JP2910765B1 - 放射線遮蔽窓の取付け構造 - Google Patents

放射線遮蔽窓の取付け構造

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Abstract

【要約】 【課題】放射線遮蔽窓としての機能の低下を招くことが
なく、しかも電磁波と中性子線との双方を十分に遮蔽す
ることができる放射線遮蔽窓の取付け構造を提供する。 【解決手段】放射線遮蔽壁2と該放射線遮蔽壁を貫通し
て設置される放射線遮蔽窓3との間隙を通過する放射線
Rを減衰させるための放射線遮蔽窓の取付け構造におい
て、前記間隙に放射線遮蔽補強材1を介装し、該放射線
遮蔽補強材1を、2層以上の電磁波遮蔽層Aと2層以上
の中性子遮蔽層Bとを、放射線遮蔽壁2の厚み方向zに
交互に積層して形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線遮蔽壁を貫通
して設置される放射線遮蔽窓の取付け構造に関し、特
に、遮蔽壁と遮蔽窓との間隙を通過する放射線を減衰さ
せるための遮蔽窓の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】核物理学や原子力エネルギーなどに関連
する施設では、種々の機器や部材が用いられているが、
これらの機器や部材のうち、放射線遮蔽窓は、放射線遮
蔽壁を貫通して設置される。放射線遮蔽窓は、放射線の
存在するホットサイドの観察を行うために透光性を持つ
必要があるが、同時に観察者が放射線遮蔽されたコール
ドサイドにいるために、窓自体が高い放射線遮蔽能力を
持つ必要がある。当然のことながら放射線の漏洩は許さ
れない。特に近年は原子力関連施設における放射線遮蔽
窓の需要が増加しているが、近年の特徴として、ガンマ
線等の電磁波と中性子とを同時に遮蔽する必要性が増加
している。
【0003】ところが、放射線遮蔽に有効な材料を考え
た場合、電磁波と中性子とでは放射線遮蔽に有効な材料
が異なる。電磁波に対して有効な材料は、一般に密度の
高い材料であり、従来から金属鉛、鉄等がよく使われて
いるが、これらの材料の中性子に対する遮蔽能力は低
い。一方中性子に対して有効な材料は、一般に散乱によ
るエネルギー吸収効率の高い水素を含むポリエチレン
材、アクリル材などの樹脂材料であるが、これらの材料
の電磁波に対する遮蔽能力は極端に低い。
【0004】電磁波と中性子とを同時に遮蔽する必要性
がある場合、遮蔽壁の材料としてはしばしば、コンクリ
ートが用いられている。そのなかでも、電磁波に対する
遮蔽能力を高くする必要がある場合には、密度の高い重
量コンクリートが用いられる。コンクリートや重量コン
クリートは、電磁波に対する鉛の遮蔽効果や、中性子に
対するポリエチレン材の遮蔽効果に比べると、それぞれ
の能力は低いものの、両放射線に対する遮蔽効果がある
程度のレベルにあるためである。
【0005】一方、遮蔽壁を貫通して設置される放射線
遮蔽窓は、電磁波と中性子の遮蔽に有効な材料を複数用
いることで、両放射線に対する遮蔽能力を高めている。
図6に放射線遮蔽窓の一例を示す。同図は電磁波と中性
子の両放射線の遮蔽が要求されている場合の放射線遮蔽
窓3の設計例の縦断面図である。放射線遮蔽窓3の透光
性材料としては、電磁波遮蔽に有効な材料として高密度
の鉛ガラス3a〜3d、中性子遮蔽に有効な材料として
アクリル材3eを用いている。また窓枠部分3fにおい
ては、電磁波遮蔽に対しては鉛等の重金属、中性子遮蔽
に対してはポリエチレン等の樹脂材料4を用いることで
両放射線に対する遮蔽能力を高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遮蔽壁
2がコンクリートのように単一材料によって形成されて
いる場合、上記のように電磁波と中性子のそれぞれの遮
蔽に有効な材料を用いるだけでは、次のような問題が生
じてくる。まず第1に適応できる放射線源S1,S2,S
3の位置に大きな制約が生まれてくる。例えば図6に示
すように、鉄板、鋳鉄等の金属で形成された遮蔽窓3の
枠部分3fは一般に中性子遮蔽能力が低いために、枠3
fのコールドサイド7側の露出部やホットサイド6側の
露出部にポリエチレン材4を補助的に加えることで、中
性子遮蔽能力を向上させる。しかしながら図6中放射線
1の行路に示すように、遮蔽壁2の壁面に垂直あるい
は垂直に近い行路に対する中性子遮蔽能力は、これで向
上するものの、同図中放射線R2,R3の行路に示すよう
に、壁面と斜めの行路の放射線を考えると、放射線R2
の行路では若干の電磁波遮蔽用ガラス3a〜3dを通過
するのみでコールドサイド7に達し、また、放射線R3
の行路では若干の重量コンクリート2と金属部分を通過
するのみでコールドサイド7に達してしまい、中性子に
対して十分な遮蔽は見込めない。従って、この構造で
は、放射線源が同図中S2あるいはS3に存在する場合に
は、放射線遮蔽に対応できないことになる。
【0007】次に、上記の問題に対応するために、図7
に示すようにポリエチレン材4のサイズを拡大すること
も考えられる。このように構成した場合、対応できる放
射線源S1,S2,S3の位置は拡大するものの、ポリエ
チレン材4が占有する壁上の面積が格段に大きくなって
しまう。一般に遮蔽壁2の近傍には多数の機器が近接し
て設置されるケースが多いために、他の機器との干渉が
大きな問題となってくる。このように従来の放射線遮蔽
窓の取付け構造では、ガンマ線等の電磁波と中性子線と
の両線種を十分に遮蔽することができず、また、十分に
遮蔽しようとすると放射線遮蔽窓としての機能を低下さ
せるおそれがあった。そこで本発明は、放射線遮蔽窓と
しての機能の低下を招くことがなく、しかも電磁波と中
性子線との双方を十分に遮蔽することができる放射線遮
蔽窓の取付け構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、すなわち、放射線遮
蔽壁と該放射線遮蔽壁を貫通して設置される放射線遮蔽
窓との間隙を通過する放射線を減衰させるための放射線
遮蔽窓の取付け構造において、前記間隙に放射線遮蔽補
強材を介装し、該放射線遮蔽補強材を、2層以上の電磁
波遮蔽層と2層以上の中性子遮蔽層とを、前記放射線遮
蔽壁の厚み方向に交互に積層して形成したことを特徴と
する放射線遮蔽窓の取付け構造である。
【0009】
【発明の実施の形態】2種の構成要素からなる構造体に
おいて、あらゆる方向に対して2つの構成要素を平均的
に含むためには、図1に示すように、2種の構成要素が
互いに直交するx,y,zの3方向について交互に配置
された構造が理想的である。現課題に対しては、電磁波
遮蔽層Aと中性子遮蔽層Bとを3次元的に交互に配する
ことにより、理想的な構造とすることができる。しか
し、コストを含めた現実問題として、このような構造を
製造することには障壁が多い。ただし、遮蔽壁の厚み方
向をz方向とし、z方向と直交する方向をx,y方向と
すると、放射線遮蔽補強材1の場合には、x−y面内で
の行路やこれに近い行路については遮蔽能力を落として
も特に問題は生じない。それ故、図2に示すように、電
磁波遮蔽層Aと中性子遮蔽層Bとを遮蔽壁の厚み方向z
に交互に配置した層状構造とすることができる。
【0010】但し層状構造を取る場合でも、層数が少な
いときには、斜めに入射する行路に対して中性子か電磁
波のどちらかに対して弱いパスが生じる。つまり、一方
の媒質ばかりを通過する行路が生じる。そこで層数を増
やすことにより、かなり広範囲にわたる入射角に対し
て、両放射線に対する遮蔽能力を保つことができる。こ
れを図3と図4によって説明する。図3は2層の電磁波
遮蔽層A1,A3と1層の中性子遮蔽層B2とを交互に配
置することによって放射線遮蔽補強材1を形成したもの
であり、放射線遮蔽補強材1のz方向の幅wはw=10
0mmとし、補強材1の厚みtはt=40mmとし、z
方向の幅wを2層の電磁波遮蔽層A1,A3と1層の中性
子遮蔽層B2とによって等分している。なお、補強材1
の厚みtとは、高さ方向yの間隙に配置されるときには
その高さ方向yの厚みtyであり、横方向xの間隙に配
置されるときにはその横方向xの厚みtxである。また
放射線Rは補強材1の幅方向の中心w/2と厚み方向の
中心t/2を通過するものとしている。
【0011】図3に示されるように、放射線Rの入射角
度がθ=0のときには、電磁波遮蔽層Aを通過する放射
線Rの行路長LAは、中性子遮蔽層Bを通過する放射線
の行路長LBの2倍となっている。先ず、補強材1の中
央に設置されているのは中性子遮蔽層B2であるから、
第2層の中性子遮蔽層B2を通過する放射線の行路長LB
に着目すると、放射線Rの入射角度θがz方向(w方
向)からt方向に傾くに従って、中性子遮蔽層B2を斜
めに通過することとなるから、行路長LBは徐々に増大
する。そしてこの傾向は、入射角度θが約50°に達す
るまで続く。
【0012】他方、第1,3層の電磁波遮蔽層A1,A3
についての行路長LA=LA1+LA3に着目すると、放射
線Rの入射角度θがz方向からt方向に傾くに従って、
各層A1,A3を斜めに通過することとなるから、各行路
長LA1,LA3とも長くなり、したがって全体の行路長L
Aは徐々に増大する。次いで、入射角度θが約22°を
越えると、第1層A1と第3層A3の外側の上端及び下端
を過ぎるから、第1層と第3層を通過する行路長LA1
A3が減少することとなり、したがって全体の行路長L
Aは徐々に減少する。そして入射角度θが約50°に達
すると、電磁波遮蔽層Aを通過する行路長LAは0にな
ってしまう。
【0013】以上のように図3に示す例では、放射線R
の入射角度θが約50°に達すると、電磁波遮蔽層Aを
通過する行路長LAがほぼ0になってしまう。なお当然
に、第1層と第3層とを中性子遮蔽層とし、第2層を電
磁波遮蔽層としたときには、入射角度θが約50°に達
したときに中性子遮蔽層を通過する行路長がほぼ0にな
ることとなる。すなわち電磁波遮蔽層と中性子遮蔽層の
うち、いずれか一方の層数が1層しかない補強材では、
電磁波遮蔽に効果のある材質と中性子遮蔽に効果のある
材質をバランス良く含んでいるとは言えない。
【0014】次に、図4は3層の電磁波遮蔽層A1
3,A5と2層の中性子遮蔽層B2,B4とを交互に配置
することによって放射線遮蔽補強材1を形成したもので
あり、補強材1の全体の寸法は図3の例と同じであり、
z方向の幅wを3層の電磁波遮蔽層A1,A3,A5と2
層の中性子遮蔽層B2,B2とによって等分している。同
図に示されるように、放射線Rの入射角度がθ=0のと
きには、電磁波遮蔽層Aを通過する放射線Rの行路長L
Aは、中性子遮蔽層Bを通過する放射線の行路長LBの3
/2倍となっている。
【0015】先ず、補強材1の中央に設置されているの
は電磁波遮蔽層A3であるから、第1,3,5層の電磁
波遮蔽層A1,A3,A5についての行路長LA=LA1+L
A3+LA5に着目すると、放射線Rの入射角度θがz方向
からt方向に傾くに従って、各層A1,A3,A5を斜め
に通過することとなるから、各行路長LA1,LA3,LA5
とも長くなり、したがって全体の行路長LAは徐々に増
大する。次いで、入射角度θが約22°を越えると、第
1層LA1と第5層LA5の外側の上端及び下端を過ぎるか
ら、第1層と第5層を通過する行路長LA1,LA5が減少
することとなり、したがって第3層を通過する行路長L
A3は増大するものの、全体の電磁波遮蔽層Aを通過する
行路長LAは徐々に減少する。次いで、入射角度θが約
34°を越えると、第1層と第5層を全く通過しなくな
るから、第3層を斜めに通過する分だけ、電磁波遮蔽層
Aを通過する行路長LAは徐々に増大する。そしてこの
傾向は、入射角度θが約63°に達するまで続く。
【0016】他方、第2,4層の中性子遮蔽層B2,B4
を通過する放射線の行路長LBに着目すると、放射線R
の入射角度θがz方向からt方向に傾くに従って、各層
2,B4を斜めに通過することとなるから、行路長LB
は徐々に増大する。次いで、入射角度θが約34°を越
えると、第2層B2と第4層B4の外側の上端及び下端を
過ぎるから、第2層と第4層を通過する行路長LB2,L
B4が減少することとなり、したがって全体の行路長LB
は徐々に減少する。そして入射角度θが約63°に達し
て初めて、中性子遮蔽層Bを通過する行路長LBは0に
なる。
【0017】以上のように、電磁波遮蔽層Aと中性子遮
蔽層Bとをいずれも2層以上含む補強材1とすることに
より、電磁波遮蔽に効果のある材質と中性子遮蔽に効果
のある材質とがバランス良く含まれることとなる。な
お、電磁波遮蔽層Aと中性子遮蔽層Bとの層数を無限大
とした場合には、入射角度θが約22°までは、LA
B=50/cosθとなり、入射角度θが約22°を
越えると、LA=LB=20/sinθとなる。この曲線
を図4中Cに示す。
【0018】以上より本発明では、電磁波遮蔽層Aと中
性子遮蔽層Bをそれぞれ2層以上設け、これらを交互に
配置した多層構造によって、放射線遮蔽壁補強材1を形
成することとしている。この構造により、補強材1を配
置しようとする放射線遮蔽壁と放射線遮蔽窓との限られ
た間隙において、電磁波と中性子との遮蔽を効率的に行
い、しかも線源Sがいずれの位置に配置されても放射線
Rを遮蔽することができることとなる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図5に示す。図5は重量
コンクリートで作られた放射線遮蔽壁2に設置された放
射線遮蔽窓3の縦断面図である。左側が放射線源S1
2,S3が存在するホットサイド6、右側が観測者5が
来るあるいは観測器(不図示)が設置されるコールドサ
イド7である。放射線遮蔽窓3は、4枚の放射線遮蔽ガ
ラス3a〜3dと、1枚のアクリル板3eと、これらの
ガラス3a〜3d及びアクリル3eを保持する枠3fか
ら構成される。他方、遮蔽壁2の開口部の内面には枠2
aが固定されており、放射線遮蔽窓3を枠2aの内部に
嵌め込んだ後に、枠2aと枠3fとがボルト締結され
る。放射線遮蔽窓3の枠3fは基本的には炭素鋼からな
るが、そのうちの中央部には、上記構造の放射線遮蔽補
強材1が配置されている。この実施例では電磁波遮蔽層
Aとして鉛を用い、中性子遮蔽層Bとしてポリエチレン
を用いている。
【0020】また同図中、R1,R2,R3で示す直線
は、放射線源S1,S2,S3から発する放射線の代表的
な行路を示す。なお、線源S1,S2,S3は、互いに異
なる線源であってもよいし、1つの線源が互いに異なる
場所に移動したものであってもよい。図5に示す本実施
例と図6に示す従来例とは、放射線遮蔽補強材1の有無
を除いて実質的に同等の設計となっているが、本実施例
の構成では放射線遮蔽補強材1を設けているために、あ
らゆる行路において電磁波および中性子の遮蔽に有効な
物質が含まれており、したがって高い放射線遮蔽能力を
有することが分かる。すなわち図6に示す従来例では、
放射線遮蔽窓3の枠部分3fのすべてにガンマ線遮蔽能
力の比較的高い炭素鋼を用いているために、ガンマ線に
対する遮蔽能力は、どの行路の放射線R1,R2,R3
対しても比較的高い。しかし枠3fを斜めに通過する放
射線R2,R3に対しては、中性子遮蔽に有効な材料がほ
とんど存在しないために、これらの行路の中性子遮蔽能
力が乏しい。
【0021】一方図5に示す本実施例では、同様の行路
2,R3上に中性子遮蔽に有効なポリエチレンが存在す
るために、この問題が解消されている。また、ポリエチ
レンを挿入したために低下する電磁波に対する遮蔽能力
も、これらの行路R2,R3に鉛が存在するために補強さ
れている。したがってこれまで述べた、ガンマ線等の電
磁波の遮蔽に有効な材料と中性子の遮蔽に有効な材料
を、それぞれ2層以上持つ多層構造部分を遮蔽壁2の厚
み方向zに設けることは、遮蔽構造全体の両線種に対す
る遮蔽能力を、限られた遮蔽壁2の使用面積内で、ガン
マ線等の電磁波と中性子両線種の遮蔽を効率的に行い、
しかも放射線源位置の適応範囲を格段に広げるために有
効である。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明により、新たに占有
する面積が小さく、広範囲な放射線源の位置に対して、
ガンマ線等の電磁波と中性子線との両放射線を有効に遮
蔽することができる放射線遮蔽窓の取付け構造が得られ
た。したがってこの放射線遮蔽窓の取付け構造を用いる
ことにより、放射線遮蔽セルあるいは遮蔽区域全体の設
計をより効率よく、他の機器と干渉することなく多機能
に設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線遮蔽補強材の原理的構造を
示す説明図
【図2】本発明による放射線遮蔽補強材の一実施例を示
す断面図
【図3】積層する層数が少ない比較例を示す(a)断面
図と、(b)放射線の入射角に対する行路長の関係を示
す説明図
【図4】積層する層数が多い実施例を示す(a)断面図
と、(b)放射線の入射角に対する行路長の関係を示す
説明図
【図5】本発明による放射線遮蔽窓の取付け構造の一実
施例を示す断面図
【図6】従来例による放射線遮蔽窓の取付け構造の一実
施例を示す断面図
【図7】別の従来例による放射線遮蔽窓の取付け構造の
一実施例を示す断面図
【符号の説明】
1…放射線遮蔽補強材 A…電磁波遮蔽層 B…中性子遮蔽層 2…放射線遮蔽壁 2a…枠 3…放射線遮蔽窓 3a〜3d…鉛ガラス 3e…アクリル 3f…枠 4…ポリエチレン 5…観察者 6…ホットサイド 7…コールドサイド S1〜S2…放射線源 R1〜R3…放射線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21F 7/02 G21F 3/00 G21F 7/03

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線遮蔽壁と該放射線遮蔽壁を貫通して
    設置される放射線遮蔽窓との間隙を通過する放射線を減
    衰させるための放射線遮蔽窓の取付け構造において、 前記間隙に放射線遮蔽補強材を介装し、 該放射線遮蔽補強材を、2層以上の電磁波遮蔽層と2層
    以上の中性子遮蔽層とを、前記放射線遮蔽壁の厚み方向
    に交互に積層して形成したことを特徴とする放射線遮蔽
    窓の取付け構造。
  2. 【請求項2】前記電磁波遮蔽層は、鉛によって形成さ
    れ、又は鉛を主成分とする材料によって形成された、請
    求項1に記載の放射線遮蔽窓の取付け構造。
  3. 【請求項3】前記中性子遮蔽層は、ポリエチレン若しく
    はアクリルによって形成され、又はポリエチレン若しく
    はアクリルを主成分とする材料によって形成された、請
    求項1又は2に記載の放射線遮蔽窓の取付け構造。
  4. 【請求項4】前記放射線遮蔽壁は、コンクリート又は重
    量コンクリートによって形成された、請求項1、2又は
    3に記載の放射線遮蔽窓の取付け構造。
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