JP2914528B2 - 泥漿鋳型の中空路形成方法 - Google Patents
泥漿鋳型の中空路形成方法Info
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- JP2914528B2 JP2914528B2 JP41476590A JP41476590A JP2914528B2 JP 2914528 B2 JP2914528 B2 JP 2914528B2 JP 41476590 A JP41476590 A JP 41476590A JP 41476590 A JP41476590 A JP 41476590A JP 2914528 B2 JP2914528 B2 JP 2914528B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は泥漿鋳型の多孔質層内部
に交叉した中空路を介設するための中空路形成方法に関
する。
に交叉した中空路を介設するための中空路形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】衛生陶器などを石膏型で製造しているが
量産に向かぬため、例えば特公平2−17328号公報
に示される様な樹脂多孔質層による鋳型(これを「樹脂
型」という)が提案され、実用に供されている。
量産に向かぬため、例えば特公平2−17328号公報
に示される様な樹脂多孔質層による鋳型(これを「樹脂
型」という)が提案され、実用に供されている。
【0003】樹脂型は上記公報の第1図に示される多孔
質型1とそこに埋設された中空路2からなる。中空路2
は同公報の第9図に示される通り網目状に配設される。
これら中空路2を形成するためには、同公報第26図に
示される如く、これらをリング23で連結するようにし
ている。これら剛性線材20及びフレキシブル線材22
が引抜かれた後には、中空路2はリング23の箇所で連
通する。
質型1とそこに埋設された中空路2からなる。中空路2
は同公報の第9図に示される通り網目状に配設される。
これら中空路2を形成するためには、同公報第26図に
示される如く、これらをリング23で連結するようにし
ている。これら剛性線材20及びフレキシブル線材22
が引抜かれた後には、中空路2はリング23の箇所で連
通する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記リング2
3には樹脂スラリが流し込まれた際に大きな引張り力が
作用し、伸びて剛性線材20とフレキシブル線材22と
が若干離れ、この部分に樹脂スラリが入り込み、結果、
中空路2が非連通になることがある。これを避けるべ
く、リング23の締付け力を増すと、今度はフレキシブ
ル線材22等を引抜き難いという問題が生じる。このよ
うに、上記リング23の方式は不都合点が多い。
3には樹脂スラリが流し込まれた際に大きな引張り力が
作用し、伸びて剛性線材20とフレキシブル線材22と
が若干離れ、この部分に樹脂スラリが入り込み、結果、
中空路2が非連通になることがある。これを避けるべ
く、リング23の締付け力を増すと、今度はフレキシブ
ル線材22等を引抜き難いという問題が生じる。このよ
うに、上記リング23の方式は不都合点が多い。
【0005】本発明は、泥漿鋳型の多孔質層内部に交叉
した中空路を形成する際、中空路形成用線材の引き抜き
が容易にでき、しかも交叉した中空路同士が確実に連通
する中空路の形成方法を提供することを目的とする。
した中空路を形成する際、中空路形成用線材の引き抜き
が容易にでき、しかも交叉した中空路同士が確実に連通
する中空路の形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】交叉し且つ所定
距離に離間して穿設された少なくとも2個の線材通し孔
5,6を有したプラグ1を多孔質層製造のためのケース
蓋10に突設し、このプラグの線材通し孔5,6に中空
路形成用線材12,13を貫通する如くして複数本の中
空路形成用線材12,13を網目状に布設して後、前記
ケース蓋10とケース本体14とを組合せて構成される
キャビティ15に多孔質形成用の樹脂スラリを注入し、
樹脂スラリが硬化した後に中空路形成用線材12,13
を引抜いて除去し、続いて上記プラグ1をケース蓋10
から外すことにより、上下に離間して形成された中空路
16,17がプラグ跡18を介して連通することで泥漿
鋳型に中空路を形成する。
距離に離間して穿設された少なくとも2個の線材通し孔
5,6を有したプラグ1を多孔質層製造のためのケース
蓋10に突設し、このプラグの線材通し孔5,6に中空
路形成用線材12,13を貫通する如くして複数本の中
空路形成用線材12,13を網目状に布設して後、前記
ケース蓋10とケース本体14とを組合せて構成される
キャビティ15に多孔質形成用の樹脂スラリを注入し、
樹脂スラリが硬化した後に中空路形成用線材12,13
を引抜いて除去し、続いて上記プラグ1をケース蓋10
から外すことにより、上下に離間して形成された中空路
16,17がプラグ跡18を介して連通することで泥漿
鋳型に中空路を形成する。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。図1は本発明に係る特殊なプラグの説明図で
あり、プラグ1は比較的大径な指掛け部2とこれより小
径なねじ部3と更に小径な線材保持部4とからなり、線
材保持部4には線材通し孔5,6が少し離れて直交して
穿設されている。
説明する。図1は本発明に係る特殊なプラグの説明図で
あり、プラグ1は比較的大径な指掛け部2とこれより小
径なねじ部3と更に小径な線材保持部4とからなり、線
材保持部4には線材通し孔5,6が少し離れて直交して
穿設されている。
【0008】上記ねじ部3はケース蓋10に取付けられ
たボス11にねじ嵌合され得る径及び長さである。
たボス11にねじ嵌合され得る径及び長さである。
【0009】上記の特殊なプラグを利用した泥漿鋳型の
中空路の形成方法を次に述べる。図2(a)〜(d)は
本発明の中空路形成手順を示す図であり、図2(a)は
ケース蓋10のボス11にプラグ1が取付けられた状態
を示し、プラグ1は手の指で軽くねじ込まれるととも
に、先端の線材保持部4はケース蓋10からキャビティ
内(図下方)へ突出する。突出した線材保持部4の線材
通し孔5,6に、例えばシリコンゴム、ポリエチレンゴ
ム等で作られた中空路形成用線材としての第1フレキシ
ブル線材12、同第2フレキシブル線材13を通す。図
中、14はケース本体であって、ケース本体14にケー
ス蓋10を被せて、樹脂スラリを流し込む為のキャビテ
ィ(空間)15を形成する。
中空路の形成方法を次に述べる。図2(a)〜(d)は
本発明の中空路形成手順を示す図であり、図2(a)は
ケース蓋10のボス11にプラグ1が取付けられた状態
を示し、プラグ1は手の指で軽くねじ込まれるととも
に、先端の線材保持部4はケース蓋10からキャビティ
内(図下方)へ突出する。突出した線材保持部4の線材
通し孔5,6に、例えばシリコンゴム、ポリエチレンゴ
ム等で作られた中空路形成用線材としての第1フレキシ
ブル線材12、同第2フレキシブル線材13を通す。図
中、14はケース本体であって、ケース本体14にケー
ス蓋10を被せて、樹脂スラリを流し込む為のキャビテ
ィ(空間)15を形成する。
【0010】この状態で、キャビティ15に樹脂スラリ
を流し込み(図2(b))、樹脂スラリが固まったら図
水平方向に第1・第2フレキシブル線材12,13を引
抜き、第1中空路16及び第2中空路17を形成する
(図2(c)参照)。
を流し込み(図2(b))、樹脂スラリが固まったら図
水平方向に第1・第2フレキシブル線材12,13を引
抜き、第1中空路16及び第2中空路17を形成する
(図2(c)参照)。
【0011】続いて、プラグ1を外すことで、図2
(c)に示す通り第1中空路16と第2中空路17はプ
ラグ跡18(空胴)を介して確実に連通する。
(c)に示す通り第1中空路16と第2中空路17はプ
ラグ跡18(空胴)を介して確実に連通する。
【0012】図2(d)はケース蓋10から外された樹
脂多孔質層19のプラグ跡18の上部にチューブ20の
口金21を差込み、接着剤で固定したものである。この
チューブ20は、例えば圧縮空気をプラグ跡18、第1
・第2中空路16,17を介して吹き込み、多孔質層1
9と泥漿成形体との分離を促進する役目を為す。
脂多孔質層19のプラグ跡18の上部にチューブ20の
口金21を差込み、接着剤で固定したものである。この
チューブ20は、例えば圧縮空気をプラグ跡18、第1
・第2中空路16,17を介して吹き込み、多孔質層1
9と泥漿成形体との分離を促進する役目を為す。
【0013】尚、本実施例のプラグ1は2個の線材通し
孔5,6を有していたがこれに限らず、3個以上の線材
通し孔をあけ、3本以上のフレキシブル線材を係止し、
連通させるようにしてもよい。
孔5,6を有していたがこれに限らず、3個以上の線材
通し孔をあけ、3本以上のフレキシブル線材を係止し、
連通させるようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上に述べた通り本発明によれば、複数
の中空路形成用線材がプラグに穿設された線材貫通孔を
貫通して保持されているので、樹脂スラリの流込み、固
化した後の中空路形成用線材の引き抜きが容易にでき
る。又、中空路形成用線材が引き抜かれた後に形成され
た中空路相互間はプラグ跡を介して確実に連通するので
詰りのない中空路網を泥漿鋳型内に形成できる。
の中空路形成用線材がプラグに穿設された線材貫通孔を
貫通して保持されているので、樹脂スラリの流込み、固
化した後の中空路形成用線材の引き抜きが容易にでき
る。又、中空路形成用線材が引き抜かれた後に形成され
た中空路相互間はプラグ跡を介して確実に連通するので
詰りのない中空路網を泥漿鋳型内に形成できる。
【図1】本発明に係る特殊なプラグの説明図
【図2】本発明の中空路形成手順を示す図
1…プラグ、5,6…線材通し孔、10…ケース蓋、1
2,13…中空路形成用線材(フレキシブル線材)、1
6,17…中空路、18…プラグ跡。
2,13…中空路形成用線材(フレキシブル線材)、1
6,17…中空路、18…プラグ跡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新竹 誠治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 麻生 泰一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−31711(JP,A) 特開 昭61−160205(JP,A) 特開 昭59−124536(JP,A) 特開 昭52−134611(JP,A) 実開 平4−69108(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 1/26 101 B28B 1/48
Claims (1)
- 【請求項1】 泥漿鋳型の多孔質層内部に交叉した中空
路を介設するための中空路形成方法であって、交叉し且
つ所定距離に離間して穿設された少なくとも2個の線材
通し孔5,6を有したプラグ1を多孔質層製造のための
ケース蓋10に突設し、このプラグの線材通し孔5,6
に中空路形成用線材12,13を貫通する如くして複数
本の中空路形成用線材12,13を網目状に布設して
後、前記ケース蓋10とケース本体14とを組合せて構
成されるキャビティ15に多孔質形成用の樹脂スラリを
注入し、樹脂スラリが硬化した後に中空路形成用線材1
2,13を引抜いて除去し、続いて上記プラグ1をケー
ス蓋10から外すことにより、上下に離間して形成され
た中空路16,17がプラグ跡18を介して連通するよ
うにしたことを特徴とする泥漿鋳型の中空路形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41476590A JP2914528B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 泥漿鋳型の中空路形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41476590A JP2914528B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 泥漿鋳型の中空路形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04224904A JPH04224904A (ja) | 1992-08-14 |
JP2914528B2 true JP2914528B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=18523211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41476590A Expired - Lifetime JP2914528B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 泥漿鋳型の中空路形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2914528B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100320515B1 (ko) * | 1999-10-11 | 2002-01-15 | 이계안 | 실리콘 고무를 이용한 금형 제조 방법 |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP41476590A patent/JP2914528B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04224904A (ja) | 1992-08-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990319 |