JP2911820B2 - ケーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造 - Google Patents

ケーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造

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JP2911820B2 JP8150119A JP15011996A JP2911820B2 JP 2911820 B2 JP2911820 B2 JP 2911820B2 JP 8150119 A JP8150119 A JP 8150119A JP 15011996 A JP15011996 A JP 15011996A JP 2911820 B2 JP2911820 B2 JP 2911820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力線や電話線、
その他の通信線等のケーブルを地中化するために地下埋
設されるケーブル収容管路と、変圧器等の地上機器類を
設置するためやケーブルの分岐等のために用いられる枡
部材との連結を、地震力に対応できる耐震性を有するも
のに構成した耐震連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、道路上の電力線や電話線、その他
の通信線を地中に埋設して、電柱を地上から撤去し、道
路交通の円滑化を図ると共に都市景観を向上させ、又、
電柱が障害となることのない防災機能に優れた安全で快
適な都市空間を生み出すために、前記ケーブルを地中に
埋設する地中化工事が、各地で着々と進められている。
【0003】この地中化工事の工法は、図17に示すよ
うに、前記ケーブルを、地下埋設の管路aに収容すると
共に、該管路の中間において、変圧器や多回路開閉器等
の種々の機器を取り付けるための枡部材bを介在させて
いた。そして該管路aと枡部材bとの連結構造は、図1
8に示すように、枡部材bの側壁部cに設けた開口dに
管路aの連結端部分eを挿入すると共に、枡部材の外面
側において現場打ちコンクリートを打設し、この連結端
部分を符号fで示すようにコンクリート巻きし、管路と
枡部材とを剛に連結していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、管路と
枡部材とを剛に連結した従来構造においては、地震力に
よる液状化や地盤の変形に伴い、管路と枡部材は、その
慣性力の違いによって別異の動きをする。そのため、小
さな地震力でも該連結端部分にひび割れが発生して、連
結強度の低下をもたらす問題があった。地震力が特に大
きい場合は、例えばこの度の兵庫県南部地震の被害実例
にも見られるように、管路aが不規則な挙動をして図1
8に一点鎖線e1で示すように枡部材bの内部に突っ込
み、それに伴い、枡部材内に配置されているケーブルや
機器類が破壊される事故が発生した。又、枡部材に近接
して地上に立設した変圧器g等の機器が傾いたり倒れた
りした場合、それに連なるケーブルが異常に引っ張られ
て損傷を受ける問題もあった。
【0005】本発明は、地震力に起因する地盤の歪みに
対応できてかかる問題点を解決し得る、ケーブル収容管
路と枡部材との耐震連結構造の提供を目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係るケー
ブル収容管路と枡部材との耐震連結構造(以下耐震連結
構造という)は、枡部材の側壁部に設けた開口に、所要
長さの筒状なす枠体を、その外周面を前記開口の内周面
に当接状態に固定し、この枠体の内部を、仕切り枠によ
って複数の筒状をなす保持枠に分割し、各保持枠に、ケ
ーブルを収容する管路の連結端部分を挿入し、該連結端
部分の外周面と前記保持枠の内周面との間に全周に亘っ
て、ゴム質素材からなる弾性支持部材を介在させ、該介
在する弾性支持部材によって連結端部分を保持枠に支持
せしめ、該弾性支持部材が保持枠の内周面又は連結端部
分の外周面に接しつつ、前記連結端部分が保持枠の長さ
方向に移動可能としてなり、又前記管路の連結端部分の
外周面の内の下面と、保持枠の内周面の内の下端面との
間に、連結端部分の重量を支える支持片を、固定状態又
は非固定状態に介在させたことを特徴とするものであ
る。
【0007】又本発明に係る耐震連結構造の他の態様
は、枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長さの筒状な
す保持枠を、その外周面を前記開口の内周面に当接状態
に固定し、該保持枠に、ケーブルを収容する管路の連結
端部分を挿入し、該連結端部分の外周面と前記保持枠の
内周面との間に全周に亘って、ゴム質素材からなる弾性
支持部材を介在させ、該介在する弾性支持部材によって
連結端部分を保持枠に支持せしめ、該弾性支持部材が保
持枠の内周面又は連結端部分の外周面に接しつつ、前記
連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能としてなり、
又前記管路の連結端部分の外周面の内の下面と、保持枠
の内周面の内の下端面との間に、連結端部分の重量を支
える支持片を、固定状態又は非固定状態に介在させたこ
とを特徴とするものである。
【0008】本発明に係る耐震連結構造のより具体的態
様は、枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長さの筒状
なす枠体を、その外周面を前記開口の内周面に当接状態
に固定し、この枠体の内部を、仕切り枠によって複数の
筒状をなす保持枠に分割し、各保持枠に、ケーブルを収
容する管路の連結端部分を挿入し、該連結端部分の外周
面と前記保持枠の内周面との間に全周に亘って介在する
ゴム質素材からなる弾性支持部材を、前記連結端部分又
は前記保持枠に固定し、該介在する弾性支持部材によっ
て、連結端部分を保持枠に支持させ、該弾性支持部材が
保持枠の内周面又は連結端部分の外周面に摺接しつつ
(即ち、弾性支持部材が連結端部分に固定されるとき
は、保持枠の内周面に摺接する。一方、弾性支持部材が
保持枠に固定されるときは、連結端部分の外周面に摺接
する)、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能
としてなり、又前記管路の連結端部分の外周面の内の下
面と、保持枠の内周面の内の下端面との間に、連結端部
分の重量を支える支持片を、固定状態又は非固定状態に
介在させたことを特徴とするものである。
【0009】又本発明に係る耐震連結構造のより具体的
態様の他は、枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長さ
の筒状なす保持枠を、その外周面を前記開口の内周面に
当接状態に固定し、該保持枠に、ケーブルを収容する管
路の連結端部分を挿入し、該連結端部分の外周面と前記
保持枠の内周面との間に全周に亘って介在するゴム質素
材からなる弾性支持部材を、前記連結端部分又は前記保
持枠に固定し、該介在する弾性支持部材によって、連結
端部分を保持枠に支持させ、該弾性支持部材の外周面が
保持枠の内周面又は連結端部分の外周面に摺接しつつ
(即ち、弾性支持部材が連結端部分に固定されるとき
は、保持枠の内周面に摺接する。一方、弾性支持部材が
保持枠に固定されるときは、連結端部分の外周面に摺接
する)、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能
としてなり、又前記管路の連結端部分の外周面の内の下
面と、保持枠の内周面の内の下端面との間に、連結端部
分の重量を支える支持片を、固定状態又は非固定状態に
介在させたことを特徴とするものである。
【0010】又本発明に係る耐震連結構造の更に具体的
態様は、枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長さの筒
状なす枠体を、その外周面を前記開口の内周面に当接状
態に固定し、この枠体の内部を、仕切り枠によって複数
の筒状をなす保持枠に分割し、各保持枠に、ケーブルを
収容する管路の連結端部分を挿入し、該連結端部分の外
周面と前記保持枠の内周面との間に全周に亘って介在す
るゴム質素材からなる弾性支持部材を、前記連結端部分
又は前記保持枠に固定し、該介在する弾性支持部材によ
って、連結端部分を保持枠に支持させ、該弾性支持部材
が保持枠の内周面又は連結端部分の外周面に摺接しつ
つ、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能とし
たケーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造である。
そして前記管路の端面の外縁部に沿ってその全周に切欠
溝を設け、該切欠溝に、ゴム質素材からなる弾性支持部
材を嵌入せしめ、該弾性支持部材を、管路の端面に当接
状態の押え板と切欠溝との間で圧縮状態に拘束し、該弾
性支持部材を、管路の連結端部分の外周面から突出する
方向に膨出させ、この膨出部分を、保持枠の内周面と連
結端部分の外周面との間に介在させ、該介在する弾性支
持部材によって、連結端部分を保持枠に支持させ、該弾
性支持部材の外周面が保持枠の内周面に摺接しつつ、前
記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能としたこと
を特徴とするものである。
【0011】又本発明に係る耐震連結構造の更に具体的
態様の他は、枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長さ
の筒状なす保持枠を、その外周面を前記開口の内周面に
当接状態に固定し、該保持枠に、ケーブルを収容する管
路の連結端部分を挿入し、該連結端部分の外周面と前記
保持枠の内周面との間に全周に亘って介在するゴム質素
材からなる弾性支持部材を、前記連結端部分又は前記保
持枠に固定し、該介在する弾性支持部材によって、連結
端部分を保持枠に支持させ、該弾性支持部材の外周面が
保持枠の内周面又は連結端部分の外周面に摺接しつつ、
前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能としたケ
ーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造である。そし
て前記管路の端面の外縁部に沿ってその全周に切欠溝を
設け、該切欠溝に、ゴム質素材からなる弾性支持部材を
嵌入せしめ、該弾性支持部材を、管路の端面に当接状態
の押え板と切欠溝との間で圧縮状態に拘束し、該弾性支
持部材を、管路の連結端部分の外周面から突出する方向
に膨出させ、この膨出部分を、保持枠の内周面と連結端
部分の外周面との間に介在させ、該介在する弾性支持部
材によって、連結端部分を保持枠に支持させ、該弾性支
持部材の外周面が保持枠の内周面に摺接しつつ、前記連
結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能としたことを特
徴とするものである。
【0012】又本発明に係る耐震連結構造の更に具体的
態様の他は、保持枠の内周面にその周方向に環状溝を形
成し、該環状溝に、ゴム質素材からなる弾性支持部材の
基端側の部分を嵌着固定し、該弾性支持部材の先端側の
部分を前記内周面に突設させ、この突出部分を、保持枠
の内周面と連結端部分の外周面との間に介在させ、該介
在する弾性支持部材によって、連結端部分を保持枠に支
持させ、該弾性支持部材の外周面が連結端部分の外周面
に摺接しつつ、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移
動可能としたことを特徴とするものである。
【0013】又前記各耐震連結構造において、管路の連
結端部分の外周面の内の下面と、保持枠の内周面の内の
下端面との間に、連結端部分の重量を支える支持片を、
固定状態又は非固定状態に介在させるのがよい。
【0014】又前記各耐震連結構造において、保持枠の
長さ方向の両端部分には、管路の連結端部分の移動量を
規制するストッパ部を設けるのがよい。
【0015】本発明に係る耐震連結構造が、管路の端面
の外縁部に設けた切欠溝にゴム質素材からなる弾性支持
部材を嵌入させる構成の場合、保持枠の長さ方向の内方
側の端部には、押え板の先端側の部分と係合することに
より管路の連結端部分の内方への移動量を規制する内側
ストッパ部を設ける一方、保持枠の長さ方向の外方側の
端部には、膨出部分と係合することにより管路の連結端
部分の外方への移動量を規制する外側ストッパ部を設け
るのがよい。
【0016】
〔第1の実施形態〕
図1〜2において本発明に係る耐震連結構造1は、電力
線や電話線、その他の通信線等のケーブルを地中化する
ために埋設されるケーブルを収容する管路2と、変圧器
3等の機器類を設けたりケーブルの分岐やケーブル相互
の連結を行う場合等に用いられる枡部材5とを、該管路
2がその軸線方向に一定範囲で変位できるように連結し
てなるものである。
【0017】前記管路2は、図2、図5に示すような、
前記ケーブルを収容するための収容孔6が四隅に配置さ
れた、横断面が正方形状をなす多孔管7を、連結用ボル
トを用いて順次連結することにより構成されている。
【0018】又前記枡部材5は、例えば、上端が開放し
た有底の立方体状ボックスとして形成され、又該上端開
放部10は、蓋受け面11に支持される蓋板12(図
1)により閉蓋可能とされ、内部に作業空間が設けられ
ている。そして、その対向する側壁部13,13に開口
15,15を設け、この開口15,15の夫々には、図
3に示すような、所要長さの筒状なし且つ内部が仕切り
枠16によって複数の筒状をなす保持枠17に分割され
た枠体19を、図4に示すように、その外周面20を前
記開口15の内周面21に当接状態に固定してなる。該
保持枠17の夫々には、図4に示すように、前記管路2
の連結端部分22を、該保持枠17の内周面23と連結
端部分22の外周面24との間に全周に亘って弾性支持
部材25を介在させて、挿入可能としてなる。この保持
枠17の長さは、最大地震時における、枡部材に対する
管路の軸線方向の相対移動量を考慮して設定されてい
る。
【0019】前記保持枠17と前記管路2との接続の構
造を、以下具体的に説明する。本実施の形態において
は、図2、5に示すように、横2列で縦2段に管路2を
積み上げた管路集合体26を前記枠体19に連結するこ
ととしている。該枠体19は、図3に示すように、各管
路2の連結端部分22をゆとりを以って挿入させうる大
きさに寸法設定された四角筒状をなす、例えば鉄板製の
筒体の4個27,27,27,27を、前記管路2の配
置に合わせて配置し、且つ当接面相互を溶接して構成さ
れており、仕切り枠16で4個の保持枠17,17,1
7,17に分割されている。この枠体19は、図4に示
すように、その外周面20を前記開口の内周面21に当
接状態にして、例えば、枡部材5の製造時に該枡部材と
一体に設けられる。
【0020】又、前記各保持枠17の長さ方向の内方側
の周縁部分は、図3〜4、図6に示すように、保持枠の
軸線と交叉する方向に例えば45°の角度に屈曲されて
内側ストッパ部35とされている。又、各保持枠17の
長さ方向外方側の対向する縦側縁部には、図6に示すよ
うに、外方に向けて直角に折曲する固定片36が形成さ
れている。そして、一片37が管路2の外側面39と当
接でき且つ他片40が前記固定片36と当接しうるアン
グル状ストッパ部材41の該他片40が固定片36にボ
ルト連結されており、該固定片36の基端から保持枠内
方に向けて稍突出する外側ストッパ部42が形成されて
いる。
【0021】又、前記管路2の端面43の外縁部には、
図4、図6に示すように、その全周に亘って、台形状の
切欠溝44(図5を併せて参照)が形成されている。そ
して該切欠溝44に、ネオプレンや天然ゴム等のゴム質
素材からなる横断面台形状をなし且つ該切欠溝44の深
さよりも稍厚肉に形成された前記弾性支持部材25が嵌
め込まれ、且つその表面側に平板状の押え板45が当て
がわれ、該押え板45を挿通する固定ボルト46が、前
記端面43の外縁部に所要間隔で埋設したインサート4
7と螺合せしめられている。そして、該固定ボルト46
を所要に緊締して弾性支持部材25を圧縮させ、その外
周部を外方に向けて膨出させ、保持枠17の内周面21
と連結端部分22の外周面23との間(例えば5mm程
度の間隙部)に、この膨出部分49を介在させ、該連結
端部分22を弾性支持部材25を介して保持枠17に支
持させてなる。本実施の形態においては、弾性支持部材
25を、端面43に当接状態の押え板45と切欠溝44
の間で拘束しているため、弾性支持部材25は、連結端
部分22の外周面23から突出する方向にのみ確実に膨
出せしめられている。
【0022】管路2の連結側の端面43に設けられた弾
性支持部材25の前記膨出部分49の外周面50は、常
時は図6に示すように、保持枠17の長さ方向の略中央
に位置せしめられている。今、地震力に基づく管路の軸
線方向の移動力が作用した場合、その移動力が小さい間
は、弾性支持部材の前記外周面50と保持枠17の内周
面23との間に発生する摩擦力がこの移動力を上回っ
て、弾性支持部材25の弾性的な変形により地震力を柔
軟に吸収でき、従って管路2は移動しない。例えば震度
が3〜4程度の地震の場合は移動しないように設定す
る。一方、管路2に一定以上の移動力(前記摩擦力以上
の移動力)が作用した場合には、連結端部分22は、枡
部材5の内方向に移動し或いは逆方向に移動する。この
連結端部分22が内方向に移動し、その移動量が許容量
以上に達したときは、図7に示すように、前記押え板4
5の縁部分51が、保持枠の内端に設けた前記内側スト
ッパ部35に接触して、その内側への移動量が規制され
る。その接触の際、屈曲した内側ストッパ部35の弾性
作用と弾性支持部材25の緩衝作用とによって、衝突時
の衝撃が緩和される。なお前記許容量は、運動エネルギ
が小さくなった連結端部分を内側ストッパ部35で停止
させるように、例えば10cm程度に設定される。
【0023】一方連結端部分22が外方向に移動し、そ
の移動量が許容量(この許容量も前記と同様の考えで例
えば10cmに設定される)以上に達したときは、図8
に示すように、前記弾性支持部材25の膨出部分49が
前記外側ストッパ部42に接触して、その外側への移動
量が規制される。その際、弾性支持部材25が緩衝作用
を発揮して、衝突時の衝撃が緩和される。
【0024】なお、管路2の連結側の端面下縁に沿う弾
性支持部材25の膨出部分49には、他の部分とは異な
り、管路の重量が加わる。そのため、弾性支持部材25
の不必要な弾性圧縮を阻止するために、例えば図9に示
すように、管路2の下面56と保持枠17の下端面57
との間に生ずる間隙Gに樹脂板や鋼板等を用いて形成し
た平板状の支持片59を非固定状態で介在させ、管路の
重量を該支持片59で支持させている。
【0025】又図6に示すように、連結端部分22の外
周面23と保持枠17の内周面21との間に間隙Gが形
成されていること、及び弾性支持部材25が所要に弾性
変形しうることから、前記のように管路2の長さ方向の
移動を許容できるだけでなく、前記間隙Gの範囲におい
て、管路2と枡部材5との相対的な曲げ変位も吸収でき
ることとなる。
【0026】又、弾性支持部材の外周面50が保持枠の
内周面23に当接状態にあり、しかも連結端部分22の
移動が、前記外周面50が内周面21に摺接しながらの
移動であるため、管路2と枡部材5との連結端部分にお
ける水密性が確保され、枡部材内への漏水を抑制でき
る。
【0027】 〔第2の実施形態〕 図10は、管路2と枡部材5とを、該管路2がその軸線
方向に一定範囲で変位できるように連結してなる本発明
に係る耐震連結構造1の他の実施形態を示すものであ
る。
【0028】前記管路2は、塩化ビニル等を以て形成し
た合成樹脂製の円管として形成されている。又前記枡部
材5は、図10〜11に示すように、上端が開放したU
字状ブロック60の両端を端面板61,61で閉塞する
と共に、該U字状ブロック60の上端開放部に、鉄蓋
(図示せず)で開閉可能に閉止される開口部62を具え
た蓋枠63を固定してなる。
【0029】そして両端面板61,61の夫々には、図
11〜12に示すように、円筒状をなす樹脂製保持枠1
7の複数(例えば4個)を集合状態にし且つ各保持枠1
7の内端側の部分64を、該端面板61の円形挿通孔6
5に挿通状態にして固定してなる。なお、端面板と保持
枠との固定は、端面板の製造過程で行なうのがよい。こ
の円筒状保持枠17の外端側の部分は、端面板61の外
方向に突出しており、前記管路(円管)の連結端部分2
2を挿入させうる拡大筒部66とされている。この拡大
筒部66の内周面67には、図12に示すように、周方
向に形成された環状溝69に、ゴム質素材からなるOリ
ング状の弾性支持部材25の基端側の部分が嵌着固定さ
れており、その先端側の部分が内周面67に突出してい
る。
【0030】そして、前記管路2の連結端部分22が該
保持枠17の拡大筒部66内に挿入せしめられ、拡大筒
部66の内周面67と連結端部分22の外周面との間
(例えば5mm程度の間隙部)71に、前記弾性支持部
材25の突出部分72が介在され、該連結端部分22
は、弾性支持部材25を介して保持枠17に支持せしめ
られている。この場合も、前記管路2の下面と保持枠1
7の下端面との間に生ずる間隙に、図9に示す支持片5
9と同様のものを介在させる。
【0031】この場合も前記第1の実施形態におけると
同様、弾性支持部材25は、常時は図12に示すによう
に、管路の連結端部分22の長さ方向の略中央に位置せ
しめられている。そして、地震力に基づく管路の軸線方
向の移動力が作用した場合、その移動力が小さい間は、
弾性支持部材25の弾性的な変形によりこの地震力を柔
軟に吸収でき、従って管路2は移動しない。一方、管路
に一定以上の移動力が作用した場合には、連結端部分2
2が保持枠17の長さ方向に移動できる。本実施の形態
においては、保持枠の前記拡大筒部66の長さを、管路
の最大移動量をカバーできるように設定しているが、第
1の実施形態におけると同様、管路の移動量を規制する
ストッパ部を、例えば拡大筒部66の内端及び外端に設
ける構成を採用してもよい。
【0032】なお本実施形態において、弾性支持部材2
5を嵌着させるための環状溝を、前記管路(円管)2の
連結端部分22の外周面に設けることもある。しかし、
前記管路を定尺の塩化ビニル製の管体を以って形成する
場合は、枡部材間の間隔に応じて管体を所定長さに切断
する場合があるため、環状溝は拡大筒部66側に設ける
のが好ましい。
【0033】 〔その他の実施形態〕 本発明において管路は、前記のような多孔管である
他、1つの収容孔を有する単管であってもよい。又材質
面で言えば、該管路は、コンクリート管、塩化ビニル管
或いは鉄管等でもよい。図13は管路2の他の態様を示
すものであり、上面に凹溝73が並列されてなる溝付板
体75を複数段に積み上げ、最上段の溝付板体の上面を
平板76で塞いで構成されている。又図14は、本発明
に係る耐震連結構造のその他の態様を示すものであり、
前記1本の多孔管からなる管路2の連結端部分22を、
前記と同様にして枡部材5の開口に設けた保持枠17に
挿入し、連結端部分の外周面と保持枠の内周面との間に
全周に亘って、前記と同様に弾性支持部材を介在させて
いる。
【0034】 内部が仕切り枠により複数の保持枠に
分割されてなる枠体は、別体製造された枠体を施工現場
で開口に固定してもよい。
【0035】 管路の連結端部分の端面の外縁部に沿
ってその全周に配置される弾性支持部材は、一連に連な
るリング状をなすものの他、複数に分割されたものを、
前記外縁部に沿って配置してもよい。
【0036】 図15は、連結端部分22の端面に弾
性支持部材25を固定する他の態様を示すものであり、
固定ボルト46の締め付けによって押え板77で弾性支
持部材25を弾性的に押圧し、これを、連結端部分22
の外周面24から突出する方向に膨出させている。この
ように構成するときは、固定ボルト46の締め付け量を
加減することにより、弾性支持部材25の膨出量を所要
に設定できる。なお、連結端部分の端面に固定される弾
性支持部材は、これを弾性圧縮させることなく固定して
もよい。
【0037】 保持枠の長さ方向の両端部分にストッ
パ部を設ける手段としては、前記実施形態で示したもの
の他、各種の公知手段を採用できる。図16は、連結端
部分の外側への移動量を規制する外側ストッパ部42の
他の態様を示すものであり、保持枠17の長さ方向の外
方側の端部内面に突設した突条として形成されている。
【0038】 連結端部分の外周面と保持枠の内周面
との間に介在される弾性支持部材は、該連結端部分や保
持枠に固定されない自由な状態で介在されることもあ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以下の如き優れた効果を奏す
る。 本発明に係る耐震連結構造は、管路と枡部材と
を連結するに際し、枡部材の側壁部に設けた開口に保持
枠を取付け、この保持枠に管路の連結端部分を挿入する
こととし、該連結端部分の外周面と前記保持枠の内周面
との間に弾性支持部材を介在させる構成を採用し、該介
在する弾性支持部材によって、連結端部分を保持枠に支
持させる構成を採用している。従って、地震力に起因し
て、管路をその軸線方向に移動させる移動力が作用した
とき、その移動力が小さい間は、これを弾性支持部材の
弾性によって吸収できる。他方、一定以上の移動力が作
用した場合は、予め設定された保持枠の長さの範囲にお
いて前記連結端部分の移動を許容できる。
【0040】 保持枠の内外の端部分にストッパ部を
設けたときは、想定された最大地震時に連結端部分が比
較的大きく移動するとき、該端部のストッパ部によっ
て、運動エネルギが小さくなった連結端部分を無理なく
停止させることができる。従って、連結端部分が保持枠
の内端から突出したり、保持枠の外端から外れる事態を
防止できる。なお、連結端部分を自然停止させるように
保持枠が長く形成されていれば、このようなストッパ部
は不要であるが、長い保持枠を用いることは不経済であ
る。ストッパ部を設けることにより、保持枠の全長を極
力短くして耐震連結構造の経済性を向上できる利点があ
る。特にこれらのストッパ部を、弾性支持部材を押圧す
る押え板或いは弾性支持部材そのものと接触するように
構成したときは、ストッパ部に接触する際の衝撃を緩衝
できることになる。
【0041】 弾性支持部材の外周面を保持枠の内周
面に密接に接触させるものとし、連結端部分が移動する
際に、該外周面が保持枠の内周面に密接に接しつつ移動
するように構成するときは、この弾性支持部材が水密材
としても機能することとなり、両者の接触部分から枡部
材内に漏水するのを防止できる。
【0042】 弾性支持部材を、管路の端面の外縁部
に全周に亘って設けた切欠溝に嵌め込むこととし、該弾
性支持部材を、管路の端面に当接状態の押え板と切欠溝
の間で拘束するときは、弾性支持部材を、管路の連結端
部分の外周面から突出する方向にのみ確実に膨出させる
ことができる。
【0043】 地震発生後におけるメンテナンスに際
しては、弾性支持部材の欠損の有無や漏水の有無を、枡
部材側から弾性支持部材の状態を目視観察により確認す
ることも可能である。そして弾性支持部材を、着脱可能
の固定ボルトを用いて固定するときは、該固定ボルトの
着脱によって弾性支持部材を容易に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐震連結構造を説明する側面図である。
【図2】耐震連結構造を説明する斜視図である。
【図3】複数の保持枠に分割された枠体を説明する斜視
図である。
【図4】管路の連結端部分を保持枠に支持させた状態を
説明する斜視図である。
【図5】保持枠に支持される管路の集合物をその連結端
側の部分で説明する斜視図である。
【図6】管路の連結端部分を弾性支持部材を介して保持
枠に支持させた状態を説明する断面図である。
【図7】内方向に移動した管路の連結端部分が内側スト
ッパ部で停止せしめられた状態を説明する断面図であ
る。
【図8】外方向に移動した管路の連結端部分が外側スト
ッパ部で停止せしめられた状態を説明する断面図であ
る。
【図9】管路の重量を支持片で支持した状態を説明する
断面図である。
【図10】耐震連結構造の他の態様を説明する斜視図で
ある。
【図11】枡部材の他の態様を説明する分解斜視図であ
る。
【図12】円筒状をなす樹脂製保持枠に管路の連結端部
分を弾性支持部材を介して支持させた状態を説明する断
面図である。
【図13】管路の他の態様を枡部材に連結した状態で説
明する斜視図である。
【図14】管路のその他の態様を枡部材に連結した状態
で説明する斜視図である。
【図15】管路の連結端部分に弾性支持部材を固定する
他の態様を説明する断面図である。
【図16】管路の外側への移動量を規制する外側ストッ
パ部の他の態様を説明する断面図である。
【図17】管路と枡部材とを連結する従来の連結構造を
説明する側面図である。
【図18】その部分断面図である。
【符号の説明】
1 耐震連結構造 2 管路 5 枡部材 6 収容孔 13 側壁部 15 開口 17 保持枠 19 枠体 21 開口の内周面 22 連結端部分 24 外周面 25 弾性支持部材 35 内側ストッパ部 42 外側ストッパ部 44 切欠溝 45 押え板 46 固定ボルト 49 膨出部分
フロントページの続き (72)発明者 竹内 秀夫 大阪府茨木市北春日丘1−6−35 (72)発明者 八尾 眞二 京都府宇治市伊勢田町中ノ田26番地の15 号 (72)発明者 林 信治 兵庫県神戸市北区北五葉2−11−1− 1011 (72)発明者 石本 昭一 福井県鯖江市柳町3丁目6−9 (56)参考文献 特開 平5−209416(JP,A) 特公 昭32−5787(JP,B1) 実公 昭35−28265(JP,Y1) 実公 昭49−7679(JP,Y1) 実公 昭53−44076(JP,Y1) 実公 昭46−32670(JP,Y1) 実公 昭53−44077(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 9/00 - 9/12

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長
    さの筒状なす枠体を、その外周面を前記開口の内周面に
    当接状態に固定し、この枠体の内部を、仕切り枠によっ
    て複数の筒状をなす保持枠に分割し、各保持枠に、ケー
    ブルを収容する管路の連結端部分を挿入し、該連結端部
    分の外周面と前記保持枠の内周面との間に全周に亘っ
    て、ゴム質素材からなる弾性支持部材を介在させ、該介
    在する弾性支持部材によって連結端部分を保持枠に支持
    せしめ、該弾性支持部材が保持枠の内周面又は連結端部
    分の外周面に接しつつ、前記連結端部分が保持枠の長さ
    方向に移動可能としてなり、又前記管路の連結端部分の
    外周面の内の下面と、保持枠の内周面の内の下端面との
    間に、連結端部分の重量を支える支持片を、固定状態又
    は非固定状態に介在させたことを特徴とするケーブル収
    容管路と枡部材との耐震連結構造。
  2. 【請求項2】 枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長
    さの筒状なす保持枠を、その外周面を前記開口の内周面
    に当接状態に固定し、該保持枠に、ケーブルを収容する
    管路の連結端部分を挿入し、該連結端部分の外周面と前
    記保持枠の内周面との間に全周に亘って、ゴム質素材か
    らなる弾性支持部材を介在させ、該介在する弾性支持部
    材によって連結端部分を保持枠に支持せしめ、該弾性支
    持部材が保持枠の内周面又は連結端部分の外周面に接し
    つつ、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能と
    てなり、又前記管路の連結端部分の外周面の内の下面
    と、保持枠の内周面の内の下端面との間に、連結端部分
    の重量を支える支持片を、固定状態又は非固定状態に介
    在させたことを特徴とするケーブル収容管路と枡部材と
    の耐震連結構造。
  3. 【請求項3】 枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長
    さの筒状なす枠体を、その外周面を前記開口の内周面に
    当接状態に固定し、この枠体の内部を、仕切り枠によっ
    て複数の筒状をなす保持枠に分割し、各保持枠に、ケー
    ブルを収容する管路の連結端部分を挿入し、該連結端部
    分の外周面と前記保持枠の内周面との間に全周に亘って
    介在するゴム質素材からなる弾性支持部材を、前記連結
    端部分又は前記保持枠に固定し、該介在する弾性支持部
    材によって、連結端部分を保持枠に支持させ、該弾性支
    持部材が保持枠の内周面又は連結端部分の外周面に摺接
    しつつ、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能
    としてなり、又前記管路の連結端部分の外周面の内の下
    面と、保持枠の内周面の内の下端面との間に、連結端部
    分の重量を支える支持片を、固定状態又は非固定状態に
    介在させたことを特徴とするケーブル収容管路と枡部材
    との耐震連結構造。
  4. 【請求項4】 枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長
    さの筒状なす保持枠を、その外周面を前記開口の内周面
    に当接状態に固定し、該保持枠に、ケーブルを収容する
    管路の連結端部分を挿入し、該連結端部分の外周面と前
    記保持枠の内周面との間に全周に亘って介在するゴム質
    素材からなる弾性支持部材を、前記連結端部分又は前記
    保持枠に固定し、該介在する弾性支持部材によって、連
    結端部分を保持枠に支持させ、該弾性支持部材の外周面
    が保持枠の内周面又は連結端部分の外周面に摺接しつ
    つ、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能とし
    てなり、又前記管路の連結端部分の外周面の内の下面
    と、保持枠の内周面の内の下端面との間に、連結端部分
    の重量を支える支持片を、固定状態又は非固定状態に介
    在させたことを特徴とするケーブル収容管路と枡部材と
    の耐震連結構造。
  5. 【請求項5】 枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長
    さの筒状なす枠体を、その外周面を前記開口の内周面に
    当接状態に固定し、この枠体の内部を、仕切り枠によっ
    て複数の筒状をなす保持枠に分割し、各保持枠に、ケー
    ブルを収容する管路の連結端部分を挿入し、該連結端部
    分の外周面と前記保持枠の内周面との間に全周に亘って
    介在するゴム質素材からなる弾性支持部材を、前記連結
    端部分又は前記保持枠に固定し、該介在する弾性支持部
    材によって、連結端部分を保持枠に支持させ、該弾性支
    持部材が保持枠の内周面又は連結端部分の外周面に摺接
    しつつ、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能
    としたケーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造であ
    って、 前記 管路の端面の外縁部に沿ってその全周に切欠溝を設
    け、該切欠溝に、ゴム質素材からなる弾性支持部材を嵌
    入せしめ、該弾性支持部材を、管路の端面に当接状態の
    押え板と切欠溝との間で圧縮状態に拘束し、該弾性支持
    部材を、管路の連結端部分の外周面から突出する方向に
    膨出させ、この膨出部分を、保持枠の内周面と連結端部
    分の外周面との間に介在させ、該介在する弾性支持部材
    によって、連結端部分を保持枠に支持させ、該弾性支持
    部材の外周面が保持枠の内周面に摺接しつつ、前記連結
    端部分が保持枠の長さ方向に移動可能としたことを特徴
    とするケーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造。
  6. 【請求項6】 枡部材の側壁部に設けた開口に、所要長
    さの筒状なす保持枠を、その外周面を前記開口の内周面
    に当接状態に固定し、該保持枠に、ケーブルを収容する
    管路の連結端部分を挿入し、該連結端部分の外周面と前
    記保持枠の内周面との間に全周に亘って介在するゴム質
    素材からなる弾性支持部材を、前記連結端部分又は前記
    保持枠に固定し、該介在する弾性支持部材によって、連
    結端部分を保持枠に支持させ、該弾性支持部材の外周面
    が保持枠の内周面又は連結端部分の外周面に摺接しつ
    つ、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に移動可能とし
    たケーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造であっ
    て、 前記 管路の端面の外縁部に沿ってその全周に切欠溝を設
    け、該切欠溝に、ゴム質素材からなる弾性支持部材を嵌
    入せしめ、該弾性支持部材を、管路の端面に当接状態の
    押え板と切欠溝との間で圧縮状態に拘束し、該弾性支持
    部材を、管路の連結端部分の外周面から突出する方向に
    膨出させ、この膨出部分を、保持枠の内周面と連結端部
    分の外周面との間に介在させ、該介在する弾性支持部材
    によって、連結端部分を保持枠に支持させ、該弾性支持
    部材の外周面が保持枠の内周面に摺接しつつ、前記連結
    端部分が保持枠の長さ方向に移動可能としたことを特徴
    とするケーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造。
  7. 【請求項7】 保持枠の内周面にその周方向に環状溝を
    形成し、該環状溝に、ゴム質素材からなる弾性支持部材
    の基端側の部分を嵌着固定し、該弾性支持部材の先端側
    の部分を前記内周面に突設させ、この突出部分を、保持
    枠の内周面と連結端部分の外周面との間に介在させ、該
    介在する弾性支持部材によって、連結端部分を保持枠に
    支持させ、該弾性支持部材の外周面が連結端部分の外周
    面に摺接しつつ、前記連結端部分が保持枠の長さ方向に
    移動可能としたことを特徴とする請求項3又は4記載の
    ケーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造。
  8. 【請求項8】 弾性支持部材の外周面を保持枠の内周面
    に密接に接触させ、且つ連結端部分が移動する際にも、
    該外周面と保持枠の内周面との密接状態が維持されるよ
    うになしたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記
    載のケーブル収容管路と枡部材との耐震連結構造。
  9. 【請求項9】 保持枠の長さ方向の両端部分には、管路
    の連結端部分の移動量を規制するストッパ部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のケーブル
    収容管路と枡部材との耐震連結構造。
  10. 【請求項10】 保持枠の長さ方向の内方側の端部に
    は、押え板の先端側の部分と係合することにより管路の
    連結端部分の内方への移動量を規制する内側ストッパ部
    を設ける一方、保持枠の長さ方向の外方側の端部には、
    膨出部分と係合することにより管路の連結端部分の外方
    への移動量を規制する外側ストッパ部を設けたことを特
    徴とする請求項5又は請求項6記載のケーブル収容管路
    と枡部材との耐震連結構造。
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