JP2912808B2 - スクラップ溶解分離装置 - Google Patents
スクラップ溶解分離装置Info
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- JP2912808B2 JP2912808B2 JP32768793A JP32768793A JP2912808B2 JP 2912808 B2 JP2912808 B2 JP 2912808B2 JP 32768793 A JP32768793 A JP 32768793A JP 32768793 A JP32768793 A JP 32768793A JP 2912808 B2 JP2912808 B2 JP 2912808B2
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- JP
- Japan
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- scrap
- screen
- molten metal
- rotary kiln
- kiln
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄とアルミニウムな
どの異種混合金属スクラップ、例えば廃車、家庭電気機
器廃品、アルミニウム鋳造工程の鉄付きリターン材など
から、金属の融点の差を利用して低融点の金属を溶湯と
して回収分離する装置に関するものである。
どの異種混合金属スクラップ、例えば廃車、家庭電気機
器廃品、アルミニウム鋳造工程の鉄付きリターン材など
から、金属の融点の差を利用して低融点の金属を溶湯と
して回収分離する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、出願人は特開平5
−215464号公報に記載のものを提案した。このも
のは、図7に示すように、長円筒状ロータリーキルン1
0を出口側を下向きに傾けて回転可能に備え、キルン1
0内に入口12側から被処理物を投入して回転攪拌させ
ながら出口16側に移動させ、バーナ3からの熱でもっ
て被処理物を加熱する。
−215464号公報に記載のものを提案した。このも
のは、図7に示すように、長円筒状ロータリーキルン1
0を出口側を下向きに傾けて回転可能に備え、キルン1
0内に入口12側から被処理物を投入して回転攪拌させ
ながら出口16側に移動させ、バーナ3からの熱でもっ
て被処理物を加熱する。
【0003】一方、出口16側のスクリーン18の周り
にはフード5が設けられており、このフード5内をファ
ンにより吸気することにより、キルン10内の排気がス
クリーン18を通って外気に排出される。
にはフード5が設けられており、このフード5内をファ
ンにより吸気することにより、キルン10内の排気がス
クリーン18を通って外気に排出される。
【0004】この作用において、例えば被処理物が鉄と
アルミニウムの混合物の場合、その加熱状態を、アルミ
ニウムの融点以上、鉄の融点以下とすると、アルミニウ
ムは溶けて溶湯となり、スクリーン18から受け6を介
してコンテナに注がれ、一方、鉄は溶けずに出口16か
ら別のコンテナCに送り込まれる(詳細は上記公開公報
及び実施例参照)。
アルミニウムの混合物の場合、その加熱状態を、アルミ
ニウムの融点以上、鉄の融点以下とすると、アルミニウ
ムは溶けて溶湯となり、スクリーン18から受け6を介
してコンテナに注がれ、一方、鉄は溶けずに出口16か
ら別のコンテナCに送り込まれる(詳細は上記公開公報
及び実施例参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、そのスクリーン18は、多数の円孔からなる第1ス
クリーン18aと、同じく多数の長孔からなる第2スク
リーン18bとから構成されている。その前側のスクリ
ーン18aは溶湯を取出す(落下させる)ものであり、
後者は、キルン10内の排気を主に行い、スクリーン1
8aを通り過ぎた溶湯及びスクリーン18aが目詰りし
た際の溶湯を落下させる。
て、そのスクリーン18は、多数の円孔からなる第1ス
クリーン18aと、同じく多数の長孔からなる第2スク
リーン18bとから構成されている。その前側のスクリ
ーン18aは溶湯を取出す(落下させる)ものであり、
後者は、キルン10内の排気を主に行い、スクリーン1
8aを通り過ぎた溶湯及びスクリーン18aが目詰りし
た際の溶湯を落下させる。
【0006】しかしながら、十分な排気を行おうとする
と、スクリーン18bの長孔を大きくせねばならず、従
来では、小さな鉄片がその長孔から溶湯受け6に落下し
て溶湯内に混入する場合が多かった。この混入した鉄片
は、人力により除去する必要があり、その作業は頻繁に
行わねばならないうえに高温下の作業のため、非常に煩
わしいものである。
と、スクリーン18bの長孔を大きくせねばならず、従
来では、小さな鉄片がその長孔から溶湯受け6に落下し
て溶湯内に混入する場合が多かった。この混入した鉄片
は、人力により除去する必要があり、その作業は頻繁に
行わねばならないうえに高温下の作業のため、非常に煩
わしいものである。
【0007】また、鉄片が溶湯受け6の途中で停滞する
と、溶湯の溢流が生じ、非常に危険である。さらに、溶
湯受け6から保持炉に溶湯を一旦溜めて、インゴットを
鋳造するが、その保持炉に鉄片が堆積すると、その掻き
出しをせねばならず、この作業は危険であるとともに、
非常に煩わしい。
と、溶湯の溢流が生じ、非常に危険である。さらに、溶
湯受け6から保持炉に溶湯を一旦溜めて、インゴットを
鋳造するが、その保持炉に鉄片が堆積すると、その掻き
出しをせねばならず、この作業は危険であるとともに、
非常に煩わしい。
【0008】さらに、スクリーン18bの長孔を大きく
することは、各長孔間が短くなることであり、溶湯が通
ることもあって、その長孔間が早期に腐蝕して欠損し、
大きな鉄片も落下するようになる。このため、スクリー
ン18bを早期に交換せねばならず、コスト的に問題と
なっている。
することは、各長孔間が短くなることであり、溶湯が通
ることもあって、その長孔間が早期に腐蝕して欠損し、
大きな鉄片も落下するようになる。このため、スクリー
ン18bを早期に交換せねばならず、コスト的に問題と
なっている。
【0009】この発明は、上述の実情の下、上記スクリ
ーン18bがなす排気部からの溶湯への鉄片等の異物の
落下を防止することを課題とする。
ーン18bがなす排気部からの溶湯への鉄片等の異物の
落下を防止することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明にあっては、上述の長円筒状ロータリーキ
ルンを出口側を下向き傾斜させて設置し、このロータリ
ーキルンの出口手前全周に金属溶湯取出し用スクリーン
を形成した従来周知のスクラップ溶解分離装置におい
て、上記ロータリーキルンの上記スクリーンより出口側
全周に複数の排気孔を形成し、その各排気孔のロータリ
ーキルン入口側に、排出物侵入阻止用の立壁を設けた構
成としたのである。
に、この発明にあっては、上述の長円筒状ロータリーキ
ルンを出口側を下向き傾斜させて設置し、このロータリ
ーキルンの出口手前全周に金属溶湯取出し用スクリーン
を形成した従来周知のスクラップ溶解分離装置におい
て、上記ロータリーキルンの上記スクリーンより出口側
全周に複数の排気孔を形成し、その各排気孔のロータリ
ーキルン入口側に、排出物侵入阻止用の立壁を設けた構
成としたのである。
【0011】この構成において、上記排気孔を、ロータ
リーキルンの周方向所要間隔に形成するとともに、ロー
タリーキルンの軸方向に複数列に形成し、この各列の同
一間隔位置の排気孔のロータリーキルンの入口から出口
に向う並列方向を、ロータリーキルンの回転方向逆向き
に傾斜させたものとするとよい。
リーキルンの周方向所要間隔に形成するとともに、ロー
タリーキルンの軸方向に複数列に形成し、この各列の同
一間隔位置の排気孔のロータリーキルンの入口から出口
に向う並列方向を、ロータリーキルンの回転方向逆向き
に傾斜させたものとするとよい。
【0012】
【作用】このように構成するこの発明は、従来と同様な
作用によって溶解作用が行われ、スクリーンから溶湯が
落下し、排気孔から排気される。この作用時、立壁によ
り、鉄片等の排出物は排気孔への侵入が阻止されてキル
ン出口に至る。このとき、立壁列が上記回転方向逆向き
に傾いておれば、前後の列の立壁に当たった排出物は出
口方向への力が与えられて、出口側に押し出される。
作用によって溶解作用が行われ、スクリーンから溶湯が
落下し、排気孔から排気される。この作用時、立壁によ
り、鉄片等の排出物は排気孔への侵入が阻止されてキル
ン出口に至る。このとき、立壁列が上記回転方向逆向き
に傾いておれば、前後の列の立壁に当たった排出物は出
口方向への力が与えられて、出口側に押し出される。
【0013】
【実施例】図1に示すように、基礎フレームFに左右の
支持ローラ1を介してロータリーキルン10が出口16
側を下向きに傾けて設置されている。支持ローラ1はキ
ルン10の周方向に前後2個のロール1aを有し、その
両ロール1aにキルン10の鉄製タイヤ11が載ってお
り、一方の支持ローラ1のロール1aの一方が図示しな
いモータによって回転することにより、タイヤ11を介
してキルン10が回転する。
支持ローラ1を介してロータリーキルン10が出口16
側を下向きに傾けて設置されている。支持ローラ1はキ
ルン10の周方向に前後2個のロール1aを有し、その
両ロール1aにキルン10の鉄製タイヤ11が載ってお
り、一方の支持ローラ1のロール1aの一方が図示しな
いモータによって回転することにより、タイヤ11を介
してキルン10が回転する。
【0014】ロータリーキルン10は全長6.6mの耐
熱部材から成って、その入口12に耐火レンガ製のフー
ド2が設けられている。このフード2にメインバーナ3
が取付けられて、その火口が入口12に臨んでおり、こ
のバーナ3によってキルン10内温度がアルミニウムの
融点以上、鉄の融点以下に上昇・維持される。また、入
口12には、振動フィーダー4がフレームF上に設置さ
れており、このフィーダー4から振動力によって廃車な
どのスクラップがキルン10内に投入される。振動フィ
ーダー4のホッパーへは天井クレーンなどからスクラッ
プが運び込まれる。
熱部材から成って、その入口12に耐火レンガ製のフー
ド2が設けられている。このフード2にメインバーナ3
が取付けられて、その火口が入口12に臨んでおり、こ
のバーナ3によってキルン10内温度がアルミニウムの
融点以上、鉄の融点以下に上昇・維持される。また、入
口12には、振動フィーダー4がフレームF上に設置さ
れており、このフィーダー4から振動力によって廃車な
どのスクラップがキルン10内に投入される。振動フィ
ーダー4のホッパーへは天井クレーンなどからスクラッ
プが運び込まれる。
【0015】ロータリーキルン10の入口側内面にはら
せん羽根13が設けられ、この羽根13により投入され
たスクラップが前方に送り出される。このため、入口1
2にスクラップが滞留することがない。また、ロータリ
ーキルン10の内面全長に亘り耐火レンガなどによって
キャスターライニング14が張設されている。
せん羽根13が設けられ、この羽根13により投入され
たスクラップが前方に送り出される。このため、入口1
2にスクラップが滞留することがない。また、ロータリ
ーキルン10の内面全長に亘り耐火レンガなどによって
キャスターライニング14が張設されている。
【0016】ロータリーキルン10の出口16は揺動自
在な蓋17によって開閉され、この蓋17は、後述の鉄
等のスクラップ(排出物)に押されて開き、ウエイト1
7aによって閉じられる。このウエイト17aの重さを
調節することにより、前記スクラップの排出量及び排出
速さ等を調整する。
在な蓋17によって開閉され、この蓋17は、後述の鉄
等のスクラップ(排出物)に押されて開き、ウエイト1
7aによって閉じられる。このウエイト17aの重さを
調節することにより、前記スクラップの排出量及び排出
速さ等を調整する。
【0017】ロータリーキルン10の出口手前全周はス
クリーン18となっている。このスクリーン18は、鉄
片等のスクラップが通過しない大きさの円孔を無数に形
成したパンチングメタル板から成り、各円孔から溶湯が
落下する。
クリーン18となっている。このスクリーン18は、鉄
片等のスクラップが通過しない大きさの円孔を無数に形
成したパンチングメタル板から成り、各円孔から溶湯が
落下する。
【0018】スクラップ18の出口側キルン10全周に
は排気孔19が形成されている。この排気孔19の数、
大きさは排気量を考慮して適宜に選定し、間隔はスクラ
ップが通り得る広さとする。排気孔19は筒軸方向に2
列に形成されており、その対(横方向)の排気孔19の
並列方向は回転方向(出口16に向って右回り)逆向き
に傾いている。列の数は2列に限らず任意である。
は排気孔19が形成されている。この排気孔19の数、
大きさは排気量を考慮して適宜に選定し、間隔はスクラ
ップが通り得る広さとする。排気孔19は筒軸方向に2
列に形成されており、その対(横方向)の排気孔19の
並列方向は回転方向(出口16に向って右回り)逆向き
に傾いている。列の数は2列に限らず任意である。
【0019】各排気孔19には筒20が固着されてお
り、この筒20により排気孔19内へのスクラップの侵
入(流入)が阻止される。この筒20の高さも任意であ
り、図のごとく、上部は2重にして補強するとよい。
り、この筒20により排気孔19内へのスクラップの侵
入(流入)が阻止される。この筒20の高さも任意であ
り、図のごとく、上部は2重にして補強するとよい。
【0020】スクリーン18及び排気孔19の周囲は耐
火レンガ製のフード5がフレームF上に設けられ、その
排気口5aに、図示しない防火ダンパ、サイクロン、バ
グフィルターなどを介して排風機(ファン)が接続され
ており、この排風機の吸気によって、キルン10内の排
ガス(排気)が、集塵されたのち煙突から外気に放出さ
れる。図中21は補助バーナで、作業の立上り時に使用
し、キルン10内が一定温度になったところで停止す
る。
火レンガ製のフード5がフレームF上に設けられ、その
排気口5aに、図示しない防火ダンパ、サイクロン、バ
グフィルターなどを介して排風機(ファン)が接続され
ており、この排風機の吸気によって、キルン10内の排
ガス(排気)が、集塵されたのち煙突から外気に放出さ
れる。図中21は補助バーナで、作業の立上り時に使用
し、キルン10内が一定温度になったところで停止す
る。
【0021】上記フード5内のスクリーン18下方には
溶湯受け6が横方向に設けられ、この受け6は保持炉7
の注入口に臨んでいる。受け6の樋部分にはバーナ付の
カバー6aが被せられて、溶湯の冷却が防止される。保
持炉7からはインゴットケースICに溶湯が注がれる。
溶湯受け6が横方向に設けられ、この受け6は保持炉7
の注入口に臨んでいる。受け6の樋部分にはバーナ付の
カバー6aが被せられて、溶湯の冷却が防止される。保
持炉7からはインゴットケースICに溶湯が注がれる。
【0022】また、フード5内の溶湯受け6後方には下
方に向くシュート8aが設けられ、スクリーン18及び
排気孔19を通った粉塵等がこのシュート8aを通って
振動コンベヤ9上に落下する。また、出口16下方には
シュート8bが設けられており、出口16からのスクラ
ップはこのシュート8bを経て振動コンベヤ9上に落下
し、そのスクリーン部で細かいものは取除かれる。振動
コンベヤ9からはコンテナCによって非溶解のスクラッ
プが適宜個所に運ばれる。
方に向くシュート8aが設けられ、スクリーン18及び
排気孔19を通った粉塵等がこのシュート8aを通って
振動コンベヤ9上に落下する。また、出口16下方には
シュート8bが設けられており、出口16からのスクラ
ップはこのシュート8bを経て振動コンベヤ9上に落下
し、そのスクリーン部で細かいものは取除かれる。振動
コンベヤ9からはコンテナCによって非溶解のスクラッ
プが適宜個所に運ばれる。
【0023】この実施例は以上の構成であり、つぎにそ
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0024】いま、ロータリーキルン10を回した状態
でバーナ3、21に点火して内部が所要温度になった時
点でロータリーキルン10内にアルミニウムと鉄の混合
スクラップを投入すると、そのスクラップは加熱されな
がら出口側に移動する。このとき、ロータリーキルン1
0内はアルミニウムの融点以上、鉄の融点以下に保たれ
ており、その移動途中において、アルミニウムは溶けて
溶湯となり、ロータリーキルン10内最下面を伝って出
口16側のスクリーン18から落下し、溶湯受け6を通
って保持炉7で貯留される。
でバーナ3、21に点火して内部が所要温度になった時
点でロータリーキルン10内にアルミニウムと鉄の混合
スクラップを投入すると、そのスクラップは加熱されな
がら出口側に移動する。このとき、ロータリーキルン1
0内はアルミニウムの融点以上、鉄の融点以下に保たれ
ており、その移動途中において、アルミニウムは溶けて
溶湯となり、ロータリーキルン10内最下面を伝って出
口16側のスクリーン18から落下し、溶湯受け6を通
って保持炉7で貯留される。
【0025】一方、鉄等の残余のスクラップは、溶ける
ことなく又は大きな塊となって、ロータリーキルン10
内を出口16側に移動し、シュート8bを通って振動コ
ンベヤ9に落下する。
ことなく又は大きな塊となって、ロータリーキルン10
内を出口16側に移動し、シュート8bを通って振動コ
ンベヤ9に落下する。
【0026】この作用時、鉄等のスクラップは、筒20
により排気孔19への侵入が阻止される。また、横方向
対の排気孔19の並列方向は回転方向逆向きに傾いてい
るため、対の筒20(図3、20a、20b参照)も同
様に並列方向が傾くこととなり、キルン10の回転によ
り、その対の筒20、20に接するスクラップは出口方
向の力を付与されて押し出される。すなわち、スクラッ
プは円滑に出口16に至って排出される。
により排気孔19への侵入が阻止される。また、横方向
対の排気孔19の並列方向は回転方向逆向きに傾いてい
るため、対の筒20(図3、20a、20b参照)も同
様に並列方向が傾くこととなり、キルン10の回転によ
り、その対の筒20、20に接するスクラップは出口方
向の力を付与されて押し出される。すなわち、スクラッ
プは円滑に出口16に至って排出される。
【0027】スクラップが円滑に排出されれば、溶湯の
動きを妨げるものも少なくなって、溶湯排出速度も速ま
り、溶湯の酸化損失が減少し、回収率が向上する。
動きを妨げるものも少なくなって、溶湯排出速度も速ま
り、溶湯の酸化損失が減少し、回収率が向上する。
【0028】各筒20は図5に示すように出口側に傾け
れば、スクラップへの抵抗が減少し、スクラップの移動
がより円滑となる。また、筒20は、スクラップの排気
孔19への侵入が阻止し得れば、図6に示すように半筒
状でもよく、さらに平板状でもよい。このとき、半筒2
0’先端開口は蓋をすることもできる。
れば、スクラップへの抵抗が減少し、スクラップの移動
がより円滑となる。また、筒20は、スクラップの排気
孔19への侵入が阻止し得れば、図6に示すように半筒
状でもよく、さらに平板状でもよい。このとき、半筒2
0’先端開口は蓋をすることもできる。
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、排気孔から鉄片等のスクラップの溶湯内への落下を
確実に防止し得る。また、スクリーンは溶湯注出が可能
な開口率でよくなり、排気のために孔を大きくする必要
もないので、スクリーンの寿命も長くなる。さらに、排
気孔は、スクラップの侵入を考慮する必要がないため、
排気に十分な大きさとすることができ、円滑な排気を行
い得る。
で、排気孔から鉄片等のスクラップの溶湯内への落下を
確実に防止し得る。また、スクリーンは溶湯注出が可能
な開口率でよくなり、排気のために孔を大きくする必要
もないので、スクリーンの寿命も長くなる。さらに、排
気孔は、スクラップの侵入を考慮する必要がないため、
排気に十分な大きさとすることができ、円滑な排気を行
い得る。
【図1】一実施例の概略切断正面図
【図2】同実施例のスクリーン部における概略切断左側
面図
面図
【図3】同実施例の要部拡大切断正面図
【図4】同実施例のキルン出口部の概略右側面図
【図5】他の実施例の要部断面図
【図6】他の実施例の要部断面図
【図7】従来例の概略切断正面図
1 支持ローラ 2 フード 3 メインバーナ 4 振動フィーダー 5 フード 5a 排気口 6 溶湯受け 7 保持炉 8a シュート 8b シュート 9 振動コンベヤ 10 ロータリーキルン 11 鉄製タイヤ 12 入口 13 らせん羽根 14 キャスターライニング 16 出口 17 蓋 18 スクリーン 19 排気孔 20、20’ 筒(立壁) 21 補助バーナ F フレーム C コンテナ IC インゴットケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五林 弘行 八尾市神武町2番35号 株式会社クボタ 久宝寺工場内 (72)発明者 清水 清文 八尾市神武町2番35号 株式会社クボタ 久宝寺工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22B 7/00 - 7/04 F27B 7/00 - 7/42
Claims (2)
- 【請求項1】 長円筒状ロータリーキルン10を出口側
を下向き傾斜させて設置し、このロータリーキルン10
の出口16手前全周に金属溶湯取出し用スクリーン18
を形成したスクラップ溶解分離装置において、 上記ロータリーキルン10の上記スクリーン18より出
口16側全周に複数の排気孔19を形成し、その各排気
孔19のロータリーキルン10入口側に、排出物侵入阻
止用の立壁20、20’を設けたことを特徴とするスク
ラップ溶解分離装置。 - 【請求項2】 上記排気孔19を、ロータリーキルン1
0の周方向所要間隔に形成するとともに、ロータリーキ
ルン10の軸方向に複数列に形成し、この各列の同一間
隔位置の排気孔19のロータリーキルン10の入口12
から出口16に向う並列方向を、ロータリーキルン10
の回転方向逆向きに傾斜させたことを特徴とする請求項
1記載のスクラップ溶解分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32768793A JP2912808B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | スクラップ溶解分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32768793A JP2912808B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | スクラップ溶解分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07179955A JPH07179955A (ja) | 1995-07-18 |
JP2912808B2 true JP2912808B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=18201858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32768793A Expired - Fee Related JP2912808B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | スクラップ溶解分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2912808B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4870974B2 (ja) * | 2005-11-08 | 2012-02-08 | 株式会社九電工 | 廃石膏の加熱装置 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32768793A patent/JP2912808B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07179955A (ja) | 1995-07-18 |
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