JP2912778B2 - オートフォーカス装置 - Google Patents
オートフォーカス装置Info
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Description
いわゆる山登り方式のオートフォーカス装置に関する。
ォーカス技術として、いわゆる山登り方式がある。この
山登り方式は、撮像素子から得られる映像信号の高周波
成分の振幅が最大になるようにレンズのフォーカス調整
を行い、合焦点検出を行うものである。
下のような従来技術が提案されている。 (1)オートフォーカス方式・・・特願昭61-144151号 フォーカスレンズの移動に伴う各点における焦点電圧を
サンプリングし、2点間の差分電圧を求める。そして、
この差分電圧に基づき、フォーカスレンズの移動を制御
する。即ち、フォーカスレンズが合焦位置に達したとき
の差分電圧の値を予め求めておき、この値と、サンプリ
ングにて得られる差分電圧の値とが等しくなった時にフ
ォーカスレンズを停止させ、該フォーカスレンズをジャ
ストピント位置に収束させる。これにより、フォーカシ
ングに要する時間を短縮するものである。
61-115788号 焦点電圧の微分値を、2回微分値で除算してフォーカス
レンズの合焦距離を決定する。これにより、高速、円滑
な合焦を可能とする。焦点電圧とフォーカスレンズ位置
の関係が、2次の放物線カーブになるとき、Yを焦点電
圧、Xをフォーカスレンズ位置、bを合焦点とすると、
焦点電圧Yは以下の(1)式にて表される。 Y=−a(X−b)2+c・・・・・(1) 但し、a、cは係数である。
で除算すると、以下の(2)式が得られる。 α=(微分値)/(2回微分値)=X−b・・・・・
(2) 合焦点bは、現在のフォーカスレンズ位置Xと算出値α
によって、以下の(3)式から求められる。 b=X−α・・・・・(3)
れぞれ次のような問題点がある。 (1)について この場合には、差分電圧の値の大きさだけで合焦点の位
置を判断している為に、図3に示されるように、フォー
カス位置に対する焦点電圧Yが、なだらかなカーブを描
く場合には、合焦点位置の判断を誤り、誤動作を生ずる
可能性が高いという問題点があった。
量の基準となるが、差分電圧だけでは合焦点からの距離
を正しく把握できずフォーカスレンズモータのスピード
を向上させることができないという問題点があった。
接近すると、即ち、山の頂上に近づくにつれて差分電圧
が減少してゆく傾向がある。図3に示されるように、被
写体のコントラストが低い場合には、全般的に差分電圧
が低く、且つ、差分電圧の変化が少ないことから、合焦
点位置の判断の誤りを起こす可能性は、比較的、高いも
のである。
ズ位置の関係を放物線と考えた時、複数の被写体が存在
する場合には、図4に示されるように、曲線の頂点が複
数、存在する場合がある。この図4に示されるような場
合には、2つの放物線が重ね合わされたものと考えるこ
とができる。
の(4)式を考える。 Y=(−a1(X−b1)2+c1)+・・・・・ +(−aj(X−bj)2+cj)・・・・(4) 但し、aj、cjは係数である。
式を得ることができる。 Y´=(−2a1(X−b1))+・・・・・ +(−2aj(X−bj))・・・・(5)
(6)式を得ることができる。 Y″=(−2a1)+・・・・+(−2aj)・・・・
(6)
述の(2)式で規定する算出値αを求めると、以下の
(7)式が得られる。 α=(微分値)/(2回微分値) =X−((a1b1+・・・+ajbj)/(a1+・
・・+aj)) ・・・・・(7)
ォーカスレンズ位置の関係を1つの放物線として想定し
ている。従って、被写体が1つの場合には、曲線の頂点
が1つとなるために上述の(7)式にてジャストピント
位置を正しく求めることが可能である。しかしながら、
図4に示されるように、被写体が複数、存在するために
焦点電圧とフォーカスレンズ位置の関係を表す曲線が複
数の放物線の重ね合わせとして考えられる場合には、
(7)式に基づいてジャストピント位置を求める方法で
は、曲線の頂点、即ちジャストピント位置を正しく求め
ることができるとは限らないという問題点があった。ま
た、ノイズによっても同様にジャストピント位置を正し
く求めることができるとは限らないという問題点があっ
た。
たものであって、本発明の課題は、合焦点をより正確且
つ迅速に検出し得るオートフォーカス装置を提供するこ
とにある。
決するため、被写体を撮像する撮像手段から得られる映
像信号の所定の高域成分を焦点電圧として取り出し、フ
ォーカスレンズの移動に伴う各サンプリング点における
焦点電圧をサンプリングして二点間の差分電圧を求め、
該差分電圧に基づいて、上記フォーカスレンズの移動を
制御することにより該フォーカスレンズをジャストピン
ト位置に収束せしめるオートフォーカス装置に於いて、
上記2つのサンプリング点におけるフォーカスレンズの
位置の差分と、該2つのサンプリング点における焦点電
圧の差分とから、上記2つのサンプリング点を結ぶ線分
の傾斜を求める手段と、現在のタイミングにて求められ
てなる第一の傾斜の値と、直前のタイミングにて求めら
れてなる第二の傾斜の値とから、傾斜の比を求める手段
と、上記傾斜の比が1/3に近づくように、上記フォー
カスレンズの位置を制御せしめる手段とを備えた構成と
している。
各サンプリング点での焦点電圧の値と、各サンプリング
点におけるフォーカスレンズの位置が求められる。
の2つのサンプリング点におけるフォーカスレンズの位
置の差分と、該2つのサンプリング点における焦点電圧
の差分とから、上記2つのサンプリング点を結ぶ線分の
傾斜が求められる。同様の演算が、直前のタイミングで
もなされている。
と、直前のタイミングにおける第二の傾斜の値とから、
傾斜の比が求められる。ここで、被写体が単数の場合、
焦点電圧とフォーカスレンズ位置の関係は、曲線が上に
凸である2次放物線で表され、ジャストピント位置(曲
線の頂点)での傾斜の比は、1/3になる。被写体が複
数の場合でも、この2次放物線の重ね合わせとして考え
るので、ジャストピント位置(曲線の頂点)での傾斜の
比は、1/3になる。したがって、この1/3に近づく
ように、フォーカスレンズモータが最適な速度で駆動制
御せしめられることにより、合焦方向にフォーカスレン
ズが移動する。
照して説明する。図1の構成において、外部から入射し
レンズ1を通過した光は、例えば、CCDのような撮像
素子2にて光電変換される。光電変換された電気信号
は、アンプ3にて所定のレベルに増幅された後、フィル
タ4に供給される。
分、例えば、1MHzの信号成分が取り出される。この
信号成分はA/D変換器5に供給される。A/D変換器
5では、フィルタ4から供給された信号成分がデジタル
信号に変換され、該デジタル信号は演算部6の第一及び
第二演算ユニット6a、6bに供給される。
は、A/D変換器5から供給されたデジタル信号が図示
せぬメモリに格納されると共に、該メモリからデジタル
信号が読み出されて焦点電圧Yの傾斜が求められる。こ
の焦点電圧Yの傾斜の値は、時系列的に連続し過去から
現在に至るまでの3つのサンプリング点PA〜PCの値
に基づいて求められる。この第一及び第二演算ユニット
6a、6bにて求められた焦点電圧Yの傾斜の値が第三
演算ユニット6cに供給される。
PC間の間隔、即ち、レンズ1の位置Xの差分ΔXは、
常に一定とされているため、主に焦点電圧Yの値に基づ
いて演算がなされている。しかしながら、若し、サンプ
リング点PA〜PC間の間隔、即ち、レンズ1の位置X
の差分ΔXを可変とする場合には、差分ΔXの値も各サ
ンプリング点毎に求める事となる。
焦点電圧Yの傾斜の比β(=θ2/θ1)が求められ、
該比βがフォーカス制御部6dに供給される。図2中、
現在の時点におけるサンプリング点がPAとされ、該サ
ンプリング点PAの直前のサンプリング点がPBとされ
る。そして、サンプリング点PBの直前のサンプリング
点がPCとされる。
/θ1)に応じた制御信号が形成され、該制御信号はフ
ォーカスレンズモータ7に供給される。フォーカスレン
ズモータ7は、フォーカス制御部6dから供給される制
御信号に基づいて、レンズ1を最適な速度で合焦方向に
移動せしめる。
求め方を図2を参照して説明する。図2中、サンプリン
グ点PCの焦点電圧をYn-2とし、サンプリング点PB
の焦点電圧をYn-1とし、サンプリング点PAの焦点電
圧をYnとする。また、サンプリング点PA及びPB、
サンプリング点PB及びPC間のレンズ1の位置Xの差
分をΔXとする。
1)式にて表される。サンプル点PC、PB間の傾斜θ
1 θ1=((Yn-1)−(Yn-2))/ΔX・・・・・(1
0) サンプル点PB、PA間の傾斜θ2 θ2=((Yn)−(Yn-1))/ΔX・・・・・・(1
1) 求められた傾斜θ1、θ2は、第三演算ユニット6cに
供給される。
ングにおける傾斜θ2が、現在の直前のタイミングにお
ける傾斜θ1によって除算され、傾斜θ1、θ2の比β
(=θ2/θ1)が求められる。
凸であることが判る。この場合には、フォーカス制御部
6dはフォーカスレンズモータ7を最高速で駆動せしめ
る。比βが1以下であっても1に近い場合には、傾斜θ
1、θ2の変化が少ないので、フォーカス制御部6dは
フォーカスレンズモータ7を最高速で駆動せしめる。ま
た、比βが、1より小さい或る値に近づいた場合には、
曲線の頂点に接近したものと判断される。従って、フォ
ーカス制御部6dはフォーカスレンズモータ7を低速で
駆動せしめる。
明では、簡単のために被写体を単数としている。被写体
が単数の場合には、焦点電圧Yとフォーカスレンズ位置
Xの関係は、以下の(12)式の2次の放物線で表され
る。 Y=−a(X−b)2+c・・・・・(12) 但し、a、cは係数である。
の比βを求めると、以下の(13)式が得られる。 β=(θ2/θ1) =((Yn)−(Yn-1))/((Yn-1)−(Yn-2)) =(2(X−b)−ΔX)/(2(X−b)−3ΔX)・・・(13) 上述の(13)式に於いて、(Yn)の時は(12)式
に示されているXを(X=X)とし、(Yn-1)の時は
(12)式に示されているXを(X=X−ΔX)と置換
し、(Yn-2)の時は(12)式に示されているXを
(X=X−2ΔX)と置換している。
時は、ΔXの値に関係なく(1/3)に収束する。従っ
て、この値に近づくようにフォーカスレンズモータ7を
駆動制御すればよい。尚、曲線の頂点が2つあるような
場合には、収束する値は異なるものの、1より充分に低
いことは明らかであり、曲線の頂点の何れかに高速で接
近し得ることが可能である。
過した光が撮像素子2にて光電変換され、フィルタ4で
高周波成分が取り出されてデジタル信号に変換され、演
算部6の第一及び第二演算ユニット6a、6bに供給さ
れる。第一及び第二演算ユニット6a、6bでは時系列
的に連続し過去から現在に至るまでの3つのサンプリン
グ点PA〜PCの焦点電圧Yの差分値及び、レンズ1の
位置Xの差分ΔXとから、サンプル点PB及びPCを結
ぶ線分の傾斜θ1、サンプル点PA及びPBを結ぶ線分
の傾斜θ2が求められ、第三演算ユニット6cで傾斜θ
1、傾斜θ2の傾斜の比β(=θ2/θ1)が求められ
る。フォーカス制御部6dにて、比βに応じた制御信号
が形成される。フォーカスレンズモータ7は、該制御信
号に応じて、レンズ1をジャストピント位置に位置せし
めるべく状況に応じて最適な速度で合焦方向に移動させ
る。
関係を表す曲線の形状の如何にかかわらず正しい合焦点
の位置を検出できる。また、傾斜の比β(=θ2/θ
1)に応じてフォーカスレンズモータ7を最適な速度で
駆動制御でき、レンズ1のジャストピント位置への移動
を迅速に行うことができる。そして、被写体が複数、存
在するために焦点電圧Yとレンズ1の位置Xの関係を表
す曲線が複数の放物線の重ね合わせとして考えられる場
合であっても、何れかの曲線の頂点、即ちジャストピン
ト位置を正しく求めることができる。さらに、ノイズが
あっても同様にジャストピント位置を正しく求めること
ができる。
間の間隔を等しく差分ΔXとしているが、これに限定さ
れるものではない。傾斜の比β(=θ2/θ1)の値の
変化に伴って、上述の差分ΔXを適応的に変化させるよ
うにしてもよい。
を検出できるという効果がある。また、レンズのジャス
トピント位置への移動を迅速に行うことができるという
効果がある。そして、被写体が複数、存在していても何
れかの曲線の頂点、即ちジャストピント位置を正しく求
めることができるという効果がある。さらに、ノイズが
あっても同様にジャストピン位置を正しく求めることが
できるという効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 被写体を撮像する撮像手段から得られる
映像信号の所定の高域成分を焦点電圧として取り出し、
フォーカスレンズの移動に伴う各サンプリング点におけ
る焦点電圧をサンプリングして二点間の差分電圧を求
め、該差分電圧に基づいて、上記フォーカスレンズの移
動を制御することにより該フォーカスレンズをジャスト
ピント位置に収束せしめるオートフォーカス装置に於い
て、 上記2つのサンプリング点におけるフォーカスレンズの
位置の差分と、該2つのサンプリング点における焦点電
圧の差分とから、上記2つのサンプリング点を結ぶ線分
の傾斜を求める手段と、 現在のタイミングにて求められてなる第一の傾斜の値
と、直前のタイミングにて求められてなる第二の傾斜の
値とから、傾斜の比を求める手段と、 上記傾斜の比が1/3に近づくように、上記フォーカス
レンズの位置を制御せしめる手段とを備えたことを特徴
とするオートフォーカス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4312193A JP2912778B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | オートフォーカス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4312193A JP2912778B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | オートフォーカス装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06165018A JPH06165018A (ja) | 1994-06-10 |
JP2912778B2 true JP2912778B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=18026338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4312193A Expired - Fee Related JP2912778B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | オートフォーカス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2912778B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5100412B2 (ja) * | 2008-01-24 | 2012-12-19 | キヤノン株式会社 | 焦点調節装置及びそれを用いた光学機器 |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP4312193A patent/JP2912778B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06165018A (ja) | 1994-06-10 |
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