JP2907447B2 - 抗血栓剤 - Google Patents
抗血栓剤Info
- Publication number
- JP2907447B2 JP2907447B2 JP1217857A JP21785789A JP2907447B2 JP 2907447 B2 JP2907447 B2 JP 2907447B2 JP 1217857 A JP1217857 A JP 1217857A JP 21785789 A JP21785789 A JP 21785789A JP 2907447 B2 JP2907447 B2 JP 2907447B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- human
- stimulating factor
- csf
- granulocyte colony
- human granulocyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヒト顆粒球コロニー刺激因子(以下ヒトG−
CSFと略記する)を有効成分とする抗血栓剤に関する。
CSFと略記する)を有効成分とする抗血栓剤に関する。
本発明は人の体にもともと備わった造血の促進,特に
好中球系の分裂,増殖,成熟化を促進する液性因子の1
つであるヒトG−CSFを用いて,動,静脈血栓の治療に
役立てようとするものであって,直接これに関連する報
告は見当たらない。
好中球系の分裂,増殖,成熟化を促進する液性因子の1
つであるヒトG−CSFを用いて,動,静脈血栓の治療に
役立てようとするものであって,直接これに関連する報
告は見当たらない。
ヒトG−CSFはin vitroの実験系において顆粒球の前
駆細胞に働き顆粒球への分化増進を促す機能を有してい
る液性の造血因子〔例えばMetcalf.et.al:Exp.Hematol.
1,185,(1973)等参照〕として知られている。
駆細胞に働き顆粒球への分化増進を促す機能を有してい
る液性の造血因子〔例えばMetcalf.et.al:Exp.Hematol.
1,185,(1973)等参照〕として知られている。
ところがこのヒトG−CSFは今迄入手するのがきわめ
て困難であったため,医薬としての有用性または有効性
についての検討が充分進展せず,本発明の目的とする血
栓の治療への可能性についても全く知られていなかっ
た。
て困難であったため,医薬としての有用性または有効性
についての検討が充分進展せず,本発明の目的とする血
栓の治療への可能性についても全く知られていなかっ
た。
従来、抗血栓剤としては血液の凝固を阻止させる薬物
としてペパリン製剤,シグマロール製剤などが使われて
いたが、一度形成されたファブリン塊(線維素)を溶解
する薬物も望まれていた。最近になって線溶系活性化作
用を有するウロキナーゼ,およびプラスミノゲン・アク
チベーター(PA)が大量生産されるようになり、抗血栓
剤として使われるようになった。
としてペパリン製剤,シグマロール製剤などが使われて
いたが、一度形成されたファブリン塊(線維素)を溶解
する薬物も望まれていた。最近になって線溶系活性化作
用を有するウロキナーゼ,およびプラスミノゲン・アク
チベーター(PA)が大量生産されるようになり、抗血栓
剤として使われるようになった。
一方,遺伝子工学等の技術進歩によりヒトG−CSFの
製造方法が開発され,純粋均質でしかも大量のヒトG−
CSFが入手できるようになった.(特開昭61−227526
号,特開昭62−236497号,特開昭62−236488号).この
結果をふまえて,線溶系活性化作用を有するPAを産生す
る血管内皮細胞に対するヒトG−CSFの影響等を研究し
た結果、ヒトG−CSFが、線溶系活性化作用を有するPA
の産生を増強させることから、副作用の少ない優れた抗
血栓剤として用いられることを見いだした。
製造方法が開発され,純粋均質でしかも大量のヒトG−
CSFが入手できるようになった.(特開昭61−227526
号,特開昭62−236497号,特開昭62−236488号).この
結果をふまえて,線溶系活性化作用を有するPAを産生す
る血管内皮細胞に対するヒトG−CSFの影響等を研究し
た結果、ヒトG−CSFが、線溶系活性化作用を有するPA
の産生を増強させることから、副作用の少ない優れた抗
血栓剤として用いられることを見いだした。
本発明者らは上記目的を達成するため,鋭意研究を重
ねた結果,哺乳動物の内皮細胞例えばウシ頚動脈内皮細
胞を用いて検討した結果 ヒトG−CSF存在下で前孵置したウシ頚動脈内皮細胞
(以後内皮細胞)は非存在下で前孵置した内皮細胞に比
べて約5倍のPAの合成分泌増加が認められた。
ねた結果,哺乳動物の内皮細胞例えばウシ頚動脈内皮細
胞を用いて検討した結果 ヒトG−CSF存在下で前孵置したウシ頚動脈内皮細胞
(以後内皮細胞)は非存在下で前孵置した内皮細胞に比
べて約5倍のPAの合成分泌増加が認められた。
G−CSFの添加濃度は約50ng/mlでPA産生の最大値を得
られることから,ほぼ造血系の標的細胞に対する至適濃
度と同じである. ヒトG−CSFとの前孵置による内皮細胞のPA合成分泌
促進の程度は,G−CSFの添加濃度と前孵置の時間とに明
かな相関がある. ペトリ皿中にフィブリンゲルを形成させ,そのゲル上
で血管内皮細胞を培養するとき,G−CSFの添加をすると
細胞の増殖に伴いPAが分泌され、培養液中のプラスミノ
ゲンをプラスミンに換え,これがフィブリンゲルを溶解
する. ヒトG−CSFをヒトに近縁のアカゲザルに連投すると,
2週間後のその新鮮血をトロンボエラストグラムで分析
すると線溶系活性化に起因すると考えられる血液凝固直
後のフィブリンの溶解が認められたという事実を確認
し,この結果からヒトG−CSFは血管内皮細胞に作用
し,そのPAの合成分泌を促進し,血中に大量に存在する
プラスミノゲンをプラスミンに変換し,生じたプラスミ
ンは選択的に血管に蓄積したフィブリン塊を溶解するこ
とを著しく亢進させることが考えられ、本発明に到達し
た. すなわち本発明は、ヒトG−CSFを有効成分とする抗
血栓剤を提供するものである. 以下本発明を詳細に説明する. 本発明の抗血栓作用の有効成分であるヒトG−CSFは
純度の高いヒトG−CSFであればその由来が制限される
ものではなく,例えば人の生体試料から抽出,分離,精
製したもの,ヒトG−CSF産生細胞を培養し,その培養
上清から単離したもの,細胞融合法を用いてヒトG−CS
F産生ハイブリドーマを形成しそれから取得したもの,
遺伝子組換えによって,大腸菌,動物細胞等の宿主を形
質転換して得た形質転換体から産生せしめ単離精製した
もの,又は天然のヒトG−CSFのアミノ酸配列に化学修
飾を施したもの等のいずれも使用することができる. しかし,それらの中でも純度よく均質大量に入手でき
る次の(1)(2)で示すヒトG−CSFが特に好ましい
ものである. (1)次の理化学的性質を有するヒトG−CSF. 分子量:ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動法による測定で19,000±1,000. 等電点:pI=5.5±0.1,pI=5.8±0.1,pI=6.1±0.1
の3つの等電点のうち少なくとも1つを有する. 紫外部吸収:280nmに極大吸収を有し,250nmに極小値
をもつ. N末端から21残基目迄のアミノ酸配列が次の如くで
ある. (2)下記のアミノ酸配列またはその一部であらわされ
るヒトG−CSF活性を有するポリペプチド又はこれと糖
鎖部を有する糖蛋白質からなるヒト 上記のヒトG−CSFは例えば後述する参考例に示す方
法によって製造することができる。即ち,上記(1)の
ヒトG−CSFは参考例1によって,又(2)のヒトG−C
SFは参考例2に示す方法により得ることができる。(m
=0の場合を−VSE,m=1の場合を+VSEという) なおこれらの方法の詳細な製造条件については,本出
願人が先に出願した特開昭61−227526号,特開昭62−23
6497号,特開昭62−236488号の各明細書を参照された
い。
られることから,ほぼ造血系の標的細胞に対する至適濃
度と同じである. ヒトG−CSFとの前孵置による内皮細胞のPA合成分泌
促進の程度は,G−CSFの添加濃度と前孵置の時間とに明
かな相関がある. ペトリ皿中にフィブリンゲルを形成させ,そのゲル上
で血管内皮細胞を培養するとき,G−CSFの添加をすると
細胞の増殖に伴いPAが分泌され、培養液中のプラスミノ
ゲンをプラスミンに換え,これがフィブリンゲルを溶解
する. ヒトG−CSFをヒトに近縁のアカゲザルに連投すると,
2週間後のその新鮮血をトロンボエラストグラムで分析
すると線溶系活性化に起因すると考えられる血液凝固直
後のフィブリンの溶解が認められたという事実を確認
し,この結果からヒトG−CSFは血管内皮細胞に作用
し,そのPAの合成分泌を促進し,血中に大量に存在する
プラスミノゲンをプラスミンに変換し,生じたプラスミ
ンは選択的に血管に蓄積したフィブリン塊を溶解するこ
とを著しく亢進させることが考えられ、本発明に到達し
た. すなわち本発明は、ヒトG−CSFを有効成分とする抗
血栓剤を提供するものである. 以下本発明を詳細に説明する. 本発明の抗血栓作用の有効成分であるヒトG−CSFは
純度の高いヒトG−CSFであればその由来が制限される
ものではなく,例えば人の生体試料から抽出,分離,精
製したもの,ヒトG−CSF産生細胞を培養し,その培養
上清から単離したもの,細胞融合法を用いてヒトG−CS
F産生ハイブリドーマを形成しそれから取得したもの,
遺伝子組換えによって,大腸菌,動物細胞等の宿主を形
質転換して得た形質転換体から産生せしめ単離精製した
もの,又は天然のヒトG−CSFのアミノ酸配列に化学修
飾を施したもの等のいずれも使用することができる. しかし,それらの中でも純度よく均質大量に入手でき
る次の(1)(2)で示すヒトG−CSFが特に好ましい
ものである. (1)次の理化学的性質を有するヒトG−CSF. 分子量:ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動法による測定で19,000±1,000. 等電点:pI=5.5±0.1,pI=5.8±0.1,pI=6.1±0.1
の3つの等電点のうち少なくとも1つを有する. 紫外部吸収:280nmに極大吸収を有し,250nmに極小値
をもつ. N末端から21残基目迄のアミノ酸配列が次の如くで
ある. (2)下記のアミノ酸配列またはその一部であらわされ
るヒトG−CSF活性を有するポリペプチド又はこれと糖
鎖部を有する糖蛋白質からなるヒト 上記のヒトG−CSFは例えば後述する参考例に示す方
法によって製造することができる。即ち,上記(1)の
ヒトG−CSFは参考例1によって,又(2)のヒトG−C
SFは参考例2に示す方法により得ることができる。(m
=0の場合を−VSE,m=1の場合を+VSEという) なおこれらの方法の詳細な製造条件については,本出
願人が先に出願した特開昭61−227526号,特開昭62−23
6497号,特開昭62−236488号の各明細書を参照された
い。
又,その他の方法としてG−CSF産生細胞と自己増殖
能を有する悪性腫瘍とを細胞融合して得られるハイブリ
ドーマをマイトジェンの存在または非存在下で培養する
ことによって得ることもできる。これらの方法で得たヒ
トG−CSFは全て本発明に含まれる. 得られたヒトG−CSF含有液は必要により公知の手段
でさらに精製,濃縮した後,ミリポアフィルター等で無
菌濾過して凍結保存とするかまたは凍結乾燥,真空乾燥
などの手段により水分を除去して保存することができ
る。
能を有する悪性腫瘍とを細胞融合して得られるハイブリ
ドーマをマイトジェンの存在または非存在下で培養する
ことによって得ることもできる。これらの方法で得たヒ
トG−CSFは全て本発明に含まれる. 得られたヒトG−CSF含有液は必要により公知の手段
でさらに精製,濃縮した後,ミリポアフィルター等で無
菌濾過して凍結保存とするかまたは凍結乾燥,真空乾燥
などの手段により水分を除去して保存することができ
る。
また所望によりヒトG−CSFを蒸留水または適当な緩
衝液に溶解した後注射液として用いることもできる。
衝液に溶解した後注射液として用いることもできる。
さらに本発明の抗血栓剤はヒトまたは動物医薬用に適
した医薬製剤としての形態を取るために必要な製剤担体
や賦形剤を,さらには安定化剤,吸着防止剤を含ませる
ことができる. 本発明の抗血栓剤に含まれるヒトG−CSFの投与量,
投与回数は対象の疾患患者の病状を配慮して決めること
ができるが、通常成人一人当り0.1〜1000μg,好ましく
は1〜500μgのヒトG−CSFを含有する製剤を1週間に
1〜7回投与すればよい. しかし本発明はヒトG−CSFの含有量によって限定さ
れるものではない。
した医薬製剤としての形態を取るために必要な製剤担体
や賦形剤を,さらには安定化剤,吸着防止剤を含ませる
ことができる. 本発明の抗血栓剤に含まれるヒトG−CSFの投与量,
投与回数は対象の疾患患者の病状を配慮して決めること
ができるが、通常成人一人当り0.1〜1000μg,好ましく
は1〜500μgのヒトG−CSFを含有する製剤を1週間に
1〜7回投与すればよい. しかし本発明はヒトG−CSFの含有量によって限定さ
れるものではない。
以下本発明を参考例(ヒトG−CSFの製造例)実験例
(薬理効果),実施例(製剤例)をあげて説明するが,
本発明はこれらに限定されるものではない。
(薬理効果),実施例(製剤例)をあげて説明するが,
本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1 (G−CSF産生細胞の培養によるヒトG−CSFの製造例) 特開昭61−227526号の実施例1に示す方法で樹立した
ヒト口腔底癌細胞由来のG−CSF産生細胞株CHU−1(C.
N.C.M受託番号「I−315」)また同様の方法で樹立した
細胞株CHU−2(C.N.C.M受託番号「I−483」)をウシ
胎児血清を含有するRPMI 1640培養液に浮遊した後,ロ
ーラーボトルにいれて回転培養を行った.細胞がローラ
ーボトル内壁に密に増殖したところで培養液を血清不含
RPMI 1640にかえ,4日間培養後上清を回収,次いで血清
含有RPMI 1640を加えて3日間培養した後,培養液を血
清不含RPMI 1640に液替し,4日間培養後上清を回収す
る.以下これを繰り返し培養上清を回収した.得られた
血清不含培養上清を限外ろ過で約1000倍に濃縮し精製,
次いで検定を行った。
ヒト口腔底癌細胞由来のG−CSF産生細胞株CHU−1(C.
N.C.M受託番号「I−315」)また同様の方法で樹立した
細胞株CHU−2(C.N.C.M受託番号「I−483」)をウシ
胎児血清を含有するRPMI 1640培養液に浮遊した後,ロ
ーラーボトルにいれて回転培養を行った.細胞がローラ
ーボトル内壁に密に増殖したところで培養液を血清不含
RPMI 1640にかえ,4日間培養後上清を回収,次いで血清
含有RPMI 1640を加えて3日間培養した後,培養液を血
清不含RPMI 1640に液替し,4日間培養後上清を回収す
る.以下これを繰り返し培養上清を回収した.得られた
血清不含培養上清を限外ろ過で約1000倍に濃縮し精製,
次いで検定を行った。
精製および検定は前記特開昭61−227526号明細書の実
施例と同じ方法で行った. 参考例2 (遺伝子組換えによるヒトG−CSFの製造例) 以下の製造例は、前述のアミノ酸配列における+VSE
または−VSEの各々を製造する方法である。
施例と同じ方法で行った. 参考例2 (遺伝子組換えによるヒトG−CSFの製造例) 以下の製造例は、前述のアミノ酸配列における+VSE
または−VSEの各々を製造する方法である。
本出願人によって微工研に寄託されているエシエリヒ
ア・コリ(E.Coli)χ1776株(−VSEの場合FERM BP−9
55、または−VSEの場合BP−954)から切り出してきたヒ
トG−CSF遺伝子を有するcDNA断片をベクターpdKCRに組
み込みpHGV2(−VSEの場合)または、pHGG4(+VSEの場
合)プラスミドとした後これをSal Iで処理し,次いでD
NAポリメラーゼKlenow断片を反応させる. このDNAにEcoR Iリンカーを付加し,再びEcoR Iで部
分消化した後,アガロースゲル電気泳動にて約2.7Kbの
フラグメントを回収する. 一方,pAdD26SVpAプラスミド(Kaufman,R.G.& Sharp,
P,A.(1982)Mol.Cell.Biol,2巻1304〜1319)をEcoR I
で処理し,BAP処理し,脱リン酸する.次いでフェノール
処理後電気泳動でpAdD26SVpAのEcoR I断片を回収した. 上記の2.7Kb断片とpAdD26SVpA断片をアニール化し,E.
coli DHI株に塩化ルビジウム法により形質転換してpHG
V2(−VSEの場合)または、pHGG4(+VSEの場合)−dhf
rプラスミドを得た. つぎにCHO細胞(dhfr−株,コロンビア大学Dr.L.Chas
inより入手)を9cmのプレート(Nunc社製)中10%仔牛
血清を含むα最小必須培地(α−MEM,アデノシン,デオ
キシアデノシン,チミジン添加)で培養増殖し,これを
リン酸−カルシウム法(Wigler等,Cell 14巻725頁(197
8))によって形質転換した. 即ち,前記のpHGV2(−VSEの場合)または、pHGG4
(+VSEの場合)−dhfrプラスミド1μgにキャリア−D
NA(仔牛胸線DNA)を適量加えて,TE溶液375μlに溶解
し1M塩化カルシウム水溶液125μlを加える.3〜5分氷
上で冷やし500μlの2×HBS(50mM Hepes,280mM塩化ナ
トリウム,1.5mMリン酸緩衝液)を加え再び氷冷後,上記
のCHO細胞培養液1mlと混合し,プレートに写し,炭酸ガ
ス存在下インキュベーター中で9時間培養する。
ア・コリ(E.Coli)χ1776株(−VSEの場合FERM BP−9
55、または−VSEの場合BP−954)から切り出してきたヒ
トG−CSF遺伝子を有するcDNA断片をベクターpdKCRに組
み込みpHGV2(−VSEの場合)または、pHGG4(+VSEの場
合)プラスミドとした後これをSal Iで処理し,次いでD
NAポリメラーゼKlenow断片を反応させる. このDNAにEcoR Iリンカーを付加し,再びEcoR Iで部
分消化した後,アガロースゲル電気泳動にて約2.7Kbの
フラグメントを回収する. 一方,pAdD26SVpAプラスミド(Kaufman,R.G.& Sharp,
P,A.(1982)Mol.Cell.Biol,2巻1304〜1319)をEcoR I
で処理し,BAP処理し,脱リン酸する.次いでフェノール
処理後電気泳動でpAdD26SVpAのEcoR I断片を回収した. 上記の2.7Kb断片とpAdD26SVpA断片をアニール化し,E.
coli DHI株に塩化ルビジウム法により形質転換してpHG
V2(−VSEの場合)または、pHGG4(+VSEの場合)−dhf
rプラスミドを得た. つぎにCHO細胞(dhfr−株,コロンビア大学Dr.L.Chas
inより入手)を9cmのプレート(Nunc社製)中10%仔牛
血清を含むα最小必須培地(α−MEM,アデノシン,デオ
キシアデノシン,チミジン添加)で培養増殖し,これを
リン酸−カルシウム法(Wigler等,Cell 14巻725頁(197
8))によって形質転換した. 即ち,前記のpHGV2(−VSEの場合)または、pHGG4
(+VSEの場合)−dhfrプラスミド1μgにキャリア−D
NA(仔牛胸線DNA)を適量加えて,TE溶液375μlに溶解
し1M塩化カルシウム水溶液125μlを加える.3〜5分氷
上で冷やし500μlの2×HBS(50mM Hepes,280mM塩化ナ
トリウム,1.5mMリン酸緩衝液)を加え再び氷冷後,上記
のCHO細胞培養液1mlと混合し,プレートに写し,炭酸ガ
ス存在下インキュベーター中で9時間培養する。
以下洗浄,20%グリセロール含有TBS(Trisbuffered s
aline)添加,再び洗浄した後非選択培地(前出α−MEM
培地,ヌクレオシド添加)を添加して2日間インキュベ
ートし,選択培地で1:10に細胞を分割した.次いで2日
毎に選択培地(ヌクレオシド無添加)にて培地交換を行
いながら培養を続行し生じた集塊(foci)を選別して新
しいプレートに移した. 新しいプレートでは0.02μMメトトレキセート(MT
X)存在下で増殖し再び0.1μM MTX存在下で増殖させ
てクローニングを行った. 更にクローニングを続けた結果10mg/l以上(−VSEの
場合)または、1mg/l以上(+VSEの場合)のヒトG−CS
Fの生産を確認した. なお,精製,検定は特開昭62−236488号明細書の実施
例記載の方法によって行った. 実験例1 〔G−CSFによるウシ頚動脈内皮細胞のプラスミノゲン
アクチベーター(PA)の産生亢進〕 ウシ頚動脈より採取した血管内皮細胞塊を20%ウシ胎
児血清,50unit/mlペニシリン,50μg/mlストレプトマイ
シンを含むイーグル最小必須培地に分散させ,ペトリ皿
中で、95%空気,5%炭酸ガス,37℃の培養条件で初代培
養を行う.細胞がペトリ皿一面に増殖した後,0.05%ト
リプシン溶液で分散させてから植え継ぎを行う.次にウ
シ胎児血清を10%に替えた初代培養と同一条件で継代培
養を行い,多量の細胞を得る.これらの細胞をペトリ皿
で培養して、参考例2によって得られたG−CSFを0か
ら300ng/mlまで濃度変動をさせ添加し,既述のウシ胎児
血清10%を含む培地中で2日間培養を行った.このあと
細胞をG−CSF及び血清を含まない培地で洗浄した後,
さらに8時間同様の培地中で培養し、これを条件培地と
した。この条件培地中に分泌されたPAをプラスミノゲン
に作用させ生じたプラスミンを合成基質t−ブチルオキ
シカルボニル−L−バリル−L−ロイシル−リジン−4
−メチルクマリル−7−アミド(BOC−Val−Leu−Lys−
MCA)を用いて二段階反応により測定し,ウロキナーゼ
国際単位で表記した. 図1から明らかなようにPA活性はG−CSFの添加濃度
の増加と共に劇的に上昇し,50ng/mlでプラトーに達し
た。また、図2に示したごとく、前孵置時間の経過と共
にPA産生は増加し、12時間後にはほぼ最大に達した。こ
れは対照群のPA活性の5倍に相当した。これらの結果は
G−CSFが血管内皮細胞に作用し,著しくそのPA産生を
促進していることを示したものである.さらに表1では
このPA産生が細胞内でも増加していることを確認するた
め,2日間G−CSF添加で培養した後,細胞を洗浄し,半
分の細胞を0.5%Triton X−100を添加してホモゲナイズ
し,その抽出液について細胞内PA活性を検討すると共に
残りの半分の細胞は,8時間既述のように培養し,この培
養液について細胞外に分泌されたPA活性を測定した.こ
の結果,細胞内PA活性も細胞外のそれと同様に上昇して
いた.また,このとき蛋白合成阻害剤であるサイクロヘ
キシミドを2日間の培養中に添加すると,これに続く8
時間培養後の細胞内外のPAの産生は完全に抑えられた. 以上の事実は、培地中にG−CSFを添加することによ
り、血管内皮細胞によるPA産生が明らかに亢進したこと
を示したものである. 実験例2 〔G−CSFによる血管内皮細胞の線溶活性の促進〕 培養皿に入れたフィブリノゲン溶液(13.5mg/ml)2.4
mlにスロンビン(5u/ml)100μlを加え,37℃ 3時間
インキュベイションしてフィブリンゲルを形成させた.
このゲル上でウシ頚動脈内皮細胞を,10%ウシ胎児血
清,ペニシリン(50u/ml)とストレプトマイシン(50μ
g/ml)を含むイーグル最小必須培地を加えて参考例2に
よって得られたG−CSFを500ng/mlの濃度になるように
添加し,無添加の対照群と共に43時間培養した.図3に
示すように対照群では小さな溶解ゾーンが観察され,こ
れは対照群の細胞からわずかなPAの分泌があったことを
意味している.一方,G−CSF添加群でより大きくかつ明
確な溶解ゾーンが観察された.これは,G−CSFの刺激に
より細胞がより多くのPA合成分泌を行い,結果として培
養液中に存在するプラスミノゲンを活性化し,生じたプ
ラスミンがフィブリンゲルを溶解したものである。これ
らの結果はヒトG−CSFが血管内皮細胞に作用し,PAの合
成分泌を促進し,分泌したPAはその周囲に存在するプラ
スミノゲンを活性化し,生じたプラスミンが、血栓の主
成分であるフィブリンを溶解することを示したものであ
る。
aline)添加,再び洗浄した後非選択培地(前出α−MEM
培地,ヌクレオシド添加)を添加して2日間インキュベ
ートし,選択培地で1:10に細胞を分割した.次いで2日
毎に選択培地(ヌクレオシド無添加)にて培地交換を行
いながら培養を続行し生じた集塊(foci)を選別して新
しいプレートに移した. 新しいプレートでは0.02μMメトトレキセート(MT
X)存在下で増殖し再び0.1μM MTX存在下で増殖させ
てクローニングを行った. 更にクローニングを続けた結果10mg/l以上(−VSEの
場合)または、1mg/l以上(+VSEの場合)のヒトG−CS
Fの生産を確認した. なお,精製,検定は特開昭62−236488号明細書の実施
例記載の方法によって行った. 実験例1 〔G−CSFによるウシ頚動脈内皮細胞のプラスミノゲン
アクチベーター(PA)の産生亢進〕 ウシ頚動脈より採取した血管内皮細胞塊を20%ウシ胎
児血清,50unit/mlペニシリン,50μg/mlストレプトマイ
シンを含むイーグル最小必須培地に分散させ,ペトリ皿
中で、95%空気,5%炭酸ガス,37℃の培養条件で初代培
養を行う.細胞がペトリ皿一面に増殖した後,0.05%ト
リプシン溶液で分散させてから植え継ぎを行う.次にウ
シ胎児血清を10%に替えた初代培養と同一条件で継代培
養を行い,多量の細胞を得る.これらの細胞をペトリ皿
で培養して、参考例2によって得られたG−CSFを0か
ら300ng/mlまで濃度変動をさせ添加し,既述のウシ胎児
血清10%を含む培地中で2日間培養を行った.このあと
細胞をG−CSF及び血清を含まない培地で洗浄した後,
さらに8時間同様の培地中で培養し、これを条件培地と
した。この条件培地中に分泌されたPAをプラスミノゲン
に作用させ生じたプラスミンを合成基質t−ブチルオキ
シカルボニル−L−バリル−L−ロイシル−リジン−4
−メチルクマリル−7−アミド(BOC−Val−Leu−Lys−
MCA)を用いて二段階反応により測定し,ウロキナーゼ
国際単位で表記した. 図1から明らかなようにPA活性はG−CSFの添加濃度
の増加と共に劇的に上昇し,50ng/mlでプラトーに達し
た。また、図2に示したごとく、前孵置時間の経過と共
にPA産生は増加し、12時間後にはほぼ最大に達した。こ
れは対照群のPA活性の5倍に相当した。これらの結果は
G−CSFが血管内皮細胞に作用し,著しくそのPA産生を
促進していることを示したものである.さらに表1では
このPA産生が細胞内でも増加していることを確認するた
め,2日間G−CSF添加で培養した後,細胞を洗浄し,半
分の細胞を0.5%Triton X−100を添加してホモゲナイズ
し,その抽出液について細胞内PA活性を検討すると共に
残りの半分の細胞は,8時間既述のように培養し,この培
養液について細胞外に分泌されたPA活性を測定した.こ
の結果,細胞内PA活性も細胞外のそれと同様に上昇して
いた.また,このとき蛋白合成阻害剤であるサイクロヘ
キシミドを2日間の培養中に添加すると,これに続く8
時間培養後の細胞内外のPAの産生は完全に抑えられた. 以上の事実は、培地中にG−CSFを添加することによ
り、血管内皮細胞によるPA産生が明らかに亢進したこと
を示したものである. 実験例2 〔G−CSFによる血管内皮細胞の線溶活性の促進〕 培養皿に入れたフィブリノゲン溶液(13.5mg/ml)2.4
mlにスロンビン(5u/ml)100μlを加え,37℃ 3時間
インキュベイションしてフィブリンゲルを形成させた.
このゲル上でウシ頚動脈内皮細胞を,10%ウシ胎児血
清,ペニシリン(50u/ml)とストレプトマイシン(50μ
g/ml)を含むイーグル最小必須培地を加えて参考例2に
よって得られたG−CSFを500ng/mlの濃度になるように
添加し,無添加の対照群と共に43時間培養した.図3に
示すように対照群では小さな溶解ゾーンが観察され,こ
れは対照群の細胞からわずかなPAの分泌があったことを
意味している.一方,G−CSF添加群でより大きくかつ明
確な溶解ゾーンが観察された.これは,G−CSFの刺激に
より細胞がより多くのPA合成分泌を行い,結果として培
養液中に存在するプラスミノゲンを活性化し,生じたプ
ラスミンがフィブリンゲルを溶解したものである。これ
らの結果はヒトG−CSFが血管内皮細胞に作用し,PAの合
成分泌を促進し,分泌したPAはその周囲に存在するプラ
スミノゲンを活性化し,生じたプラスミンが、血栓の主
成分であるフィブリンを溶解することを示したものであ
る。
以上結論すると、ヒトG−CSFは血管内皮細胞を刺激
してPA放出を促進することにより,線溶活性の亢進作用
を有することが確認できた。
してPA放出を促進することにより,線溶活性の亢進作用
を有することが確認できた。
実験例3 〔ヒトG−CSF連続投与によるアカゲザルの線溶活性亢
進〕 ヒトG−CSFをアカゲザルに連続投与した後,その末
梢血についてクロット・トレーサーTE−400(エルマ社
製)を用いたトロンボエラストグラフ(TEG)において
線溶活性を検討した.図4aに示すように対照群では凝固
が始まると共に振幅が拡大し,その後線溶活性の発現に
より徐々にこのTEGパターンの最大振幅(MA)が減少し
た.ところが,図4bに示すようにヒトG−CSFを1μg/k
gを皮下投与しているサルでは投与開始後,最初に測定
した2週間後にはすでにTEGパターンに線溶亢進作用が
顕著に出現し(参考文献1:実戦止血凝固学 藤巻道男他
編集 第189−191頁参照)、血液凝固過程では凝固塊,
フィブリン塊の弾性度が低下しているのが明らかとなっ
た.この現象は図4cに示すように,ヒトG−CSFを10μg
/kg連投しているサルではさらにこの線溶活性の亢進が
より著しいことが明らかとなった。(参考文献2:基礎と
臨床vol.12,No.6,Jun.(1978)76−78「Clot tracerパ
ターンの解析」)参考文献2に示されているように正常
ヒト血液にウロキナーゼを添加した際のトロンボエラス
トグラフ、つまり一度凝固後の血液が溶解するために一
本の線状パターンに再びなる現象と全く同じ傾向がほと
んどのヒトG−CSF投与例で認められた。
進〕 ヒトG−CSFをアカゲザルに連続投与した後,その末
梢血についてクロット・トレーサーTE−400(エルマ社
製)を用いたトロンボエラストグラフ(TEG)において
線溶活性を検討した.図4aに示すように対照群では凝固
が始まると共に振幅が拡大し,その後線溶活性の発現に
より徐々にこのTEGパターンの最大振幅(MA)が減少し
た.ところが,図4bに示すようにヒトG−CSFを1μg/k
gを皮下投与しているサルでは投与開始後,最初に測定
した2週間後にはすでにTEGパターンに線溶亢進作用が
顕著に出現し(参考文献1:実戦止血凝固学 藤巻道男他
編集 第189−191頁参照)、血液凝固過程では凝固塊,
フィブリン塊の弾性度が低下しているのが明らかとなっ
た.この現象は図4cに示すように,ヒトG−CSFを10μg
/kg連投しているサルではさらにこの線溶活性の亢進が
より著しいことが明らかとなった。(参考文献2:基礎と
臨床vol.12,No.6,Jun.(1978)76−78「Clot tracerパ
ターンの解析」)参考文献2に示されているように正常
ヒト血液にウロキナーゼを添加した際のトロンボエラス
トグラフ、つまり一度凝固後の血液が溶解するために一
本の線状パターンに再びなる現象と全く同じ傾向がほと
んどのヒトG−CSF投与例で認められた。
以上の現象はヒトG−CSFがin vitroばかりでなくin
vivoのレベルでも線溶活性の亢進をしていることを示し
たものである.上記の実験の結果をまとめると前述した
通り, ヒトG−CSF存在下で前孵置した血管内皮細胞は非存
在下で孵置した血管内皮細胞に比べて約5倍のPAの合成
分泌が認められた. ヒトG−CSFと血管内皮細胞をフィブリンゲル上で培
養すると,PAの合成分泌が促進され,結果として共存し
ているプラスミノゲンが活性化プラスミンに変換し,血
栓の主成分であるフィブリンゲルを溶解することが明ら
かになった.つまり,ヒトG−CSFは血管内皮細胞を刺
激して,PA放出をすることにより,線溶活性の亢進をす
る. ヒトG−CSFをアカゲザルに連続投与することによ
り,末梢血でのトロンボエラストグラフを検討した結
果,線溶活性の亢進が認められる. したがってヒトG−CSFはin vitroの結果とともに,in
vivo投与実験においても線溶活性を著しく亢進させる
ことが確認された. 実施例1(製剤例) 〔発明の効果〕 本発明のヒトG−CSFを有効成分とする抗血栓剤は人
の体にもともと存在しているヒト血管内皮細胞のPA産生
能を増強し,血液中に存在するプラスミノゲンを活性型
のプラスミンに変換し,このものがフィブリンを溶解す
る線溶活性を出現させる.この結果,血栓を溶解させる
と共にさらにG−CSF投与で増加する好中球がこれら血
栓溶解物の処理に促進的に働き,これらの作用にもとづ
いて血栓を溶解除去しようとするものであり,副作用の
少ない抗血栓剤として有用なものである. 実施例1(製剤例) 参考例1によって得られ且つ精製されたヒトG−CSF
(10mMリン酸緩衝液pH7)50μg/mlに非イオン界面活性
剤であるポリソルベート20(Tween 20:ポリオキシエチ
レンソルビンモノラウレート)を0.1mg/mlとなるように
加え、NaClにて浸透圧比を1に合わせた後、0.22μmの
ポアサイズを有するメンブランフィルターで濾過滅菌す
る。得られた溶液を滅菌処理を施したバイアル瓶中に充
填し、同様に滅菌処理したゴム栓で打栓し、続いてアル
ミニウムキャプにて巻き締めて注射用溶液製剤を得た。
この注射用溶液製剤は10℃以下の冷暗所に保存する。
vivoのレベルでも線溶活性の亢進をしていることを示し
たものである.上記の実験の結果をまとめると前述した
通り, ヒトG−CSF存在下で前孵置した血管内皮細胞は非存
在下で孵置した血管内皮細胞に比べて約5倍のPAの合成
分泌が認められた. ヒトG−CSFと血管内皮細胞をフィブリンゲル上で培
養すると,PAの合成分泌が促進され,結果として共存し
ているプラスミノゲンが活性化プラスミンに変換し,血
栓の主成分であるフィブリンゲルを溶解することが明ら
かになった.つまり,ヒトG−CSFは血管内皮細胞を刺
激して,PA放出をすることにより,線溶活性の亢進をす
る. ヒトG−CSFをアカゲザルに連続投与することによ
り,末梢血でのトロンボエラストグラフを検討した結
果,線溶活性の亢進が認められる. したがってヒトG−CSFはin vitroの結果とともに,in
vivo投与実験においても線溶活性を著しく亢進させる
ことが確認された. 実施例1(製剤例) 〔発明の効果〕 本発明のヒトG−CSFを有効成分とする抗血栓剤は人
の体にもともと存在しているヒト血管内皮細胞のPA産生
能を増強し,血液中に存在するプラスミノゲンを活性型
のプラスミンに変換し,このものがフィブリンを溶解す
る線溶活性を出現させる.この結果,血栓を溶解させる
と共にさらにG−CSF投与で増加する好中球がこれら血
栓溶解物の処理に促進的に働き,これらの作用にもとづ
いて血栓を溶解除去しようとするものであり,副作用の
少ない抗血栓剤として有用なものである. 実施例1(製剤例) 参考例1によって得られ且つ精製されたヒトG−CSF
(10mMリン酸緩衝液pH7)50μg/mlに非イオン界面活性
剤であるポリソルベート20(Tween 20:ポリオキシエチ
レンソルビンモノラウレート)を0.1mg/mlとなるように
加え、NaClにて浸透圧比を1に合わせた後、0.22μmの
ポアサイズを有するメンブランフィルターで濾過滅菌す
る。得られた溶液を滅菌処理を施したバイアル瓶中に充
填し、同様に滅菌処理したゴム栓で打栓し、続いてアル
ミニウムキャプにて巻き締めて注射用溶液製剤を得た。
この注射用溶液製剤は10℃以下の冷暗所に保存する。
実施例2(製剤例) 参考例2によって得られ且つ精製されたヒトG−CSF
(10mMリン酸緩衝液pH7)100μg/mlに非イオン界面活性
剤であるポリソルベート8(Tween 80:ポリオキシエチ
レンソルビンモノオレート)を0.1mg/mlとなるように加
え、NaClにて浸透圧比を1に合わせた後、0.22μmのポ
アサイズを有するメンブランフィルターで濾過滅菌す
る。得られた溶液を滅菌処理を施したバイアル瓶中に充
填し、同様に滅菌処理したゴム栓で打栓し、続いてアル
ミニウムキャプにて巻き締めて注射用溶液製剤を得た。
この注射用溶液製剤は10℃以下の冷暗所に保存する。
(10mMリン酸緩衝液pH7)100μg/mlに非イオン界面活性
剤であるポリソルベート8(Tween 80:ポリオキシエチ
レンソルビンモノオレート)を0.1mg/mlとなるように加
え、NaClにて浸透圧比を1に合わせた後、0.22μmのポ
アサイズを有するメンブランフィルターで濾過滅菌す
る。得られた溶液を滅菌処理を施したバイアル瓶中に充
填し、同様に滅菌処理したゴム栓で打栓し、続いてアル
ミニウムキャプにて巻き締めて注射用溶液製剤を得た。
この注射用溶液製剤は10℃以下の冷暗所に保存する。
実施例3(製剤例) 参考例1によって得られ且つ精製されたヒトG−CSF
(10mMリン酸緩衝液pH7)50μg/mlに非イオン界面活性
剤であるポリソルベート20(Tween 20:ポリオキシエチ
レンソルビンモノラウレート)を0.1mg/mlとHSA10mg/ml
及びマンニトール50mg/mlとなるように加えて溶解した
後、0.22μmのポアサイズを有するメンブランフィルタ
ーで濾過滅菌する。得られた溶液を滅菌処理を施したバ
イアル瓶中に充填し、同様に滅菌処理したゴム栓を半打
栓し、凍結乾燥を行い注射用凍結乾燥製剤を得た。この
注射用凍結乾燥製剤は室温以下の温度条件に保存し、注
射用蒸留水にて用時溶解して使用する。
(10mMリン酸緩衝液pH7)50μg/mlに非イオン界面活性
剤であるポリソルベート20(Tween 20:ポリオキシエチ
レンソルビンモノラウレート)を0.1mg/mlとHSA10mg/ml
及びマンニトール50mg/mlとなるように加えて溶解した
後、0.22μmのポアサイズを有するメンブランフィルタ
ーで濾過滅菌する。得られた溶液を滅菌処理を施したバ
イアル瓶中に充填し、同様に滅菌処理したゴム栓を半打
栓し、凍結乾燥を行い注射用凍結乾燥製剤を得た。この
注射用凍結乾燥製剤は室温以下の温度条件に保存し、注
射用蒸留水にて用時溶解して使用する。
実施例4(製剤例) 参考例2によって得られ且つ精製されたヒトG−CSF
(10mMリン酸緩衝液pH7)100μg/mlに非イオン界面活性
剤であるポリソルベート8(Tween 80:ポリオキシエチ
レンソルビンモノオレート)を0.1mg/mlとゼラチン10mg
/ml及びマンニトール50mg/mlとなるように加えて溶解し
た後、0.22μmのポアサイズを有するメンブランフィル
ターで濾過滅菌する。得られた溶液を滅菌処理を施した
バイアル瓶中に充填し、同様に滅菌処理したゴム栓を半
打栓し、凍結乾燥を行い注射用凍結乾燥製剤を得た。こ
の注射用凍結乾燥製剤は室温以下の温度条件に保存し、
注射用蒸留水にて用時溶解して使用する。
(10mMリン酸緩衝液pH7)100μg/mlに非イオン界面活性
剤であるポリソルベート8(Tween 80:ポリオキシエチ
レンソルビンモノオレート)を0.1mg/mlとゼラチン10mg
/ml及びマンニトール50mg/mlとなるように加えて溶解し
た後、0.22μmのポアサイズを有するメンブランフィル
ターで濾過滅菌する。得られた溶液を滅菌処理を施した
バイアル瓶中に充填し、同様に滅菌処理したゴム栓を半
打栓し、凍結乾燥を行い注射用凍結乾燥製剤を得た。こ
の注射用凍結乾燥製剤は室温以下の温度条件に保存し、
注射用蒸留水にて用時溶解して使用する。
図1は、本発明のヒトG−CSFがウシ血管内皮細胞によ
るPAの産生に及ぼす影響を示す。 図2は、本発明のヒトG−CSFがウシ血管内皮細胞に及
ぼすPAの産生と前孵置時間の関係を示す。 図3は、本発明のヒトG−CSFが血管内皮細胞の線溶活
性の亢進に及ぼす影響を示す。 図4は、本発明のヒトG−CSFのアカゲザル13週間連続
皮下投与における経時的TEGパターンを示す。
るPAの産生に及ぼす影響を示す。 図2は、本発明のヒトG−CSFがウシ血管内皮細胞に及
ぼすPAの産生と前孵置時間の関係を示す。 図3は、本発明のヒトG−CSFが血管内皮細胞の線溶活
性の亢進に及ぼす影響を示す。 図4は、本発明のヒトG−CSFのアカゲザル13週間連続
皮下投与における経時的TEGパターンを示す。
Claims (8)
- 【請求項1】ヒト顆粒球コロニー刺激因子を有効成分と
する抗血栓剤。 - 【請求項2】生体内の全ての動,静脈血管内に形成され
る血栓を対象とする特許請求の範囲第1項記載の抗血栓
剤。 - 【請求項3】ヒト顆粒球コロニー刺激因子が動、静脈血
管内皮細胞のプラスミノゲンアクチベーターの合成分泌
を促進すること,およびこのプラスミノーゲンアクチベ
ーターがプラスミンを生成し,線溶活性の亢進をするこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の抗血栓剤。 - 【請求項4】ヒト顆粒球コロニー刺激因子がヒト顆粒球
コロニー刺激因子産生細胞の培養上清から得られたもの
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の抗
血栓剤。 - 【請求項5】ヒト顆粒球コロニー刺激因子が次の理化学
的性質を有するものであることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の抗血栓剤。 「理化学的性質」 分子量:ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動法による測定で19,000±1,000. 等電点:pI=5.5±0.1,pI=5.8±0.1,pI=6.1±0.1の
3つの等電点のうち少なくとも1つを有する. 紫外部吸収:280nmに極大吸収を有し,250nmに極小値を
もつ. N末端から21残基目迄のアミノ酸配列が次の如くであ
る. - 【請求項6】ヒト顆粒球コロニー刺激因子がヒト顆粒球
コロニー刺激因子活性を有するポリペプチドをコードす
る遺伝子を含む組換えベクターを含有する形質転換体か
ら産生されたヒト顆粒球コロニー刺激因子活性を有する
ポリペプチドまたは糖蛋白質であることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の抗血栓剤。 - 【請求項7】ヒト顆粒球コロニー刺激因子活性を有する
ポリペプチドが下記のアミノ酸配列またはその一部で表
される特許請求の範囲第1項記載の抗血栓剤。 - 【請求項8】ヒト顆粒球コロニー刺激因子活性を有する
糖蛋白質が下記のアミノ酸配列またはその一部で表され
るポリペプチドと糖鎖部とを有するものである特許請求
の範囲第1項記載の抗血栓剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1217857A JP2907447B2 (ja) | 1988-08-24 | 1989-08-24 | 抗血栓剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63-210376 | 1988-08-24 | ||
| JP21037688 | 1988-08-24 | ||
| JP1217857A JP2907447B2 (ja) | 1988-08-24 | 1989-08-24 | 抗血栓剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02149527A JPH02149527A (ja) | 1990-06-08 |
| JP2907447B2 true JP2907447B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=26518017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1217857A Expired - Fee Related JP2907447B2 (ja) | 1988-08-24 | 1989-08-24 | 抗血栓剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2907447B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1147777A1 (en) * | 2000-04-18 | 2001-10-24 | Crinos Industria Farmacobiologica S.p.A. | Combination of defibrotide and G-CSF and its use to activate haematopoietic progenitors |
| US8771663B2 (en) | 2000-04-18 | 2014-07-08 | Gentium Spa | Formulation having mobilising activity |
| ES2694239T3 (es) | 2010-11-12 | 2018-12-19 | Gentium S.R.L. | Defibrótido para su uso en profilaxis y/o tratamiento de la enfermedad de Injerto contra huésped (GVHD) |
| RU2627177C2 (ru) | 2012-06-22 | 2017-08-03 | Джентиум С.Р.Л. | Способ определения биологической активности дефибротида, основанный на применении эуглобулина |
| EP3026122A1 (en) | 2014-11-27 | 2016-06-01 | Gentium S.p.A. | Cellular-based method for determining the potency of defibrotide |
-
1989
- 1989-08-24 JP JP1217857A patent/JP2907447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02149527A (ja) | 1990-06-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR950003492B1 (ko) | 항 혈전제 | |
| CA1297008C (en) | Aqueous parenteral solution of tissue-plasminogen activator | |
| CA1300008C (en) | Acid lyophilised pharmaceutical formulation of tissue plasminogen activator | |
| JP2011178687A (ja) | 造血細胞移植に伴う疼痛の予防および/または治療剤 | |
| JP2907447B2 (ja) | 抗血栓剤 | |
| JP6375112B2 (ja) | テネクテプラーゼの医薬組成物 | |
| EP0304311A1 (en) | Complex of polyethylene glycol and tissue plasminogen activator | |
| JPH0460586B2 (ja) | ||
| US5342616A (en) | Method of administering tissue plasminogen activator | |
| JPH0369332B2 (ja) | ||
| JP2589094B2 (ja) | 抗悪性腫瘍剤 | |
| CA1338551C (en) | Medicament for thrombotic disorder containing t-pa | |
| JP2697725B2 (ja) | 悪性腫瘍治療用キット | |
| EP3722426A1 (en) | Factor viii variant-expressing vector with increased protein expression capacity | |
| JPH06192124A (ja) | 血液細胞増加剤 | |
| JPH04327538A (ja) | 新しい医薬組成物 | |
| JPH07188293A (ja) | 新規な造血因子および該造血因子を有効成分とする血液細胞増加剤 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |