JP2905837B2 - 工作機械の主軸制御装置 - Google Patents

工作機械の主軸制御装置

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JP2905837B2 JP17281494A JP17281494A JP2905837B2 JP 2905837 B2 JP2905837 B2 JP 2905837B2 JP 17281494 A JP17281494 A JP 17281494A JP 17281494 A JP17281494 A JP 17281494A JP 2905837 B2 JP2905837 B2 JP 2905837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルトインモータで主
軸を回転する工作機械の主軸制御装置に係り、詳しく
は、ビルトインモータの発熱による主軸の熱変位を抑制
するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7は従来のNC旋盤を示すも
ので、主軸台1はスラントベッド2の水平面2aに載置
され、刃物台3はスラントベッド2の傾斜面2bに設置
されている。主軸台1には、主軸4と、これを回転する
ビルトインモータ5と、該モータ5の発熱を抑える冷却
液通路6とが設けられ、冷却液通路6は冷却ユニット7
に接続されている。そして、主軸4に取り付けた油圧チ
ャック8にワーク9を把持し、主軸4をビルトインモー
タ5で回転し、刃物台3の刃具10によりワーク9を旋
削するようになっている。
【0003】ところで、この種の工作機械においては、
主軸4の回転時に、ビルトインモータ5が発熱し、その
熱が主軸台1に伝播し、主軸台1がスラントベッド2の
水平面2aから主軸4の中心までの範囲Fにおいて熱変
形し、温度上昇に伴い主軸4の中心位置が上方(矢印a
方向)へ変位する。このとき、主軸4の変位方向と刃具
10の指向方向とのなす角度によって、主軸4の中心と
刃具10の先端との間の距離cが短縮され、加工時の寸
法が経時的に変化する。この熱変位による加工精度への
悪影響を抑制するために、従来は、冷却液を冷却ユニッ
ト7から冷却通路6に供給して、ビルトインモータ5の
ステータ側において主軸台1の外壁を冷却するという対
策を講じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の工作
機械によると、熱変位抑制対策を冷却装置のみに依存し
ているため、加工精度への影響が解消されるまでに主軸
台1を冷却しようとすると、高能力の冷却が必要とな
り、冷却ユニット7が大型化し、かつ高価になるという
問題点があった。
【0005】そこで、本発明の課題は、熱変位の直接原
因であるビルトインモータの発熱を抑えることによっ
て、主軸の熱変位を簡単かつ安価な構成で効率よく抑制
できる工作機械の主軸制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の主軸制御装置は、主軸台に内蔵したビル
トインモータで主軸を回転し、刃物台の刃具によりワー
クを加工する工作機械において、加工時に主軸に作用す
る負荷を検出する手段と、負荷に基づいてビルトインモ
ータの界磁電流を制御する手段とを備えて構成される。
【0007】
【作用】本発明の主軸制御装置によれば、ビルトインモ
ータの界磁電流が主軸の負荷に基づいて制御される。従
って、負荷が大きいときは界磁電流を強くし、負荷が小
さいときには界磁電流を弱くするなど、常にビルトイン
モータを最適な界磁電流で省電力運転することができ
る。特に、低負荷時に、界磁電流を必要最小限の値まで
抑えることにより、モータコイルの発熱量を電流の2乗
に比例して減少させ、モータ鉄心の発熱量を電流に比例
して減少させて、ビルトインモータの総発熱量を大幅に
減少させることができる。これにより、主軸台及び主軸
の熱変位が抑制され、寸法精度の経時的な変化量も減少
する。
【0008】
【実施例】以下、本発明をNC旋盤に具体化した一実施
例を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実
施例のNC旋盤はスラントベッド2を備え、その水平面
2aに主軸台1が載置され、傾斜面2bには刃物台3が
スライド可能に設置されている。図2に示すように、主
軸台1には主軸4、ビルトインモータ5、及び冷却液通
路6が設けられている。そして、主軸4に取り付けた油
圧チャック8にワーク9を把持し、主軸4をビルトイン
モータ5で回転し、刃物台3の刃具10によりワーク9
を旋削するようになっている。
【0009】NC旋盤の主軸制御装置は図3に示すよう
に構成されている。本実施例の主軸制御装置11におい
ては、NC制御装置12、サーボドライブユニット1
3、及び、主軸4の回転検出器14によってビルトイン
モータ5のサーボ制御系が構成されている。加工サイク
ル中にワーク9を、例えば図4に示すような削り代と切
込み軌跡で加工する場合、ワーク9の初品加工に際し
て、主軸4に作用する負荷が、回転検出器14の信号に
基づきサーボドライブユニット13を介して負荷検出器
15により検出される。なお、負荷検出器15として
は、既存のロードモニターを使用できる。図5はロード
モニターが検出した負荷の経時的変化の一例を示すもの
である。
【0010】負荷検出器15により検出された負荷は、
NC制御装置11によって加工負荷タイムシャリング制
御部16に所定時間毎の時分割データとして記憶され、
ワーク9の初品加工時の負荷量が得られる。そして、後
続加工に際し、加工負荷タイムシャリング制御部16か
らの指令に基づき、界磁電流制御部17が負荷量に基づ
いてビルトインモータ5の界磁電流を制御するように構
成されている。
【0011】上記のように構成された本実施例の主軸制
御装置11によれば、ビルトインモータ5の界磁電流が
主軸4の負荷量に基づいて自動制御されるので、負荷が
大きいときは界磁電流を強くし、負荷が小さいときには
界磁電流を弱くするなど、常にビルトインモータ5を最
適な界磁電流で省電力運転することができる。特に、低
負荷時には、界磁電流を必要最小限の値まで抑えること
により、モータコイルの発熱量を電流の2乗に比例して
減少させ、モータ鉄心の発熱量を電流に比例して減少さ
せて、ビルトインモータ5の総発熱量を大幅に減少させ
ることができる。これにより、従来のように大型で高価
な冷却ユニットを使用しなくても、簡単かつ安価な構成
で主軸台1及び主軸4の熱変位を効果的に抑制でき、寸
法精度の経時的な変化量を減少させて、加工精度を向上
させることができる。
【0012】特に、本実施例の主軸制御装置11は、ワ
ーク9の初品加工に際して負荷量を記憶する機能を備え
ているので、初品の負荷量データを記憶しておけば、そ
れ以降の加工に際して負荷検出工程を省略でき、多数の
同一形状ワークを高精度で能率よく加工できるという利
点がある。また、スラントベッド2を備えたNC旋盤に
おいては、前述したように主軸4の熱変位が加工精度に
大きな影響を及ぼすが、本実施例では、界磁電流制御を
適用することによって熱変位を抑制し、スラントベッド
型工作機械の加工精度を大幅に改善することができる。
【0013】なお、上記実施例では、負荷検出値に基づ
いて界磁電流を自動制御するように構成したが、オペレ
ータが負荷検出値を読み取り、これに対応する界磁電流
値を加工プログラム中にマニュアル操作で設定できるよ
うに構成してもよい。その他、本発明をNC研削盤に応
用するなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形
状並びに構成を任意に変更して具体化することも可能で
ある。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
主軸の負荷に基づいてビルトインモータの界磁電流を制
御するように構成したので、熱変位の直接原因であるビ
ルトインモータの発熱を抑えて、主軸の熱変位を簡単か
つ安価な構成で効率よく抑制できるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すNC旋盤の概略図であ
る。
【図2】同旋盤において主軸台の内部構造を示す概略図
である。
【図3】同旋盤の主軸制御装置を示すブロック図であ
る。
【図4】ワークの削り代と切込み軌跡を示す説明図であ
る。
【図5】ロードモニターが検出した負荷の経時的変化の
一例を示すグラフである。
【図6】従来のNC旋盤の概略図である。
【図7】同旋盤において主軸台の冷却装置を示す概略図
である。
【符号の説明】
1・・主軸台、2・・スラントベッド、3・・刃物台、
4・・主軸、5・・ビルトインモータ、9・・ワーク、
10・・刃具、11・・主軸制御装置、12・・NC制
御装置、13・・サーボドライブユニット、14・・回
転検出器、15・・負荷検出器、17・・界磁電流制御
部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸台に内蔵したビルトインモータで主
    軸を回転し、刃物台の刃具によりワークを加工する工作
    機械において、加工時に主軸に作用する負荷を検出する
    手段と、前記負荷に基づいてビルトインモータの界磁電
    流を制御する手段とを備えた主軸制御装置。
JP17281494A 1994-07-25 1994-07-25 工作機械の主軸制御装置 Expired - Fee Related JP2905837B2 (ja)

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JPH0839398A JPH0839398A (ja) 1996-02-13
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