JP2911910B2 - オートマチックトランスミッションのコントロールデバイス - Google Patents

オートマチックトランスミッションのコントロールデバイス

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JP2911910B2
JP2911910B2 JP8085489A JP8085489A JP2911910B2 JP 2911910 B2 JP2911910 B2 JP 2911910B2 JP 8085489 A JP8085489 A JP 8085489A JP 8085489 A JP8085489 A JP 8085489A JP 2911910 B2 JP2911910 B2 JP 2911910B2
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lever
stopper
rotation
solenoid
shaft
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勝則 白浜
善美 山本
靖 浅野
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日産自動車株式会社
富士機工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車等に用いられるオートマチックトラ
ンスミッション(以下本明細書ではA/Tという)のコン
トロールデバイスの構造に関し、特にパーキングレンジ
(以下Pレンジという)でイグニッションスイッチがON
である時には、フットブレーキを踏み込んでないと他の
レンジへシフトチェンジ出来ないようにしたコラムシフ
トのA/Tのコントロールデバイスの構造に関する。
〔従来技術と、本発明が解決しようとする課題〕
従来の自動車用等に用いられるA/Tのコントロールデ
バイスとしては、フロアシフトに設けられたものとし
て、例えば実開昭60−185750号公報に示すようなものが
ある。
しかしながら、かかる従来技術によれば、ロック状態
でシフトしようとしてシフトレバーを操作すると、その
入力をソレノイドのソレノイドピンで受ける為、ソレノ
イドピンが変形して作動不能になる虞がある。また、変
形しないように強度を増大させると、ソレノイドが大型
化し、原価高騰,重量増加,レイアウトの成立性等が悪
くなる虞がある。
そこで、本発明によれば、かかる従来の課題に鑑み、
セレクトレバーの動きを阻止する力をシャフトの動きに
だけ抗すれば良いようにすると共に、イグニッションキ
イをイグニッションスイッチより抜いた後も常にシフト
レバーの位置がPレンジに保てるようにすると共にそれ
以外のレンジでは、シフトロックしないようにして、ソ
レノイドへの通電時間を短くすることを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、かかる目的を達成するため、A/Tのコント
ロールデバイスとしては、車体の貫通穴を介して車室内
外に挿通されると共に車室内側の周面の一部から突出す
るストッパが、車室外側にセレクトレバーが夫々形成さ
れたシャフトと、該シャフトの車室内側端部に支持され
且つ該シャフトを回転及び前後移動制御可能なシフトレ
バーと、前記車体の車外側に配設されて前記セレクトレ
バーが係合口内のPレンジを含む各レンジ位置に係合離
脱自在とされたポジションプレートと、前記車体の車室
内側に配され且つ前記シャフトの周面側に常時付勢され
るように前記ストッパに係合離脱可能とされた回転レバ
ーと、該回転レバーを回転制御するように連結されると
共にイグニッションスイッチ及びフットブレーキ夫々が
ONの時に通電して前記ストッパから回転レバーの係合部
の係合が外れることで前記シャフトのPレンジからの回
転及び前後移動制御が可能なるようにしたソレノイド
と、該ソレノイドが非通電状態でも前記回転レバーを強
制的に回転制御して前記回転レバーの係合部が前記スト
ッパからの係合から離脱可能なるようにした解除手段
と、少なくとも前記ストッパ及び回転レバーの何れか一
方に回転レバーとストッパとの係合を案内する案内手段
とより構成したことを特徴とするものである。
〔作 用〕
本発明は、かかる構成よりなるから、次に作用を説明
する。
イグニッションスイッチがONで、フットブレーキを踏
むと、ソレノイドが通電し、その電磁力により、これに
連結されている回転レバーを回転させて、ストッパから
回転レバーの係合部が外れる。このときシフトレバーを
操作すると、シャフトが動き、セレクトレバーがポジシ
ョンプレートの係合口を動けるようになる。そこで、該
係合口内のPレンジ以外のレンジ位置の何れかに係合が
可能になる。
また、イグニッションスイッチがONで、フットブレー
キを踏まないと、ソレノイドには通電しないので、これ
に連結されている回転レバーは回転せず、シャフトのス
トッパと回転レバーの係合部とは係合したままであるた
め、シフトレバーを引いてもシャフトが動かず、セレク
トレバーがポジションプレートの係合口を動けない。よ
ってシフトレバーのPレンジからの操作が不可能にな
る、所謂シフトロック状態になる。
この状態で前記イグニッションスイッチがONで、フッ
トブレーキを踏み込んで、シフトロック状態を解除し
て、シフトレバーをPレンジから他のレンジ位置に動か
すためシフトレバーを動かすとソレノイドが非通電状態
となり、回転レバーは元の係合状態位置、即ちシャフト
に沿う状態に戻るが、既に前記ストッパが回転レバーの
係合部から外れてこの係合部とは係合しない位置に動い
ているので、シフトロック状態とはならない。
つまり、シフトレバーをPレンジから他のレンジ位置
へ動かした後は、ソレノイドをON状態にしなくとも、シ
フトロック状態とならないので、ソレノイドに負担をか
けずにすむ。
そして、シフトレバーを他のレンジ位置からPレンジ
に戻すと、特にソレノイドを作動させずともストッパの
案内手段または回転レバーの案内手段により回転レバー
の係合部とストッパとが案内されて係合することにな
る。
更に、解除手段を操作すると、回転レバーが回転し、
ストッパから外れ、万一ソレノイドが故障してONになら
ないようなことがあっても、シフトレバーの操作が可能
になる。
〔実施例〕
以下、図面を用いて本発明の実施例の構成を説明す
る。
第1図乃至第7図は、本発明の一実施例を示す図で、
符号1はコラムシフトのA/Tのコントロールデバイス
で、該A/Tのコントロールデバイス1は、車体、例えば
ダッシュパネル3の貫通口(図示省略)にボルト7によ
り固設されたブラケット5に形成した貫通穴(図示省
略)を介して車室内PR及び車室外、特にエンジンルーム
ER間に挿通されると共に車室内PR側の周面の一部から突
出するストッパ9が、車室外ER側にセレクトレバー11が
夫々形成されたシャフト13と、該シャフト13の車室内PR
側端部13aに支持され且つ該シャフト13を回転及び前後
移動制御可能なシフトレバー15と、前記ダッシュパネル
3の車室外ER側に配設されて前記セレクトレバー11が係
合口17内のPレンジP、リバースレンジR、ニュートラ
ルレンジN、ドライブレンジD、2速レンジS、1速レ
ンジFの何れかのレンジ位置に係合離脱自在とされたポ
ジションプレート19と、前記ダッシュパネル3の車室内
PR側に配され且つ前記ストッパ9に係合離脱可能とされ
た回転レバー21と、イグニッションスイッチ(図示省
略)がONでもフットブレーキ(図示省略)が踏み込まれ
てONの時、一定時間のみ通電してソレノイドロッド27が
第2図に示す矢印のように引込んで、前記回転レバー21
の下部に垂下された第1ブラケット21aが引っ張られ、
該回転レバー21はピン31を中心に同図に矢印で示すよう
に回転して、該回転レバー21の係合部23が前記ストッパ
9から外れることで前記シャフト13の回転及び前後移動
制御が可能なるようにしたソレノイド25と、該ソレノイ
ド25が非通電状態でも前記回転レバー21を強制的に回転
制御して前記回転レバー21の係合部23が前記ストッパ9
からの係合から離脱可能なるようにした解除手段29とよ
り構成したものである。
前記シャフト13が回転及び前後移動制御自在になる
と、前記係合口17内のPレンジP以外のレンジ位置の何
れかに係合が可能になる。
次に、イグニッションスイッチがONで、フットブレー
キを踏まないでOFFの場合には、ソレノイド25には通電
されず、ソレノイド25と連動するソレノイドロッド27
は、ソレノイド25内のバネ(図示省略)により第3図に
示すように伸びている。前記ソレノイドロッド27が伸び
ていると、第1ブラケット21aを介して連結されている
回転レバー21が回転し、シャフト13のストッパ9に回転
レバー21の係合部23が係合することになる。このため、
シフトレバー15を引いてもシャフト13が動かず、セレク
トレバー11がポジションプレート19の中を動けない。よ
ってシフトレバー15の操作が不可能になる、所謂シフト
ロック状態となる。この状態で前記イグニッションスイ
ッチをOFFにすると、ソレノイド25には通電しないの
で、シフトロック作動状態と同じになり、PレンジPを
保持する。
次に、前記イグニッションスイッチを再びONにし、し
かもフットブレーキを踏み込んでソレノイド25をONにし
た後、シフトレバー15を操作してPレンジP以外のレン
ジにした場合について説明する。このソレノイド25は、
ONになって一定時間経過後再びOFFになり、該ソレノイ
ド25のソレノイドロッド27が回転レバー21を押して回転
レバー21の係合部23がストッパ9の案内手段である斜面
部に係合する方向に動くが、ソレノイド25がONの時に、
第4図に示すようにシャフト13が破線で示す位置から白
抜き矢印に示すように移動して回転レバー21の係合部23
から外れるようにしておけば、例えば第5図に示すよう
に前記ストッパ9が回転レバー21の係合部23に係合する
位置から外れているので、シフトロックされない。
第6図に示すように、ストッパ9の案内手段である斜
面部に係合するを折り曲げてストッパ9が係合部23内に
入り易いようにした方が良い。
つまり、前記ソレノイド25は一定の時間が経過する
と、OFFになり、ソレノイド25に負担がかからないにも
かかわらず、係合部23の位置から移動させてしまえば、
シフトロックされない状態を保つことになる。
換言すると、フットブレーキを踏み込んでソレノイド
25をONにした後にシフトレバー15をPレンジPから移動
させないまま一定時間が過ぎると、ソレノイド25は再び
OFF状態になり、フットブレーキを再び踏み込まないと
ソレノイド25がONにならないことになる。
前記解除手段29は、第7図に示すように、前記ソレノ
イド25の側板26にピン33aを中心に上下回転自在に支持
された第3ブラケット33と、該第3ブラケット33のピン
33aと反対側の面を90度に曲折形成されたプレート部39
にインナケーブル35の一端部35aが係止され且つコラム
カバー37に前記インナケーブル35の他端部35bが係止さ
れた解除ケーブル43と、該解除ケーブル43のインナケー
ブル35の他端部35bに支持され且つ押し引き自在の解除
ノブ41とよりなる。符号45は解除ケーブル43を支持した
ブラケットで、該ブラケット45はステアリングコラム49
に支持されている。符号51は該ステアリングコラム49内
のステアリングシャフト(図示省略)に支持されたステ
アリングハンドルである。
そして、この解除ノブ41を引くことにより、前記イン
ナケーブル35の一端部35aが移動し、前記回転レバー21
の基部より突出した第2ブラケット21bにプレート部39
が干渉し、該第2ブラケット21bを押上げ、回転レバー2
1を破線に示す位置に回転させる。これにより、回転レ
バー21が回転し、ストッパ9から外れ、万一ソレノイド
25が故障してONにならないようなことがあっても、シフ
トレバー15の操作が可能になる。
尚、第3ブラケット33のピン33a回りに、該第3ブラ
ケット33を下方に付勢する捩じりスプリングを設けて、
インナケーブル35の一端部35aとプレート部39とのガタ
を防止するようにしても良い。
〔効 果〕
以上説明してきたように、この発明によれば、A/Tの
コントロールデバイスとしては車体の貫通穴を介して車
室内外に挿通されると共に車室内側の周面の一部から突
出するストッパが、車室外側にセレクトレバーが夫々形
成されたシャフトと、該シャフトの車室内側端部に支持
され且つ該シャフトを回転及び前後移動制御可能なシフ
トレバーと、前記車体の車外側に配設されて前記セレク
トレバーが係合口内のPレンジを含む各レンジ位置に係
合離脱自在とされたポジションプレートと、前記車体の
車室内側に配され且つ前記シャフトの周面側に常時付勢
されるように前記ストッパに係合離脱可能とされた回転
レバーと、該回転レバーを回転制御するように連結され
ると共にイグニッションスイッチ及びフットブレーキ夫
々がONの時に通電して前記ストッパから回転レバーの係
合部の係合が外れることで前記シャフトのPレンジから
の回転及び前後移動制御が可能なるようにしたソレノイ
ドと、該ソレノイドが非通電状態でも前記回転レバーを
強制的に回転制御して前記回転レバーの係合部が前記ス
トッパからの係合から離脱可能なるようにした解除手段
と、少なくとも前記ストッパ及び回転レバーの何れか一
方に回転レバーとストッパとの係合を案内する案内手段
とより構成したことを特徴とするものであるから、回転
レバーがストッパに係合していれば、シフトレバーの操
作が不可能になる、所謂パークロック状態を保つことが
出来、イグニッションキイをイグニッションスイッチよ
り抜いた後も常にシフトレバーの位置がPレンジに保て
るようにすると共にそれ以外のレンジでは、シフトロッ
クしないようにして、ソレノイドへの通電時間を短くす
ることが出来るという実益的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明の一実施例を示す図で、第1
図は斜視概要説明図、第2図及び第3図並びに第5図は
回転レバーをストッパに係脱自在とした夫々の作用図、
第4図は第2図の矢視IVにかかる作動説明図、第6図は
第5図のVI−VI線断面図に係る別の実施例説明図、第7
図は解除手段の概略斜視説明図である。 1……A/Tのコントロールデバイス、3……車体、9…
…ストッパ、11……セレクトレバー、13……シャフト、
15……シフトレバー、17……係合口、19……ポジション
プレート、21……回転レバー、23……係合部、25……ソ
レノイド、27……ソレノイドロッド、29……解除手段、
P,R,N,D,S,F……ポジションプレート19の係合口17に形
成したシフトレンジ位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 靖 静岡県湖西市鷲津町2028 富士機工株式 会社鷲津工場内 (56)参考文献 実開 平2−127541(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 63/48 B60K 20/00 - 20/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の貫通穴を介して車室内外に挿通され
    ると共に車室内側の周面の一部から突出するストッパ
    が、車室外側にセレクトレバーが夫々形成されたシャフ
    トと、該シャフトの車室内側端部に支持され且つ該シャ
    フトを回転及び前後移動制御可能なシフトレバーと、前
    記車体の車外側に配設されて前記セレクトレバーが係合
    口内のPレンジを含む各レンジ位置に係合離脱自在とさ
    れたポジションプレートと、前記車体の車室内側に配さ
    れ且つ前記シャフトの周面側に常時付勢されるように前
    記ストッパに係合離脱可能とされた回転レバーと、該回
    転レバーを回転制御するように連結されると共にイグニ
    ッションスイッチ及びフットブレーキ夫々がONの時に通
    電して前記ストッパから回転レバーの係合部の係合が外
    れることで前記シャフトのPレンジからの回転及び前後
    移動制御が可能なるようにしたソレノイドと、該ソレノ
    イドが非通電状態でも前記回転レバーを強制的に回転制
    御して前記回転レバーの係合部が前記ストッパからの係
    合から離脱可能なるようにした解除手段と、少なくとも
    前記ストッパ及び回転レバーの何れか一方に回転レバー
    とストッパとの係合を案内する案内手段とより構成した
    ことを特徴とするオートマチックトランスミッションの
    コントロールデバイス。
JP8085489A 1989-03-31 1989-03-31 オートマチックトランスミッションのコントロールデバイス Expired - Lifetime JP2911910B2 (ja)

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EP90106185A EP0390210A1 (en) 1989-03-31 1990-03-30 Safety shift-lock device for selector of automatic power transmission
CA 2013463 CA2013463A1 (en) 1989-03-31 1990-03-30 Safety shift-lock device for selector of automatic power transmission
US07/815,851 US5255570A (en) 1989-03-31 1991-12-31 Safety shift-lock device for selector of automatic power transmission

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JPH02261971A JPH02261971A (ja) 1990-10-24
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