JP2903734B2

JP2903734B2 - 表示装置

Info

Publication number: JP2903734B2
Application number: JP3035921A
Authority: JP
Inventors: 高志中杉; 忠福島
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1991-03-01
Filing date: 1991-03-01
Publication date: 1999-06-14
Anticipated expiration: 2014-06-14
Also published as: JPH04274485A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等で作成
された文字・図形やカラースキャナ等で入力した自然画
等の画像情報を表示する画像表示装置に係わり、特に学
会や講演会等で画像情報をプレゼンテーションする際に
プレゼンテーション手順（以下シナリオと称す）を作成
し、作成されたシナリオを選択実行する機能を備えたプ
レゼンテーションに好適なシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、学会や講演会等の発表では、聞き
手の理解を深めるために、説明の要点を記した文字・図
形等を書き込んだ原稿（以下発表原稿と称す）を透明な
フィルムに複写し、これを光学的な方法で拡大投射する
装置や、ビデオカメラで発表原稿を撮影し、テレビモニ
ターなどに表示する装置などが用いられてきた。しか
し、これらの装置では発表原稿を手作業で作成しなけれ
ばならず、このため前記発表原稿を作成するのに手間が
かかっていた。さらに、発表時に発表者もしくは別の操
作者が発表用原稿を交換しなければならず、スムーズな
発表を行うことが困難であった。

【０００３】そこで、最近これらの装置に代わり、コン
ピュータで作成した文字図形情報やスキャナ等で入力し
た自然画像情報を、電子的に作成・編集・記録し、前記
記録された発表用原稿データをプレゼンテーションする
順番に表示することによって、発表時の画面交換のスム
ーズなプレゼンテーションシステムが提案されている。
さらに、必要に応じて前記電子的に記録された画像情報
を拡大縮小等の画像処理を加えてディスプレイ装置にマ
ルチ画面を表示し、前記マルチ画面の中からプレゼンテ
ーションに必要な画像情報を選択表示する事によって融
通性のある効果的なプレゼンテーションができる装置が
提案されている。例えば、特開昭６２−１５２０７６号
公報に記載のように、情報蓄積手段に蓄えられた複数の
表示情報の中から必要なものを選択して目的とする表示
情報セット（本発明のシナリオに当たる）を作成し、表
示情報セットに従ってプレゼンテーションを行う装置
や、特開昭６１−２３５９８１号公報に記載のように、
個々の画像情報をそれぞれ縮小化しマルチ画面化し、対
話的画像処理技術を併用して効果的なプレゼンテーショ
ンを行うプレゼンテーション装置が提案されている。

【０００４】

【本発明が解決しようとする課題】プレゼンテーション
を行う学会や講演会では、複数の発表者がそれぞれ違っ
たシナリオのプレゼンテーションを行い、各発表者ごと
のシナリオを簡単に選択実行したいと言う要求がある。
また、各発表者のプレゼンテーションに関しても学会や
講演会ごとに違ったシナリオを作成して幾通りかのシナ
リオを使い分けたいと言う要求がある。

【０００５】上記従来技術では、複数のシナリオが登録
されている場合には、発表者がプレゼンテーションを行
うシナリオ名を記憶しておき、このシナリオ名を指示し
て実行する方法しかなく、複数のシナリオの内容を一覧
表示して確認し、簡単な操作で選択実行する方法につい
てはあまり考慮されていなかった。

【０００６】本発明は、上記問題を解決し、記憶媒体に
複数のシナリオが記録されている場合に、登録されてい
る複数のシナリオの内容を一覧表示して選択でき、さら
にプレゼンテーションを実行したいシナリオを簡単な操
作で選択実行できるプレゼンテーション装置を提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、図１に見られる如く、複数のプレゼン
テーション用原稿の画像情報と該画像を縮小した縮小画
像情報と前記画像情報の表示手順を定めたシナリオ情報
とを記録するファイル記録部（１）と、前記画像情報を
表示するために書き込む表示メモリ（２）と、前記表示
メモリの表示制御を行う表示制御部（３）と、前記表示
メモリに書き込まれた画像情報を表示するディスプレイ
装置（４）と、前記ファイル記録部に記録されたシナリ
オを解析して、シナリオの表示選択を行うシナリオ表示
選択部（５）と、前記シナリオ表示選択部で選択された
シナリオを実行するシナリオ実行部（６）と、前記シナ
リオ表示選択部やシナリオ実行部での操作者の指示を受
け付ける指示入力部（７）と、を少なくとも具備して成
るプレゼンテーション装置を用いた。

【０００８】

【作用】前記ファイル記録部に記録されている複数のシ
ナリオ情報の内容を前記ディスプレイ装置に一覧表示し
て、前記指示入力部からの入力で任意特定の一つを選択
して、シナリオ実行部で選択されたシナリオを実行させ
るに際し、前記シナリオ表示選択部は、前記表示制御部
に命令して、前記ファイル記録部から、そこに記録して
あるシナリオ情報を順に読み出し、内容を解析してシナ
リオ選択に必要な情報をシナリオファイル名と共に前記
表示メモリに書き込み前記ディスプレイ装置に一覧表示
させ、前記シナリオ表示選択部は、ディスプレイ装置に
一覧表示されたシナリオの中の特定の一つを指定する指
示入力が前記指示入力部からあったことを検出する毎
に、前記表示制御部に命令して、その指定されたシナリ
オを選択したことを示す情報を表示メモリに書き込み前
記ディスプレイ装置に選択されたシナリオが判別できる
ように表示させ、前記シナリオ表示選択部は、指定した
シナリオを選択確定する旨の入力が前記指示入力部から
あったことを検出すると、選択確定したシナリオファイ
ル名を前記シナリオ実行部に、プレゼンテーションを実
行するシナリオとして渡す。

【０００９】前記シナリオ実行部は、前記シナリオ表示
選択部から実行すべきシナリオファイル名が指定される
と、前記ファイル記録部から指定されたシナリオ情報を
読み込み解釈して、前記ファイル記録部に記録されてい
る画像データを前記表示制御部に命令して、前記シナリ
オに指定された順番に指定された効果を付けて前記表示
メモリに書き込んで、プレゼンテーションを実行する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。

【００１１】図１は、本発明の一実施例を実行するプレ
ゼンテーション装置のブロック図である。同図におい
て、１はプレゼンテーションのの対象となる画像データ
の原画像データと縮小画像データと前記原画像データの
表示手順であるシナリオを記録するファイル記録部、２
は画像データを一時的に記録しておく表示メモリ、３は
表示メモリ２にファイル記録部１から原画像データや縮
小画像データを読み出して、指定された位置に書き込み
を行う表示制御部、４は表示メモリ２に記録された画像
データを表示するディスプレイ、５はファイル記録部１
に記録されているシナリオ情報を読み出し解析して、選
択に必要な情報を一覧表示や選択指示を行うシナリオ表
示選択部、６はシナリオ表示選択部５で選択されたシナ
リオを実行するシナリオ実行部、７は操作者の指示が入
力される指示入力部、８は本発明全体の制御を行うＣＰ
Ｕ、９は本発明の各部分のデータや制御命令をやり取り
するシステムバスである。

【００１２】まず、プレゼンテーションを行うための画
像データやシナリオデータををファイル記録部１に蓄積
する。例えば、画像データをカメラやカラーイメージス
キャナ等から取り込み、取り込んだ原画像データの縮小
画像データを作成すると共に、取り込んだ画像データの
表示手順であるシナリオデータを作成してファイル記録
部１に記録する。

【００１３】図２にファイル記録部１に画像データ（原
画像、縮小画像の対）とシナリオデータを記録する場合
の記録フォーマットの一例を示す。同図において、２１
はデータを記録するために記録位置管理されたデータ記
録媒体、２２はデータ記録媒体２１の中のファイル管理
情報を記録するファイル管理情報領域、２３はデータ記
録媒体２１の中の画像データやシナリオデータを記録す
るデータ記録領域である。また、ＬＢＮ１〜ＬＢＮ５は
データ記録媒体２１上の記録位置、Ｃ１はシナリオデー
タの情報量、Ｖ１〜Ｖ４は各画像データのデータ量であ
る。

【００１４】データ記録媒体２１は、論理的にデータを
読み書きできるブロック（以下セクタと称す）に区切ら
れており、各セクタを区別するためにシリアル番号（Ｌ
ＢＮ１、ＬＢＮ２、ＬＢＮ３、…）が振られている。こ
のシリアル番号を指定することによってデータの読み書
きを行うことができる。さらに、記録された画像データ
はそれぞれ名前を付けてファイルとして管理され、ファ
イルを管理するための情報はファイル管理情報領域２２
に記録され、原画像データと縮小画像データとシナリオ
データはデータ記録領域２３に記録される。このよう
に、画像データや文字データをファイル記録部１に記録
する事により、原画像や縮小画像を再生でき、シナリオ
データを読み出し解析実行ことができる。

【００１５】図３にファイル管理情報領域２２に記録さ
れる情報を示す。画像データ（原画像と縮小画像の対）
とシナリオデータはデータ記録領域２３に記録される。
そのとき記録されるファイル管理情報は、各データを区
別するためのファイル名、画像データかシナリオデータ
かを区別するためのデータ属性、各データのデータ量、
各データのデータ記録媒体２１上の記録位置（セクタの
シリアル番号）、縮小画像データの表示画面上の表示範
囲（Ｘ方向とＹ方向の画素数）、縮小画像データのデー
タ記録媒体２１上の記録位置（セクタのシリアル番
号）、原画像データの表示画面上の表示範囲（Ｘ方向と
Ｙ方向の画素数）、原画像データのデータ記録媒体２１
上の記録位置（セクタのシリアル番号）である。

【００１６】ファイル記録部１から画像データやシナリ
オデータを読み出す場合は、上記ファイル管理情報を検
索することにより必要な画像データ（原画像データや縮
小画像データ）やシナリオデータをファイル名と記録位
置で読み出すことができる。例えば、図３にあるファイ
ル名”絵２”の縮小画像データを読み出す場合は、ファ
イル管理情報領域２２の中のファイル名を検索して、”
絵２”ファイルのデータ量は”Ｖ３”で、縮小画像デー
タの表示位置は”ＤＸ，ＤＹ”で、縮小画像データの記
録位置は”ＬＢＮ４”であることがわかる。次に、デー
タ記録領域２３の”ＬＢＮ４”から縮小画像データを”
Ｖ３”分だけ読み出すことにより”絵２”の縮小画像デ
ータを表示することができる。

【００１７】また、ファイル名”シナリオ１”のシナリ
オデータを読み出す場合は、ファイル管理情報領域２２
の中のファイル名を検索して、”シナリオ１”ファイル
のデータ量は”Ｃ１”で、シナリオデータの記録位置
は”ＬＢＮ３”であることがわかる。次に、データ記録
領域２３の”ＬＢＮ３”からシナリオデータを”Ｃ１”
分だけ読み出すことにより”シナリオ１”のシナリオデ
ータを読み出すことができる。

【００１８】次に、図１に戻り、画像データを表示させ
る表示動作の説明を行う。ここで、画像データ（原画像
データまたは縮小画像データ）は、必要に応じて別々に
読み出されて、それぞれ表示メモリ２に一時的に記録さ
れ、表示制御部３によって周期的に読み出されて、ディ
スプレイ装置４に表示される。

【００１９】まず、シナリオ表示選択部５、または、シ
ナリオ実行部６はシナリオ表示選択動作やシナリオ実行
動作で必要に応じて、ファイル記録部１から、表示を行
う画像データを読み出し、表示メモリ２の指定された表
示位置に書き込む。次に、表示制御部３は、ディスプレ
イ５の表示動作に合わせて、表示メモリ２から、画像デ
ータを一画素づつ読み出し、読み出した画像データをデ
ィスプレイ装置４に出力する。さらに、表示制御部３
は、プレゼンテーション実行時の表示効果を出すために
表示メモリ２に一時的に記録された画像データの画像表
示処理を行う。例えば、画像データの読み出しタイミン
グを変えるパン（画像データの表示位置を変える表示処
理）や、読み出しデータを変換テーブルによって変換す
るフェードアウト（だんだん表示画面が背景色一色だけ
の表示画面に変化する処理）やフェードイン（徐々に表
示画面が背景色一色から元の表示画面に変化する処理）
や、表示メモリ２上の画像データを直接書き換えるワイ
プ（画像データの複写処理）等を行う。

【００２０】各部が以上の動作を行うことによりファイ
ル記録部１から読み出された画像データに各種の表示効
果を付けて、ディスプレイ装置４に表示する事ができ
る。

【００２１】次に、シナリオ実行部６の動作を説明する
ために、ファイル記録部１に記録された画像データの表
示手順を定めたシナリオを記述するシナリオコマンドに
ついて説明する。図４は、プレゼンテーションを実現す
るための基本的なシナリオコマンドの一例である。

【００２２】効果命令は、画像データを表示させるとき
に付けたい表示効果（フェードやワイプ等）をパラメー
タとして付けて記述し、このコマンドが実行されると、
シナリオ実行部６に表示効果として登録される。ここ
で、表示効果フェードとは前の表示画面がだんだん消え
てから次の画面が徐々に現れる表示効果を示す。また、
表示効果ワイプとは前の画面に次の画面が重なるように
して現れる表示効果を示す。表示命令は、表示させたい
画像データのファイル名をパラメータとして付けて記述
し、このコマンドが実行されると指定されたファイル名
の画像データを現在設定されている表示効果で表示され
る。入力待ち命令は、パラメータ無しで記述し、このコ
マンドが実行されると図１の指示入力部７から入力指示
があるまでシナリオ実行部６はポーズ状態になる。

【００２３】図１におけるシナリオ実行部６のシナリオ
を実行する動作の流れを示したフローチャートである。

【００２４】まず始めに、シナリオ表示選択部５から実
行するシナリオファイル名を受け取る（Ｓ１）。次に、
受け取ったシナリオファイル名のシナリオをファイル記
録部１から１行分だけ読み込む（Ｓ２）。ここで、読み
込んでシナリオデータがデータの終わりである場合（Ｓ
３：ＹＥＳ）は、シナリオ実行を終了する（Ｓ４）。デ
ータの終わりでない場合（Ｓ３：ＮＯ）は、読み込んだ
シナリオデータが効果命令かどうか判別する（Ｓ５）。
シナリオデータが効果命令の場合（Ｓ５：ＹＥＳ）は、
表示効果のパラメータをシナリオ実行部６に設定する
（Ｓ６）。設定終了後は、次のシナリオデータを読み込
む（Ｓ２）。シナリオデータが効果命令でない場合（Ｓ
５：ＮＯ）は、読み込んだシナリオデータが表示命令か
どうか判別する（Ｓ７）。シナリオデータが表示命令の
場合（Ｓ７：ＹＥＳ）は、パラメータに指定された画像
ファイルをファイル記録部１から読み込む（Ｓ８）。次
に、読み込んだ画像データをシナリオ実行部６に設定し
てある表示効果で表示する（Ｓ９）。設定終了後は、次
のシナリオデータを読み込む（Ｓ２）。シナリオデータ
が表示命令でない場合（Ｓ７：ＮＯ）は、読み込んだシ
ナリオデータが入力待ち命令かどうか判別する（Ｓ１
０）。シナリオデータが入力待ち命令の場合（Ｓ１０：
ＹＥＳ）は、指示入力部７の入力判定を行う（Ｓ１
１）。もし、入力指示が無かった場合（Ｓ１２：ＮＯ）
は、処理Ｓ１１を繰り返す。指示入力があった場合（Ｓ
１２：ＹＥＳ）は、次のシナリオデータを読み込む（Ｓ
２）。シナリオデータが入力待ち命令で無かった場合
（Ｓ１０：ＮＯ）は、エラー処理をする（Ｓ１３）。エ
ラー処理後は、次のシナリオデータを読み込む（Ｓ
２）。

【００２５】以上の動作をシナリオ実行部６が行うこと
により、シナリオ表示選択部５から指定されたシナリオ
をファイル記録部１から読み出して実行することができ
る。

【００２６】次に、シナリオ表示選択部５のシナリオ内
容の一覧表示、及び、シナリオ選択の動作を説明する。

【００２７】図７は、シナリオの内容としてシナリオデ
ータの最初にでてくる画像ファイルの縮小画像データを
一覧表示に用いた場合のシナリオ表示選択部５の表示の
一例を示したものである。図７の表示例では、シナリオ
名をリスト形式に一覧表示し、各シナリオに対応した縮
小画像データを前記シナリオリストの横にマルチ画面表
示している。シナリオ選択操作者は、指示入力部７か
ら、次のシナリオ選択指示や前のシナリオ選択指示や現
在選択されているシナリオの確定指示を入力することに
より、プレゼンテーションを行うシナリオを選択実行す
ることができる。また、シナリオ選択操作者は、選択枠
が選択されているシナリオ名とそれに対応する縮小画像
を囲むように表示されることにより現在選択されている
シナリオ名とそれに対応する縮小画像を確認することが
出きる。

【００２８】次に、上記シナリオ一覧表示画面を例にと
りシナリオ表示選択部５のシナリオ一覧表示の動作とシ
ナリオ選択動作の動作の説明をする。図８は、シナリオ
表示選択部５での動作の流れを示したフローチャートで
ある。

【００２９】まず始めに、シナリオ表示選択部５はファ
イル記録部１に登録されている最初のシナリオファイル
を読み込む（Ｓ１）。読み込んだシナリオファイルを解
析して、シナリオの最初に出てくる画像ファイル名を現
在解析中のシナリオファイル名と共にシナリオ表示選択
部５に登録する（Ｓ２）。ここで、図４に示したシナリ
オコマンド体系のシナリオデータを読み込んだ場合で
は、処理Ｓ２は最初に出てくる”表示命令”のパラメー
タに記述されている画像ファイル名をシナリオ表示選択
部５に登録する。図５に示したシナリオデータを例にす
ると、行番号Ｌ２に記述されている”絵２”と言う画像
ファイル名が登録される。処理Ｓ２の処理が終わるとシ
ナリオ記録部１に登録されている。次に、次のシナリオ
ファイルを読み込む（Ｓ３）。ここで、次のシナリオフ
ァイルが読み込めた場合（Ｓ４：ＹＥＳ）は、処理Ｓ２
と処理Ｓ３を繰り返し、シナリオ表示選択部５にシナリ
オファイル名と対応する画像ファイル名をリストアップ
していく。もし、次のシナリオファイルが読み込めなっ
かた場合（Ｓ４：ＮＯ）は、シナリオ表示選択部５にリ
ストアップされたシナリオファイル名をリスト形式に一
覧表示し、それに対応する画像ファイルの縮小画像デー
タをファイル記録部１から読み出してマルチ画面表示す
る（Ｓ５）。次に、デフォルト設定として一覧表示され
ているシナリオリストの最初のシナリオファイル名と対
応する縮小画像に選択されたことを示す選択枠を付ける
（Ｓ６）。次に、指示入力部７に入力された指示を判別
する（Ｓ７）。入力された指示が次のシナリオ選択指示
の場合（Ｓ８：ＹＥＳ）は、次のシナリオファイル名と
対応する縮小画像に選択されたことを示す選択枠を付け
る（Ｓ９）。ただし、次に選択すべきシナリオがない場
合は、その情報を操作者に知らせてから、さらに処理Ｓ
７を続ける。入力された指示が次のシナリオ選択指示で
ない場合は場合（Ｓ８：ＮＯ）は、入力された指示が前
のシナリオ選択指示かどうか判別する（Ｓ１０）。入力
された指示が前のシナリオ選択指示の場合（Ｓ１０：Ｙ
ＥＳ）は、前のシナリオファイル名と対応する縮小画像
に選択されたことを示す選択枠を付ける（Ｓ１１）。た
だし、前に選択すべきシナリオがない場合は、その情報
を操作者に知らせてから、さらに処理Ｓ７を続ける。入
力された指示が前のシナリオ選択指示でない場合は場合
（Ｓ１０：ＮＯ）は、入力された指示がシナリオ選択確
定指示かどうか判別する（Ｓ１０）。入力された指示が
シナリオ選択確定指示の場合（Ｓ１２：ＹＥＳ）は、現
在選択枠の付いているシナリオファイル名をシナリオ実
行部６に渡し（Ｓ１３）、シナリオ表示選択動作を終了
する。入力された指示がシナリオ選択確定指示でない場
合は場合（Ｓ１０：ＮＯ）は、さらに処理Ｓ７を続け
る。

【００３０】以上の動作をシナリオ表示選択部５が繰り
返すことにより、シナリオ実行を行おうとする操作者
が、一覧表示されたシナリオ名のリスト表示と各シナリ
オに記述してある最初の画像ファイルの縮小画像のマル
チ画面から、シナリオの内容を確認して選択する事が出
きる。ここで、シナリオリストが表示画面上に表示しき
れなかった場合については、図８の動作フローチャート
には明記していないが、シナリオ選択動作で表示されて
いないシナリオを選択した場合に、選択されたシナリオ
を含む一覧表示が新たに上書きされるようにする。

【００３１】以上説明したように、本実施例は、プレゼ
ンテーションを行う操作者が、複数のシナリオが登録さ
れているファイル記録部１から実行するシナリオを選択
する場合に、シナリオファイル名の一覧表示だけでな
く、各シナリオの最初に記述されている画像ファイルの
縮小画像をマルチ画面表示した中から、目的のシナリオ
の内容を確認しながら選択できる。上記実施例では、
縮小画像データはファイル記録部１に記録しているが、
表示の度に原画像データを、ドット間引きを行いながら
表示メモリ２に書き込むようにすれば予め記録しておく
必要はない。

【００３２】図７において、選択したことを示すために
選択したものの回りを枠で囲んだ選択枠を用いている
が、これは選択していることが解るのであれば網がけ等
の選択手段を用いても良い。

【００３３】図８によるシナリオ表示選択部５の動作説
明で、シナリオリスト表示と共に必ず縮小画像のマルチ
画面を表示するようにしているが、縮小画像の表示Ｏ
Ｎ、ＯＦＦ機能を付加して、マルチ画面表示が必要な時
だけ表示できるようにしても良い。

【００３４】図９は、図１、図８を参照して説明した実
施例の変形実施例を説明するための、図８と同様なフロ
ーチャートである。

【００３５】この場合、シナリオ表示選択部５はシナリ
オデータの最初に出てくる画像ファイルをシナリオ表示
選択部５に登録するのではなく、予めシナリオデータに
検索用画像ファイルを登録するか、または、図４で説明
した”表示命令”に特別なマークを付けておいて、この
検索用画像ファイルかマーク付きの表示命令の画像ファ
イル名をシナリオ表示選択部５に登録して、シナリオの
リストアップを行うようにする。これにより任意の画像
ファイルをシナリオ選択用のマルチ画面として表示でき
る。その意味の実施例であるので、その動作は、９図の
フローチャートを参照されたい。

【００３６】図１１も、変形実施例を説明するための、
図８と同様なフローチャートである。この実施例では、
シナリオデータから検索用画像ファイルを登録するとと
もに、シナリオデータの総ページ数や作成日時やコメン
ト等の検索用文字情報もシナリオ表示選択部５に登録す
る。この登録された検索用画像情報と検索用文字情報
を、シナリオファイル名を選択した時に、シナリオファ
イルの詳細情報として表示する。図１０に、本実施例の
表示例を示す。選択枠は、シナリオファイルが選択され
ていることを示す。検索画像表示領域は、現在選択され
ているシナリオファイルに対応する画像ファイルの縮小
画像を表示する領域である。検索情報表示領域は、シナ
リオ表示選択部５に登録されている検索文字情報（シナ
リオの総ページ数等）を表示する領域である。ここで、
シナリオリストの中のある特定のシナリオを選択する
と、選択されたシナリオファイル名に選択枠が付けられ
て、選択されたシナリオに関する画像ファイルの縮小画
像と検索文字情報が、それぞれ検索画像表示領域と検索
文字情報表示領域に表示される。上記以外の動作や表示
は、第１の実施例と同じである。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プレゼンテーションを実行するシナリオを選択する際
に、シナリオに記述されている内容を解析して、各シナ
リオで使用している画像ファイルやページ数等を検索情
報として登録し、登録された検索情報をシナリオファイ
ル名と共に一覧表示する。これにより、実行するシナリ
オを選択する操作者が、一覧表示されたシナリオファイ
ル名を選択するだけで、シナリオの選択実行ができ、使
い勝手の良い。さらに、一覧表示された検索情報を参照
しながら実行シナリオの選択が行えるので正確なシナリ
オ選択を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を実現するプレゼンテーショ
ン装置の構成を示すブロック図

【図２】画像ファイルとシナリオファイルを記録する部
分の記録フォーマット図

【図３】画像ファイルとシナリオファイル記録時のファ
イル管理情報領域の内容説明図

【図４】シナリオを記述するシナリオコマンドの説明図

【図５】シナリオの記述例を示したシナリオ説明図

【図６】本発明のシナリオ実行の動作を説明する流れ図

【図７】一実施例を示すシナリオ選択時の表示画面のレ
イアウト図

【図８】本発明の一実施例を示すシナリオ表示選択動作
の流れ図

【図９】本発明の他の実施例を示すシナリオ表示選択動
作の流れ図

【図１０】他の実施例を示すシナリオ選択時の表示画面
のレイアウト図

【図１１】本発明の他の実施例を示すシナリオ表示選択
動作の流れ図

【符号の説明】

１．．．ファイル記録部２．．．表示メモリ３．．．表示制御部４．．．ディスプレイ装置５．．．シナリオ表示選択部６．．．シナリオ実行部７．．．指示入力部２１．．データ記録媒体２２．．ファイル管理情報領域２３．．データ記録領域

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G09G 5/00 - 5/40 G06F 17/00 G06F 17/30 G06F 17/60

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】画像情報と該画像情報のインデックス情報
と該画像情報の表示の仕方を記述した制御情報とを記録
手段に記録しておき、該記録手段に記録された制御情報
の内容を解析し、該解析した制御情報の内容を表示する
制御情報解析表示手段と、該制御情報解析表示手段で表示された制御情報の一つを
選択する制御情報選択手段と、該制御情報選択手段で選択された制御情報を実行する制
御情報実行手段と、を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項２】請求項１に記載の前記制御情報解析表示手
段が、制御情報の最初に記述されている画像情報を抽出し、制
御情報名を一覧表示すると共に前記制御情報解析表示手
段で抽出された画像情報に対応するインデックス情報を
一覧表示する構成であることを特徴とする表示装置。
【請求項３】請求項１に記載の前記制御情報解析表示手
段が、制御情報作成時にマーキングされた画像情報を抽出し、
前記制御情報解析表示手段において抽出された画像情報
に対応するインデックス情報を一覧表示する構成である
ことを特徴とする表示装置。
【請求項４】請求項１に記載の表示装置の前記制御情報
解析表示手段が、制御情報の解析によって得られた制御情報に関するイン
デックス情報を、制御情報名に対応させて表示する構成
であることを特徴とする表示装置。
【請求項５】請求項１に記載の表示装置の制御情報選択
手段が、選択した制御情報を特定する様にした構成であることを
特徴とする表示装置。
【請求項６】請求項１に記載の表示装置の前記制御情報
解析表示手段が、インデックス情報の一覧表示をＯＮ又はＯＦＦに切り替
えられる構成であることを特徴とする表示装置。
【請求項７】画像情報と該画像情報の表示の仕方を記述
した制御情報とを記録手段に記録しておき、該記録手段
に記録された制御情報の内容を解析し、該解析により得
られた制御情報の内容を表すインデックス情報を生成し
て表示する制御情報解析生成表示手段と、該制御情報解析生成表示手段で表示されたインデックス
情報の一つを選択する制御情報選択手段と、該制御情報選択手段で選択されたインデックス情報に対
応する制御情報を実行する制御情報実行手段と、を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項８】請求項６に記載の表示装置の制御情報解析
生成表示手段が、制御情報を解析して得られた画像情報からインデックス
情報を生成する構成であることを特徴とする表示装置。
【請求項９】請求項１または請求項６に記載の制御情報
実行手段が、実行する制御情報を受け取る制御情報受け取り手段と、
該制御情報受け取り手段で受け取った制御情報に記述さ
れたの命令を最初から順番に判定する命令判定手段と、
該命令判定手段で判定された命令を実行する命令実行手
段とを備えた構成であることを特徴とする表示装置。
【請求項１０】請求項１に記載の前記制御情報解析表示
手段と前記制御情報選択手段が、前記記録手段に記録されている制御情報を最初から順番
に読み込む制御情報読み込み手段と、該制御情報読み込
み手段で読み込まれた制御情報を解析して、該制御情報
の最初に記述された画像情報を登録する画像情報登録手
段と、該登録手段に登録された画像情報に対応するイン
デックス情報を一覧表示する一覧表示手段と、選択され
たインデックス情報を特定する表示を行うインデックス
情報選択手段と、選択が確定した場合に選択確定したイ
ンデックス情報に対応する制御情報を前記制御情報実行
手段に通知する実行通知手段とを備えた構成であること
を特徴とする表示装置。
【請求項１１】請求項１に記載の前記制御情報解析表示
手段と前記制御情報選択手段が、前記記録手段に記録されている制御情報を最初から順番
に読み込む制御情報読み込み手段と、該制御情報読み込
み手段で読み込まれた制御情報を解析して、該制御情報
のマーキングされた画像情報を登録する画像情報登録手
段と、該登録手段に登録された画像情報に対応するイン
デックス情報を一覧表示する一覧表示手段と、選択され
たインデックス情報を特定する表示を行うインデックス
情報選択手段と、選択が確定した場合に選択確定したイ
ンデックス情報に対応する制御情報を前記制御情報実行
手段に通知する実行通知手段を備えた構成であることを
特徴とする表示装置。
【請求項１２】請求項１に記載の前記制御情報解析表示
手段と前記制御情報選択手段が、前記記録手段に記録されている制御情報を最初から順番
に読み込む制御情報読み込み手段と、該制御情報読み込
み手段で読み込まれた制御情報を解析して、該制御情報
に関するインデックス情報を生成して登録するインデッ
クス情報生成登録手段と、該インデックス情報生成登録
手段に生成登録されたインデックス情報を表示するイン
デックス情報表示手段と、選択されたインデックス情報
を特定する表示を行うインデックス情報選択手段と、選
択が確定した場合に選択確定したインデックス情報に対
応する制御情報を前記制御情報実行手段に通知する実行
通知手段とを備えた構成であることを特徴とする表示装
置。