流としても表われること
はなく、故にLEDの位置を検出することができなくな
ってしまう。
【0009】(C)の様なX−Z平面から外れた位置か
らのLED光をフォトダイオードPD1,PD2,PD
3にて受けるためには、各フォトダイオードPD1,P
D2,PD3のY方向の幅を大にする必要がある。そう
すると、フォトダイオードPD1,PD2,PD3の面
積が大になる分、部品コストが上昇してしまう。しか
も、必要スペースも増大し、小型化の要請に反する。
【0010】また、LED光がX−Z平面内を移動する
場合についてのみ考えても、レンズ1と組み合せた光学
系を用いると、広範囲角度のLED位置を検出するため
には、フォトダイオードPD1,PD2,PD3の面積
をX方向に大きくしなければならない。
【0011】具体的には、レンズの焦点距離f(図示せ
ず)を極力短くし(例えばf≧3mm)、X−Z平面内
のLED位置が仮に±45°以内のどこにあるかを検出
したい場合、幾何学的計算により、フォトダイオードP
DのX方向の長さは少なくとも6mm必要であった。し
たがって、部品コスト低減および省スペース化の限界と
なっていた。
【0012】以上のことは、フォトダイオードPD1,
PD2,PD3についてだけでなく、レンズ1について
も大面積化が要求されることから、レンズ1に要する部
品コストおよびスペースの問題も、同時に重要な課題と
なっていた。
【0013】本発明は、上記課題に鑑み、受光部および
レンズにかかる部品コストおよびスペースを低減でき、
LED位置が三次元的に移動しても検出可能となる光角
度センサおよびその使用方法の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1〜3の如く、光源の角度位置を検出する二次
元光角度センサにおいて、光源からの光線を受光する受
光素子11と、該受光素子11の前方に配置された遮光
壁12と、該遮光壁12に設けられ受光素子11に入射
する光線を制限する絞り窓13とを備え、前記受光素子
11は、一方向に長い短冊形に形成され、その受光面の
長手方向中のどの位置に光が入射されたかを検知できる
機能を有せしめられ、前記絞り窓13は、受光素子11
の長手方向に直交する方向に長い短冊形に形成され、前
記受光素子11の長さ寸法Lg1は、前記絞り窓13の
絞り幅寸法Wd2より大とされ、前記絞り窓13の長さ
寸法Lg2は、前記受光素子11の幅寸法Wd1より大
とされたものである。そして、受光素子11の長手方向
に対応する前記絞り窓13の対向する内壁27に、絞り
幅Wd2を狭めるように断面視く字形の傾斜面が形成さ
れる。
【0015】ここで、前記受光素子11は、受けた光の
スポット位置により両端部に流れる一対の電流I,I
の比率が変化する半導体位置検出素子(Positi
onSensitive Detector:以下、P
SDと略す)、または、長手方向に並置された複数個の
光電変換チップから構成されたものである。
【0016】
【作用】上記課題解決手段において、受光素子11の長
さ寸法Lg1が、絞り窓13の絞り幅寸法Wd2より大
であるため、絞り窓13により、光源からの光を受光素
子11の長手方向に対して絞りをかけることができる。
したがって、レンズを配置しなくても、受光素子11の
受光面に対して焦点を合わせることができ、受光素子に
て、その長手方向中のどの位置に光が入射されたかを検
知できる。
【0017】また、絞り窓13を受光素子11の長手方
向に直交する方向に長い短冊形に形成し、この方向につ
いての絞りをかけていない構成としているため、光源が
受光素子11の長手方向に直交する方向に大きく外れて
も、受光素子11の受光面に光線を照射でき、受光素子
11の長手方向についての角度位置検出を行なうことが
できる。
【0018】また、光角度センサを、同一平面上に一対
に並置し、一方の光角度センサ31を、その受光素子1
1の長手方向が前記平面上の縦方向に一致するよう配置
し、他方の光角度センサ32を、その受光素子11の長
手方向が前記平面上の横方向に一致するよう配置すれ
ば、一方の光角度センサ31で光源の縦方向の角度位置
を検出し、他方の光角度センサ32で光源の横方向の角
度位置を検出することができる。つまり、光源が、三次
元空間内のどこに位置していても、縦方向と横方向の角
度位置を夫々検出できる。
【0019】
【実施例】
(第一実施例)本発明の第一実施例の光角度センサは、
例えばリモートコントロール送信機としてのLED素子
等の光源(以下、LEDと称す)から発せられる光を受
光し、LEDの角度位置を二次元的に検出するものであ
る。
【0020】図1〜3の如く、該光角度センサは、LE
Dからの光線を受光する受光素子11と、該受光素子1
1の前方に配置された遮光壁12と、該遮光壁12の中
央部で受光素子11に入射する光線を制限する絞り窓1
3とを備えている。
【0021】前記受光素子11は、受けた光のスポット
位置により両端部に流れる一対の電流I,Iの比率
が変化する半導体位置検出素子(Position S
ensitive Detector:以下、PSDと
略す)が用いられている。
【0022】該PSD11は、図4(A)に示すよう
に、シリコンチップの表面にp層、裏面にn層、そ
してその中間にあるi層の三層から構成され、PSD1
1の表面に光スポットφを照射したとき、生成された電
荷(キャリアー)は抵抗層(p層)で光の入射位置と
取り出し電極A,Bまでの距離に逆比例して分割され、
各々の電極A,Bから電流I,Iとして取り出され
る。この電流I,Iの比率を検出することで、PS
D11上のどの位置に光が入射されたかを知ることがで
きる。
【0023】該PSD11の動作原理を説明する。図4
(A)の如く、LEDからの光線がPSD11に入射す
るセンシング位置(光のスポット位置)は、LEDの角
度位置によって変化する。PSD11に入射する光のス
ポット位置が変化すると、これに応じてPSD11の両
端から取出される出力電流IとIのバランスが変化
する。この出力電流I,Iのバランスを検出するこ
とで、その角度位置を知ることができる。
【0024】また、LEDの光量が変化したとき、PS
D11の両端の出力電流I,Iの絶対値は変化する
が、その相対的な比率は光のスポット位置のみによって
決まり、光の強さによっては影響されないため、LED
の光角度センサからの距離が変化しても、LEDの光角
度センサに対する角度方向(角度位置)が変化しない限
り出力電流I,Iのバランスは変化せず、LEDの
光角度センサからの距離に拘わらずその角度位置を正確
に検出できる。
【0025】ここで、出力電流I,Iのバランスを
検出する回路としては、図5のような信号処理回路15
を用いればよい。該信号処理回路15の動作原理を説明
する。
【0026】今、図4(A)のように、光電流I、電
極A,Bの中点から光入射位置P点までの距離をx、入
射位置P点から電極Aまでの抵抗値をR01、入射位置
P点から電極Bまでの抵抗値をR02、電極A,B間の
距離をL、電極A,B間の抵抗値をR、電極A,Bか
ら取り出される電流を夫々I,Iとすると、電流I
,Iは以下の(1)(2)式で表される。
【0027】
【数1】
【0028】表面抵抗層(p層)の比抵抗Rの分布
が図4(B)のように一様であるので、抵抗R01,R
02は入射位置P点から電極A,Bまでの距離に比例
し、次式で表される。
【0029】
【数2】
【0030】これを(1)(2)式に代入すると、電極
A,Bから取り出される電流I,Iは次式となる。
【0031】
【数3】
【0032】ここで、電流I,Iの和と差の比をと
ると次式となる。
【0033】
【数4】
【0034】このように、受光素子としてPSD11を
用いると、直接位置情報を出力として得られる。
【0035】このPSD11の出力電流IとIを、
前記信号処理回路15にて処理する。図5において、R
〜Rは抵抗、P〜Pは増幅器を示す。PSD1
1の出力電流I,Iは、電流電圧変換回路部16に
て、電圧V01,V02に変換する。V01はV01
×I、V02はV02=R×Iとなる。次
に、減算回路部17にてV02とV01の引算を行い、
−Iに対応した出力電圧V0Aを得る。V0A
次式で表わされる。
【0036】
【数5】
【0037】また、加算回路部18にて、V01とV
02の足し算を行う。図5において、V03は次式で表
わされる。
【0038】
【数6】
【0039】そして、I+Iに対応した出力V0B
を得ることができる。V0Bは次式で表わされる。
【0040】
【数7】
【0041】このV0AとV0Bをマイコン等で演算処
理することにより、V0A/V0Bを求める。V0A
0Bは次式で表わされる。
【0042】
【数8】
【0043】したがって、(I−I)/(I+I
)は、上述の如く、PSD11に入射する光の位置に
対応しており、(I−I)/(I+I)によ
り、PSD11に入射する光のスポット位置がわかる。
【0044】PSD11に入射する光のスポット位置が
わかると、前述のように、LEDの角度位置がわかる。
【0045】このようにして、PSD11の出力電流I
とIを信号処理回路15にて処理することにより、
LEDの角度位置を知ることができる。
【0046】また、信号処理回路15として、図6に示
すように、他の回路構造をとるものを用いてもよい。こ
の回路において、21は対数変換回路部、22は差動増
幅回路部、23,24はlogダイオードで、その出力
01,V02は次式で表される。なお、kはボルツマ
ン定数、Tは絶対温度(°K)、qは電子の電荷量であ
る。
【0047】
【数9】
【0048】そして、増幅回路部22内からの出力V
次式で表わされる。
【0049】
【数10】
【0050】この回路により、log(I/I)に
対応した出力を得ることができる。I/Iは、PS
D11に入射する光のスポット位置に対応しており、l
og(I/I)により、PSD11に入射する光の
スポット位置がわかる。PSD11に入射する光のスポ
ット位置がわかると、前述のように、LEDの角度位置
を知ることができる。
【0051】ところで、前記PSD11は、図1,3の
如く、X方向に長い短冊形に形成されている。そして、
該PSD11の長さ寸法Lg1は、前記絞り窓13の絞
り幅寸法Wd2より大とされている。
【0052】また、該PSD11は、図2,3の如く、
透光性エポキシ樹脂等の封止樹脂体26にて封止され、
外力から保護される。
【0053】前記遮光壁12は、エポキシ樹脂等を金型
成形したものや、板金を打ち抜いて折曲形成したもの等
が用いられる。
【0054】前記絞り窓13は、前記PSD11の長手
方向、すなわちX方向に直交するY方向に長い短冊形に
形成されている。そして、該絞り窓13の長さ寸法Lg
2は、前記PSD11の幅寸法Wd1より大とされてい
る。
【0055】また、該絞り窓13の内壁27は、図2の
如く、絞り方向の断面視でく字形に形成されている。こ
れは、絞り窓13の深さ方向についての中央位置の絞り
幅Wd2を特に狭めることによって、PSD11への入
射光を絞り窓13の中央位置で交差させるためである。
すなわち、LEDが正面方向にある場合(図2,3中の
LED1)、入射光をPSD11の中央位置に入射さ
せ、LEDが右方向にある場合(図2中のLED2,L
ED3)、入射光をPSD11の左側に入射させる。つ
まり、光角度センサのPSD11に入射する像は、実際
の像に対して絞り窓13の中央線を中心にして反転す
る。これにより、従来必要であったレンズを用いずに、
LEDの位置を検出する。
【0056】上記構成の光角度センサの単体で動作を説
明する。
【0057】まず、例えば、LEDがX−Z平面内にあ
る場合で、LEDが正面方向から横方向へ移動すると
き、入射光の角度は、図2中のLED光はCh1,Ch
2,Ch3の様に変化する。このLED光の入射角度に
より、絞り窓13を通過してPSD11上に照射する光
のスポット位置(重心位置)が変化する。光の重心位置
が変化すると、上述のようにPSD11の両端の出力電
流I,Iの比率が変化するため、これを信号処理回
路15で演算処理することにより、LED光の入射角度
に対応する出力が得られる。すなわち、演算出力にてL
ED光の入射角度を知ることができる。
【0058】また、LEDと受光部の距離が変化して
も、LED光の入射角度が一定であれば、PSD11の
両端の出力電流I,Iの絶対値は変化するが、出力
電流I,Iの比率は一定であるため、この比率を回
路的に演算処理することにより、LEDまでの距離とは
拘わりなく、LED光の入射角度を知ることができる。
【0059】次に、もし、LEDが、正面方向からY方
向に移動し、Y−Z平面上のいずれかの点に位置した場
合、LED光は図1,3中のCh4となる。
【0060】ここで、図9,10に示したような従来の
レンズを用いた光角度センサであれば、レンズを通過し
た光は、レンズの中心点を通過して直進し(像は反転す
る。)、受光部からはみ出してしまう。そうすると、L
EDの角度検出は不能となる。
【0061】しかし、本実施例では、絞り窓13は、図
3の如く、Y方向についての絞りをかけておらず、Y方
向について長い短冊形に形成しているので、X−Z平面
からY方向に大きく外れたLED光Ch4についても、
図1,3の如く、X方向についての角度検出が可能とな
る。
【0062】同様に、LEDが、X−Z平面およびY−
Z平面のいずれの基準面からも外れた位置にある場合
(図1中のLED5,LED6)においても、LED光
をPSD11上に受けることができる。
【0063】すなわち、PSD11上のスポット位置
は、絞り窓13を短冊形に形成しているため、点状とは
ならず、絞り窓13の形状に類似した短冊形になるた
め、Y方向についてはその焦点が定まることはないが、
X方向については常に定まることになり、LEDが三次
元空間内のどこにあろうと、光角度センサより前側に位
置する限り、極めて広い視野角でもってその角度位置を
検出できる。
【0064】そして、上述の動作を実現するための構造
として、PSD11について特に大面積であることを要
せず、しかも、レンズの代わりに絞り窓13を設けてい
るだけなので、上述のように視野角を広げるにあたっ
て、部品コストおよび必要スペースを増大させずに済
む。
【0065】また、レンズを用いた従来例では、レンズ
の焦点距離が3mm以上必要であったのに対し本実施例
では、そのためのスペース不要であり、かつ、遮光壁1
2とPSD11の封止樹脂体26の密着化により、受光
部面積の小型化も可能である。しかも、レンズ自体を省
略したことにより、必要スペースが小さくて済むため、
省スペース化の要請に合致し、スペースコストの低減を
実現できる。
【0066】以上の説明の通り、該光角度センサは、X
方向の光角度位置の検出には適しているが、絞り窓13
をY方向に長く形成しているため、Y方向についての焦
点は定まらず、よってY方向の光角度位置の検出には適
さない。
【0067】そこで、光角度位置が三次元空間内のどの
位置にあるかを検出するために、図7の如く、上述の光
角度センサを二個使用し、Z軸を軸に90度回転位相し
た向きになるよう二個のセンサを取り付けることによ
り、三次元光角度センサとして使用することが可能とな
る。
【0068】すなわち、二個の光角度センサを同一平面
上に並置し、一方の光角度センサ31を、そのPSD1
1の長手方向が前記平面上の縦方向に一致するよう配置
し、他方の光角度センサ32を、そのPSD11の長手
方向が前記平面上の横方向に一致するよう配置し、前記
一方の光角度センサ31で光源の縦方向の角度位置を検
出し、前記他方の光角度センサ32で光源の横方向の角
度位置を検出すればよい。これにより、光角度位置が三
次元空間内のどの位置にあっても、その角度位置を検出
することができる。
【0069】このように使用方法を用いた光角度センサ
の適用例を、次の〜に示す。
【0070】家電製品のリモートコントロール送信機
の角度位置検出装置。具体的には、扇風機やエアコンの
風向調整、またはテレビジョン受像機等の映像機器の向
き調整のためのリモートコントロール送信機の角度位置
検出装置。
【0071】仮想現実(バーチャルリアリティ)体験
用、頭の角度(向き)検出装置。この場合、LEDの取
り付け位置は室内の壁面等に固定しておき、光角度検出
センサを人間の頭部に取り付ける。これにより、人間の
頭部が動くと、これに伴って動く映像を体験者に送信で
きる。
【0072】車体の傾きを検出するチルトセンサ。こ
の場合、例えば光角度センサを車体に取り付け、LED
を車軸に取り付けておけばよい。
【0073】以上の場合等において、コストダウンおよ
び省スペース化を図り得る。
【0074】(第二実施例)本発明第二実施例の光角度
センサは、受光素子11として、図8の如く、PSDに
代えて、複数個(例えば五個)のフォトダイオード等の
光電変換チップPD1,PD2,PD3,PD4,PD
5を長手方向に並置して構成したものである。そして、
各光電変換チップPD1,PD2,PD3,PD4,P
D5の出力絶対値を検出することで、どの光電変換チッ
プPD1,PD2,PD3,PD4,PD5に光が入射
されたかを知ることができる。なお、本実施例では、第
一実施例で示した信号処理回路は用いていない。その他
の構成は、第一実施例と同様である。本実施例において
も、第一実施例と同様の効果を得ることができる。
【0075】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、短冊形でかつその長手方向についての光照射位
置を検知できる受光素子と、受光素子の前方の遮光壁
と、遮光壁に設けられた絞り窓とを備え、受光素子の長
手方向について絞り窓で絞りをかけているので、レンズ
を配置しなくても、受光素子の受光面に対して焦点を合
わせ、光源の角度位置を検出できる。したがって、レン
ズを省略できる分、部品コストを省略できる。また、従
来必要であったレンズの焦点距離を省略できるため、大
幅な省スペース化を図り得る。
【0077】また、絞り窓を受光素子の長手方向に直交
する方向に長い短冊形に形成し、絞り窓の長さ寸法を受
光素子の幅寸法より大とし、受光素子の長手方向に直交
する方向についての絞りをかけていない構成としている
ので、光源が受光素子の長手方向に直交する方向に大き
く外れても、光源からの光線を受光素子の受光面に照射
できる。したがって、光源が三次元空間内のどの位置に
あっても、その受光素子の長手方向について角度位置検
出を行なうことができる。また、視野角を広げるにあた
って、受光素子の面積を大きくとる必要がなく、部品コ
ストおよび必要スペースを増大させずに済む。そして、
絞り窓の内壁の上下端を傾斜面とすることにより、絞り
窓に対して広範囲の入射光を導くことができ、さらに絞
り窓から受光素子に無駄なく入射光を導くことができる
ので、広い視野角でもって広範囲の角度位置を正確に検
出できる。また、絞り窓の絞り幅を狭めることが可能と
なり、検出精度を高めることができる。
【0078】そして、光角度センサを同一平面上に一対
に並置し、受光素子の長手方向が平面上の縦方向に一致
するよう一方の光角度センサを配置し、受光素子の長手
方向が平面上の横方向に一致するよう他方の光角度セン
サを配置しているので、一方の光角度センサで光源の縦
方向の角度位置を検出し、他方の光角度センサで光源の
横方向の角度位置を検出することができる。つまり、光
源が、三次元空間内のどこに位置していても、縦方向と
横方向の角度位置を夫々検出できるといった優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の光角度センサの正面図
【図2】本発明第一実施例の光角度センサにおいてX−
Z平面で切断した断面図
【図3】本発明第一実施例の光角度センサにおいてY−
Z平面で切断した断面図
【図4】(A)は受光素子としてのPSDの動作原理
図、(B)はPSDの表面抵抗層の比抵抗の分布図
【図5】信号処理回路の内部構成の一例を示す図
【図6】信号処理回路の内部構成の他の例を示す図
【図7】光角度センサを二個使用した場合の正面図
【図8】本発明第二実施例の光角度センサにおいてX−
Z平面で切断した断面図
【図9】従来の光角度センサの断面図
【図10】従来の光角度センサの原理図
【符号の説明】
11 受光素子 12 遮光壁 13 絞り窓 31,32 光角度センサ I,I 電流

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源の角度位置を検出する二次元光角度
    センサにおいて、光源からの光線を受光する受光素子
    と、該受光素子の前方に配置された遮光壁と、該遮光壁
    に設けられ受光素子に入射する光線を制限する絞り窓と
    を備え、前記受光素子は、前記絞り窓の絞り幅寸法より
    長い短冊形に形成され、その受光面の長手方向中のどの
    位置に光が入射されたかを検知できる機能を有せしめら
    れ、該受光素子の長手方向に対応する前記絞り窓の内壁
    の上下端に傾斜面が形成されたことを特徴とする光角度
    センサ。
  2. 【請求項2】 絞り窓の対向する内壁が、絞り幅を狭め
    るように断面視く字形とされたことを特徴とする請求項
    1記載の光角度センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光角度センサに
    おいて、絞り窓は、受光素子の長手方向に直交する方向
    に長い短冊形に形成され、該絞り窓の長さ寸法は、前記
    受光素子の幅寸法より大とされたことを特徴とする光角
    度センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3記載
    の受光素子は、受けた光のスポット位置により両端部に
    流れる一対の電流の比率が変化する半導体位置検出素子
    が用いられたことを特徴とする光角度センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2または請求項3記載
    の受光素子は、その長手方向に並置された複数個の光電
    変換チップからなることを特徴とする光角度センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4または請求項5記載の光角度センサを、同一平面上に
    一対に並置し、一方の光角度センサを、その受光素子の
    長手方向が前記平面上の縦方向に一致するよう配置し、
    他方の光角度センサを、その受光素子の長手方向が前記
    平面上の横方向に一致するよう配置し、前記一方の光角
    度センサで光源の縦方向の角度位置を検出し、前記他方
    の光角度センサで光源の横方向の角度位置を検出するこ
    とを特徴とする光角度センサの使用方法。
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