JP2911839B2 - 耐熱性を有する断熱バッグ - Google Patents
耐熱性を有する断熱バッグInfo
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- JP2911839B2 JP2911839B2 JP32012896A JP32012896A JP2911839B2 JP 2911839 B2 JP2911839 B2 JP 2911839B2 JP 32012896 A JP32012896 A JP 32012896A JP 32012896 A JP32012896 A JP 32012896A JP 2911839 B2 JP2911839 B2 JP 2911839B2
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- Japan
- Prior art keywords
- bag
- heat
- opening
- heat resistance
- outer bag
- Prior art date
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- Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貴重品を火災から
保護するための耐熱性を有する断熱バッグ、特に金庫内
に収納して内装した貴重品を保護するのに好適な耐熱性
を有する断熱バッグに関する。
保護するための耐熱性を有する断熱バッグ、特に金庫内
に収納して内装した貴重品を保護するのに好適な耐熱性
を有する断熱バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】耐火金庫においても、長時間に亙って高
温に曝されていると、徐々にその内部温度が上昇するこ
とが知られている。このため、通常の耐火金庫は、JI
S規格S1037の一般紙用耐火庫の規定に準じ、例え
ば加熱炉内で標準温度曲線に沿って2時間加熱して、加
熱試験中における金庫内の温度が180℃以下になるよ
うに設計されている。しかし、阪神大震災でも見られた
ように、2時間以上もの長時間に亙って火炎に曝される
こともあり、金庫の耐火性能の向上に対する要求が増え
ている。一方、消防服を構成するシート材のように、耐
火性及び耐熱性に優れた複数層のシート材を用いて構成
された耐熱バッグも、救命医療現場等において使用され
ている。この種の耐熱バッグでは、火の粉や火炎等の局
部的な熱に耐え得るように構成されている。また、開口
部はファスナー等で開閉可能に構成して、医療機器等を
容易に取り出せるように構成されている。
温に曝されていると、徐々にその内部温度が上昇するこ
とが知られている。このため、通常の耐火金庫は、JI
S規格S1037の一般紙用耐火庫の規定に準じ、例え
ば加熱炉内で標準温度曲線に沿って2時間加熱して、加
熱試験中における金庫内の温度が180℃以下になるよ
うに設計されている。しかし、阪神大震災でも見られた
ように、2時間以上もの長時間に亙って火炎に曝される
こともあり、金庫の耐火性能の向上に対する要求が増え
ている。一方、消防服を構成するシート材のように、耐
火性及び耐熱性に優れた複数層のシート材を用いて構成
された耐熱バッグも、救命医療現場等において使用され
ている。この種の耐熱バッグでは、火の粉や火炎等の局
部的な熱に耐え得るように構成されている。また、開口
部はファスナー等で開閉可能に構成して、医療機器等を
容易に取り出せるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金庫自体の断熱性や耐
熱性に対する改善は従来から種々なされてきたが、新た
にこのような金庫を購入することはユーザにとって大き
な経済的な負担となる。本出願人は、既存の金庫を用い
て貴重品の保護可能な時間をいかに延ばすかを検討し、
貴重品を耐熱性を有するバッグに入れて、金庫とバッグ
の2重の耐火耐熱構造により保護するという発想を得
た。しかし、既存の耐熱バッグを金庫内に入れて耐火試
験を行った結果、バッグ内の温度が金庫内の温度と略同
じように上昇し、貴重品の保護可能な時間が殆ど改善さ
れないことが判明した。その原因について更に検討した
結果、従来の耐熱バッグは、火の粉や火炎等に曝された
ときのように、局部的な温度上昇には耐え得るように構
成されているが、雰囲気温度が緩やかに上昇すると、シ
ート材からの熱伝導及び開閉用フラップの隙間や開口部
を開閉するためのファスナー部分からの熱伝導により、
バッグ内の温度が雰囲気温度とともに上昇することを見
出した。
熱性に対する改善は従来から種々なされてきたが、新た
にこのような金庫を購入することはユーザにとって大き
な経済的な負担となる。本出願人は、既存の金庫を用い
て貴重品の保護可能な時間をいかに延ばすかを検討し、
貴重品を耐熱性を有するバッグに入れて、金庫とバッグ
の2重の耐火耐熱構造により保護するという発想を得
た。しかし、既存の耐熱バッグを金庫内に入れて耐火試
験を行った結果、バッグ内の温度が金庫内の温度と略同
じように上昇し、貴重品の保護可能な時間が殆ど改善さ
れないことが判明した。その原因について更に検討した
結果、従来の耐熱バッグは、火の粉や火炎等に曝された
ときのように、局部的な温度上昇には耐え得るように構
成されているが、雰囲気温度が緩やかに上昇すると、シ
ート材からの熱伝導及び開閉用フラップの隙間や開口部
を開閉するためのファスナー部分からの熱伝導により、
バッグ内の温度が雰囲気温度とともに上昇することを見
出した。
【0004】本発明の目的は、雰囲気温度の上昇に対す
る断熱性に優れた耐熱性を有する断熱バッグを提供する
ことである。
る断熱性に優れた耐熱性を有する断熱バッグを提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る耐熱性を
有する断熱バッグは、耐熱性及び断熱性を有し且つ通気
を遮断した積層シートで構成されたアウターバッグと、
断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シートで構成され
たインナーバッグとからなり、インナーバッグの開口部
側をアウターバッグの奥部側へ向けて、インナーバッグ
をアウターバッグに略隙間無く内装可能となした耐熱性
を有する断熱バッグであって、前記アウターバッグの開
口部を熱伝導率の小さい耐熱性を有する合成樹脂製のフ
ァスナーで開閉可能に構成し、前記ファスナーを外側か
ら覆うカバー部をアウターバッグの開口部に対面する部
分に形成したものである。
有する断熱バッグは、耐熱性及び断熱性を有し且つ通気
を遮断した積層シートで構成されたアウターバッグと、
断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シートで構成され
たインナーバッグとからなり、インナーバッグの開口部
側をアウターバッグの奥部側へ向けて、インナーバッグ
をアウターバッグに略隙間無く内装可能となした耐熱性
を有する断熱バッグであって、前記アウターバッグの開
口部を熱伝導率の小さい耐熱性を有する合成樹脂製のフ
ァスナーで開閉可能に構成し、前記ファスナーを外側か
ら覆うカバー部をアウターバッグの開口部に対面する部
分に形成したものである。
【0006】ここで、請求項2記載のように、インナー
バッグにその開口部を開閉可能なフラップを設け、耐熱
性を有する面ファスナーでフラップを閉止可能となすこ
と、請求項3記載のように、アウターバッグの積層シー
トに防磁シールドを組み込むこと、などが好ましい実施
例である。
バッグにその開口部を開閉可能なフラップを設け、耐熱
性を有する面ファスナーでフラップを閉止可能となすこ
と、請求項3記載のように、アウターバッグの積層シー
トに防磁シールドを組み込むこと、などが好ましい実施
例である。
【0007】
【作用】本発明に係る耐熱性を有する断熱バッグにおい
ては、アウターバッグが耐熱性及び断熱性を有し且つ通
気を遮断した積層シートで構成され、それに内装される
インナーバッグが断熱性を有し且つ通気を遮断した積層
シートで構成されているので、表面部からアウターバッ
グ内やインナーバッグ内への熱の侵入は効果的に抑制さ
れることになる。また、インナーバッグの開口部側をア
ウターバッグの奥部側へ向けて、インナーバッグをアウ
ターバッグに内装するので、インナーバッグの開口部に
至るまでの熱の伝達経路が長くなり、開口部から侵入す
る熱によるインナーバッグ内の温度上昇は抑制される。
しかも、インナーバッグはアウターバッグに略隙間無く
内装されるので、前記熱の伝達経路の通路面積が小さく
なり、インナーバッグ内の温度上昇は一層効果的に抑制
されることになる。
ては、アウターバッグが耐熱性及び断熱性を有し且つ通
気を遮断した積層シートで構成され、それに内装される
インナーバッグが断熱性を有し且つ通気を遮断した積層
シートで構成されているので、表面部からアウターバッ
グ内やインナーバッグ内への熱の侵入は効果的に抑制さ
れることになる。また、インナーバッグの開口部側をア
ウターバッグの奥部側へ向けて、インナーバッグをアウ
ターバッグに内装するので、インナーバッグの開口部に
至るまでの熱の伝達経路が長くなり、開口部から侵入す
る熱によるインナーバッグ内の温度上昇は抑制される。
しかも、インナーバッグはアウターバッグに略隙間無く
内装されるので、前記熱の伝達経路の通路面積が小さく
なり、インナーバッグ内の温度上昇は一層効果的に抑制
されることになる。
【0008】また、アウターバッグの開口部を熱伝導率
の小さい耐熱性を有する合成樹脂製のファスナーで開閉
可能に構成するとともに、ファスナーを外側から覆うカ
バー部をアウターバッグの開口部に対面する部分に形成
すると、外部の熱がファスナーを介してアウターバッグ
内に侵入することが一層効果的に抑制される。また、請
求項2記載のように、インナーバッグにその開口部を開
閉可能なフラップを設け、耐熱性を有する面ファスナー
でフラップを閉止可能となすと、インナーバッグの開口
部の開閉操作性を十分に確保しつつ、インナーバッグの
開口部からの熱の侵入も抑制することが可能となる。更
に、請求項3記載のように、アウターバッグの積層シー
トに防磁シールドを組み込むと、フロッピーディスク等
の磁気記憶媒体を断熱バッグ内に収納したときに、それ
に記憶させた内容が不用意に消失してしまうことも確実
に防止できる。
の小さい耐熱性を有する合成樹脂製のファスナーで開閉
可能に構成するとともに、ファスナーを外側から覆うカ
バー部をアウターバッグの開口部に対面する部分に形成
すると、外部の熱がファスナーを介してアウターバッグ
内に侵入することが一層効果的に抑制される。また、請
求項2記載のように、インナーバッグにその開口部を開
閉可能なフラップを設け、耐熱性を有する面ファスナー
でフラップを閉止可能となすと、インナーバッグの開口
部の開閉操作性を十分に確保しつつ、インナーバッグの
開口部からの熱の侵入も抑制することが可能となる。更
に、請求項3記載のように、アウターバッグの積層シー
トに防磁シールドを組み込むと、フロッピーディスク等
の磁気記憶媒体を断熱バッグ内に収納したときに、それ
に記憶させた内容が不用意に消失してしまうことも確実
に防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1に示すように、耐熱性
を有する断熱バッグ1は、アウターバッグ2とそれに略
隙間無く内装されるインナーバッグ3とから構成され、
インナーバッグ3はその開口部30(図6参照)側をア
ウターバッグ2の奥部側へ向けて内装するように構成さ
れている。
面を参照しながら説明する。図1に示すように、耐熱性
を有する断熱バッグ1は、アウターバッグ2とそれに略
隙間無く内装されるインナーバッグ3とから構成され、
インナーバッグ3はその開口部30(図6参照)側をア
ウターバッグ2の奥部側へ向けて内装するように構成さ
れている。
【0010】アウターバッグ2は、図1〜図3に示すよ
うに、耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断した積層
シートからなるバッグで、その前面には開口部10が形
成され、左右の側部シート11には前方へ延びるサイド
フラップ12が夫々一体的に設けられ、下部シート13
には前方へ延びるインナーフラップ14が一体的に設け
られている。右側の側部シート11の前端近傍部には略
帯状の開閉用フラップ15が取付けられ、開閉用フラッ
プ15は2条のファスナー16を介して上部シート17
の前縁部と下部シート13の前縁部とに夫々接続され、
これによりアウターバッグ2の開口部10が閉鎖される
ように構成されている。また、2条のファスナー16
は、開閉用フラップ15の上下の縁部から一定距離内側
に設けられ、開閉用フラップ15の上縁部と下縁部とに
よりファスナー16を外側から覆うカバー部18が形成
されている。
うに、耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断した積層
シートからなるバッグで、その前面には開口部10が形
成され、左右の側部シート11には前方へ延びるサイド
フラップ12が夫々一体的に設けられ、下部シート13
には前方へ延びるインナーフラップ14が一体的に設け
られている。右側の側部シート11の前端近傍部には略
帯状の開閉用フラップ15が取付けられ、開閉用フラッ
プ15は2条のファスナー16を介して上部シート17
の前縁部と下部シート13の前縁部とに夫々接続され、
これによりアウターバッグ2の開口部10が閉鎖される
ように構成されている。また、2条のファスナー16
は、開閉用フラップ15の上下の縁部から一定距離内側
に設けられ、開閉用フラップ15の上縁部と下縁部とに
よりファスナー16を外側から覆うカバー部18が形成
されている。
【0011】開閉用フラップ15の遊端部は面ファスナ
ー19を介して左側の側部シート11の前端近傍部に密
着固定可能に構成されている。但し、左右のサイドフラ
ップ12は、開口部10の全長の半分以上の長さに設定
して、重合わせ可能に構成してもよい。また、上部シー
ト17に前方へ延びる開閉用フラップを形成して、この
開閉用フラップを開閉用フラップ15に重合わせるよう
に構成してもよい。更に、フラップ12、14、15同
士を密着させるための面ファスナーを設けて、閉鎖時に
ける開口部10の気密性を高めるようにすることも可能
である。面ファスナーとしては、耐熱性に優れ、熱伝導
率の小さい材料からなるものを用いることが好ましい。
ー19を介して左側の側部シート11の前端近傍部に密
着固定可能に構成されている。但し、左右のサイドフラ
ップ12は、開口部10の全長の半分以上の長さに設定
して、重合わせ可能に構成してもよい。また、上部シー
ト17に前方へ延びる開閉用フラップを形成して、この
開閉用フラップを開閉用フラップ15に重合わせるよう
に構成してもよい。更に、フラップ12、14、15同
士を密着させるための面ファスナーを設けて、閉鎖時に
ける開口部10の気密性を高めるようにすることも可能
である。面ファスナーとしては、耐熱性に優れ、熱伝導
率の小さい材料からなるものを用いることが好ましい。
【0012】ファスナー16は、少なくとも200℃前
後の耐熱性を有する熱伝導率の小さい合成樹脂材料、例
えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フ
ッ素樹脂、ポリイミドなどから構成されている。
後の耐熱性を有する熱伝導率の小さい合成樹脂材料、例
えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フ
ッ素樹脂、ポリイミドなどから構成されている。
【0013】アウターバッグ2を構成する積層シートと
しては、図4に示すように、表面層20と中間層21と
内面層22の3層構造の積層シートが用いられている。
但し、3層以外の複数層に構成することも可能である。
表面層20は、外側にアルミニウムコートを施したり、
アルミ箔をラミネートしたり、アルミニウムを蒸着させ
たり、耐熱樹脂コートした耐熱性及び耐火性に優れた有
機繊維又は無機繊維からなる織物で構成されている。有
機繊維としては、アラミド繊維又はフェノール繊維が、
また無機繊維としては、セラミックファイバー、炭素繊
維、炭化ケイ素繊維、アスベスト繊維、ガラス繊維、ロ
ック繊維等が使用可能である。尚、アルミニウムコート
又はアルミ箔をラミネートした構造では、輻射熱の反射
率が高くなることから、耐熱性が一層高くなる。
しては、図4に示すように、表面層20と中間層21と
内面層22の3層構造の積層シートが用いられている。
但し、3層以外の複数層に構成することも可能である。
表面層20は、外側にアルミニウムコートを施したり、
アルミ箔をラミネートしたり、アルミニウムを蒸着させ
たり、耐熱樹脂コートした耐熱性及び耐火性に優れた有
機繊維又は無機繊維からなる織物で構成されている。有
機繊維としては、アラミド繊維又はフェノール繊維が、
また無機繊維としては、セラミックファイバー、炭素繊
維、炭化ケイ素繊維、アスベスト繊維、ガラス繊維、ロ
ック繊維等が使用可能である。尚、アルミニウムコート
又はアルミ箔をラミネートした構造では、輻射熱の反射
率が高くなることから、耐熱性が一層高くなる。
【0014】中間層21は耐熱性、耐火性に優れた有機
繊維及び/又は無機繊維からなるフェルト又は織物で構
成されている。有機繊維としては、アラミド繊維又はフ
ェノール繊維が、また無機繊維としては、炭素繊維、セ
ラミックファイバー等が使用可能である。但し、このフ
ェルト又は織物を、耐熱性、耐炎性に優れたポリイミド
フィルムで被覆してもよいし、ポリイミドフィルムで気
密状に被覆して、その内部に窒素ガス等の不活性ガスを
封入してもよい。また、表面層20と内面層22間に、
防磁シールドとして、アルニコやフェライトやニッケル
等の磁性材料や炭素を含むシート材を介装してもよい。
繊維及び/又は無機繊維からなるフェルト又は織物で構
成されている。有機繊維としては、アラミド繊維又はフ
ェノール繊維が、また無機繊維としては、炭素繊維、セ
ラミックファイバー等が使用可能である。但し、このフ
ェルト又は織物を、耐熱性、耐炎性に優れたポリイミド
フィルムで被覆してもよいし、ポリイミドフィルムで気
密状に被覆して、その内部に窒素ガス等の不活性ガスを
封入してもよい。また、表面層20と内面層22間に、
防磁シールドとして、アルニコやフェライトやニッケル
等の磁性材料や炭素を含むシート材を介装してもよい。
【0015】内面層22は、ガラス繊維、炭素繊維、ア
ラミド繊維、フェノール繊維などからなる、織物又は編
み物に、シリコーン樹脂等の樹脂コートを施したもので
構成されている。但し、内面層22は、同一組成或いは
異なる組成の織物又は編み物の複層構造としてもよい。
このように、表面層20にアルミニウムコートを施した
り、アルミ箔をラミネートしたり、アルミニウムを蒸着
させたり、耐熱樹脂コートを施すととも、内面層22に
樹脂コートを施すことで、表面層20及び内面層22に
おける通気が遮断されて、高温の空気がアウターバッグ
2内に侵入することが防止されるとともに、表面層20
と内面層22内に封入された中間層21内の空気により
断熱性が一層高められることになる。
ラミド繊維、フェノール繊維などからなる、織物又は編
み物に、シリコーン樹脂等の樹脂コートを施したもので
構成されている。但し、内面層22は、同一組成或いは
異なる組成の織物又は編み物の複層構造としてもよい。
このように、表面層20にアルミニウムコートを施した
り、アルミ箔をラミネートしたり、アルミニウムを蒸着
させたり、耐熱樹脂コートを施すととも、内面層22に
樹脂コートを施すことで、表面層20及び内面層22に
おける通気が遮断されて、高温の空気がアウターバッグ
2内に侵入することが防止されるとともに、表面層20
と内面層22内に封入された中間層21内の空気により
断熱性が一層高められることになる。
【0016】尚、アウターバッグ2の開閉操作を簡単化
するため、図5に示すように、アウターバッグ2の開口
部10を開閉するためのファスナー23を1条だけ設
け、ファスナー23に沿って設けた2条の面ファスナー
24により開閉用フラップ15を閉止可能に構成し、開
閉用フラップ15でファスナー23を覆うようにしても
よい。
するため、図5に示すように、アウターバッグ2の開口
部10を開閉するためのファスナー23を1条だけ設
け、ファスナー23に沿って設けた2条の面ファスナー
24により開閉用フラップ15を閉止可能に構成し、開
閉用フラップ15でファスナー23を覆うようにしても
よい。
【0017】次に、インナーバッグ3の構成について説
明する。インナーバッグ3は、図1、図6に示すよう
に、断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シートからな
るバッグで、その前面には開口部30が形成され、左右
の側部シート31には前方へ延びるサイドフラップ32
が夫々一体的に設けられ、下部シート33には前方へ延
びる開閉用フラップ34が一体的に設けられている。
明する。インナーバッグ3は、図1、図6に示すよう
に、断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シートからな
るバッグで、その前面には開口部30が形成され、左右
の側部シート31には前方へ延びるサイドフラップ32
が夫々一体的に設けられ、下部シート33には前方へ延
びる開閉用フラップ34が一体的に設けられている。
【0018】開閉用フラップ34の遊端部は、面ファス
ナー35を介して上部シート36の前端近傍部に密着固
定可能に構成され、左右のサイドフラップ32は面ファ
スナー37を介して開閉用フラップ34の途中部に密着
固定可能に構成されている。面ファスナー35、37と
しては、耐熱性に優れ、熱伝導率の小さい材料からなる
ものを用いることが好ましい。
ナー35を介して上部シート36の前端近傍部に密着固
定可能に構成され、左右のサイドフラップ32は面ファ
スナー37を介して開閉用フラップ34の途中部に密着
固定可能に構成されている。面ファスナー35、37と
しては、耐熱性に優れ、熱伝導率の小さい材料からなる
ものを用いることが好ましい。
【0019】インナーバッグ3を構成する積層シートと
しては、図7に示すように、表面層40と中間層41と
内面層42の3層構造の積層シートが用いられている。
但し、3層以外の複数層に構成することも可能である。
表面層40及び内面層42は、アウターバッグ2の内面
層22と同様に、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊
維、フェノール繊維などからなる、織物又は編み物に、
シリコーン樹脂等の樹脂コートを施したもので構成され
ている。中間層41は、アウターバッグ2の中間層21
と同様に、耐熱性、耐火性に優れた有機繊維及び/又は
無機繊維からなるフェルト又は織物で構成されている。
但し、中間層の内側にシリコンコートを施したガラス繊
維からなる織物又は編み物を設けてもよい。また、IC
やLSIなどをインナーバッグ3に内装することを考慮
して、静電気による素子の破損を防止するため、耐静電
発泡ウレタンからなるシール材を積層状に設けてもよ
い。
しては、図7に示すように、表面層40と中間層41と
内面層42の3層構造の積層シートが用いられている。
但し、3層以外の複数層に構成することも可能である。
表面層40及び内面層42は、アウターバッグ2の内面
層22と同様に、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊
維、フェノール繊維などからなる、織物又は編み物に、
シリコーン樹脂等の樹脂コートを施したもので構成され
ている。中間層41は、アウターバッグ2の中間層21
と同様に、耐熱性、耐火性に優れた有機繊維及び/又は
無機繊維からなるフェルト又は織物で構成されている。
但し、中間層の内側にシリコンコートを施したガラス繊
維からなる織物又は編み物を設けてもよい。また、IC
やLSIなどをインナーバッグ3に内装することを考慮
して、静電気による素子の破損を防止するため、耐静電
発泡ウレタンからなるシール材を積層状に設けてもよ
い。
【0020】インナーバッグ3の開口部30側をアウタ
ーバッグ2の奥部側へ向けて、インナーバッグ3をアウ
ターバッグ2に内装することになるが、このときアウタ
ーバッグ2に対してインナーバッグ3を前後逆に内装し
ないようにするため、例えば、インナーバッグ3の上面
に挿入方向を矢印で示すようにしてもよい。また、アウ
ターバッグ2をその奥部側へ行くにしたがって上下のシ
ート17、13間の距離を短くし、インナーバッグ3を
その開口部30側へ行くにしたがって上下のシート3
6、33間の距離を短くすることで、逆方向へ内装でき
ないようにしたり、アウターバッグ2をその奥部側へ行
くにしたがって上下のシート17、13の幅(左右方向
の長さ)を短くし、インナーバッグ3をその開口部30
側へ行くにしたがって上下のシート36、33の幅(左
右方向の長さ)を短くすることで、逆方向へ内装できな
いようにしたり、アウターバッグ2とインナーバッグ3
とを紐等で連結して、逆方向へ内装できないようにする
ことが好ましい。
ーバッグ2の奥部側へ向けて、インナーバッグ3をアウ
ターバッグ2に内装することになるが、このときアウタ
ーバッグ2に対してインナーバッグ3を前後逆に内装し
ないようにするため、例えば、インナーバッグ3の上面
に挿入方向を矢印で示すようにしてもよい。また、アウ
ターバッグ2をその奥部側へ行くにしたがって上下のシ
ート17、13間の距離を短くし、インナーバッグ3を
その開口部30側へ行くにしたがって上下のシート3
6、33間の距離を短くすることで、逆方向へ内装でき
ないようにしたり、アウターバッグ2をその奥部側へ行
くにしたがって上下のシート17、13の幅(左右方向
の長さ)を短くし、インナーバッグ3をその開口部30
側へ行くにしたがって上下のシート36、33の幅(左
右方向の長さ)を短くすることで、逆方向へ内装できな
いようにしたり、アウターバッグ2とインナーバッグ3
とを紐等で連結して、逆方向へ内装できないようにする
ことが好ましい。
【0021】次に、前記断熱バッグ1に対して行った性
能試験について簡単に説明する。アウターバッグ2を構
成する積層シートとして、表面層20がアルミニウムを
蒸着させたアラミド繊維からなる織物、中間層21が厚
さが12mmのセラミック繊維からなるフェルト、内面
層22がシリコンコートを施したガラス繊維からなる織
物とシリコンコートを施したアラミド繊維からなる織物
とを内外に配した積層体、からなるものを用いた。イン
ナーバッグ3を構成する積層シートとして、表面層40
及び内面層42が、シリコンコートを施したアラミド繊
維からなる織物、中間層が外面側から厚さ6mmのセラ
ミック繊維からなるフェルトと耐静電発泡ウレタンとか
らなる積層体、からなるものを用いた。そして、断熱バ
ッグ1を耐火金庫に入れてこれを加熱炉内にセットし、
JIS規格 S 1037に準じ、加熱炉内の温度を標
準温度曲線に沿って昇温させ、約2時間で耐火金庫内の
温度が常温から徐々に上昇して180℃になるように設
定し、耐火金庫内の温度が180℃になるまで、耐火金
庫内の温度及びインナーバッグ3内の温度を30分毎に
測定し、表1に示す結果を得た。また、表1に示すデー
タを用いて図8に示す線図を作成した。
能試験について簡単に説明する。アウターバッグ2を構
成する積層シートとして、表面層20がアルミニウムを
蒸着させたアラミド繊維からなる織物、中間層21が厚
さが12mmのセラミック繊維からなるフェルト、内面
層22がシリコンコートを施したガラス繊維からなる織
物とシリコンコートを施したアラミド繊維からなる織物
とを内外に配した積層体、からなるものを用いた。イン
ナーバッグ3を構成する積層シートとして、表面層40
及び内面層42が、シリコンコートを施したアラミド繊
維からなる織物、中間層が外面側から厚さ6mmのセラ
ミック繊維からなるフェルトと耐静電発泡ウレタンとか
らなる積層体、からなるものを用いた。そして、断熱バ
ッグ1を耐火金庫に入れてこれを加熱炉内にセットし、
JIS規格 S 1037に準じ、加熱炉内の温度を標
準温度曲線に沿って昇温させ、約2時間で耐火金庫内の
温度が常温から徐々に上昇して180℃になるように設
定し、耐火金庫内の温度が180℃になるまで、耐火金
庫内の温度及びインナーバッグ3内の温度を30分毎に
測定し、表1に示す結果を得た。また、表1に示すデー
タを用いて図8に示す線図を作成した。
【0022】
【表1】
【0023】表1及び図8に示すように、インナバック
3内の温度上昇速度は、金庫内やアウタバック2内にお
ける温度上昇速度よりも緩やかになっており、しかも、
加熱開始から約100分間に亙って60℃以下の低い温
度に維持されていることが判る。つまり、真珠やオパー
ルなどの装飾品やフロッピーディスクなどの記憶媒体
は、例えば60℃以上になると変形や変質し易くなるの
で、これらの貴重品を断熱バッグ1に金庫内に収納する
と、単に金庫内に入れた場合の3倍以上の長時間に亙っ
て熱による変形や変質を防止できることになる。
3内の温度上昇速度は、金庫内やアウタバック2内にお
ける温度上昇速度よりも緩やかになっており、しかも、
加熱開始から約100分間に亙って60℃以下の低い温
度に維持されていることが判る。つまり、真珠やオパー
ルなどの装飾品やフロッピーディスクなどの記憶媒体
は、例えば60℃以上になると変形や変質し易くなるの
で、これらの貴重品を断熱バッグ1に金庫内に収納する
と、単に金庫内に入れた場合の3倍以上の長時間に亙っ
て熱による変形や変質を防止できることになる。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る耐熱性を有する断熱バッグ
によれば、耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断した
積層シートでアウターバッグを構成し、断熱性を有し且
つ通気を遮断した積層シートでインナーバッグを構成す
るとともに、インナーバッグの開口部側をアウターバッ
グの奥部側へ向けて、インナーバッグをアウターバッグ
に略隙間無く内装するという簡単な構成で、断熱バッグ
を取り巻く雰囲気温度の上昇に対する断熱性及び耐熱性
を大幅に向上することが可能となる。このため、この断
熱バッグを金庫内に収納すると、インナーバッグ内にお
ける貴重品の保護可能な時間は、金庫内におけるそれよ
りも格段に長くなり、既存の金庫を用いつつ、長時間に
亙ってインナーバッグ内に収容した貴重品等の焼失や熱
による変形や変質を防止することが可能となる。
によれば、耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断した
積層シートでアウターバッグを構成し、断熱性を有し且
つ通気を遮断した積層シートでインナーバッグを構成す
るとともに、インナーバッグの開口部側をアウターバッ
グの奥部側へ向けて、インナーバッグをアウターバッグ
に略隙間無く内装するという簡単な構成で、断熱バッグ
を取り巻く雰囲気温度の上昇に対する断熱性及び耐熱性
を大幅に向上することが可能となる。このため、この断
熱バッグを金庫内に収納すると、インナーバッグ内にお
ける貴重品の保護可能な時間は、金庫内におけるそれよ
りも格段に長くなり、既存の金庫を用いつつ、長時間に
亙ってインナーバッグ内に収容した貴重品等の焼失や熱
による変形や変質を防止することが可能となる。
【0025】また、アウターバッグの開口部を熱伝導率
の小さい耐熱性を有する合成樹脂製のファスナーで開閉
可能に構成するとともに、ファスナーを外側から覆うカ
バー部をアウターバッグの開口部に対面する部分に形成
すると、アウターバッグの開口部からの熱の侵入が一層
効果的に抑制され、インナーバッグ内における貴重品の
保護可能な時間を一層長くできる。また、請求項2記載
のように構成すると、インナーバッグの開口部の開閉操
作性を十分に確保しつつ、インナーバッグの開口部から
の熱の侵入を抑制することが可能となる。更に、請求項
3記載のように構成すると、フロッピーディスク等の磁
気記憶媒体を断熱バッグ内に収納したときに、それに記
憶させた内容が不用意に消失してしまうことも確実に防
止できる。
の小さい耐熱性を有する合成樹脂製のファスナーで開閉
可能に構成するとともに、ファスナーを外側から覆うカ
バー部をアウターバッグの開口部に対面する部分に形成
すると、アウターバッグの開口部からの熱の侵入が一層
効果的に抑制され、インナーバッグ内における貴重品の
保護可能な時間を一層長くできる。また、請求項2記載
のように構成すると、インナーバッグの開口部の開閉操
作性を十分に確保しつつ、インナーバッグの開口部から
の熱の侵入を抑制することが可能となる。更に、請求項
3記載のように構成すると、フロッピーディスク等の磁
気記憶媒体を断熱バッグ内に収納したときに、それに記
憶させた内容が不用意に消失してしまうことも確実に防
止できる。
【図1】 インナーバッグ及びアウターバッグの斜視図
【図2】 開閉用フラップを開放した状態における断熱
バッグの斜視図
バッグの斜視図
【図3】 断熱バッグの斜視図
【図4】 アウターバッグの積層シートの縦断面図
【図5】 他の構成のアウターバッグの斜視図
【図6】 インナーバッグの斜視図
【図7】 インナーバッグの積層シートの縦断面図
【図8】 加熱時間と温度上昇の関係を示す線図
1 断熱バッグ 2 アウターバッ
グ 3 インナーバッグ 10 開口部 11 側部シート 12 サイドフラップ 13 下部シート 14 インナーフラップ 15 開閉用フラッ
プ 16 ファスナー 17 上部シート 18 カバー部 19 面ファスナー 20 表面層 21 中間層 22 内面層 23 ファスナー 24 面ファスナー 30 開口部 31 側部シート 32 サイドフラップ 33 下部シート 34 開閉用フラップ 35 面ファスナー 36 上部シート 37 面ファスナー 40 表面層 41 中間層 42 内面層
グ 3 インナーバッグ 10 開口部 11 側部シート 12 サイドフラップ 13 下部シート 14 インナーフラップ 15 開閉用フラッ
プ 16 ファスナー 17 上部シート 18 カバー部 19 面ファスナー 20 表面層 21 中間層 22 内面層 23 ファスナー 24 面ファスナー 30 開口部 31 側部シート 32 サイドフラップ 33 下部シート 34 開閉用フラップ 35 面ファスナー 36 上部シート 37 面ファスナー 40 表面層 41 中間層 42 内面層
Claims (3)
- 【請求項1】 耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断
した積層シートで構成されたアウターバッグと、断熱性
を有し且つ通気を遮断した積層シートで構成されたイン
ナーバッグとからなり、インナーバッグの開口部側をア
ウターバッグの奥部側へ向けて、インナーバッグをアウ
ターバッグに略隙間無く内装可能となした耐熱性を有す
る断熱バッグであって、前記アウターバッグの開口部を熱伝導率の小さい耐熱性
を有する合成樹脂製のファスナーで開閉可能に構成し、 前記ファスナーを外側から覆うカバー部をアウターバッ
グの開口部に対面する部分に形成し、 ことを特徴とする耐熱性を有する断熱バッグ。 - 【請求項2】 インナーバッグにその開口部を開閉可能
なフラップを設け、耐熱性を有する面ファスナーでフラ
ップを閉止可能となした請求項1記載の耐熱性を有する
断熱バッグ。 - 【請求項3】 アウターバッグの積層シートに防磁シー
ルドを組み込んだ請求項1又は2記載の耐熱性を有する
断熱バッグ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32012896A JP2911839B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 耐熱性を有する断熱バッグ |
EP97120268A EP0845227A2 (en) | 1996-11-29 | 1997-11-19 | Heat resistant adiabatic bag |
KR1019970063164A KR19980042788A (ko) | 1996-11-29 | 1997-11-26 | 내열성을 지니는 단열백 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32012896A JP2911839B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 耐熱性を有する断熱バッグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10155534A JPH10155534A (ja) | 1998-06-16 |
JP2911839B2 true JP2911839B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=18118021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32012896A Expired - Lifetime JP2911839B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 耐熱性を有する断熱バッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2911839B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5123266B2 (ja) * | 2009-08-28 | 2013-01-23 | エレコム株式会社 | キャリングケース |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP32012896A patent/JP2911839B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10155534A (ja) | 1998-06-16 |
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