JP2905455B2 - キーボードのキーの製造方法 - Google Patents

キーボードのキーの製造方法

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JP2905455B2 JP8300838A JP30083896A JP2905455B2 JP 2905455 B2 JP2905455 B2 JP 2905455B2 JP 8300838 A JP8300838 A JP 8300838A JP 30083896 A JP30083896 A JP 30083896A JP 2905455 B2 JP2905455 B2 JP 2905455B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーボードのキー
の製造方法に関し、特に、記号がキーの表面に埋め込ま
れ、耐摩耗性および低コスト性のキーボードのキーの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの硬いキーまたは計算機の
軟らかいキーに記号を形成する工程には、同じ技術が含
まれている。従来技術においては、全体的に、以下の工
程が含まれている。(1)成形によってキーを形成する
こと。(2)スクリーン印刷によってキーに所定の記号
を印刷すること。
【0003】上記の工程は単純であるが、該工程には以
下のようないくつかの問題が存在する。
【0004】1.記号が印刷によってキーの表面に形成
されているため、記号は徐々に摩耗し、最後には識別で
きなくなってしまうこと。
【0005】2.スクリーン印刷はキーの表面が平坦な
場合にのみ有効であり、言い換えれば、記号は、キーの
表面が平坦でない場合では印刷に使用する材料の収縮性
のためにデザインどおりに正確に印刷することができな
いこと。
【0006】上記の問題を克服するための最も一般的な
方法は、キーの表面に耐摩耗性層を形成することであ
り、それは、キーの表面を透明なシリコーンの層で被膜
することを含む。この結果、キーに形成された記号は摩
耗しない。しかし、この方法には、シリコーンが作業温
度では流動するため耐摩耗性層の形成を制御することが
困難であるという問題があり、また、この方法は、生産
ラインから製品を取り出す前にシリコーンを完全に乾か
さなくてはならないため、生産ラインにおいて時間を浪
費してしまうという問題がある。
【0007】キーボードのキーの他の製造方法は、以下
の工程を含んでいる。(1)図10に示すように、上面
に1、2、3、A、B、C、@、%、+のような記号を
表す開口91が設けられた中空のキー本体90を一般的
な成形方法によって形成すること。(2)図11に示す
ように、キー本体90の内側に特定の色を有する挿入部
分92を形成し、該挿入部分の上端を開口91内に位置
させること。
【0008】挿入部分92の色は、キー本体90と区別
できるよう選択されるため、使用者は容易に記号を識別
できる。
【0009】上記のキーボードのキーの製造方法は、記
号の摩耗を防止するという問題を克服しているが、以下
のような問題が残っている。
【0010】1.挿入部分92のためにキー本体90に
形成される開口91は、記号の形状付けをある程度制限
する。これは、それぞれが少なくとも完全に囲まれた部
分を有する8のような数字およびA、Bのような文字は
実際には容易に作ることができないからである。開口9
1をもつタイプのキーを作る方法は、記号の形状を犠牲
にする。
【0011】2.コンピュータは104個のキーを有す
るので、キーボードを製造するために少なくとも104
個の型が必要である。多数の型は、経済的な負荷を大き
くする。
【0012】上記の方法は、図2に示すような丈の低い
すなわち短いキーの製造には適切に用いることができ
る。これは、短いキーは深さの浅い型ですむため、容易
に得ることができるからである。丈の高いキーの場合、
キーの周りでの脱型の正確さを制御することはかなり困
難であるため、時間を浪費し、品質が悪く、また、経済
的な効率が良くない。このため、市販のキーのほとんど
は短いキーである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記号
がキーに埋め込まれているキーボードのキーの製造方法
を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、キーの記号が耐摩耗
性であるキーボードのキーの製造方法を提供することに
ある。
【0015】本発明の他の目的は、記号がキーに正確に
印刷されているキーボードのキーの製造方法を提供する
ことにある。
【0016】本発明の他の目的は、キーの表面が平坦で
ない場合でも、記号をキーに正確に印刷されているキー
ボードのキーの製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のキーボードのキ
ーの製造方法は、剥離フィルムに記号を配すること、上
型と下型との間に剥離フィルムを置くこと、成形によっ
てキーを形成するために上型と下型との間に記号が埋め
込まれるように材料を注入すること、上型および下型か
ら前記キーを取り出すこと、キーから剥離フィルムを剥
がすことを含む。また、本発明のキーボードの成形は、
射出成形または圧縮成形で行うことができる。また、本
発明のキーボードのキーの記号は、キーの材料と同じ材
料からつくられ、キーの色と区別可能な色を有する。さ
らに、本発明のキーボードのキーの成形に用いる型は、
上型と下型との間に設けられた中型を含む。
【0018】
【発明の作用、効果】本発明のキーボードのキーの製造
方法は、剥離フィルムに印刷された記号をキーの表面に
埋め込むようにキーと一体成形するため、キーに埋め込
まれた記号が使用により摩耗することを防ぐことができ
る。また、成形中に予め印刷された記号をそのままの形
状で正確にキーに転写することができる。さらに、成形
は、剥離フィルムが上型に沿うように材料を注入して行
われること、また、キーの高さが高いときは剥離フィル
ムがずれないように中型を用いることから、キーの表面
が平坦な形状でなくても、所定の記号を正確にキーの表
面に形成することができる。
【0019】
【実施の形態】図1及び図2を参照するに、キーボード
20のキー21の製造方法は、全体的に、剥離フィルム
10に記号を印刷し、成形によってキー21を形成し、
剥離フィルム10を剥がすことからなる。つまり、本発
明の製造方法は、まず、記号11を剥離フィルム10に
印刷し、次に、該剥離フィルムをキーの型に入れ、キー
21を射出成形または圧縮成形のような成形によって形
成し、記号11をキー21に埋め込み、最後に、型から
取り出し、剥離フィルム10を剥がすことである。
【0020】以下に、図2から図5を参照して、丈の低
いすなわち短いキーの製造に関する実施例を説明する。
【0021】剥離フィルム10の印刷は、図2のシート
Aに示すような記号11を剥離フィルム10に印刷する
工程を含み、剥離フィルム10の材料には、成形後に剥
離フィルム10がキー21の表面から簡単にはがれるも
のを選ぶ。
【0022】記号11のサイズおよびレイアウトは、記
号11がキー21に正しく配置されるように配列する。
【0023】さらに、記号11は、剥離フィルム10に
裏返しに印刷され、その後、記号11はキー21に転写
され、埋め込まれる。
【0024】また、剥離フィルム10の記号11の材料
は、記号11がキー21に完全に接着し、埋め込まれる
ようにキー21の材料と同じ材料を用いる。言い換える
と、キー21がシリコーン製である場合、剥離フィルム
10の記号11の材料は、シリコーンまたは代用可能な
材料が用いられる。キー21と記号11と間の色の違い
は、使用者にとってキー21と記号11とが非常に区別
し易いので便利である。
【0025】各キー21が2以上の記号を備えるとき、
例えば、図2のシートBに示すようにキー21が2つの
記号11を備えるとき、また、2つの記号11の色が異
なるとき、同じ色を有する記号毎にスクリーン印刷法に
よって印刷される。
【0026】本発明によるキー21の成形は、記号11
を有する剥離フィルム10を上型30と下型31との間
に入れ、成形によってキーボード20を形成し、キー2
1が固化した後にキーボード20を取り出し、キー21
から剥離フィルム10を剥がすことを特徴とする。キー
ボード20上の各キー21は1または2以上の記号11
を備えている。
【0027】図3及び図4を参照するに、キーボード2
0および剥離フィルム10は、成形終了後、剥離フィル
ム10の表面の記号11が各キー21の表面に埋め込ま
れるように、上型30と下型31との間で同時に成形さ
れる。
【0028】図5を参照すると、剥離フィルム10はキ
ーボード20から剥がされ、記号11はキー21に埋め
込まれている。
【0029】さらに、図6から図9を参照するに、キー
21が前記実施例のキーの高さより高いすなわち長い、
他の実施例が示されている。
【0030】剥離フィルム10の引張強さには限界があ
るため、キー21が高くなると剥離フィルム10は成形
中に移動しがちであり、したがって、図7に示すような
型、すなわち中型を用いることが好ましい。図7を参照
するに、剥離フィルム10は上型30と中型32との間
に配置され、キー21の上部は曲線状に形成される。下
型31および中型32は図8に示すように組み立てられ
る。成形は、記号11の材料と同じ材料を上型30、中
型32および下型31間の空間に注入して行われ、上型
30の曲線のくぼみ301のために、各キー21は、そ
の上部分がそれぞれ曲線部分を有するように形成されて
いる。成形終了後、まず下型31がはずされ、その後、
中型32および剥離フィルム10が同時にはずされ、図
9に示す複数のキー21を有するキーボード20が得ら
れる。
【0031】本発明は、次の利点を有する。
【0032】1.本発明は、2つの主な工程のみを使用
する。すなわち、埋め込まれた記号11を有するキー2
1の製造のために、剥離フィルム10を印刷することお
よびキーボード20を成形することである。本発明の製
造工程は非常に単純であるため、製造効率が高い。
【0033】2.記号11がキー21の表面に埋め込ま
れているため、高い耐摩耗性が得られる。
【0034】3.記号11はキー21に直接印刷される
のではなく、予め剥離フィルム10に印刷されるため、
製造者の望ましい形状に製造することができる。
【0035】4.本発明は、剥離フィルム10に記号1
1を印刷し、その後、成形中にその記号11をキー21
に転写することによって、キー21の平坦なまたは平坦
ではない表面のいずれにも適用することができる。その
結果、従来方法によるように記号11がキー21の表面
上でずれることがない。すなわち、記号11はキー21
の所定位置に正確に埋め込まれる。
【0036】5.剥離フィルム10は、まず、例えば耐
摩耗性の層を設けることができ、また、その後に記号を
形成することができ、その結果、キーの耐摩耗性は増大
する。
【0037】6.本発明は、特定の追加的な装置を用い
ないで普通の装置を使用することができるため、経済的
な効率が良く、装置の操作者は型がずれないように注意
するだけですむ。
【0038】7.装飾的な模様も同様に型の内側に予め
設けることができ、その模様は成形中にキーの表面に転
写される。
【0039】8.3つの型、すなわち上型、中型および
下型の使用は、成形工程を促進し、型にかかる費用を減
少させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキーボードのキーの製造方法のフ
ローチャートを示す図である。
【図2】本発明に係るキーボードの丈の低いキーを示す
概略図である。
【図3】本発明に係るキーボードの丈の低いキーの製造
のための、上型、下型および剥離フィルムを示す断面図
である。
【図4】剥離フィルムを剥がす前の、図3に示したキー
ボードのキーを示す断面図である。
【図5】剥離フィルムを剥がした後の、図3に示したキ
ーボードのキーを示す断面図である。
【図6】本発明に係るキーボードの丈の高いキーを示す
斜視図である。
【図7】本発明に係るキーボードの丈の高いキーの製造
のための、上型、中型、下型および剥離フィルムを示す
断面図である。
【図8】成形を行ったときの図7に示した型および剥離
フィルムを示す断面図である。
【図9】剥離フィルムをはがした後の、図8に示したキ
ーボードのキーの断面図である。
【図10】キーボードのキーの製造に用いる従来の型を
示す断面図である。
【図11】挿入部分が挿入されたときの図10に示した
従来の型を示す断面図である。
【符号の説明】
10 剥離フィルム 11 記号 20 キーボード 21 キー 30 上型 31 下型 32 中型 301 くぼみ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーボードのキーの製造方法であって、
    剥離フィルムに記号を配すること、上型と下型との間に
    前記剥離フィルムを置くこと、成形によって前記キーを
    形成するために前記上型と前記下型との間に前記記号が
    埋め込まれるように材料を注入すること、前記上型およ
    び前記下型から前記キーを取り出すこと、前記キーから
    前記剥離フィルムを剥がすことを含む、キーボードのキ
    ーの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記成形は射出成形である、請求項1に
    記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成形は圧縮成形である、請求項1に
    記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記記号は前記キーの前記材料と同一の
    材料からなる、請求項1に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記記号は前記キーの色と区別可能な色
    をもつ、請求項1に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記上型と下型との間に設けられた中型
    を含む、請求項1に記載の製造方法。
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