JP2903491B2 - 左右１対の引き絞り紐付きの袋物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、布地、防水布、発水性
布、合成樹脂地等柔軟材料を以て構成された、左右１対
の引き絞り紐と左右の両側上隅から出た左右の背負紐と
前・後１対の提げ手部材とをもつ左右１対の引き絞り紐
付きの袋物に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の左右１対の引き絞り紐付
きの袋物として、内容物の出入れ用開口に引き絞り紐を
取付け、袋物本体に左右１対の引き絞り紐とは別個に左
右１対の背負紐を取付けた形式すなわち、左右１対の引
き絞り紐と左右１対の背負紐を別々にした形式は知られ
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て述べた左右１対の引き絞り紐付きの袋物は、上記した
ように引き絞り紐と背負紐を別々に取付ける形式であっ
て、構成が煩瑣であり、使い方にも難があった。

【０００４】本発明は、構成を容易にする工夫、使い方
を容易にする工夫およびその他の工夫を施した新規の左
右１対の引き絞り紐付きの袋物を提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る左右１対の引き絞り紐付きの袋物は、前
・後面板１、２の開口縁に前後１対の提げ手部材３、４
を備えた柔軟材料製袋物本体５であって、前・後各面板
１、２の開口縁に左右両端開放の紐通し用前・後両側管
状部６、７を設け、これ等両管状部６、７に左右１対の
引き絞り紐８、９を、左方の引き絞り紐８は前側管状部
６の左端開放口１０から前・後両側管状部６、７の右端
開放口１１、１２を経て後側管状部７の左端開放口１３
に出る状態としてまた右方の引き絞り紐９は前側管状部
６の右端開放口１１から前・後両側管状部６、７の左端
開放口１０、１３を経て後側管状部７の右端開放口１２
に状態として挿通し且つ左右各引き絞り紐８、９の両端
を相互に止着して輪の形状とすると共にこれ等左右各止
着端を延長して左右背負紐１４、１５を形成し、左方の
背負紐１４の先端と袋物本体５の左下隅とにまた右方の
背負紐１５の先端と袋物本体５の右下隅とにそれぞれ相
互に掛け外し自在の連結用フック１６、１７および連結
用環１８、１９を設け、これ等連結用フック１６、１
７、連結用環１８、１９の外し状態時には上記左右背負
紐１４、１５を袋物本体５の中に格納自 在とし、更に上
記前面板１の中央個所の外面にポケット構成片２０を重
合し且つ止着することによって上辺に開閉口２１を備え
たポケット２２を設け、このポケット２２の開閉口２１
に同口開閉用スライドファスナー２３を止着したもので
ある。

【０００６】

【実施例】図に示す実施例は、発水性布地を以て前・後
面板１、２の開口縁に前後１対の同布地製提げ手部材
３、４を設けた袋物本体５を構成し、この袋物本体５の
前・後各面板１、２の開口縁個所にこれ等各個所を二つ
折りとし且つ二つ折り個所の下縁を縫着することによっ
て左右両端開放の紐通し用前・後両側管状部６、７を設
け、これ等両管状部６、７に左右１対の平紐製引き絞り
紐８、９を、左方の引き絞り紐８は前側管状部６の左端
開放口１０から前・後両側管状部６、７の右端開放口１
１、１２を経て後側管状部７の左端開放口１３に出る状
態としてまた右方の引き絞り紐９は前側管状部６の右端
開放口１１から前・後両側管状部６、７の左端開放口１
０、１３を経て後側管状部７の右端開放口１２に状態と
して挿通し且つ左右各引き絞り紐８、９の両端を相互に
止着して輪の形状とすると共にこれ等左右各止着端を延
長して左右背負紐１４、１５を形成し、左方の背負紐１
４の先端と袋物本体５の左下隅とにまた右方の背負紐１
５の先端と袋物本体５の右下隅とにそれぞれ相互に掛け
外し自在の連結用フック１６、１７および連結用環１
８、１９を設け、これ等連結用フック１６、１７、連結
用環１８、１９の外し状態時には上記左右背負紐１４、
１５を袋物本体５の中に格納自在とし、更に上記前面板
１の中央個所の外面にポケット構成片２０を重合し且つ
止着することによって上辺に開閉口２１を備えたポケッ
ト２２を設け、このポケット２２の開閉口２１に同口開
閉用スライドファスナー２３を縫着したものである。
尚、図中２５はスライドファスナー２３の取付部分を隠
して体裁をよくする飾り片、２６、２７は連結用環１
８、１９の取付用片を示す。また本発明は背負紐１４、
１５に長さ調節部を設けることがある。

【０００７】使用に供さない場合には、袋物本体５をポ
ケット構成片２０に重ねるように折り畳む（図７参照）
と共にポケット構成片２０の表裏反転をなして当該折り
畳み状態の袋物本体５をポケット２０に格納し、よって
小さくした携帯便利の状態（図６参照）とすればよい。
また、リュックサックとして使用する場合には図５に示
すように袋物本体５のの中に内容物（図示せず）を入れ
たのち左右両方の引き絞り紐８、９を引き絞って袋物本
体５を閉口状態とし且つ両連結用フック１６、１７を連
結用環１８、１９に連結し、この状態で背負紐１４、１
５を利用して背負い用いればよい。また、手提げ形式で
使いたい場合には図１に示すようになして用いればよ
い。

【０００８】

【発明の効果】本発明に係る左右１対の引き絞り紐付き
の袋物は上記のような構成であるので、上記作用におい
て述べたように形態を任意に幾通りにも変更して使用で
きる利便の効果があるは勿論であるが、特に本発明にお
いて引き絞り紐８、９と背負紐１４、１５が連続した一
本の紐で構成が可能であるので、容易に構成することが
でき、また本発明において左右の背負紐１４、１５は、
連結用環１８、１９の外し状態時には図１において仮想
線で示すように袋物本体５の中に任意に収容しておける
ので、背負紐用の特別な収容部を設ける必要がない構成
の簡略さがあり、更にポケット構成片２０はポケット２
２の構成の他に上記作用において述べたように携帯便利
の小さい状態とする際のサイズ決め用部材および外包み
部材としても使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る袋物の実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】同じく一部切截斜視図である。

【図３】図１Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】図１Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図５】リュックサックとして使用する状態とした全体
の斜視図である。

【図６】携帯便利な小さい状態とした全体の斜視図であ
る。

【図７】携帯便利な小さい状態とする途中の形態を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１ 前面板 ２ 後面板 ３、４ 提げ手部材 ５ 袋物本体 ６、７ 管状部 ８、９ 引き絞り紐 １０〜１３ 開放口 １４、１５ 背負紐 １６、１７ 連結用フック １８、１９ 連結用環 ２０ ポケット構成片 ２１ 開閉口 ２２ ポケット ２３ スライドファスナー ２５ 飾り片 ２６、２７ 取付用片

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前・後面板１、２の開口縁に前後１対の
   提げ手部材３、４を備えた左右１対の引き絞り紐付きの
   柔軟材料製袋物本体５であって、前・後各面板１、２の
   開口縁に左右両端開放の紐通し用前・後両側管状部６、
   ７を設け、これ等両管状部６、７に左右１対の引き絞り
   紐８、９を、左方の引き絞り紐８は前側管状部６の左端
   開放口１０から前・後両側管状部６、７の右端開放口１
   １、１２を経て後側管状部７の左端開放口１３に出る状
   態としてまた右方の引き絞り紐９は前側管状部６の右端
   開放口１１から前・後両側管状部６、７の左端開放口１
   ０、１３を経て後側管状部７の右端開放口１２に状態と
   して挿通し且つ左右各引き絞り紐８、９の両端を相互に
   止着して輪の形状とすると共にこれ等左右各止着端を延
   長して左右背負紐１４、１５を形成し、左方の背負紐１
   ４の先端と袋物本体５の左下隅とにまた右方の背負紐１
   ５の先端と袋物本体５の右下隅とにそれぞれ相互に掛け
   外し自在の連結用フック１６、１７および連結用環１
   ８、１９を設け、これ等連結用フック１６、１７、連結
   用環１８、１９の外し状態時には上記左右背負紐１４、
   １５を袋物本体５の中に格納自在とし、更に上記前面板
   １の中央個所の外面にポケット構成片２０を重合し且つ
   止着することによって上辺に開閉口２１を備えたポケッ
   ト２２を設け、このポケット２２の開閉口２１に同口開
   閉用スライドファスナー２３を止着したことを特徴とす
   る左右１対の引き絞り紐付きの袋物。