JP2911296B2 - トリス(4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート化合物の製造法 - Google Patents

トリス(4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート化合物の製造法

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  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィン類の酸
化防止剤として広く使用されている、トリス(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソ
シアヌレートを含む一般式
【化3】 (式中、R1 は水素またはアルキルを、R2 はアルキル
を示す。)により表わされるトリス(4−ヒドロキシベ
ンジル)イソシアヌレート化合物を高収率に製造するた
めの改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトリス(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートの
製造方法としては、特公昭53−28438号公報が知
られている。これには常圧反応と加圧反応が記載されて
いるが、常圧反応は特に低収率でしかも目的物の純度も
低いという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来方法で好
適な触媒として使われているヘキサメチレンテトラミン
の場合、反応温度を110℃以上に上げる必要があるた
めにN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、N−メチルピロリドン等の高沸点溶媒を使用して
いるが、目的物の収率や純度が低いばかりでなく、使用
する溶媒の沸点が高いため、溶媒の回収操作や目的物の
乾燥操作に不利がある。一方、前記溶媒に比べ、沸点の
低いアセトニトリル溶媒を使用する例が開示されている
が、沸点が低すぎるため所望の反応温度である110℃
を確保するために、圧力容器を用い加圧反応を行なって
いる。しかしながら、これも工業的方法としては有利な
方法とはいえず、アセトニトリル溶媒による常圧低温度
反応が要望されていた。本発明は回収が容易なアセトニ
トリルまたはアルコール類を溶媒として用いて、反応を
行い〔化3〕の化合物を高収率、高品質で得ることを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、一般式
【化4】 (式中、R1 ,R2 は前記と同義である。)により表わ
される化合物、イソシアヌル酸およびホルムアルデヒド
類との反応で、溶媒にアセトニトリルまたはアルコール
類を用いて、溶媒の沸点以下の反応温度で反応が完結で
きる各種触媒について鋭意検討を重ねた結果、塩基性触
媒の内、トリエチルアミン、ピぺリジンまたはジ−n−
ブチルアミンを単独または併用使用することにより、再
結晶等の特別な精製操作を加えることなく、高純度、高
収率で〔化3〕の化合物が得られることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は〔化4〕の化合物、イ
ソシアヌル酸およびホルムアルデヒド類を塩基性触媒の
存在下、アセトニトリルまたはアルコール類を溶媒とし
て用い、反応させることを特徴とする〔化3〕の化合物
の製造法に関する。本明細書において、アルキルとは炭
素数1〜9個のアルキルを意味し、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブ
チル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、オクチル、
2−エチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブ
チル、第3級ノニルなどがあげられる。溶媒として使用
されるアルコール類としては炭素数1〜4個のアルコー
ルが好ましく、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコールが例示される。本発明方法においては、アル
コール類を溶媒として用いる方が安価であり、回収もよ
り容易であることから、工業的に価値がある。ホルムア
ルデヒド類としては、ホルムアルデヒドを放出する化合
物であり、ホルマリン、パラホルムアルデヒドなどがあ
げられる。溶媒にアセトニトリルを使用する場合、塩基
性触媒であるピぺリジンおよびジ−n−ブチルアミン
は、イソシアヌル酸1モルあたり3〜15モル%、好ま
しくは5〜10モル%使用する。触媒にトリエチルアミ
ンを用いる場合は、イソシアヌル酸1モルあたり20〜
200モル%、好ましくは50〜100モル%使用す
る。また、相乗効果による触媒活性を高める目的でピぺ
リジンまたはジ−n−ブチルアミンとトリエチルアミン
を併用して用いることもできる。その場合は、イソシア
ヌル酸1モルあたりトリエチルアミン20〜200モル
%とピぺリジン0.5〜3モル%またはジ−n−ブチル
アミン0.3〜2モル%、好ましくはトリエチルアミン
50〜100モル%とピぺリジン1〜2モル%またはジ
−n−ブチルアミン0.5〜1モル%使用する。溶媒と
してアルコール類を用いる場合には、塩基性触媒として
はジ−n−ブチルアミン単独、またはトリエチルアミン
との併用が好ましい。ジ−n−ブチルアミンを用いる場
合には、イソシアヌル酸1モルあたり10〜100モル
%、好ましくは20〜50モル%がよい。また、相乗効
果による触媒活性を高める目的でジ−n−ブチルアミン
とトリエチルアミンを併用して用いる場合は、イソシア
ヌル酸1モルあたりトリエチルアミン20〜200モル
%とジ−n−ブチルアミン1〜20モル%、好ましくは
トリエチルアミン50〜100モル%とジ−n−ブチル
アミン2〜10モル%がよい。反応は加圧下でも行われ
るが、常圧下の方が工業的である。反応温度は60〜8
3℃、望ましくは溶媒の還流温度である。反応時間は触
媒の使用量、および反応温度により異なるが通常1〜1
5時間程度である。溶媒は、無水の必要はなく水が含ま
れていてもよい。本発明において、〔化4〕の化合物お
よびホルムアルデヒド類をイソシアヌル酸に対して1〜
10モル%程度過剰に用いたときに最高収率を与えた。
【0006】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0007】実施例1 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール129.97
g、イソシアヌル酸25.8g、パラホルムアルデヒド
(純度92%)20.54g、アセトニトリル232.
2gおよび水25.8gをフラスコに入れ、ついでピぺ
リジン1.7gを加えて、攪拌しながら7時間加熱還流
を行った。ついで反応混合物を室温まで冷却したのち析
出物を濾取し、アセトニトリル水(水10%)100g
で洗浄したのち、乾燥して151.4gのトリス(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレートを白色の結晶性粉末として得た(収率
96.6%)。融点218.5〜220℃。高速液体ク
ロマトグラフィーによる純度98.8%。
【0008】実施例2 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール65g、イソ
シアヌル酸12.9g、パラホルムアルデヒド(純度9
2%)10.3g、アセトニトリル120gおよび水1
0gをフラスコに入れ、ついでジ−n−ブチルアミン1
gを加えて、攪拌しながら5時間加熱還流を行った。つ
いで反応混合物を実施例1と同様な処理を行なうことに
より、75gのトリス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートを白色の
結晶粉末として得た(収率95.6%)。融点218.
5〜220℃。高速液体クロマトグラフィーによる純度
99.1%。
【0009】実施例3 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール97.5g、
イソシアヌル酸19.4g、パラホルムアルデヒド(純
度92%)15.0g、アセトニトリル156gおよび
水30gをフラスコに入れ、ついでトリエチルアミン1
5gを加えて、攪拌しながら11時間加熱還流を行っ
た。ついで反応混合物を実施例1と同様な処理を行っ
て、112.0gのトリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートを白
色の結晶性粉末として得た(収率95.2%)。融点2
18〜220℃。高速液体クロマトグラフィーによる純
度99.4%。
【0010】実施例4 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール97.48
g、イソシアヌル酸19.36g、パラホルムアルデヒ
ド(純度92%)14.82g、アセトニトリル200
gおよび水30gをフラスコに入れ、ついでトリエチル
アミン15gおよびピぺリジン0.125gを加えて、
攪拌しながら5.5時間加熱還流を行った。ついで反応
混合物を実施例1と同様な処理を行って、112.5g
のトリス(3,5−ジ−tertr−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレートを白色の結晶性粉末
として得た(収率95.7%)。融点219〜220
℃。高速液体クロマトグラフィーによる純度99.1
%。
【0011】実施例5 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール129.97
g、イソシアヌル酸25.8g、パラホルムアルデヒド
(純度92%)20.54g、アセトニトリル232.
2gおよび水25.8gをフラスコに入れ、ついでトリ
エチルアミン10.1gおよびジ−n−ブチルアミン
0.26gを加えて、攪拌しながら3.5時間加熱還流
を行った。ついで反応混合物を実施例1と同様な処理を
行い、150.6gのトリス(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートを
白色の結晶性粉末として得た(収率96%)。融点21
9〜220℃。高速液体クロマトグラフィーによる純度
98.8%。
【0012】実施例6 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール130g、イ
ソシアヌル酸25.8g、パラホルムアルデヒド(純度
92%)20.5g、メタノール232.2gおよび水
25.8gをフラスコに入れ、ついでジ−n−ブチルア
ミン5.2gを加えて、攪拌しながら8時間加熱還流を
行った。ついで反応混合物を室温まで冷却したのち析出
物を濾取し、メタノール150gで洗浄したのち乾燥し
て、141.3gのトリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートを白
色の結晶性粉末として得た(収率90.1%)。融点2
16.5〜219℃。高速液体クロマトグラフィーによ
る純度96.0%。
【0013】実施例7 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール130g、イ
ソシアヌル酸25.8g、パラホルムアルデヒド(純度
92%)20.5g、エタノール232.2gおよび水
25.8gをフラスコに入れ、ついでジ−n−ブチルア
ミン5.2gを加えて、攪拌しながら7時間加熱還流を
行った。ついで反応混合物を室温まで冷却したのち析出
物を濾取し、エタノール150gで洗浄したのち乾燥し
て、146.8gのトリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートを白
色の結晶性粉末として得た(収率93.6%)。融点2
18〜219.5℃。高速液体クロマトグラフィーによ
る純度97.6%。
【0014】実施例8 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール130g、イ
ソシアヌル酸25.8g、パラホルムアルデヒド(純度
92%)20.5g、メタノール232.2gおよび水
25.8gをフラスコに入れ、ついでトリエチルアミン
10.1gおよびジ−n−ブチルアミン1.3gを加え
て、攪拌しながら8時間加熱還流を行った。ついで反応
混合物を実施例6と同様の処理を行って、148.8g
のトリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレートを白色の結晶性粉末と
して得た(収率94.9%)。融点217.5〜21
9.5℃。高速液体クロマトグラフィーによる純度9
7.0%。
【0015】実施例9 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール130g、イ
ソシアヌル酸25.8g、パラホルムアルデヒド(純度
92%)20.5g、エタノール232.2gおよび水
25.8gをフラスコに入れ、ついでトリエチルアミン
10.1gおよびジ−n−ブチルアミン0.65gを加
えて、攪拌しながら8.5時間加熱還流を行った。つい
で反応混合物を実施例7と同様の処理を行って、15
1.8gのトリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートを白色の結晶
性粉末として得た(収率96.8%)。融点218.5
〜220℃。高速液体クロマトグラフィーによる純度9
7.9%。
【0016】実施例10 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール102.8
g、イソシアヌル酸19.36g、パラホルムアルデヒ
ド(純度92%)16.0g、イソプロピルアルコール
200gおよび水15gをフラスコに入れ、ついでトリ
エチルアミン20gおよびジ−n−ブチルアミン1.5
gを加えて、攪拌しながら3.5時間加熱還流を行っ
た。ついで反応混合物を室温まで冷却したのち析出物を
濾取し、イソプロピルアルコール150gで洗浄後、乾
燥して、115.7gのトリス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート
を白色の結晶性粉末として得た(収率98.4%)。融
点219〜220.5℃。高速液体クロマトグラフィー
による純度98.3%。
【0017】実施例11 2−メチル−6−tert−ブチルフェノール104.
5g、イソシアヌル酸25.8g、パラホルムアルデヒ
ド(純度92%)20.74g、イソプロピルアルコー
ル270gおよび水20gをフラスコに入れ、ついでト
リエチルアミン27gおよびジ−n−ブチルアミン2.
0gを加えて、攪拌しながら10時間加熱還流を行っ
た。ついで反応混合物からイソプロピルアルコールを留
去した残査にアセトニトリル210gと水37gを加え
て攪拌した後、析出物を濾取し、アセトニトリル水(水
10%)150mlで洗浄後、乾燥して、116gのト
リス(3−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレートを白色の結晶性粉末と
して得た(収率88.1%)。融点157〜158℃。
高速液体クロマトグラフィーによる純度99.1%。
【0018】実施例12 2−メチル−6−tert−ブチルフェノール104.
5g、イソシアヌル酸25.8g、パラホルムアルデヒ
ド(純度92%)20.74g、アセトニトリル258
gおよび水30gをフラスコに入れ、ついでトリエチル
アミン27gおよびジ−n−ブチルアミン2.0gを加
えて、攪拌しながら3時間加熱還流を行った。反応液に
50%酢酸水36gを加えて触媒を中和後、55℃まで
冷却してこれにトリス(3−メチル−5−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート0.
2gを種晶として加えて15℃まで冷却した。析出物を
濾取し、アセトニトリル水(水15%)200mlで洗
浄後、乾燥して、112gのトリス(3−メチル−5−
tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシア
ヌレートを白色の結晶性粉末として得た(収率85.1
%)。融点158〜160℃。高速液体クロマトグラフ
ィーによる純度99.4%。
【0019】比較例1 特公昭53−28438号公報の実施例1の方法に従っ
て追試試験を行った。窒素置換したフラスコにイソシア
ヌル酸32.25g、2,6−ジ−tert−ブチル−
フェノール162.2g、パラホルムアルデヒド(純度
79.61%)28.3gおよび200mlのN,N−
ジメチルホルムアミドと20mlの水を仕込んだ。つい
で内容物を攪拌して1gのヘキサメチレンテトラミンを
加えて、攪拌しながら5時間、約112℃に加熱した。
ついで反応混合物を室温まで冷却し、メタノール100
mlを加えて析出物を濾取し、90%メタノール水溶液
100mlで洗浄した後、乾燥して、168.9gのト
リス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレートを白色の結晶性粉末として
得た(収率86.2%)。融点210〜216℃。高速
液体クロマトグラフィーによる純度93.6%。
【0020】比較例2 比較例1の方法で、N,N−ジメチルホルムアミドのか
わりにアセトニトリルを用いて反応を行った。窒素置換
したフラスコにイソシアヌル酸12.9 g、2,6−ジ
−tert−ブチルフェノール68.1g、パラホルム
アルデヒド(純度75.0%)12.6gおよび120
gのアセトニトリルと10gの水を仕込んだ。ついで内
容物を攪拌して1.7gのヘキサメチレンテトラミンを
加えて、攪拌しながら7時間、加熱還流を行った。この
反応では目的とするトリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートは得
られなかった。
【0021】比較例3 2,6−ジ−tert−ブチルフェノール130g、イ
ソシアヌル酸25.8g、パラホルムアルデヒド(純度
92%)20.5g、エタノール232.2gおよび水
25.8gをフラスコに入れ、ついでヘキサメチレンテ
トラミン0.8gを加えて、攪拌しながら10時間加熱
還流を行った。この反応でトリス(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
トは得られなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明方法により、トリス(4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート化合物が高収率、高純
度に、しかも工業的に有利に製造される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−273967(JP,A) 特公 昭53−28438(JP,B2) 米国特許4613642(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 251/34 CA(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1 は水素またはアルキルを、R2 はアルキル
    を示す。)により表わされる化合物、イソシアヌル酸お
    よびホルムアルデヒド類を塩基性触媒の存在下、アセト
    ニトリルまたはアルコール類を溶媒として用いて反応さ
    せることを特徴とする、一般式 【化2】 (式中、R1 ,R2 は前記と同義である。)により表わ
    されるトリス(4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレ
    ート化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 塩基性触媒として、トリエチルアミン、
    ピぺリジンまたはジ−n−ブチルアミンを使用すること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 塩基性触媒として、トリエチルアミンと
    ピぺリジンまたはトリエチルアミンとジ−n−ブチルア
    ミンを併用して使用することを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 アルコール類として、メタノール、エタ
    ノールまたはイソプロピルアルコールを使用することを
    特徴とする請求項1記載の方法。
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