JP2903834B2 - 防音装置 - Google Patents

防音装置

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JP2903834B2
JP2903834B2 JP3544792A JP3544792A JP2903834B2 JP 2903834 B2 JP2903834 B2 JP 2903834B2 JP 3544792 A JP3544792 A JP 3544792A JP 3544792 A JP3544792 A JP 3544792A JP 2903834 B2 JP2903834 B2 JP 2903834B2
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plate
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sound absorber
ceiling
cubicle
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伸一 坂田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キュービクル内に配設
され、高温ガスにより運転されるガスタービン設備から
の騒音がキュービクル外に伝播するのを防止する防音装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン設備であるガスタービン発
電装置では高温ガスによりガスタービンが運転され、タ
ービンのロータや発電機の回転子は高速に回転するの
で、高レベルの騒音が発生する。この騒音が外部に伝播
するのを防止するために、ガスタービン発電装置を配設
するキュービクルの内部に吸音体からなる防音壁を設け
ている。
【0003】この吸音体として従来可橈性が大で、変形
しやすく、このため施工しやすいグラスウールからなる
吸音体が使用されるが、グラスウールは耐熱性,耐燃性
の点で劣るので、キュービクル内に配設されるものがガ
スタービン発電装置であることを考慮して耐熱性,耐燃
性の秀れ、かつグラスウールより防音効果の大きいセラ
ミックからなる吸音体が使用される。
【0004】この種のセラミック製の吸音体を用いた防
音壁として図7及び図7のA矢視図の図8に示すものが
知られている。図7,図8において防音壁1は方形状の
セラミック製の吸音体2を碁盤目状に配し、隣接する吸
音体2の間には目地3を充填して形成され、キュービク
ルの外壁4を貫通し、さらに隣接する4枚の吸音体2の
隅部を貫通する取付金具6により外壁4に取付けられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のセラミック製の
吸音体を用いた防音壁では、セラミック製の吸音体が従
来のグラスウール等の吸音体に比べて重く、約5倍の重
さとなるので、セラミック製の吸音体をキュービクルの
外壁に取付けるにはセラミック製の吸音体の形を小さく
して取付金具6の取付個数の密度を高くする必要があ
る。
【0006】しかしながらキュービクル内で発生した騒
音はセラミック製の吸音体では吸音されるが、多数設け
た取付金具を経て外部に伝播されるので、防音効果が低
下するという欠点がある。本発明の目的は、セラミック
製の吸音体からなる防音壁を用いても防音効果が低下し
ない防音装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によればキュービクル内に配設されるガスタ
ービン設備からの騒音を防音する防音装置において、セ
ラミックからなる方形状の第1の吸音体の一方の板面の
端部に第2の吸音体の一方の板面の端部を重ね合わせ、
第3の吸音体の一方の板面の端部を第2の吸音体の前記
端部に対向する端部に重ね合わせ、このようにして順次
吸音体を重ね合わせて凸凹状の配列板を形成し、吸音体
の重ね合わせ部を覆って配列板の表裏の板面にクロスを
貼付して板状吸音体を形成し、この板状吸音体を幅方向
に並び合わせ、並び合わせ部を継ぎ合わせ手段により継
ぎ合わせて防音板を形成し、この防音板をキュービクル
の側壁,天井に沿わせて配設し、側壁,天井に面するク
ロスを介して支持手段により側壁,天井に支持するもの
とする。
【0008】また、前記防音装置において、防音板とキ
ュービクルの側壁及び天井との間に空気層を持たせるも
のとする。なお、防音板を形成する配列板の並び合わせ
部の継ぎ合わせ手段は並び合う板状吸音体の互に接触す
る端面の対向する長さ方向の位置にそれぞれ設けられた
溝が合わされてなる孔にコーキング材を充填し、さらに
並び合わせ部を覆って板状吸音体の表裏の板面にクロス
を貼付するものとする。
【0009】また配列板及び板状吸音体に貼付するクロ
スは耐熱耐燃性を有するものとする。
【0010】
【作用】ガスタービン設備が配設されるキュービクル内
の側壁,天井に沿わせて配設される防音板は、セラミッ
クからなる方形状の吸音体をその端部を重ね合わせて配
列した凸凹状の配列板を形成し、そしてその重ね合わせ
部をクロスで貼付してなる板状吸音体を並び合わせて継
ぎ合わせ手段により、この手段として互に接触する板状
吸音体の端面に設けた溝が合わせてなる孔にコーキング
材を充填し、さらに並び合わせ部を覆ってクロスを貼付
して継ぎ合わせて形成しているので、防音板は吸音体の
集成であっても崩れることなく一体に形成され、さらに
防音板をキュービクルの側壁,天井にクロスを介して支
持手段により側壁,天井に支持されるので、従来のよう
に支持手段は吸音板を貫通せず、したがって騒音は有効
に吸音体に吸音され、十分な防音効果が得られる。
【0011】なお、防音板とキュービクルの側壁及び天
井との間に空気層を設けることにより、吸音体を透過し
た音のエネルギーは減衰されるので、防音効果を増加す
る。なお、防音板を形成するために配列板の重ね合わせ
部及び板状吸音体の並び合わせ部を覆って貼付するクロ
スを耐熱耐燃性とすることにより、クロスはガスタービ
ン設備の運転時生じる高温雰囲気に耐えるとともに万一
火災が生じた場合でも焼損することがなく、また火災時
放水されても乾燥させることにより再利用できる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
説明する。図4は本発明の実施例による防音装置の防音
壁を形成するセラミック製の吸音体を配列した板状吸音
体の断面図、図5は図4のB−B断面図である。図4,
図5において配列板10は、セラミック製の方形状の吸
音体11の一方の板面の端部に隣接する吸音体11の一
方の板面の端部を重ね合わせ、さらにこの吸音体11に
隣接する吸音体11の一方の板面の端部を前記隣接する
吸音体11の端部に対向する端部に重ね合わせ、順次こ
のようにして吸音体11を重ね合わせて凸凹状の板とし
て形成される。そして配列板10の表裏の板面に吸音体
11の重ね合わせ部を覆ってクロスとしての耐熱耐燃性
のクロス12,13を無機質接着剤で貼付して板状吸音
体14が形成される。
【0013】防音板20は、板状吸音体14を図6に示
すように幅方向に並び合わして形成される。図6におい
て、防音板20は板状吸音体14が並び合わされて互に
接触する板状吸音体14の端面の対向する長さ方向の位
置にそれぞれV状の溝15を設け、この溝15が合わさ
れてなる孔にコーキング材16を充填し、さらにこの並
び合わせ部を覆って板状吸音体14の表裏の板面にテー
プ状のクロスとしての耐熱耐燃性のクロス17,18を
無機質接着剤で貼付して形成される。
【0014】防音板20はキュービクルの側壁の内壁面
及び天井に沿わせて取付けられて防音壁を形成する。図
1は鉄製のキュービクル21の側壁22に防音板20a
を取付けた状態を示す部分斜視図である。図1において
キュービクル21の側壁22の内壁面に沿わせて防音板
20aをキュービクル21の床にその下端部を設置し、
最上層の板状吸音体14を後述する方法でボルト24に
より側壁22に支持して取付ける。この際、側壁22と
防音板20aとの間には空気層23を設ける。なお、防
音板20aの周囲の露出端面には耐熱耐燃性のクロス1
9が無機質接着剤で貼付される。
【0015】最上層の板状吸音体14をボルト24によ
り側壁22に支持する方法は下記のようにして行なわれ
る。最上層の板状吸音体14の側壁22の内壁面に対向
するクロス13にその一部を張り出した取付部13aを
設け、この取付部13を貫通してボルト24を挿入し、
側壁22にボルト24を螺合して防音板20aを支持す
る。なおボルト24は空気層23を確保するに足る長さ
を有する間隔管25に挿入される。
【0016】このような側壁22に防音板20aを支持
する手段は防音板20aの複数個所に設けられる。図2
はキュービクル21の天井26に沿わせて防音板20b
を取付けた部分断面図である。図2においてキュービク
ル21の天井26に沿わせて防音板20bを配設する。
この際天井26と防音板20bとの間には空気層23が
設けられる。なお防音板20bの周囲の露出端面には図
示しない耐熱耐燃性のクロスが無機質接着剤で貼付され
ている。
【0017】ここで、防音板20bの板状吸音体14の
天井26に面する側には、配列板10を形成する天井2
6側の吸音体11の両端面に断面口形の形鋼からなる支
持体27を配し、配列板10と支持体27を覆ってクロ
ス12が無機質接着剤で貼付される。この際支持体27
にはボルト28が螺合するねじ孔が、またクロス12に
はボルト28が挿入される孔が設けられる。
【0018】このような構成により天井26を貫通して
ボルト28を前記クロス12の孔を通して支持体27の
ねじ孔に螺合して防音板20bを天井26に支持する。
このような支持手段は防音板20bの複数個所に設けら
れて防音板20bを天井26に支持する。図3は側壁2
2に沿う防音板20aと天井26に沿う防音板20bと
が重なり合う端部の構造を示す部分断面図である。図3
において側壁22に沿って設けられた防音板20aの上
端部には天井26に沿って設けられた防音板20bの端
部が載せられる。この際防音板20aと20bとの端部
の接合は下記のようにして行なわれる。
【0019】防音板20aの最上層の板状吸音体14と
これに載せられる防音板20bの板状吸音体14とを貫
通して穴を設け、この穴にピン30を挿入し、ピン30
の上部の穴の空間部にはコーキング材31を充填して防
音板20aと20bとを接合する。このようにキュービ
クル21内に防音板20a,20bを配設したことによ
り、キュービクル21内に配設されたガスタービン発電
装置の運転時生じる騒音は防音板20a,20bのセラ
ミック製の吸音体11により吸音されて防音される。
【0020】なお、防音板20a,20bをキュービク
ル21の側壁22,天井26に取付ける際、従来のよう
に吸音体11を貫通する取付金具がないので防音は良好
に行なわれる。また、防音板20a,20bはそれぞれ
側壁22と天井26との間に空気層23を有して側壁2
2,天井26に取付けられるので、吸音板11を透過し
た音は空気層23によりそのエネルギーが減衰し、この
ため防音効果は増加する。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以上の構成により、キュービクル内に設けられ
るセラミック製の方形状の吸音体からなる防音壁はキュ
ービクルの側壁や天井に吸音体を貫通しない支持手段に
より支持されて配設されるので、キュービクル内のガス
タービン設備が発生する騒音は防音壁により充分に吸音
されて良好な防音が得られる。
【0022】また空気層を防音壁とキュービクルの側
壁,天井との間に設けたことにより防音効果を増加させ
ることができる。なお、セラミック製の吸音体の重ね合
わせ部や並び合わせ部は耐熱耐燃性のクロスで貼付した
ことにより、ガスタービン設備の運転時キュービクル内
の温度上昇による高温雰囲気に耐えるとともに万一火災
があってもセラミック製の吸音体の耐熱耐燃性と相俟っ
て防音壁は焼損することなく、また火災時放水されても
乾燥により容易に再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による防音板をキュービクルの
側壁に沿わせて配設した防音装置の部分断面斜視図
【図2】本発明の実施例による防音板をキュービクルの
天井に沿わせて配設した防音装置の部分断面図
【図3】図1,図2の防音板が重なり合う端部を示す防
音装置の部分断面図
【図4】本発明の実施例による防音板を構成するセラミ
ックからなる吸音体を配列してなる板状吸音体の部分断
面図
【図5】図4の板状吸音体のB−B断面図
【図6】図4の板状吸音体を並び合わせてなる防音板の
部分断面図
【図7】従来の防音壁を外壁に取付けた部分断面図
【図8】図7のA矢視図
【符号の説明】
10 配列板 11 吸音体 12 クロス 13 クロス 14 板状吸音体 16 コーキング材 17 クロス 18 クロス 20 防音板 20a 防音板 20b 防音板 21 キュービクル 22 側壁 23 空気層 24 ボルト 26 天井 28 ボルト

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キュービクル内に配設されたガスタービン
    設備からの騒音を防音する防音装置において、セラミッ
    クからなる方形状の第1の吸音体の一方の板面の端部に
    第2の吸音体の一方の板面の端部を重ね合わせ、第3の
    吸音体の一方の板面の端部を第2の吸音体の前記端部に
    対向する端部に重ね合わせ、このようにして順次吸音体
    を重ね合わせて凸凹状の配列板を形成し、吸音体の重ね
    合わせ部を覆って配列板の表裏の板面にクロスを貼付し
    て板状吸音体を形成し、この板状吸音体を幅方向に並び
    合わせ、並び合わせ部を継ぎ合わせ手段により継ぎ合わ
    せて防音板を形成し、この防音板をキュービクルの側
    壁,天井に沿わせて配設し、側壁,天井に面するクロス
    を介して支持手段により側壁,天井に支持したことを特
    徴とする防音装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の防音装置において、防音板
    とキュービクルの側壁及び天井との間に空気層を持たせ
    たことを特徴とする防音装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の防音装置において、継ぎ合
    わせ手段は並び合う板状吸音体の互に接触する端面の対
    向する長さ方向の位置にそれぞれ設けられた溝が合わさ
    れてなる孔にコーキング材を充填し、さらに並び合わせ
    部を覆って板状吸音体の表裏の板面にクロスを貼付した
    ことを特徴とする防音装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は3記載の防音装置において、
    クロスは耐熱耐燃性であることを特徴とする防音装置。
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KR101387578B1 (ko) * 2013-09-17 2014-04-24 주식회사 태건 방음벽
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