JP2908672B2 - ピンジャックのハウジング構造 - Google Patents

ピンジャックのハウジング構造

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JP2908672B2
JP2908672B2 JP5180346A JP18034693A JP2908672B2 JP 2908672 B2 JP2908672 B2 JP 2908672B2 JP 5180346 A JP5180346 A JP 5180346A JP 18034693 A JP18034693 A JP 18034693A JP 2908672 B2 JP2908672 B2 JP 2908672B2
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豊 服部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビジョン受像機
とビデオレコーダ等の電気機器間において、映像、音声
等を伝送するターミナル部などに用いられるピンジャッ
クのハウジング構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】上記電気機器のターミナル
部は、例えば、図8に示すように、対の音声用ピンジャ
ックQ、Q、映像用ピンジャックQを設け、そのピンジ
ャックQにピンプラグPを矢印のごとく挿入することに
より、電気機器間を接続する。
【0003】そのピンプラグPは、円筒端子6内の中心
軸上にピン端子7を有し、その周りに絶縁被覆8を施し
たものである。
【0004】一方、ピンジャックQは、絶縁ハウジング
1の一面に円筒部2を有し、この円筒部2は、その外面
に上記ピンプラグPの円筒端子6が嵌まり、その内部に
はピン端子7が挿入される。円筒部2外面にはリング端
子3が嵌められるとともに、絶縁ハウジング1内に円筒
部2内に挿入されたピン端子7に接触する内部端子4が
設けられている。
【0005】このピンジャックQの各端子3、4はプリ
ント基板Rの回路に半田付けにより接続され、その接続
は、端子3、4の足3a、4aを基板Rに貫通して行わ
れる。このとき、ハウジング1と基板R平行の場合
は、図8aに示すように足3a、4aを単に真直ぐに延
ばし、ハウジング1と基板Rが直交する場合には、同図
bに示すように足3a、4aを基板R側に折曲してい
る。
【0006】ここで、従来では、特開昭61−2646
93号公報、実開昭63−69379号公報等に記載の
ように、ハウジング1下面から突出する端子の足3a、
4aは、板状ハウジング1のフラットな面から突出し、
何の絶縁被覆もされていないものが多かった。この場合
には、ハウジング1下面に十分なスペースを確保し得る
ため、端子足3a、4aの屈曲位置を前後(左右)に容
易にずらし得て、ハウジング1と基板Rが直交しても、
比較的にその作業が容易であった。
【0007】しかしながら、近年、シールド性、補強等
の面から、図8に示すように、端子足4aにハウジング
1と一体の絶縁被覆1aを施している。この場合には、
同図bに示すように、端子足3a、4aの屈曲部をハウ
ジング1下面から大きく離さねばならなくなり、スペー
ス的に問題が生じる時があった。
【0008】このため、従来では、ハウジング1が基板
Rに対し直交する場合には、平行の場合と異なるその直
交の構造に対応するハウジング1を製作して、必要スペ
ースに対応し得るようにしていた。すなわち、基板Rに
対するハウジング1の取付態様によって、そのハウジン
グ1の端子足3a、4aの突出部(絶縁被覆1a)構造
を変えていた。これはコスト的に問題がある。
【0009】この発明は、以上の点に留意し、基板Rに
対する取付態様に一つのもので対応し得るハウジング構
造とすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明にあっては、前述のリング端子用円筒部を
有し、内部にピン端子との接続用フォーク端子及びスイ
ッチ端子が設けられるピンジャックのハウジング構造に
おいて、その絶縁ハウジングに、上記リング端子の足が
挿通してハウジング他面から突出する貫通孔が形成さ
れ、さらに、絶縁ハウジングの他面から上記円筒部内の
上記ピン端子の挿入域に至るその挿入方向の上記フォー
ク端子挿入孔が形成されているとともに、ハウジング他
面から同じく前記挿入方向のスイッチ端子用固定接片及
び可動接片の挿入孔が形成されており、上記円筒端子の
足用貫通孔とスイッチ端子用両挿入孔は上記フォーク端
子用挿入孔を間にして反対側に位置し、前記スイッチ端
子の固定接片挿入孔はその可動接片用挿入孔内側にあ
り、かつ上記絶縁ハウジングには、その側面から上記各
挿入孔に至るとともにハウジング他面にその至る長さ全
長に亘って開口する切欠部が形成され、その開口の幅
は、フォーク端子、スイッチ端子用固定・可動接片の足
が通り得る大きさになっているとともに、前記切欠部の
ハウジング他面からの深さは、外側の挿入孔に至るもの
が内側の挿入孔に至るものに比べ同じかそれ以上となっ
ている構成としたのである。
【0011】
【作用】このように構成するこの発明に係るハウジング
構造は、ハウジングをプリント基板Rに平行に取付ける
場合は、各端子の足を真直ぐにした状態で、その端子足
を基板回路に半田付けすればよく、一方、直交して取付
ける場合には、内部端子の足を、切欠部を通るように折
曲して、同様に基板回路に半田付けする。
【0012】内部端子がフォーク端子等の複数の場合
も、その各端子足は対応する切欠部を通るように折曲し
て半田付けする。このとき、外側の端子足に対応する切
欠部がその内側と同じか深くしてあるため、外側の端子
足をより深い位置で折曲することにより、各端子足は間
隔をもって有効に並行して折曲し得る。
【0013】また、このハウジング構造は、リング端子
を円筒部に嵌め、フォーク端子を挿入することにより2
極接触を行うピンジャックとなり、一方、フォーク端子
に代えて、スイッチ端子の固定接片及び可動接片を挿入
することにより、スイッチ作用を行う2極接続を行うピ
ンジャックとなる。
【0014】そのスイッチ作用は、ピンプラグのピン端
子が円筒部に挿入されると、そのピン端子により、可動
接片の接触部が押されて固定接片から離れることにより
なされる。
【0015】なお、平行取付けと、直交取付けでは、端
子足の長さが異なるため、各端子は最も長い足のものを
用意し、取付け態様に応じて、その足を所要長さに切断
するようにするとよい。
【0016】
【実施例】この実施例は、図1に示すように、絶縁ハウ
ジング11を、ピンジャックハウジング本体11aと取
付ハウジング11bとにより構成したものであり、同図
矢印のごとく、本体11aは、取付ハウジング11bの
取付穴11cに嵌めることにより、取付穴11cの爪1
1c’が本体11aの段部11a’に係止して取付ハウ
ジング11bと一体になる(図4参照)。爪11c’を
外側に反らせば、本体11aは取外し得る。この絶縁ハ
ウジング11(11a、11b)はABS樹脂などの耐
熱樹脂による一体成形品とする。
【0017】ハウジング本体11aは、図1、図2に示
すように、リング端子30、フォーク端子40、スイッ
チ端子50(可動接片51、固定接片52)が設けられ
るものであり、角柱部の一面に円筒部12を有し、この
円筒部12にリング端子30が嵌まり、その穴30bに
本体11aの突起12aが嵌入することにより、抜け止
めされる。
【0018】このとき、色分けリング18(通常、赤、
白、黄)を円筒部12先端に嵌めてリング端子30の中
央穴から露出させることにより、ピンジャックQの種
別、例えば音声用を明らかにする。このリング18を止
めて、本体11a自体を色分けすることもできる。
【0019】ハウジング本体11aの角柱部は、その側
面にリング端子30の足30aが通る凹所(貫通孔)1
3が形成され、その内部は、他面から一面に向って、前
記フォーク端子40、スイッチ端子用可動接片51、同
固定接片52の挿入孔14、15、16が形成されてい
る(図1、図5、図6参照)。そのフォーク端子用挿入
孔14はピンプラグPの挿入中心軸上に位置し、スイッ
チ端子用挿入孔15、16はリング端子30の足30a
用凹所13の反対側に位置する。
【0020】各挿入孔14、15、16内には没入段部
14a、15a、16aが形成され、各端子(接片)4
0、51、52を挿し込むと、図5、図6に示すよう
に、その爪40b、51b、52bが段部14a、15
a、16aに係止して端子(接片)40、51、52が
抜け止めされる。このように、リング端子30も含めて
各端子(接片)40、51、52を同一軸方向に挿し込
むことによりハウジング11に取付け得ることは作業性
の点で優れたものである。
【0021】また、ハウジング本体11aは、その側面
から各挿入孔14、15、16に至り、他面に開口する
切欠部17が形成されている。この切欠部17の深さ
は、挿入孔15、16までが同じで、挿入孔14まで
それより浅くなっている(図5、6参照)。これによ
り、図3に示すように、各端子の足30a、40a、5
1a、52aを折曲した際、ハウジング本体11a内で
その折曲を上下に間隔をもって段階的に行い得る。
【0022】このハウジング11は、リング端子30と
フォーク端子40による2極接続を行うピンジャックQ
1と、リング端子30とスイッチ端子50による遮断と
ともに2極接続を行うピンジャックQ2をそれぞれ構成
し得るものであり、前者は図6のように構成され、後者
は図5のように構成される。
【0023】取付ハウジング11bは、図4に示すよう
に、取付穴11bが所要数、所要位置に形成され、ハウ
ジング11の基板Rへの取付態様によって、例えば、タ
ッピング部11dの位置が適宜に設けられ、このタッピ
ング部11dでもって基板Rに取付ける。各端子30、
40、50(51、52)の各足30a、40a、51
a、52aは所要長さのものを選択し、適宜に折曲して
基板Rに半田付けする。
【0024】このとき、各端子30、40、50(5
1、52)は最も長い足30a、40a、51a、52
aのものを用意し、取付け態様に応じて、その足30a
を所要長さに切断するようにするとよい。また、その折
曲時、図1鎖線で示すように、足30a、40a、51
a、52aの途中支持部を切断するようにしてもよい。
【0025】図7の実施例は、ハウジング本体11aと
取付ハウジング11bを一体成形したものであり、挿入
孔14、15、16等の構成は同じである。
【0026】
【発明の効果】この発明は以上のように構成し、端子の
足をハウジング内で折曲し得るようにしたので、基板に
対する取付態様に一つのものでも対応し得て、コストダ
ウンを図り得る。また、2極接続、又はスイッチ作用付
き2極接続のピンジャックを得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の分解斜視図
【図2】同実施例の要部切欠斜視図
【図3】同実施例の作用説明図
【図4】同実施例の取付説明図
【図5】同実施例の作用説明用断面図
【図6】同実施例の作用説明用断面図
【図7】他の実施例の分解斜視図
【図8】従来例の要部斜視図
【符号の説明】
P ピンプラグ Q、Q1、Q2 ピンジャック R プリント基板 6 円筒端子 7 ピン端子 8 絶縁被覆 1、11 絶縁ハウジング 11a ハウジング本体 11a’ 段部 11b 取付ハウジング 11c 取付穴 11c’ 爪 12 円筒部 13 凹所(貫通孔) 14 フォーク端子用挿入孔 15 スイッチ端子可動接片用挿入孔 16 スイッチ端子固定接片用挿入孔 17 切欠部 18 色分けリング 30 リング端子 30a リング端子の足 40 フォーク端子 40a フォーク端子の足 50 スイッチ端子 51 スイッチ端子可動接片 51a スイッチ端子可動接片の足 52 スイッチ端子固定接片 52a スイッチ端子固定接片の足

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒端子6内の中心軸上にピン端子7を
    有するピンプラグPが接続され、 絶縁ハウジング11の一面に円筒部12を有し、この円
    筒部12は、その外面に上記ピンプラグPの円筒端子6
    が嵌まり、その内部には上記ピン端子7が挿入され、 上記円筒部12外面にリング端子30が嵌められるとと
    もに、絶縁ハウジング11内にはフォーク端子40、ス
    イッチ端子50が設けられてなるピンジャックであっ
    て、 上記絶縁ハウジング11に、上記リング端子30の足3
    0aが挿通してハウジング他面から突出する貫通孔13
    が形成され、さらに絶縁ハウジング11他面から上記円
    筒部12内の上記ピン端子7の挿入域に至るその挿入方
    向の上記フォーク端子挿入孔14が形成されているとと
    もに、ハウジング他面から同じく前記挿入方向のスイッ
    チ端子用固定接片52及び可動接片51の挿入孔16、
    15が形成されており、 上記リング端子30の足30a用貫通孔13とスイッチ
    端子50用両挿入孔15、16は上記フォーク端子用挿
    入孔14を間にして反対側に位置し、前記スイッチ端子
    50の固定接片用挿入孔16はその可動接片用挿入孔1
    5より内側にあり、 かつ上記絶縁ハウジング11には、その側面から上記各
    挿入孔14、15、16に至るとともにハウジング他面
    にその至る長さ全長に亘って開口する切欠部17が形成
    され、その開口の幅は、フォーク端子、スイッチ端子用
    固定・可動接片の各足40a、51a、52aが通り得
    る大きさになっているとともに、前記切欠部17のハウ
    ジング他面からの深さは、外側の挿入孔15、16に至
    るものが内側の挿入孔14に至るものに比べ同じかそれ
    以上となっている、 ことを特徴とするピンジャックのハウジング構造。
JP5180346A 1993-07-21 1993-07-21 ピンジャックのハウジング構造 Expired - Lifetime JP2908672B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0317414Y2 (ja) * 1985-11-08 1991-04-12
JPH0326627Y2 (ja) * 1986-10-01 1991-06-10

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