JP2910577B2 - 画像による平均粒径計測方法 - Google Patents

画像による平均粒径計測方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属結晶組織の結晶粒
界を示す2次元画像より平均粒径を画像処理によって計
測する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属組織は結晶組織より形成され、結晶
粒の大きさは金属の強度耐疲労性、耐衝撃性、耐摩耗
性、潤滑性などを表す重要なパラメータとなっている。
結晶粒の大きさを表すものとして結晶粒度が用いられて
おり、JIS G 0551には鋼のオーステナイト結
晶粒度試験方法が規定され、JIS G 0552には
鋼のフェライト結晶粒試験方法が規定されている。粒度
測定方法の1つとして切断法があり、これは直交する2
本の直線を結晶粒の図に重ね、これらの線で切断される
結晶粒の数を数え、2本の直線の長さと、数えた数を所
定の式に代入することにより結晶粒度が得られる。これ
ら結晶粒度測定方法については、いくつかの方法が公表
されており、特公昭56−10580公報には比較的簡
単な構成で結晶粒度を算出する装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】材料によっては粒度よ
りも結晶粒の概略平均粒径を関連諸特性との関係で重視
する。ステンレス、アルミニウム、銅合金などでは概略
の平均粒径を求める要求が高いが、粒界が明瞭に表れな
いので測定が困難になっている。雑誌軽金属1988年
発行の頁54〜頁60にはアルミニウムのデンドライト
アームベース又はデンドライトセルサイズを計測する方
法が記載されている。これによるとデンドライトアーム
やデンドライトセルによって、結晶粒界が不明瞭なもの
の測定を人が目視によって行っている。図6は上記文献
の中の一例である。このように結晶粒界の途切れ部分が
多い像を前記の結晶粒度の画像解析による結晶粒度の算
出方法を準用して平均粒径を求めるには、途切れている
粒界部分を線の延長操作をして補充する必要があり、時
間がかかる。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑み、金属組織の
結晶粒の概略の平均粒径を画像処理により短時間に容易
に測定できる平均粒径計測方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、所定倍率に拡大された所定領
域の結晶組織を撮像して結晶組織画像とし、この結晶組
織画像の各走査線が粒界と交差する交差数nを求め、さ
らに各走査線の交差数nを全走査線について加算して全
交差数Nを求め、前記結晶組織画像の全画像面積を全交
差数Nに走査線間隔を乗じた値で割った値より平均粒径
を求める方法であって、前記結晶組織画像に異物が含ま
れる場合、この結晶組織画像より全ての異物を表す異物
画像面積を求め、前記結晶組織画像の全画像面積より前
記異物画像面積を差し引いた画像面積を前記全交差数N
に走査線間隔を乗じた値で割った値を平均粒径とする
のである。
【0006】
【0007】
【0008】また、請求項の発明では、前記結晶組織
画像より、しきい値を選定して粒界を消去し異物のみを
表示する2値画像を作成し、この2値画像より全ての異
物の画像面積を算出するものである。
【0009】また、請求項の発明では、前記結晶組織
画像より2値画像を生成し、この2値画像について収縮
処理をし、粒界を消去した時点で収縮処理を停止し、こ
の状態で残った全ての異物の画像面積を算出するもので
ある。
【0010】
【作用】請求項1の発明では、各走査線の粒界との交差
数nを全走査線について加算した全交差数Nを求める。
全画像面積は走査線の長さをH、走査線の間隔をΔ、走
査線の本数をvとするとΔvHで表される。各走査線の
長さを加算した全走査線の長さはvHで表され、平均粒
径は全走査線vHを全交差数Nで割った値vH/Nであ
り、これは分子,分母にΔを乗じたΔvH/(ΔN)に
等しい。この分子は全画像面積を表し、分母は全交差数
Nに走査線間隔Δを乗じた値となっている。全画像面積
は全画像に含まれる画素数から容易に求まり、分母のΔ
Nは、走査線に直交する線への粒界の投影長さとして容
易に求まるので平均粒径の算出が容易となる。この場合
粒界は面積のない線として取り扱われているが、実際は
面積、つまり幅を有するので、この幅は平均粒界の中に
含まれていることになる。そして、フェライト中のパー
ライトとか非金属介在物などの異物が混在する場合、こ
の異物を表す全ての異物画像面積を求め、全画像面積よ
り異物画像面積を差し引いた画像面積を全交差数Nに走
査線間隔Δを乗じた値で割った値より平均粒径を求め
る。これにより異物を除いた結晶組織の平均粒径が得ら
れる。この場合異物に粒界の面積を含める場合は、平均
粒径は粒界の幅を含まない寸法となり、異物に粒界の面
積を含める場合は、平均粒径は粒界の幅を含めた寸法と
なっている。
【0011】
【0012】
【0013】請求項の発明では、単なる粒界と、異物
を区別し、異物の画像面積を正確に求めるため、粒界と
異物の濃度の違いを利用し、しきい値を調整して異物の
みが2値画像で表されるようにし、その画像面積を算出
する。また、粒界像を消すので粒界像の幅を含めた結晶
粒径が求められる。
【0014】請求項の発明では、粒界を収縮処理し、
粒界を消去したところで、残った異物の画像面積を算出
する。しかし、結晶内の異物も周囲が粒界の幅の半分だ
け収縮した状態となるため、異物を小さく評価すること
になる。かつ、粒界像の幅を含めた平均粒径が求められ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本実施例を実施する装置の構成を示
すブロック図である。顕微鏡1には接眼レンズ部に撮像
用レンズを取り付け、この撮像レンズを通して撮像する
撮像装置16が取り付けられている。測定試料を載せる
ステージ17は、オートステージドライバ10からの信
号によりスタンドに設けたパルスモータで前後左右移動
させる平面移動機構18により平面位置調整が行われ、
オートフォーカスドライバ11により垂直移動機構19
を作動させてステージ17の上下方向の移動を行い、焦
点を合わせる。
【0016】A/D変換器2は撮像装置16からの入力
データをアナログからディジタルに変換し、入力バッフ
ァ3はこのディジタルデータを一時的に格納する。バス
4は信号の伝達を行い、プログラムメモリ5は本装置の
動作を規定するプログラムを格納し、CPU6はこのプ
ログラムに従い装置全体の制御を行う。
【0017】画像プロセッサ7は入力した画像データの
濃淡処理、2値化処理、画像解析等を行い、濃淡画像メ
モリ8は濃淡画像データを格納し、2値化メモリ9は2
値または多値化画像データを格納する。オートステージ
ドライバ10は、CPU6からの指示により測定試料を
載せるステージ17を平面移動機構18を制御してX,
Y方向に移動させ、測定試料の測定位置、領域の設定を
行う。オートフォーカスドライバ11は、CPU6より
垂直移動機構19への制御命令を受け、垂直移動機構1
9を制御し、自動的に焦点を合わせる。出力バッファ1
2は出力するデータを一旦格納し、D/A変換器13は
この出力データをディジタルよりアナログに変換し、C
RT14はこの出力データを画面に表示する。キーボー
ド15よりオペレーが指示やデータを入力する。
【0018】図2は粒界により識別される平均粒径を算
出する説明図である。測定対象の試料はその表面を研磨
機により鏡面仕上げされ、エッチング処理して顕微鏡1
にセットされ、撮像装置16により撮像される。得られ
た濃淡画像はシェーディング補正後2値化され、図2に
示すような粒界の2値画像が得られる。2値化する場合
のしきい値は地の結晶と粒界を識別する値とする。鋼の
フェライト結晶などの場合は地が白で、粒界を黒とし、
鋼オ−ステナイト結晶などの場合は地を黒とし、粒界を
白とするのが一般的である。以下の説明では特に指定し
ないかぎり地を白とし、粒界を黒とする。
【0019】図2は横(水平)方向の走査線i上におけ
る平均粒径の算出方法を示す。画面寸法は水平長さH,
垂直長さVであり、水平方向にh個、垂直方向にv個の
画素で構成されているものとする。水平方向の走査線は
水平方向のh個の画素上を1本の走査線で走査し、第1
走査線より第v走査線までのv本で全画面を水平方向に
走査する。なお、垂直方向の走査線は垂直方向v個の画
素上1本の走査線で走査し、第1走査線より第h走査線
までh本で全画面を垂直方向に走査する。水平方向i行
目の走査線を例にとり説明する。走査線iと粒界の交点
P1〜Pnを求め、その個数nを求める。走査線iの個
数なのでniとする。結晶はP1とPnの間にn−1個
あり、左端とP1の間の結晶およびPnと右端の間の結
晶をそれぞれ1/2の結晶とし、これを合わせて1個の
結晶とすればn個の結晶が存在する。つまり交点の数が
ni個あれば結晶の数もni個となる。走査線iの長さ
はHであるので、走査線iにおける水平方向の平均粒径
Hdmは次式で表される。 Hdm=H/ni ……(1)
【0020】水平方向の全ての走査線1〜vについて、
粒界との交点の合計値をNとすると、Nは次式で表され
る。 N=Σni,(i=1〜v) ……(2) また、水平方向の全ての走査線の合計長はvHであるの
で水平方向の平均粒径HDmは次式で表される。 HDm=vH/N ……(3)
【0021】走査線iと粒界との交点P1〜Pnの数n
iは、走査線i上に並んだ白,黒の画素について、その
変化回数より求める。粒界が黒画素で表されているとす
ると、結晶を表す白画素より黒画素に変化した回数(又
は黒画素より白画素に変化した回数)を求める。図2の
(a)は走査線i上の画素の濃淡(白と黒)を示し、こ
の立ち上がり(または立ち下がり)回数を計数する。な
お、このように立ち上がり(または立ち下がり)の回数
を計数する場合は、2値画像を作成しなくても、撮像に
よって直接得られる濃淡画像から立ち上がり(または立
ち下がり)の回数を計数することができる。
【0022】走査線と粒界の交点の数を求める方法とし
て画像処理でよく用いられる投影を用いることができ
る。図3(A)は垂直方向投影長PjVを示し、(B)
は水平方向投影長PjHを示す。垂直方向投影長PjV
は、光を水平に投光したとき、垂直方向の成分に生じる
垂直方向の影の長さを合計した値で、左側のように円板
ではその垂直方向の長さ(直径)がPjVとなるが、右
側のように開口が設けられていると、外径aと開口の直
径bとの合計値がPjVとなる。また中央のようにU字
型の場合はa+bがPjVとなる。水平方向投影長Pj
Hは光を垂直に投光したとき、水平方向の成分に生じる
水平方向の影の長さを合計した値である。
【0023】図4は投影長により平均粒径を算出する一
例を示す。粒界を単純化し、図のように垂直方向には5
本の曲線で表せるものとする。走査線i上では粒界は黒
画素で表され、地の結晶は白画素で表されている。この
場合、PjVは、 PjV=5vΔ ……(4) ここで5は5本の粒界を示し、vは水平方向の走査線の
数、Δは走査線の間隔を示す。
【0024】走査線の全長は走査線の長さHに走査線の
全数vを乗じたvHである。また、全交差数Nは走査線
1本当たり5個であり、走査線は全部でv本であるの
で、 N=5v ……(5) 故に(3)式は次のようになる。 HDm=vH/N=ΔvH/(ΔN)=VH/(5Δv)=Fa/PjV ……(6) ここでFaはVHで画像の全面積を示す。
【0025】図4は垂直方向投影長PjVを説明するた
め粒界曲線の簡単な例を示したが、実際の粒界曲線は枝
分かれしたり合流したりして複雑な形状となっている。
しかし、PjVは次式で表され、容易に計算できる。 PjV=ΔN=ΔΣni,(i=1〜v) ……(7)
【0026】上述の説明は、水平方向の平均粒径につい
て述べたが、垂直方向の平均粒径についても同様に算出
することができる。この場合、走査線は垂直方向とし、
垂直方向の走査線数をh,その間隔をΔ′とすれば次式
が成り立つ。 垂直方向平均粒径VDm=Fa/PjH ……(8) PjH=Δ′N=Δ′Σni,(i=1〜h) ……(9) ここでFaは(6)式と同じくVHで表され画像の全面
積を表し、niはi番目の垂直方向の走査線における粒
界との交点数である。
【0027】以上のようにして求めた水平方向平均粒径
HDmと垂直方向平均粒径VDmとの相加平均をとるこ
とにより、全体平均粒径GDmを得ることができる。 GDm=(HDm+VDm)/2 ……(10)
【0028】(6)式、(8)式で表される粒径は、粒
界の面積を考慮していない。つまり、これらの式から算
出された平均粒径は粒界の幅を含めた粒径となってい
る。
【0029】金属組織には異物が混入することが多い。
これらの異物は粒界に沿って混入することが多く、異物
としては非金属介在物とかフェライト内のパーライトな
どがある。これらの異物は、2値画像に粒界と同じよう
に現れ、粒界が黒の時は黒く、地が黒で粒界が白の時は
白く現れる。図5は異物が混入した平均粒径の算出方法
を説明する図である。同図においてQ1〜Q3は異物で
あり、この存在により結晶粒の大きさが小さくなる。粒
径もそれに応じて小さくなるため、これら異物Q1〜Q
3の面積を結晶粒から除く。このような異物の混入の外
にQ4に示すように本来P1で交差する粒界が途切れる
場合もある。この場合平均粒径が大きく算出される。
【0030】図5の(a)は、粒界の途切れや異物の混
入がない場合の走査線i上の白黒画素の濃度レベルを示
し、白画素より黒画素への立ち下がり(または黒画素よ
り白画素への立ち上がり)で粒界の交点を検出する方法
を示す。(b)は粒界の途切れと異物の混入が生じたと
きの白黒レベルを示す。Q1では立ち下がり位置は変化
せず、Q2で立ち下がり位置が変化する。しかし、いず
れも交差数は(a)と同じである。Q3の場合、交差点
P5′が増加し、Q4で交差点P1が消滅している。こ
のようにQ3,Q4のように対で現れる場合は平均粒径
への影響は互いに相反する方向なので、影響が少なくな
るが、対でない場合は誤差となる。図6は結晶粒界の途
切れ部分の多い結晶像を例示する図である。このように
途切れが多くなると平均粒径の算出に影響が出てくる。
しかし、平均粒径測定の目的は強度特性の概略評価にあ
るので図5や図6に示すような粒界像の途切れによる誤
差は実用上影響ない。
【0031】異物が混入された場合、全ての粒界の面積
と異物の面積との合計面積qを全画像面積Faから差し
引くことにより、水平方向平均粒径、垂直方向平均粒径
を次のように修正する。 水平方向平均粒径 HDm=(Fa−q)/PjV ……(11) 垂直方向平均粒径 VDm=(Fa−q)/PjH ……(12)
【0032】図7は異物が粒界に混在する場合の一例を
示す図である。結晶内に発生する異物22もあるが、大
部分の異物22は粒界21に発生する。粒界21には途
切れ23も発生する。なお、異物22に記入された破線
は後述する収縮処理をしたときの異物22の収縮範囲を
示したものである。
【0033】(11)式,(12)式において、粒界の
面積と異物の面積の合計面積qを用いるのは、図7に示
すように2値画像では粒界21と異物22は共に黒とし
て表されるので、黒の面積を積算するためである。しか
し、異物の影響を正確に表すためには異物だけの面積
q′を求める必要がある。この場合粒界は面積のない線
だけの存在として評価することになる。異物だけの面積
q′を求める方法として、粒界21と異物22の濃度の
差を利用する。結晶組織の濃淡画像において、粒界21
は異物よりも白に近いので、しきい値を粒界21と異物
22の濃度レベルの中間にして2値画像を作成すると、
粒界21を除いた異物22だけを表す黒画像を得ること
ができる。この黒画像の面積を積算することにより異物
だけの面積q′を得ることができる。
【0034】このようにして粒界の影響を除いた異物だ
けの面積をq′とすると(11),(12)式は次のよ
うになる。 水平方向平均粒径 HDm=(Fa−q′)/PjV ……(13) 垂直方向平均粒径 VDm=(Fa−q′)/PjH ……(14)
【0035】なお、異物だけの面積q′を近似的に算出
する方法として収縮処理により粒界を消去させる方法が
ある。図7を用いて、この方法を説明すると、2値画像
で黒く表示される粒界21と異物22に対して収縮処理
を行い、外周から収縮して粒界21が消滅した時で収縮
処理を停止する。このようにすると、粒界21は消滅す
るが、異物22の周囲も破線で示すように粒界21の幅
の半分の幅まで収縮するので、異物22の面積も小さく
なる。この異物22の面積の積算値を異物のみの面積
q′の近似値として用いる。この方法は粒界の幅が狭い
時は、異物22の面積の収縮量も少なくなり有効な方法
である。
【0036】上述した実施例では、地を白、粒界、非金
属介在物などの異物を黒として説明したが、白黒反転処
理は容易に行えるので、地を黒、粒界を白とする場合も
同様に実施することができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は画像の全面積を垂直または水平投影長で割ることによ
り、水平方向平均粒径または垂直方向平均粒径を容易に
算出することができる。また、異物などが混入している
場合にも、この修正を容易に行うことができる。粒径の
測定は概略の粒径を速やかに行うことが目的であり、現
実の結晶粒の像でしばしば見られる粒界像が途切れた像
についても実用上の誤差を許容すれば速やかに測定でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を実施する装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】粒界の平均粒径を算出する説明図である。
【図3】垂直方向および水平方向投影長を説明する図で
ある。
【図4】投影長により平均粒径を算出する一例を示す図
である。
【図5】異物が混入した時の粒径を算出する場合の説明
図である。
【図6】結晶粒界の途切れ部分の多い結晶像を例示する
図である。
【図7】異物が粒界に混在する状況および粒界の途切れ
状況の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 顕微鏡 6 CPU 7 画像プロセッサ 8 濃淡画像メモリ 9 2値化メモリ 10 XYオートステージドライバ 11 オートフォーカスドライバ 14 CRT 16 撮像装置 17 ステージ 18 平面移動機構 19 垂直移動機構 21 粒界 22 異物 23 途切れ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定倍率に拡大された所定領域の結晶組
    織を撮像して結晶組織画像とし、この結晶組織画像の各
    走査線が粒界と交差する交差数nを求め、さらに各走査
    線の交差数nを全走査線について加算して全交差数Nを
    求め、前記結晶組織画像の全画像面積を全交差数Nに走
    査線間隔を乗じた値で割った値より平均粒径を求める
    法であって、前記結晶組織画像に異物が含まれる場合、
    この結晶組織画像より全ての異物を表す異物画像面積を
    求め、前記結晶組織画像の全画像面積より前記異物画像
    面積を差し引いた画像面積を前記全交差数Nに走査線間
    隔を乗じた値で割った値を平均粒径とすることを特徴と
    する画像による平均粒径計測方法。
  2. 【請求項2】 前記結晶組織画像より、しきい値を選定
    して粒界を消去し異物のみを表示する2値画像を作成
    し、この2値画像より全ての異物の画像面積を算出する
    ことを特徴とする請求項記載の画像による平均粒径計
    測方法。
  3. 【請求項3】 前記結晶組織画像より2値画像を生成
    し、この2値画像について収縮処理をし、粒界を消去し
    た時点で収縮処理を停止し、この状態で残った全ての異
    物の画像面積を算出することを特徴とする請求項1記載
    の画像による平均粒径計測方法。
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