JP2902991B2 - Pc構造物の自動緊張システム装置 - Google Patents
Pc構造物の自動緊張システム装置Info
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- JP2902991B2 JP2902991B2 JP2641396A JP2641396A JP2902991B2 JP 2902991 B2 JP2902991 B2 JP 2902991B2 JP 2641396 A JP2641396 A JP 2641396A JP 2641396 A JP2641396 A JP 2641396A JP 2902991 B2 JP2902991 B2 JP 2902991B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポストテンショ
ン方式プレストレスト・コンクリート構造物(以下、P
C構造物と記載)にプレストレスを導入するPC鋼材を
両引きで自動的に緊張し定着するPC構造物の自動緊張
システム装置に関するものであり、特に一度に多数のP
C鋼材を緊張定着する必要があるPCタンク等のPC鋼
材の緊張に有効な装置である。
ン方式プレストレスト・コンクリート構造物(以下、P
C構造物と記載)にプレストレスを導入するPC鋼材を
両引きで自動的に緊張し定着するPC構造物の自動緊張
システム装置に関するものであり、特に一度に多数のP
C鋼材を緊張定着する必要があるPCタンク等のPC鋼
材の緊張に有効な装置である。
【0002】
【従来の技術】ポストテンション方式のPC構造物にお
いては、作業員が油圧ポンプを手動操作して油圧ジャッ
キを制御することにより、PC鋼材の緊張作業を行って
いる。
いては、作業員が油圧ポンプを手動操作して油圧ジャッ
キを制御することにより、PC鋼材の緊張作業を行って
いる。
【0003】緊張管理は油圧ジャッキ位置でPC鋼材の
伸び量を目視により計測し、荷重は油圧ポンプにセット
された油圧ゲージの圧力値を目視により計測し、これら
のデータを緊張管理者に伝達することにより実施してい
る。
伸び量を目視により計測し、荷重は油圧ポンプにセット
された油圧ゲージの圧力値を目視により計測し、これら
のデータを緊張管理者に伝達することにより実施してい
る。
【0004】PC構造物の緊張作業は重要な作業である
と共に特殊作業であり、油圧ポンプの作動、データの読
み取り、伝達等などに熟練度が必要であるが、本作業が
全て手動制御でかつ目視計測であるために、作業が煩雑
であり、時間を要する作業となるなどの問題点がある。
と共に特殊作業であり、油圧ポンプの作動、データの読
み取り、伝達等などに熟練度が必要であるが、本作業が
全て手動制御でかつ目視計測であるために、作業が煩雑
であり、時間を要する作業となるなどの問題点がある。
【0005】また、PCタンクの円周方向PC鋼材緊張
作業においては、同一平面内に配置された多数のPC鋼
材を両引きにより同一条件のもとで同時に緊張する必要
がある。よって、1度に多数のジャッキを制御する必要
がある。一般的には、円周方向PC鋼材の定着部(ピラ
スター)に2台の油圧ジャッキを制御する1台の油圧ポ
ンプを配置して緊張作業を実施している。例えば、3本
のPC鋼材が配設される場合には3箇所のピラスターが
あり、2台のジャッキを作動させる1台の油圧ポンプを
各ピラスターに設置し、合計3台で緊張作業を実施して
いる。
作業においては、同一平面内に配置された多数のPC鋼
材を両引きにより同一条件のもとで同時に緊張する必要
がある。よって、1度に多数のジャッキを制御する必要
がある。一般的には、円周方向PC鋼材の定着部(ピラ
スター)に2台の油圧ジャッキを制御する1台の油圧ポ
ンプを配置して緊張作業を実施している。例えば、3本
のPC鋼材が配設される場合には3箇所のピラスターが
あり、2台のジャッキを作動させる1台の油圧ポンプを
各ピラスターに設置し、合計3台で緊張作業を実施して
いる。
【0006】以上のようなPCタンクにおいては、多数
の油圧ポンプおよび多数の油圧ジャッキを使用して緊張
作業を実施するため、手動制御・目視計測による本作業
がより煩雑で手間のかかる作業となっている。
の油圧ポンプおよび多数の油圧ジャッキを使用して緊張
作業を実施するため、手動制御・目視計測による本作業
がより煩雑で手間のかかる作業となっている。
【0007】そのため、従来においては、PCタンクな
どにおける多数のPC鋼材を同時に同一条件下で緊張す
ることのできるプレストレス自動集中管理緊張方法およ
び装置(特公昭59−22027号公報)が提案されて
いる。このシステムでは、図4に示すように、PCタン
クTの各ピラスタP毎に油圧ジャッキ50を一対で設置
し、これら1対複数組の油圧ジャッキ50をそれぞれ油
圧ホース52を介して1台の油圧ポンプ51に接続し、
1台の油圧ポンプ装置で一括制御している。
どにおける多数のPC鋼材を同時に同一条件下で緊張す
ることのできるプレストレス自動集中管理緊張方法およ
び装置(特公昭59−22027号公報)が提案されて
いる。このシステムでは、図4に示すように、PCタン
クTの各ピラスタP毎に油圧ジャッキ50を一対で設置
し、これら1対複数組の油圧ジャッキ50をそれぞれ油
圧ホース52を介して1台の油圧ポンプ51に接続し、
1台の油圧ポンプ装置で一括制御している。
【0008】油圧ポンプ51には油圧ポンプ制御盤53
と伸長度自動計測装置54とが接続され、スケールセン
サー55で自動計測されたジャッキストロークおよび油
圧ポンプ51で自動計測された緊張力(油圧ポンプ圧力
換算値)が伸長度自動計測装置54内のマイクロコンピ
ュータで演算処理および記憶され、緊張力および伸び量
をプリセット値と比較することで緊張作業を制御し、緊
張力および伸び量をデジタル表示・プリントアウトする
ことで集中管理を行っている。
と伸長度自動計測装置54とが接続され、スケールセン
サー55で自動計測されたジャッキストロークおよび油
圧ポンプ51で自動計測された緊張力(油圧ポンプ圧力
換算値)が伸長度自動計測装置54内のマイクロコンピ
ュータで演算処理および記憶され、緊張力および伸び量
をプリセット値と比較することで緊張作業を制御し、緊
張力および伸び量をデジタル表示・プリントアウトする
ことで集中管理を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の自動集中管理緊張システムでは、1台の油圧ポ
ンプ装置により、一対複数組の油圧ジャッキを一括して
集中制御する構成であるため、長い油圧ホースや分岐油
圧回路装置を必要とし、これらの圧力損失により油圧ポ
ンプに大容量のものを使用する必要もあり、設備コスト
が高価となる。また、油圧ジャッキを簡単に増設するこ
とができず、さらに全ての油圧ジャッキを活用できない
場合が生じる。
た従来の自動集中管理緊張システムでは、1台の油圧ポ
ンプ装置により、一対複数組の油圧ジャッキを一括して
集中制御する構成であるため、長い油圧ホースや分岐油
圧回路装置を必要とし、これらの圧力損失により油圧ポ
ンプに大容量のものを使用する必要もあり、設備コスト
が高価となる。また、油圧ジャッキを簡単に増設するこ
とができず、さらに全ての油圧ジャッキを活用できない
場合が生じる。
【0010】即ち、油圧ジャッキを増設する場合には、
それに見合った大容量の油圧ポンプ装置を用意しなけれ
ばならない。ピラスターの数が最大のPCタンクに合わ
せてシステムを構成した場合には、設備コストが増加す
ると共に、ピラスターの数が少ないPCタンクに対して
は、使用しない油圧ジャッキが生じ、経済的でない。
それに見合った大容量の油圧ポンプ装置を用意しなけれ
ばならない。ピラスターの数が最大のPCタンクに合わ
せてシステムを構成した場合には、設備コストが増加す
ると共に、ピラスターの数が少ないPCタンクに対して
は、使用しない油圧ジャッキが生じ、経済的でない。
【0011】さらに、複数基のPCタンクを同時に緊張
する場合には、緊張するPCタンクの数だけ、システム
を配置する必要があり、またピラスターの数が少ないP
Cタンクでは使用しない油圧ジヤッキが増大することに
なる。
する場合には、緊張するPCタンクの数だけ、システム
を配置する必要があり、またピラスターの数が少ないP
Cタンクでは使用しない油圧ジヤッキが増大することに
なる。
【0012】この発明は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、PC鋼材の緊張作業
および緊張管理を自動化でき、また比較的簡易で低コス
トの装置構成とすることができ、さらにPC鋼材の数が
異なる種々のPC構造物に対して簡単に対応することが
できると共に、複数基のPC構造物を同時緊張する場合
にも、必要最小限の油圧ジャッキで過不足なく対応する
ことができるPC構造物の自動緊張システム装置を提供
することにある。
べくなされたもので、その目的は、PC鋼材の緊張作業
および緊張管理を自動化でき、また比較的簡易で低コス
トの装置構成とすることができ、さらにPC鋼材の数が
異なる種々のPC構造物に対して簡単に対応することが
できると共に、複数基のPC構造物を同時緊張する場合
にも、必要最小限の油圧ジャッキで過不足なく対応する
ことができるPC構造物の自動緊張システム装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、図1
(a)、(b)および図2に示すように、ポストテンシ
ョン方式プレストレスト・コンクリート構造物S(図2
ではT)の複数のPC鋼材定着部(図2ではP)に、複
数のPC鋼材Aの端部にそれぞれ接続される複数台の油
圧ジャッキ2と、この複数台の油圧ジャッキ2にホース
10を介して接続される1台の油圧ポンプ装置3と、こ
の油圧ポンプ装置3への指令信号および油圧ジャッキ2
のPC鋼材伸び測定器5・圧力検出器6からの検出信号
の送受信を行う制御装置7とを備えた自動緊張装置1を
それぞれ配設し、これら各定着部毎に設置された自動緊
張装置1の制御装置7を制御ケーブル8を介して1台の
パーソナルコンピュータ4に接続して同時制御可能とす
ると共に、前記自動緊張装置1の油圧ジャッキ2にセッ
トされたPC鋼材伸び測定器5および圧力検出器6によ
り緊張時のPC鋼材両端部の伸び量および荷重を自動計
測し、これら各計測データを自動緊張装置1の制御装置
7から制御ケーブル8を介してパーソナルコンピュータ
4に送信可能とし、このパーソナルコンピュータ4から
の指令信号により各定着部の油圧ポンプ装置3を作動さ
せて各PC鋼材Aを両引きで自動的に緊張し定着すると
共に、各定着部の油圧ジャッキ2からパーソナルコンピ
ュータ4に送信された計測データにより各PC鋼材Aの
緊張管理を行うことを特徴とする(請求項1)。
(a)、(b)および図2に示すように、ポストテンシ
ョン方式プレストレスト・コンクリート構造物S(図2
ではT)の複数のPC鋼材定着部(図2ではP)に、複
数のPC鋼材Aの端部にそれぞれ接続される複数台の油
圧ジャッキ2と、この複数台の油圧ジャッキ2にホース
10を介して接続される1台の油圧ポンプ装置3と、こ
の油圧ポンプ装置3への指令信号および油圧ジャッキ2
のPC鋼材伸び測定器5・圧力検出器6からの検出信号
の送受信を行う制御装置7とを備えた自動緊張装置1を
それぞれ配設し、これら各定着部毎に設置された自動緊
張装置1の制御装置7を制御ケーブル8を介して1台の
パーソナルコンピュータ4に接続して同時制御可能とす
ると共に、前記自動緊張装置1の油圧ジャッキ2にセッ
トされたPC鋼材伸び測定器5および圧力検出器6によ
り緊張時のPC鋼材両端部の伸び量および荷重を自動計
測し、これら各計測データを自動緊張装置1の制御装置
7から制御ケーブル8を介してパーソナルコンピュータ
4に送信可能とし、このパーソナルコンピュータ4から
の指令信号により各定着部の油圧ポンプ装置3を作動さ
せて各PC鋼材Aを両引きで自動的に緊張し定着すると
共に、各定着部の油圧ジャッキ2からパーソナルコンピ
ュータ4に送信された計測データにより各PC鋼材Aの
緊張管理を行うことを特徴とする(請求項1)。
【0014】請求項1の自動緊張システム装置におい
て、図1(d)に示すように、各油圧ジャッキ2を制御
する油圧ポンプ装置3の電磁弁3aを各油圧ジャッキ2
毎に独立して配置し、全てのPC鋼材を異なる緊張力で
自動的に緊張するようにしてもよい(請求項2)。ま
た、以上のPC構造物の自動緊張システム装置は、PC
鋼材を円周方向に配置して緊張定着されるPCタンクに
適用して極めて有効である(請求項3)。
て、図1(d)に示すように、各油圧ジャッキ2を制御
する油圧ポンプ装置3の電磁弁3aを各油圧ジャッキ2
毎に独立して配置し、全てのPC鋼材を異なる緊張力で
自動的に緊張するようにしてもよい(請求項2)。ま
た、以上のPC構造物の自動緊張システム装置は、PC
鋼材を円周方向に配置して緊張定着されるPCタンクに
適用して極めて有効である(請求項3)。
【0015】以上のような構成において、PC鋼材の両
端部の自動緊張装置がパソコンにより同時に制御され、
PC鋼材が自動的に緊張され定着される。従来の手動制
御・目視計測による煩雑で手間のかかる作業を解消する
ことができる。また、パソコン画面上でのグラフ管理に
より緊張管理を容易かつ正確に行うことができる。
端部の自動緊張装置がパソコンにより同時に制御され、
PC鋼材が自動的に緊張され定着される。従来の手動制
御・目視計測による煩雑で手間のかかる作業を解消する
ことができる。また、パソコン画面上でのグラフ管理に
より緊張管理を容易かつ正確に行うことができる。
【0016】自動緊張装置を各定着部に設置し、これを
パソコンで一括制御するので、比較的簡易で低コストの
装置構成とすることができる。また、PC鋼材の数が変
わっても自動緊張装置を増減するだけで容易に対応する
ことができ、複数基のPC構造物を同時緊張する場合に
も、必要最小限の自動緊張装置で、より多くのPC構造
物の緊張を行うことができる。
パソコンで一括制御するので、比較的簡易で低コストの
装置構成とすることができる。また、PC鋼材の数が変
わっても自動緊張装置を増減するだけで容易に対応する
ことができ、複数基のPC構造物を同時緊張する場合に
も、必要最小限の自動緊張装置で、より多くのPC構造
物の緊張を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示する一実施
例に基づいて説明する。これは、PCタンクにおけるP
C鋼材の自動緊張に適用した例であり、図2にこの発明
に係る自動緊張システム装置の一例を示す。図3に複数
基のPCタンクを同時緊張する場合を示す。
例に基づいて説明する。これは、PCタンクにおけるP
C鋼材の自動緊張に適用した例であり、図2にこの発明
に係る自動緊張システム装置の一例を示す。図3に複数
基のPCタンクを同時緊張する場合を示す。
【0018】図2において、この発明に係る自動緊張シ
ステム装置は、PCタンクTのピラスタPに取付けられ
る一対の緊張用油圧ジャッキ2と、この2台の油圧ジャ
ッキ2を作動させる油圧ポンプ装置3とを備え、これら
2台の油圧ジャッキ2と1台の油圧ポンプ装置3からな
る自動緊張装置1で基本油圧システムを構成している。
このような自動緊張装置1を定着の必要なピラスタP毎
に配設し、これら各自動緊張装置1の油圧ジャッキ2を
緊張管理用のノート型パーソナルコンピュータ4により
制御する。
ステム装置は、PCタンクTのピラスタPに取付けられ
る一対の緊張用油圧ジャッキ2と、この2台の油圧ジャ
ッキ2を作動させる油圧ポンプ装置3とを備え、これら
2台の油圧ジャッキ2と1台の油圧ポンプ装置3からな
る自動緊張装置1で基本油圧システムを構成している。
このような自動緊張装置1を定着の必要なピラスタP毎
に配設し、これら各自動緊張装置1の油圧ジャッキ2を
緊張管理用のノート型パーソナルコンピュータ4により
制御する。
【0019】油圧ジャッキ2は、ピストンロッド等の移
動量を検出する伸び測定器(ストローク計)5と、油圧
室内の油圧を検出する圧力検出器6を有し、PC鋼材A
の伸び量と作用荷重が自動計測される。伸び測定器5に
よる伸び量検出信号と、圧力検出器6による作用荷重量
検出信号とは、計測ケーブル9を介して制御装置7に出
力され、制御ケーブル(データ通信回線)8を介してパ
ソコン4に送信される。
動量を検出する伸び測定器(ストローク計)5と、油圧
室内の油圧を検出する圧力検出器6を有し、PC鋼材A
の伸び量と作用荷重が自動計測される。伸び測定器5に
よる伸び量検出信号と、圧力検出器6による作用荷重量
検出信号とは、計測ケーブル9を介して制御装置7に出
力され、制御ケーブル(データ通信回線)8を介してパ
ソコン4に送信される。
【0020】油圧ポンプ装置3は、油圧ポンプと、油圧
ポンプを駆動するモータと、油圧を制御する電磁弁と、
モータや電磁弁等を制御するシーケンサーなどを有し、
ピラスタPにおける2台の油圧ジャッキ2に油圧ホース
10を介して圧油が供給される。また、この油圧ポンプ
装置3の制御装置7は、入出力回路・インターフェース
等の装置であり、パソコン4からの指令信号を前記シー
ケンサーに入力可能、伸び測定器5・圧力検出器6から
の検出信号をパソコン4へ送信可能とされている。
ポンプを駆動するモータと、油圧を制御する電磁弁と、
モータや電磁弁等を制御するシーケンサーなどを有し、
ピラスタPにおける2台の油圧ジャッキ2に油圧ホース
10を介して圧油が供給される。また、この油圧ポンプ
装置3の制御装置7は、入出力回路・インターフェース
等の装置であり、パソコン4からの指令信号を前記シー
ケンサーに入力可能、伸び測定器5・圧力検出器6から
の検出信号をパソコン4へ送信可能とされている。
【0021】制御ケーブル8は、パソコン4から第1の
制御装置7−1、第2の制御装置7−2、第3のデータ
制御装置7−3へと配設し、各自動緊張装置1からパソ
コン4への検出信号の送信およびパソコン4からの指令
信号の受信を可能としている。
制御装置7−1、第2の制御装置7−2、第3のデータ
制御装置7−3へと配設し、各自動緊張装置1からパソ
コン4への検出信号の送信およびパソコン4からの指令
信号の受信を可能としている。
【0022】パソコン4では、自動緊張装置1で自動計
測された伸び量および荷重のデータを演算処理し、かつ
記憶し、演算結果に基づいて指令信号を制御ケーブル8
・制御装置7を介して各油圧ポンプ装置3に送信し、各
油圧ポンプ装置3を自動制御して緊張作業(緊張・定着
・圧力解放)を行う。さらに、各自動緊張装置1毎に各
PC鋼材1本毎の伸びと緊張力の管理を行う。
測された伸び量および荷重のデータを演算処理し、かつ
記憶し、演算結果に基づいて指令信号を制御ケーブル8
・制御装置7を介して各油圧ポンプ装置3に送信し、各
油圧ポンプ装置3を自動制御して緊張作業(緊張・定着
・圧力解放)を行う。さらに、各自動緊張装置1毎に各
PC鋼材1本毎の伸びと緊張力の管理を行う。
【0023】即ち、各PC鋼材毎の伸びと緊張力が設定
値となるように緊張力を自動制御し、伸びと緊張力が所
定範囲にあれば、緊張を停止し、次いで定着作業を行
う。また、伸びと緊張力をリアルタイムでパソコン画面
上に表示してグラフ管理を行う。
値となるように緊張力を自動制御し、伸びと緊張力が所
定範囲にあれば、緊張を停止し、次いで定着作業を行
う。また、伸びと緊張力をリアルタイムでパソコン画面
上に表示してグラフ管理を行う。
【0024】以上のような構成において、PCタンクT
の定着ピラスターPの数に応じて自動緊張装置1を用意
し、図3に示すように、各自動緊張装置1をそれぞれの
定着ピラスターPにセットし、これらを1台のパーソナ
ルコンピュータ4で一括制御する。従来のシステムのよ
うに、長いホース,分岐油圧回路装置および大容量の油
圧ポンプ装置を必要とせず、比較的簡易で低コストの装
置構成とすることができる。
の定着ピラスターPの数に応じて自動緊張装置1を用意
し、図3に示すように、各自動緊張装置1をそれぞれの
定着ピラスターPにセットし、これらを1台のパーソナ
ルコンピュータ4で一括制御する。従来のシステムのよ
うに、長いホース,分岐油圧回路装置および大容量の油
圧ポンプ装置を必要とせず、比較的簡易で低コストの装
置構成とすることができる。
【0025】また、PCタンクの定着ピラスターPの数
が変わっても、自動緊張装置1を増減させるだけで容易
に対応することができる。従来のシステムでは、ピラス
ターの数の異なる種々のPCタンクに対応できるように
するためには、定着ピラスター数が最大のPCタンクに
応じた大容量の油圧ポンプ装置を準備する必要があり、
設備コストが増大すると共に、定着箇所の数が少ないP
Cタンクに適用した場合には、使用しない油圧ジャッキ
が生じ、経済的でない。
が変わっても、自動緊張装置1を増減させるだけで容易
に対応することができる。従来のシステムでは、ピラス
ターの数の異なる種々のPCタンクに対応できるように
するためには、定着ピラスター数が最大のPCタンクに
応じた大容量の油圧ポンプ装置を準備する必要があり、
設備コストが増大すると共に、定着箇所の数が少ないP
Cタンクに適用した場合には、使用しない油圧ジャッキ
が生じ、経済的でない。
【0026】また、PCタンクを多数基同時に緊張する
場合には、本発明では例えば自動緊張装置1を6組(ポ
ンプ6台・ジャッキ12台)を使用して、図3(a)に
示すように、6本柱タンク2基を同時緊張することがで
き、かつ図3(c)に示すように、4本柱タンク3基を
同時緊張することができ、必要最小限の油圧ジャッキで
より多くのPCタンクの緊張作業を行うことができる。
従来のシステムでは、システム2組(ホンプ2台・ジャ
ッキ12台)を使用して、図3(b)に示すように、6
本柱タンク2基を同時緊張することができるが、図3
(d)に示すように、4本柱タンクの場合には2基のみ
しか同時緊張することができず、また使用しない油圧ジ
ャッキが生じることになる。
場合には、本発明では例えば自動緊張装置1を6組(ポ
ンプ6台・ジャッキ12台)を使用して、図3(a)に
示すように、6本柱タンク2基を同時緊張することがで
き、かつ図3(c)に示すように、4本柱タンク3基を
同時緊張することができ、必要最小限の油圧ジャッキで
より多くのPCタンクの緊張作業を行うことができる。
従来のシステムでは、システム2組(ホンプ2台・ジャ
ッキ12台)を使用して、図3(b)に示すように、6
本柱タンク2基を同時緊張することができるが、図3
(d)に示すように、4本柱タンクの場合には2基のみ
しか同時緊張することができず、また使用しない油圧ジ
ャッキが生じることになる。
【0027】なお、以上は1箇所のピラスタPに対して
油圧ジャッキ2を2台設置し、この2台を1台の油圧ポ
ンプ装置3で作動させる場合について示したが、これに
限らず2台以上設置する場合もある。例えば、上下のP
C鋼材を同時に緊張する場合には、1台の油圧ポンプ装
置3で上下の油圧ジャッキ2を作動させることになる。
また、以上はPCタンクについて説明したが、複数のP
C鋼材を緊張するその他のPC構造物にも適用できるこ
とはいうまでもない。
油圧ジャッキ2を2台設置し、この2台を1台の油圧ポ
ンプ装置3で作動させる場合について示したが、これに
限らず2台以上設置する場合もある。例えば、上下のP
C鋼材を同時に緊張する場合には、1台の油圧ポンプ装
置3で上下の油圧ジャッキ2を作動させることになる。
また、以上はPCタンクについて説明したが、複数のP
C鋼材を緊張するその他のPC構造物にも適用できるこ
とはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】この発明に係る自動緊張システム装置
は、油圧ジャッキと油圧ポンプ装置からなる自動緊張装
置をPC鋼材の各定着部に配置し、これら各自動緊張装
置をパーソナルコンピュータにより制御するようにした
ため、PC鋼材の緊張定着を自動化でき、従来の手動制
御・目視計測による煩雑で手間のかかる作業を解消する
ことができ、またパソコン画面上でのグラフ管理により
緊張管理を容易かつ正確に行うことができる。また、比
較的簡易で低コストの装置構成でPC鋼材の自動緊張を
行うことできる。さらに、PC構造物のPC鋼材の数が
変わっても、自動緊張装置を増減するだけで容易に対応
することができると共に、複数基のPC構造物を同時緊
張する場合にも、必要最小限の自動緊張装置で、より多
くのPC構造物の緊張を行うことができ、設備コストお
よび建設コストの低減を図ることができる。
は、油圧ジャッキと油圧ポンプ装置からなる自動緊張装
置をPC鋼材の各定着部に配置し、これら各自動緊張装
置をパーソナルコンピュータにより制御するようにした
ため、PC鋼材の緊張定着を自動化でき、従来の手動制
御・目視計測による煩雑で手間のかかる作業を解消する
ことができ、またパソコン画面上でのグラフ管理により
緊張管理を容易かつ正確に行うことができる。また、比
較的簡易で低コストの装置構成でPC鋼材の自動緊張を
行うことできる。さらに、PC構造物のPC鋼材の数が
変わっても、自動緊張装置を増減するだけで容易に対応
することができると共に、複数基のPC構造物を同時緊
張する場合にも、必要最小限の自動緊張装置で、より多
くのPC構造物の緊張を行うことができ、設備コストお
よび建設コストの低減を図ることができる。
【図1】この発明に係る自動緊張システム装置の基本的
な構成を示す概略図である。
な構成を示す概略図である。
【図2】この発明に係る自動緊張システム装置をPCタ
ンクに適用した例を示す平面図である。
ンクに適用した例を示す平面図である。
【図3】複数基のPCタンクを同時緊張する場合のシス
テムセット状態を本発明と従来とで比較した平面図であ
る。
テムセット状態を本発明と従来とで比較した平面図であ
る。
【図4】従来の自動集中管理緊張システムを示す平面図
である。
である。
T…PCタンク P…ピラスタ(定着柱) A…PC鋼材 1…自動緊張装置(基本油圧システム) 2…緊張用油圧ジャッキ 3…油圧ポンプ装置 4…ノート型パーソナルコンピュータ 5…伸び測定器(ストローク計) 6…圧力検出器 7…制御装置 8…制御ケーブル 9…計測ケーブル 10…油圧ホース
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−240374(JP,A) 特開 昭61−21268(JP,A) 特開 昭63−261066(JP,A) 特開 昭63−42810(JP,A) 特公 昭59−22027(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/12 104
Claims (3)
- 【請求項1】 ポストテンション方式プレストレスト・
コンクリート構造物の複数のPC鋼材定着部に、複数の
PC鋼材の端部にそれぞれ接続される複数台の油圧ジャ
ッキと、この複数台の油圧ジャッキにホースを介して接
続される1台の油圧ポンプ装置と、この油圧ポンプ装置
への指令信号および油圧ジャッキのPC鋼材伸び測定器
・圧力検出器からの検出信号の送受信を行う制御装置と
を備えた自動緊張装置をそれぞれ配設し、これら各定着
部毎に設置された自動緊張装置の制御装置を制御ケーブ
ルを介して1台のパーソナルコンピュータに接続して同
時制御可能とすると共に、前記自動緊張装置の油圧ジャ
ッキにセットされたPC鋼材伸び測定器および圧力検出
器により緊張時のPC鋼材両端部の伸び量および荷重を
自動計測し、これら各計測データを自動緊張装置の制御
装置から制御ケーブルを介してパーソナルコンピュータ
に送信可能とし、このパーソナルコンピュータからの指
令信号により各定着部の油圧ポンプ装置を作動させて各
PC鋼材を両引きで自動的に緊張し定着すると共に、各
定着部の油圧ジャッキからパーソナルコンピュータに送
信された計測データにより各PC鋼材の緊張管理を行う
ことを特徴とするPC構造物の自動緊張システム装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のPC構造物の自動緊張
システム装置において、複数台の油圧ジャッキを制御す
る油圧ポンプ装置の電磁弁を各油圧ジャッキ毎に独立し
て配置し、全てのPC鋼材を異なる緊張力で自動的に緊
張可能としたことを特徴とするPC構造物の自動緊張シ
ステム装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のPC構
造物の自動緊張システム装置において、PC構造物はP
C鋼材を円周方向に配置して緊張定着されるPCタンク
であることを特徴とするPC構造物の自動緊張システム
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2641396A JP2902991B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | Pc構造物の自動緊張システム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2641396A JP2902991B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | Pc構造物の自動緊張システム装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217493A JPH09217493A (ja) | 1997-08-19 |
JP2902991B2 true JP2902991B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=12192871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2641396A Expired - Fee Related JP2902991B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | Pc構造物の自動緊張システム装置 |
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Country | Link |
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-
1996
- 1996-02-14 JP JP2641396A patent/JP2902991B2/ja not_active Expired - Fee Related
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