JP2905155B2 - 音声符号化装置 - Google Patents

音声符号化装置

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JP2905155B2
JP2905155B2 JP8278422A JP27842296A JP2905155B2 JP 2905155 B2 JP2905155 B2 JP 2905155B2 JP 8278422 A JP8278422 A JP 8278422A JP 27842296 A JP27842296 A JP 27842296A JP 2905155 B2 JP2905155 B2 JP 2905155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声符号化装置に
関し、特に、音声信号を一定時間(例えば20ms)の
分析フレームごとにスペクトル包絡情報を表わすパラメ
ータと音源情報とに分離してディジタル伝送するために
好適な音声符号化装置及び音声符号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スペクトル包絡を表わすパラメ
ータとして線形予測係数やLSP等のLPC分析に基づ
くパラメータを用いる場合は、LPC分析での極のバン
ド幅の過小推定、パラメータの量子化誤差および伝送誤
り等により、復号音声の振幅が入力音声に比べて異常に
大きくなったり、スペクトル歪が大きくなるという問題
がある。
【0003】従来から、LPC分析時の極のバンド幅の
過小推定の影響を軽減する方法として、文献「PARC
OR分析時におけるスペクトル平滑化ウインドの検討」
(東倉、板倉、橋本 共著、日本音響学会研究発表会講
演論文集、P393〜394、1977年4月刊)に示
されているラグ窓処理が知られている。一方、スペクト
ルパラメータとしてLSPを用いる場合に量子化誤差と
伝送誤り影響とを軽減する方法としては、文献「LSP
分析合成系における量子化法と伝送路雑音の影響」(管
村、ナリマン 共著、電子情報通信学会技術研究報告
編、SP87−122、1988年2月刊)に示されて
いるLSPパラメータの順序関係を利用した量子化方法
およびLSPの順序関係と良好な補間特性を利用した伝
送誤り補正方法が知られている。
【0004】図2は上記各文献に記載された音声信号の
符号化並びに復号化とラグ窓処理とを組み合わせた従来
の音声符号化・復号化装置のブロック図である。図にお
いて、符号化装置1は、入力された入力音声信号3を符
号化し、符号化音源情報13や、この符号化音源情報1
3の符号化に関連するLSP情報を含む符号化LSP情
報7を送出する。復号化装置2は、符号化LSP情報7
に基づいて符号化音源情報13を復号化して復号音声信
号19を出力する。符号化装置1において、自己相関分
析手段4は、入力音声信号3の分析フレーム毎に自己相
関を分析して自己相関係数を出力する。自己相関分析手
段4から出力された自己相関係数は、ラグ窓手段20に
よってラグ窓処理が加えられ、補正自己相関係数が算出
される。ラグ窓手段20から出力された補正自己相関係
数には、LSP分析手段5によってLSP分析が実施さ
れ、その補正自己相関係数はLSPパラメータに変換さ
れる。出力されたLSPパラメータは、LSP符号化手
段6によって分析結果の符号化が行なわれ、この符号化
に基づいて符号化LSP情報7が出力される。次元間比
較手段21は、LSP符号化手段6における符号化後の
LSPパラメータの次元間の順序関係が満足されている
か否かの判定を行なう。LSP復号化手段8は、符号化
LSP情報7を復号化して復号化LSPパラメータに変
換する。LSP逆フィルタ手段11は、符号化装置1に
おいてLSP復号化手段8からの復号化LSPパラメー
タを用いて入力音声信号3を逆フィルタリングして音源
信号を出力する。音源符号化手段12は、LSP逆フィ
ルタ手段11からの音源信号の符号化を行ない符号化音
源情報13を出力する。
【0005】復号化装置2において、音源復号化手段1
7は、符号化装置1からの符号化音源情報13を復号化
する。LSP復号化手段14は、符号化装置1からの符
号化LSP情報7を復号化する。復号化されたLSPパ
ラメータは、次元間比較手段22によって、次元間の順
序関係に逆転が起こっていないか否かが判定される。L
SP補間手段23は、次元間比較手段22が次元間の順
序関係が逆転していると判定した場合に、LSPを前後
のフレーム間で補間する。LSP合成フィルタ18は、
LSP復号化手段14およびLSP補間手段23を通じ
て得られたLSPパラメータと、音源復号化手段17か
らの音源信号とを用いて復号音声信号19を生成出力す
る。
【0006】次に上記構成の動作を説明する。先ず、符
号化装置1において自己相関分析手段4は分析フレーム
毎に入力音声信号3の自己相関分析を行ない、自己相関
係数r(k)を算出する。ここで、k=0〜Mであり、
Mは分析次数である。ラグ窓手段20は自己相関分析手
段4で得られたr(k)にラグ窓関数w(k)を乗ずる
ことにより補正自己相関係数rw(k)を算出する。ち
なみに、
【数1】 である。但し、nはラグ窓の効果の強さを決める定数で
ある。また、 rw(k)=r(k)×w(k) ……(2) である。但し、k=0〜Mである。LSP分析手段5は
補正自己相関係数rw(k)をLSPパラメータω
(k)に変換する。但し、k=1〜Mである。LSP符
号化手段6は次元間比較手段21を用いて符号化後のL
SPパラメータが、 0<ω(1)<ω(2)<・・・<ω(M)<π ……(3) の次元間の順序関係を満足することを確認しつつその条
件下で量子化歪が最小になるように符号化を行ない、i
ω(k)で表わされる符号化LSP情報7を算出し出力
する。ちなみに、k=1〜Mである。このようにして得
られた符号化LSP情報7は復号化装置2に送出される
と共に符号化装置1においてLSP復号化手段8に与え
られる。
【0007】LSP復号化手段8は、LSP符号化手段
6からの符号化LSP情報7を復号化して復号化LSP
パラメータω’(k)に変換する。但し、k=1〜Mで
ある。LSP逆フィルタ手段11は復号化LSPパラメ
ータを用いて入力音声信号3を逆フィルタリングして音
源信号を発生する。音源符号化手段12はこの音源信号
を符号化して復号化装置2に送出する。
【0008】一方、復号化装置2において、LSP復号
化手段14は、符号化LSP情報7を復号化して復号化
LSPパラメータを算出し、次元間比較手段22および
LSP補間手段23に出力する。次元間比較手段22が
復号化LSPパラメータの次元間の順序関係に逆転が起
こっていないと判断すると、LSP補間手段23は、復
号化LSPパラメータをそのままLSP合成フィルタ1
8に出力する。一方、逆転が起こっていると判断された
場合には、逆転しているどちらかの次元のLSPパラメ
ータが誤っていると判断して、LSP補間手段23は、
両方の次元の復号化LSPパラメータを前後のフレーム
の値で補間したり、前フレームの値に置換したりして補
正を行なう。補正された復号化LSPパラメータはLS
P合成フィルタ18に出力される。音源復号化手段17
は、符号化装置1からの符号化音源情報13を復号化し
て得られた音源信号をLSP合成フィルタ18に出力す
る。LSP合成フィルタ18は、入力された復号化LS
Pパラメータと音源信号を用いて復号音声信号19を生
成し出力する。
【0009】このように従来の音声符号化・復号化装置
では、符号化部において自己相関係数に対してラグ窓を
乗ずることで分析時の極のバンド幅の過小推定による影
響を軽減し、合成フィルタの安定条件を与えるLSPパ
ラメータの順序関係を利用して符号化部で順序関係を満
たすように量子化することで量子化誤差の影響を軽減
し、復号化部では復号化結果が順序関係を満たさない場
合に伝送誤りと判断して補正を行なうようにすることで
伝送誤りの影響を軽減するようにしているが、極のバン
ド幅が本来狭いためにバンド幅の過小推定が強い場合に
は定数nを変化させてラグ窓の効果を強くしないと過小
推定の影響を十分に除去できず、この時には他の極のバ
ンド幅も必要以上に広がってしまうため、結果的に不明
瞭な合成音を出力してしまうという、解決すべき大きな
課題がある。また、量子化誤差の影響についてはLSP
パラメータの次元間の順序関係を満足するようにするこ
とで極端な合成音振幅の増大は除去できるが、順序の逆
転は起こらないまでも2つの次元間の距離が近づきすぎ
た場合には、合成音の振幅が入力音声と比べてかなり増
加し、フレーム間での不自然なパワー変動が発生すると
いう別の問題があり、更に伝送誤りによって2つの次元
間の距離が近づきすぎた場合にも同様の解決すべき課題
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】隣接する次元間の距離
が近付きすぎることを回避しながら、LPC分析におけ
る極のバンド幅の過小推定の影響を軽減する方法として
は、特開昭58−181096号公報に開示された2つ
の方法がある。1つは、音声信号を分析してLSPパラ
メータを算出した後、このLSPパラメータの各次元の
値を、平坦なスペクトル包絡を表す等分割のLSPパラ
メータの値に線形的に近似させる方法である。もう1つ
は、算出されたLSPパラメータの隣接次元間の距離を
算出し、この距離が所定の閾値より小さい部分の間隔の
みを広げ、各間隔の比率が変化しないように比例的に全
体の間隔を戻す方法である。いずれの方法でも、LPC
分析における極のバンド幅の過小推定の影響を軽減する
ことができる一方で、スペクトル包絡のピークの位置が
ずれることから、復号音声の声の特徴が変形されてしま
うといった問題が生じる。
【0011】このような問題を伴うことなく隣接する次
元間の距離が近付きすぎることを回避しながら、LPC
分析における極のバンド幅の過小推定の影響を軽減する
ことができる方法として、特開昭62−25800号公
報に開示されたものがある。この方法では、算出された
LSPパラメータの隣接次元間の距離を算出し、この距
離が所定の閾値より小さい部分の間隔のみを広げ、得ら
れたLSPパラメータをそのまま用いている。
【0012】特開昭62−25800号公報に開示され
た方法を用いて、隣接する次元間の距離が近付きすぎる
ことを回避する場合には、極のバンド幅の過小推定によ
ってLSPパラメータの隣接する次元間の距離が小さく
なっている部分を選択的に広げることができるので、他
の極のバンド幅を不必要に広げることがない。そのた
め、図2に示される構成に伴う問題点を解消することが
できるが、その一方で、補正されたLSPパラメータを
量子化した場合、量子化歪みによって再び次元間距離が
小さくなったり、伝送誤りによって次元間距離が小さく
なったりし、不自然なパワー変動が発生してしまうとい
った課題は残る。
【0013】本発明は、上記従来技術の残された課題を
解決して、非常に簡単な構成で、量子化誤差に起因する
合成音振幅の変動を防止して安定した合成音の出力を得
ることが可能な音声符号化装置ならびに音声符号化方法
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によれば、音声信号入力部(30)、L
SP生成部(31)、LSP符号化部(34)、LSP
出力部(42)、LSP復号化部(35)、LSP補正
部(36)、符号化音源情報発生部(39)、音源情報
出力部(43)からなる音声符号化装置であって、音声
信号入力部(30)は外部から入力される音声信号をL
SP生成部(31)と符号化音源情報発生部(39)に
供給し、LSP生成部(31)は音声信号からLSPパ
ラメータを生成し、LSP符号化部(34)に供給し、
LSP符号化部(34)はLSPパラメータを符号化
し、符号化LSPパラメータとしてLSP復号化部(3
5)に供給するとともに、LSP出力部(42)に出力
し、LSP復号化部(35)は符号化LSPパラメータ
を復号化し、復号化LSPパラメータとしてLSP補正
部(36)に供給し、LSP補正部(36)は復号化L
SPパラメータを補正し、補正LSPパラメータとして
符号化音源情報発生部(39)に供給し、符号化音源情
報発生部(39)は補正LSPパラメータと音声信号に
より音源情報を得るとともに、この音源情報を符号化し
た符号化音源情報を音源情報出力部(43)に出力する
音声符号化装置が提供される。
【0015】また、第2の発明によれば、LSP補正部
(36)は、次元間距離算出手段(38)、LSP補正
手段(37)からなり、次元間距離算出手段(38)
は、復号化LSPパラメータの隣接する次元間距離を算
出し、LSP補正手段(37)は算出した次元間距離が
予め定められた閾値を下回る場合には、閾値に応じて復
号化LSPパラメータを補正し、補正LSPパラメータ
として符号化音源情報発生部(39)に供給する音声符
号化装置が提供される。
【0016】
【作用】本発明によれば、音声信号は送信側である符号
化装置において、符号化LSP情報と符号化音源情報と
に分離されて伝送路に送出される。そして、この両情報
を受信した復号化装置はそれぞれ復号化されたLSPパ
ラメータと音源信号を合成して復号音声信号を発生す
る。本発明において特徴的なことは、このような伝送路
を介して送受信される音声信号に対して、符号化装置で
の量子化誤差に起因する合成音振幅の変動を効果的に防
止したことにある。すなわち、符号化装置において符号
化音源情報に対して前記量子化誤差に起因する変動の防
止を行っている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0018】図1は本発明の音声符号化装置に組み込ま
れた一実施の形態に係る音声符号化・復号化装置のブロ
ック図を示す。LSP生成部31において、自己相関分
析手段32音声入力信号入力部30からの入力音声信
号の分析フレーム毎に自己相関を分析して自己相関係数
を出力し、LSP分析手段33から出力された自己相関
係数に対してLSP分析を実施してLSPパラメータに
変換する。LSP符号化部34は、LSP分析手段33
のLSPパラメータ出力から分析結果の符号化を行ない
符号化LSP情報を出力する。LSP符号化部34から
符号化LSP情報を受けた第1のLSP復号化部35
LSP復号化を行ない復号化LSPパラメータを出力す
る。
【0019】第1のLSP補正部36では、第1の次元
間距離算出手段38が、LSP復号化部35の出力から
次元間の距離を算出する。第1のLSP補正手段37
は、次元間距離算出手段38で算出された次元間距離に
基づいて、LSP復号化部35からの復号化LSPパラ
メータに補正を与え、補正復号化LSPパラメータを出
力する。LSP逆フィルタ手段40は、符号化音源情報
発生部39においてLSP補正手段37からの補正復号
化LSPパラメータを用いて音声信号入力部30からの
入力音声信号を逆フィルタリングして音源信号を音源情
報出力部43から出力する。
【0020】復号化装置2では、第2のLSP復号化
51が、符号化装置1からの符号化LSP情報をLSP
入力部50より受け取り、復号化してLSP補正部52
へ復号化LSPパラメータを出力する。LSP補正部5
2の次元間距離算出手段54は、復号化されたLSPパ
ラメータの次元間の距離を算出する。この次元間距離算
出手段54で算出された次元間距離に基づいて、第2の
LSP補正手段53は、LSP復号化部51からの復号
化LSPパラメータを補正して補正復号化LSPパラメ
ータを出力する。LSP合成フィルタ58は、LSP補
正手段53からの補正復号化LSPパラメータと音源復
号化手段57からの音源信号とを用いて復号音声信号を
生成し音声信号出力部59から出力する。
【0021】以上のような構成において、次にその動作
を説明する。先ず、LSP生成部31において、自己相
関分析手段32は分析フレーム毎に入力音声信号の自己
相関分析を行ない、自己相関係数r(k)を算出する。
ここで、k=0〜Mであり、Mは分析次数である。LS
P分析手段33は、このr(k)をLSPパラメータω
(k)に変換する。ここで、k=1〜Mである。LSP
符号化部34はスカラ量子化やベクトル・スカラ量子化
等の量子化法を用いて、(3)式に示した0<ω(1)
<ω(2)<・・・<ω(M)<πの各パラメータの順
序関係を満足することを確認しつつLSPパラメータの
符号化を行ない、iω(k)で表わされる符号化LSP
報を算出し出力する。ちなみに、ここでk=1〜Mで
ある。このようにして得られた符号化LSP情報は復号
装置2に送出されると共に符号化装置1においてはL
SP復号化部35に与えられる。
【0022】LSP復号化部35は、LSP符号化部3
からの符号化LSP情報を復号化して復号化LSPパ
ラメータω’(k)に変換し、これを次元間距離算出手
38およびLSP補正手段37に出力する。但し、こ
こでk=1〜Mである。次元間距離算出手段38は、次
式に基づいて、 d(k)=ω’(k+1)−ω’(k) ……(4) 隣接する次元の2つの復号化LSPパラメータ間の距離
を算出する。但し、k=1〜M−1である。次元間距離
算出手段38はこのようにして得た距離d(k)を次元
毎に順次LSP補正手段37に出力する。LSP補正手
37は距離d(k)があらかじめ与えられた閾値Dを
下回る場合に補正復号化LSPパラメータω’(k)を ω’(k)={ω’(k)+ω’(k+1)}/2−D/2 ……(5) と補正し、補正復号化LSPパラメータω’(k+1)
を ω’(k+1)={ω’(k)+ω’(k+1)}/2+D/2 ……(6) と補正することにより、2つの復号化LSPパラメータ
間の距離を閾値Dまで広げる。LSP逆フィルタ手段
は、補正復号化LSPパラメータを用いて入力音声信
号を逆フィルタリングして音源信号を発生する。音源符
号化手段41はこの音源信号を符号化して復号化装置2
に送出する。
【0023】復号化装置2において、LSP復号化部5
は、符号化LSP情報を復号化して復号化LSPパラ
メータを算出する。第2の次元間距離算出手段54とL
SP補正手段53は、符号化装置1の次元間距離算出手
38およびLSP補正手段37と同様の処理を実施し
て復号化LSPパラメータの補正を行なう。LSP補正
手段53は補正復号化LSPパラメータをLSP合成フ
ィルタ58に出力する。音源復号化手段57は符号化
置1からの符号化音源情報を復号化して得られた音源信
号をLSP合成フィルタ58に出力する。LSP合成フ
ィルタ58は、入力された補正復号化LSPパラメータ
と音源信号を用いて復号音声信号を生成し音声信号出力
部59から出力する。
【0024】なお、上記実施の形態では閾値をあらかじ
め定められた固定値とする場合を例示したが、次元k毎
に用意した値を用いたり、入力音声の実際の振幅の平均
値に基づく可変の値を用いてもよい。また、ラグ窓手段
を併用することで極のバンド幅の過小推定の影響を更に
低減することも可能である。
【0025】また、上記実施の形態ではLSPパラメー
タの符号化、復号化を行なう構成を例示したが、LSP
以外のLPC分析に基づくスペクトルパラメータを用い
る場合も、LPC分析時の極のバンド幅の過小推定によ
る影響、量子化誤差、伝送誤りの影響を軽減する目的
で、一旦LSPに変換してから処理するような構成とす
ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、第1または第2の発明に
よれば、量子化誤差によってLSPの2つの次元間の距
離が、合成音振幅の増大を引き起こさない最小の限界
値、すなわち所定の閾値を下回るまでに近付きすぎた場
合に、その次元間の距離を選択的に広げることができる
ので、合成音の振幅がフレーム間で不自然に変動すると
いった問題を解消することができる。
【0027】また、通信路で発生する伝送誤りで符号化
LSP情報に誤りが生じたため、復号された2つの次元
間の距離が、合成音振幅の増大を引き起こさない最小の
限界値、すなわち所定の閾値を下回るまでに近付きすぎ
た場合に、その次元間の距離を選択的に広げることがで
きるので、合成音の振幅がフレーム間で不自然に変動す
るといった問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を用いた音声符号化
・復号化装置のブロック図である。
【図2】 従来の音声符号化・復号化装置のブロック
図である。
【符号の説明】
1 符号化装置、2 復号化装置31 LSP生成
32 自己相関分析手段、33 LSP分析手段、
34 LSP符号化35,51 LSP復号化
38,54 次元間距離算出手段、37,53 LSP
補正手段、40LSP逆フィルタ手段、41 音源符号
化手段、57 音源復号化手段、58LSP合成フィル
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10L 9/14 G10L 9/18 G10L 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号入力部(30)、LSP生成部
    (31)、LSP符号化部(34)、LSP出力部(4
    2)、LSP復号化部(35)、LSP補正部(3
    6)、符号化音源情報発生部(39)、音源情報出力部
    (43)からなる音声符号化装置であって、 音声信号入力部(30)は外部から入力される音声信号
    をLSP生成部(31)と符号化音源情報発生部(3
    9)に供給し、 LSP生成部(31)は音声信号からLSPパラメータ
    を生成し、LSP符号化部(34)に供給し、 LSP符号化部(34)はLSPパラメータを符号化
    し、符号化LSPパラメータとしてLSP復号化部(3
    5)に供給するとともに、LSP出力部(42)に出力
    し、 LSP復号化部(35)は符号化LSPパラメータを復
    号化し、復号化LSPパラメータとしてLSP補正部
    (36)に供給し、 LSP補正部(36)は復号化LSPパラメータを補正
    し、補正LSPパラメータとして符号化音源情報発生部
    (39)に供給し、 符号化音源情報発生部(39)は補正LSPパラメータ
    と音声信号により音源情報を得るとともに、この音源情
    報を符号化した符号化音源情報を音源情報出力部(4
    3)に出力する 音声符号化装置。
  2. 【請求項2】 LSP補正部(36)は、次元間距離算
    出手段(38)、LSP補正手段(37)からなり、 次元間距離算出手段(38)は、復号化LSPパラメー
    タの隣接する次元間距離を算出し、 LSP補正手段(37)は算出した次元間距離が予め定
    められた閾値を下回る場合には、閾値に応じて復号化L
    SPパラメータを補正し、補正LSPパラメータとして
    符号化音源情報発生部(39)に供給する 請求項1に記
    載の 音声符号化装置。
JP8278422A 1996-10-21 1996-10-21 音声符号化装置 Expired - Lifetime JP2905155B2 (ja)

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