JP2904211B1 - 冷凍倉庫およびその施工方法 - Google Patents

冷凍倉庫およびその施工方法

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Abstract

【要約】 【課題】既存建物内における隣接倉庫での結露を確実に
防止することができ、比較的簡易で安価な構成によりテ
ナント倉庫などの既存建物内の一室に冷凍倉庫を施工可
能とする。 【解決手段】テナント倉庫内の一室に冷凍倉庫を施工す
るに際し、既存の上階スラブSU の下に空気層4を介し
て天井板2および天井断熱体3を設け、壁W2・W3
の内面には壁断熱体8をその上部が天井断熱体3に連続
するように添設すると共に、隣室の壁に対しては空気層
を介して壁および壁断熱体を設け、既存の下階スラブS
l と床15との間に床断熱体13をその端部が壁断熱体
8の下部に連続するように敷設する。必要に応じて、天
井の空気層4には空調機からの空気を導入し、壁の空気
層内にはヒーターを設置し、柱や耐力壁と下階スラブと
の接合部の周りにヒーターを設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テナント倉庫など
の既存建物内の一室に施工される冷凍倉庫およびこの冷
凍倉庫の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】テナ
ント倉庫などの既設建物内の一室に、冷凍食品等をスト
ックするための冷凍倉庫を作ることは前例がなく、種々
の解決すべき課題がある。そのうちの大きな問題の一つ
として、隣接倉庫における結露がある。即ち、一室に例
えば−25°Cの冷凍倉庫を作る場合、天井や壁などに
断熱材を添設するだけでは、上階、下階、あるいは隣の
倉庫の床、天井、あるいは壁の温度が低下して結露を生
じ、ストックされている荷物の濡れ、ダンボールの破損
などの被害が発生する。
【0003】本発明は、このような問題を解消すべくな
されたもので、その目的は、既存建物内における隣室で
の結露を確実に防止することができ、比較的簡易で安価
な構成により既存建物内の一室に冷凍倉庫を施工するこ
とが可能となる冷凍倉庫およびその施工方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の冷凍倉庫は、既
存建物内の一室に設置される冷凍倉庫であり、上階スラ
ブの下に空気層を介して設置される天井板および天井断
熱体と、隣室の壁に対して空気層を介して設置される壁
および壁断熱体と、前記以外の壁の内面に直接添設され
る壁断熱体と、下階スラブと床との間に敷設される床断
熱体を備えていることを特徴とする(請求項1)。
【0005】前記冷凍倉庫において、必要に応じて、上
階スラブと天井板および天井断熱体との間の空気層に、
空調機からの空気を流通させる(請求項2)。また、こ
の空調空気の流通に代えて、あるいはこの空調空気の流
通に加えて、前記空気層(上階スラブ下)にヒーターを
設置する(請求項3)。
【0006】前記冷凍倉庫において、必要に応じて、隣
室の壁との間に設けられた空気層にヒーターを設置する
(請求項4)。また、このヒーターの設置に代えて、あ
るいはこのヒーターの設置に加えて、前記空気層に空調
機からの空気を流通させる(請求項5)。
【0007】前記冷凍倉庫において、必要に応じて、柱
と下階スラブとの接合部の周りにヒーターを設置する
(請求項6)。さらに、耐力壁と下階スラブとの接合部
の周りにもヒーターを設置する(請求項7)。
【0008】本発明の冷凍倉庫の施工方法は、既存建物
内の一室に冷凍倉庫を施工する方法であり、上階スラブ
の下に空気層を介して天井板および天井断熱体を設け、
壁の内面には壁断熱体をその上部が前記天井断熱体に連
続するように添設すると共に、隣室の壁に対しては空気
層を介して壁および壁断熱体を設け、下階スラブと床と
の間に床断熱体をその端部が前記壁断熱体の下部に連続
するように敷設することを特徴とする(請求項8)。
【0009】以上のような構成において、上階スラブに
対して空気層を介して天井板および天井断熱体が設けら
れるため、前記空気層が無い場合に比べて上階の荷物下
面の温度が上昇し、荷物下面の温度が上階の結露温度を
上回ることで上階での結露が防止され、上階荷物の濡れ
等の被害が防止される。さらに、前記空気層に、空調機
からの空気(温風)を流通させれば、あるいは上階スラ
ブ下にヒーターを設置すれば、天井裏空間温度が上昇
し、より確実に上階での結露を解消することができ、ま
た外気を導入することによる天井裏での結露や照明等を
利用した場合のメンテナンス等の問題を解消することが
できる。
【0010】隣室との壁に対しては、空気層を介して壁
および壁断熱体が設けられるため、前記天井の場合と同
様に、空気層が無い場合に比べて隣室の壁面の温度が上
昇し、隣室の壁面温度が隣室の結露温度を上回ることで
隣室での結露が防止され、隣室荷物の濡れ等の被害が防
止される。さらに、前記空気層にヒーターを設置すれ
ば、あるいは空調機からの空気を流通させれば、壁体内
空間温度が上昇し、より確実に隣室での結露を防止する
ことができる。
【0011】下階に対しては、下階スラブと床(押えコ
ンクリート)との間に床断熱体が敷設されるため、下階
の天井表面温度が下階の結露温度を上回ることで下階天
井での結露が防止され、また結露したとしても下階天井
の保水能力等により、下階荷物等の濡れ等の被害が防止
される。さらに、柱や耐力壁のヒートブリッジにより下
階天井面における柱や耐力壁周りの温度が冷える現象に
対しては、柱や耐力壁と下階スラブとの接合部の周りに
ヒーター(電熱線)を設置することで、下階柱や下階耐
力壁周りの温度が上昇し、この部位での結露が解消され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態に基づいて説明する。これは、本発明をテナント倉庫
建物の1室に冷凍倉庫(自動倉庫)を構築する例であ
る。図1、図2は、本発明の冷凍倉庫の構造の一例を示
したものである。図3、図4は、本発明の冷凍倉庫が施
工されるテナント倉庫の一例を示したものである。
【0013】図3、図4において、本発明の冷凍倉庫1
は、テナント倉庫建物の2階におけるA室とC室に挟ま
れたB室内に施工されており、格納ラック・スタッカク
レーン等が設置され、−25°Cに冷却されるゾーンB
1 と、パレタイザー・デパレタイザー・搬送コンベヤ等
が設置され、−5°Cに冷却されるゾーンB2 と、入出
庫コンベヤ等が設置され、+5°Cに維持されるゾーン
3 から構成されている。なお、ゾーンB3 の左側には
搬出入用の走行路が設けられている。
【0014】以上のような構成の冷凍倉庫1において、
天井・壁・床・柱周りに対して、次のような上下方向・
横方向に隣接する倉庫に対する結露対策および冷凍倉庫
自体の断熱を行う。
【0015】(1) 天井の構成 図1に示すように、既存の上階スラブSU から1m程度
の空気層4をおいて天井板2および天井断熱体3を設置
し、二重天井とする。天井板2は、角波鉄板等を用い、
吊りボルト5と下地材6により上階スラブSu から吊り
支持する。この天井板2の下面に発泡ウレタンやグラス
ウール等の断熱材3aを吹き付け、次いで表面材3bを
吹き付けて、天井断熱体3を構成する。この天井断熱体
3は、ゾーンB3 からゾーンB1 へと順次厚みを増や
し、厚みの大きい−25°CのゾーンB1 では、中間に
グラスメッシュ7を入れて補強する。
【0016】空気層4は密閉し、外気が侵入して天井裏
で結露するのを防止する。以上の構成により上階での結
露が防止されるが、必要に応じて、−25°Cのゾーン
1では、空気層4に空調された空気を導入し、天井裏
空間温度を上昇させることで、上階の結露被害を確実に
防止するようにしてもよい。空気層4への空気は、ゾー
ンB1 内に設置した空調機などにより供給して循環させ
る。また、この空調機による空気の導入に代えて、ヒー
ターを空気層4内の上階スラブ下に設置してもよいし、
空調機による空気の導入と上階スラブ下のヒーターを併
用するようにしてもよい。
【0017】(2) 壁の構成 図1、図2に示すように、外壁W1 ・各ゾーンB1 〜B
3 を仕切る仕切壁W2・ゾーン内部の壁W3 の内面、お
よび柱Pの表面に、壁断熱体(柱断熱体)8を直接添設
する(図2参照)。この壁断熱体8は、天井断熱体3と
同じ断熱材3aおよび表面材3bを吹き付けて構成し、
天井断熱体3と一体化・連続化させる(図1参照)。グ
ラスメッシュ7も連続的に配設する。
【0018】隣のC室との境の壁においては、図2(a)
、(b) に示すように、C室のRC構造の壁Wに対して
空気層9を介してPC版からなる壁10を設け、この壁
10の内面に前述した天井・壁・柱と同じ壁断熱体8を
設ける。空気層9は密閉し、外気が侵入しないようにす
る。この空気層9は上部で天井の空気層4と連通してい
る。なお、この空気層9は、+5°CのゾーンB3 には
設ける必要はない。
【0019】以上の空気層9により隣室における結露が
防止されるが、必要に応じて、この空気層9内には、ヒ
ーター11を床から1m程度の高さの範囲で設置し、壁
体内空間温度を上昇させることにより、隣の室Cにおけ
る結露被害を確実に防止するようにしてもよい。このヒ
ーター11は、予め設置しておいてもよいし、後で設置
できるようにしてもよい。後者の場合は、空気層9をメ
ンテナンス用の通路として通路幅を300mm以上確保
しておき、またコンセント等を予め取付けておく。ま
た、ヒーター11の設置に代えて、空調機からの空気を
空気層9に導入してもよいし、ヒーター11と空調機か
らの空気の導入とを併用するようにしてもよい。
【0020】なお、図3に示すように、A室の側は、エ
キスパンションジョイントがあり、既に空気層が形成さ
れているため、外壁W1 などと同様に、既存の壁の内面
に直接壁断熱体8を設ければよい。
【0021】(3) 床の構成 図1に示すように、既存の下階スラブSl の上に、ゴム
シート12を介してスチレン成形版等からなる床断熱体
13を複数層で敷き詰め、この上にポリシート14を介
して押えコンクリート15を打設する。なお、床断熱体
13は、−25°CのゾーンB1 と−5°CのゾーンB
2 では3層、+5°CのゾーンB3 では2層としてい
る。
【0022】また、床断熱体13の壁断熱体8との接合
部には、断熱体13aを立て、この断熱体13aと壁W
等との間に断熱材3aを充填し、壁断熱体8と床断熱体
13とを一体化・連続化させる。なお、以上の床構成で
下階天井面の結露が防止されるが、下階に除湿機を設置
して前記結露の防止を確実なものとすることもできる。
【0023】(4) 柱周りの構成 柱や耐力壁はヒートブリッジとなるため、図2(c) に示
すように、既存の下階スラブSl と柱Pの下部との接合
部における隅角部にヒーター(電熱線)16を巻き付
け、下階の柱周りでの結露を防止する。さらに、隣室と
の壁W、仕切壁W2 、ゾーン内部の壁W3 の下部におけ
る下階スラブとの隅角部にもヒーター16を設置し、下
階の壁周りでの結露を防止する。
【0024】(5) その他の構成 以上のような冷凍倉庫が運用されていく中で空間内およ
び躯体の温度状態を知ることは隣室での結露を未然に防
ぐために非常に重要であるため、天井内および壁体内の
空間および表面に温度センサーや湿度センサー等を数カ
所設置し、検出結果に基づいてヒーター等を手動または
自動で調整することもできる。
【0025】以上のような本発明の天井等における結露
防止対策と比較例とを比較検討した結果を以下に示す
(図5〜図8参照)。なお、いずれも−25°Cのゾー
ンにおける例である。物性値は次表に示す通りである。
【0026】
【表1】
【0027】天井仕様の検討結果 図5に示すように、A案は上階スラブの下面に直接天井
断熱体3を取付けた天井仕様、B案は本発明の天井仕
様、C案は本発明の天井構造において天井裏にファンを
設置し空気層に外気を導入して換気(外気換気1.0回
/h)を行う天井仕様、D案は本発明の天井構造におい
てヒーターの代わりに既設の蛍光灯の発熱で天井裏空気
を暖める天井仕様である。
【0028】上階の温度および上階の露点温度(外気と
同じ)は、3月頃から上昇し、9月頃から低下していく
傾向にある。A案では、4月から8月にわたり上階の露
点温度より上階の荷物下部の温度が低くなっており、長
期にわたる結露により、荷物の濡れ・ダンボールの破損
等の被害の発生する可能性が高い。本発明のB案では、
二重天井による空気層を設けることにより、荷物下部の
温度は6°C程度上昇し、露点温度より若干低い程度の
温度を推移する。
【0029】C案では、荷物下部の温度がB案よりも2
°C程度上昇し、上階に対してはB案よりも効果的であ
る。しかし、外気の保有する水分が天井裏空間で結露す
るため、天井裏での結露に対する対策が必要となる。D
案では、照明(10W/m2)を4月から9月の間点灯
した場合には、荷物下部の温度は十分に高くなり、ここ
での結露の心配はなくなる。但し、照明交換用にかなり
の数の点検口を設ける必要があり、また点検口の気密性
を保つ必要がある。照明の代わりに同様な発熱量を温風
で与えることにより、上階に対してD案と同様の効果が
得られる。
【0030】以上から、本発明のB案により上階での結
露を解消することができるが、本発明のB案の天井構造
の空気層に空調機からの空気を導入することで、あるい
はヒーターを設置することで、C案、D案のような問題
を生じることなく、上階における荷物の濡れ・ダンボー
ルの破損等の被害を確実に解消することができる。
【0031】壁仕様の検討結果 図6に示すように、A案は隣接する室との壁Wにおいて
空気層を設けずに既存の壁Wに直接壁断熱体8を添設し
た壁仕様、B案は本発明の壁仕様である。
【0032】隣室の温度および隣室の露点温度(外気と
同じ)は、の天井と同様に、3月頃から上昇し、9月
頃から低下していく傾向にある。A案では、4月から8
月にわたり隣室の露点温度より壁面温度が低くなってお
り、上階の荷物と同様に、長期にわたる結露により、荷
物の濡れ・ダンボールの破損等の被害の発生する可能性
が高い。本発明のB案では、空気層を設けることによ
り、隣室の壁面の温度は6°C程度上昇し、4月から7
月にかけてほぼ露点温度と同じ温度を推移する。
【0033】それ以外の期間は露点温度よりも高い。
【0034】従って、本発明のB案により隣室での結露
を解消することができるが、本発明のB案の壁構造の空
気層にヒーターを設置することで、あるいは空調機から
の空気を導入することで、隣室における荷物の濡れ・ダ
ンボールの破損等の被害を確実に解消することができ
る。
【0035】床仕様の検討結果 下階の温度および下階の露点温度(外気と同じ)は、
、と同様に、3月頃から上昇し、9月頃から低下し
ていく傾向にある。図7に示す本発明の床構造におい
て、下階の天井表面温度はほぼ年間を通じて下階の露点
温度よりも高い値を推移しており、結露発生の心配は少
ない。年間に数回ほど露点温度の方が高くなることがあ
るが、屋内の露点温度は荷物の湿気容量により、これよ
り緩和されることと、結露したとしても表面で1m2
たり20g程度の保水が可能であるため、落水には至ら
ないと予想される。
【0036】柱周りの仕様 冷凍庫内にある柱や耐力壁は断熱されているとはいえ、
上下階につながっており、ヒートブリッジとなる可能性
がある。上階の天井では、柱内部の温度は天井裏空間内
でほぼ天井裏空間と同じ温度になっており、上階床面の
柱周りの温度が冷える現象はおきない。一方、下階の天
井では、柱周りの温度が一般部に比べて3°C以上低く
なっており、ヒートブリッジの影響が出ている。この下
階の天井に対して、図8に示すように、冷凍倉庫側の柱
の下部周りに電熱線ヒーター16を配置し、例えば下階
室内温度20°Cのとき電熱線を30°Cまで加熱した
場合には、22°C程度まで上昇し、この部位での結露
発生が解消される。耐力壁についても同様である。
【0037】なお、以上はテナント倉庫の1室に冷凍倉
庫を施工する例について説明したが、その他の既存建物
内の1室に冷凍倉庫を施工する場合にも、本発明を適用
できることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】前述のとおり、本発明は、上階スラブの
下に空気層を介して天井板および天井断熱体を設け、壁
の内面には壁断熱体をその上部が前記天井断熱体に連続
するように添設すると共に、隣室の壁に対しては空気層
を介して壁および壁断熱体を設け、下階スラブと床との
間に床断熱体をその端部が前記壁断熱体の下部に連続す
るように敷設するようにしたため、隣接倉庫での結露を
確実に防止することができ、比較的簡易で安価な構成に
より、既存建物内の一室に冷凍倉庫を施工することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍倉庫の一例を示す断面図である。
【図2】(a) は本発明の冷凍倉庫の部分平面図、(b) は
本発明の冷凍倉庫と隣接する倉庫との間の壁構造を示す
断面図、(c) は本発明の柱部分におけるヒートブリッジ
対策を示す断面図である。
【図3】本発明の冷凍倉庫が1室に施工されるテナント
倉庫の1例を示す概略平面図である。
【図4】本発明の冷凍倉庫が1室に施工されるテナント
倉庫の1例を示す断面図である。
【図5】本発明の冷凍倉庫における天井仕様を比較例と
共に示す断面図である。
【図6】本発明の冷凍倉庫における壁仕様を比較例と共
に示す断面図である。
【図7】本発明の冷凍倉庫における床仕様を示す断面図
である。
【図8】本発明の冷凍倉庫における柱周り仕様を比較例
と共に示す断面図である。
【符号の説明】
1……冷凍倉庫 2……天井板 3……天井断熱体 3a…断熱材 3b…表面材 4……天井の空気層 5……吊りボルト 6……下地材 7……グラスメッシュ 8……壁断熱体(柱断熱体) 9……壁の空気層 10……壁(PC版) 11……壁内のヒーター 12……ゴムシート 13……床断熱体 14……ポリシート 15……押えコンクリート 16……柱・耐力壁周りのヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 道明 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 高橋 肇 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (56)参考文献 特開 昭51−137952(JP,A) 特開 昭63−118582(JP,A) 特開 昭49−23348(JP,A) 特開 平9−170864(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 23/06 303

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存建物内の一室に設置される冷凍倉庫
    であり、上階スラブの下に空気層を介して設置される天
    井板および天井断熱体と、隣室の壁に対して空気層を介
    して設置される壁および壁断熱体と、前記以外の壁の内
    面に直接添設される壁断熱体と、下階スラブと床との間
    に敷設される床断熱体を備えていることを特徴とする冷
    凍倉庫。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の冷凍倉庫において、上
    階スラブと天井板および天井断熱体との間の空気層は、
    空調機からの空気が流通することを特徴とする冷凍倉
    庫。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の冷凍倉
    庫において、上階スラブと天井板および天井断熱体との
    間の空気層にヒーターが設置されていることを特徴とす
    る冷凍倉庫。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3に記
    載の冷凍倉庫において、隣室の壁との間に設けられた空
    気層にヒーターが設置されていることを特徴とする冷凍
    倉庫。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4に記載の冷凍倉庫において、隣室の壁との間に設
    けられた空気層は、空調機からの空気が流通することを
    特徴とする冷凍倉庫。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4または請求項5に記載の冷凍倉庫において、柱と下階
    スラブとの接合部の周りにヒーターが設置されているこ
    とを特徴とする冷凍倉庫。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5または請求項6に記載の冷凍倉庫におい
    て、耐力壁と下階スラブとの接合部の周りにヒーターが
    設置されていることを特徴とする冷凍倉庫。
  8. 【請求項8】 既存建物内の一室に冷凍倉庫を施工する
    方法であり、上階スラブの下に空気層を介して天井板お
    よび天井断熱体を設け、壁の内面には壁断熱体をその上
    部が前記天井断熱体に連続するように添設すると共に、
    隣室の壁に対しては空気層を介して壁および壁断熱体を
    設け、下階スラブと床との間に床断熱体をその端部が前
    記壁断熱体の下部に連続するように敷設することを特徴
    とする冷凍倉庫の施工方法。
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