JP2913371B2 - 蓄熱電気暖房装置 - Google Patents
蓄熱電気暖房装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気ヒータおよび蓄熱
体により室内空気を加熱して温風暖房する蓄熱電気暖房
装置に関するものである。
体により室内空気を加熱して温風暖房する蓄熱電気暖房
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の蓄熱電気暖房装置は図4に示すよ
うな構成であり、以下その構成および動作について図4
を参照して説明する。
うな構成であり、以下その構成および動作について図4
を参照して説明する。
【0003】図4において、101は本体ケース枠で、
内部には、風路ケース102を表面に有する断熱材10
3と蓄熱体104とが収納され、これらにより蓄熱体1
04を囲繞するように蓄熱体風路105が形成されてい
る。106は本体ケース枠101に形成した空気吸入
口、107は本体ケース枠101に形成した空気排出口
で、空気吸入口106と空気排出口107とは蓄熱体風
路105により連通されている。108は空気吸入口1
06よりの暖房用空気を蓄熱体風路105の内部に送り
込むために蓄熱体風路105の入口109の近傍に設け
た蓄熱体用送風機、110は蓄熱体風路105とは並列
に空気吸入口106と空気排出口107とを連通する電
気温風ヒータ風路、111は電気温風ヒータ風路110
に設けた電気温風用ヒータ、112は電気温風ヒータ風
路110に暖房用空気を送り込むための電気温風用送風
機、113は蓄熱体104を加熱して蓄熱させる蓄熱体
ヒータで、2枚に分割した蓄熱体104の間に挟持さ
れ、蓄熱体104の内部に内蔵された状態になってい
る。なお、114は蓄熱体風路105の出口である。
内部には、風路ケース102を表面に有する断熱材10
3と蓄熱体104とが収納され、これらにより蓄熱体1
04を囲繞するように蓄熱体風路105が形成されてい
る。106は本体ケース枠101に形成した空気吸入
口、107は本体ケース枠101に形成した空気排出口
で、空気吸入口106と空気排出口107とは蓄熱体風
路105により連通されている。108は空気吸入口1
06よりの暖房用空気を蓄熱体風路105の内部に送り
込むために蓄熱体風路105の入口109の近傍に設け
た蓄熱体用送風機、110は蓄熱体風路105とは並列
に空気吸入口106と空気排出口107とを連通する電
気温風ヒータ風路、111は電気温風ヒータ風路110
に設けた電気温風用ヒータ、112は電気温風ヒータ風
路110に暖房用空気を送り込むための電気温風用送風
機、113は蓄熱体104を加熱して蓄熱させる蓄熱体
ヒータで、2枚に分割した蓄熱体104の間に挟持さ
れ、蓄熱体104の内部に内蔵された状態になってい
る。なお、114は蓄熱体風路105の出口である。
【0004】上記構成において、蓄熱体104に熱を蓄
熱する場合は、蓄熱体ヒータ113に通電すると、蓄熱
体104は、蓄熱体ヒータ113の熱が内部より直接に
伝熱されることにより加熱されて蓄熱される。
熱する場合は、蓄熱体ヒータ113に通電すると、蓄熱
体104は、蓄熱体ヒータ113の熱が内部より直接に
伝熱されることにより加熱されて蓄熱される。
【0005】つぎに、暖房運転をする場合は、蓄熱体用
送風機108、蓄熱体ヒータ113、電気温風用送風機
112および電気温風用ヒータ111に通電する。蓄熱
体用送風機108の運転により空気吸入口106より吸
入された暖房用空気は、入口109より蓄熱体風路10
5に送風されて流れCとなる。また、電気温風用送風機
112の運転により電気温風ヒータ風路110に送風さ
れた空気は流れDを形成する。
送風機108、蓄熱体ヒータ113、電気温風用送風機
112および電気温風用ヒータ111に通電する。蓄熱
体用送風機108の運転により空気吸入口106より吸
入された暖房用空気は、入口109より蓄熱体風路10
5に送風されて流れCとなる。また、電気温風用送風機
112の運転により電気温風ヒータ風路110に送風さ
れた空気は流れDを形成する。
【0006】蓄熱体風路105に流れる暖房用空気は、
蓄熱体104により熱交換されて温風となり、電気温風
ヒータ風路110に流れる空気は電気温風用ヒータ11
1により加熱されて温風となり、両者は合流混合して所
定温度の温風となって空気排出口107より吹き出され
る。なお、蓄熱体104に蓄熱されていない場合は、蓄
熱体用送風機108の運転は停止して蓄熱体風路105
に流れる空気の流れCは遮断し、電気温風用送風機11
2および電気温風用ヒータ111に通電して電気温風ヒ
ータ風路110に送風される流れDのみによる温風が空
気排出口107より吹き出される。
蓄熱体104により熱交換されて温風となり、電気温風
ヒータ風路110に流れる空気は電気温風用ヒータ11
1により加熱されて温風となり、両者は合流混合して所
定温度の温風となって空気排出口107より吹き出され
る。なお、蓄熱体104に蓄熱されていない場合は、蓄
熱体用送風機108の運転は停止して蓄熱体風路105
に流れる空気の流れCは遮断し、電気温風用送風機11
2および電気温風用ヒータ111に通電して電気温風ヒ
ータ風路110に送風される流れDのみによる温風が空
気排出口107より吹き出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】住宅の高気密化が進
み、細菌、ウイルス、かび、ダニ類などの微生物類によ
る室内汚染が発生するようになってきた。これらの微生
物類はアレルギ体質の者にとっては、喘息、アトーピー
性皮膚炎、鼻炎などのアレルギー疾患の原因となり、一
方、これらの微生物類は、暖房された部屋で繁殖し易い
ので、暖房時にこれらの微生物類を死滅させることが望
まれてきている。
み、細菌、ウイルス、かび、ダニ類などの微生物類によ
る室内汚染が発生するようになってきた。これらの微生
物類はアレルギ体質の者にとっては、喘息、アトーピー
性皮膚炎、鼻炎などのアレルギー疾患の原因となり、一
方、これらの微生物類は、暖房された部屋で繁殖し易い
ので、暖房時にこれらの微生物類を死滅させることが望
まれてきている。
【0008】従来の蓄熱電気暖房装置にあっては、蓄熱
体ヒータ113の加熱時の表面温度は、微生物類を死滅
させるのに効果が大きい約600〜900℃の温度域に
なっているが、蓄熱体104の内部に内蔵され、蓄熱体
風路105に流れる暖房用空気とは直接に接触すること
はないので、微生物類を死滅させる作用はしないという
問題点を有していた。
体ヒータ113の加熱時の表面温度は、微生物類を死滅
させるのに効果が大きい約600〜900℃の温度域に
なっているが、蓄熱体104の内部に内蔵され、蓄熱体
風路105に流れる暖房用空気とは直接に接触すること
はないので、微生物類を死滅させる作用はしないという
問題点を有していた。
【0009】また、蓄熱体104は通常約500℃程度
に蓄熱されているが、この程度の温度域では暖房用空気
に浮遊する微生物類を死滅させる効果は少なく、また電
気温風用ヒータ111は、通常セラミックヒータを用い
ているが、このセラミックヒータは、抵抗−温度特性が
自己制御性を有しているので、電気温風用ヒータ111
の温度を常に約200〜300℃の温度域に保持するよ
うに作用し、微生物類を死滅させる効果はより少ないと
いう問題点を有していた。
に蓄熱されているが、この程度の温度域では暖房用空気
に浮遊する微生物類を死滅させる効果は少なく、また電
気温風用ヒータ111は、通常セラミックヒータを用い
ているが、このセラミックヒータは、抵抗−温度特性が
自己制御性を有しているので、電気温風用ヒータ111
の温度を常に約200〜300℃の温度域に保持するよ
うに作用し、微生物類を死滅させる効果はより少ないと
いう問題点を有していた。
【0010】さらに、電気温風用ヒータ111としてセ
ラミックヒータ以外の種類のヒータを用いる提案もあっ
たが、その場合のヒータ線は暖房用空気との接触面積が
小さく、微生物類を死滅させる作用は少ないという問題
点もあった。
ラミックヒータ以外の種類のヒータを用いる提案もあっ
たが、その場合のヒータ線は暖房用空気との接触面積が
小さく、微生物類を死滅させる作用は少ないという問題
点もあった。
【0011】本発明は、暖房用空気の中に浮遊している
微生物類を死滅させる効果を高め、快適な温風が送風で
きるようにした蓄熱電気暖房装置を提供することを目的
としている。
微生物類を死滅させる効果を高め、快適な温風が送風で
きるようにした蓄熱電気暖房装置を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の蓄熱電気暖房装置においては、蓄熱体を収
納した本体ケース枠に空気吸入口および空気排出口を設
け、この本体ケース枠の内部には、この空気吸入口およ
び空気排出口と連通し、上記蓄熱体と対面する蓄熱体風
路を接続した温風風路を形成し、上記蓄熱体風路には輻
射ヒータを設け、上記蓄熱体と対面する上記蓄熱体風路
の壁面には、上記輻射ヒータの輻射熱を反射する金属反
射面を形成することとした。
に、本発明の蓄熱電気暖房装置においては、蓄熱体を収
納した本体ケース枠に空気吸入口および空気排出口を設
け、この本体ケース枠の内部には、この空気吸入口およ
び空気排出口と連通し、上記蓄熱体と対面する蓄熱体風
路を接続した温風風路を形成し、上記蓄熱体風路には輻
射ヒータを設け、上記蓄熱体と対面する上記蓄熱体風路
の壁面には、上記輻射ヒータの輻射熱を反射する金属反
射面を形成することとした。
【0013】また、水滴供給部を設けて輻射ヒータと対
面する蓄熱体の表面に水滴が供給できるようにしたり、
また、輻射ヒータとしては、輻射熱が放出できる中空管
状体に発熱体を挿入して形成した輻射ヒータを用いた
り、その中空管状体の外表面には脱臭触媒層を形成する
こととした。
面する蓄熱体の表面に水滴が供給できるようにしたり、
また、輻射ヒータとしては、輻射熱が放出できる中空管
状体に発熱体を挿入して形成した輻射ヒータを用いた
り、その中空管状体の外表面には脱臭触媒層を形成する
こととした。
【0014】
【作用】上記のように構成された蓄熱電気暖房装置にお
いては、蓄熱体は蓄熱体風路に設けた輻射ヒータにより
加熱され、同時に蓄熱体と対面する蓄熱体風路を流れる
暖房用空気は、この輻射ヒータから全周方向に放散され
る輻射熱によって加熱され、蓄熱体風路における蓄熱体
と対面する壁面に、輻射ヒータの輻射熱を反射すること
ができる金属反射面を形成して、輻射ヒータの輻射熱の
利用効率が向上し、より効果的に蓄熱体および暖房用空
気を加熱し、同時に、蓄熱体と対面する蓄熱体風路の壁
面の温度も上昇するので、暖房用空気との接触面積が増
大して微生物類を効果的に死滅させることができる。
いては、蓄熱体は蓄熱体風路に設けた輻射ヒータにより
加熱され、同時に蓄熱体と対面する蓄熱体風路を流れる
暖房用空気は、この輻射ヒータから全周方向に放散され
る輻射熱によって加熱され、蓄熱体風路における蓄熱体
と対面する壁面に、輻射ヒータの輻射熱を反射すること
ができる金属反射面を形成して、輻射ヒータの輻射熱の
利用効率が向上し、より効果的に蓄熱体および暖房用空
気を加熱し、同時に、蓄熱体と対面する蓄熱体風路の壁
面の温度も上昇するので、暖房用空気との接触面積が増
大して微生物類を効果的に死滅させることができる。
【0015】さらに、水滴供給部より輻射ヒータと対面
する蓄熱体の表面に水滴を供給すると、その水滴は蓄熱
体の熱により蒸気となって蓄熱体風路に充満して微生物
の死滅効果が高い高温高湿雰囲気を形成するので、微生
物類をより効果的に死滅させることができる。
する蓄熱体の表面に水滴を供給すると、その水滴は蓄熱
体の熱により蒸気となって蓄熱体風路に充満して微生物
の死滅効果が高い高温高湿雰囲気を形成するので、微生
物類をより効果的に死滅させることができる。
【0016】また、輻射熱が放出できる中空管状体に発
熱体を挿入した輻射ヒータを用いて微生物類を死滅させ
る温度に加熱すると、高温となった中空管状体は表面積
が大きいので、暖房用空気との接触面積が増大して微生
物類をより有効に死滅させることができ、中空管状体の
外表面に脱臭触媒層を形成すると触媒層の作用で脱臭効
果が加わるので、死滅した微生物類の悪臭により暖房用
空気が汚染されることがなくなる。
熱体を挿入した輻射ヒータを用いて微生物類を死滅させ
る温度に加熱すると、高温となった中空管状体は表面積
が大きいので、暖房用空気との接触面積が増大して微生
物類をより有効に死滅させることができ、中空管状体の
外表面に脱臭触媒層を形成すると触媒層の作用で脱臭効
果が加わるので、死滅した微生物類の悪臭により暖房用
空気が汚染されることがなくなる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例について、蓄熱電気暖房装置
の模式的断面図を示す図1を参照して説明する。
の模式的断面図を示す図1を参照して説明する。
【0018】図1において、1は本体ケース枠で、内部
は温風通路室2と空気通路室3とに区画されている。4
は金属板金で形成して熱反射効果をもたせた風路ケース
5を表面に備えた断熱材、6は蓄熱体で、温風通路室2
の内部に収納され、断熱材4と蓄熱体6とにより蓄熱体
6を囲繞するように蓄熱体風路7が形成され、この蓄熱
体風路7は空気通路室3に開口している。8は空気吸入
口、9は空気排出口で、空気通路室2に形成されてい
る。10は送風機、11は送風機10を制御する制御部
で、空気通路室2内に収納されている。12は蓄熱体風
路7内に設けた蓄熱暖房用輻射ヒータで、蓄熱体6との
間に暖房用空気が流入できる間隙を確保して蓄熱体6と
対面させることにより、蓄熱体6を加熱し、かつ蓄熱体
風路7内を流入する暖房用空気を加熱する。13は蓄熱
体風路7内を流入する暖房用空気を加熱する暖房用輻射
ヒータで、蓄熱暖房用輻射ヒータ12が蓄熱体6を加熱
して蓄熱している時は動作しなく、蓄熱電気暖房装置が
動作する暖房運転時のみ動作して蓄熱体風路7を流入す
る暖房用空気を加熱する。14は空気吸入口8より吸引
された暖房用空気を、蓄熱体風路7内に流入させること
なく直接に空気排出口9に流入させるバイパス風路で、
ここを流れる室温の空気は、蓄熱体風路7からの温風と
合流混合して空気排出口9より吹き出される暖房用空気
を所定温度の温風とする。なお、15は空気通路室3の
内部に設けた空気流のガイド板、16は蓄熱体風路7の
入口、17はその出口である。
は温風通路室2と空気通路室3とに区画されている。4
は金属板金で形成して熱反射効果をもたせた風路ケース
5を表面に備えた断熱材、6は蓄熱体で、温風通路室2
の内部に収納され、断熱材4と蓄熱体6とにより蓄熱体
6を囲繞するように蓄熱体風路7が形成され、この蓄熱
体風路7は空気通路室3に開口している。8は空気吸入
口、9は空気排出口で、空気通路室2に形成されてい
る。10は送風機、11は送風機10を制御する制御部
で、空気通路室2内に収納されている。12は蓄熱体風
路7内に設けた蓄熱暖房用輻射ヒータで、蓄熱体6との
間に暖房用空気が流入できる間隙を確保して蓄熱体6と
対面させることにより、蓄熱体6を加熱し、かつ蓄熱体
風路7内を流入する暖房用空気を加熱する。13は蓄熱
体風路7内を流入する暖房用空気を加熱する暖房用輻射
ヒータで、蓄熱暖房用輻射ヒータ12が蓄熱体6を加熱
して蓄熱している時は動作しなく、蓄熱電気暖房装置が
動作する暖房運転時のみ動作して蓄熱体風路7を流入す
る暖房用空気を加熱する。14は空気吸入口8より吸引
された暖房用空気を、蓄熱体風路7内に流入させること
なく直接に空気排出口9に流入させるバイパス風路で、
ここを流れる室温の空気は、蓄熱体風路7からの温風と
合流混合して空気排出口9より吹き出される暖房用空気
を所定温度の温風とする。なお、15は空気通路室3の
内部に設けた空気流のガイド板、16は蓄熱体風路7の
入口、17はその出口である。
【0019】上記のように構成した蓄熱電気暖房装置に
おいて、蓄熱体6に熱を蓄熱する場合は、制御部11の
動作により蓄熱暖房用輻射ヒータ12に通電すると、そ
の輻射熱により蓄熱体6が加熱されて蓄熱される。つぎ
に、暖房運転をする場合は、制御部11の動作により送
風機10、蓄熱暖房用輻射ヒータ12および暖房用輻射
ヒータ13に通電すると、送風機10の運転により空気
吸入口8より吸入された暖房用空気は、入口16より蓄
熱体風路7に送風される流れAとバイパス風路14に送
風される流れBとに2分される。
おいて、蓄熱体6に熱を蓄熱する場合は、制御部11の
動作により蓄熱暖房用輻射ヒータ12に通電すると、そ
の輻射熱により蓄熱体6が加熱されて蓄熱される。つぎ
に、暖房運転をする場合は、制御部11の動作により送
風機10、蓄熱暖房用輻射ヒータ12および暖房用輻射
ヒータ13に通電すると、送風機10の運転により空気
吸入口8より吸入された暖房用空気は、入口16より蓄
熱体風路7に送風される流れAとバイパス風路14に送
風される流れBとに2分される。
【0020】蓄熱体風路7に流れた暖房用空気は、蓄熱
体6および蓄熱暖房用輻射ヒータ12ならびに暖房用輻
射ヒータ13により熱交換されて温風となり、蓄熱体風
路7の出口17から流出してバイパス風路14に至り、
バイパス風路14を流れる室温の空気と合流し、所定温
度の温風となって空気排出口9より吹き出される。この
場合、蓄熱暖房用輻射ヒータ12は、図2に示すような
構成で約600〜900℃の温度に加熱されているの
で、その輻射熱により蓄熱体6を充分に加熱し、また流
入する暖房用空気と広い接触面積で接触して加熱するの
で、浮遊している微生物類を死滅させるに効果的であ
る。なお、暖房用輻射ヒータ13についても図2に示す
ような構成にしても良い。
体6および蓄熱暖房用輻射ヒータ12ならびに暖房用輻
射ヒータ13により熱交換されて温風となり、蓄熱体風
路7の出口17から流出してバイパス風路14に至り、
バイパス風路14を流れる室温の空気と合流し、所定温
度の温風となって空気排出口9より吹き出される。この
場合、蓄熱暖房用輻射ヒータ12は、図2に示すような
構成で約600〜900℃の温度に加熱されているの
で、その輻射熱により蓄熱体6を充分に加熱し、また流
入する暖房用空気と広い接触面積で接触して加熱するの
で、浮遊している微生物類を死滅させるに効果的であ
る。なお、暖房用輻射ヒータ13についても図2に示す
ような構成にしても良い。
【0021】また、蓄熱体6に蓄熱されていない場合
は、蓄熱体風路7に流れる暖房用空気は、蓄熱暖房用輻
射ヒータ12および暖房用輻射ヒータ13により加熱さ
れ、バイパス風路14よりの室温の空気と混合されて空
気排出口9より吹き出される。この場合も蓄熱暖房用輻
射ヒータ12は約600〜900℃の温度に加熱されて
いるので、微生物類を死滅させることができる。
は、蓄熱体風路7に流れる暖房用空気は、蓄熱暖房用輻
射ヒータ12および暖房用輻射ヒータ13により加熱さ
れ、バイパス風路14よりの室温の空気と混合されて空
気排出口9より吹き出される。この場合も蓄熱暖房用輻
射ヒータ12は約600〜900℃の温度に加熱されて
いるので、微生物類を死滅させることができる。
【0022】図2において、18は輻射熱が放出できる
耐熱ガラス製の中空管状体、19は中空管状体18の内
部に挿入した発熱体、20は中空管状体18の表面を被
覆する脱臭触媒層、21の発熱体19を挿入した複数本
の中空管状体18を一体にする碍子部、22はリード端
子である。このようにして形成された蓄熱暖房用輻射ヒ
ータ12は、中空管状体18の存在により約600〜9
00℃の温度になり、その熱の放熱面積は広く形成され
るので、暖房用空気との接触面積は大きなものとなる。
耐熱ガラス製の中空管状体、19は中空管状体18の内
部に挿入した発熱体、20は中空管状体18の表面を被
覆する脱臭触媒層、21の発熱体19を挿入した複数本
の中空管状体18を一体にする碍子部、22はリード端
子である。このようにして形成された蓄熱暖房用輻射ヒ
ータ12は、中空管状体18の存在により約600〜9
00℃の温度になり、その熱の放熱面積は広く形成され
るので、暖房用空気との接触面積は大きなものとなる。
【0023】また、蓄熱体6と対向して蓄熱体風路7を
形成する断熱材4の表面に、金属板金で形成して熱反射
効果をもたせた風路ケース5を設けているので、蓄熱暖
房用輻射ヒータ12および暖房用輻射ヒータ13の熱効
率を上げることができて、蓄熱体6には効率良く輻射熱
が放散される。同時に、蓄熱暖房用輻射ヒータ12およ
び暖房用輻射ヒータ13の輻射熱は全周方向に放散され
て風路ケース5を加熱するが、風路ケース5の熱容量は
小さく、さらにその外側は断熱材4により断熱されてい
るので、暖房用空気との接触面積が大きい風路ケース5
の温度は蓄熱体6の温度よりも上昇して蓄熱暖房用輻射
ヒータ12に近い温度となり、微生物類の死滅効率は高
いものとなる。
形成する断熱材4の表面に、金属板金で形成して熱反射
効果をもたせた風路ケース5を設けているので、蓄熱暖
房用輻射ヒータ12および暖房用輻射ヒータ13の熱効
率を上げることができて、蓄熱体6には効率良く輻射熱
が放散される。同時に、蓄熱暖房用輻射ヒータ12およ
び暖房用輻射ヒータ13の輻射熱は全周方向に放散され
て風路ケース5を加熱するが、風路ケース5の熱容量は
小さく、さらにその外側は断熱材4により断熱されてい
るので、暖房用空気との接触面積が大きい風路ケース5
の温度は蓄熱体6の温度よりも上昇して蓄熱暖房用輻射
ヒータ12に近い温度となり、微生物類の死滅効率は高
いものとなる。
【0024】さらに、図3に示すように、温風通路室2
に水滴供給部23を設け、蓄熱体6の蓄熱暖房用輻射ヒ
ータ12と対向する表面に水滴が供給できるようにする
と、蓄熱体6の表面に供給された水滴は、蓄熱体6およ
び蓄熱暖房用輻射ヒータ12の輻射熱により蓄熱体風路
7の内部に充満する水蒸気に変化して高温高湿の熱雰囲
気を形成する。微生物類は、温度が高く湿度が高い雰囲
気において死滅効果が高いので、蓄熱体風路7の温度が
600℃以下の低い場合でも微生物類を効果的に死滅さ
せることができる。
に水滴供給部23を設け、蓄熱体6の蓄熱暖房用輻射ヒ
ータ12と対向する表面に水滴が供給できるようにする
と、蓄熱体6の表面に供給された水滴は、蓄熱体6およ
び蓄熱暖房用輻射ヒータ12の輻射熱により蓄熱体風路
7の内部に充満する水蒸気に変化して高温高湿の熱雰囲
気を形成する。微生物類は、温度が高く湿度が高い雰囲
気において死滅効果が高いので、蓄熱体風路7の温度が
600℃以下の低い場合でも微生物類を効果的に死滅さ
せることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0026】暖房用空気が流入する蓄熱体風路には輻射
ヒータを設け、この輻射ヒータの輻射熱により蓄熱体お
よび暖房用空気を加熱するので、暖房用空気は所定温度
の温風となり、蓄熱体と対向する蓄熱体風路の壁面に熱
反射機能を持たせているので、蓄熱体に効率よく輻射熱
を放散させることができ、その上、蓄熱体風路の温度を
高めて微生物類を効果的に死滅させることができる。
ヒータを設け、この輻射ヒータの輻射熱により蓄熱体お
よび暖房用空気を加熱するので、暖房用空気は所定温度
の温風となり、蓄熱体と対向する蓄熱体風路の壁面に熱
反射機能を持たせているので、蓄熱体に効率よく輻射熱
を放散させることができ、その上、蓄熱体風路の温度を
高めて微生物類を効果的に死滅させることができる。
【0027】また、蓄熱体風路は水蒸気により充満させ
て高温高湿雰囲気にすることにより、微生物類の死滅効
果を高めることができる。
て高温高湿雰囲気にすることにより、微生物類の死滅効
果を高めることができる。
【0028】また、輻射ヒータとして、輻射熱が放出で
きる中空管状体に発熱体を挿入して形成すると、暖房用
空気との接触面積が大きくかつ高温となるので、微生物
類の死滅を効果的にし、中空管状体の表面を脱臭触媒層
で被覆すると、脱臭効果も付加されてより快適な暖房環
境が得られる。
きる中空管状体に発熱体を挿入して形成すると、暖房用
空気との接触面積が大きくかつ高温となるので、微生物
類の死滅を効果的にし、中空管状体の表面を脱臭触媒層
で被覆すると、脱臭効果も付加されてより快適な暖房環
境が得られる。
【図1】本発明の実施例における蓄熱電気暖房装置の模
式的断面図
式的断面図
【図2】同蓄熱電気暖房装置に用いる蓄熱暖房用輻射ヒ
ータの要部切欠側面図
ータの要部切欠側面図
【図3】同蓄熱電気暖房装置の変形例を示す模式的断面
図
図
【図4】従来における蓄熱電気暖房装置の模式的断面図
1 本体ケース枠 4 断熱材 5 風路ケース 6 蓄熱体 7 蓄熱体風路 8 空気吸入口 9 空気排出口 12 蓄熱暖房用輻射ヒータ 13 暖房用輻射ヒータ 18 中空管状体 19 発熱体 20 脱臭触媒層 23 水滴供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−96178(JP,A) 特開 平6−333(JP,A) 実開 昭49−107153(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24H 7/00 - 7/06 H05B 3/40 - 3/58
Claims (4)
- 【請求項1】 蓄熱体を収納した本体ケース枠に空気吸
入口および空気排出口を設け、この本体ケース枠の内部
には、この空気吸入口および空気排出口と連通し、上記
蓄熱体と対面する蓄熱体風路を接続した温風風路を形成
し、上記蓄熱体風路には輻射ヒータを設け、上記蓄熱体
と対面する上記蓄熱体風路の壁面には、上記輻射ヒータ
の輻射熱を反射する金属反射面を形成した蓄熱電気暖房
装置。 - 【請求項2】 蓄熱体を収納した本体ケース枠に空気吸
入口および空気排出口を設け、この本体ケース枠の内部
には、この空気吸入口および空気排出口と連通し、上記
蓄熱体と対面する蓄熱体風路を接続した温風風路を形成
し、上記蓄熱体風路には輻射ヒータを設け、この輻射ヒ
ータと対面する蓄熱体表面に水滴を供給する水滴供給部
を具備した蓄熱電気暖房装置。 - 【請求項3】 輻射ヒータは、輻射熱が放出できる中空
管状体に発熱体を挿入して形成した請求項1または2記
載の蓄熱電気暖房装置。 - 【請求項4】 輻射ヒータは、その外表面に脱臭触媒層
を形成した請求項3記載の蓄熱電気暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26300794A JP2913371B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 蓄熱電気暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26300794A JP2913371B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 蓄熱電気暖房装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08121872A JPH08121872A (ja) | 1996-05-17 |
JP2913371B2 true JP2913371B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=17383603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26300794A Expired - Fee Related JP2913371B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 蓄熱電気暖房装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2913371B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP26300794A patent/JP2913371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08121872A (ja) | 1996-05-17 |
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