JP2905215B2 - 録音再生装置 - Google Patents

録音再生装置

Info

Publication number
JP2905215B2
JP2905215B2 JP1079921A JP7992189A JP2905215B2 JP 2905215 B2 JP2905215 B2 JP 2905215B2 JP 1079921 A JP1079921 A JP 1079921A JP 7992189 A JP7992189 A JP 7992189A JP 2905215 B2 JP2905215 B2 JP 2905215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zero
block
waveform
audio
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1079921A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02259699A (ja
Inventor
智一 森尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Original Assignee
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC filed Critical Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority to JP1079921A priority Critical patent/JP2905215B2/ja
Publication of JPH02259699A publication Critical patent/JPH02259699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2905215B2 publication Critical patent/JP2905215B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、音声信号の情報圧縮を行うことによっ
て、録音内容を早聞きすることができる録音装置に関す
る。
〈従来の技術〉 従来、ビデオ装置のように、録音された音声を高速再
生(早送り)する際に、音の高さを変えないようにして
音声信号を出力する装置が広く使用されている。このよ
うなビデオ装置においては、早送りしているビデオテー
プから入力される音声信号は早送りによって時間長が圧
縮されている。したがって、そのまま音声を再生すると
音の高さが上がって再生されてしまう。そこで、このよ
うな入力音声信号の音の高さを種々の方法によって元の
音の高さに戻し、且つ時間長だけを短くして出力するの
である。
また、上記圧縮方式とは異なる種々の情報圧縮方式を
用いた録音再生LSI(大規模集積回路)が留守番電話等
に広く使用されている。これらの録音再生LSIの中に
は、音声信号を録音(符号化)する際に無音区間を検出
して符号化し、再生(復号化)の際にはこの無音区間を
圧縮して再生する機能を持つものがあり、長時間の録音
内容の概略を聞く場合などに非常に便利である。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記録音再生LSIは、無音区間のみの
時間長を圧縮しているに過ぎず、有音区間の時間長は圧
縮していない。したがって、再生音声の高さは変わらな
いが、録音した音声信号に無音区間が少ない場合には早
聞きの効果はさほど現われないという問題がある。ま
た、有音区間を早聞きするために、上記録音再生LSIに
上述のビデオ装置等に使用されている音声信号の時間長
の圧縮装置を別に備えた場合には、ハードウェアが大幅
に増加してコスト高になるという問題がある。
そこで、この発明の目的は、少しのハードウェアの増
加による安価な方式で、再生音声の高さを変えずに早聞
きすることができる録音再生装置を提供することにあ
る。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、入
力された音声波形を符号化器で符号化して音声符号デー
タを生成し,メモリに記録する一方,記録された上記音
声符号データを復号化器で復号化して音声波形を再生す
る録音再生装置において、符号化時に,入力音声波形の
所定のフレーム長近傍における上記入力音声波形の負側
から正側へのゼロクロス点あるいは正側から負側へのゼ
ロクロス点のいずれか一方のゼロクロス点を検出するゼ
ロクロス検出手段と、上記ゼロクロス検出手段によって
検出されたゼロクロス点間の音声符号データを生成する
際に,次のゼロクロス点間の先頭アドレスを表す情報と
現ゼロクロス点間の最初の音声符号における量子化幅を
表す情報とから成る補助情報を上記音声符号データに付
加して記録する補助情報付加手段と、早聞き復号化時
に,記録された音声符号データを読み出す際に,上記先
頭アドレスを表す情報に基づいて所定数のゼロクロス点
間の音声符号データを読み飛ばして復号化すべき音声符
号データを読み出す読出しアドレス制御手段を備えたこ
とを特徴としている。
〈作用〉 請求項1に係る発明において、入力された音声波形を
符号化する際に、入力音声波形の所定のフレーム長近傍
における上記音声波形の負側から正側へのゼロクロス点
あるいは正側から負側へのゼロクロス点のいずれか一方
のゼロクロス点が、ゼロクロス検出手段によって検出さ
れる。そうすると、上記ゼロクロス検出手段によって検
出されたゼロクロス点間の音声符号データを符号化器で
符号化する際に、次のゼロクロス点間の先頭アドレスを
表す情報と現ゼロクロス点間の最初の音声符号における
量子化幅を表す情報とから成る補助情報が、補助情報付
加手段によって上記音声符号データに付加されてメモリ
に記録される。
一方、早聞き復号化時に、上記記録された音声符号デ
ータを読出しアドレス制御手段によって読み出す際に
は、上記先頭アドレスを表す情報に基づいて、所定数の
ゼロクロス点間の音声符号データが読み飛ばされる。し
たがって、早聞き復号化時に復号化器で復号化して得ら
れた上記ゼロクロス点間の再生音声波形は、時間長が圧
縮されていないので音の高さは変わらない。
〈実施例〉 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明す
る。
第1図は第1の発明の一実施例のブロック図である。
本実施例においては説明を簡単にするために、情報圧縮
の方式を適応デルタ変調方式(ADM方式)とする。この
録音再生装置は、量子化器4、符号化器5、予測器6,1
1、復号化器10およびステップ幅変更回路3,9で構成され
る一般的なADM方式の録音再生装置に、ゼロクロス検出
手段であるゼロクロス検出器1,補助情報付加手段である
アドレス・コントローラ2および読出しアドレス制御手
段であるアドレス・コントローラ8を付加したものであ
る。以下、上記録音再生装置による録音再生動作を詳細
に説明する。
入力端子12から入力された音声信号は2つに分岐さ
れ、ゼロクロス検出器1とADM符号化器14に入力され
る。先ずADM符号化器14の動作について説明する。
ADM方式には種々のものが提案されている。本実施例
においては、後ろ向き適応型のものであってステップ幅
を出力符号列から適応させるADM方式について説明す
る。入力端子12から入力された音声信号は、予測器6か
ら出力される予測信号との差分をとられ、その差分信号
が量子化器4に入力される。そして、量子化器4で上記
入力音声信号の波高値と予測信号の波高値との差分値が
量子化され、その量子化結果が符号化器5により符号化
されてステップ幅変更回路3およびアドレス・コントロ
ーラ2に出力される。
上記量子化器4によって量子化する際に用いるステッ
プ幅の適応は、ステップ幅変更回路3によって行われ
る。その際の代表的なアルゴリズムは次の規則で決めら
れる。
Δ(t)=M(符号列)×Δ(t−1) 但し Δmin≦Δ(t)≦Δmax ここで、Δminは予め定められたステップ幅の下限値
であり、Δmaxが予め定められたステップ幅の上限値で
ある。また、M(符号列)は、符号化器5から入力され
る現サンプリング時tにおける音声符号と前サンプリン
グ時(t−1)における音声符号とが同じ符号であれば
1より大きい定数(例えば2)を与える一方、異なる符
号であれば1より小さい定数(例えば1/2)を与える。
算出されたステップ幅Δ()は量子化器4および符号化
器5に入力されて量子化および符号化の際に用いられ
る。また、量子化器4から出力される量子化値は予測器
6からの予測値と加算されて再び予測器6に入力され、
次の予測値が算出される。
次に、ゼロクロス検出器1の動作について説明する。
このゼロクロス検出器1は、ADM符号化器14によって符
号化されたADM符号の符号列を適当なフレーム長のブロ
ックに分割する。その際に、早聞きを行う場合に上記分
割されたブロックの接続が滑らかに行われるように、各
ブロックの境界が入力音声波形の波高値がゼロ交差する
点になるようにするのである。上記ブロック長を決定す
る条件の例としては、 (a)波高値が負側から正側へ交差するゼロクロス点と
する。
(b)フレーム長が極端な値にならないこと。
すなわち、Fmin<フレーム長<Fmax 等がある。
ここで、Fmin:最短フレーム長 Fmax:最長フレーム長 上記入力端子12に音声信号が入力されると、
上記ADM符号化器14とゼロクロス検出器1とは同時に動
作する。そして、ゼロクロス検出器1はブロックの境界
を検出した場合に、ADM符号化器14によって符号化され
たADM符号列とは別に、次のブロック先頭のアドレス値
と当ブロックの先頭の音声符号の量子化幅(上記ステッ
プ幅変更回路3から入力されるΔ(t))とから成る補
助情報を出力する。そして、アドレス・コントローラ2
によって符号化器5から出力されるADM符号列にゼロク
ロス検出機1から出力される補助情報を付加してメモリ
7に書き込むのである。
第2図は上述のようにしてメモリ7に書き込まれたAD
M符号列の一例を示す。ADM符号列中におけるブロック化
された符号列には、次のブロックの先頭のアドレス値,
当ブロックの先頭の音声符号の量子化幅ΔおよびADM符
号列から構成される。すなわち、ブロック1におけるAD
M符号列は、次のブロックであるブロック2の先頭のア
ドレスAD1,ブロック1の音声符号C1の量子化幅Δ1およ
びブロック1の音声符号列(C1,C2,…,Cn)から構成
される。また、ブロック2におけるADM符号列は、次の
ブロックであるブロック3の先頭のアドレスAD2,ブロッ
ク2の先頭の音声符号の量子化幅Δ2およびブロック2
の音声符号列から構成されるのである。
第3図は第2図に示すようにメモリ7に書き込まれた
ADM符号列に基づいて、入力された原波形を早聞きする
際に出力端子13から出力される早聞き波形を示す。第3
図はブロックの音声符号データを1つおきに読み飛ばし
て早聞きする場合の音声波形例である。この復号化処理
の場合においては、復号側のアドレス・コントローラ8
の読出しアドレス制御によって、ブロック先頭に書き込
まれた補助情報に基づいて、メモリ7に記憶されている
先頭の音声符号の量子化幅Δをステップ幅変更回路9に
読み込む処理と、次のブロックの先頭アドレスを読み込
んでブロック毎に音声符号データを読み飛ばす処理とを
実行する。
すなわち、第2図および第3図において、まずメモリ
7のアドレスAD0からブロック1の先頭のデータである
次のブロックのアドレスAD1がアドレス・コントローラ
8に読み込まれる。そして、アドレス・コントローラ8
は、次に読み出すブロック(すなわち、ブロック2)の
メモリ7上のアドレスがAD1であることを知る。続いて
ブロック1の最初の音声符号C1の量子化幅Δ1が読み出
されてステップ幅変更回路9に入力される。そうする
と、ステップ幅変更回路9は入力された量子化幅Δ1
そのまま復号化器10に出力する。さらに続いて、ブロッ
ク1の最初の音声符号C1が読み出されて復号化器10に出
力される。そうすると、復号化器10はステップ幅変更回
路9からの量子化幅Δ1に基づいて最初の音声符号C1
復号化する。そして、復号化器10によって復号化された
差分波高値と予測器11からの予測波高値(すなわち、直
前の出力波形の波高値:最初の音声符号C1の場合には
“0")と加算されて出力波形の波高値が算出され、出力
端子13から出力される。一方、メモリ7から読み出され
た上記ブロック1の最初の音声符号C1はステップ幅変更
回路9にも入力されている。
続いて、ブロック1の次の音声符号C2が読み込まれス
テップ幅変更回路9と復号化器10に入力される。そし
て、ステップ幅変更回路9は入力された音声符号列(音
声符号C1および音声符号C2)と直前のステップ幅Δ1
に基づいて、上述のアルゴリズムに従って音声符号C2
復号化する際のステップ幅Δ2を算出して復号化器10に
出力する。そうすると、復号化器10はステップ幅変更回
路9からの量子化幅Δ2に基づいて音声符号C2を復号化
する。そして、復号化器10によって復号化された差分波
高値が予測器11からの予測波高値(すなわち、ブロック
1の最初の音声符号に基づく再生音声波形の波高値)と
加算されてブロック1の次の出力波形の波高値が算出さ
れ、出力端子13から出力される。
以下、同様にしてブロック1のADM符号列(音声符号C
3〜音声符号Cn)が順次復号化され、得られたブロック
1の再生音声波形の波高値が出力端子13から出力され
る。その結果、第3図に示すように、原波形のブロック
1の音声波形が復号化されて早聞き波形の最初のブロッ
クの再生音声波形が得られる。
次に、メモリ7上のアドレスAD1からブロック2の先
頭のデータである次のブロックのアドレスAD2がアドレ
ス・コントローラ8に読み込まれ、アドレス・コントロ
ーラ8はブロック3のアドレスはAD2であることを知
る。その際に、アドレス・コントローラ8はブロックの
音声符号データを1つおきに読み飛ばすように図示しな
い制御部等から指示されているので、ブロック2の音声
符号データを読み飛ばして、メモリ7上のアドレスAD2
からブロック3の先頭データ(ブロック4のアドレスAD
3)を読み込む。以下、上述と同様にして、ブロック3
の音声符号データに基づいてブロック3の音声符号列を
復号化して、ブロック3の再生音声波形を得るのであ
る。その結果、第3図(b)に示すように、早聞き波形
においては、原波形のブロック2の音声符号データが読
み飛ばされ、次のブロック3の音声符号データが復号化
される。
以下、同様にして、原波形の各ブロックの音声符号デ
ータが1つおきに読み飛ばされて復号化され、早聞き波
形が出力されるのである。その際に、各ブロックの境界
は、上述のように波高値が負側から正側へ交差するゼロ
クロス点となっているので、早聞き波形におけるブロッ
ク間の接続が滑らかな接続となるのである。
このように、第1の発明においては、符号化時に、ゼ
ロクロス検出器1によって検出される入力音声波形の所
定フレーム長近傍のゼロクロス点の間を一つのブロック
とし、各ブロック毎に符号化を行って得られたADM符号
列に、次のブロックの先頭アドレス値と先頭音声符号の
量子化幅とから成る補助情報をアドレス・コントローラ
2によって付加して記録する。一方、早聞き復号化時
に、アドレス・コントローラ8の制御の下に、所定数の
ブロックの音声符号データを読み飛ばし、この読み飛ば
したブロックの前後のブロックの再生音声波形を接続し
て出力する。こうすることによって、ブロック化区間内
の再生音声波形の時間長は圧縮されておらず、再生音声
の高さが変化することがないのである。したがって、ゼ
ロクロス検出器1およびアドレス・コントローラ2,8の
少しのハードウェアの増加によって、再生音声の高さを
変えない早聞き機能を有する録音再生装置を実現でき
る。
しかしながら、上述の第1の発明においては符号化側
にゼロクロス検出器1を必要とする。また、符号化に際
して、第2図に示すように、各ブロックの先頭データと
して次のブロックの先頭アドレスを記述するようにして
いる。そのため、例えばブロック1の場合には、ブロッ
ク1の符号化が終了してブロック2の先頭アドレスが決
定するまで、ブロック1の先頭に次のブロックのアドレ
スを記述することができない。したがって、アドレス・
コントローラ2はブロック1の符号化が終了してブロッ
ク2の先頭アドレスの値が決定してから後戻りして、ブ
ロック1の先頭データの空欄を埋めなければならず、符
号化時のおけるアドレス・コントローラ2の動作が繁雑
になる。それに伴って、再生時(早聞きの際)において
は、読み飛ばすブロックの先頭データを一旦読み取って
次のブロックの先頭アドレスを知った後に、その読み飛
ばすブロックのADM符号列を読み飛ばさなければなら
ず、再生時の際のアドレス処理が複雑になるという欠点
がある。
第4図は上記第1の発明の欠点を改善した第2の発明
の一実施例のブロック図である。本実施例においても説
明を簡単にするために、情報圧縮の方式をADM方式とす
る。この録音再生装置は、量子化器24、符号化器25、予
測器26,31、復号化器30およびステップ幅変更回路23,29
で構成される一般的なADM方式の録音再生装置に、波形
整形手段としての減衰器32,33、ブロック化手段として
のブロック化器21、補助情報付加手段としてのアドレス
・コントローラ22および読出しアドレス制御手段として
のアドレス・コントローラ28を追加したものである。以
下、上記録音再生装置による録音再生動作を詳細に説明
する。
入力端子34から入力された音声信号は2つに分岐さ
れ、ブロック化器21とADM符号化器36に入力される。上
記ADM符号化器36のADM方式は、第1の発明の場合と同様
にステップ幅を出力符号列から適応させるADM方式であ
り、その動作についての詳細な説明は省略する。一方、
ブロック化器21は、ADM符号化器36によって符号化され
たADM符号列を、一定のフレーム長毎にブロック化す
る。そして、そのブロック先頭の音声符号に対する量子
化幅(ステップ幅変更回路23から入力されるΔ(t))
の補助情報を出力する。そうすると、アドレス・コント
ローラ22は符号化器25から出力されるADM符号列にブロ
ック化器21から出力される補助情報を付加してメモリ27
に書き込むのである。
第5図は上述のようにしてメモリ27に書き込まれたAD
M符号列の一例を示す。ADM符号列中におけるブロック化
された符号列は、当ブロックの先頭音声符号の量子化幅
Δおよび音声符号列から構成される。すなわち、ブロッ
ク化器21によってブロック化されるフレーム長は一定で
あるので、各ブロック毎のADM符号列の先頭には次のブ
ロックの先頭アドレスを記述する必要がないのである。
したがって、第1の発明の場合のように、アドレス・コ
ントローラ22は、ADM符号列をメモリ27に書き込む際
に、当ブロックの符号化が終了して次ブロックの先頭ア
ドレスの値が決定してから後戻りして、当ブロックの先
頭データの空欄を埋める必要がなく、符号化時における
アドレス・コントローラ22の動作が簡単になり、それに
伴って、再生時(早聞き)の際のアドレス処理も簡単に
なるのである。
次に、上記構成の録音再生装置における符号化および
復号化について説明する。ここで、第2の発明における
録音再生装置の構成は、第1の発明における録音再生装
置の構成に対して減衰器32,33が追加したものである。
そこで、主にこの減衰器32,33の機能について説明す
る。
上記ブロック化器21によってブロック化される音声信
号のフレーム長は固定である。したがって、第6図に示
すように入力音声の原波形は一定サンプル数毎に区切ら
れてブロック化される。したがって、各ブロックの開始
位置および終了位置での波高値は種々の値をとり得る。
早聞き波形への再生は各ブロック毎に行われ、当ブロッ
クの先頭サンプルの符号を復号化して得られる波高値
は、直前のブロックの最後のサンプルの符号を復号化し
て得られる波高値を基準にして(すなわち、直前のブロ
ックの最後のサンプルの再生波形の波高値を予測波高値
として)接続される。したがって、単純にブロック毎に
読み飛ばしを行って、読み飛ばしたブロックの前後のブ
ロックの波高値を接続した場合には、第6図(b)に示
すようにブロック毎にバイアスがかかってしまう。この
バイアスを除去するために減衰器32,33を設けるのであ
る。
上記減衰器32,33によって、入力信号はその波高値に
基づいて減衰される。この減衰動作のアルゴリズムは、
例えば次の規則によって決められている。
X′=Xa ここで、X′:減衰された波高値 X:入力波高値 a:減衰項(例えば15/16) こうすることによって、第6図(c)に示すように、
上記減衰項の効果によって復号化時に生じるブロック毎
のバイアスは補正され、符号化時の正しい波高値に近づ
くようになるのである。これが減衰器32,33の働きであ
る。
本実施例においては、各ブロック毎の接続部において
再生波形に歪が生じる。しかしながら、減衰器32,33の
働きでその歪は時間とともに減少するのである。
このように、第2の発明においては、符号化時に、入
力音声波形を符号化して得られたADM符号列をブロック
化器21によって所定フレーム長でブロック化し、上記AD
M符号列に先頭音声符号の量子化幅の補助情報をアドレ
ス・コントローラ22によって付加して記録する。一方、
早聞き復号化時に、アドレス・コントローラ28の制御の
下に、所定数のブロックの音声符号データを読み飛ば
し、この読み飛ばしたブロックの前後のブロックの再生
音声波形を接続して出力する。その際に、減衰器32,33
によって接続位置における再生波形の歪みが時間と共に
減衰するように接続するのである。こうすることによっ
て、再生音声波形の時間長は圧縮されておらず、再生音
声の高さが変化することがないのである。したがって、
減衰器32,33、ブロック化器21およびアドレス・コント
ローラ22,28の少しのハードウェアの増加によって、再
生音声の高さを変えない早聞き機能を有する録音再生装
置を実現できる。
次に、第2の発明における他の実施例として、減衰器
によらない波形整形方法について説明する。この録音再
生装置における符号化時においては、第4図に示した録
音再生装置の場合と同様にして、一定サンプル数毎にブ
ロック化を行う。そして、各ブロックの音声符号列に
は、復号化のための補助情報としてブロック先頭のサン
プルの波高値と量子化幅Δの値をADM符号列に付加して
出力する。一方、復号化時においては、不必要なブロッ
クの音声符号データを読み飛ばしてブロックの接続を行
う際に、次のような処理を行うのである。すなわち、第
7図に示すように、接続する2つのブロック1とブロッ
ク3のうち前方のブロック1の後端の所定領域Aにおけ
る再生音声波形の波高値と、後方のブロック3の前端の
所定領域Bにおける再生音声波形の波高値を、適当な窓
掛け処理を殆こすことによって平均化して出力する。こ
うすることで、2つのブロック間の波高値を滑らかに接
続するすることができるのである。
上述の窓掛け処理方法は、ビデオ装置の早聞きやカラ
オケ装置の音程変換の手法として一般的に用いられてい
る手法であるので、ここでは説明を省略する。
上記各実施例において、情報圧縮方式としてADM方式
について説明している。しかしながら、この発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば適応差分パルス符号
化方式(ADPCM方式)による情報圧縮方式であってもよ
い。
〈発明の効果〉 以上より明らかなように、請求項1に係る発明の録音
再生装置は、ゼロクロス検出手段,補助情報付加手段お
よび読出しアドレス制御手段を備えて、符号化時におい
ては、上記ゼロクロス検出手段によって、入力音声波形
のゼロクロス点を検出し、上記ゼロクロス検出手段によ
って検出された現ゼロクロス点間の次のゼロクロス点間
の先頭アドレスを表す情報と、上記現ゼロクロス点間の
最初の音声符号における量子化幅を表す情報とから成る
補助情報を、上記補助情報付加手段によって音声符号デ
ータに付加してメモリに記録し、早聞き復号化時におい
ては上記読出しアドレス制御手段によって、上記記録さ
れた音声符号データのうち、所定数のゼロクロス点間の
音声符号データを読み飛ばすようにしたので、早聞き再
生時における上記ゼロクロス点間内の再生音声波形の時
間長は圧縮されておらず、再生音声の高さは変化しな
い。したがって、少しのハードウェアの増加による安価
な構成で、再生音声の高さを変えない早聞き機能を有す
る録音再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の録音再生装置における一実施例の
ブロック図、第2図は第1図におけるメモリ内容の一例
の説明図、第3図は第1図の録音再生装置による原波形
と早聞き波形との関係の説明図、第4図は第2の発明の
録音再生装置における一実施例のブロック図、第5図は
第4図におけるメモリ内容の一例の説明図、第6図は第
4図の録音再生装置による原波形と早聞き波形との関係
の説明図、第7図は第2の発明の録音再生装置における
他の実施例における原波形と早聞き波形との関係の説明
図である。 1……ゼロクロス検出器、2,8,22,28……アドレス・コ
ントローラ、3,9,23,29……ステップ幅変更回路、4,24
……量子化器、5,25……符号化器、6,11,26,31……予測
器、7,27……メモリ、10,30……復号化器、14,36……AD
M符号化器、21……ブロック化器、32,33……減衰器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10L 3/00 - 9/18 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された音声波形を符号化器で符号化し
    て音声符号データを生成し、メモリに記録する一方、記
    録された上記音声符号データを復号化器で復号化して音
    声波形を再生する録音再生装置において、 符号化時に、入力音声波形の所定のフレーム長近傍にお
    ける上記入力音声波形の負側から正側へのゼロクロス点
    あるいは正側から負側へのゼロクロス点のいずれか一方
    のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段と、 上記ゼロクロス検出手段によって検出されたゼロクロス
    点間の音声符号データを生成する際に、次のゼロクロス
    点間の先頭アドレスを表す情報と現ゼロクロス点間の最
    初の音声符号における量子化幅を表す情報とから成る補
    助情報を上記音声符号データに付加して記録する補助情
    報付加手段と、 早聞き復号化時に、記録された音声符号データを読み出
    す際に、上記先頭アドレスを表す情報に基づいて所定数
    のゼロクロス点間の音声符号データを読み飛ばして復号
    化すべき音声符号データを読み出す読出しアドレス制御
    手段を備えたことを特徴とする録音再生装置。
JP1079921A 1989-03-30 1989-03-30 録音再生装置 Expired - Fee Related JP2905215B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1079921A JP2905215B2 (ja) 1989-03-30 1989-03-30 録音再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1079921A JP2905215B2 (ja) 1989-03-30 1989-03-30 録音再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02259699A JPH02259699A (ja) 1990-10-22
JP2905215B2 true JP2905215B2 (ja) 1999-06-14

Family

ID=13703764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1079921A Expired - Fee Related JP2905215B2 (ja) 1989-03-30 1989-03-30 録音再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2905215B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010191415A (ja) * 1999-08-24 2010-09-02 Sony Corp 音声再生方法および音声再生装置
JP4895418B2 (ja) * 1999-08-24 2012-03-14 ソニー株式会社 音声再生方法および音声再生装置
JP2008129250A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 National Chiao Tung Univ Aacのためのウィンドウ切り替え方法およびm/s符号化の帯域決定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02259699A (ja) 1990-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1685565B1 (en) Frame-based audio transmission /storage with cross-fading to remove artifacts
US5483619A (en) Method and apparatus for editing an audio signal
KR20030029813A (ko) 오디오 신호들의 편집
JP3185415B2 (ja) 圧縮データ再生記録装置及び方法
JP2905215B2 (ja) 録音再生装置
JPH08287612A (ja) オーディオデータの可変速再生方法
KR100529267B1 (ko) 음성부호화복호화방법
JPH0774650A (ja) 音声符号化装置およびその符号化信号の復号化装置
JP3189587B2 (ja) 音声時間軸変換装置
JP2947685B2 (ja) 音声コーデック装置
JP2582762B2 (ja) 無音圧縮音声録音装置
JPS6029800A (ja) 音声分析方式
JPH0573089A (ja) 音声再生方法
KR0141237B1 (ko) 음성신호 기록/재생방법 및 그 장치
JPH05303399A (ja) 音声時間軸圧縮伸長装置
JPH0854895A (ja) 再生装置
JP2848610B2 (ja) 音声分析合成装置
JPH08287610A (ja) オーディオデータの再生装置
JP2706255B2 (ja) 無音圧縮音声録音装置
JP3035948B2 (ja) 音声データ再生方法
KR100776432B1 (ko) 오디오 기록 재생 장치 및 그 장치에서 실행 가능한 압축률개선을 위한 오디오 코딩 방법
JP2000049614A (ja) 再生装置
JPS61202531A (ja) 受信機
JPH0287199A (ja) 音声の有音起動方式および装置
JPH07101360B2 (ja) 音声録音再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees