JP2908913B2 - アンチロックブレーキ用モジュレータのクランク角制御装置 - Google Patents

アンチロックブレーキ用モジュレータのクランク角制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のブレーキ制御モ
ジュレータに配設されるクランクの回動範囲を制御する
アンチロックブレーキ用モジュレータのクランク角制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には最適なブレーキ制御を行うため
に、アンチロックブレーキ用モジュレータ等のブレーキ
制御装置が搭載されたものがある。
【0003】このブレーキ制御装置は走行中の車輪の回
転速度と車体速度とからスリップ率を演算し、このスリ
ップ率に基づいて車体に最適な制動を施すものである。
【0004】この場合、例えば、前記スリップ率情報に
基づいてサーボモータがクランクを偏位させ、該クラン
クがエキスパンダピストンを介してカットバルブを開閉
することにより、キャリパシリンダに作用する油圧力を
制御する。該油圧力によってキャリパシリンダは車輪の
制動を行う。
【0005】このとき、前記クランクの回動有効範囲は
上限位置および下限位置に予め螺着されたストッパ部材
で設定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術におけるクランクの可動範囲の上限位置および
下限位置をストッパ部材によって設定する方法では、ク
ランクの回動有効範囲は車両の車種毎に異なるため、ア
ンチロックブレーキ用モジュレータにおける前記ストッ
パ部材を配設する位置を車種毎に設定しなければならな
い。このため、クランクを備えるアンチロックブレーキ
用モジュレータを車種毎に専用に製作しなければならな
いという問題があった。
【0007】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたものであって、同一のアンチロックブレ
ーキ用モジュレータを複数機種の車両のブレーキ制動モ
ジュレータに使用することのできるアンチロックブレー
キ用モジュレータのクランク角制御装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、クランクを介してエキスパンダピストン
を変位させブレーキ油圧を制御するアンチロックブレー
キ用モジュレータに装着されて前記クランクの制御を行
う装置であって、前記クランクの許容偏位範囲内であっ
て、前記アンチロックブレーキ用モジュレータが搭載さ
れる車両に適応して設定される前記クランクの偏位角の
最大値を記憶する最大クランク角記憶手段と、前記クラ
ンクの偏位角を検出するクランク角検出手段と、車輪の
回転速度を検出する車輪速度検出手段と、前記クランク
の偏位角情報と車輪の回転速度情報とから制御クランク
角を演算するクランク角演算手段と、前記記憶された最
大クランク角と、前記クランク角演算手段から出力され
る制御クランク角とを比較する比較手段と、前記制御ク
ランク角が前記最大クランク角以下の場合に、クランク
を制御クランク角で制御し、制御クランク角が最大クラ
ンク角よりも大きい場合に、クランクを最大クランク角
で制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係るアンチロックブレーキ用モジュレ
ータのクランク角制御装置では、クランク角演算手段が
クランクの偏位角情報と車輪の回転速度情報とから演算
した制御クランク角と、クランク角記憶手段に予め記憶
された最大クランク角とを比較手段が比較する。
【0010】前記比較手段から出力される比較結果によ
って制御手段は制御クランク角を示す情報または最大ク
ランク角を示す情報に基づき前記クランクを制御する。
【0011】この場合、制御クランク角が最大クランク
角よりも大であるとき、制御手段は最大クランク角とな
るようにクランク角を制御するため、クランクの偏位角
は予め設定された最大クランク角を越えることがない。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係るアンチロックブレーキ用
モジュレータのクランク角制御装置について好適な実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0013】図1は本発明に係るアンチロックブレーキ
用モジュレータのクランク角制御装置を実施する自動二
輪車10の概略外観図である。該自動二輪車10は本体
部12と、ハンドル部14と、前輪部16と、後輪部1
8とを備える。
【0014】図2は図1に示す自動二輪車10に配設さ
れるブレーキ制御システムの一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【0015】図中、参照符号20はブレーキ制御システ
ムを示し、該ブレーキ制御システム20は前輪部16に
配設されるディスクプレート22と、ハンドル部14に
取着されるブレーキレバー24と、本体部12の後部座
席付近に配設されるコントロールユニット26、および
ハンドル部14の直下にあって本体部12に配設される
前輪部16用のモジュレータ28とを備える。
【0016】前輪部16のディスクプレート22には車
輪速度検出センサ30および車輪を制動するキャリパシ
リンダ32が取着され、車輪速度検出センサ30はコン
トロールユニット26と電気的に接続される。
【0017】モジュレータ28を構成する直流モータ3
4にはピニオン36が軸着し、このピニオン36にギヤ
38が噛合する。ギヤ38はクランク軸40に軸支され
ており、前記クランク軸40にはクランクアーム42を
介してクランクピン44の一端部が偏心して連結され
る。また、クランクピン44の他端部にはクランクアー
ム46が連結されており、このクランクアーム46に位
置検出器としてのポテンショメータ50が取着される。
【0018】前記クランクピン44にはカムベアリング
52が回転自在に装着され、このカムベアリング52は
スプリング収納部54に収納されたリターンスプリング
56の作用下に上限位置方向に押圧される。さらに、カ
ムベアリング52には前記リターンスプリング56の押
圧位置と対称の位置にエキスパンダピストン58が当接
する。
【0019】従って、前記エキスパンダピストン58は
カムベアリング52の上下動に伴って上下に変位し、カ
ットバルブ60の開閉を行う。
【0020】前記エキスパンダピストン58の上部には
カットバルブ60を内蔵したカットバルブ収納部62が
配設され、該カットバルブ収納部62の入力ポート64
には通路66を介してマスタシリンダ68が接続され、
カットバルブ収納部62の出力ポート70には通路72
を介して前記キャリパシリンダ32が接続される。
【0021】すなわち、マスタシリンダ68とキャリパ
シリンダ32とは通路66、モジュレータ28および通
路72を介して相互に接続され、且つ、この経路には油
圧用のオイルが充填される。前記マスタシリンダ68は
ブレーキレバー24の操作により発生した油圧力の調節
を行い、この油圧力をカットバルブ収納部62に伝達す
るものであり、キャリパシリンダ32は前記カットバル
ブ収納部62に配設されるカットバルブ60が開かれる
ことにより伝達された油圧力に基づいてディスクプレー
ト22に制動力を付与するものである。
【0022】コントロールユニット26は車輪速度検出
センサ30から読み取った車輪速度情報およびクランク
ピン44の位置を示すポテンショメータ50の出力値に
基づいて直流モータ34を駆動制御する。
【0023】図3はモジュレータ28の一部縦断面説明
図である。
【0024】図中、参照符号76はカムベアリング52
の上限位置を設定するストッパピンであり、参照符号7
8はカムベアリング52の機械的な偏位範囲の下限位置
に設けられたストッパピンである。カムベアリング52
が装着されたクランクピン44(図2参照)は直流モー
タ34の作用下に上限位置と下限位置との間を回動偏位
可能である。
【0025】以上、前輪部16に配設されるブレーキ制
御システム20の構成について説明したが、後輪部18
においては前記ブレーキ制御システム20と同様のブレ
ーキ制御システム21が配設される。図1において、参
照符号29は後輪部18のモジュレータを示し、前記後
輪部18はディスクプレート23と、車輪速度検出セン
サ31と、キャリパシリンダ33とを備える。
【0026】図4はコントロールユニット26の制御構
成を示すブロック図である。
【0027】コントロールユニット26は前輪部16の
車輪速度検出センサ30および後輪部18の車輪速度検
出センサ31の出力値から車輪の回転速度を演算する車
輪速度演算回路80と、この車輪の回転速度から車体の
走行速度を演算推定する車体速演算回路82と、該車体
の走行速度と前記車輪の回転速度とにより車輪のスリッ
プ率を求めるスリップ率演算回路84と、前記スリップ
率から自動二輪車10を好適に制御するための前輪部1
6、後輪部18の加減速度を演算する車輪加減速演算回
路86とを備える。
【0028】さらに、コントロールユニット26は前記
車輪加減速演算回路86が求めた車輪の加減速データか
らキャリパシリンダ32、33に付与されるブレーキ液
圧の増減圧を決定するブレーキ液圧増減圧決定回路88
と、該ブレーキ液圧の増減圧に基づいてモジュレータ2
8のクランクピン44の位置を上昇または下降させる偏
位量をクランク角として求めるクランク角増減量決定回
路90とを有する。
【0029】コントロールユニット26はモジュレータ
28のクランクピン44の位置情報を検出するポテンシ
ョメータ50の出力をデジタル値に変換するA/D変換
回路92と、該クランクピン44の位置情報と前記クラ
ンク角増減量決定回路90の出力値とから、次なるクラ
ンクの制御位置を示す情報、いわゆる、制御クランク角
θtを求めるクランク角演算回路94と、クランク角作
動範囲リミッタ回路96と、直流モータ34の駆動回路
98とを備える。
【0030】前記駆動回路98はパルスのデューティを
決定するデューティ決定回路100と、このデューティ
決定回路100によって決定されたデューティに基づい
てパルス列を生成するPWM回路102と、該パルス列
に従って直流モータ34を駆動するモータドライバ10
4とから構成される。
【0031】図5にクランク角作動範囲リミッタ回路9
6の構成ブロック図を示す。
【0032】クランク角作動範囲リミッタ回路96は当
該自動二輪車10のクランクの回転角の最大値、いわゆ
る、最大クランク角θsを予め記憶する最大クランク角
記憶回路106と、この最大クランク角θsとクランク
角演算回路94から出力される制御クランク角θtとを
比較する比較回路108と、前記比較回路108の比較
結果によって最大クランク角θsまたは制御クランク角
θtを選択する選択回路110とを有する。
【0033】この場合、クランク角演算回路94の出力
端子は比較回路108の一方の入力端子および選択回路
110の第1の入力端子に接続され、最大クランク角記
憶回路106の出力端子は比較回路108の他の入力端
子および選択回路110の第2の入力端子に接続され、
比較回路108の出力端子は選択回路110の第3の入
力端子に接続される。選択回路110の出力端子は駆動
回路98の入力端子に接続される。
【0034】以上のように構成される自動二輪車10に
おいて、ブレーキ制御システム20の走行中の作用につ
いて図1乃至図6を参照しながら説明する。
【0035】通常制動時には、リターンスプリング56
の弾発力によってクランクピン44はストッパピン76
によって設定された上限位置に保持され、クランクピン
44に装着されたカムベアリング52がエキスパンダピ
ストン58を押し上げた状態を形成している(図3参
照)。これにより、カットバルブ60がエキスパンダピ
ストン58によって押し上げられ、入力ポート64と出
力ポート70とが連通している。 そこで、ブレーキレ
バー24が把持されることによりマスタシリンダ68が
付勢され、このマスタシリンダ68によって発生したブ
レーキ油圧は、通路66、入力ポート64、連通孔7
5、出力ポート70および通路72を介してキャリパシ
リンダ32に伝達され、前輪部16および後輪部18の
制動が行われる。
【0036】このとき、出力ポート70側のブレーキ油
圧がエキスパンダピストン58を押し下げるように作用
するが、このエキスパンダピストン58と当接している
カムベアリング52がリターンスプリング56によって
前記ブレーキ油圧の作用方向とは反対方向に押圧されて
いるために、前記エキスパンダピストン58は変位する
ことはない(図3参照)。
【0037】一方、コントロールユニット26の車輪速
度演算回路80は車輪速度検出センサ30および車輪速
度検出センサ31によって検出された前輪部16および
後輪部18の回転速度を示す情報に基づいて、回転速度
を演算し、該車輪の回転速度の情報から車体速演算回路
82は車体の走行速度を推定する。
【0038】スリップ率演算回路84は前記車体の走行
速度と前輪部16および後輪部18の車輪速度とから車
輪のスリップ率を演算し、該演算結果が入力された車輪
加減速演算回路86は車輪の加減速値、例えば、減速値
ΔVを求め、この車輪の減速値ΔVからブレーキ液圧増
減圧決定回路88はキャリパシリンダ32のブレーキ液
圧の減圧値ΔPを演算する。
【0039】前記ブレーキ液圧の減圧値ΔPによってク
ランク角増減量決定回路90はクランクを押し下げる方
向の偏位量Δθを求めてクランク角演算回路94に対し
て出力する。該クランク角演算回路94はクランクピン
44の上限位置からの偏位角θcをA/D変換回路92
を介してポテンショメータ50から読み取り、前輪部1
6を減速値ΔVだけ加速するためのクランクピン44の
制御クランク角θtを演算して、該演算結果θtをクラ
ンク角作動範囲リミッタ回路96に対して出力する(図
4参照)。
【0040】クランク角作動範囲リミッタ回路96の比
較回路108は前記制御クランク角θtと、最大クラン
ク角記憶回路106から出力される予め設定された最大
クランク角θsとを比較して、この比較結果を示す信号
を選択回路110の第3の入力端子に出力する。
【0041】前記比較結果がθt>θsであれば選択回
路110は最大クランク角記憶回路106から第2の入
力端子に入力された最大クランク角θsを選択して駆動
回路98に対して出力し、θt<θsであればクランク
角演算回路94から第1の入力端子に入力された制御ク
ランク角θtを選択して駆動回路98に対して出力する
(図5参照)。
【0042】この場合、例えば、比較結果がθt<θs
であると、選択回路110からは制御クランク角θtが
出力され、この制御クランク角θtに基づいて駆動回路
98のデューティ決定回路100はパルスのデューティ
を決定し、前記決定されたデューティに従ってPWM回
路102が生成するパルス幅変調されたパルス列はモー
タドライバ104に入力される。
【0043】このモータドライバ104は前記パルス幅
変調されたパルス列によって直流モータ34を駆動する
ことにより、クランクピン44を制御クランク角θtの
位置まで偏位させる(図3参照)。
【0044】すなわち、直流モータ34が回転すること
により、ピニオン36が回転して、該ピニオン36と噛
合するギヤ38およびこのギヤ38にクランク軸40を
介して固着されたクランクアーム42が回転し、前記ク
ランクアーム42に係着するクランクピン44が上限位
置から下限位置方向に偏位する。
【0045】このクランクピン44の偏位により、カム
ベアリング52が下降し、エキスパンダピストン58に
作用するブレーキ油圧が直流モータ34のトルクに加算
されるように働くため、エキスパンダピストン58はカ
ムベアリング52を押圧して速やかに下降する。
【0046】エキスパンダピストン58が所定量下降す
ると、カットバルブ60が連通孔75を閉塞し、これに
よって、入力ポート64および出力ポート70間が遮断
され、前記エキスパンダピストン58がさらに下降する
と、出力ポート70側の体積が増大してキャリパシリン
ダ32に付与される油圧が減少し、例えば、前輪部16
の制動力が減少する。
【0047】この結果、前輪部16の制動力を十分に減
少させることが可能となる。前輪部16の制動力が十分
に減少されると直流モータ34に対する給電が停止さ
れ、クランクピン44がリターンスプリング56の弾発
力で上限位置に復帰してブレーキ油圧は再び増加する。
以上のように、直流モータ34の付勢および滅勢により
ブレーキ油圧が制御され、前輪部16の制動を制御する
ことができる。
【0048】一方、比較結果がθt>θsの場合には、
選択回路110は最大クランク角θsを駆動回路98に
対して出力し、これによって直流モータ34が駆動され
る。この結果クランクピン44の偏位角は最大クランク
角θsに制限される。
【0049】以上説明したように、最大クランク角記憶
回路106に最大クランク角θsとクランク角演算回路
94から出力される制御クランク角θtとを比較回路1
08で比較し、制御クランク角θtが設定された最大ク
ランク角θsよりも大であるとき、選択回路110は最
大クランク角θsを選択して、この最大クランク角θs
を制御情報として駆動回路98に出力するため、クラン
クピン44は設定された最大クランク角θsよりも下方
まで偏位することがない。
【0050】この場合、最大クランク角記憶回路106
に記憶される最大クランク角θsは変更が容易であるた
め、車種によって予め決定されている最大クランク角θ
s1およびθs2 等を設定することができる(図3参
照)。なお、図3において、ストッパピン78は最大ク
ランク角θs2 に設定されている。
【0051】従って、最大クランク角θsが最大クラン
ク角θs2 以下の車両に対して上記モジュレータ28を
適用することができ、単一機種のモジュレータ28を複
数車種のブレーキ用モジュレータとして共用することが
可能となり、モジュレータ28の製造コストを削減する
ことができる。
【0052】さらに、車両の組立の際にモジュレータ2
8の機種の確認を行う必要がないため、組立作業を確
実、且つ、迅速に行うことができる。
【0053】上記の実施例においては前車輪16の場合
を例に説明したが、後車輪18の場合も同様に制御する
ことが可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明に係るアンチロックブレーキ用モ
ジュレータのクランク角制御装置では、制御クランク角
と最大クランク角とを比較手段によって比較して、制御
クランク角が最大クランク角よりも大であるとき、最大
クランク角で制御を行うため、クランクの偏位角は予め
設定された最大クランク角を越えることがない。
【0055】従って、最大クランク角が車種毎に異なる
場合であっても、車種毎に異なる最大クランク角をクラ
ンク角設定手段に設定することにより、同一のモジュレ
ータを複数車種に共用することができ、モジュレータの
製作コストを削減することが可能となるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンチロックブレーキ用モジュレ
ータのクランク角制御装置を実施する自動二輪車の概略
外観図である。
【図2】図1に示す自動二輪車に配設されるブレーキ制
御システムの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すブレーキ制御システムのモジュレー
タの一部縦断面説明図である。
【図4】図2に示すブレーキ制御システムのコントロー
ルユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示すコントロールユニットのクランク角
作動範囲リミッタ回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
20…ブレーキ制御システム 24…ブレーキレバー 26…コントロールユニット 28…モジュレータ 32…キャリパシリンダ 34…直流モータ 38…ギヤ 40…クランク軸 42、46…クランクアーム 44…クランクピン 50…ポテンショメータ 94…クランク角演算回路 96…クランク角作動範囲リミッタ回路 98…駆動回路 106…最大クランク角記憶回路 108…比較回路 110…選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−10955(JP,A) 特開 昭64−60728(JP,A) 特開 平3−5270(JP,A) 特開 平1−233146(JP,A) 特開 平3−148359(JP,A) 実開 昭62−91761(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 8/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクを介してエキスパンダピストンを
    変位させブレーキ油圧を制御するアンチロックブレーキ
    用モジュレータに装着されて前記クランクの制御を行う
    装置であって、前記クランクの許容偏位範囲内であって、前記アンチロ
    ックブレーキ用モジュレータが搭載される車両に適応し
    て設定される 前記クランクの偏位角の最大値を記憶する
    最大クランク角記憶手段と、 前記クランクの偏位角を検出するクランク角検出手段
    と、 車輪の回転速度を検出する車輪速度検出手段と、 前記クランクの偏位角情報と車輪の回転速度情報とから
    制御クランク角を演算するクランク角演算手段と、 前記記憶された最大クランク角と、前記クランク角演算
    手段から出力される制御クランク角とを比較する比較手
    段と、 前記制御クランク角が前記最大クランク角以下の場合
    に、クランクを制御クランク角で制御し、制御クランク
    角が最大クランク角よりも大きい場合に、クランクを最
    大クランク角で制御する制御手段と、 を備えることを特徴とするアンチロックブレーキ用モジ
    ュレータのクランク角制御装置。
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