JP2899573B2 - 耐熱性を有する断熱バッグ - Google Patents
耐熱性を有する断熱バッグInfo
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- bag
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- heat resistance
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貴重品等を火災等
の事故災害から保護するための耐熱性を有する断熱バッ
グ、特に金庫内に収納して貴重品等の内容物を保護する
のに好適な、耐熱性を有する断熱バッグに関する。
の事故災害から保護するための耐熱性を有する断熱バッ
グ、特に金庫内に収納して貴重品等の内容物を保護する
のに好適な、耐熱性を有する断熱バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、金銭や宝玉、証券等の重要書類、
重要情報を記録したフロッピーディスク等の記録媒体、
等の貴重品を火災等の事故災害による被害から守るため
には、これらを耐火金庫に収めて保管するが、この耐火
金庫に保管していても、長時間に渡って高温に曝されて
いると耐火金庫の内部温度が高温になり、内容物が焼損
する事はすでに知られているところである。そこで通常
の耐火金庫は、JIS規格S1037の一般紙用耐火の
規定に準じ、例えば加熱炉内で標準温度曲線に沿って2
時間加熱して、加熱試験中における金庫内の温度が18
0℃以下になるように設計されている。
重要情報を記録したフロッピーディスク等の記録媒体、
等の貴重品を火災等の事故災害による被害から守るため
には、これらを耐火金庫に収めて保管するが、この耐火
金庫に保管していても、長時間に渡って高温に曝されて
いると耐火金庫の内部温度が高温になり、内容物が焼損
する事はすでに知られているところである。そこで通常
の耐火金庫は、JIS規格S1037の一般紙用耐火の
規定に準じ、例えば加熱炉内で標準温度曲線に沿って2
時間加熱して、加熱試験中における金庫内の温度が18
0℃以下になるように設計されている。
【0003】しかし近来の大震災でも見られたように、
耐火金庫が2時間以上もの長時間にわたって火炎に曝さ
れる場合もあり得るし、また例え長時間に渡って火炎に
曝された後で耐火金庫の金庫としての機能自体に問題が
なくとも、耐火金庫の内部が高温になることで、中に収
容してあった保護すべき貴重品が焼損する、という事態
も起こりえる事が判り、金庫の耐火性能や耐熱性能の向
上に対する要求が増加してきた。また昨今では、重要情
報をフロッピーディスクやコンパクトディスク等の記録
媒体に記録し、これらを貴重品として耐火金庫内に収容
し保存する、という事が多くなってきたが、これらフロ
ッピーディスクやコンパクトディスク等は60℃程度の
比較的低温でも使用不可能となるため、耐火金庫の耐熱
性能に対するより一層の向上を望む声が大きくなってき
ている。
耐火金庫が2時間以上もの長時間にわたって火炎に曝さ
れる場合もあり得るし、また例え長時間に渡って火炎に
曝された後で耐火金庫の金庫としての機能自体に問題が
なくとも、耐火金庫の内部が高温になることで、中に収
容してあった保護すべき貴重品が焼損する、という事態
も起こりえる事が判り、金庫の耐火性能や耐熱性能の向
上に対する要求が増加してきた。また昨今では、重要情
報をフロッピーディスクやコンパクトディスク等の記録
媒体に記録し、これらを貴重品として耐火金庫内に収容
し保存する、という事が多くなってきたが、これらフロ
ッピーディスクやコンパクトディスク等は60℃程度の
比較的低温でも使用不可能となるため、耐火金庫の耐熱
性能に対するより一層の向上を望む声が大きくなってき
ている。
【0004】一方、消防服を構成するシート材のよう
な、耐火性及び耐熱性に優れた複数層からなる積層シー
トを素材とした耐火バッグが現存するが、このような耐
火バッグは例えば救急医療現場等で使用されている。こ
の種の耐火バッグは、火の粉や火炎等の局部的な熱に耐
え得るように構成されており、また同時に保温性も適度
に良好なので、冬季や寒冷地で屋外使用する場合にも中
に入れた医薬品等の品質保持に役立っているのである。
さらにこの耐火バッグでは、開口部はファスナー等で開
閉可能に構成し、中に入っている医療機器、薬剤等の内
容物を容易に取り出すことが出来るように構成されてい
る。
な、耐火性及び耐熱性に優れた複数層からなる積層シー
トを素材とした耐火バッグが現存するが、このような耐
火バッグは例えば救急医療現場等で使用されている。こ
の種の耐火バッグは、火の粉や火炎等の局部的な熱に耐
え得るように構成されており、また同時に保温性も適度
に良好なので、冬季や寒冷地で屋外使用する場合にも中
に入れた医薬品等の品質保持に役立っているのである。
さらにこの耐火バッグでは、開口部はファスナー等で開
閉可能に構成し、中に入っている医療機器、薬剤等の内
容物を容易に取り出すことが出来るように構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、先述のような事
情により近来高まってきた耐火金庫自体の断熱性や耐熱
性の向上に関する要求に応じ、問題点を改善した耐火金
庫が種々開発されてきたが、改良品が発表される毎に耐
火金庫を買い換え続ける事はユーザーにとって大変な経
済的負担を強いるものである。そこで本出願人は、既存
の耐火金庫を用いて貴重品の保護が可能な時間をいかに
延ばすかを検討した結果、貴重品を耐熱性を有するバッ
グに収めて、これを耐火金庫に入れる事で、耐火金庫と
バッグの二重の耐火耐熱構造により貴重品を保護する、
という発想を得た。
情により近来高まってきた耐火金庫自体の断熱性や耐熱
性の向上に関する要求に応じ、問題点を改善した耐火金
庫が種々開発されてきたが、改良品が発表される毎に耐
火金庫を買い換え続ける事はユーザーにとって大変な経
済的負担を強いるものである。そこで本出願人は、既存
の耐火金庫を用いて貴重品の保護が可能な時間をいかに
延ばすかを検討した結果、貴重品を耐熱性を有するバッ
グに収めて、これを耐火金庫に入れる事で、耐火金庫と
バッグの二重の耐火耐熱構造により貴重品を保護する、
という発想を得た。
【0006】しかし既存の耐火バッグを耐火金庫内に入
れて耐火試験を行ったところ、耐火バッグ内の温度が耐
火金庫内の温度とほぼ同じように上昇してしまい、貴重
品の保護可能時間は殆ど改善されないことが判明した。
その原因について更に検討した結果、既存の耐火バッグ
は耐火金庫の場合と同様に、火の粉や火炎等に曝された
時のような短時間での温度上昇には耐え得るように構成
されているが、長時間の火災という状況下で金庫内の雰
囲気温度が高温に維持されると、耐火バッグのシート材
からの熱伝導及び開閉用フラップの隙間や開口部を開閉
するためのファスナー部分、等からの熱伝導により、耐
火バッグ内の温度が金庫内の雰囲気温度と共に上昇する
ことを見いだした。
れて耐火試験を行ったところ、耐火バッグ内の温度が耐
火金庫内の温度とほぼ同じように上昇してしまい、貴重
品の保護可能時間は殆ど改善されないことが判明した。
その原因について更に検討した結果、既存の耐火バッグ
は耐火金庫の場合と同様に、火の粉や火炎等に曝された
時のような短時間での温度上昇には耐え得るように構成
されているが、長時間の火災という状況下で金庫内の雰
囲気温度が高温に維持されると、耐火バッグのシート材
からの熱伝導及び開閉用フラップの隙間や開口部を開閉
するためのファスナー部分、等からの熱伝導により、耐
火バッグ内の温度が金庫内の雰囲気温度と共に上昇する
ことを見いだした。
【0007】そこで、本出願人は特願平8−32012
8号記載の耐熱性を有する断熱バッグを提案するに至っ
たが、さらに研究と試験を重ねた結果、この断熱バッグ
の縫い目や開口部等からの熱の侵入を防止することで、
より断熱バッグの耐熱性を向上出来ることを見いだし
た。
8号記載の耐熱性を有する断熱バッグを提案するに至っ
たが、さらに研究と試験を重ねた結果、この断熱バッグ
の縫い目や開口部等からの熱の侵入を防止することで、
より断熱バッグの耐熱性を向上出来ることを見いだし
た。
【0008】また、特願平8−320128号記載の耐
熱性を有する断熱バッグは、耐熱性には優れているもの
の、気密性を高めるため、インナーバッグにはその一側
しか開口部を形成していないので、中に保存した物を確
認する場合には、一旦内容物を全て外に出す必要があ
り、実際の使用に際し煩わしさが生じていた。
熱性を有する断熱バッグは、耐熱性には優れているもの
の、気密性を高めるため、インナーバッグにはその一側
しか開口部を形成していないので、中に保存した物を確
認する場合には、一旦内容物を全て外に出す必要があ
り、実際の使用に際し煩わしさが生じていた。
【0009】さらに、断熱バッグを冬季や寒冷地で屋外
で使用する場合、この断熱バッグには適度な内部保温性
はあるものの、雰囲気温度の低下に伴って内部温度が徐
々に低下することは否めず、その結果内容物が例えばマ
イクロフィルムのように低温に対して脆弱な物や、低温
になると品質が変化してしまうような薬品であれば、断
熱バッグの内部温度がある一定温度を下回った場合、内
容物が破損したり変化したりすることも考えられる。
で使用する場合、この断熱バッグには適度な内部保温性
はあるものの、雰囲気温度の低下に伴って内部温度が徐
々に低下することは否めず、その結果内容物が例えばマ
イクロフィルムのように低温に対して脆弱な物や、低温
になると品質が変化してしまうような薬品であれば、断
熱バッグの内部温度がある一定温度を下回った場合、内
容物が破損したり変化したりすることも考えられる。
【0010】そこで、本発明は以上のような状況に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、断熱
バッグを取り囲む雰囲気温度の上昇に対し、より断熱性
に優れ、使用性が良好であり、断熱バッグを取り囲む雰
囲気温度の下降に対しても保温性に優れた、耐熱性を有
する断熱バッグを提供することである。
てなされたものであり、その目的とするところは、断熱
バッグを取り囲む雰囲気温度の上昇に対し、より断熱性
に優れ、使用性が良好であり、断熱バッグを取り囲む雰
囲気温度の下降に対しても保温性に優れた、耐熱性を有
する断熱バッグを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1に係る
耐熱性を有する断熱バッグは、耐熱性及び断熱性を有し
且つ通気を遮断した積層シートで構成されたアウターバ
ッグと、断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シートで
構成されたインナーバッグとを備え、インナーバッグを
アウターバッグに略隙間無く内装可能となした耐熱性を
有する断熱バッグであって、前記アウターバッグ又はイ
ンナーバッグの少なくとも一方における外気侵入部に対
応させて低融点樹脂からなる封孔用シートを設けてい
る。
耐熱性を有する断熱バッグは、耐熱性及び断熱性を有し
且つ通気を遮断した積層シートで構成されたアウターバ
ッグと、断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シートで
構成されたインナーバッグとを備え、インナーバッグを
アウターバッグに略隙間無く内装可能となした耐熱性を
有する断熱バッグであって、前記アウターバッグ又はイ
ンナーバッグの少なくとも一方における外気侵入部に対
応させて低融点樹脂からなる封孔用シートを設けてい
る。
【0012】このように、アウターバッグが耐熱性及び
断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シートで構成さ
れ、それに内装されるインナーバッグが断熱性を有し且
つ通気を遮断した積層シートで構成されているので、表
面部からアウターバッグ内やインナーバッグ内への熱の
侵入を効果的に抑制する。また、インナーバッグはアウ
ターバッグに略隙間無く内装されるので、熱の伝達経路
の通路面積が小さくなり、インナーバッグ内の温度上昇
をより効果的に抑制する。さらに、前記アウターバッグ
又はインナーバッグの少なくとも一方における外気侵入
部に対応させて低融点樹脂からなる封孔用シートを設け
ているので、封孔用シート付近の雰囲気温度が低融点樹
脂の融点以上になった時に封孔用シートが溶融して外気
侵入部を塞ぎ、外気侵入部からの高温の空気の侵入や外
気侵入部内における空気を介しての熱伝導等により、ア
ウターバッグやインナーバッグの内部に熱が侵入するこ
とを防ぐ。
断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シートで構成さ
れ、それに内装されるインナーバッグが断熱性を有し且
つ通気を遮断した積層シートで構成されているので、表
面部からアウターバッグ内やインナーバッグ内への熱の
侵入を効果的に抑制する。また、インナーバッグはアウ
ターバッグに略隙間無く内装されるので、熱の伝達経路
の通路面積が小さくなり、インナーバッグ内の温度上昇
をより効果的に抑制する。さらに、前記アウターバッグ
又はインナーバッグの少なくとも一方における外気侵入
部に対応させて低融点樹脂からなる封孔用シートを設け
ているので、封孔用シート付近の雰囲気温度が低融点樹
脂の融点以上になった時に封孔用シートが溶融して外気
侵入部を塞ぎ、外気侵入部からの高温の空気の侵入や外
気侵入部内における空気を介しての熱伝導等により、ア
ウターバッグやインナーバッグの内部に熱が侵入するこ
とを防ぐ。
【0013】また、断熱バッグを取り囲む雰囲気温度の
上昇により封孔用シートを溶融させるので、断熱バッグ
に組付ける封孔用シートとして柔軟性に富んだ織布や不
織布状のものを利用でき、触感の良い断熱バッグを実現
出来る。
上昇により封孔用シートを溶融させるので、断熱バッグ
に組付ける封孔用シートとして柔軟性に富んだ織布や不
織布状のものを利用でき、触感の良い断熱バッグを実現
出来る。
【0014】請求項2に係る耐熱性を有する断熱バッグ
は、低融点樹脂からなる封孔用シートを前記アウターバ
ッグ又はインナーバッグの少なくとも一方における積層
シートに一体的に積層したものである。このように構成
することで、断熱バッグの面的な通気性を一層効果的に
遮断して断熱性を向上でき、しかも封孔用シートを積層
シートに一体的に積層することで、封孔用シートの組付
け性を向上できる。
は、低融点樹脂からなる封孔用シートを前記アウターバ
ッグ又はインナーバッグの少なくとも一方における積層
シートに一体的に積層したものである。このように構成
することで、断熱バッグの面的な通気性を一層効果的に
遮断して断熱性を向上でき、しかも封孔用シートを積層
シートに一体的に積層することで、封孔用シートの組付
け性を向上できる。
【0015】請求項3に係る耐熱性を有する断熱バッグ
は、前記封孔用シートを、前記アウターバッグ又はイン
ナーバッグの少なくとも一方における縫い目に沿って設
けている。通常であれば、縫い目の孔から熱が侵入する
ために断熱性が低下してしまうが、このように封孔用シ
ートを設けると、封孔用シートが溶融して縫い目の孔を
塞ぐので、アウターバッグやインナーバッグの気密性が
高くなり、断熱バッグ内への熱の侵入を効果的に防止出
来る。
は、前記封孔用シートを、前記アウターバッグ又はイン
ナーバッグの少なくとも一方における縫い目に沿って設
けている。通常であれば、縫い目の孔から熱が侵入する
ために断熱性が低下してしまうが、このように封孔用シ
ートを設けると、封孔用シートが溶融して縫い目の孔を
塞ぐので、アウターバッグやインナーバッグの気密性が
高くなり、断熱バッグ内への熱の侵入を効果的に防止出
来る。
【0016】請求項4に係る耐熱性を有する断熱バッグ
は、前記封孔用シートを、前記アウターバッグ又はイン
ナーバッグの少なくとも一方における開口部を開閉する
ためのフラップの重ね合わせ部分に設けている。通常で
あれば、フラップの重ね合わせ部分の隙間が外気侵入部
となりやすく、この部分から熱が侵入してしまうが、こ
のように封孔用シートを設けると、封孔用シートが溶融
して、フラップの重ね合わせ部分の隙間を塞ぐので、や
はりアウターバッグやインナーバッグの気密性が高くな
り、断熱バッグ内への熱の侵入を効果的に防止出来る。
は、前記封孔用シートを、前記アウターバッグ又はイン
ナーバッグの少なくとも一方における開口部を開閉する
ためのフラップの重ね合わせ部分に設けている。通常で
あれば、フラップの重ね合わせ部分の隙間が外気侵入部
となりやすく、この部分から熱が侵入してしまうが、こ
のように封孔用シートを設けると、封孔用シートが溶融
して、フラップの重ね合わせ部分の隙間を塞ぐので、や
はりアウターバッグやインナーバッグの気密性が高くな
り、断熱バッグ内への熱の侵入を効果的に防止出来る。
【0017】請求項5に係る耐熱性を有する断熱バッグ
は、前記アウターバッグの開口部を熱伝導率の小さい耐
熱性を有する合成樹脂製のファスナーで開閉可能に構成
し、;前記ファスナーを外側から覆うカバー部をアウタ
ーバッグの開口部に対面する部分に形成し;前記カバー
部のファスナーに対面する部分に沿って封孔用シートを
設けている。このように構成することで、熱の侵入経路
の通路面積を小さくできるし、熱伝導率の小さい耐熱性
を有する合成樹脂性のファスナーを用いることでアウタ
ーバッグ内部の温度の上昇を抑えられるし、またカバー
部のファスナーに対面する部分に沿って設けた封孔用シ
ートが溶融して、ファスナーに形成される僅かな隙間を
塞ぐので、アウターバッグ内への熱の侵入を一層効果的
に防ぐことが出来る。
は、前記アウターバッグの開口部を熱伝導率の小さい耐
熱性を有する合成樹脂製のファスナーで開閉可能に構成
し、;前記ファスナーを外側から覆うカバー部をアウタ
ーバッグの開口部に対面する部分に形成し;前記カバー
部のファスナーに対面する部分に沿って封孔用シートを
設けている。このように構成することで、熱の侵入経路
の通路面積を小さくできるし、熱伝導率の小さい耐熱性
を有する合成樹脂性のファスナーを用いることでアウタ
ーバッグ内部の温度の上昇を抑えられるし、またカバー
部のファスナーに対面する部分に沿って設けた封孔用シ
ートが溶融して、ファスナーに形成される僅かな隙間を
塞ぐので、アウターバッグ内への熱の侵入を一層効果的
に防ぐことが出来る。
【0018】請求項6に係る耐熱性を有する断熱バッグ
は、前記低融点樹脂からなる封孔用シートに用いる低融
点樹脂として、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、
ポリエステル樹脂のいずれかを用いている。これらの熱
硬化性樹脂を原材料として用いることで、封孔用シート
の融点は大体80℃〜90℃となるので、火災等により
断熱バッグを取り囲む雰囲気温度が約100℃以上にな
ると、封孔用シートは確実に溶融して外気侵入部を塞
ぎ、断熱バッグ内への熱の侵入をより効果的に抑制出来
る。
は、前記低融点樹脂からなる封孔用シートに用いる低融
点樹脂として、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、
ポリエステル樹脂のいずれかを用いている。これらの熱
硬化性樹脂を原材料として用いることで、封孔用シート
の融点は大体80℃〜90℃となるので、火災等により
断熱バッグを取り囲む雰囲気温度が約100℃以上にな
ると、封孔用シートは確実に溶融して外気侵入部を塞
ぎ、断熱バッグ内への熱の侵入をより効果的に抑制出来
る。
【0019】請求項7に係る耐熱性を有する断熱バッグ
は、前記インナーバッグに内装可能な収納ケースであっ
て、内面に衝撃吸収材を付設させた箱状の収納ケースを
備えている。この収納ケースは衝撃吸収材を内面に付設
しているので、収納ケースの内容物を衝撃から良好に保
護出来る。また、箱状の収納ケースに衝撃吸収材を付設
させるので、柔軟な積層シートからなるインナーバッグ
に対して衝撃吸収材を組付ける場合よりも、容易に衝撃
吸収材を組付けることが可能である。
は、前記インナーバッグに内装可能な収納ケースであっ
て、内面に衝撃吸収材を付設させた箱状の収納ケースを
備えている。この収納ケースは衝撃吸収材を内面に付設
しているので、収納ケースの内容物を衝撃から良好に保
護出来る。また、箱状の収納ケースに衝撃吸収材を付設
させるので、柔軟な積層シートからなるインナーバッグ
に対して衝撃吸収材を組付ける場合よりも、容易に衝撃
吸収材を組付けることが可能である。
【0020】請求項8に係る耐熱性を有する断熱バッグ
は、前記収納ケースは、水平姿勢において上面が開閉可
能である偏平な収納ケース本体と;収納ケースの上面を
開閉する蓋体とを備えている。収納ケースをこのような
構成としたので、収納ケースの内容物を確認する時は内
容物を全て外に出さずとも、蓋体を開くだけで内容物を
目視確認出来る。また、収納ケースの内面に対して衝撃
吸収材を一層付設しやすくなる。
は、前記収納ケースは、水平姿勢において上面が開閉可
能である偏平な収納ケース本体と;収納ケースの上面を
開閉する蓋体とを備えている。収納ケースをこのような
構成としたので、収納ケースの内容物を確認する時は内
容物を全て外に出さずとも、蓋体を開くだけで内容物を
目視確認出来る。また、収納ケースの内面に対して衝撃
吸収材を一層付設しやすくなる。
【0021】請求項9に係る耐熱性を有する断熱バッグ
は、前記インナーバッグ又は前記収納ケースに内部温度
が一定温度以下になると作動する加熱手段を設けてい
る。例えば寒冷地の屋外でこの断熱バッグを使用する場
合、外気温度の低下に伴い、断熱バッグの内部の温度も
徐々に低下するが、この加熱手段を設けることにより、
内部の温度が一定温度まで下がると加熱手段が作動し、
内部の温度を一定温度に保つことが可能となる。
は、前記インナーバッグ又は前記収納ケースに内部温度
が一定温度以下になると作動する加熱手段を設けてい
る。例えば寒冷地の屋外でこの断熱バッグを使用する場
合、外気温度の低下に伴い、断熱バッグの内部の温度も
徐々に低下するが、この加熱手段を設けることにより、
内部の温度が一定温度まで下がると加熱手段が作動し、
内部の温度を一定温度に保つことが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照しながら説明する。図1及び図2に示すよう
に、本発明に係る耐熱性を有する断熱バッグ1は、アウ
ターバッグAと、これに略隙間無く内装されるインナー
バッグBと、インナーバッグBに内装された収納ケース
Cとを備えている。尚、インナーバッグBは、その開口
部30側をアウターバッグAの奥部側へ向けて内装され
ている。
図面を参照しながら説明する。図1及び図2に示すよう
に、本発明に係る耐熱性を有する断熱バッグ1は、アウ
ターバッグAと、これに略隙間無く内装されるインナー
バッグBと、インナーバッグBに内装された収納ケース
Cとを備えている。尚、インナーバッグBは、その開口
部30側をアウターバッグAの奥部側へ向けて内装され
ている。
【0023】まず、アウターバッグAについて説明す
る。アウターバッグAは、図1、図3〜図4に示すよう
に、耐熱性及び断熱性を有し、且つ通気を遮断した積層
シートSからなるバッグであって、その前面には開口部
10が形成され、左右の側部シート11には前方へ延び
るサイドフラップ12が各々一体的に設けられ、下部シ
ート13には前方へ延びるインナーフラップ14が一体
的に設けられている。
る。アウターバッグAは、図1、図3〜図4に示すよう
に、耐熱性及び断熱性を有し、且つ通気を遮断した積層
シートSからなるバッグであって、その前面には開口部
10が形成され、左右の側部シート11には前方へ延び
るサイドフラップ12が各々一体的に設けられ、下部シ
ート13には前方へ延びるインナーフラップ14が一体
的に設けられている。
【0024】右側の側部シート11の前端近傍部には略
帯状の開閉用フラップ15が取り付けられ、開閉用フラ
ップ15は二条のファスナー16、16を介して上部シ
ート17の前縁部と下部シート13の前縁部とに各々接
続され、これによりアウターバッグAの開口部10が閉
鎖されるように構成されている。また、二条のファスナ
ー16、16は、開閉用フラップ15の上下の縁部から
一定距離内側に設けられ、開閉用フラップ15の上縁部
と下縁部とによりファスナー16、16を外側から覆う
カバー部18が形成されている。
帯状の開閉用フラップ15が取り付けられ、開閉用フラ
ップ15は二条のファスナー16、16を介して上部シ
ート17の前縁部と下部シート13の前縁部とに各々接
続され、これによりアウターバッグAの開口部10が閉
鎖されるように構成されている。また、二条のファスナ
ー16、16は、開閉用フラップ15の上下の縁部から
一定距離内側に設けられ、開閉用フラップ15の上縁部
と下縁部とによりファスナー16、16を外側から覆う
カバー部18が形成されている。
【0025】尚、このファスナー16は、少なくとも2
00℃前後の耐熱性を有する熱伝導率の小さい合成樹
脂、例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、フッ素樹脂、ポリイミド等から構成されることが望
ましい。
00℃前後の耐熱性を有する熱伝導率の小さい合成樹
脂、例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、フッ素樹脂、ポリイミド等から構成されることが望
ましい。
【0026】また図5に示すように、アウターバッグA
の開閉操作を簡素化するために、アウターバッグAの開
口部10を開閉するためのファスナー23を一条だけ設
け、ファスナー23に沿って設けた二条の面ファスナー
24、24により開閉用フラップ15を閉止可能に構成
し、開閉用フラップ15でファスナー23を覆うように
構成してもよい。
の開閉操作を簡素化するために、アウターバッグAの開
口部10を開閉するためのファスナー23を一条だけ設
け、ファスナー23に沿って設けた二条の面ファスナー
24、24により開閉用フラップ15を閉止可能に構成
し、開閉用フラップ15でファスナー23を覆うように
構成してもよい。
【0027】開閉用フラップ15の遊端部は面ファスナ
ー19を介して左側の側部シート11の前端近傍部に密
着固定可能に構成されている。但し、左右のサイドフラ
ップ12は開口部10の全長の半分以上の長さに設定し
て重ね合わせ可能に構成もよい。また上部シート17に
前方へ延びる開閉用フラップを形成して、この開閉用フ
ラップを開閉用フラップ15に重ね合わせるように構成
してもよい。更にフラップ12、14、15同士の面を
密着させるための面ファスナーを設けて、閉鎖時におけ
る開口部10の気密性を高めるようにすることも可能で
ある。尚、ここで用いられる面ファスナーとしては、耐
熱性に優れ、熱伝導率の小さい材料を用いる事が好まし
い。
ー19を介して左側の側部シート11の前端近傍部に密
着固定可能に構成されている。但し、左右のサイドフラ
ップ12は開口部10の全長の半分以上の長さに設定し
て重ね合わせ可能に構成もよい。また上部シート17に
前方へ延びる開閉用フラップを形成して、この開閉用フ
ラップを開閉用フラップ15に重ね合わせるように構成
してもよい。更にフラップ12、14、15同士の面を
密着させるための面ファスナーを設けて、閉鎖時におけ
る開口部10の気密性を高めるようにすることも可能で
ある。尚、ここで用いられる面ファスナーとしては、耐
熱性に優れ、熱伝導率の小さい材料を用いる事が好まし
い。
【0028】また、これらのフラップ12、14、15
の重ね合わせ部分には、図中ハッチングで示すように、
低融点樹脂からなる封孔用シートFが設けられている。
この低融点樹脂からなる封孔用シートFは低融点樹脂を
繊維状として、織布又は不織布にしたものである。また
この封孔用シートFの厚みは、これを設ける場所に応じ
て最適の厚みとするのがよく、例えばこのフラップ1
2、14、15の重ね合わせ部分に設ける場合であれ
ば、溶融した状態で重ね合わせ部分の隙間を埋めること
ができる程度の厚みを持たせておけばよい。また、この
封孔用シートFは約80℃〜約90℃付近の温度で溶融
し、その後も耐熱性を有する事が望ましいので、その原
材料に用いる繊維状の低融点樹脂には、例えばポリアミ
ド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂のいず
れかを単独で、もしくは組み合わせて用いればよい。ま
た、これらの低融点樹脂を繊維状ではなく、フィルム状
として用いることも出来る。
の重ね合わせ部分には、図中ハッチングで示すように、
低融点樹脂からなる封孔用シートFが設けられている。
この低融点樹脂からなる封孔用シートFは低融点樹脂を
繊維状として、織布又は不織布にしたものである。また
この封孔用シートFの厚みは、これを設ける場所に応じ
て最適の厚みとするのがよく、例えばこのフラップ1
2、14、15の重ね合わせ部分に設ける場合であれ
ば、溶融した状態で重ね合わせ部分の隙間を埋めること
ができる程度の厚みを持たせておけばよい。また、この
封孔用シートFは約80℃〜約90℃付近の温度で溶融
し、その後も耐熱性を有する事が望ましいので、その原
材料に用いる繊維状の低融点樹脂には、例えばポリアミ
ド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂のいず
れかを単独で、もしくは組み合わせて用いればよい。ま
た、これらの低融点樹脂を繊維状ではなく、フィルム状
として用いることも出来る。
【0029】さらに、アウターバッグAの気密性を高め
内部への熱の侵入を防ぐために、アウターバッグAの開
口部10に設けられたファスナー16、16を外側から
覆うカバー部18に、ファスナー16、16に対面する
部分に沿って前述の封孔用シートFを設けている。ま
た、例示した部分以外の外気侵入部に対して封孔用シー
トFを設けることも可能である。
内部への熱の侵入を防ぐために、アウターバッグAの開
口部10に設けられたファスナー16、16を外側から
覆うカバー部18に、ファスナー16、16に対面する
部分に沿って前述の封孔用シートFを設けている。ま
た、例示した部分以外の外気侵入部に対して封孔用シー
トFを設けることも可能である。
【0030】アウターバッグAを構成する積層シートS
としては、図6に示すように、表面層21と第1中間層
22と第2中間層23と内面層24の四層構造の積層シ
ートSが用いられている。但し、四層以外の複数層に構
成することも可能である。
としては、図6に示すように、表面層21と第1中間層
22と第2中間層23と内面層24の四層構造の積層シ
ートSが用いられている。但し、四層以外の複数層に構
成することも可能である。
【0031】表面層21は、外側にアルミニウムコート
を施したり、アルミ箔をラミネートしたり、アルミニウ
ムを蒸着させたり、耐熱樹脂コートした耐熱性及び耐火
性に優れた有機繊維又は無機繊維からなる織物で構成さ
れている。この有機繊維としては、アラミド繊維又はフ
ェノール繊維が、また無機繊維としては、セラミック繊
維、炭素繊維、炭化ケイ素繊維、アスベスト繊維、ガラ
ス繊維、ロック繊維等が使用可能である。コーティング
する耐熱樹脂としてはシリコン樹脂が使用可能である。
また、アルミニウムコート又はアルミ箔をラミネートし
た構造であれば、輻射熱の反射率が高くなることから、
耐熱性が一層高くなる。
を施したり、アルミ箔をラミネートしたり、アルミニウ
ムを蒸着させたり、耐熱樹脂コートした耐熱性及び耐火
性に優れた有機繊維又は無機繊維からなる織物で構成さ
れている。この有機繊維としては、アラミド繊維又はフ
ェノール繊維が、また無機繊維としては、セラミック繊
維、炭素繊維、炭化ケイ素繊維、アスベスト繊維、ガラ
ス繊維、ロック繊維等が使用可能である。コーティング
する耐熱樹脂としてはシリコン樹脂が使用可能である。
また、アルミニウムコート又はアルミ箔をラミネートし
た構造であれば、輻射熱の反射率が高くなることから、
耐熱性が一層高くなる。
【0032】第1中間層22は、低融点樹脂を原材料と
する封孔用シートFで構成されている。この第1中間層
22を構成する封孔用シートFは、積層シートS全体に
渡って一体的に積層されているので、火災時等には積層
シートSの面的な通気の遮断性がより高められ、積層シ
ートSの表面部からの熱の侵入や縫い目の孔25からの
熱の侵入を一層効果的に防止する。また封孔用シートF
を第1中間層22として積層シートSに一体的に組付け
てあるので、封孔用シートFをアウターバッグAに別途
組付ける場合と比較して組付けやすくなるのでよい。
する封孔用シートFで構成されている。この第1中間層
22を構成する封孔用シートFは、積層シートS全体に
渡って一体的に積層されているので、火災時等には積層
シートSの面的な通気の遮断性がより高められ、積層シ
ートSの表面部からの熱の侵入や縫い目の孔25からの
熱の侵入を一層効果的に防止する。また封孔用シートF
を第1中間層22として積層シートSに一体的に組付け
てあるので、封孔用シートFをアウターバッグAに別途
組付ける場合と比較して組付けやすくなるのでよい。
【0033】もしくは、図7にみられるようにアウター
バッグA用に裁断された積層シートSの縫い代26付近
に封孔用シートFを設けてもよい。この場所はアウター
バッグAの縫製時に縫い目の孔25が出来る場所であ
り、即ち外気侵入部となる部分である。この場合は、使
用する封孔用シートFの使用量が少量となるのでよい。
また、この封孔用シートFを第1中間層22として設け
ずに、アウターバッグAの縫製時に縫い目の孔25に沿
って設けてもよいし、縫い代26部分の表面層に貼付し
てもよい。この場合は封孔用シートFを備える場所を定
めやすくなるのでよい。
バッグA用に裁断された積層シートSの縫い代26付近
に封孔用シートFを設けてもよい。この場所はアウター
バッグAの縫製時に縫い目の孔25が出来る場所であ
り、即ち外気侵入部となる部分である。この場合は、使
用する封孔用シートFの使用量が少量となるのでよい。
また、この封孔用シートFを第1中間層22として設け
ずに、アウターバッグAの縫製時に縫い目の孔25に沿
って設けてもよいし、縫い代26部分の表面層に貼付し
てもよい。この場合は封孔用シートFを備える場所を定
めやすくなるのでよい。
【0034】第2中間層23は、耐熱性及び耐火性に優
れた有機繊維及び/又は無機繊維からなるフェルト又は
織物で構成されている。有機繊維としては、アラミド繊
維又はフェノール繊維が、また無機繊維としては、炭素
繊維、セラミック繊維等が使用可能である。またこのフ
ェルト又は織物を、耐熱性、耐炎性に優れたポリイミド
フィルムで被覆してもよいし、ポリイミドフィルムで気
密状に被覆して、その内部に窒素ガス等の不活性ガスを
封入してもよい。また、フロッピーディスク等の磁気記
録媒体を収納することを考えれば、表面層21と内面層
24の間に防磁シールドとして、アルニコやフェライ
ト、ニッケル等の磁性材料や炭素を含むシート材を介装
してもよい。尚、第1中間層22と第2中間層23の構
成は逆になっていても構わない。
れた有機繊維及び/又は無機繊維からなるフェルト又は
織物で構成されている。有機繊維としては、アラミド繊
維又はフェノール繊維が、また無機繊維としては、炭素
繊維、セラミック繊維等が使用可能である。またこのフ
ェルト又は織物を、耐熱性、耐炎性に優れたポリイミド
フィルムで被覆してもよいし、ポリイミドフィルムで気
密状に被覆して、その内部に窒素ガス等の不活性ガスを
封入してもよい。また、フロッピーディスク等の磁気記
録媒体を収納することを考えれば、表面層21と内面層
24の間に防磁シールドとして、アルニコやフェライ
ト、ニッケル等の磁性材料や炭素を含むシート材を介装
してもよい。尚、第1中間層22と第2中間層23の構
成は逆になっていても構わない。
【0035】内面層24は、ガラス繊維、炭素繊維、ア
ラミド繊維、フェノール繊維等からなる、織物又は編み
物に、シリコン樹脂等の樹脂コートを施したもので構成
されている。但し、内面層24は同一組成或いは異なる
組成の織物又は編み物の複層構造としてもよい。
ラミド繊維、フェノール繊維等からなる、織物又は編み
物に、シリコン樹脂等の樹脂コートを施したもので構成
されている。但し、内面層24は同一組成或いは異なる
組成の織物又は編み物の複層構造としてもよい。
【0036】このように表面層21にアルミニウムコー
トを施したり、アルミ箔をラミネートしたり、アルミニ
ウムを蒸着させたり、耐熱樹脂コートを施すとともに、
内面層24に樹脂コートを施すことで、表面層21及び
内面層24における通気が遮断されて、熱がアウターバ
ッグA内に侵入することを防止すると共に、表面層21
と内面層24内に封入れた第一中間層22及び第二中間
層23内の空気により断熱性が一層高められることにな
る。
トを施したり、アルミ箔をラミネートしたり、アルミニ
ウムを蒸着させたり、耐熱樹脂コートを施すとともに、
内面層24に樹脂コートを施すことで、表面層21及び
内面層24における通気が遮断されて、熱がアウターバ
ッグA内に侵入することを防止すると共に、表面層21
と内面層24内に封入れた第一中間層22及び第二中間
層23内の空気により断熱性が一層高められることにな
る。
【0037】上述のように構成された積層シートSを用
いてアウターバッグAを製作すると縫製部分に縫い目の
孔25が出来てしまうが、アウターバッグAの外部から
熱がこの縫い目の孔25を通って内部に侵入しようとし
ても、この縫い目の孔25付近には前述の通り封孔用シ
ートFが一体的に積層されているので、封孔用シートF
付近の雰囲気温度が低融点樹脂の融点以上になった時、
封孔用シートFが図8のように溶融して縫い目の孔25
を塞ぐようになる。さらに、フラップ12、14、15
の重ね合わせ部分に封孔用シートFが設けられているの
で、この部分に熱が侵入してきても、封孔用シートFが
溶融して、フラップの重ね合わせ部分の外気侵入部であ
る隙間を塞ぐ。同様に、カバー部18にもファスナー1
6、16に対面する部分に沿って封孔用シートFが設け
られているので、この部分の外気侵入部も塞ぐことが出
来る。
いてアウターバッグAを製作すると縫製部分に縫い目の
孔25が出来てしまうが、アウターバッグAの外部から
熱がこの縫い目の孔25を通って内部に侵入しようとし
ても、この縫い目の孔25付近には前述の通り封孔用シ
ートFが一体的に積層されているので、封孔用シートF
付近の雰囲気温度が低融点樹脂の融点以上になった時、
封孔用シートFが図8のように溶融して縫い目の孔25
を塞ぐようになる。さらに、フラップ12、14、15
の重ね合わせ部分に封孔用シートFが設けられているの
で、この部分に熱が侵入してきても、封孔用シートFが
溶融して、フラップの重ね合わせ部分の外気侵入部であ
る隙間を塞ぐ。同様に、カバー部18にもファスナー1
6、16に対面する部分に沿って封孔用シートFが設け
られているので、この部分の外気侵入部も塞ぐことが出
来る。
【0038】つまり、このアウターバッグAが高温の空
気や熱に曝されると、外気侵入部が全て塞がれて気密度
が高くなるので、アウターバッグA内部に熱が侵入する
ことを防ぎ、内部の温度上昇を抑制することが出来るの
で大変好ましい。
気や熱に曝されると、外気侵入部が全て塞がれて気密度
が高くなるので、アウターバッグA内部に熱が侵入する
ことを防ぎ、内部の温度上昇を抑制することが出来るの
で大変好ましい。
【0039】ここで、仮に封孔用シートFを用いずに、
アウターバッグAの気密性を高める為に、外気侵入部を
何らかの耐熱性樹脂等で予め封孔処理した場合、この樹
脂部分がごわついた感じとなるので、アウターバッグA
の柔軟性が低下して触感が悪くなり、製品として好まし
くない。またフィルム状とした封孔用シートFを用いた
場合は若干ごわついた感じは減少するが、フィルム状と
した場合に比べ、繊維状の低融点樹脂を用いた織布又は
不織布状とした封孔用シートFを用いれば、これを備え
た積層シートSを用いて製作されたアウターバッグA
は、通常の使用時は普通の布製カバンのように柔軟性も
あり、触感も好ましい製品となるし、また火災事故等に
おいては上述の通り作用するので、繊維状の低融点樹脂
を用いた織布又は不織布状とした封孔用シートFを断熱
バッグ1に用いると大変好ましいのである。
アウターバッグAの気密性を高める為に、外気侵入部を
何らかの耐熱性樹脂等で予め封孔処理した場合、この樹
脂部分がごわついた感じとなるので、アウターバッグA
の柔軟性が低下して触感が悪くなり、製品として好まし
くない。またフィルム状とした封孔用シートFを用いた
場合は若干ごわついた感じは減少するが、フィルム状と
した場合に比べ、繊維状の低融点樹脂を用いた織布又は
不織布状とした封孔用シートFを用いれば、これを備え
た積層シートSを用いて製作されたアウターバッグA
は、通常の使用時は普通の布製カバンのように柔軟性も
あり、触感も好ましい製品となるし、また火災事故等に
おいては上述の通り作用するので、繊維状の低融点樹脂
を用いた織布又は不織布状とした封孔用シートFを断熱
バッグ1に用いると大変好ましいのである。
【0040】また図示はしないが、このアウターバッグ
Aに肩掛け紐や手提げ紐を設けておくと緊急時にこの耐
熱バッグ1を即座に持ち出し易くなるのでなお好まし
い。
Aに肩掛け紐や手提げ紐を設けておくと緊急時にこの耐
熱バッグ1を即座に持ち出し易くなるのでなお好まし
い。
【0041】次にインナーバッグBについて、図9を参
照しながら説明する。このインナーバッグBは、図10
に示すように、断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シ
ートTからなるバッグで、その前面には開口部30が形
成され、左右の側部シート31には前方へ延びるサイド
フラップ32が各々一体的に設けられ、下部シート33
には前方へ延びる開閉用フラップ34が一体的に設けら
れている。
照しながら説明する。このインナーバッグBは、図10
に示すように、断熱性を有し且つ通気を遮断した積層シ
ートTからなるバッグで、その前面には開口部30が形
成され、左右の側部シート31には前方へ延びるサイド
フラップ32が各々一体的に設けられ、下部シート33
には前方へ延びる開閉用フラップ34が一体的に設けら
れている。
【0042】開閉用フラップ34の遊端部は面ファスナ
ー35を介して上部シート36の前端近傍部に密着固定
可能に構成され、左右のサイドフラップ32は面ファス
ナー37を介して開閉用フラップ34の途中部に密着固
定可能に構成されている。面ファスナー35、37とし
ては、耐熱性に優れ、熱伝導率の小さい材料からなるも
のを用いることが好ましい。また、アウターバッグAの
断熱性程にはインナーバッグBの断熱性は必要とはされ
ないものの、それでもアウターバッグAの場合と同様、
サイドフラップ32及び開閉用フラップ34の重ね合わ
せ部分に厚手の封孔用シートFを設けることで、インナ
ーバッグBの断熱性を高めることが好ましい。
ー35を介して上部シート36の前端近傍部に密着固定
可能に構成され、左右のサイドフラップ32は面ファス
ナー37を介して開閉用フラップ34の途中部に密着固
定可能に構成されている。面ファスナー35、37とし
ては、耐熱性に優れ、熱伝導率の小さい材料からなるも
のを用いることが好ましい。また、アウターバッグAの
断熱性程にはインナーバッグBの断熱性は必要とはされ
ないものの、それでもアウターバッグAの場合と同様、
サイドフラップ32及び開閉用フラップ34の重ね合わ
せ部分に厚手の封孔用シートFを設けることで、インナ
ーバッグBの断熱性を高めることが好ましい。
【0043】インナーバッグBを構成する積層シートT
としては、図10に示すように表面層41と中間層42
と内面層43の三層構造の積層シートTが用いられてい
る。但し三層以外の複数層に構成することも可能であ
る。
としては、図10に示すように表面層41と中間層42
と内面層43の三層構造の積層シートTが用いられてい
る。但し三層以外の複数層に構成することも可能であ
る。
【0044】表面層41及び内面層43は、アウターバ
ッグAの内面層24と同様に、ガラス繊維、炭素繊維、
アラミド繊維、フェノール繊維等からなる、織物又は編
み物に、シリコン樹脂等の樹脂コートを施したもので構
成されている。
ッグAの内面層24と同様に、ガラス繊維、炭素繊維、
アラミド繊維、フェノール繊維等からなる、織物又は編
み物に、シリコン樹脂等の樹脂コートを施したもので構
成されている。
【0045】中間層42は、アウターバッグAの第2中
間層23と同様に、耐熱性、耐火性に優れた有機繊維及
び/又は無機繊維からなるフェルト又は織物で構成され
ている。但し中間層の内側にシリコンコートを施したガ
ラス繊維からなる織物又は編み物を設けてもよい。また
ICやLSI、フロッピーディスク等をインナーバッグ
Bに収納する場合を考慮して、静電気による素子破損を
防止するため、耐静電発砲ウレタンからなるシール材を
積層状に設けてもよい。
間層23と同様に、耐熱性、耐火性に優れた有機繊維及
び/又は無機繊維からなるフェルト又は織物で構成され
ている。但し中間層の内側にシリコンコートを施したガ
ラス繊維からなる織物又は編み物を設けてもよい。また
ICやLSI、フロッピーディスク等をインナーバッグ
Bに収納する場合を考慮して、静電気による素子破損を
防止するため、耐静電発砲ウレタンからなるシール材を
積層状に設けてもよい。
【0046】尚、この中間層42と表面層41、又は内
面層43間にアウターバッグAの場合と同様、封孔用シ
ートFを一体的に積層し、または封孔用シートFを部分
的に貼付するなどして、インナーバッグBの断熱性を高
めることも可能である。
面層43間にアウターバッグAの場合と同様、封孔用シ
ートFを一体的に積層し、または封孔用シートFを部分
的に貼付するなどして、インナーバッグBの断熱性を高
めることも可能である。
【0047】このインナーバッグBは、開口部30側を
アウターバッグAの奥部側へ向けてアウターバッグAに
内装することが望ましい。これは熱の通過経路の面積を
小さくするためである。またその他にも、アウターバッ
グAに対してインナーバッグBを前後逆に内装しないよ
うにするため、例えばインナーバッグBの上面に挿入方
向を矢印で示すようにしてもよい。またアウターバッグ
Aをその奥部側へ行くに従って上下のシート17、13
間の距離を短くし、インナーバッグBをその開口部30
側へ行くに従って上下のシート36、33間の距離を短
くすることで、逆方向へ内装できないようにしたり、ア
ウターバッグAをその奥部側へ行くに従って上下のシー
ト17、13の幅、即ち左右方向の長さ、を短くし、イ
ンナーバッグBをその開口部30側へ行くに従って上下
のシート36、33の幅を短くすることで、逆方向へ内
装できないようにしたり、アウターバッグAとインナー
バッグBとを紐等で連結して逆方向へ内装出来ないよう
にすることが好ましい。
アウターバッグAの奥部側へ向けてアウターバッグAに
内装することが望ましい。これは熱の通過経路の面積を
小さくするためである。またその他にも、アウターバッ
グAに対してインナーバッグBを前後逆に内装しないよ
うにするため、例えばインナーバッグBの上面に挿入方
向を矢印で示すようにしてもよい。またアウターバッグ
Aをその奥部側へ行くに従って上下のシート17、13
間の距離を短くし、インナーバッグBをその開口部30
側へ行くに従って上下のシート36、33間の距離を短
くすることで、逆方向へ内装できないようにしたり、ア
ウターバッグAをその奥部側へ行くに従って上下のシー
ト17、13の幅、即ち左右方向の長さ、を短くし、イ
ンナーバッグBをその開口部30側へ行くに従って上下
のシート36、33の幅を短くすることで、逆方向へ内
装できないようにしたり、アウターバッグAとインナー
バッグBとを紐等で連結して逆方向へ内装出来ないよう
にすることが好ましい。
【0048】このように積層シートS、又は積層シート
S及びTに、低融点樹脂からなる封孔用シートFを一体
的に積層する、という非常に簡潔な構造で断熱バッグ1
の耐熱性を向上させることが出来るので、大変好ましい
のである。
S及びTに、低融点樹脂からなる封孔用シートFを一体
的に積層する、という非常に簡潔な構造で断熱バッグ1
の耐熱性を向上させることが出来るので、大変好ましい
のである。
【0049】次に、収納ケースCについて説明する。こ
の収納ケースCは、断熱バッグ1に収納した貴重品の確
認や出し入れを容易にするためのものである。但し、ア
ウターバッグAとインナーバッグBとで十分な断熱性を
確保できるので、収納ケースCは省略しても構わない。
の収納ケースCは、断熱バッグ1に収納した貴重品の確
認や出し入れを容易にするためのものである。但し、ア
ウターバッグAとインナーバッグBとで十分な断熱性を
確保できるので、収納ケースCは省略しても構わない。
【0050】収納ケースCは図11に示すように、通気
を遮断した厚紙又は合成樹脂からなる偏平な箱状のケー
スであって、ケース本体50と蓋体51を備えている。
この蓋体51は、ケース本体50の一側部に連結部52
を介して開閉自在に連設されている。ケース本体50の
底板53の一辺には連結部52が連設され、残りの3辺
には側壁54が立設されている。蓋体51については、
連結部52側の辺を除く残りの三辺に枠壁56が周設さ
れているが、この枠壁56は図2に示すように、蓋体5
1を閉じた時、先述の側壁55と重なり合うように構成
されている。また枠壁56と側壁54には、蓋体51を
閉じた状態で係止するための係止部材55が設けられて
いる。図中ではこの係止部材は凹凸によるものである
が、これ以外にも例えば面ファスナーを用いたもの等、
様々な方法を採ることが出来る。
を遮断した厚紙又は合成樹脂からなる偏平な箱状のケー
スであって、ケース本体50と蓋体51を備えている。
この蓋体51は、ケース本体50の一側部に連結部52
を介して開閉自在に連設されている。ケース本体50の
底板53の一辺には連結部52が連設され、残りの3辺
には側壁54が立設されている。蓋体51については、
連結部52側の辺を除く残りの三辺に枠壁56が周設さ
れているが、この枠壁56は図2に示すように、蓋体5
1を閉じた時、先述の側壁55と重なり合うように構成
されている。また枠壁56と側壁54には、蓋体51を
閉じた状態で係止するための係止部材55が設けられて
いる。図中ではこの係止部材は凹凸によるものである
が、これ以外にも例えば面ファスナーを用いたもの等、
様々な方法を採ることが出来る。
【0051】このような構成とする事で、この収納ケー
スCの蓋体を開けるだけで容易に内容物を目視確認で
き、いちいち内容物を外に出す煩わしさがなくなり大変
実用的である。
スCの蓋体を開けるだけで容易に内容物を目視確認で
き、いちいち内容物を外に出す煩わしさがなくなり大変
実用的である。
【0052】さらに、この収納ケースCの内部に耐熱性
のある衝撃吸収材60を設ける事で、断熱バッグ1に衝
撃吸収機能を付加できる。収納ケースCの構造は先述の
通りであり、その開口部を広く設けているので、内部に
衝撃吸収材60を取り付け易く、また製作過程も簡潔と
なり、好適である。
のある衝撃吸収材60を設ける事で、断熱バッグ1に衝
撃吸収機能を付加できる。収納ケースCの構造は先述の
通りであり、その開口部を広く設けているので、内部に
衝撃吸収材60を取り付け易く、また製作過程も簡潔と
なり、好適である。
【0053】また、この衝撃吸収材60として、例えば
サンテックフォーム(旭化成工業株式会社製)のような
独立発砲性で、かつ断熱性を有するものを用いると、よ
り好ましい。
サンテックフォーム(旭化成工業株式会社製)のような
独立発砲性で、かつ断熱性を有するものを用いると、よ
り好ましい。
【0054】例えば断熱バッグ1を収納した耐火金庫
が、火災事故で高い所から焼け落ちて地上まで落下す
る、というように、断熱バッグ1に強い衝撃が加わると
収容していた貴重品が熱でなく衝撃で破損する、という
事態が考えられるが、このように衝撃吸収材60を設け
る事で、衝撃による貴重品の破損を防止出来る。
が、火災事故で高い所から焼け落ちて地上まで落下す
る、というように、断熱バッグ1に強い衝撃が加わると
収容していた貴重品が熱でなく衝撃で破損する、という
事態が考えられるが、このように衝撃吸収材60を設け
る事で、衝撃による貴重品の破損を防止出来る。
【0055】また、収納ケースCの形態としては図11
に示したものの他にも、例えば図13(a)のようにケ
ース本体50と蓋体51が完全に分離出来るものや、図
13(b)のようにケース本体50と蓋体51が連結部
52を介さずに直接連設されている形態としてもよい。
に示したものの他にも、例えば図13(a)のようにケ
ース本体50と蓋体51が完全に分離出来るものや、図
13(b)のようにケース本体50と蓋体51が連結部
52を介さずに直接連設されている形態としてもよい。
【0056】尚、この断熱バッグ1に衝撃吸収機能を付
加するためには、インナーバッグB内部に衝撃吸収材6
0を設けることも考えられるが、インナーバッグBは先
述の通り、前面だけに狭い開口部30が設けられた構造
となっているので、この内部に衝撃吸収材60を設ける
のは製作過程も複雑になり、好ましくない。また、イン
ナーバッグBの上面シート36もしくは下面シート33
を開閉自在とし、これを開口部とすることも考えられる
が、このような構造とした場合、インナーバッグBの開
口部が広くなるので衝撃吸収材60を設けやすくなる
が、外気侵入部も同時に広くなり、高温の空気や熱の通
過経路の面積が大きくなってしまうので、高温の空気や
熱の侵入を防止するために気密性を高めることが難しく
なるので、やはり好ましくないのである。
加するためには、インナーバッグB内部に衝撃吸収材6
0を設けることも考えられるが、インナーバッグBは先
述の通り、前面だけに狭い開口部30が設けられた構造
となっているので、この内部に衝撃吸収材60を設ける
のは製作過程も複雑になり、好ましくない。また、イン
ナーバッグBの上面シート36もしくは下面シート33
を開閉自在とし、これを開口部とすることも考えられる
が、このような構造とした場合、インナーバッグBの開
口部が広くなるので衝撃吸収材60を設けやすくなる
が、外気侵入部も同時に広くなり、高温の空気や熱の通
過経路の面積が大きくなってしまうので、高温の空気や
熱の侵入を防止するために気密性を高めることが難しく
なるので、やはり好ましくないのである。
【0057】こように構成されたアウターバッグAとイ
ンナーバッグBと収納ケースCとを備えた断熱バッグ1
は、以下に述べるように貴重品等の保管に大変役立つの
である。
ンナーバッグBと収納ケースCとを備えた断熱バッグ1
は、以下に述べるように貴重品等の保管に大変役立つの
である。
【0058】まず、収納ケースC内に、金銭や宝玉、証
券等の重要書類、重要情報を記入したフロッピーディス
ク等の記録媒体、等の貴重品を収納する。次に、この収
納ケースCをインナーバッグBに内装し、さらにこのイ
ンナーバッグBをアウターバッグAに内装する。このよ
うにして構成された、貴重品を収容した断熱バッグ1を
耐火金庫内に保管しておく。
券等の重要書類、重要情報を記入したフロッピーディス
ク等の記録媒体、等の貴重品を収納する。次に、この収
納ケースCをインナーバッグBに内装し、さらにこのイ
ンナーバッグBをアウターバッグAに内装する。このよ
うにして構成された、貴重品を収容した断熱バッグ1を
耐火金庫内に保管しておく。
【0059】この耐火金庫が火災事故に遭遇した場合、
耐火金庫が炎により熱せられ高温となり、内部の雰囲気
温度も約100℃まで急激に上昇する。即ち断熱バッグ
1周辺の雰囲気温度も急激に約100℃になる。そして
高温の空気や熱が断熱バッグ1の内部に侵入しようとす
るが、断熱バッグ1を構成するアウターバッグAは前述
の通り耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断した積層
シートSで構成されているので、積層シートSの表面か
らの熱の侵入は防止される。また一部の熱は外気侵入部
から侵入しようとするが、この熱で外気侵入部の封孔用
シートFが溶融し外気侵入部を塞ぐので、アウターバッ
グAは気密状態となり、外気侵入部からの熱の侵入は防
止される。よってアウターバッグAの内部に熱が侵入す
る事を一層効果的に防止出来るのである。
耐火金庫が炎により熱せられ高温となり、内部の雰囲気
温度も約100℃まで急激に上昇する。即ち断熱バッグ
1周辺の雰囲気温度も急激に約100℃になる。そして
高温の空気や熱が断熱バッグ1の内部に侵入しようとす
るが、断熱バッグ1を構成するアウターバッグAは前述
の通り耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断した積層
シートSで構成されているので、積層シートSの表面か
らの熱の侵入は防止される。また一部の熱は外気侵入部
から侵入しようとするが、この熱で外気侵入部の封孔用
シートFが溶融し外気侵入部を塞ぐので、アウターバッ
グAは気密状態となり、外気侵入部からの熱の侵入は防
止される。よってアウターバッグAの内部に熱が侵入す
る事を一層効果的に防止出来るのである。
【0060】また、仮にアウターバッグA内部に熱が侵
入しても、この熱がさらにインナーバッグB内部に侵入
するには、アウターバッグAの場合と同様、インナーバ
ッグBの外気侵入部から侵入せざるを得ない。しかし、
このインナーバッグBの外気侵入部付近にもアウターバ
ッグAの場合と同様、低融点樹脂からなる封孔用シート
Fを一体的に積層しておけば、やはりインナーバッグB
もアウターバッグA同様、気密状態となり、インナーバ
ッグBの内部まで熱が侵入せず、そのため、収納ケース
C内部にも熱が侵入しないので、断熱バッグ1に収容さ
れている貴重品を熱から守ることが出来る。
入しても、この熱がさらにインナーバッグB内部に侵入
するには、アウターバッグAの場合と同様、インナーバ
ッグBの外気侵入部から侵入せざるを得ない。しかし、
このインナーバッグBの外気侵入部付近にもアウターバ
ッグAの場合と同様、低融点樹脂からなる封孔用シート
Fを一体的に積層しておけば、やはりインナーバッグB
もアウターバッグA同様、気密状態となり、インナーバ
ッグBの内部まで熱が侵入せず、そのため、収納ケース
C内部にも熱が侵入しないので、断熱バッグ1に収容さ
れている貴重品を熱から守ることが出来る。
【0061】そして、アウターバッグA及びインナーバ
ッグBが気密状態のままで断熱バッグ1周辺の雰囲気温
度が引き続き高温のままであっても、積層シートS、T
の持つ耐熱効果及び断熱効果が有効に働くので、断熱バ
ッグ1内部の温度上昇を抑制出来る。よって、この断熱
バッグ1に収容されていた貴重品類は高温や熱に曝され
る事無く保管出来るのである。
ッグBが気密状態のままで断熱バッグ1周辺の雰囲気温
度が引き続き高温のままであっても、積層シートS、T
の持つ耐熱効果及び断熱効果が有効に働くので、断熱バ
ッグ1内部の温度上昇を抑制出来る。よって、この断熱
バッグ1に収容されていた貴重品類は高温や熱に曝され
る事無く保管出来るのである。
【0062】以上、本発明に係る耐熱性を有する断熱バ
ッグ1について、主に火災事故の場合を例に説明してき
たが、この断熱バッグ1は内部の温度が外部の雰囲気温
度に左右されにくいことから、逆に、冬季に寒冷地の屋
外で一定時間使用する事にも効果的である。例えば低温
下での品質が低下するような救急医療用具をこの断熱バ
ッグ1に収容しておけば、冬季寒冷地において屋外での
救急医療行為に役立つことが考えられる。その他、低温
に対して脆弱なマイクロフィルム等を収納しておいて
も、やはり品質保持に寄与することが期待できる。
ッグ1について、主に火災事故の場合を例に説明してき
たが、この断熱バッグ1は内部の温度が外部の雰囲気温
度に左右されにくいことから、逆に、冬季に寒冷地の屋
外で一定時間使用する事にも効果的である。例えば低温
下での品質が低下するような救急医療用具をこの断熱バ
ッグ1に収容しておけば、冬季寒冷地において屋外での
救急医療行為に役立つことが考えられる。その他、低温
に対して脆弱なマイクロフィルム等を収納しておいて
も、やはり品質保持に寄与することが期待できる。
【0063】しかし、断熱バッグ1周辺の雰囲気温度が
低下すると、必然的に断熱バッグ1内部の温度も低下
し、そのためマイクロフィルムや薬品等に影響を及ぼす
ことも考えられる。
低下すると、必然的に断熱バッグ1内部の温度も低下
し、そのためマイクロフィルムや薬品等に影響を及ぼす
ことも考えられる。
【0064】このような事態に備えるためには、本発明
に係る断熱バッグ1に簡潔な構造の加熱手段としてヒー
ター70を設けるとよい。本実施例ではこのヒーター7
0は、図12に示すように、収納ケースCの内部に組み
込まれたフィルムヒーター71と、このフィルムヒータ
ー71の電源72と、フィルムヒーター71の電源72
のスイッチ73と、で構成される。電源72について
は、収納ケースCに組み込むことを考えれば、小さなス
ペースしか必要としない乾電池やボタン型電池の使用が
望ましい。また、電源スイッチ73は、ユーザーが操作
するようにしてもよいし、サーモスタットを用いて収納
ケースCの内部の雰囲気温度が一定温度以下になった場
合自動的に入るように構成してもよい。また、このヒー
ター70はインナーバッグBに設けてあってもよい。
に係る断熱バッグ1に簡潔な構造の加熱手段としてヒー
ター70を設けるとよい。本実施例ではこのヒーター7
0は、図12に示すように、収納ケースCの内部に組み
込まれたフィルムヒーター71と、このフィルムヒータ
ー71の電源72と、フィルムヒーター71の電源72
のスイッチ73と、で構成される。電源72について
は、収納ケースCに組み込むことを考えれば、小さなス
ペースしか必要としない乾電池やボタン型電池の使用が
望ましい。また、電源スイッチ73は、ユーザーが操作
するようにしてもよいし、サーモスタットを用いて収納
ケースCの内部の雰囲気温度が一定温度以下になった場
合自動的に入るように構成してもよい。また、このヒー
ター70はインナーバッグBに設けてあってもよい。
【0065】このような構成を用いることで、常に断熱
バッグ1の内部温度が一定範囲内に収めることができる
ので、温度変化に敏感な貴重品等を保管するのに、大変
好適なのである。
バッグ1の内部温度が一定範囲内に収めることができる
ので、温度変化に敏感な貴重品等を保管するのに、大変
好適なのである。
【0066】
【発明の効果】本発明に係る耐熱性を有する断熱バッグ
によれば、耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断した
積層シートでアウターバッグを構成し、断熱性を有し且
つ通気性を遮断した積層シートでインナーバッグを構成
すると共に、インナーバッグをアウターバッグに略隙間
無く内装する、という簡単な構成で、断熱バッグを取り
巻く雰囲気温度の上昇に対する断熱性及び耐熱性を大幅
に向上することが可能となる。このため、この断熱バッ
グを金庫内に収納すると、インナーバッグ内における貴
重品の保護可能な時間は、金庫内におけるそれよりも格
段に長くなり、既存の金庫を用いつつ、長時間に渡って
インナーバッグ内に収容した貴重品等の焼失や熱による
変形、変質を防止することが可能となる。
によれば、耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断した
積層シートでアウターバッグを構成し、断熱性を有し且
つ通気性を遮断した積層シートでインナーバッグを構成
すると共に、インナーバッグをアウターバッグに略隙間
無く内装する、という簡単な構成で、断熱バッグを取り
巻く雰囲気温度の上昇に対する断熱性及び耐熱性を大幅
に向上することが可能となる。このため、この断熱バッ
グを金庫内に収納すると、インナーバッグ内における貴
重品の保護可能な時間は、金庫内におけるそれよりも格
段に長くなり、既存の金庫を用いつつ、長時間に渡って
インナーバッグ内に収容した貴重品等の焼失や熱による
変形、変質を防止することが可能となる。
【0067】また、この断熱バッグが火災等で長時間高
温に曝されつづけても、低融点樹脂からなる封孔用シー
トが高温の空気に触れると溶融し、外気侵入部を全て塞
ぐので、アウターバッグ又はインナーバッグ内部に熱が
侵入することを防止して、インナーバッグに収納される
内容物を熱から守ることが出来る。よって、例えば金銭
や宝玉、証券等の重要書類や重要な情報を記入した記録
媒体等の貴重品をこの断熱バッグの中に収容しこれを耐
火金庫に収めておけば、耐火金庫の内部温度が100℃
近くまで上昇しても、熱はアウターバッグ又はインナー
バッグの内部に侵入できず、また断熱バッグを構成する
積層シートの耐熱性、断熱性が作用することで内容物を
熱から保護することができ、大変好適と言えるのであ
る。
温に曝されつづけても、低融点樹脂からなる封孔用シー
トが高温の空気に触れると溶融し、外気侵入部を全て塞
ぐので、アウターバッグ又はインナーバッグ内部に熱が
侵入することを防止して、インナーバッグに収納される
内容物を熱から守ることが出来る。よって、例えば金銭
や宝玉、証券等の重要書類や重要な情報を記入した記録
媒体等の貴重品をこの断熱バッグの中に収容しこれを耐
火金庫に収めておけば、耐火金庫の内部温度が100℃
近くまで上昇しても、熱はアウターバッグ又はインナー
バッグの内部に侵入できず、また断熱バッグを構成する
積層シートの耐熱性、断熱性が作用することで内容物を
熱から保護することができ、大変好適と言えるのであ
る。
【0068】さらに、断熱バッグに組付ける封孔用シー
トとして、繊維状の低融点樹脂を用いた、柔軟性に富ん
だ織布や不織布状のものを利用できるので、触感のよい
断熱バッグを実現出来るので、大変好ましい。
トとして、繊維状の低融点樹脂を用いた、柔軟性に富ん
だ織布や不織布状のものを利用できるので、触感のよい
断熱バッグを実現出来るので、大変好ましい。
【0069】請求項2記載のように構成すると、低融点
樹脂からなる封孔用シートをアウターバック又はインナ
ーバッグの少なくとも一方における積層シートに一体的
に積層しているので、断熱バッグの積層シートの耐熱性
が向上し、断熱バッグの内容物を長時間に渡って高温の
空気や熱から守ることができる。また、封孔用シートを
積層シートに一体的に組付けやすくなるし、耐熱バッグ
の面的な通気性を遮断しやすくなるので、耐熱バッグの
密閉度を高めることができる。
樹脂からなる封孔用シートをアウターバック又はインナ
ーバッグの少なくとも一方における積層シートに一体的
に積層しているので、断熱バッグの積層シートの耐熱性
が向上し、断熱バッグの内容物を長時間に渡って高温の
空気や熱から守ることができる。また、封孔用シートを
積層シートに一体的に組付けやすくなるし、耐熱バッグ
の面的な通気性を遮断しやすくなるので、耐熱バッグの
密閉度を高めることができる。
【0070】請求項3記載のように構成すると、封孔用
シートをアウターバッグ又はインナーバッグの少なくと
も一方における縫い目に沿って設けているので、熱が縫
い目の孔から内部に侵入しようとしても、封孔用シート
が溶融してこの孔を塞ぐので、少量の封孔用シートで効
果的にアウターバッグの気密度が高めることが可能とな
り、しかも断熱バッグの製作コストを低くすることがで
きる。
シートをアウターバッグ又はインナーバッグの少なくと
も一方における縫い目に沿って設けているので、熱が縫
い目の孔から内部に侵入しようとしても、封孔用シート
が溶融してこの孔を塞ぐので、少量の封孔用シートで効
果的にアウターバッグの気密度が高めることが可能とな
り、しかも断熱バッグの製作コストを低くすることがで
きる。
【0071】また請求項4記載のように構成すると、封
孔用シートをアウターバッグ又はインナーバッグの少な
くとも一方における開口部を開閉するためのフラップの
重ね合わせ部分に設けているので、熱がフラップの重ね
合わせ部分の隙間から内部に侵入しようとしても、この
部分に設けられた封孔用シートが溶融してこの部分を塞
ぐので、やはり少量の封孔用シートで効果的にアウター
バッグ又はインナーバッグの気密度を高めることが出来
る。
孔用シートをアウターバッグ又はインナーバッグの少な
くとも一方における開口部を開閉するためのフラップの
重ね合わせ部分に設けているので、熱がフラップの重ね
合わせ部分の隙間から内部に侵入しようとしても、この
部分に設けられた封孔用シートが溶融してこの部分を塞
ぐので、やはり少量の封孔用シートで効果的にアウター
バッグ又はインナーバッグの気密度を高めることが出来
る。
【0072】さらに請求項5記載のような構成とするこ
とで、アウターバッグの開口部の開閉操作性を十分に確
保しつつ、アウターバッグ内部の雰囲気温度の上昇を抑
制出来る。また熱が侵入してきても、アウターバッグに
設けられたファスナーを覆うカバー部の封孔用シートが
溶融し、開口部を塞ぐので、高温の空気の侵入を防ぐこ
とができる。よって内容物の保護に寄与するので大変好
適である。
とで、アウターバッグの開口部の開閉操作性を十分に確
保しつつ、アウターバッグ内部の雰囲気温度の上昇を抑
制出来る。また熱が侵入してきても、アウターバッグに
設けられたファスナーを覆うカバー部の封孔用シートが
溶融し、開口部を塞ぐので、高温の空気の侵入を防ぐこ
とができる。よって内容物の保護に寄与するので大変好
適である。
【0073】この、火災による耐火金庫内の温度は一気
に100℃近くまで上昇することが知られているが、本
発明に係る耐熱性を有する断熱バッグに用いられる低融
点樹脂からなる封孔用シートの原材料に、請求項6に記
載の、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエス
テル樹脂のいずれかを用いれば、これらの樹脂による封
孔用シートはいずれも80℃〜90℃で溶融するので、
断熱バッグが火災事故等による高温の空気や熱に曝され
ても、効果的に断熱バッグの気密度を高く出来るので、
大変好適である。
に100℃近くまで上昇することが知られているが、本
発明に係る耐熱性を有する断熱バッグに用いられる低融
点樹脂からなる封孔用シートの原材料に、請求項6に記
載の、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエス
テル樹脂のいずれかを用いれば、これらの樹脂による封
孔用シートはいずれも80℃〜90℃で溶融するので、
断熱バッグが火災事故等による高温の空気や熱に曝され
ても、効果的に断熱バッグの気密度を高く出来るので、
大変好適である。
【0074】そして、インナーバッグのさらに内部に、
請求項7記載の収納バッグを収納する事で、衝撃にも耐
えられる断熱バッグを具現出来る。例えば2階以上に備
えられていた耐火金庫が火災で地上に落下したような場
合であっても、内容物を火災による高熱と、落下による
衝撃から保護できるのでよい。
請求項7記載の収納バッグを収納する事で、衝撃にも耐
えられる断熱バッグを具現出来る。例えば2階以上に備
えられていた耐火金庫が火災で地上に落下したような場
合であっても、内容物を火災による高熱と、落下による
衝撃から保護できるのでよい。
【0075】また、この収納バッグを請求項8記載のよ
うに構成すれば、一旦収容された内容物を確認する場合
であっても、蓋体を開けるだけでいちいち内容物をすべ
て外に出すことなく中身が目視できるので、大変実用的
である。またこのような構成とするので、衝撃吸収材を
内部に組付けやすくなり、ひいては製作コストの低下に
つながり大変好ましい。
うに構成すれば、一旦収容された内容物を確認する場合
であっても、蓋体を開けるだけでいちいち内容物をすべ
て外に出すことなく中身が目視できるので、大変実用的
である。またこのような構成とするので、衝撃吸収材を
内部に組付けやすくなり、ひいては製作コストの低下に
つながり大変好ましい。
【0076】以上、本発明に係る耐熱性を有する断熱バ
ッグは、前述の通りその内部温度は外部温度に殆ど左右
されないので、この断熱バッグを例えば寒冷地の屋外等
で使用することも考えられるが、その際、請求項9記載
のように断熱バッグのインナーバッグ又は収納ケースに
内部温度が一定温度以下になると作動する加熱手段を設
けると、低温に弱いマイクロフィルムや薬品等を内容物
として収納してあっても、加熱手段によって断熱バッグ
の内部温度を一定の温度に保つ事が出来るので、大変好
適である。
ッグは、前述の通りその内部温度は外部温度に殆ど左右
されないので、この断熱バッグを例えば寒冷地の屋外等
で使用することも考えられるが、その際、請求項9記載
のように断熱バッグのインナーバッグ又は収納ケースに
内部温度が一定温度以下になると作動する加熱手段を設
けると、低温に弱いマイクロフィルムや薬品等を内容物
として収納してあっても、加熱手段によって断熱バッグ
の内部温度を一定の温度に保つ事が出来るので、大変好
適である。
【0077】
【図1】 アウターバッグ及びインナーバッグの斜視図
【図2】 収納ケース及びインナーバッグの斜視図
【図3】 開閉用フラップを開放した状態における断熱
バッグの斜視図
バッグの斜視図
【図4】 断熱バッグの斜視図
【図5】 他の構成のアウターバッグの斜視図
【図6】 アウターバッグの積層シートの縦断面図
【図7】 アウターバッグの生地に用いる積層シートの
展開図
展開図
【図8】 封孔用シートが溶融した状態を示す断面図
【図9】 インナーバッグの斜視図
【図10】 インナーバッグの積層シートの縦断面図
【図11】 収納ケースを開放した状態の斜視図
【図12】 収納ケースにヒーターを備えた状態の斜視
図
図
【図13】 収納ケースの他形態の斜視図
1 断熱バッグ A アウターバッグ B インナ
ーバッグ C 収納ケース S 積層シート T 積層シ
ート F 封孔用シート 10 開口部 11 側部
シート 12 サイドフラップ 13 下部
シート 14 インナーフラップ 15 開閉
用フラップ 16 ファスナー 17 上部
シート 18 カバー部 19 面フ
ァスナー 21 表面層 22 第1
中間層 23 第2中間層 24 内面
層 25 縫い目の孔 26 縫い
代 30 開口部 31 側部
シート 32 サイドフラップ 33 下部
シート 34 開閉用フラップ 35 面フ
ァスナー 36 上部シート 37 面フ
ァスナー 41 表面層 42 中間
層 43 内面層 50 ケース本体 51 蓋体 52 連結部 53 底板 54 側壁 55 係止
部材 56 枠壁 60 衝撃吸収材 70 ヒーター 71 フィ
ルムヒーター 72 電源 73 スイ
ッチ
ーバッグ C 収納ケース S 積層シート T 積層シ
ート F 封孔用シート 10 開口部 11 側部
シート 12 サイドフラップ 13 下部
シート 14 インナーフラップ 15 開閉
用フラップ 16 ファスナー 17 上部
シート 18 カバー部 19 面フ
ァスナー 21 表面層 22 第1
中間層 23 第2中間層 24 内面
層 25 縫い目の孔 26 縫い
代 30 開口部 31 側部
シート 32 サイドフラップ 33 下部
シート 34 開閉用フラップ 35 面フ
ァスナー 36 上部シート 37 面フ
ァスナー 41 表面層 42 中間
層 43 内面層 50 ケース本体 51 蓋体 52 連結部 53 底板 54 側壁 55 係止
部材 56 枠壁 60 衝撃吸収材 70 ヒーター 71 フィ
ルムヒーター 72 電源 73 スイ
ッチ
Claims (9)
- 【請求項1】 耐熱性及び断熱性を有し且つ通気を遮断
した積層シートで構成されたアウターバッグと、断熱性
を有し且つ通気を遮断した積層シートで構成されたイン
ナーバッグとを備え、インナーバッグをアウターバッグ
に略隙間無く内装可能となした耐熱性を有する断熱バッ
グであって、前記アウターバッグ又はインナーバッグの
少なくとも一方における外気侵入部に対応させて低融点
樹脂からなる封孔用シートを設けた、 耐熱性を有する断熱バッグ。 - 【請求項2】 前記封孔用シートを、前記アウターバッ
グ又はインナーバッグの少なくとも一方における積層シ
ートに一体的に積層した、 請求項1記載の耐熱性を有する断熱バッグ。 - 【請求項3】 前記封孔用シートを、前記アウターバッ
グ又はインナーバッグの少なくとも一方における縫い目
に沿って設けた、 請求項1又は2記載の耐熱性を有する断熱バッグ。 - 【請求項4】 前記封孔用シートを、前記アウターバッ
グ又はインナーバッグの少なくとも一方における開口部
を開閉するためのフラップの重ね合わせ部分に設けた、 請求項1〜3のいずれか1項記載の耐熱性を有する断熱
バッグ。 - 【請求項5】 前記アウターバッグの開口部を熱伝導率
の小さい耐熱性を有する合成樹脂製のファスナーで開閉
可能に構成し、 前記ファスナーを外側から覆うカバー部をアウターバッ
グの開口部に対面する部分に形成し、 前記カバー部のファスナーに対面する部分に沿って封孔
用シートを設けた、 請求項1〜4のいずれか1項記載の耐熱性を有する断熱
バッグ。 - 【請求項6】 前記低融点樹脂からなる封孔用シートに
用いる低融点樹脂として、ポリアミド樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂、ポリエステル樹脂のいずれかを用いた、 請求項1〜5のいずれか1項記載の耐熱性を有する断熱
バッグ。 - 【請求項7】 前記インナーバッグに内装可能な収納ケ
ースであって、内面に衝撃吸収材を付設させた箱状の収
納ケースを備えた、 請求項1〜6のいずれか1項記載の耐熱性を有する断熱
バッグ。 - 【請求項8】 前記収納ケースは、水平姿勢において上
面が開閉可能である偏平な収納ケース本体と、 収納ケースの上面を開閉する蓋体とを備えた、 請求項1〜7のいずれか1項記載の耐熱性を有する断熱
バッグ。 - 【請求項9】 前記インナーバッグ又は前記収納ケース
に内部温度が一定温度以下になると作動する加熱手段を
設けた、 請求項1〜8のいずれか1項記載の耐熱性を有する断熱
バッグ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12961697A JP2899573B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 耐熱性を有する断熱バッグ |
EP97120268A EP0845227A2 (en) | 1996-11-29 | 1997-11-19 | Heat resistant adiabatic bag |
KR1019970063164A KR19980042788A (ko) | 1996-11-29 | 1997-11-26 | 내열성을 지니는 단열백 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12961697A JP2899573B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 耐熱性を有する断熱バッグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10313927A JPH10313927A (ja) | 1998-12-02 |
JP2899573B2 true JP2899573B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=15013881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12961697A Expired - Lifetime JP2899573B2 (ja) | 1996-11-29 | 1997-05-20 | 耐熱性を有する断熱バッグ |
Country Status (1)
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---|---|
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---|---|---|---|---|
JP2006223768A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Yukihi Maeda | 災害避難用アルバム保管背おいカバン |
JP2009082366A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Omron Healthcare Co Ltd | 携帯型心電計セット |
JP6126882B2 (ja) * | 2013-03-25 | 2017-05-10 | 株式会社熊平製作所 | 防水鞄および貸金庫システム |
JP2018052545A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | 大日本印刷株式会社 | 耐火保管容器 |
JP7213779B2 (ja) * | 2019-09-10 | 2023-01-27 | 芳枝 鈴木 | ピルケース |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP12961697A patent/JP2899573B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH10313927A (ja) | 1998-12-02 |
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