JP2912986B2 - 作業機の軌跡制御装置 - Google Patents

作業機の軌跡制御装置

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JP2912986B2 JP30391691A JP30391691A JP2912986B2 JP 2912986 B2 JP2912986 B2 JP 2912986B2 JP 30391691 A JP30391691 A JP 30391691A JP 30391691 A JP30391691 A JP 30391691A JP 2912986 B2 JP2912986 B2 JP 2912986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作業機のアームやバケッ
トの所定点を予め定められた軌跡上に移動させるための
作業機の軌跡制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、作業機は、本体、およびこの本
体に可回動に順次連結された複数の作業部材で構成さ
れ、オペレータがこれら複数の作業部材を操作すること
により任意の作業が実施される。このような作業機の構
成を、油圧ショベルを例示して説明する。図5は油圧シ
ョベルの側面図である。図で、1は下部走行体、2は本
体である上部旋回体、3は上部旋回体2に可回動に連結
されたフロント機構を示す。フロント機構3は、上部旋
回体2に点Oにおいて可回動に連結されたブーム4とこ
のブーム4を駆動するブームシリンダ4S、ブーム4に
点Aにおいて可回動に連結されたアーム5とこのアーム
5を駆動するアームシリンダ5S、およびアーム5に点
Bにおいて可回動に連結されたバケット6とこのバケッ
ト6を駆動するバケットシリンダ6Sで構成されてい
る。なお、アーム5には、バケット6に代え、作業の種
類に対応した作業部材が連結される場合がある。図示さ
れていないが、上部旋回体2には油圧ポンプが設置さ
れ、この油圧ポンプからの圧油によりブームシリンダ4
S、アームシリンダ5Sおよびバケットシリンダ6Sが
駆動され、それらの駆動速度は、それらの上流側に設け
られ、かつ、オペレータが操作する操作レバーの操作量
に応じて開口面積が制御される各流量制御弁により制御
される。
【0003】上記油圧ショベルによる作業は、オペレー
タがブームシリンダ4S、アームシリンダ5Sおよびバ
ケットシリンダ6Sを適切に駆動することにより実行さ
れるが、上記のようにフロント機構3がブーム4、アー
ム5、バケット6の3つのリンク機構で構成されている
ので、連結点Bまたはバケット6の先端Cをオペレータ
の意思どおりに動かすには当該オペレータに相当の熟練
が要求される。特に、地面を所定の軌跡、例えば直線に
沿って掘削する場合、ブーム4の上昇速度とアーム5の
巻込み速度との微妙な整合が必要となり、このような掘
削をオペレータの手動操作によって高精度で行うことは
極めて困難である。このため、従来、所定の軌跡に沿っ
た掘削を自動的に行うことができる軌跡制御装置が提案
されている。
【0004】図6は従来の作業機の軌跡制御装置のブロ
ック図である。図で、4はブーム、4Sはブームシリン
ダ(駆動手段)、5はアーム、5Sはアームシリンダ
(駆動手段)を示し、これらは図5に示すものと同一で
ある。4Dは上部旋回体2とブーム4との間の相対的回
動角αを検出するブーム回動角検出手段、5Dはブーム
4とアーム5との間の相対的回動角βを検出するアーム
回動角検出手段である。7はアーム5上のバケット6と
の連結点Bの軌跡を設定する軌跡設定手段であり、当該
軌跡が直線である場合、上部旋回体2とブーム4の連結
点OをX、Y座標の原点としたときの点BのY軸方向の
高さh0 が設定される。は点BのX軸方向の移動速
度Vx を設定する指令手段である。
【0005】10は前記座標における点Bの位置x、y
を演算する位置演算手段、11は軌跡設定手段6に設定
された高さh0 と点Bの実際の位置との偏差Δyを演算
する位置偏差演算手段、12は位置偏差Δyを修正する
ための点BのY軸方向の移動速度Vy を演算する速度指
令値演算手段である。13は当該移動速度Vy 、ブーム
回動角α、アーム回動角β、設定値hおよび移動速度指
令値Vx に基づいてブーム4の回動角速度ωA およびア
ーム5の回動角速度ωB を演算する回動角速度演算手段
である。14は演算された回動角速度ωA および回動角
速度ωB に基づいて駆動手段4S、5Sを制御する駆動
制御手段であり、前記の各流量制御弁がこれに相当す
る。
【0006】上記位置演算手段10、位置偏差演算手段
11、速度指令値演算手段12および回動角速度演算手
段13の演算を図7を参照して説明する。図7は上記点
Oを原点とするX、Y座標を示す。L1 は点O、A間
の距離、L2 は点A、B間の距離、K0 は高さh0
の直線軌跡(X軸と平行な軌跡)、B(x、y)は、例
えば、アーム先端付近に設定される所定点であって、バ
ケットとの連結点Bの位置を示す。その他の符号は上述
の符号と同じ値を示す。
【0007】まず、位置演算手段10はブーム回動角α
およびアーム回動角βに基づいて点Bの位置x、yを次
の(1)、(2)式により演算する。
【0008】
【数1】
【0009】
【数2】
【0010】位置偏差演算手段11は、上記(1)、
(2)式により求められた点Bの位置と軌跡設定手段6
に設定された軌跡を入力して位置偏差Δyを演算する。
この場合、設定された軌跡のY軸方向の距離は次式のよ
うに、
【0011】
【数3】
【0012】であるから、位置偏差Δyは、
【0013】
【数4】
【0014】となる。速度指令値演算手段12は、上記
位置偏差Δyを解消するため点Bが移動すべきY軸方向
の移動速度Vy を次式により求める。
【0015】
【数5】
【0016】上記(5)式中、Ky は予め定められた正
の係数である。
【0017】回動角速度演算手段13は、速度指令値演
算手段12の演算値Vy 、ブーム回動角検出手段4Dの
検出値α、アーム回動角検出手段5Dの検出値βおよび
指令手段7に設定された点BのX軸方向の移動速度Vx
を使用して、ブーム回動角速度ωA およびアーム回動角
速度ωB を演算する。まず、(1)式および(2)式を
それぞれ時間微分すると、
【0018】
【数6】
【0019】
【数7】
【0020】が得られる。次いで、上記(6)、(7)
式を値ωA および値ωB について解くと、
【0021】
【数8】
【0022】
【数9】
【0023】となり、これによりブーム回動角速度ωA
およびアーム回動角速度ωB を得ることができる。
【0024】以上のように、常時、ブームシリンダ(駆
動手段)4Sの流量制御弁の開口を、演算されたブーム
回動角速度ωA に比例した大きさに制御し、同時に、ア
ームシリンダ(駆動手段)5Sの流量制御弁の開口を、
演算されたアーム回動角速度ωB に比例した大きさに制
御することにより、点Bは所定の軌跡K0 上を移動する
ことになり、何等高度の熟練技術を要することなく、油
圧ショベルによる直線状の掘削を行うことができる。な
お、この場合、バケット6のアーム5に対する相対角度
は掘削に都合の良い所定の角度に固定されている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記油圧ショベルの軌
跡制御装置においては、ブーム回動角速度ωA およびア
ーム回動角速度ωB は直交座標系における点BのY軸方
向の位置偏差Δyを解消するように演算されるため、ア
ームの姿勢が変化するとブームの回動角速度がこれに大
きく影響されて追随できなくなり、点Bを軌跡K0 に沿
って移動させることが困難となる。それ故、所定点の一
回の移動の全域にわたって精度の良い掘削を行うために
は、ゲインや作業速度を著しく低く設定しなければなら
ず、作業効率が大幅に損なわれていた。
【0026】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、作業効率を向上させることができる作業機
の軌跡制御装置を提供するにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、少なくともブームおよびその駆動手段な
らびにアームおよびその駆動手段を有するフロント機構
と、前記ブームの回動角を検出する第1の検出手段と、
前記アームの回動角を検出する第2の検出手段と、前記
アームの所定点の軌跡を設定する軌跡設定手段と、前記
所定点の前記軌跡に沿う方向の速度を指令する速度指令
手段と、前記所定点を前記軌跡に沿って移動させるよう
に前記第1の検出手段の検出値、前記第2の検出手段の
検出値、前記軌跡設定手段の設定値および前記速度指令
手段の指令値に基づいて前記ブームの駆動手段および前
記アームの駆動手段に指令すべき回動角速度を演算する
演算部とを備えた作業機の軌跡制御装置において、当該
演算部を、前記第1の検出手段の検出値、前記第2の検
出手段の検出値および前記軌跡設定手段の設定値に基づ
いてぜきブームおよび前記アームの現在姿勢における前
記所定点が前記軌跡上に位置するときの前記ブームの回
動角と現在の前記ブームの回動角との偏差を演算する第
1の演算手段と、この第1の演算手段の演算値に基づい
て前記ブームの駆動手段に指令する回動角速度を演算す
る第2の演算手段と、前記第1の検出手段の検出値、前
記第2の検出手段の検出値、前記軌跡設定手段の設定
値、前記速度指令手段の指令値および前記第2の演算手
段の演算値に基づいて前記アームの駆動手段に指令する
回動角速度を演算する第3の演算手段とで構成すること
を特徴とする。
【0028】さらに、本発明は、上記作業機の軌跡制御
装置において、前記アームに可回動に連結されるバケッ
トおよびその駆動手段と、前記バケットの回動角を検出
する第3の検出手段と、前記バケットに対する予め決め
られた角度を設定するバケット角度設定手段と、このバ
ケット角度設定手段の設定値に基づいて前記軌跡設定手
段の出力値を前記バケットの所定点の軌跡に関連した値
とする第4の演算手段と、前記第2の演算手段の演算
値、前記第3の演算手段の演算値、前記第1の検出手段
の検出値、前記第2の検出手段の検出値、前記第3の検
出手段の検出値および前記バケット角度設定手段の設定
値に基づいて前記バケットの駆動手段に指令する回動角
速度を演算する第5の演算手段とを設けたことを特徴と
する。
【0029】
【作用】第1の演算手段では、第1の検出手段で検出さ
れたブーム回動角と、第2の検出手段で検出されたアー
ム回動角とに基づいて、ブームの作業機本体との連結点
とアームの前記所定点とを結ぶ線の距離および当該線の
角度を算出し、これら距離、角度および軌跡設定手段の
設定値から、ブームおよびアームの現在姿勢において前
記所定点が軌跡上に位置するときのブームの回動角と現
在の前記ブームの回動角との偏差を演算する。第2の演
算手段は、この第1の演算手段の演算値に基づいてブー
ムの駆動手段に指令する回動角速度を演算する。第3の
演算手段は、第1の検出手段の検出値、第2の検出手段
の検出値、軌跡設定手段の設定値、速度指令手段の指令
値および第2の演算手段の演算値に基づいてアームの駆
動手段に指令する回動角速度を演算する。
【0030】さらに、アームにバケットが連結されてい
る場合には、バケットに対して予め決められた角度を設
定し、この設定された角度に基づいて第4の演算手段に
より軌跡設定手段の出力値をバケットの所定点の軌跡に
関連した値とし、この値を上記第1の演算手段に入力す
るようにし、第5の演算手段により、第2の演算手段の
演算値、第3の演算手段の演算値、第1の検出手段の検
出値、第2の検出手段の検出値、バケット回動角および
バケット角度の設定値に基づいてバケットの駆動手段に
指令する回動角速度を演算する。
【0031】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係る作業機の軌跡制御装
置のブロック図である。図で、図6に示す部分と同一又
は等価な部分には同一符号を付して説明を省略する。2
0は角度偏差演算手段であり、ブーム回動角α、アーム
回動角βおよび軌跡設定手段7の設定値yに基づいて、
現在のブーム4およびアーム5と同一姿勢において点B
が軌跡K0 に位置するときのブーム回動角と、現在のブ
ーム回動角との偏差Δαを演算する。21は当該偏差Δ
αを解消するべきブームの回動角速度ωA を演算するブ
ーム回動角速度指令値演算手段である。22はブームの
回動角速度ωA 、ブーム回動角α、アーム回動角β、軌
跡設定値yおよび速度指令値VX に基づいてアームの回
動角速度ωB を演算するアーム回動角速度指令値演算手
段である。
【0032】上記角度偏差演算手段20、ブーム回動角
速度指令値演算手段21およびアーム回動角速度指令値
演算手段22の演算を図2を参照して説明する。図2で
図7と同一部分には同一符号が付してある。OBは点O
と点Bとを結ぶ線、OB0 はブーム4およびアーム5が
図示の姿勢にあるとき点Bを軌跡K0 上に位置せしめた
場合の点Oと点Bとを結ぶ線、Lは線OB0 (=OB)
の長さ、θは線OBの角度、Δθは線OBと線OB0
の間の角度偏差を示す。
【0033】角度偏差演算手段20は次の演算により長
さLと角度θを求め、これらからブーム角度偏差Δθを
演算する。まず、長さLは(1)式および(2)式から
次式で求めることができる。
【0034】
【数10】
【0035】又、角度θも(1)式および(2)式から
次式で求めることができる。
【0036】
【数11】
【0037】上記(10)、(11)式からブーム角度
偏差Δαは、
【0038】
【数12】
【0039】となる。
【0040】このようにして、現在時点におけるブーム
角度偏差Δαが求められると、次に、ブーム回動角速度
指令値演算手段21は当該ブーム角度偏差Δαを解消す
るためのブーム4の回動角速度を次式により演算する。
【0041】
【数13】
【0042】上記(13)式中、値KA は予め定められ
た正の係数である。(13)式によりブーム4の姿勢を
修正する回動角速度ωA が求められると、アーム回動角
速度指令値演算手段22は回動角速度ωA に応じるアー
ム回動角速度ωB を次式により演算する。
【0043】
【数14】
【0044】(13)、(14)式により得られたブー
ム回動角速度ωA およびアーム回動角速度ωB を用いて
駆動制御手段14が制御され、ブームシリンダ(駆動手
段)4Sの流量制御弁およびアームシリンダ(駆動手
段)5Sの流量制御弁の各開口面積が値ωA 、ωB に応
じて制御される。
【0045】このように本実施例では、ブームとアーム
の現在姿勢におけるブームの回動角偏差を解消するよう
にし、これに応じてアームの回動角速度を決定するよう
にしたので、ブームはアームの姿勢に影響されることは
なく、ゲインや作業速度を低く抑えなくても精度良く掘
削を行うことができ、作業効率を向上させることができ
る。又、内部の座標系を常に掘削面を基準として設定す
ることができるので、掘削面がいかなる傾斜角であって
も、点Bと軌跡との偏差をほぼ0とすることができ、精
度の良い斜面直線掘削を行うことができる。
【0046】図3は本発明の他の実施例に係る作業機の
軌跡制御装置のブロック図である。図で、図1に示す部
分と同一又は等価な部分には同一符号を付して説明を省
略する。6はバケット、6Sはバケットシリンダ(駆動
手段)であり、図5に示すものと同じである。6Dはバ
ケット6の回動角を検出するバケット回動角検出手段、
9はバケット回動角を所定の角度に設定するバケット角
設定手段である。23はブーム回動角速度指令値演算手
段21の演算値ωA 、アーム回動角速度指令値演算手段
22の演算値ωB 、ブーム回動角α、アーム回動角β、
およびバケット回動角γに基づいてバケット回動角速度
ωC を演算するバケット回動角速度指令値演算手段であ
る。
【0047】本実施例の演算を図4を参照して説明す
る。図4で図2と同一部分には同一符号が付してある。
Cは、バケットの所定点であり、本実施例では図5に示
すバケット6の先端、L3 は点Bと点Cとの間の長
さ、K1 は点Cの軌跡、γはバケット角度、ψはX軸
方向に対する直線BCの角度、L3yは直線BCのY軸
方向の長さである。バケット6は角度ψに固定され、こ
の角度ψがバケット角設定手段9に設定される。角度ψ
が一定であるので、長さL3yは、
【0048】
【数15】
【0049】で表され、一定である。
【0050】軌跡設定手段7は上記(15)式とバケッ
ト先端Cの軌跡、
【0051】
【数16】
【0052】から、点Bの軌跡を次式の演算により、
【0053】
【数17】
【0054】とする。角度偏差演算手段20およびブー
ム回動角速度指令値演算手段21では、(17)式で得
られた軌跡yを用いてさきの実施例と同じくブーム角度
偏差Δαおよびブーム回動角速度ωA を算出する。
【0055】上記バケット回動角速度指令値演算手段2
3はバケット回動角速度ωC を次のように演算する。ま
ず、角度ψとブーム回動角速度α、アーム回動角速度β
およびバケット回動角速度γとの間には次の関係があ
る。
【0056】
【数18】
【0057】この式の両辺を時間微分すると、
【0058】
【数19】
【0059】となる。ただし、ωC =dψ/dt であ
る。しかし、実際には掘削反力等の外乱が加わるため、
角度ψには次式のような角度偏差Δψが生じる。
【0060】
【数20】
【0061】正確なブーム回動角速度ωC はこのような
角度偏差Δψを補償した次式により得られる。
【0062】
【数21】
【0063】上記(20)式中、KC は正の係数であ
る。駆動制御手段14には、ブーム回動角速度ωA 、ア
ーム回動角速度ωB およびバケット回動角速度ωC が入
力され、これに応じてブーム4、アーム5およびバケッ
ト6が駆動され、点Bが軌跡K0 上を、又は点Cが軌跡
1 上を移動することとなる。
【0064】本実施例の効果もさきの実施例の効果と同
じである。なお、上記各実施例の説明では、作業機とし
て油圧ショベルを例示して説明したが、他の作業機に適
用することができるのは当然である。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、ブーム
とアーム(又はブーム、アームおよびバケット)の現在
姿勢におけるブームの回動角偏差を解消するようにし、
これに応じてアーム(又はアームとバケット)の回動角
速度を決定するようにしたので、ブームはアーム(又は
アームとバケット)の姿勢に影響されることはなく、ゲ
インや作業速度を低く抑えなくても精度良く掘削を行う
ことができ、作業効率を向上させることができる。
【0066】又、内部の座標系を常に軌跡を基準として
設定することができるので、軌跡がいかなる傾斜角をも
っていても、点Bと軌跡との偏差をほぼ0とすることが
でき、精度の良い軌跡制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る作業機の軌跡制御装置の
ブロック図である。
【図2】図1に示す装置の動作を説明する線図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る作業機の軌跡制御装
置のブロック図である。
【図4】図3に示す装置の動作を説明する線図である。
【図5】油圧ショベルの側面図である。
【図6】従来の作業機の軌跡制御装置のブロック図であ
る。
【図7】図6に示す装置の動作を説明する線図である。
【符号の説明】
4 ブーム 5 アーム 6 バケット 4S、5S、6S 駆動手段 4D ブーム回動角検出手段 5D アーム回動角検出手段 6D バケット回動角検出手段 7 軌跡設定手段 8 指令手段 9 バケット角設定手段 20 角度偏差演算手段 21 ブーム回動角速度指令値演算手段 22 アーム回動角速度指令値演算手段 23 バケット回動角速度指令値演算手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともブームおよびその駆動手段な
    らびにアームおよびその駆動手段を有するフロント機構
    と、前記ブームの回動角を検出する第1の検出手段と、
    前記アームの回動角を検出する第2の検出手段と、前記
    アームの所定点の軌跡を設定する軌跡設定手段と、前記
    所定点の前記軌跡に沿う方向の速度を指令する速度指令
    手段と、前記所定点を前記軌跡に沿って移動させるよう
    に前記第1の検出手段の検出値、前記第2の検出手段の
    検出値、前記軌跡設定手段の設定値および前記速度指令
    手段の指令値に基づいて前記ブームの駆動手段および前
    記アームの駆動手段に指令すべき回動角速度を演算する
    演算部とを備えた作業機の軌跡制御装置において、当該
    演算部を、前記第1の検出手段の検出値、前記第2の検
    出手段の検出値および前記軌跡設定手段の設定値に基づ
    いて前記ブームおよび前記アームの現在姿勢における前
    記所定点が前記軌跡上に位置するときの前記ブームの回
    動角と現在の前記ブームの回動角との偏差を演算する第
    1の演算手段と、この第1の演算手段の演算値に基づい
    て前記ブームの駆動手段に指令する回動角速度を演算す
    る第2の演算手段と、前記第1の検出手段の検出値、前
    記第2の検出手段の検出値、前記軌跡設定手段の設定
    値、前記速度指令手段の指令値および前記第2の演算手
    段の演算値に基づいて前記アームの駆動手段に指令する
    回動角速度を演算する第3の演算手段とで構成すること
    を特徴とする作業機の軌跡制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業機の軌跡制御装置に
    おいて、前記アームに可回動に連結されるバケットおよ
    びその駆動手段と、前記バケットの回動角を検出する第
    3の検出手段と、前記バケットに対する予め決められた
    角度を設定するバケット角度設定手段と、このバケット
    角度設定手段の設定値に基づいて前記軌跡設定手段の出
    力値を前記バケットの所定点の軌跡に関連した値とする
    第4の演算手段と、前記第2の演算手段の演算値、前記
    第3の演算手段の演算値、前記第1の検出手段の検出
    値、前記第2の検出手段の検出値、前記第3の検出手段
    の検出値および前記バケット角度設定手段の設定値に基
    づいて前記バケットの駆動手段に指令する回動角速度を
    演算する第5の演算手段とを設けたことを特徴とする作
    業機の軌跡制御装置。
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