JP2915043B2 - 拡散透析膜の再生方法 - Google Patents

拡散透析膜の再生方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鉄原子を含むイオンを含有する水酸化アル
カリ水溶液の拡散透析に用いた拡散透析膜の経時的な性
能劣化を回復させる方法に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 各種の酸又はアルカリ水溶液から拡散透析により酸又
はアルカリを効率よく回収する方法がよく知られてい
る。
本発明者らは、アルミニウムの表面処理に用いたアル
ミニウムイオンを含む水酸化ナトリウム水溶液(以下、
原液ともいう。)から水酸化ナトリウムを選択的に回収
するために拡散透析を行なった。ところが、透析時間が
長くなるにつれて水酸化ナトリウムの回収効率が低下す
るという問題が発生した。
本発明者らは、この問題の原因を解明するために実験
を繰返し行なった結果、拡散透析に用いた拡散透析膜の
原液供給側の面に鉄化合物のスケールが付着しているこ
とを確認した。そして、このスケール中の鉄は、原液中
に溶解して含まれていたものであること及び拡散透析に
より水酸化アルカリの濃度の低下に伴って鉄化合物とし
て析出したものであることを見出した。原液中には沈殿
物が存在しなかたったことから、スケールの発生はない
と思われたが、拡散透析を行なうことによって原液の水
酸化アルカリの濃度の低下に伴ってスケールが発生した
というこの現象は予想外のことであり、本発明者らが初
めて見出した現象である。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記した鉄化合物の析出に起因するス
ケールを取除き、拡散透析膜の性能を回復させることを
目的として鋭意検討した結果、鉄化合物のスケールが付
着した拡散透析膜を酸で洗浄することにより容易にスケ
ールの除去が可能であり、拡散透析膜の再生が可能であ
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、鉄原子を含むイオンを含有した水酸
化アルカリ水溶液から拡散透析による水酸化アルカリの
回収に用いたスケールの付着した拡散透析膜を酸で洗浄
することを特徴とする拡散透析膜の再生方法である。
本発明において拡散透析の対象となる水酸化アルカリ
水溶液は、例えば、アルミニウムの表面処理に用いた水
酸化アルカリ水溶液のように、鉄原子を含むイオンを含
有している。鉄原子は、アルカリ金属との間に錯イオン
を形成していると考えられ、水酸化アルカリ水溶液中に
溶解している。
第1図は、水酸化アルカリ水溶液の濃度と鉄の溶解度
との関係を示すグラフである。
鉄の溶解度曲線は、下記式 log〔Fe〕=1.52×log〔NaOH〕+0.36 但し、〔Fe〕は鉄の溶解量(ppm) 〔NaOH〕は水酸化アルカリ水溶液の濃度(規定)で示
される。拡散透析により水酸化アルカリ水溶液の濃度を
鉄の溶解度曲線の右側(第1図のA領域)から左側(第
1図のB領域)へ変化させたとき、及び鉄の溶解度曲線
の左側において水酸化アルカリ水溶液の濃度を下げたと
きに拡散透析膜に鉄化合物のスケールが析出する。
例えば、アルミニウムの表面処理に用いた水酸化ナト
リウム水溶液は、通常3〜10規定の濃度であり、それに
イオンとして溶解している鉄の濃度は3〜70ppmの範囲
である。この水酸化ナトリウム水溶液の拡散透析を行な
うと、水酸化ナトリウム水溶液の濃度は0.1〜2規定ま
でに低下し、第1図のA領域からB領域へ移行し、溶解
できなくなった鉄が化合物となってスケールとして析出
する。
水酸化アルカリ水溶液中に含有される鉄の濃度があま
りに低い場合には、本発明の方法を用いるまでもないの
で、本発明の方法は鉄の濃度が1ppm以上、さらには5ppm
以上のときにその硬化が顕著である。
本発明における拡散透析方法は、従来公知の方法が採
用される。即ち、陽イオン交換膜よりなる拡散透析膜を
挟んで、一方の隔室に拡散透析の対象となる鉄原子を含
むイオンを含有した水酸化アルカリ水溶液を供給し、他
方の隔室には通常水が供給される。水酸化アルカリの回
収効率を良くするために、一般に両隔室に供給する液は
向流に流される。
スケールが付着した拡散透析膜は、酸で洗浄すること
により容易にスケールを除去することができる。酸とし
ては、公知のものが何ら制限なく採用され、例えば、塩
酸、硫酸、硝酸等が採用される。拡散透析膜の酸による
洗浄方法は何ら制限されず、例えば、酸の水溶液中に拡
散透析膜を浸漬する方法、拡散透析槽に拡散透析膜を組
込んだままスケール付着部分に酸を塗布する方法等が挙
げられる。酸の濃度は特に制限されるものではないが、
拡散透析膜に付着したスケールを短時間で除去するため
には1規定以上であることが好ましい。
(効 果) 本発明の方法によると、拡散透析膜に付着したスケー
ルを容易に除去することができ、従って、拡散透析膜の
性能を回復させることができる。
(実施例) 以下に本発明を具体的に示すために実施例を示すが、
本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例 アルミニウムの表面処理に用いた水酸化ナトリウム約
280g/l,Al70g/l,Fe35ppmを含有する原液を、フィルター
プレス型拡散透析装置(徳山曹達(株)製,TSD−2型)
を用いて拡散透析を行った。
この拡散透析装置には、隔膜として有効膜面積2dm2
陽イオン交換膜(徳山曹達(株)製,ネオセプタCR−
2)を用い、拡散室に上部から30℃の水を回収液として
400ml/hで供給し、また透析室に下部から上記の原液を2
00ml/hで供給した。
8日間拡散透析を継続した後、原液と水の供給を停止
し、透析槽を解体して陽イオン交換膜を取りだした。陽
イオン交換膜には、スケールが付着していた。該陽イオ
ン交換膜を1規定塩酸溶液に1時間浸漬した後、透析槽
を再組立し、再び2日間拡散透析を行った。
透析室から排出される原液中の水酸化アルカリの濃
度、拡散室から排出される回収液中の水酸化アルカリの
濃度及び水酸化アルカリの回収率を第1表に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、水酸化アルカリ水溶液の濃度と鉄の溶解度と
の関係を示すグラフである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 65/06 B01D 61/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄原子を含むイオンを含有した水酸化アル
    カリ水溶液から拡散透析による水酸化アルカリの回収に
    用いたスケールの付着した拡散透析膜を酸で洗浄するこ
    とを特徴とする拡散透析膜の再生方法。
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