JP2907444B2 - 光ディスク装置および光ディスクのアクセス方法 - Google Patents

光ディスク装置および光ディスクのアクセス方法

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JP2907444B2 JP18287889A JP18287889A JP2907444B2 JP 2907444 B2 JP2907444 B2 JP 2907444B2 JP 18287889 A JP18287889 A JP 18287889A JP 18287889 A JP18287889 A JP 18287889A JP 2907444 B2 JP2907444 B2 JP 2907444B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、回転する光ディスクの半径方向に情報記録
再生手段を直線移動させて光ディスク上の目標位置への
アクセスを行うことにより、光ディスクに対して情報の
記録あるいは検索再生を行う光ディスク装置及び光ディ
スクのアクセス方法に関するものである。
従来の技術 光ディスクは、レーザ光を用いた高密度情報記録媒体
であり、これを用いた光ディスク装置はこれまでにない
大容量の情報メモリとして注目を集めている。この大容
量を活かすためには、情報記録再生手段の光ディスクの
目標位置への高速アクセスが必要となっている。
以下、上記従来の光ディスク装置の一例を第2図の構
成図に基づいて説明する。
情報トラックが形成された光ディスク1はディスクモ
ータ2により固定され、リニアモータの可動部5に固定
され光ディスク1の半径方向に直線移動される光学ヘッ
ド3により光学ヘッド3の光スポットに位置する情報ト
ラックのトラックアドレス信号およびトラックアドレス
補正信号は再生され、信号処理回路6および復調回路7
を経て、2進符号に変換され、2進符号化されたトラッ
クアドレスコードaはアドレスメモリ8に記憶され、2
進符号化されたトラックアドレスコンプリメントコード
bはアドレスコンプリメントメモリ9に記憶される。4
はリニアモータの固定部を示す。このアドレスメモリ8
のトラックアドレスコードaの示すトラックアドレスの
値とアドレスコンプリメントメモリ9のトラックアドレ
スコンプリメントコードbの示すトラックアドレスの値
の一致の有無が比較回路10により判定され、一致してい
る場合のみ、比較回路10の出力信号cによりスイッチ11
はオン状態となり、アドレスメモリ8のトラックアドレ
スコードaがスイッチ11を介して、リニアモータの可動
部5を駆動する駆動回路13を制御する制御回路12に伝え
られる。
つまり、トラックアドレスコードaの示すトラックア
ドレスの値とトラックアドレスコンプリメントコードb
の示すトラックアドレスの値が一致しているときのみ、
アドレスを正しく読み取れていると判断し、制御回路12
に位置情報としてトラックアドレスコードaが入力され
る。一致しない場合には、トラックアドレスコードa
は、制御回路12に入力されず光学ヘッド3の位置情報は
欠落することになる。
制御回路12はトラックアドレスコードaを光学ヘッド
3の位置情報として入力すると、駆動回路13を制御し、
リニアモータの可動部5、すなわち光学ヘッド3の光デ
ィスク1の半径方向への速度と位置を制御している。復
調回路7の出力信号dはトラックアドレスコードaとト
ラックアドレスコンプリメントコードbの書き換え完了
のタイミングを制御回路12に与えるタイミング信号で、
これを受けて制御回路12はスイッチ14を介してアドレス
メモリ8に記憶されたトラックアドレスコードaを読み
取っている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような従来の構成では、光学ヘッ
ド3が高速で移動する場合、特にトラックアドレス信号
の再生を始めてからトラックアドレス補正信号の再生を
終えるまでに複数トラック移動するような高速移動の場
合には、トラックアドレス信号を再生した情報トラック
とトラックアドレス補正信号を再生した情報トラックは
異なるものであるから、トラックアドレス信号の示すト
ラックアドレスの値とトラックアドレス補正信号の示す
トラックアドレスの値は一致しない。したがって、高速
移動時には、制御回路12に対する光学ヘッド3が再生し
ている情報トラックを示す位置情報が欠落してしまい、
高速アクセス時のアドレスによる位置検出ができないと
いう問題を有していた。
本発明は上記問題を解決するものであり、高速アクセ
ス時にアドレスが読み取り不能となり、アドレスによる
位置検出が困難になるという欠点を除去し、高速アクセ
ス時にも、アドレスを読み取り、位置検出を可能とし、
安定でかつ高精度な高速アクセスを実現する光ディスク
装置及び光ディスクのアクセス方法を提供することを目
的とするものである。
課題を解決するための手段 上記問題を解決するため本発明の光ディスク装置は、
あらかじめ所定位置に、トラックアドレスを示すトラッ
クアドレス信号と、前記トラックアドレス信号と一対を
成すトラックアドレス補正信号とを含むアドレス情報の
記録された情報トラックが形成された光ディスクと、前
記情報トラックから情報信号を記録再生するための情報
記録再生手段と、前記情報記録再生手段を前記情報トラ
ックと横切る方向に移動するための移動手段と、前記情
報記録再生手段で再生された前記情報トラックの前記ト
ラックアドレス信号と前記トラックアドレス補正信号と
を比較し、トラックアドレス読み取りの正誤を判定する
比較判定手段と、前記情報記録再生手段を前記移動手段
により高速で移動する状態と、低速移動またはトラック
に追従する状態とで前記比較判定手段のアドレス読み取
りの正誤の判定条件を切換える判定条件切換え手段とを
備えたものである。特に、比較判定手段は、判定条件切
換え手段からの指令に基づき、情報記録再生手段の高速
移動時には、トラックアドレス信号の示すトラックアド
レスの値とトラックアドレス補正信号の示すトラックア
ドレスの値との差の絶対値が所定の値以下の場合はトラ
ックアドレス読み取りが正しく、所定の値より大なる場
合は誤りとする判定条件とし、前記情報記録再生手段が
低速移動またはトラックに追従する状態では、前記トラ
ックアドレス信号の示すトラックアドレスの値と前記ト
ラックアドレス補正信号の示すトラックアドレスの値が
一致しているか否かでトラックアドレス読み取りの正誤
を判定する判定条件とするものである。
また、発明の光ディスクのアクセス方法は、あらかじ
め所定位置に、トラックアドレスを示すトラックアドレ
ス信号と、前記トラックアドレス信号と一対をなすトラ
ックアドレス補正信号とを含むアドレス情報の記録され
た情報トラックが形成された光ディスクを用いて、前記
情報トラックから情報信号を記録再生する情報記録再生
手段と、前記情報記録再生手段を前記情報トラックと横
切る方向に移動するための移動手段とを制御する光ディ
スクのアクセス方法であって、光ディスクの再生により
得られた前記情報トラックの前記トラックアドレス信号
と前記トラックアドレス補正信号とを比較する段階と、
前記比較段階の結果からトラッキングアドレス読取りの
正誤を判定する判定段階と、前記情報記録再生手段を前
記移動手段により高速で移動する状態と、低速移動また
はトラックに追従する状態とで、前記判定段階の正誤の
判定条件を切換える判定条件切換え段階を有するもので
ある。特に、判定条件切換え段階は、情報記録再生手段
の高速移動時には、トラックアドレス信号の示すトラッ
クアドレスの値とトラックアドレス補正信号の示すトラ
ックアドレスの値との差の絶対値が所定の値以下の場合
はトラックアドレス読み取りが正しく、所定の値より大
なる場合は誤りとする判定条件とし、前記情報記録再生
手段が低速移動またはトラックに追従する状態では、前
記トラックアドレス信号の示すトラックアドレスの値と
前記トラックアドレス補正信号の示すトラックアドレス
の値が一致しているか否かでトラックアドレス読み取り
の正誤を判定する判定条件とするものである。
作用 上記構成により、情報記録再生手段を移動手段により
目標位置へ移動する際、トラックアドレス読み取りの正
誤を判定する比較判定手段の判定条件を、判定条件切換
え手段によって低速移動またはトラックに追従するとき
と、高速移動時とで切換えることにより、高速移動時の
トラックアドレス情報の欠落が最小限に抑えられる。よ
って、情報記録再生装置の位置情報としてのトラックア
ドレス読み取り性能が高まり、高速アクセスの安定化と
高精度化が達成される。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
なお、従来例の第2図と同一の構成には同一の符号を付
して説明を省略する。
第1図は本発明の一実施例を示す光ディスク装置の構
成図である。
本発明の光ディスク装置は、従来例の第2図の比較回
路10および制御回路12に代えて、アドレスメモリ8から
出力されるトラックアドレスコードaの示すトラックア
ドレスの値とアドレスコンプリメントメモリ9から出力
されるトラックアドレスコンプリメントコードbの示す
トラックアドレスの値の差を求め、その差の絶対値を比
較判定回路17へ出力する演算回路15と、あらかじめ定め
られた値を記憶するデータメモリ16と、演算回路15から
の入力とデータメモリ16からの入力を比較し、スイッチ
11のオンオフを制御し、後述する制御回路18の制御出力
信号eにより判定条件を切換える比較判定回路17と、ア
ドレスメモリ8からのトラックアドレスコードaを光学
ヘッド3の位置情報として入力して駆動回路13を制御
し、リニアモータの可動部5、すなわち光学ヘッド3の
光ディスク1の半径方向への速度と位置を制御するとと
もに、光学ヘッド3の速度により、上記判定条件を切換
える制御出力信号eを出力する制御回路18を設けてい
る。
比較判定回路17は、光学ヘッド3の高速移動の制御出
力信号eが入力すると、演算回路15からの入力データが
データメモリ16からの入力データ以下の場合はトラック
アドレスの読み取りが正しく、大なる場合は誤りとする
判定条件とし、光学ヘッド3の低速移動またはトラック
に追従する制御出力信号eが入力すると、演算回路15か
らの入力データがゼロのときのみトラックアドレスの読
み取りが正とする判定条件としている。
以上のように構成された光ディスク装置について、以
下その動作を説明する。
情報トラックが形成された光ディスク1から光学ヘッ
ド3により情報トラックのトラックアドレス信号および
トラックアドレス補正信号が再生され、この信号a,bは
信号処理回路6および復調回路7を経て、2進符号化さ
れ、アドレスメモリ8にはトラックアドレスコードaが
記憶され、アドレスコンプリメントメモリ9にはトラッ
クアドレスコンプリメントコードbが記憶され、演算回
路15に入力される。演算回路15はトラックアドレスコー
ドaの示すトラックアドレスの値と、トラックアドレス
コンプリメントコードbの示すトラックアドレスの値の
差を求め、その絶対値を比較判定回路17に出力する。
比較判定回路17は、制御回路18からの制御出力信号e
により、光学ヘッド3が高速で移動している場合と、低
速移動またはトラックに追従している場合とで判定条件
を切換えるように制御しており、まず、低速移動または
トラックに追従する場合には、演算回路15からの入力デ
ータがゼロのときのみ出力信号c′を出力してスイッチ
11をオンするように動作する。つまり光学ヘッド3が低
速移動またはトラックに追従する場合には、トラックア
ドレスコードaの示すトラックアドレスの値とトラック
アドレスコンプリメントコードbの示すトラックアドレ
スの値との差がゼロのときのみ、すなわち一致している
ときのみトラックアドレスは正しく読み取れていると判
定して、スイッチ11はオンとなり、制御回路18は復調回
路7のタイミング信号dにより制御されるタイミングで
トラックアドレスコードを読み取り、光学ヘッド3の位
置情報を得ることになる。一方、光学ヘッド3が高速で
移動している場合には、比較判定回路17は演算回路15か
らの入力データとあらかじめ設定されているデータメモ
リ16からの入力データと比較し、演算回路15からの入力
データがデータメモリ16からの入力データ以下であると
きに出力信号c′を出力してスイッチ11をオンさせるよ
うに制御する。つまり、光学ヘッド3が高速で移動する
場合には、トラックアドレスコードaの示すトラックア
ドレスの値とトラックアドレスコンプリメントコードb
の示すトラックアドレスの値が一定の範囲内におさまっ
ていれば、トラックアドレスは正しく認めているものと
判定し、トラックアドレスコードaをスイッチ11を介し
て制御回路18に与えている。
制御回路18は、スイッチ11を介して入力したトラック
アドレスコードaを光学ヘッド3の位置情報とし、駆動
回路13を制御し、リニアモータの可動部5、すなわち光
学ヘッド3の光ディスク1の半径方向への速度と位置を
制御する。
このように、情報記録再生用の光学ヘッド3が高速で
移動している場合と低速で移動またはトラックに追従し
ている場合で、トラックアドレスの読み取りの正誤を判
断する判定条件を切換えるように構成することにより、
特にある情報トラックのトラックアドレス信号を再生し
始めてからトラックアドレス補正信号を再生し終えるま
での間に、他のトラックに移動してしまうような高速移
動の場合であっても、トラックアドレス読み取り誤りと
ならないのでトラックアドレスにより得られる光学ヘッ
ド3の位置情報の欠落を最小限に抑えることができ、高
速アクセスの安定化および高精度化を実現することがで
きる。
なお、本実施例において、アドレスメモリ8、アドレ
スコンプリメントメモリ9、演算回路15、データメモリ
16および比較判定回路17、スイッチ11で構成している機
能はマイクロコンピュータに置き換えても容易に達成し
得ることはいうまでもない。
発明の効果 以上のように本発明によれば、情報記録再生手段を移
動手段により高速移動する状態と、低速移動またはトラ
ックに追従する状態とで、光ディスクに形成された情報
トラックのトラックアドレス読み取りの正誤を判断する
比較判定手段の判定条件を切換える判定条件切換え手段
を設けることにより、情報記録再生手段の位置情報であ
るトラックアドレスの読み取りを高速移動時であっても
可能とし、高速アクセスの安定化および高精度化を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す光ディスク装置の構成
図、第2図は従来の光ディスク装置の構成図である。 1……光ディスク、2……ディスクモータ、3……光学
ヘッド、4……リニアモータの固定部、5……リニアモ
ータの可動部(移動手段)、6……信号処理回路、7…
…復調回路、8……アドレスメモリ、9……アドレスコ
ンプリメントメモリ、11……スイッチ、13……駆動回
路、15……演算回路、16……データメモリ、17……比較
判定回路、a……トラックアドレスコード、b……トラ
ックアドレスコンプリメントコード、c′……出力信号
(スイッチ11の動作信号)、d……出力信号(復調回路
のタイミング信号)、e……制御出力信号(判定条件切
換え信号)。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】あらかじめ所定位置に、トラックアドレス
    を示すトラックアドレス信号と、前記トラックアドレス
    信号と一対を成すトラックアドレス補正信号とを含むア
    ドレス情報の記録された情報トラックが形成された光デ
    ィスクと、前記情報トラックから情報信号を記録再生す
    るための情報記録再生手段と、前記情報記録再生手段を
    前記情報トラックと横切る方向に移動するための移動手
    段と、前記情報記録再生手段で再生された前記情報トラ
    ックの前記トラックアドレス信号と前記トラックアドレ
    ス補正信号とを比較し、トラックアドレス読み取りの正
    誤を判定する比較判定手段と、前記情報記録再生手段を
    前記移動手段により高速で移動する状態と、低速移動ま
    たはトラックに追従する状態とで前記比較判定手段のア
    ドレス読み取りの正誤の判定条件を切換える判定条件切
    換え手段とを備えた光ディスク装置。
  2. 【請求項2】比較判定手段は、判定条件切換え手段から
    の指令に基づき、情報記録再生手段の高速移動時には、
    トラックアドレス信号の示すトラックアドレスの値とト
    ラックアドレス補正信号の示すトラックアドレスの値と
    の差の絶対値が所定の値以下の場合はトラックアドレス
    読み取りが正しく、所定の値より大なる場合は誤りとす
    る判定条件とし、前記情報記録再生手段が低速移動また
    はトラックに追従する状態では、前記トラックアドレス
    信号の示すトラックアドレスの値と前記トラックアドレ
    ス補正信号の示すトラックアドレスの値が一致している
    か否かでトラックアドレス読み取りの正誤を判定する判
    定条件とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】あらかじめ所定位置に、トラックアドレス
    を示すトラックアドレス信号と、前記トラックアドレス
    信号と一対をなすトラックアドレス補正信号とを含むア
    ドレス情報の記録された情報トラックが形成された光デ
    ィスクを用いて、前記情報トラックから情報信号を記録
    再生する情報記録再生手段と、前記情報記録再生手段を
    前記情報トラックと横切る方向に移動するための移動手
    段とを制御する光ディスクのアクセス方法であって、 前記光ディスクの再生により得られた前記情報トラック
    の前記トラックアドレス信号と前記トラックアドレス補
    正信号とを比較する段階と、前記比較段階の結果からト
    ラッキングアドレス読取りの正誤を判定する判定段階
    と、前記情報記録再生手段を前記移動手段により高速で
    移動する状態と、低速移動またはトラックに追従する状
    態とで、前記判定段階の正誤の判定条件を切換える判定
    条件切換え段階を有する光ディスクのアクセス方法。
  4. 【請求項4】判定条件切換え段階は、情報記録再生手段
    の高速移動時には、トラックアドレス信号の示すトラッ
    クアドレスの値とトラックアドレス補正信号の示すトラ
    ックアドレスの値との差の絶対値が所定の値以下の場合
    はトラックアドレス読み取りが正しく、所定の値より大
    なる場合は誤りとする判定条件とし、前記情報記録再生
    手段が低速移動またはトラックに追従する状態では、前
    記トラックアドレス信号の示すトラックアドレスの値と
    前記トラックアドレス補正信号の示すトラックアドレス
    の値が一致しているか否かでトラックアドレス読み取り
    の正誤を判定する判定条件とする、請求項3記載の光デ
    ィスクのアクセス方法。
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