JP2902847B2 - 自己変更コード実行方式 - Google Patents

自己変更コード実行方式

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JP2902847B2 JP1748592A JP1748592A JP2902847B2 JP 2902847 B2 JP2902847 B2 JP 2902847B2 JP 1748592 A JP1748592 A JP 1748592A JP 1748592 A JP1748592 A JP 1748592A JP 2902847 B2 JP2902847 B2 JP 2902847B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、命令先取り制御方式
を適用し、フェッチした命令を複数命令ずつデコードす
る情報処理装置に係り、特に先取りされた命令列中に自
己変更コードが含まれている場合に好適な自己変更コー
ド実行方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報処理装置には、処理の高速化
のために、実行すべき命令の先取りを行う命令フェッチ
機構(命令フェッチ手段)と、この命令フェッチ機構に
よってフェッチされた命令をデコード回路によりデコー
ドされるまで格納しておくバッファとがCPU内に設け
られているものが多い。
【0003】従来、この種の情報処理装置では、自己変
更コードを含むソフトウェア、即ちソフトウェア自身
(ソフトウェア内の命令)を変更する(書換える)特定
命令(主記憶上の命令書換えを行う命令)を含むソフト
ウェアの実行において、自己変更コードが実行される前
に、それによって変更される命令が既にCPU内のバッ
ファにフェッチされている場合には、その変更されるべ
き命令は書換えられないまま実行されてしまい、期待通
りの処理をしないという危険性があった。
【0004】このため従来は、あまり多くの命令を命令
を前もってフェッチしないとか、自己変更コードを含む
ソフトウェアを実行させないという制限をつける必要が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、命令
先取り制御方式を適用する従来の情報処理装置では、自
己変更コードを含むソフトウェアの実行において、自己
変更コードが実行される前に、それによって変更される
命令が既にCPU内のバッファにフェッチされている場
合には、その変更されるべき命令は書換えられないまま
実行されてしまうため、期待通りの処理をしない虞があ
った。このため従来は、先取りされた命令を格納するバ
ッファのサイズを小さく設定して、あまり多くの命令を
先取りしないようにせざるを得ず、命令先取り制御によ
る処理の高速化を十分に発揮することができなかった。
【0006】そこで、本発明者は、特願平3−3367
40号に示すように、自己変更コードを含むソフトウェ
アを情報処理装置内のCPUにて実行する場合に、どん
なに多くの命令を前もってフェッチしても、期待通りに
処理され、命令先取り制御による処理の高速化が十分に
図れる自己変更コード実行方式を提案している。
【0007】しかし、この先願発明は、フェッチした命
令を1命令ずつ順にデコードする情報処理装置に適用さ
れるもので、複数命令ずつデコードする情報処理装置に
は適用できない。
【0008】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
でその目的は、フェッチした命令を複数命令ずつデコー
ドする情報処理装置において、自己変更コードを含むソ
フトウェアを情報処理装置内のCPUにて実行する場合
に、どんなに多くの命令を前もってフェッチしても、期
待通りに処理され、命令先取り制御による処理の高速化
が十分に図れる自己変更コード実行方式を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、命令フェッ
チ手段によって主記憶もしくはキャッシュメモリからフ
ェッチされた命令を、その命令アドレスと組にしてフェ
ッチ順に格納するための第1のバッファ手段を設けると
共に、このバッファ手段に格納された命令を複数命令ず
つ順にデコードする命令デコード手段であって、デコー
ド対象命令をその命令アドレスと組にして保持するため
の第2のバッファ手段を有し、主記憶への書込みを行う
特定命令をデコードした場合には、この特定命令が自己
変更コードであり得るものとして、上記第1および第2
のバッファ手段からその書込み先アドレスに一致する命
令アドレスと組になっている書換え対象命令を探し、こ
の書換え対象命令が第1のバッファ手段に存在するなら
ば、この書換え対象命令より後の第1のバッファ手段内
の命令を全て無効とし、この書換え対象命令が第2のバ
ッファ手段に存在するならば、第1のバッファ手段の内
容を全て無効とする命令デコード手段とを設け、上記の
特定命令の実行時には、デコード手段によって第1また
は第2のバッファ手段から探し求められた書換え対象命
令に対しても同一の書換えを施すようにしたことを特徴
とするものである。
【0010】
【作用】上記の構成においてデコード手段は、第1のバ
ッファ手段から複数のデコード対象命令をその命令のア
ドレス(命令アドレス)と組にして受取り、デコード手
段内の第2のバッファ手段に保持する。そしてデコード
手段は、第2のバッファ手段に保持した複数命令を同時
にデコードする。デコード手段は、デコードした複数命
令の1つが主記憶への書込みを行う特定命令であったな
らば、その特定命令が自己変更コードであり得るものと
判断する。
【0011】さて、第1のバッファ手段には、主記憶ま
たはキャッシュメモリから先取りされた命令だけでな
く、その命令アドレスがその命令と組にして格納されて
いる。同様に、第2のバッファ手段にも、デコード対象
(デコード中の)命令だけでなく、その命令アドレスが
その命令と組にして格納されている。したがってデコー
ド手段は、上記の特定命令の書込み先アドレスをキーと
して第1および第2のバッファ手段内を検索することに
より、その書込み先アドレスと一致する命令アドレスと
組になっている命令、即ち書換え対象命令を探すことが
できる。
【0012】デコード手段は、第1または第2のバッフ
ァ手段内から書換え対象命令を検出できた場合には、上
記の特定命令が自己変更コードであるものと判断する。
この場合、デコード手段は、第1のバッファ手段から書
換え対象命令を検出したならば、この書換え対象命令よ
り後の第1のバッファ手段内の命令を全て無効とし、第
2のバッファ手段から書換え対象命令を検出したなら
ば、第1のバッファ手段の内容を全て無効とする。
【0013】そしてデコード手段は、上記の特定命令を
実行させる際には、主記憶上の対象命令だけでなく、第
1または第2のバッファ手段から検出した書換え対象命
令に対しても同一の書換えが施されるように制御する。
【0014】このように、自己変更コードであり得る特
定命令の実行に際し、第1のバッファ手段内にその特定
命令で書換えられる命令(書換え対象命令)が存在して
いると、その書換え対象命令より後にある第1のバッフ
ァ手段内の命令が全て無効にされ、デコード手段内(の
第2のバッファ手段)にデコード中の書換え対象命令が
存在していると、第1のバッファ手段内の命令が全て無
効にされ、しかも特定命令の実行により、第1または第
2のバッファ手段から検出された書換え対象命令も書換
えられる。このため、第1のバッファ手段のサイズを大
きくとり、同バッファ手段に大量の命令を前もってフェ
ッチし、このフェッチした命令を複数命令ずつ同時にデ
コードするようにしても、自己変更コードを含むソフト
ウェアの処理が期待通りに行われる。
【0015】
【実施例】図1はこの発明を適用する命令の先取りを行
う情報処理装置の一実施例を示すブロック構成図であ
る。なお、図1の情報処理装置は、仮想記憶方式を適用
しているものとする。図1において、10は装置の中枢
をなし命令実行を司るCPU、20は命令群からなる各
種プログラム、データが格納される主記憶装置である。
【0016】CPU10は、主記憶装置20からフェッ
チする命令の仮想アドレスを保持するためのプログラム
カウンタ11と、プログラムカウンタ11の示す仮想ア
ドレスの命令を主記憶装置20からフェッチする命令フ
ェッチャ12とを有する。命令フェッチャ12は、フェ
ッチした命令およびその仮想アドレスを次に述べるバッ
ファ部13に送る。
【0017】CPU10はまた、命令フェッチャ12に
よってフェッチされた命令およびその仮想アドレスを保
持するためのバッファ部13を有する。バッファ部13
は、命令フェッチャ12から送られた命令を後述する命
令デコーダ14に渡すまで保持するための、キュー構造
を持つ命令バッファ13aと、命令フェッチャ12から
送られた仮想アドレスを命令バッファ13a内の該当命
令に対応して保持するための、命令バッファ13aと同
一段数のキュー構造を持つアドレスバッファ13bとか
ら構成される。バッファ部13は、命令フェッチャ12
によってフェッチされた命令およびその仮想アドレス
を、複数命令、例えば2命令ずつ次に述べる命令デコー
ダ14に渡すようにになっている。
【0018】CPU10はまた、命令バッファ13aか
ら受取った2つの命令を同時にデコード(解読)する命
令デコーダ14を有している。命令デコーダ14は、上
記2つのデコード対象命令とその仮想アドレスを保持す
るためのバッファ部15を内蔵する。このバッファ部1
5は、デコード対象命令を保持するための命令バッファ
15aと、このデコード対象命令の仮想アドレスを保持
するためのアドレスバッファ15bとから構成される。
【0019】命令デコーダ14は、主記憶装置20への
書込みを行う特定命令をデコードした場合には、その書
込み先アドレスに一致する仮想アドレスと対応してバッ
ファ部13(内の命令バッファ13a)またはバッファ
部15(内の命令バッファ15a)に保持されている命
令(書換え対象命令)を探すようになっている。また命
令デコーダ14は、上記の書換え対象命令がバッファ部
15に存在するならば、バッファ部13の内容を全て無
効とし、バッファ部13に存在するならば、その書換え
対象命令より後のバッファ部13内の命令を全て無効と
するようになっている。また命令デコーダ14は、上記
の特定命令の実行に際しては、バッファ部13またはバ
ッファ部15から探し求めた書換え対象命令に対しても
同一の書換えが施されるように制御する。
【0020】CPU10は更に、命令デコーダ14によ
ってバッファ部15から探し求められた書換え対象命令
およびその仮想アドレスを保持するための命令・アドレ
スバッファ16を有している。命令・アドレスバッファ
16は、命令デコーダ14と、同命令デコーダ14のデ
コード結果に応じて命令実行を行う命令実行部(図示せ
ず)とからアクセス可能なようになっている。
【0021】次に、図1の構成の動作を、図2のフロー
チャートを参照して説明する。まず、通常の命令を実行
する場合の動作を説明する。命令フェッチャ12は、プ
ログラムカウンタ11によって示される仮想アドレスに
より、主記憶装置20から対応する命令をフェッチす
る。このとき命令フェッチャ12は、命令フェッチに用
いた仮想アドレスを、その命令フェッチが終了するまで
内部保持し、主記憶装置20から命令をフェッチする
と、その命令と対応する仮想アドレスを同時にバッファ
部13に送る。これにより、フェッチされた命令は命令
バッファ13aの、対応する仮想アドレスはアドレスバ
ッファ13bの、それぞれ同一段に格納される。
【0022】なお、主記憶装置20をアクセスするには
仮想アドレスを物理アドレスに変換する必要があるが、
本発明には直接関係しないため、説明を省略する。ま
た、主記憶装置20と命令フェッチャ12との間にキャ
ッシュメモリを有する装置では、命令はキャッシュメモ
リからフェッチされる。
【0023】バッファ部13は、命令バッファ13aに
格納された命令を、その格納順に2命令ずつ命令デコー
ダ14に送る。同時にバッファ部13は、その2命令に
対応したアドレスバッファ13bに格納されている仮想
アドレスも命令デコーダ14に送る。
【0024】命令デコーダ14は、バッファ部13から
送られた2命令とその仮想アドレスとを受取り、命令に
ついてはバッファ部15内の命令バッファ15aに、仮
想アドレスについてはバッファ部15内のアドレスバッ
ファ15bに、それぞれ保持する。そして命令デコーダ
14は、命令バッファ15aに保持した2命令を解読し
(ステップS1)、その2命令がいずれも主記憶装置2
0への書込みを伴う命令(例えばストア命令)でなけれ
ば、即ち自己変更コードであり得ない命令であれば(ス
テップS2)、従来と同様に、解読した2命令を図示せ
ぬ命令実行部で同時に実行させる(ステップS3)。な
お本実施例では、命令デコーダ14で同時にデコードさ
れる2命令がいずれも自己変更コードとなるプログラム
配列は禁止されているものとする。
【0025】次に、本発明に直接関係する自己変更コー
ド処理について説明する。まず、命令デコーダ14がス
テップS1で解読した2命令の1つが主記憶装置20へ
の書込みを伴う命令、例えばストア命令の場合には、そ
の命令は自己変更コードである可能性がある。そこで本
実施例では、解読した2命令の1つが自己変更コードで
あり得る命令であれば(ステップS2)、上記の通常の
命令の場合と異なる処理を行うようにしている。
【0026】今、命令デコーダ14が解読した2命令の
1つが自己変更コードであり得る命令Aであるものとす
る。この場合、命令デコーダ14は、その命令Aの指定
する書込み先アドレス(オペランドアドレス)に一致す
るアドレスを、バッファ部13内のアドレスバッファ1
3bおよびバッファ部15内のアドレスバッファ15b
から探す(ステップS4)。
【0027】もし、一致するアドレスが見つからない場
合には(ステップS5)、命令デコーダ14は、命令A
がたとえ自己変更コードであったとしても、変更対象と
なる命令(書換え対象命令)は命令バッファ13aに先
取りされておらず、また現在デコード対象にもなってい
ないものと判断し、上記した通常の命令と同様に、解読
した命令を命令実行部で実行させる(ステップS3)。
【0028】これに対し、命令Aの指定する書込み先ア
ドレス(オペランドアドレス)に一致するアドレスが見
つかった場合には(ステップS5)、命令デコーダ14
は、命令Aが自己変更コードであり、しかも同命令Aの
変更対象となる命令(この命令を命令Bと呼ぶ)が現在
デコード対象となっているか(即ち命令バッファ15a
に保持されているか)、或いは命令バッファ13aに先
取りされているものと判断し、以下の動作を行う。
【0029】即ち命令デコーダ14は、まず命令フェッ
チャ12の動作を止める(ステップS6)。次に命令デ
コーダ14は、命令Aの指定する書込み先アドレスに一
致するアドレスがアドレスバッファ15bから見つかっ
たのか否か(アドレスバッファ13bから見つかったの
か)を調べる(ステップS7)。
【0030】もし、命令Aの指定する書込み先アドレス
に一致するアドレスがアドレスバッファ15bから見つ
かったのであれば、即ち変更対象命令Bが現在デコード
対象となっているならば、命令デコーダ14は、バッフ
ァ部13の内容を全て無効化する(ステップS8)。そ
して命令デコーダ14は、バッファ部15のアドレスバ
ッファ15b内の該当アドレスと同アドレスに対応して
命令バッファ15aに保持されている命令(変更対象命
令)Bとの組を命令・アドレスバッファ16に書込む
(ステップS9)。本実施例において、命令バッファ1
5aには、同バッファ15a内の2つの命令格納位置に
それぞれ対応してフラグ(図示せず)が付されている。
命令デコーダ14は上記ステップS9の実行時に、命令
Bの格納位置に対応するフラグをオンする。
【0031】次に命令デコーダ14は、自己変更コード
である命令A、即ちオン状態にないフラグに対応する命
令バッファ15a内格納位置に保持されている命令A
を、命令実行部で実行させる(ステップS10)。これ
により、主記憶装置20への書込み、即ち主記憶装置2
0に記憶されている命令Bの書換えが行われる。命令A
のタイプによっては、その前に何等かの演算が行われ
る。
【0032】同時に命令デコーダ14は、上記のステッ
プS10において、命令・アドレスバッファ16内の命
令Bに対しても、同一の書換えを行わせる。この間、バ
ッファ部13から命令デコーダ14への命令とアドレス
の送出は禁止される。なお、主記憶装置20と命令フェ
ッチャ12との間にキャッシュメモリを設けた場合に
は、同キャッシュメモリにも命令Bが存在するならば、
そのキャッシュメモリ内の命令Bに対しても同一の書換
えを行う。
【0033】次に命令デコーダ14は、プログラムカウ
ンタ11に変更対象命令Bの次の仮想アドレス(命令B
の仮想アドレスに命令B自身の命令長を加えたもの)を
セットし、命令フェッチャ12を始めとする各ユニット
の処理を再開させる(ステップS11)。これにより、
命令デコーダ14自身は、命令・アドレスバッファ16
内の書換え後の命令Bを、フラグがオン状態にある命令
バッファ15aの格納位置に読込み、この書換え後の命
令Bの解読を行う。このようにして、書換え後の命令B
以降の処理が行われる。
【0034】これに対し、上記ステップS7で、命令A
の指定する書込み先アドレスに一致するアドレスがアド
レスバッファ15bではなくて、アドレスバッファ13
bから見つかったことが判別された場合には、命令デコ
ーダ14は、変更対象命令Bが命令バッファ13aに先
取りされているものと判断し、以下の動作を行う。
【0035】まず命令デコーダ14は、命令バッファ1
3aの内容のうち、変更対象となる命令Bと、それより
以前に命令バッファ13aに格納された命令とを残し
て、全て無効にする(ステップS12)。この命令バッ
ファ13a内の命令Bは、ステップS4で探したアドレ
スのアドレスバッファ13b内格納位置から容易に検出
できる。同時に命令デコーダ14は、上記のステップS
12で、アドレスバッファ13bの内容のうち、上記の
命令Bに対応するアドレスと、命令Bより以前に命令バ
ッファ13aに格納された命令に対応するアドレスとを
残して、全て無効にする。
【0036】次に命令デコーダ14は、バッファ部15
の命令バッファ15aに保持されている2つの命令、即
ち自己変更コードである命令Aともう1つの命令とを命
令実行部で同時に実行させる(ステップS13)。命令
Aが実行されると、主記憶装置20への書込み、即ち主
記憶装置20に記憶されている命令Bの書換えが行われ
る。命令Aのタイプによっては、その前に何等かの演算
が行われる。同時に命令デコーダ14は、上記のステッ
プS13において、命令バッファ13a内に残されてい
る命令Bに対しても、同一の書換えを行わせる。この
間、命令バッファ13aから命令デコーダ14への命令
送出は禁止される。なお、主記憶装置20と命令フェッ
チャ12との間にキャッシュメモリを設けた場合には、
同キャッシュメモリにも命令Bが存在するならば、その
キャッシュメモリ内の命令Bに対しても同一の書換えを
行う。
【0037】次に命令デコーダ14は、プログラムカウ
ンタ11に命令Bの次の仮想アドレス(命令Bの仮想ア
ドレスに命令B自身の命令長を加えたもの)をセット
し、命令フェッチャ12の処理を再開させる。
【0038】なお、前記実施例では、命令デコーダ14
で同時に2命令がデコードされる場合について説明した
が、本発明は、3命令以上が同時にデコードされる情報
処理装置にも同様に適用できる。また、前記実施例で
は、仮想記憶方式を適用する情報処理装置に実施した場
合について説明したが、これに限るものではないことは
勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
バッファ手段(第1のバッファ手段)に先取りされた命
令を複数命令ずつデコードするデコード手段を持った情
報処理装置において、自己変更コードであり得る特定命
令の実行に際し、上記バッファ手段内にその特定命令で
書換えられる命令(書換え対象命令)が存在している
と、その書換え対象命令より後にあるバッファ手段内の
命令が全て無効にされ、その書換え対象命令がデコード
手段内に存在していると、上記バッファ手段内の命令が
全て無効にされ、しかも特定命令の実行により、上記バ
ッファ手段またはデコード手段から検出された書換え対
象命令も書換えられる。
【0040】このため、上記バッファ手段のサイズを大
きくとり、同バッファ手段に大量の命令を前もってフェ
ッチし、このフェッチした命令を複数命令ずつ同時にデ
コードするようにしても、自己変更コードを含むソフト
ウェアの処理が期待通りに行われ、命令先取り制御によ
る処理の高速化が十分に図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自己変更コード実行方式を適用する
命令の先取りを行う情報処理装置の一実施例を示すブロ
ック構成図。
【図2】図1の命令デコーダ14の動作を説明するため
のフローチャート。
【符号の説明】
10…CPU、11…プログラムカウンタ、12…命令
フェッチャ、13,15…バッファ部、13a,15a
…命令バッファ、13b,15b…アドレスバッファ、
14…命令デコーダ、16…命令・アドレスバッファ、
20…主記憶装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−73311(JP,A) 特開 平5−173786(JP,A) 特開 平4−246728(JP,A) 特開 昭63−73433(JP,A) 特開 平1−161533(JP,A) 特開 平4−23129(JP,A) 特開 平1−286032(JP,A) 特開 平3−269625(JP,A) 特開 昭63−44245(JP,A) 特開 平1−161438(JP,A) 特開 昭64−88844(JP,A) 特開 昭63−231628(JP,A) 特開 昭64−31229(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 9/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 命令の先取りを行う命令フェッチ手段
    と、 この命令フェッチ手段によってフェッチされた命令をそ
    の命令アドレスと組にしてフェッチ順に格納するための
    第1のバッファ手段と、 この第1のバッファ手段に格納された命令を複数命令ず
    つ順にデコードする命令デコード手段であって、デコー
    ド対象命令をその命令アドレスと組にして保持するため
    の第2のバッファ手段を有し、主記憶への書込みを行う
    特定命令をデコードした場合には、この特定命令が自己
    変更コードであり得るものと判断して、前記第1のバッ
    ファ手段および前記第2のバッファ手段からその書込み
    先アドレスに一致する命令アドレスと組になっている書
    換え対象命令を探し、この書換え対象命令が前記第1の
    バッファ手段に存在する場合には、この書換え対象命令
    より後の前記第1のバッファ手段内の命令を全て無効と
    し、この書換え対象命令が前記第2のバッファ手段に存
    在する場合には、前記第1のバッファ手段の内容を全て
    無効とする命令デコード手段とを具備し、 前記特定命令の実行時には、前記デコード手段によって
    前記第1のバッファ手段または前記第2のバッファ手段
    から探し求められた前記書換え対象命令に対しても同一
    の書換えを施すようにしたことを特徴とする自己変更コ
    ード実行方式。
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