JP2912822B2 - 血管形成用灌流カテーテル - Google Patents

血管形成用灌流カテーテル

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JP2912822B2
JP2912822B2 JP6140074A JP14007494A JP2912822B2 JP 2912822 B2 JP2912822 B2 JP 2912822B2 JP 6140074 A JP6140074 A JP 6140074A JP 14007494 A JP14007494 A JP 14007494A JP 2912822 B2 JP2912822 B2 JP 2912822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、拡張用のバルーンとそ
のバルーンを貫通する灌流トンネルとをそなえた灌流チ
ャンネルを有する血管形成用灌流カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のカテーテル、例えばアメリカ特
許第4581017号に開示された灌流カテーテルは、
減圧したバルーンを狭窄部に挿入し、次に、然るべき流
体を膨張用チューブに供給してバルーンを膨らませ、狭
窄部を半径方向の外方向に押し拡げるために用いられ
る。灌流カテーテルには、このバルーンの前方の位置に
孔が設けられているため、血液はこの灌流カテーテルを
通って、バルーンおよび狭窄部を通過し、灌流カテーテ
ルの末端の中央出口から流れ出る。血管内の血液の流れ
は途切れることがないので、血液の流量の不足による心
臓の損傷を防ぐために5〜10秒毎に狭窄部の動脈から
灌流カテーテルを外す必要がない。バルーンにより広げ
るため、血管内に弁状組織が形成され、これらの弁状組
織が血管を塞ぐ恐れがある場合には、5〜10秒より長
い時間バルーンをふくらませたままにしておかなければ
ならない場合がある。また弁状組織を血管の壁に押し戻
した状態で、それらが再び血管の壁に固着するまでは、
狭窄部の位置でバルーンを繰り返し膨張させる必要があ
る。バルーンをふくらませておく時間は非常に短くてす
むこともあるが、それでもその間ずっと血液の流れを完
全に遮断しておくことは好ましいことではない。その時
こそこの発明の灌流カテーテルが必要とされるのであ
る。なぜなら、この灌流カテーテルによれば心筋への血
液の供給を止めずに長時間バルーンをふくらませたまま
にしておくことができるからである。
【0003】狭窄部に挿入するためには、しぼんだ状態
のバルーンは、灌流カテーテルの外周に密着した状態で
最小の径まで収縮できなければならない。またこのバル
ーンは、血管形成に要求される高い膨張圧に耐えること
ができなければならない。従って、バルーンの壁は、し
ぼませた時に径が最小になるようできるだけ薄く、かつ
高い圧力に耐え得るようなできるだけ強度の高いもので
なければならない。
【0004】前記アメリカ特許第4581017号によ
れば、灌流カテーテルは、軸方向にバルーンを貫通して
おり、バルーンは、その前端と後端がカテーテルに環状
に固定されている。この場合、灌流カテーテルは、バル
ーンを支持するための内壁として、バルーンを膨張させ
ても押しつぶされない硬質の材料で形成し、バルーンの
始端から末端まで、すなわち灌流カテーテルの孔から中
央出口まで血液が常時流れるようにしなければならな
い。具体的には、血管形成に要求される高い膨張圧に耐
えられる強度がなければならない。十分な血液の流量を
確保するためにこのような灌流カテーテルの内径を大き
くする場合は、バルーンを膨らませたとき押しつぶされ
ないように灌流カテーテルの側壁を厚くしなければなら
ない。しかしそうすると灌流カテーテルの外径は、狭い
狭窄部に差し込むことが不可能なくらい大きくなってし
まう。同時に、灌流カテーテルは、壁の厚さの分だけ剛
性が増し、曲がりくねった血管に灌流カテーテルを入れ
ることが難しくなる。
【0005】バルーンが膨張状態にある時、灌流カテー
テル中の血液の流れを確保する他の構造としては、管の
表面に接続されたバルーンの壁に一対の長手方向の突出
部を設け、その両突出部の間に突出部より肉厚の部分を
形成した構造がある。この場合バルーンを膨張させる
と、突出部は、半径方向の外方向に膨張して、狭窄部を
圧縮するが、前記肉厚部は、管の外面に近い部分に残る
ので、バルーンに沿った血液の流路が形成される。ま
た、バルーンが膨張した時、血液が流れるように、バル
ーンに一対の突出部を互いに周方向に距離をおいて設け
た構成も知られている。この場合もバルーンは、管の表
面に接続されている。上記いずれの方法においても、バ
ルーンが血管内において所定の半径方向に膨張せず血液
の流路が塞がってしまった場合は、バルーンを一旦しぼ
ませて、灌流カテーテルを回転させてから、バルーンを
再度ふくらませて、狭窄部を押し拡げるという面倒な操
作をしなければならない。
【0006】さらに、バルーンを管の外表面に接続する
場合は、直径が小さい内管の表面に、安全に溶着、また
は接着するのに必要なスペースの確保が難しい。
【0007】米国特許第4909252号、第5002
531号、および第5108370号で開示されている
バルーン式カテーテルの構造の場合は、これらの問題は
生じない。これらの引例のバルーンは、狭窄部内でふく
らますと、血液が流れる長手方向の中央の孔、またはト
ンネルを有するドーナツ状になる。これらのバルーン
は、壁面の少なくとも1つが灌流カテーテルに固定され
ており、灌流カテーテルは、バルーンの内部、または外
部を通るか、またはバルーンを通り抜けている。米国特
許第4909252号および第5002531号のバル
ーンにおいては、血流用トンネルを形成する内壁は、溶
接点、または互いに一定の間隔をおいて設けられた接合
用支柱によって外壁に接続されていて、膨張した時、バ
ルーンが変形して血流用の中央トンネルが押しつぶされ
ないようにしている。しかし灌流カテーテルとの接合
部、溶接部、および接合用支柱は、製造が難しいだけで
なく、バルーンを膨張させた時応力がこの部分に集中し
やすい。また、この溶接点や接合用支柱を設けると、し
ぼませた時のバルーンの直径方向に占めるスペースが増
える。これは溶接点や接合用支柱は、血管形成に必要と
される膨張圧を吸収できるだけの大きさが必要だからで
ある。アメリカ特許第5108370号に示されている
ような溶接点や接合用支柱がないと、たとえバルーンの
長さが比較的短くても、バルーンに形成された灌流トン
ネルは、血管形成のために必要な膨張圧によって簡単に
押しつぶされてしまうだろう。
【0008】また灌流チャンネルが押しつぶされないよ
うに、バルーンの内側を中実構造にする方法も考えられ
る。しかしこの方法においては、灌流チャンネルの直径
が限定されるという問題がある。なぜなら、この場合、
しぼんだ状態のバルーンの直径は、直接灌流チャンネル
の直径によって決まるからである。またバルーンをしぼ
ませた時に折りたたみ可能な灌流トンネルを用いる方法
も考えられる。この方法ではバルーン内に製造が難しい
支柱等の支持構造を設けなければならず、またバルーン
の壁にピーク応力が生じ、またこれらの問題が解決され
た場合でも、しぼんだ状態でのバルーンが占める直径方
向の空間が増すことになって好ましくない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血管
の狭窄部に灌流カテーテルを挿入するために、血管形成
用灌流カテーテルのバルーンをしぼませた時、このバル
ーンが占める直径方向の空間を相当小さなものとすると
共に、バルーン中を血液がスムーズに流れ得るだけの大
きさの灌流チャンネルを有する灌流カテーテルを提供す
ることにある。
【0010】本発明による血管形成用灌流カテーテル
は、特許請求の範囲で定義された通りのものである。
【0011】従って、灌流チャンネルを形成した可動灌
流カテーテルにおいては、血管の狭窄部に灌流カテーテ
ルを挿入するために、血管形成用灌流カテーテルのバル
ーンを減圧した時このバルーンが占める直径空間を相当
小さなものとすることができるとともに、灌流チャンネ
ルはバルーン中を血液がスムーズに通過できるだけの大
きさにすることができる。なぜなら、バルーンをしぼま
せた状態で、スペースを取る灌流カテーテルをバルーン
から取り外すことができるからである。灌流トンネル内
のガイドワイヤーを導くための導管はガイドワイヤーに
対して相対的に移動可能なので、ガイドワイヤーを動か
さずにバルーンをしぼませることができる。また灌流カ
テーテル等の管状の支持部材の灌流トンネル内に自由に
導管の出し入れができる。このためバルーンがしぼんだ
状態では灌流カテーテルの直径を相当小さくでき、一
方、灌流チャンネルのサイズは、大きくすることができ
る。またそのサイズはバルーンをしぼませた状態での灌
流カテーテルのサイズとは無関係に選択することができ
る。灌流カテーテルのスライド自在の導管により管状の
拡張部材を移動させて、導管よりかなり大きいサイズの
灌流カテーテルを灌流トンネルに挿入することができ
る。
【0012】作用を説明すると、まず、狭窄部の後方に
灌流カテーテルを待機させておいて、ガイドワイヤーと
すぼんだバルーンが接続された管状の導管だけを狭窄部
に挿入する。従って、バルーンが占める直径方向の空間
は最小になるので狭窄部へ挿入しやすい。この状態で、
非常に短時間狭窄部内のバルーンを膨張させて、狭窄部
を押し拡げ、その後直ぐにバルーンをしぼませて、再び
狭窄部内を血液が流れるようにする。バルーンをしぼま
せた後、しぼませたバルーンの灌流トンネル内へ、ガイ
ドワイヤーの導管に沿って灌流カテーテルを挿入する。
最後に、バルーンを再度膨張させて血管の壁を支持す
る。この状態で血液は灌流カテーテル内を流れる。
【0013】すなわちこの種の灌流カテーテルには大別
すると二つの機能がある。
【0014】一つは血管形成の機能である。この場合考
慮すべきもっとも重要な点は、狭窄部を押し拡げるのに
バルーンにどのくらいの圧力を加えればよいかというこ
とであり、次に重要なのは、どのくらいの時間その圧力
を維持すべきかということである。
【0015】2つ目は拡径によって血管の壁にできた弁
状組織を血管の壁に押しつけ癒着させる機能である。こ
の段階では、大切なのは時間であって、圧力ではない。
なぜなら、弁状組織が生じた血管の壁に弁状組織を戻す
のに高い圧力は必要でなく、必要なのは、これらの弁状
組織が再び血管の壁に癒着するまでの時間だからであ
る。
【0016】本発明によれば、灌流カテーテルの直径を
自由に変えられる単一の器具を用いてこれら2つの機能
を達成できる。しかもこの工程中でも十分な量の血液の
流れを確保できるので、狭いチャンネル内でも血液の流
れが止まる恐れはほとんどない。従って、灌流を低圧で
行えるので、灌流カテーテルの直径を大きくした場合で
も、カテーテル管の壁の厚さを許容範囲内に納めること
ができるという利点がある。このことは、心臓血管形成
時によくある入口の開口部が狭い狭窄部の場合にも、非
常に広い灌流チャンネルを有する器具を使用することが
できることを意味する。そして、血管を拡張するために
バルーンを膨張させた時、その内壁が小さい導管に押し
つけられ、また血管の壁を支持するためにバルーンを膨
らませると、灌流カテーテル用の灌流トンネルとなる壁
の部分は、大径の灌流カテーテルによって開いた状態に
なることから、バルーンの壁は、内側にリブも、溶接部
も、筋かいもない非常に薄いものであってもよいため、
バルーンはガス抜きされた状態では、断面が最小になる
と共に、必要な圧力に耐えることできる。
【0017】本発明の1つの実施例によれば、バルーン
は、内側にその壁を支持する部材がない中空の円筒にな
っており、下端部の内面同士を溶着してバルーンを閉じ
るため、バルーンの溶着部を狭窄部の外側にとどめてお
くことができる。この枠内で、バルーンの端末部から溶
接点もピークストレスもなくし、それによってその部分
の直径をできるだけ小さくするためには、ネットを導管
の端末部に固定することによりバルーンを導管と連結さ
せてもよい。このネットは、その端末に溶接しようとす
るバルーンのまわりに沿っている。
【0018】
【実施例】図1と図3に示されている血管形成用灌流カ
テーテルは、以下の5つの同軸状の部品を備えている。
【0019】灌流カテーテル1。
【0020】壁3を有する血管拡張用のバルーン2。壁
3は、灌流カテーテル1の長手方向に細長い円環形状を
有し、バルーン2がしぼんだ状態で灌流カテーテル1を
挿入できる灌流トンネル4を形成している。このバルー
ン2は、灌流カテーテル1とは別体の中空の円筒体で、
内部には壁を支持する支持具をそなえていない。また、
始端18側では内面同士が公知のチューブ収縮法により
溶着されている。
【0021】所定の形の先端部6を有するガイドワイヤ
ー5。先端部6の形状は狭窄部に到達するのに適したも
のであればよい。
【0022】遊びを持たせてガイドワイヤー5を取囲む
導管7。
【0023】灌流カテーテル1の内面に沿って摺動する
拡張部材8。この拡張部材8は、導管7の外面に沿って
も摺動し、その末端側の外面は端部9において円錐台の
形状をしている。
【0024】バルーン2の末端部は隙間を有するリンク
10(本実施例では、ななめにのびる互いに向かい合っ
た2つの弾性のあるストラップ)により導管7の末端部
に接続されている。またバルーン2の始端側は加圧液供
給源(図示省略)に接続されたバルーン膨張用のチュー
ブ11に接続されている。
【0025】灌流カテーテル1の側壁には複数の孔12
(その数は灌流カテーテル1の大きさに応じて変える)
が形成されており、これら孔12は、灌流カテーテル1
がバルーン2の灌流トンネル4内に完全に納まった時に
バルーン2の前方に位置するように形成する。狭窄部内
でバルーン2を膨らませると、血液は上記孔12を通っ
て灌流カテーテル1の灌流チャンネル131に流れ込
み、中央出口13にまで達する。
【0026】導管7の側壁にも、バルーン2に覆われる
部分の前部、後部、中間部に複数の孔14が設けられて
いてガイドワイヤー5を引き抜くと、血液が導管内に流
入するようになっている。
【0027】次に図4〜図8に基づきこの装置の作用を
説明する。図4は、第1の操作段階を示している。この
工程では、バルーン2をしぼませた状態で、ガイドワイ
ヤー5でガイドしながら導管7とネット19を介して導
管7に接続されたバルーン2を狭窄部ST内に挿入す
る。この時、灌流カテーテル1と拡張部材8は、狭窄部
の後方で待機させている。この状態では、バルーン2の
横断面積は最小で、その直径は灌流カテーテル1の直径
よりもかなり小さい。拡張部材8の円錐台形の端部9
は、灌流カテーテル1の末端よりわずかに突出してい
る。
【0028】図5は、第2の段階を示している。この段
階では、ガイドワイヤー5、導管7、灌流カテーテル
1、拡張部材8とも、図4と同じ位置にある。この状態
でバルーン2に十分な圧力を加えて非常に短時間膨張さ
せることによって、灌流カテーテル1が容易に挿入でき
るだけの大きさに、狭窄部を広げる。次に、バルーン2
からガスを抜くと、拡張された狭窄部を血液が再び流れ
る。
【0029】バルーン2のガス抜き後直ちに、図6と7
に示すように、拡張部材8の円錐台形の端部9をしぼん
だバルーン2の灌流トンネル4内に押込むことによっ
て、拡張部材8と灌流カテーテル1をガイドワイヤー5
の導管7に沿わせて灌流トンネル4内をすべらせ、灌流
カテーテル1の先端がバルーン2の先端からわずかに突
出するまで挿入する(図7)。
【0030】この時バルーン2はチューブ11に接続さ
れているので、拡張部材8と灌流カテーテル1と共に移
動することはない。
【0031】図8に示した最終工程では、拡張部材8を
灌流カテーテル1の孔12を通り過ぎるまで引き戻し、
血管の壁を支持するため比較的低い圧力でバルーン2を
膨張させる。この後、バルーン2は膨張させたままにし
ておいてもかまわない。なぜなら、血液は、孔12か
ら、灌流カテーテル1の灌流チャンネル131を通って
中央出口13まで流れることができるからである。
【0032】この最終段階では、ガイドワイヤー5をバ
ルーン2が覆う部分より前に設けられている導管7の孔
を過ぎるまで引き戻すことによって灌流チャンネル13
1内の血液の流量を増すことができる。
【0033】なぜなら血液の一部は導管内に流れ込む上
に、導管7の側壁はかなり薄いので、バルーン2が膨ら
んだ状態では、灌流カテーテル1の灌流チャンネル13
1内のほぼ全域を血液が流れるからである。
【0034】上記のいくつかの操作工程で灌流カテーテ
ル1の部品同士の相対位置を調整するため、図9に示す
ような検出手段を設けている。図のような4つの放射線
不透過性のマーカ15、16と、1つの放射線透過性の
マーカ17がそれである。放射線不透過性マーカ15
は、導管7の先端についている。また、3つの放射線不
透過性のマーカ16は、それぞれ導管7と、拡張部材8
と、チューブ11とバルーン2との接合点についてい
る。放射線透過性のマーカ17の位置は、拡張部材8の
始端部、すなわち図7に示した状態では灌流カテーテル
1の始端部に対応する位置にもうける。この部分は常に
患者の体外にある。もちろん、検出手段の構成は、これ
以外のものであってもよい。
【0035】導管7の孔14の数は、それらの孔のサイ
ズに応じて変えてもよいが、少なくとも1つの孔14は
バルーンに覆われた部分より後方に設けなくてはならな
い。
【0036】バルーンは、上述の内面同士の溶着以外の
方法で溶着してもかまわない。
【0037】各部品の寸法、形状によっては、拡張部材
8の先端部は、図示のような円錐台以外の形のものであ
ってもよい。灌流カテーテル1は、拡張部材8を省略し
たものであってもよい。
【0038】図10に示した他の実施例では、導管7の
先端部は、例えば筒状のネット19によりバルーン2に
接続されている。このネット19はバルーン2の外周面
全体を覆い、その一端は導管7の末端に、他端はバルー
ン2の始端18、すなわちバルーン2の溶着部分に固着
されている。導管7を差し込む際、ネットの先端が導管
7によって軸方向に引っ張られることによって、ネット
は径方向に収縮するため、しぼんだ状態のバルーン2は
ネット19によって導管7に押し付けられる。したがっ
てバルーン2を狭窄部に挿入する際、その直径を最小に
保つことができる。またこのネット19は収縮性のある
材料でできているので、軸方向の張力が作用すると、確
実に収縮してバルーン2を導管7に密着させることがで
きるので、バルーン先端の断面積を最小にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】血管形成用灌流カテーテルの表示構成における
構成要素を示す軸方向の断面図
【図2】図1の血管形成用灌流カテーテルの構成要素を
別々に示す図
【図3】図1のI−I線に沿った横断面図
【図4】血管形成用灌流カテーテルの操作工程を示す概
略断面図
【図5】血管形成用灌流カテーテルの操作工程を示す概
略断面図
【図6】血管形成用灌流カテーテルの操作工程を示す概
略断面図
【図7】血管形成用灌流カテーテルの操作工程を示す概
略断面図
【図8】血管形成用灌流カテーテルの操作工程を示す概
略断面図
【図9】血管形成用灌流カテーテルの詳細を示す図
【図10】他の実施例を示す図
【符号の説明】
1 灌流カテーテル 2 血管拡張用のバルーン 3 壁 4 灌流トンネル 5 ガイドワイヤー 6 先端部 7 導管 8 拡張部材 9 円錐台形の端部 10 リンク 11 バルーン膨張用のチューブ 12 孔 13 中央出口 14 孔 15、16、17 手段(マーカ) 18 始端 19 ネット 131 灌流チャンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 594105615 Clinic of Cardiolo gy, Fundeni Hospit al, SOS, Fundeni 258, Section 2, Buc harest, Romania (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 29/02

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通する灌流トンネル4を備える血管拡
    張用のバルーン2と、灌流チャンネル131を備えた灌
    流カテーテル1とからなり、灌流カテーテル1がバルー
    ン2の灌流トンネル4内を移動できることを特徴とする
    血管形成用灌流カテーテル。
  2. 【請求項2】 バルーン2と、バルーン2を貫通する灌
    流トンネル4と、灌流チャンネル131内を長手方向に
    摺動するガイドワイヤー5とから成る灌流カテーテル1
    において、導管7がバルーン2の灌流トンネル4内を自
    由に移動し、かつガイドワイヤー5をその中にあそびを
    設けて収容していることを特徴とする血管形成用灌流カ
    テーテル。
  3. 【請求項3】 導管7がバルーン2の灌流トンネル4内
    を自由に移動し、かつガイドワイヤー5をその中にあそ
    びを設けて収容していることを特徴とし、灌流チャンネ
    ル131内を長手方向に摺動するガイドワイヤー5をそ
    なえた請求項1に記載の血管形成用灌流カテーテル。
  4. 【請求項4】 導管7が灌流カテーテル1内を自由に移
    動することを特徴とする請求項3に記載の血管形成用灌
    流カテーテル。
  5. 【請求項5】 導管7とバルーン2の双方に接続された
    リンク10あるいはネット19を設けたことを特徴とす
    る請求項2〜4に記載の血管形成用灌流カテーテル。
  6. 【請求項6】 リンク10がバルーン2の先端に接続さ
    れていることを特徴とする請求項2〜5に記載の血管形
    成用灌流カテーテル。
  7. 【請求項7】 ネット19がバルーン2の始端部に接続
    されていることを特徴とする請求項2〜5記載の血管形
    成用灌流カテーテル。
  8. 【請求項8】 リンクが導管7の先端に固定されたネッ
    ト19により形成され、前記ネット19はバルーン2を
    包囲し、かつバルーン2に沿って延びており、バルーン
    2の始端部に接続されていることを特徴とする請求項7
    に記載の血管形成用灌流カテーテル。
  9. 【請求項9】 ネット19が管状であり、かつネット1
    9のストランドがリンク10の一端から他端まで延びて
    いることを特徴とする請求項8に記載の血管形成用灌流
    カテーテル。
  10. 【請求項10】 ネット19は伸縮性があることを特徴
    とする請求項7〜9に記載の血管形成用灌流カテーテ
    ル。
  11. 【請求項11】 バルーン2がその始端まで連続する構
    造を有することを特徴とする請求項1〜10に記載の血
    管形成用灌流カテーテル。
  12. 【請求項12】 バルーン2は、その壁が内側で支持さ
    れていない中空のシリンダであり、かつその始端部の内
    壁と内壁とを結合させて閉じている請求項1〜11に記
    載の血管形成用灌流カテーテル。
  13. 【請求項13】 灌流カテーテル1の内側をカテーテル
    に沿って摺動する拡張部材8を設け、灌流カテーテル1
    をしぼんだ状態のバルーン2の灌流トンネル4に挿入し
    易くするようにした請求項1〜12に記載の血管形成用
    灌流カテーテル。
  14. 【請求項14】 拡張部材8は円錐台形の端部9を有し
    ている請求項13に記載の血管形成用灌流カテーテル。
  15. 【請求項15】 導管7が、バルーン2によって覆われ
    た領域より前方に少なくとも1つの孔14を有している
    請求項2〜14に記載の血管形成用灌流カテーテル。
  16. 【請求項16】 ガイドワイヤー5、灌流カテーテル
    1、バルーン2に対する導管7と拡張部材8の相対位置
    を検出するための手段15、16、17を備えている請
    求項13〜15に記載の血管形成用灌流カテーテル。
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