JP2902551B2 - 蛍光表示管 - Google Patents
蛍光表示管Info
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- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Description
特に、陽極基板上から突出させたリブの頂部に導電性物
質層を設けた立体グリッドを有する蛍光表示管に関す
る。
熱電子をアノード上の蛍光体に衝突させて所望のパター
ンを表示するもので、鮮明で見やすい、マルチカラ
ー表示が容易である、パターン設計の自由度が大き
い、動作電圧が低い、などの優れた特徴を有し、特に
自動車や音響機器用のディスプレイデバイスとして広く
使用されている。
放出される電子をコントロールするため、カソードとア
ノードとの間に、実開昭57−154059号公報、実
公昭60−71063号公報、特開昭60−9040号
等に記載されたようなグリッドを配置した3極管構造の
ものが多く用いられている。グリッドに正電圧を印加す
ることにより、カソードから放出された電子を加速、拡
散してアノードに向かわせたり、また逆に負電圧を印加
することによってアノードに向かう電子を遮断し、表示
を消去したりする。
のグリッドは、数カ所の脚部で支えられアノードを覆う
ように配置されたブリッジ状であることから、駆動する
際の熱変形によって輝度むらを生じたり、アノードやカ
ソードとの距離が短くなる等の問題がある。また、蛍光
体全面をメッシュが覆う形で配置されるため、グリッド
面積の約8〜15%を占めるグリッド躯体部により、発
光する光量の一部が遮断され、光量の減少や輝度むらが
生じる等の問題がある。
0050号公報には、陽極基板上に形成された蛍光体層
よりも高く形成された立体グリッドが提案されている。
た絶縁性を有する低融点ガラスを主成分とする絶縁層
と、その上面に形成された低融点ガラスに導電性粉末を
加えた帯電防止抵抗層と、さらにその上面に配設された
金や銀などからなる導電層の3層から構成されている。
グリッドのように振動することが全くなくなり表示のチ
ラツキが皆無となる。また、蛍光体層の上方に遮るもの
がないので表示の妨げにならず輝度を低下させることな
く表示することが可能である等の効果を奏することがで
きる。
グリッドを蛍光体層よりも高く形成したものでは、蛍光
体層の正面以外から見る場合、蛍光体層からの発光が絶
縁層あるいは帯電防止抵抗層によって一部遮られ、視野
角が狭くなるという問題がある。本発明者の実験による
と、蛍光体層の表面から150μm突出した従来のグリ
ッド構造では、正面からの輝度を100%とした場合、
20°傾斜した場合には70%、40°の場合には約5
5%の輝度となり、実用可能な視野角が40°以下と狭
くなる。
は、比較的簡単な構造で、立体グリッドを備えた蛍光表
示管の視野角を向上させることにある。
決するために、陽極基板上に絶縁性物質からなるリブを
突設すると共に、同リブの頂部に導電性物質層を形成し
て立体グリッドを形成し、同立体グリッドで囲まれた内
部に蛍光体層を形成した蛍光表示管において、前記立体
グリッドを構成するリブの少なくとも内面側を、前記蛍
光体層からの発光を反射する反射材料で形成したことを
特徴とする。
認識できるもので、表面で反射された波によって運ばれ
るエネルギーと表面に入射してきた波によって運ばれる
エネルギーの比で示される反射率が、少なくとも50%
以上のものを言い、チタン(Ti),ジルコニウム(Z
r)などの酸化物やアルミナ等のセラミックス粉体を添
加することにより、白色を呈する低融点ガラスを主成分
とするペーストを使用することができる。
ースト)によるリブは、例えば従来のスクリーン印刷法
により、ガラス基板上、あるいはガラス基板の上に形成
した絶縁層の上面に形成することができる。
側を、蛍光体層からの発光を反射する反射材料で形成し
たことにより、従来リブによって遮られていた発光がリ
ブの内面に反射され、より多量に光が外部に放出される
こととなる。
斜視図、図2は同要部の平面図、図3は図2のA−A線
断面図である。
極基板、2は同陽極基板1上に厚膜印刷法によって形成
された低融点ガラスと着色顔料からなる絶縁層、3は絶
縁層2に形成されたスルーホールを通してカーボン層4
とリードピン13とを接続する配線導体である。6は厚
膜印刷法によって形成された低融点ガラスを主成分とす
るホワイトペーストからなる幅50μmの絶縁性リブ
で、反射率は60%である。また、リブ6の頂部には、
リブ6と同じパターンで厚膜印刷によって形成されたカ
ーボン,ニッケル,アルミの導電性物質層7が形成され
ている。
層7に通電するためのグリッド用配線で、絶縁層2の表
面に厚膜印刷法によって印刷形成され一端がパッド11
に接続されている。これによって、陽極基板1上に設け
られた導体配線3と無関係な配線が可能となる。このリ
ブ6及び導電性物質層7等によって、図1に示すフィラ
メント12から放出される電子をコントロールするグリ
ッドを形成している。また図1中、14はフィラメント
支持フレーム、15はカバーガラスをそれぞれ示す。
途中に厚膜印刷法によって充填されたアノード用のカー
ボン層4が形成され、さらにその上面に、同様に厚膜印
刷法によって充填された蛍光体層5が形成されている。
8の字形の7つのセグメントを1グリッド、右側のイコ
ライザパターンの28個のセグメントを7個づつの4つ
のグリッドでカバーしており、合計6つのグリッド用配
線8を持つ構造とした。
ッドを構成するリブ6を、蛍光体層5からの発光を反射
する反射材料で形成したことにより、図4の説明図に示
すように、蛍光体層5の斜め方向から見た場合にも、従
来リブによって遮られていた発光の一部がリブ6の内面
に反射されて目に入り、これによって視野角を拡大する
ことができる。
射材料でリブを形成した実施例品と、従来の黒色のペー
ストで形成したものとで、実際に角度による輝度の変化
を観察した。なお、ここで角度とは、蛍光体層の正面を
ゼロとし、これから実際に見た方向までの角度を示す。
また、各角度による輝度は正面(0°)を100%と
し、これとの相対値で示した。表1にその結果を示す。
反射効果により、角度による輝度の減少率が少なく、従
来のメッシュ型グリッドに匹敵する40°以上の視野角
を確保することができた。
反射性材料で形成したが、むろんこれに限定されること
なく、内周面側のみを反射材料とすることもできる。
示管は、立体グリッドを構成するリブの少なくとも内面
側を、蛍光体層からの発光を反射する反射材料で形成し
ている。これによって、蛍光体層の斜め方向から見た場
合にも、従来リブによって遮られていた発光の一部がリ
ブの内面に反射されて目に入り、比較的簡単な構造によ
って立体グリッドの視野角を向上させることができる。
斜視図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 陽極基板上に絶縁性物質からなるリブを
突設すると共に、同リブの頂部に導電性物質層を形成し
て立体グリッドを形成し、同立体グリッドで囲まれた内
部に蛍光体層を形成した蛍光表示管において、 前記立体グリッドを構成するリブの少なくとも内面側
を、前記蛍光体層からの発光を反射する反射材料で形成
したことを特徴とする蛍光表示管。 - 【請求項2】 前記反射材料が低融点ガラスを主成分と
するホワイトペーストであることを特徴とする請求項1
記載の蛍光表示管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3865194A JP2902551B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 蛍光表示管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3865194A JP2902551B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 蛍光表示管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07249389A JPH07249389A (ja) | 1995-09-26 |
JP2902551B2 true JP2902551B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=12531169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3865194A Expired - Fee Related JP2902551B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 蛍光表示管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2902551B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100396367B1 (ko) * | 1998-06-18 | 2003-09-02 | 후다바 덴시 고교 가부시키가이샤 | 형광표시관용 알루미늄 페이스트 및 알루미늄 페이스트를 이용한 형광표시관 및 그 제조방법 |
KR100717779B1 (ko) * | 2001-02-23 | 2007-05-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 형광표시관 |
-
1994
- 1994-03-09 JP JP3865194A patent/JP2902551B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07249389A (ja) | 1995-09-26 |
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