JP2914132B2 - 電磁クラッチ付き電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電磁クラッチ付き電動式パワーステアリング装置

Info

Publication number
JP2914132B2
JP2914132B2 JP5300034A JP30003493A JP2914132B2 JP 2914132 B2 JP2914132 B2 JP 2914132B2 JP 5300034 A JP5300034 A JP 5300034A JP 30003493 A JP30003493 A JP 30003493A JP 2914132 B2 JP2914132 B2 JP 2914132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic clutch
failure
signal
control signal
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5300034A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07149247A (ja
Inventor
裕史 西村
隆之 喜福
俊一 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5300034A priority Critical patent/JP2914132B2/ja
Publication of JPH07149247A publication Critical patent/JPH07149247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2914132B2 publication Critical patent/JP2914132B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の舵取装置を
例えばモータの回転力で補助負荷付勢する電磁クラッチ
付き電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁クラッチ制御装置としては、
例えば特開平4−110271号公報に開示のものがあ
る。図11に、この公報に記載された電磁クラッチ制御
装置の構成を示す。この電磁クラッチ制御装置は車載用
の電源電圧を発生させるバッテリ31と、このバッテリ
31に直列に接続され電磁コイルを有する電磁クラッチ
32と、電磁クラッチ32によって図示しないモータと
ステアリング系を接続または離脱させる指令を発生する
マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)33
と、このマイコン33からの指令に基づき前記電磁クラ
ッチ32を接続、離脱させるクラッチ駆動回路34と、
前記電磁クラッチ32の接地側の端子電圧が入力され、
この電圧をデジタル値に変換して前記マイコン33に与
えるアナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器と
いう)35とからなる。
【0003】前記バッテリ31と電磁クラッチ32との
間にはリレー36が設けられている。電磁コイル32に
はフライホイールダイオード37が並列接続されてい
る。前記クラッチ駆動回路34はMOSFET38を有
し、そのゲート側が抵抗39を介してマイコン33の出
力ポートに接続され、ソース側が接地され、ドレイン側
が電磁クラッチ32に接続されている。前記ゲートは抵
抗40を介して接地されている。前記電磁クラッチ32
とA/D変換器35との間には抵抗41と、A/D変換
器35の入力端子35aを接地するダイオード42、コ
ンデンサ43と、A/D変換器35に制御電圧VCを供
給する経路中に設けられたダイオード44を有してい
る。前記抵抗41とコンデンサ43はノイズ除去回路を
構成しており、またダイオード42、44は電磁クラッ
チ32への電力供給の入断による負側サージを吸収す
る。前記マイコン33にはカウンタ、タイマおよびメモ
リが備えられており、メモリ内にはMOSFET38が
ONの時の電磁クラッチ32端子電圧の下限値である第
一所定値、上限値である第二所定値、MOSFET38
がOFFの時の電磁クラッチ32のMOSFET38側
の端子電圧に相応する第三所定値およびこれら所定値が
発生する回数の条件である所定回数を格納している。
【0004】次に、この従来の電磁クラッチ制御装置の
動作を説明する。マイコン33には図示しない車速セン
サ等からの信号が入力され、この信号に基づき電磁クラ
ッチ32によってモータとステアリングシャフトを接続
または離脱する信号を発生する。マイコンから電磁クラ
ッチONの信号が発生されると、このON信号によって
MOSFET38が導通して電磁クラッチ32が接続さ
れる。また、センサ信号に基づきマイコン33からOF
Fの信号が出力されると、MOSFET38によって電
磁クラッチが離脱されるようになっている。そして、マ
イコン33の動作中は電磁クラッチの端子電圧を検出す
ることによって電磁クラッチ32に異常がないか否かを
検出している。
【0005】この異常検出の状態を場合分けして説明す
る。まず電磁クラッチ32はマイコン33の出力ポート
Poutからの信号をHにし、MOSFET38をON
することによってON状態(モータの動力がステアリン
グシャフトに伝達される状態)となる。ここで電磁クラ
ッチの故障検出は端子電圧VCLの変動をモニタ電圧Vm
の変動としてとらえA/D変換器35を介してマイコン
33で監視することによってなされる。抵抗41の抵抗
値をRM、MOSFET38のソース・ドレイン間のO
N抵抗値をRON、電磁クラッチ32の端子間の抵抗値を
CLとし、A/D変換器35の入力インピーダンスがR
ONに比べ非常に大きいとすると、A/D変換器35に入
力されるモニタ電圧Vmは、 Vm={(RON/RON+RCL)}VBとなる。 但し、ダイオード44による電圧損失分をVDとしたと
き、 VCL<VC+VD、Vm=VCLであるとする。
【0006】ここで、接地側の端子が電源電圧VBと短
絡(以下、電源電圧との短絡を天絡という)した場合
は、Vm=VBとなる。またVBがVB>VC+VDのとき
でもVm=VC+VDとなりVmは変化するので故障は検
出できる。また、電磁クラッチ32は電源側端子または
接地側端子が地絡した場合は、Vm=0となり、Vmは
変動するので故障は検出できる。次に電磁クラッチを離
脱するOFF制御は、マイコン33の出力信号をLにし
MOSFET38をOFFすることによりなされる。し
たがって、正常時のVmは、Vm=VBとなる。またVB
>VC+VDのときは、Vm=VC+VDとなる。ここで電
磁クラッチ32の電源側端子または接地側端子が地絡し
た場合は、Vm=0となり、Vmは変動するので故障は
検出できる。以上述べた異常な端子電圧VCLが発生して
いる場合は、この異常が発生した回数をカウンタで数え
ると共に、メモリ内に設定した所定回数よりも越えると
リレー36を開いて電磁クラッチ32にバッテリ31か
らの電圧が供給されないようにしてフェールセーフを図
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電磁クラッ
チの故障検出装置には次に述べる課題があった。すなわ
ち、電磁クラッチ32のON時に電磁クラッチ32の電
源側の端子が天絡した場合はVmは変動しないので、こ
の場合を故障として検出できなかった。また電磁クラッ
チ32のOFF時に、電磁クラッチ32の電源側端子ま
たは接地側端子が天絡した場合、Vmは変動しないの
で、この場合も故障として検出できなかった。さらに電
磁クラッチ32の電源側端子または接地側端子が断線し
たときはVmは不定となり、この断線を故障として検出
できないことがあった。一方、故障検出のための回路に
A/D変換器を用いているため、電磁クラッチ全体が高
価になるという課題があった。この発明はこれらの課題
を解決するためになされたもので、電磁クラッチの故障
検出回路を簡素にしながら、常時電磁クラッチの全ての
故障モードを検出することのできる電磁クラッチの故障
検出機能付き電動式パワーステアリング装置を得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明では、電動式パ
ワーステアリング装置において、電磁クラッチのオフ期
間中にオンしない程度の所定駆動時間を有し、一方オン
期間中にオフしない程度の所定非駆動時間を有する制御
信号で電磁クラッチを制御する電磁クラッチ制御手段
と、前記制御信号に応じて電磁クラッチをオンまたはオ
フする電磁クラッチ駆動手段と、電磁クラッチの端子の
電圧を検出しこの電圧と前記制御電圧を比較することに
より電磁クラッチの故障を検出する電磁クラッチ故障検
出手段とを有することによって上記課題を解決する。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、電磁クラッチのオフ中に
オンしないような所定時間駆動し、一方オン中にオフし
ないような所定時間非駆動とする制御信号を制御手段か
ら出力し、この信号で電磁クラッチ駆動手段に対し周期
的にオンまたはオフの切換をなし、電磁クラッチ駆動手
段がオンのときは電磁クラッチの端子の電圧から地絡の
検出を、またオフのときは天絡または断線の検出を行
う。請求項2の発明によれば、断線検出用の抵抗によっ
て電磁クラッチの断線を確実に検出できる。請求項3の
発明では、電磁クラッチに故障が発生して検出信号がH
またはLに固定した場合に故障検出手段の微分回路から
カウンタをクリアする信号が発生されず、これにより上
記カウンタの出力信号から故障の検出を行う。請求項4
の発明では、故障検出がなされた場合遮断手段によって
電源電圧が電磁クラッチに与えられないようにされる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づきこの発明の実施例を説明
する。 実施例1 図1はこの発明に係る電動式パワーステアリング装置の
概要図である。図において1はハンドル、2はステアリ
ング軸、3はステアリング軸のねじれトルク量を検出す
るためのトルク検出手段であるトルクセンサ、4はステ
アリング系、5は運転者の操舵力を補助するためのモー
タ、6はモータ5とステアリング系4間の動力の伝達を
ON,OFFするための電磁クラッチであり、電磁コイ
ルを備えている。7は電磁クラッチの故障検出手段であ
り、電磁クラッチ6のON,OFF制御信号である原制
御信号Scoと電磁クラッチ6の駆動状況をモニタする
モニタ信号Smにより電磁クラッチ6の故障の検出を行
う。8は電磁クラッチ制御手段であり、正常時は原制御
信号Scoの出力にしたがった制御をするデューティ比
を持つ制御信号Scを出力し、前記故障検出手段7から
の信号Sfが故障を表している場合にはOFF信号を出
力する。9は電磁クラッチ駆動手段であり、前記制御信
号によって電磁クラッチ6の電磁コイルをONまたはO
FFさせる。10はモータ駆動手段であり、前記トルク
センサ3から入力されるトルク信号Stに従いモータ電
流Imをモータ5に供給する。
【0011】図2には図1の電動式パワーステアリング
装置における電磁クラッチの駆動回路を示す。図におい
て11は電磁クラッチ6の故障検出と制御を行うマイク
ロコンピュータ(以下、マイコンという)、12は制御
信号Scに従って電磁クラッチ6にクラッチ電流Icを
供給するスイッチング素子である電磁クラッチ駆動トラ
ンジスタ、13は電磁クラッチ6が断線した場合も故障
検出することを可能にする抵抗、14は電磁クラッチ6
の電源側端子の電位VCLをモニタするモニタ信号Smを
出力するトランジスタである。前記モニタ信号Smはマ
イコン11の入力ポートPinに入力される電圧信号で
あり、制御信号Scはマイコン11の出力ポートPou
tから出力される電圧信号であり、これらはその電圧値
によってH(ハイ)、L(ロー)の二値で表されるディ
ジタル信号である。そして、この図2は図1の電動式パ
ワーステアリング装置の、特に電磁クラッチの故障検出
手段7、制御手段8、駆動手段9の回路を示すが、故障
検出手段7と制御手段8はマイコン11により実現して
いる。
【0012】図3は原制御信号Scoに対し、電磁クラ
ッチ6の各故障モードにおけるモニタ信号Smの様子を
示したものである。原制御信号Scoは所定のデューテ
ィ比を出力しており、正常時にはモニタ信号Smもこれ
に応じたデューティ比となるが電磁クラッチ6の断線、
天絡時はモニタ信号Smは常にLとなり、また地絡時に
はモニタ信号Smは常にHとなる。
【0013】次に図2の回路の動作を説明する。図2に
おいて、制御信号ScをLにして電磁クラッチ駆動トラ
ンジスタ12をONしたとき、トランジスタ12のコレ
クタ・エミッタ間の飽和電圧をVON、電源電圧をVB
すると、電磁クラッチ6の端子電圧VCLは、 VCL=VB−VON≒VB であるので、モニタ信号SmはLになる。ここで、電磁
クラッチ6の電源側端子または接地側端子が天絡した場
合はVCLの電位が下がらないのでモニタ信号SmはLと
なる。また、電磁クラッチ6が断線した場合も同様にV
CLの電位は下がらないのでモニタ信号SmはLである。
従ってこれらの場合に故障と判断できる。しかし、電磁
クラッチ6の電源側端子が地絡した場合はVCL=0とな
るのでモニタ信号SmはHになる。従って、トランジス
タ12のON時には電磁クラッチ6の電源側端子が地絡
した場合の故障が検出できる。
【0014】次に、制御信号ScがHでトランジスタ1
2をOFFしたとき、抵抗13の抵抗値をR1、電磁ク
ラッチ6の抵抗値をRCLとすると、 VCL=VB(Rm1+Rm2)RCL/{(Rm1+Rm
2+R1)RC L+(Rm1+Rm2)R1} となる。RCLがR1、Rm1、Rm2に対して非常に小
さいとすると、VCL≒0となり、モニタ信号SmはHに
なる。ここで、電磁クラッチ6の電源側端子が天絡した
場合は、 VCL=VB となり、また接地側端子が天絡(但し、同時にグランド
とは断線)した場合は
【数1】 となるが、RCLがR1に比べ非常に小さいとすると、 VCL≒VB とすることができ、いずれの場合もモニタ信号SmはL
になる。また、電磁クラッチ6の電源側端子が地絡した
ときは、 VCL=0 となりモニタ信号SmはHになる。さらに電磁クラッチ
6が断線したときは、 VCL={(Rm1+Rm2)/(R1+Rm1+Rm
2)}VB となるが、ここでVCLがトランジスタ14をONするの
に充分な電位になるような関係がR1、Rm1、Rm2
の間にあるとすると、モニタ信号SmはLとなる。従っ
て、トランジスタ12のOFF時には天絡時と断線時の
故障が検出できる。以上の結果により、図2の回路は、
トランジスタ12のON時とOFF時の故障検出の結果
を組み合わせると、電磁クラッチ6のすべての故障モー
ド(天絡、地絡、断線)の検出ができる。
【0015】図5はマイコン11内に記憶され、タイマ
割込によって周期的に呼び出される電磁クラッチ6の駆
動制御および故障検出を行うプログラムのフローチャー
トである。なお、電動式パワーステアリング装置の起動
時において故障信号SfはLに初期化される。また、本
プログラムが最初に呼び出された際は、原制御信号Sc
oとモニタ信号Smが不定であり故障検出を行えないの
で例外的にステップ4から実行する。図1における電磁
クラッチ故障検出手段7の機能はステップ1〜3にて実
行される。ステップ1ではモニタ信号Smをマイコン1
1に入力する処理を行う。このモニタ信号Smは前回の
制御信号Scに対する電磁クラッチ6の動作をモニタす
るものである。ステップ2では、前回プログラムが実行
されたときの原制御信号Scoの値とステップ1にて得
られたモニタ信号Smの値を比較することにより故障の
発生を検出する。図3に示すように、電磁クラッチ6が
正常なときは、原制御信号Scoの値とモニタ信号Sm
の値は論理的に等しいため、比較の結果、Sco≠Sm
となれば故障が発生したことになりステップ3に分岐す
る。
【0016】ステップ3ではモニタ信号Sfに電磁クラ
ッチ6の故障を表すHを代入する。図1における電磁ク
ラッチ制御手段8の機能はステップ4〜8にて実現され
る。ステップ4では、原制御信号を論理的に反転する処
理を行う。ステップ5では、故障信号Sfにより電磁ク
ラッチ6の故障が検出されたかを調べ、その結果により
分岐する処理を行う。ステップ6では、電磁クラッチ6
の故障が検出されていないので、制御信号Scに原制御
信号Scoの値を代入する。ステップ5で電磁クラッチ
6の故障が検出された場合は、ステップ7で電磁クラッ
チ6をOFF制御するために制御信号ScにHを代入す
る。これにより、モータ5の動力はステアリング系より
切り離され、フェールセーフ機能が実現される。ステッ
プ8では、制御信号Scをマイコン11から出力する処
理を行う。
【0017】ステップ9では、次回このプログラムを実
行する割込が発生するまでの時間を設定する。この時間
は電磁クラッチ6をON制御する場合と、OFF制御す
る場合では異なり、OFF制御時は図4(A)に示すよ
うに原制御信号ScoがHのときはTL、LのときはTS
になり、ON制御時は図4(B)に示すように原制御信
号ScoがHのときはTS、LのときはTLになる。な
お、時間TLおよびTSは電磁クラッチ6のOFF制御時
には図4(A)に示すように励磁電流Icがしきい値T
onを越えないように、電磁クラッチ6のON制御時に
は図4(B)に示すように励磁電流Icがしきい値To
ffを越えないように設定される。また、制御信号Sc
の出力がモニタ信号Smに反映されるまでに遅れが生じ
るが、TSおよびTLはこの遅れの影響を受けない充分な
長さに設定する必要がある。ステップ9が終わると割込
が解除され、タイマ割込が発生した時点のプログラムの
処理が再開される。なお、原制御信号Scoの値と故障
信号Sfの値は次回のタイマ割込により本プログラムを
実行する際に用いるため保存しておく。以上のプログラ
ム処理により、電磁クラッチ6のOFF制御時において
もON制御時においてもトランジスタ12はON、OF
Fを繰り返すので、常時電磁クラッチ6の全ての故障モ
ードが検出できる。
【0018】 実施例2 上記実施例1では、電磁クラッチ故障検出手段7の機能
を果たすステップ1〜3を実行した後、電磁クラッチ制
御手段8の機能を果たすステップ4〜8を実行していた
が、この順序を逆にしても同等の処理を行うプログラム
が実現できる。この実施例のフローチャートを図6に示
す。図6において、ステップ10は待ち時間処理で、制
御信号Scを出力してからモニタ信号Smを入力するま
での時間が、制御信号Scの出力がモニタ信号Smに反
映されるのに充分になるようにしている。なお、本実施
例では上記実施例1のように最初の呼出の際にステップ
4から実行を開始するという例外処理は行わなくてよ
い。
【0019】 実施例3 上記実施例1、2では原制御信号Scoとモニタ信号S
mを比較し、論理的に異なれば直ちに故障が発生したと
して故障信号SfをHにしてフェールセーフ処理を開始
しているが、マイコン11に内蔵されたメモリを利用し
てある期間の間に、原制御信号Scoとモニタ信号Sm
が異なる回数をカウントし、それがあるしきい値以上に
なったときに故障信号SfをHにすることにして故障検
出確定時間に余裕を持たせてもよい。これにより、電気
的ノイズ等により発生する誤検出を減らすことができ
る。
【0020】 実施例4 上記実施例1では、電磁クラッチ6の故障検出をマイコ
ン11で行っているが、本実施例では図7に示すように
マイコンを使わずに同様の機能を果たすようにしたもの
である。図7において、15は二進カウンタでCLOC
K端子に入力される原制御信号Scoのパルス数をカウ
ントし出力端子Q1〜Q8を用いて二進数で表現する。
また、CLEAR端子の入力電圧がLになるとカウンタ
値は0にクリアされる。なお、二進カウンタ15の出力
端子Q1〜Q8はQ1を最下位ビット、Q8は最上位ビ
ットとして1バイト分の値を表す。16は切換手段であ
るD型フリップフロップであり、CL端子の入力電圧の
立上りによって故障信号SfをHにする。ここで原制御
信号Scoは上記実施例1と同様、デューティ比を持つ
ものであり、故障信号SfはLのとき電磁クラッチ6が
正常であることを表し、Hのとき電磁クラッチ6が故障
していることを表すものとする。なお、初期状態におい
てD型フリップフロップ16の出力端子QがLになるよ
うに設定する。
【0021】次に動作について説明する。モニタ信号S
mは微分回路17とダイオード18とトランジスタ19
を介することによって、図8に示すように通常はHであ
るが、モニタ信号Smの立上りに対してLのパルスを発
生するモニタパルス信号Smpとなる。電磁クラッチ6
が正常である場合はモニタパルス信号SmpのLのパル
スによりカウンタの値がクリアされ、二進カウンタ15
の出力端子Q8の出力は常にLとなる。そのため、D型
フリップフロップ16のCL端子には立上りの信号が入
力されず故障信号SfはLのままであるので、故障信号
Sfと原制御信号ScoのOR論理により制御信号Sc
は原制御信号Scoと論理的に等しくなる。従って、電
磁クラッチ6は原制御信号Scoにより制御されること
になる。一方、電磁クラッチ6に故障が発生してモニタ
信号SmがHあるいはLに固定した場合はモニタパルス
信号SmpはLのパルスを発生せず、常にHとなるため
カウンタの値はクリアされず、二進カウンタ15の出力
端子Q8に立上りが生じる。これがDフリップフロップ
のCL端子に入力され、故障信号SfはHとなるので、
故障信号Sfと原制御信号ScoのOR論理により制御
信号Scは常にHとなる。従って、電磁クラッチ6は強
制的にOFFに制御されることになる。以上のようにハ
ードウエアで電磁クラッチ6の故障検出を行うとマイコ
ン11の負担を減らすことができるという利点がある。
【0022】 実施例5 上記実施例4では二進カウンタ15の出力端子Q8がD
型フリップフロップ16のCL端子に接続されている
が、二進カウンタ15の出力端子はQ2〜Q8であれば
任意のものを用いてよい。また、出力端子によって故障
発生時において出力の立上りが発生するまでの時間が異
なるため、出力端子を変えることで故障検出確定時間を
変更できる。
【0023】 実施例6 上記実施例1はモニタ信号Smと原制御信号Scoの値
が論理的に異なる場合に電磁クラッチ6の故障を検出す
るが、図9の電磁クラッチの駆動回路の回路図に示すよ
うにトランジスタ21を追加することで回路を変更する
ことにより、モニタ信号Smと原制御信号Scoの値が
論理的に等しい場合に電磁クラッチ6の故障を検出して
もよい。
【0024】 実施例7 上記実施例1〜6では、フェールセーフ機能は電磁クラ
ッチ6をOFF制御する制御信号Smを出力することに
よって行われているが、図10に示すように電源VB
トランジスタ12のエミッタ端子間に遮断手段であるフ
ェールセーフリレー20を設けることとしてもよい。こ
の場合、故障が検出された際にフェールセーフリレー2
0をOFF制御すると電磁クラッチ6への電流の供給は
強制的にOFFされるので、電磁クラッチ6の故障、特
に電磁クラッチ6が天絡した際に対する安全性が高まる
という利点がある。
【0025】尚、以上の実施例では図1において、モー
タ駆動手段10はトルクセンサ3により入力されるトル
ク信号Stに従ってモータ電流を出力するが、より操舵
感覚や安全性を向上させるために車両速度や操舵角度な
とを表す信号をモータ駆動手段10に入力してもよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明では、電磁クラッチ制御
手段からの電磁クラッチオフ期間中にオンしない程度の
所定駆動時間を有し、一方オン期間中にオフしない程度
の所定非駆動時間を有する制御信号によって電磁クラッ
チの制御を行い、この制御信号と電磁クラッチの端子の
電圧を検出することにより故障検出を行うようにしたの
で、電磁クラッチの故障検出が簡易な構成でなし得、ま
た電磁クラッチ天絡をも確実に検出できるという効果を
奏する。請求項2の発明では、断線検出用の抵抗を配す
ることによって、請求項1での故障検出に加え、電磁ク
ラッチのオフ時の断線をも検出でき、電磁クラッチ故障
の全てのモードを確実に検出できる。請求項3の発明で
は、電磁クラッチの端子電圧の監視をハードウェアで行
うようにしたので、マイクロコンピュータの負担量を減
らすことができる。請求項4の発明では、故障の際には
遮断手段によって強制的に、電源電圧が電磁クラッチに
供給されないようにするので、故障時のフェールセーフ
が確実になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る電動式パワーステアリング装
置の概要図である。
【図2】 この発明の実施例1乃至3に係る電磁クラッ
チ制御装置の回路図である。
【図3】 この発明の電磁クラッチ制御装置の動作状態
での、正常時と異常図 2時での原制御信号とモニタ信号
との関係を信号の波形を示す図である。
【図4】 電磁クラッチの制御の割り込み時間設定の具
体例を示す図であり、(A)は電磁クラッチのオフ時、
(B)はオン時である。
【図5】 この発明に係る電磁クラッチ制御の流れを示
すフローチャートである。
【図6】 この発明に係る電磁クラッチ制御の流れの他
の例を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施例4、5に係る電磁クラッチ
制御装置の要部を示す回路図である。
【図8】 実施例4、5でのモニタ信号とモニタパルス
信号の波形を示す図図 3である。
【図9】 この発明の実施例6に係る電磁クラッチ制御
装置の回路図である。
【図10】 この発明の実施例7に係る電磁クラッチ制
御装置の回路図である。
【図11】 従来の電磁クラッチ制御装置の回路図であ
る。
【符号の説明】
1 ハンドル 3 トルクセンサ 4 ステアリング系 5 モータ 電磁クラッチ 7 電磁クラッチ故障検出
手段 8 電磁クラッチ制御手段 9 電磁クラッチ駆
動手段 モータ駆動手段 11 マイクロコンピュータ 12 電磁クラッチ駆動用トランジスタ 断線検出用の抵抗 15 二進カウンタ 16 フリップフロップ回路(切換手段) 微分回路 20 リレー(遮断手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−110271(JP,A) 特開 平3−37426(JP,A) 特開 平3−82400(JP,A) 特開 平1−254471(JP,A) 特開 平3−325(JP,A) 特開 平3−181622(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/04 F16D 27/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の操舵力を補助付勢する装置におい
    て、操舵力の補助付勢を接続または離脱する電磁クラッ
    チと、この電磁クラッチのオフ期間中にオンしない程度
    の所定駆動時間を有し、一方オン期間中にオフしない程
    度の所定非駆動時間を有する制御信号で前記電磁クラッ
    チを制御する電磁クラッチ制御手段と、前記制御信号に
    応じて前記電磁クラッチをオンまたはオフする電磁クラ
    ッチ駆動手段と、電磁クラッチの端子の電圧を検出し、
    この電圧と前記制御信号の電圧を比較することにより電
    磁クラッチの故障を検出する電磁クラッチ故障検出手段
    と、を有することを特徴とする電磁クラッチ付き電動式
    パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 電磁クラッチ駆動手段はスイッチング素
    子を有し、このスイッチイング素子は電源に接続される
    と共に電磁クラッチ制御手段からの信号に応じてオンま
    たはオフされ、このスイッチング素子と電磁クラッチの
    電磁コイルとの間には断線検出用の抵抗が配されている
    請求項1に記載の電磁クラッチ付き電動式パワーステア
    リング装置。
  3. 【請求項3】 電磁クラッチ制御手段はマイクロコンピ
    ュータ内に備えられ、電磁クラッチ故障検出手段は前記
    マイクロコンピュータからの制御信号が入力されるカウ
    ンタと、電磁クラッチの端子の電圧を微分して前記カウ
    ンタに入力する微分回路とを備えた請求項1に記載の電
    磁クラッチ付き電動式パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 電磁クラッチと電源との間に遮断手段が
    設けられ、電磁クラッチ故障検出手段で電磁クラッチの
    故障が検出されると前記遮断手段によって電源電圧が電
    磁クラッチへ与えられることを遮断する請求項1に記載
    の電磁クラッチ付き電動式パワーステアリング装置。
JP5300034A 1993-11-30 1993-11-30 電磁クラッチ付き電動式パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP2914132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5300034A JP2914132B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 電磁クラッチ付き電動式パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5300034A JP2914132B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 電磁クラッチ付き電動式パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07149247A JPH07149247A (ja) 1995-06-13
JP2914132B2 true JP2914132B2 (ja) 1999-06-28

Family

ID=17879912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5300034A Expired - Fee Related JP2914132B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 電磁クラッチ付き電動式パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2914132B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6332506B1 (en) 1997-06-20 2001-12-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Motor driven power steering device
US7500537B2 (en) 2004-08-25 2009-03-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering apparatus for vehicle
JP4222282B2 (ja) * 2004-10-01 2009-02-12 トヨタ自動車株式会社 車両の操舵装置
JP4862414B2 (ja) * 2006-02-02 2012-01-25 日産自動車株式会社 車両用操舵制御装置
JP4525621B2 (ja) * 2006-03-14 2010-08-18 トヨタ自動車株式会社 車両の操舵装置
KR101519256B1 (ko) * 2013-12-11 2015-05-12 현대자동차주식회사 통합형 전동식 파워스티어링 시스템의 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07149247A (ja) 1995-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3518944B2 (ja) モータ駆動装置
US6335600B1 (en) Motor drive unit and method of detecting malfunction of motor drive unit
US5552684A (en) Control apparatus for reversible motor and motor-driven power steering system for motor vehicle using the same
US20190031232A1 (en) Electronic control unit and electric power steering apparatus equipped with the same
JP3796377B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US5652487A (en) Electric power steering controller with failure detecting function
EP0572961A2 (en) Electric power steering apparatus
US6029767A (en) Electric power steering system
EP3958466B1 (en) Triggering circuit and electronic fuse device incorporating the same
JP2914132B2 (ja) 電磁クラッチ付き電動式パワーステアリング装置
US5790419A (en) Fail-safe system and method of operation
JP2602963B2 (ja) モータ駆動式パワー・ステアリング装置
CA2355019C (en) Electrically-driven power steering system having failure detection function
US5218339A (en) Arrangement for monitoring a consumer in combination with an internal combustion engine and/or a motor vehicle
JPH0585391A (ja) 電動パワーステアリング制御装置及び方法
CN111404423A (zh) 安全转矩关断控制方法、电路及电机控制器
JP3166397B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
EP1462337B1 (en) Fault detection apparatus of direct-current motor drive bridge circuit
JPH0847296A (ja) 車両用電動モータ制御装置
JP2694612B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
WO2020059779A1 (ja) モータ制御装置
JPH08322288A (ja) モータ駆動回路
JP3581583B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2863971B2 (ja) 負荷駆動方法
JPH01254471A (ja) 電動式パワーステアリング装置における電磁クラッチ制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees