JP2901241B2 - 透明画または光沢仕上げを制御した複写の形成に有用な発色紙 - Google Patents
透明画または光沢仕上げを制御した複写の形成に有用な発色紙Info
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、色素前駆物質との反応による可視像の形成
に有用であり、透明画(transparency)の形成または光
沢仕上げした複写の形成に用いられる透色紙(developi
ngsheet)に関する。さらに詳しくは本発明はつや消し
から高光沢までに光沢度を制御することのできる現像紙
に関する。 本発明の発色紙は通常の感圧性コピー紙またはマイク
ロカプセルを用いる感光性画像系(imaging system)と
併用することができ、マイクロカプセルから像に応じて
放出されて発色紙に転写される色素前駆物質と接触して
可視像を形成する。 感圧性コピー紙は技術上周知である。これは米国特許
第2,550,446号、第2,712,507号、第2,703,456号、第3,0
16,308号、第3,170,809号、第3,455,721号、第3,466,18
4号、第3,672,935号、第3,955,025号および第3,981,523
号に開示される。 マイクロカプセルに封入された照射線感受性組成物を
用いる感光性結像系は共通に譲渡された、ザ・メード・
コーポレーション(The Mead Corporation)への米国特
許第4,399,209号と第4,416,966号ならびに1982年1月18
日出願の同時係属米国特許出願第320,643号の対象であ
る。これらの受像系は内部相に感光性組成物を含むマイ
クロカプセル層を含む受像紙(imaging sheet)を像に
応じて化学線に露光させることを特徴としている。最も
典型的な実施態様では、感光性組成物はポリエチレン系
不飽和化合物と光開始剤とを含む光重合可能な組成物で
あり、これは色素前駆物質とともにカプセルに封入され
る。像に応じた露光によつてマイクロカプセルの内部相
は硬化する。露光後に、画像紙を1対の圧力ローラーの
間のニツプに通すことによつて均一な破壊力にさらす。 米国特許第4,399,209号は画像紙がこの破壊力にさら
される前に、結像紙を現像紙と組合せる転写系を開示し
ている。 発色紙と接触しながら圧力ローラー間を通過すると、
マイクロカプセルは破壊し、内部相を像に応じて放出
し、同時に色素前駆物質が発色紙に移行し、そこで乾燥
状態の発色剤と反応して、着色像を形成する。画像系を
単色または多色完全着色像を複写するよう設計すること
ができる。 共通に譲渡された米国特許第4,578,339号は受像紙お
よび/または発色紙を被覆した油含有マイクロカプセル
を開示している。無色マイクロカプセルの機能は感光性
マイクロカプセルから色原性物質を放出し、その粘度を
減じてその可動性を高めることである。その結果、発色
紙上での発色剤と色原性物質との相互作用は改良され
る。この参考文献は発色剤の多くの例を開示している
が、これらは必らずしも加熱時にフイルムアウト(film
aut)するように設計されているとはかぎらないので、
全てが本発明に有用だとはいえない。 上記の感圧性および感光性画像系を用いてグラフイツ
ク像または画像を複写するような用途では、高度の光沢
が複写にしばしば望まれる。特に、透明性が望ましい場
合には、複写は光を効果的に透過させなければならな
い。通常のアプローチを用いて、これらの目的を達成す
ることは困難である。発色剤と着色剤との間の反応は主
として発色剤の表面において生ずるので、樹脂粉砕物の
ような微粉状発色剤は着色剤との反応に大きい反応面積
を提供し、高い光学的密度を有するので、特に選択すべ
き発色剤である。しかし、このような組成物は通常、微
細な分散剤または顔料を含み、これらは光を散乱させ
て、像を不鮮明にする。 高光沢像の形成に今まで用いられてきた方法は、米国
特許第4,554,235号に述べられている。発色剤層は熱可
塑性ポリマー顔料の不連続相によつて被覆される。露光
後に、画像紙を発色紙と組合せて、圧力にさらす。着色
剤はマイクロカプセルから放出されて、ポリマー顔料層
を通過して発色剤と反応する。次に、熱可塑性顔料は熱
および/または圧力にさらされ、それによつて像に光沢
仕上げを与える透明な連続薄フイルムと融合する。 本発明によると、露光後に連続薄フイルム中に融合す
る、微粉状熱可塑性発色剤層を有する発色紙を用いて光
沢仕上げが得られる。米国特許第4,554,235号の非反応
性フイルム形成樹脂は不要である。透明な支持体を用い
る場合には透明画が得られる。 ある熱可塑性樹脂およびその他の発色剤が色素前駆物
質と反応して可視像を形成してから連続フイルムに融合
しうることが判明した。このフイルムは本質的に透明で
ある。このフイルムは像が不透明な下地上に形成された
場合には光沢仕上げを与え、像が透明な下地上に形成さ
れた場合には光を効果的に透過させて透明画を形成す
る。さらに、融合条件(例えば熱処理)の制御によつて
光沢度を調節することができる。 このように、融合を限定することによつて、つや消し
から光沢までの範囲(光沢度20〜90%)の仕上げを形成
することができる。 本発明の1実施態様によると、発色剤はフイルム形成
熱可塑性フエノール樹脂(例えば、フエノールホルムア
ルデヒド樹脂)である。これらの樹脂は支持体上に通常
約0.1〜25ミクロン粒度の微粉状粒子として配置され
る。発色紙は通常のやり方で用いられるが、但し、現像
後または現像と同時に、発色剤粒子を熱および/または
圧力にさらして、フイルムに融合させる。 従つて、本発明の1実施態様は、微粉状発色剤層をそ
の表面に有する支持体から成る発色紙であつて、発色剤
が熱可塑性樹脂であり、実質的に無色の電子供与化合物
であるような色素前駆物質と反応して可視像を形成しか
つフイルムに融合することができるような現像紙であ
る。 本発明の他の実施態様は、色素前駆物質と反応して可
視像を形成しうる微粉状熱可塑性発色剤層をその表面に
有する支持体から成る発色紙の表面に色素前駆物質を像
に応じて伝達して可視像を形成する段階;および前記発
色剤をフイルムに融合する段階から成る像形成方法であ
る。 本発明の他の実施態様は、前記微粉状熱可塑性発色剤
樹脂が透明支持体上に配置された、透明画形成に有用な
発色紙である。 本発明のさらに他の実施態様は表面に微粉状発色剤層
と油含有マイクロカプセルを含む支持体から成り、発色
剤が熱可塑性であり、実質的に無色の電子供与化合物の
ような色素前駆物質と反応して可視像を形成し、フイル
ムに融合しうる発色紙である。油含有マイクロカプセル
の油は発色像を可塑化することができる。 熱可塑性現像剤は透明支持体を通して白色下地を背景
として像を見るような自蔵式系においても有用である。 本発明のさらに他の実施態様によると、本発明の発色
剤を用いてマイクロフイツシユ像またはマイクロフイル
ム像を記録することができる。 本発明による発色紙を第1図に図示する。図中、発色
紙は一般的に参照数字10によつて示す。発色紙10は微粉
状熱可塑性現像剤層14によつて覆われた支持体12を含
む。層14は発色剤または発色剤と発色剤を支持体に接着
させる結合剤との混合物から成る。発色剤が結合剤なし
に支持体に接着するのが好ましい。支持体12は紙または
ポリエチレンテレフタレートのような透明フイルムであ
る。 色素前駆物質をシート10の表面に像に応じて伝達する
と、斜めハツチによつて示されるように可視像が層14に
形成される。可視像は通常は電子供与体である色素前駆
物質と通常は電子受容体である発色剤との酸‐塩基反応
の生成物である。 像16を発色した後に、発色紙を熱および/または圧力
にさらして発色剤を融合させる。用いる処理条件(特
に、加える熱および圧力の量)に依存して、つや消しか
ら低光沢〜高光沢までの範囲の光沢度が得られる。 第3図は高光沢仕上げを図解する。発色剤14は薄い連
続半透明フイルムに本質的に完全に融合する。中間光沢
度は第4図に図示する。第4図では層14の部分的融合に
よつて第2図の非融合中間体より高光沢であるが第3図
の仕上げより低光沢である仕上げが得られる。発色紙を
透明画として用いる場合には、支持体フイルムは透明で
あり、発色剤樹脂の完全な融合を利用する。 第5図では、発色紙10は油含有マイクロカプセル層18
と微粉状熱可塑性発色剤層14によつて覆われた支持体12
を含む。第6図では、発色紙10は油含有マイクロカプセ
ル18と微粉状熱可塑性発色剤14との分散系によつて覆わ
れた支持体12を含む。 図示しないが、発色紙10を画像紙とともに用いる場合
には、油含有マイクロカプセル18を発色紙10の表面では
なく画像紙の表面に配置することができる。 マイクロカプセルに封入された油の主要な機能は発色
剤樹脂14を溶融し、より均一な光沢を与えるための融合
段階中に必要な熱と時間の量を減ずることである。今ま
で、高密度の像部分は存在する油のために、低密度の像
部分よりも迅速に光沢を出す傾向があつた。マイクロカ
プセル封入油を現像紙10の発色剤層中または画像紙の表
面上のいずれかに混合することによつて、油は発色剤樹
脂を軟化し、フイルム形成を促進するのに役立つ。 融合可能な熱可塑性発色剤樹脂は米国特許第4,440,84
6号に述べられている型の自蔵式画像系にも有用であ
る。この例は第7図に示す。この図には受像紙20を示
す。画像紙20はマイクロカプセル層24によつて被覆され
た基体22を含む。マイクロカプセルには色原性物質と感
光性組成物とを含む内部相26を充てんする。マイクロカ
プセル層24と基体22との間に融合可能な発色剤樹脂層30
を挿入する。画像紙20はマイクロカプセル層34を有する
側42から像に応じて露光される。 基体22を透明フイルムから形成することが特に望まし
い。この場合に、画像紙は側42または44のいずれからか
化学線に像に応じて露光される。画像紙は側42から露光
され、側44から見られる。基体22が透明である場合に
は、白色下地を与える無地の紙または同様な物質のシー
トに自蔵式物質20をラミネートすることが特に好まし
い。このことは第10図で説明する、第10図では第9図か
らの現像された画像物質が透明な接着剤52によつて無地
の紙のシート50にラミネートされるのを示す。このよう
にして、紙または同様な物質は白色下地を与え、この下
地を背景として像1を見ることができる。 マイクロカプセルは画像紙を単独で(自蔵式物質の場
合)または画像紙と組合せて(転写物質の場合)、1対
の圧力ローラーに通すことによつて典型的に破壊され
る。しかし、加圧する場合には、米国特許第4,592,986
号に述べられているような磁気ブラシまたは米国特許第
4,578,340号に述べられているような自由粒子を用いる
ことができる。 本発明に用いられる発色剤は微粉状熱可塑性樹脂であ
る。これらの軟化点は典型的に約100〜200℃の範囲であ
るが、当業者はこれより高いまたは低い軟化点を有する
物質も使用可能であることを理解するであろう。粒度は
約0.5〜25ミクロンの範囲内であることが好ましい。 本発明に有用な熱可塑性発色剤の典型的な例はフエノ
ール樹脂である。感光性記録用物質の現像剤として、フ
エノール樹脂が通常用いられる。このような樹脂フエノ
ール(置換フエノールを含める)とホルムアルデヒドの
縮合生成物である。この樹脂をさらに変更して、技術上
周知の方法でサリチル酸量または置換サリチル酸量を含
むようにすることができる。本発明に有用なフエノール
樹脂の例は米国特許第3,455,721号、第3,466,184号、第
3,672,935号、第4,025,490号および第4,226,962号に開
示されている。 本発明に有用な、他の種類のフエノール樹脂は置換ま
たは非置換のフエノールまたはビフエノールの酸化カツ
プリング生成物である。酸化カツプリングは種々な触媒
によつて触媒作用を及ぼすことができるが、特に好まし
い触媒は酵素、ホースラデイツシユペルオキシダーゼ
(horseradish peroxidase)である。特に好ましい発色
剤は共通に譲渡された米国特許第4,647,952号(参考文
献としてここに関係する)に述べられた樹脂であり、特
にビスフエノールAの酸化カツプリング生成物である。 本発明に用いられるフエノール系現像剤を金属化し
て、その発色性を改良することができる。これらの発色
剤は銅、亜鉛、アルミニウム、スズ、コバルトおよびニ
ツケルから成る群から選択した塩との反応によつて金属
化することができる。特に典型的には、樹脂を亜鉛化し
て発色を改良することができる。樹脂の金属含量は一般
には約1〜5重量%であるが、15重量%までの範囲が可
能である。 フエノール/ホルムアルデヒド縮合生成物のような発
色剤を用いるのが好ましい。特にアルキルフエノール樹
脂および特に好ましくはアルキルフエノール樹脂の金属
化生成物が用いられる。アルキルフエノールは炭素数1
〜12のアルキル基によつて一置換されたフエノールであ
る。アルキルフエノールの典型的な例はオルト−または
パラ−置換エチルフエノール、プロピルフエノール、ブ
チルフエノール、アミルフエノール、ヘキシルフエノー
ル、ヘプチルフエノール、オクチルフエノール、ノニル
フエノール、t−ブチルフエノール、t−オクチルフエ
ノール等である。 他の種類の熱可塑性発色剤は亜鉛塩のような多価金属
塩とフエノール、フエノール/ホルムアルデヒド縮合生
成物またはフエノール/サリチル酸/ホルムアルデヒド
縮合生成物との樹脂様縮合生成物である。この発色剤物
質はシエネクタデイケミカル社(Schenectady Chemtcal
Co.)からHRJ4250およびHRJ4252なる名称で入手され
る。これらの製品はオルト−またはメタ−置換アルキル
フエノール、置換サリチル酸およびホルムアルデヒドの
金属化縮合生成物であると報告されている。 本発明の発色剤が微粉状粒子または微小球として発色
紙の表面に存在することが重要である。今まで、微粉状
発色剤樹脂はフエノール樹脂またはサリチル酸亜鉛のよ
うな発色剤と他の樹脂および粘度との混合物を粉砕し
て、樹脂粉砕物にすることによつて得られて、発色紙表
面に塗布されていた(例えば、米国特許第3,924,027号
参照)。この方法は非融合物質の微粒子が処理後に被覆
内に残留し、層の透明性および光沢性を減損するので好
ましくない。 本発明に有用な微粉状熱可塑性現像剤は幾つかの方法
によつて得られる。発色剤を通常の方法で製造して、発
色剤の溶融物を噴霧することができる。この代りに、発
色剤の溶融物を急速に撹拌される水性媒質中に注入し、
同時に溶融物を小滴として固化させて回収することがで
きる。発色剤を溶媒/非溶媒系に溶解して、溶媒を除去
することもできる。シユネクタデイ(Schenectady)HRJ
4250およびHRJ4252樹脂は分散系として得られる。 発色剤層は熱可塑性発色剤または熱可塑性発色剤と熱
可塑性ラテツクスとの混合物、または熱可塑性発色剤
と、溶融した熱可塑性発色剤の屈折率に近似したまたは
等しい屈折率を有する結合剤との混合物から成る。(こ
こで用いる「融合可能性」および熱可塑性」なる用語は
発色剤層を前述のように製造する際にフイルムを形成す
る物質を意味する。) 油含有マイクロカプセル18に用いられる油は無炭素感
圧紙の分野で「キヤリヤ油(carrier oil)」として通
常用いられる油である。有用な例にはアルキル化ビフエ
ニル(例えばモノイソプロピルビフエニル)多塩素化ビ
フエニル(環境に有害)、ひまし油、鉱油、脱臭化ケロ
セン、ナフテン系鉱油、ジブチルフタレート、ジブチル
フマレート、臭素化パラフイン等がある。 上述のように、発色紙の支持体は透明または不透明で
ありうる。本発明の最も典型的な実施態様によると、こ
の支持体は紙またはポエチレンテレフタレートのような
合成フイルムである。 本発明の発色紙は支持体に微粉状発色剤から成る塗料
を通常の塗布方法によつて塗布することによつて製造さ
れる。この塗料は発色剤の水性懸濁液またはエマルジヨ
ンである。発色剤は支持体の表面に約8〜15g/m2の量で
塗布される。発色剤の性質と発色剤の製造方法に依存し
て、結合剤が現像剤樹脂を支持体に接着させるために必
要になる。 大ていの場合は、熱または熱/圧力の組合せを用い
て、発色剤樹脂を融合する。本発明の方法によると、色
素前駆物質は感圧性レコーデイング中のタイピング(ty
ping)によつてまたは感光系において露光した感光性画
像紙を1対の圧力ローラー間のニツプに通すことによつ
て、像に応じて発色紙に転写される。次に発色剤樹脂が
例えば発色紙を加熱ローラーまたは1対の加熱ローラー
との接触によつて、または加熱プレート上の通過によつ
て融合する。この代りに、発色紙を熱い乾燥器中に入れ
ることもできる。他の実施態様の像では、1対の加熱し
た圧力ローラーに通すことによつて、感光性画像紙を発
色紙と結合させ、色素前駆物質を発色紙に転写すると同
時に、発色紙が融合する。しかし、この方法は色素前駆
物質が充分に反応する前に発色剤樹脂が融合するので時
には好ましくない。 本発明による発色剤層および特に微粉状熱可塑性発色
剤粒子の水性懸濁液を支持体に塗付して製造した発色剤
層は、非常に高い分解能が要求されるマイクロフイルム
像またはマイクロフイツシユ像の複写のような用途に特
に有用である。発色紙表面への内部相転写がキヤピラリ
ーモデル(Capillary model)〔ウオツシユボーン(Was
hburn)の式〕によつて表され、液体浸透深さが内部相
と現像紙表面上の発色剤粒子の間隙によつて限定される
キヤピラリーとの接触時間と平均孔半径との両方の平方
根に比例することが判明している。発色剤層の空隙率が
増加すると分解能が向上することも判明している。本発
明の発色剤の粒度を調節することによつて、良好なキヤ
ピラリー作用と高い空隙率の両方を有する発色剤が開発
されている。このような発色剤はマイクロフイツシユま
たはマイクロフイルム結像または複写に要求される高分
解能像を形成する。100ラインペア(line pair)/mmの
分解能が得られる。 本発明をその好ましい実施態様に関連して詳細に説明
してきたが、特許請求の範囲から逸脱することなく、変
更および変化が可能であることは明らかである。
に有用であり、透明画(transparency)の形成または光
沢仕上げした複写の形成に用いられる透色紙(developi
ngsheet)に関する。さらに詳しくは本発明はつや消し
から高光沢までに光沢度を制御することのできる現像紙
に関する。 本発明の発色紙は通常の感圧性コピー紙またはマイク
ロカプセルを用いる感光性画像系(imaging system)と
併用することができ、マイクロカプセルから像に応じて
放出されて発色紙に転写される色素前駆物質と接触して
可視像を形成する。 感圧性コピー紙は技術上周知である。これは米国特許
第2,550,446号、第2,712,507号、第2,703,456号、第3,0
16,308号、第3,170,809号、第3,455,721号、第3,466,18
4号、第3,672,935号、第3,955,025号および第3,981,523
号に開示される。 マイクロカプセルに封入された照射線感受性組成物を
用いる感光性結像系は共通に譲渡された、ザ・メード・
コーポレーション(The Mead Corporation)への米国特
許第4,399,209号と第4,416,966号ならびに1982年1月18
日出願の同時係属米国特許出願第320,643号の対象であ
る。これらの受像系は内部相に感光性組成物を含むマイ
クロカプセル層を含む受像紙(imaging sheet)を像に
応じて化学線に露光させることを特徴としている。最も
典型的な実施態様では、感光性組成物はポリエチレン系
不飽和化合物と光開始剤とを含む光重合可能な組成物で
あり、これは色素前駆物質とともにカプセルに封入され
る。像に応じた露光によつてマイクロカプセルの内部相
は硬化する。露光後に、画像紙を1対の圧力ローラーの
間のニツプに通すことによつて均一な破壊力にさらす。 米国特許第4,399,209号は画像紙がこの破壊力にさら
される前に、結像紙を現像紙と組合せる転写系を開示し
ている。 発色紙と接触しながら圧力ローラー間を通過すると、
マイクロカプセルは破壊し、内部相を像に応じて放出
し、同時に色素前駆物質が発色紙に移行し、そこで乾燥
状態の発色剤と反応して、着色像を形成する。画像系を
単色または多色完全着色像を複写するよう設計すること
ができる。 共通に譲渡された米国特許第4,578,339号は受像紙お
よび/または発色紙を被覆した油含有マイクロカプセル
を開示している。無色マイクロカプセルの機能は感光性
マイクロカプセルから色原性物質を放出し、その粘度を
減じてその可動性を高めることである。その結果、発色
紙上での発色剤と色原性物質との相互作用は改良され
る。この参考文献は発色剤の多くの例を開示している
が、これらは必らずしも加熱時にフイルムアウト(film
aut)するように設計されているとはかぎらないので、
全てが本発明に有用だとはいえない。 上記の感圧性および感光性画像系を用いてグラフイツ
ク像または画像を複写するような用途では、高度の光沢
が複写にしばしば望まれる。特に、透明性が望ましい場
合には、複写は光を効果的に透過させなければならな
い。通常のアプローチを用いて、これらの目的を達成す
ることは困難である。発色剤と着色剤との間の反応は主
として発色剤の表面において生ずるので、樹脂粉砕物の
ような微粉状発色剤は着色剤との反応に大きい反応面積
を提供し、高い光学的密度を有するので、特に選択すべ
き発色剤である。しかし、このような組成物は通常、微
細な分散剤または顔料を含み、これらは光を散乱させ
て、像を不鮮明にする。 高光沢像の形成に今まで用いられてきた方法は、米国
特許第4,554,235号に述べられている。発色剤層は熱可
塑性ポリマー顔料の不連続相によつて被覆される。露光
後に、画像紙を発色紙と組合せて、圧力にさらす。着色
剤はマイクロカプセルから放出されて、ポリマー顔料層
を通過して発色剤と反応する。次に、熱可塑性顔料は熱
および/または圧力にさらされ、それによつて像に光沢
仕上げを与える透明な連続薄フイルムと融合する。 本発明によると、露光後に連続薄フイルム中に融合す
る、微粉状熱可塑性発色剤層を有する発色紙を用いて光
沢仕上げが得られる。米国特許第4,554,235号の非反応
性フイルム形成樹脂は不要である。透明な支持体を用い
る場合には透明画が得られる。 ある熱可塑性樹脂およびその他の発色剤が色素前駆物
質と反応して可視像を形成してから連続フイルムに融合
しうることが判明した。このフイルムは本質的に透明で
ある。このフイルムは像が不透明な下地上に形成された
場合には光沢仕上げを与え、像が透明な下地上に形成さ
れた場合には光を効果的に透過させて透明画を形成す
る。さらに、融合条件(例えば熱処理)の制御によつて
光沢度を調節することができる。 このように、融合を限定することによつて、つや消し
から光沢までの範囲(光沢度20〜90%)の仕上げを形成
することができる。 本発明の1実施態様によると、発色剤はフイルム形成
熱可塑性フエノール樹脂(例えば、フエノールホルムア
ルデヒド樹脂)である。これらの樹脂は支持体上に通常
約0.1〜25ミクロン粒度の微粉状粒子として配置され
る。発色紙は通常のやり方で用いられるが、但し、現像
後または現像と同時に、発色剤粒子を熱および/または
圧力にさらして、フイルムに融合させる。 従つて、本発明の1実施態様は、微粉状発色剤層をそ
の表面に有する支持体から成る発色紙であつて、発色剤
が熱可塑性樹脂であり、実質的に無色の電子供与化合物
であるような色素前駆物質と反応して可視像を形成しか
つフイルムに融合することができるような現像紙であ
る。 本発明の他の実施態様は、色素前駆物質と反応して可
視像を形成しうる微粉状熱可塑性発色剤層をその表面に
有する支持体から成る発色紙の表面に色素前駆物質を像
に応じて伝達して可視像を形成する段階;および前記発
色剤をフイルムに融合する段階から成る像形成方法であ
る。 本発明の他の実施態様は、前記微粉状熱可塑性発色剤
樹脂が透明支持体上に配置された、透明画形成に有用な
発色紙である。 本発明のさらに他の実施態様は表面に微粉状発色剤層
と油含有マイクロカプセルを含む支持体から成り、発色
剤が熱可塑性であり、実質的に無色の電子供与化合物の
ような色素前駆物質と反応して可視像を形成し、フイル
ムに融合しうる発色紙である。油含有マイクロカプセル
の油は発色像を可塑化することができる。 熱可塑性現像剤は透明支持体を通して白色下地を背景
として像を見るような自蔵式系においても有用である。 本発明のさらに他の実施態様によると、本発明の発色
剤を用いてマイクロフイツシユ像またはマイクロフイル
ム像を記録することができる。 本発明による発色紙を第1図に図示する。図中、発色
紙は一般的に参照数字10によつて示す。発色紙10は微粉
状熱可塑性現像剤層14によつて覆われた支持体12を含
む。層14は発色剤または発色剤と発色剤を支持体に接着
させる結合剤との混合物から成る。発色剤が結合剤なし
に支持体に接着するのが好ましい。支持体12は紙または
ポリエチレンテレフタレートのような透明フイルムであ
る。 色素前駆物質をシート10の表面に像に応じて伝達する
と、斜めハツチによつて示されるように可視像が層14に
形成される。可視像は通常は電子供与体である色素前駆
物質と通常は電子受容体である発色剤との酸‐塩基反応
の生成物である。 像16を発色した後に、発色紙を熱および/または圧力
にさらして発色剤を融合させる。用いる処理条件(特
に、加える熱および圧力の量)に依存して、つや消しか
ら低光沢〜高光沢までの範囲の光沢度が得られる。 第3図は高光沢仕上げを図解する。発色剤14は薄い連
続半透明フイルムに本質的に完全に融合する。中間光沢
度は第4図に図示する。第4図では層14の部分的融合に
よつて第2図の非融合中間体より高光沢であるが第3図
の仕上げより低光沢である仕上げが得られる。発色紙を
透明画として用いる場合には、支持体フイルムは透明で
あり、発色剤樹脂の完全な融合を利用する。 第5図では、発色紙10は油含有マイクロカプセル層18
と微粉状熱可塑性発色剤層14によつて覆われた支持体12
を含む。第6図では、発色紙10は油含有マイクロカプセ
ル18と微粉状熱可塑性発色剤14との分散系によつて覆わ
れた支持体12を含む。 図示しないが、発色紙10を画像紙とともに用いる場合
には、油含有マイクロカプセル18を発色紙10の表面では
なく画像紙の表面に配置することができる。 マイクロカプセルに封入された油の主要な機能は発色
剤樹脂14を溶融し、より均一な光沢を与えるための融合
段階中に必要な熱と時間の量を減ずることである。今ま
で、高密度の像部分は存在する油のために、低密度の像
部分よりも迅速に光沢を出す傾向があつた。マイクロカ
プセル封入油を現像紙10の発色剤層中または画像紙の表
面上のいずれかに混合することによつて、油は発色剤樹
脂を軟化し、フイルム形成を促進するのに役立つ。 融合可能な熱可塑性発色剤樹脂は米国特許第4,440,84
6号に述べられている型の自蔵式画像系にも有用であ
る。この例は第7図に示す。この図には受像紙20を示
す。画像紙20はマイクロカプセル層24によつて被覆され
た基体22を含む。マイクロカプセルには色原性物質と感
光性組成物とを含む内部相26を充てんする。マイクロカ
プセル層24と基体22との間に融合可能な発色剤樹脂層30
を挿入する。画像紙20はマイクロカプセル層34を有する
側42から像に応じて露光される。 基体22を透明フイルムから形成することが特に望まし
い。この場合に、画像紙は側42または44のいずれからか
化学線に像に応じて露光される。画像紙は側42から露光
され、側44から見られる。基体22が透明である場合に
は、白色下地を与える無地の紙または同様な物質のシー
トに自蔵式物質20をラミネートすることが特に好まし
い。このことは第10図で説明する、第10図では第9図か
らの現像された画像物質が透明な接着剤52によつて無地
の紙のシート50にラミネートされるのを示す。このよう
にして、紙または同様な物質は白色下地を与え、この下
地を背景として像1を見ることができる。 マイクロカプセルは画像紙を単独で(自蔵式物質の場
合)または画像紙と組合せて(転写物質の場合)、1対
の圧力ローラーに通すことによつて典型的に破壊され
る。しかし、加圧する場合には、米国特許第4,592,986
号に述べられているような磁気ブラシまたは米国特許第
4,578,340号に述べられているような自由粒子を用いる
ことができる。 本発明に用いられる発色剤は微粉状熱可塑性樹脂であ
る。これらの軟化点は典型的に約100〜200℃の範囲であ
るが、当業者はこれより高いまたは低い軟化点を有する
物質も使用可能であることを理解するであろう。粒度は
約0.5〜25ミクロンの範囲内であることが好ましい。 本発明に有用な熱可塑性発色剤の典型的な例はフエノ
ール樹脂である。感光性記録用物質の現像剤として、フ
エノール樹脂が通常用いられる。このような樹脂フエノ
ール(置換フエノールを含める)とホルムアルデヒドの
縮合生成物である。この樹脂をさらに変更して、技術上
周知の方法でサリチル酸量または置換サリチル酸量を含
むようにすることができる。本発明に有用なフエノール
樹脂の例は米国特許第3,455,721号、第3,466,184号、第
3,672,935号、第4,025,490号および第4,226,962号に開
示されている。 本発明に有用な、他の種類のフエノール樹脂は置換ま
たは非置換のフエノールまたはビフエノールの酸化カツ
プリング生成物である。酸化カツプリングは種々な触媒
によつて触媒作用を及ぼすことができるが、特に好まし
い触媒は酵素、ホースラデイツシユペルオキシダーゼ
(horseradish peroxidase)である。特に好ましい発色
剤は共通に譲渡された米国特許第4,647,952号(参考文
献としてここに関係する)に述べられた樹脂であり、特
にビスフエノールAの酸化カツプリング生成物である。 本発明に用いられるフエノール系現像剤を金属化し
て、その発色性を改良することができる。これらの発色
剤は銅、亜鉛、アルミニウム、スズ、コバルトおよびニ
ツケルから成る群から選択した塩との反応によつて金属
化することができる。特に典型的には、樹脂を亜鉛化し
て発色を改良することができる。樹脂の金属含量は一般
には約1〜5重量%であるが、15重量%までの範囲が可
能である。 フエノール/ホルムアルデヒド縮合生成物のような発
色剤を用いるのが好ましい。特にアルキルフエノール樹
脂および特に好ましくはアルキルフエノール樹脂の金属
化生成物が用いられる。アルキルフエノールは炭素数1
〜12のアルキル基によつて一置換されたフエノールであ
る。アルキルフエノールの典型的な例はオルト−または
パラ−置換エチルフエノール、プロピルフエノール、ブ
チルフエノール、アミルフエノール、ヘキシルフエノー
ル、ヘプチルフエノール、オクチルフエノール、ノニル
フエノール、t−ブチルフエノール、t−オクチルフエ
ノール等である。 他の種類の熱可塑性発色剤は亜鉛塩のような多価金属
塩とフエノール、フエノール/ホルムアルデヒド縮合生
成物またはフエノール/サリチル酸/ホルムアルデヒド
縮合生成物との樹脂様縮合生成物である。この発色剤物
質はシエネクタデイケミカル社(Schenectady Chemtcal
Co.)からHRJ4250およびHRJ4252なる名称で入手され
る。これらの製品はオルト−またはメタ−置換アルキル
フエノール、置換サリチル酸およびホルムアルデヒドの
金属化縮合生成物であると報告されている。 本発明の発色剤が微粉状粒子または微小球として発色
紙の表面に存在することが重要である。今まで、微粉状
発色剤樹脂はフエノール樹脂またはサリチル酸亜鉛のよ
うな発色剤と他の樹脂および粘度との混合物を粉砕し
て、樹脂粉砕物にすることによつて得られて、発色紙表
面に塗布されていた(例えば、米国特許第3,924,027号
参照)。この方法は非融合物質の微粒子が処理後に被覆
内に残留し、層の透明性および光沢性を減損するので好
ましくない。 本発明に有用な微粉状熱可塑性現像剤は幾つかの方法
によつて得られる。発色剤を通常の方法で製造して、発
色剤の溶融物を噴霧することができる。この代りに、発
色剤の溶融物を急速に撹拌される水性媒質中に注入し、
同時に溶融物を小滴として固化させて回収することがで
きる。発色剤を溶媒/非溶媒系に溶解して、溶媒を除去
することもできる。シユネクタデイ(Schenectady)HRJ
4250およびHRJ4252樹脂は分散系として得られる。 発色剤層は熱可塑性発色剤または熱可塑性発色剤と熱
可塑性ラテツクスとの混合物、または熱可塑性発色剤
と、溶融した熱可塑性発色剤の屈折率に近似したまたは
等しい屈折率を有する結合剤との混合物から成る。(こ
こで用いる「融合可能性」および熱可塑性」なる用語は
発色剤層を前述のように製造する際にフイルムを形成す
る物質を意味する。) 油含有マイクロカプセル18に用いられる油は無炭素感
圧紙の分野で「キヤリヤ油(carrier oil)」として通
常用いられる油である。有用な例にはアルキル化ビフエ
ニル(例えばモノイソプロピルビフエニル)多塩素化ビ
フエニル(環境に有害)、ひまし油、鉱油、脱臭化ケロ
セン、ナフテン系鉱油、ジブチルフタレート、ジブチル
フマレート、臭素化パラフイン等がある。 上述のように、発色紙の支持体は透明または不透明で
ありうる。本発明の最も典型的な実施態様によると、こ
の支持体は紙またはポエチレンテレフタレートのような
合成フイルムである。 本発明の発色紙は支持体に微粉状発色剤から成る塗料
を通常の塗布方法によつて塗布することによつて製造さ
れる。この塗料は発色剤の水性懸濁液またはエマルジヨ
ンである。発色剤は支持体の表面に約8〜15g/m2の量で
塗布される。発色剤の性質と発色剤の製造方法に依存し
て、結合剤が現像剤樹脂を支持体に接着させるために必
要になる。 大ていの場合は、熱または熱/圧力の組合せを用い
て、発色剤樹脂を融合する。本発明の方法によると、色
素前駆物質は感圧性レコーデイング中のタイピング(ty
ping)によつてまたは感光系において露光した感光性画
像紙を1対の圧力ローラー間のニツプに通すことによつ
て、像に応じて発色紙に転写される。次に発色剤樹脂が
例えば発色紙を加熱ローラーまたは1対の加熱ローラー
との接触によつて、または加熱プレート上の通過によつ
て融合する。この代りに、発色紙を熱い乾燥器中に入れ
ることもできる。他の実施態様の像では、1対の加熱し
た圧力ローラーに通すことによつて、感光性画像紙を発
色紙と結合させ、色素前駆物質を発色紙に転写すると同
時に、発色紙が融合する。しかし、この方法は色素前駆
物質が充分に反応する前に発色剤樹脂が融合するので時
には好ましくない。 本発明による発色剤層および特に微粉状熱可塑性発色
剤粒子の水性懸濁液を支持体に塗付して製造した発色剤
層は、非常に高い分解能が要求されるマイクロフイルム
像またはマイクロフイツシユ像の複写のような用途に特
に有用である。発色紙表面への内部相転写がキヤピラリ
ーモデル(Capillary model)〔ウオツシユボーン(Was
hburn)の式〕によつて表され、液体浸透深さが内部相
と現像紙表面上の発色剤粒子の間隙によつて限定される
キヤピラリーとの接触時間と平均孔半径との両方の平方
根に比例することが判明している。発色剤層の空隙率が
増加すると分解能が向上することも判明している。本発
明の発色剤の粒度を調節することによつて、良好なキヤ
ピラリー作用と高い空隙率の両方を有する発色剤が開発
されている。このような発色剤はマイクロフイツシユま
たはマイクロフイルム結像または複写に要求される高分
解能像を形成する。100ラインペア(line pair)/mmの
分解能が得られる。 本発明をその好ましい実施態様に関連して詳細に説明
してきたが、特許請求の範囲から逸脱することなく、変
更および変化が可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による発色紙の概略横断面図である。
第2図は色素前駆物質が像に応じて転写された後の第1
図の発色紙を表す。 第3図は発色剤樹脂が融合して高光沢仕上げを形成した
後の発色紙を図示する。 第4図は発色剤樹脂が融合して、つや消し仕上げを示し
た後の発色紙を図示する。 第5図は本発明の他の実施態様による発色紙の概略横断
面図である。 第6図は本発明のさらに他の実施態様による発色紙の概
略横断面図である。 第7図は本発明による自蔵式画像紙の横断面図である。 第8〜10図は本発明による自蔵式画像紙の露光と発色処
理を説明する横断面図である。 10…発色紙、12…支持体 14…微粉状発色剤層、18…油含有マイクロカプセル、20
…画像紙、22…基体、24…マイクロカプセル層、30…融
合可能な発色剤樹脂層
図の発色紙を表す。 第3図は発色剤樹脂が融合して高光沢仕上げを形成した
後の発色紙を図示する。 第4図は発色剤樹脂が融合して、つや消し仕上げを示し
た後の発色紙を図示する。 第5図は本発明の他の実施態様による発色紙の概略横断
面図である。 第6図は本発明のさらに他の実施態様による発色紙の概
略横断面図である。 第7図は本発明による自蔵式画像紙の横断面図である。 第8〜10図は本発明による自蔵式画像紙の露光と発色処
理を説明する横断面図である。 10…発色紙、12…支持体 14…微粉状発色剤層、18…油含有マイクロカプセル、20
…画像紙、22…基体、24…マイクロカプセル層、30…融
合可能な発色剤樹脂層
フロントページの続き
(72)発明者 ジョセフ・ジー・オコナー
アメリカ合衆国オハイオ州45066,スプ
リングボロ,ウエストミンスター 2845
(72)発明者 ポール・シー・アデイアー
アメリカ合衆国オハイオ州45066,スプ
リングボロ,バンネル・ヒル・ロード
8307
(56)参考文献 特開 昭60−259490(JP,A)
特開 昭58−88740(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
B41M 5/155
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.光沢仕上げを制御した複写の形成または透明画の形
成に有用な発色紙であって、 色素前駆物質と反応して可視像を形成し、加熱および/
または加圧時に前記像に光沢を与える薄いフイルムに融
合しうる微粉状熱可塑性発色剤の層をその表面上に有す
る支持体を含む発色紙。 2.前記発色剤がフエノール樹脂である特許請求の範囲
第1項記載の発色紙。 3.前記発色剤がフエノール−ホルムアルデヒド樹脂で
ある特許請求の範囲第2項記載の発色紙。 4.前記発色剤が約0.5〜25ミクロンの粒度を有する特
許請求の範囲第1項記載の発色紙。 5.前記発色剤が200℃未満の軟化点を有する特許請求
の範囲第4項記載の発色紙。 6.前記発色剤がアルキルフエノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂である特許請求の範囲第5項記載の発色紙。 7.前記発色剤が金属化アルキルフエノール−ホルムア
ルデヒド樹脂である特許請求の範囲第6項記載の発色
紙。 8.前記支持体が紙である特許請求の範囲第1項記載の
発色紙。 9.前記支持体が透明フイルムである特許請求の範囲第
1項記載の発色紙。 10.前記発色剤がフエノール/ホルムアルデヒド金属
化縮合生成物である特許請求の範囲第5項記載の発色
紙。 11.前記発色剤フエノール/ホルムアルデヒド/サリ
チル酸の縮合生成物である特許請求の範囲第10項記載の
発色紙。 12.前記発色剤がフエノールまたはビフエノールの酸
化カップリング生成物である特許請求の範囲第5項記載
の発色紙。 13.前記フエノールまたはビフエノールがビスフエノ
ールAである特許請求の範囲第12項記載の発色紙。 14.支持体と支持体表面上の微粉状熱可塑性発色剤層
とを含む発色紙の反応性表面に色素前駆物質を像に応じ
て転写し、そして前記発色剤を融合させることを含む像
形成方法であって、 前記発色剤が色素前駆物質と反応して可視像を形成し、
かつ前記像に光沢を与える薄フイルムに加熱および/ま
たは加圧時に融合しうる方法。 15.前記発色剤の融合段階は前記発色剤を実質的に完
全に融合させる特許請求の範囲第14項記載の方法。 16.前記発色剤の前記融合段階において、前記発色剤
の1部のみが融合する特許請求の範囲第14項記載の方
法。 17.前記色素前駆物質の像に応じた前記転写段階が、 内部相として光硬化可能または光軟化可能な感光性組成
物を含みかつそれに結合した色原性物質を有するマイク
ロカプセルの層をその表面に有する支持体を含む画像紙
を化学線に像に応じて露光する段階、 像に応じて露光した前記画像紙を前記発色紙と組合せる
段階、および 前記の像に応じた露光に従って前記マイクロカプセルが
破壊し、前記内部相を放出するように、前記画像紙を均
一な破壊力にさらす段階 を含む特許請求の範囲第14項記載の方法。 18.前記発色剤が200℃より低い軟化点を有する特許
請求の範囲第14項記載の方法。 19.前記発色剤が約0.5〜2ミクロンの粒度を有する
特許請求の範囲第18項記載の方法。 20.前記発色剤がフエノール−ホルムアルデヒド樹脂
である特許請求の範囲第19項記載の方法。 21.前記発色剤がアルキルフエノール−ホルムアルデ
ヒド発色剤樹脂である特許請求の範囲第20項記載の方
法。 22.前記フエノール−ホルムアルデヒド樹脂が金属化
されている特許請求の範囲第21項記載の方法。 23.前記発色紙の前記融合段階において前記発色紙を
熱または圧力にさらす特許請求の範囲第18項記載の方
法。 24.前記樹脂がフエノール/サリチル酸/ホルムアル
デヒド樹脂である特許請求の範囲第22項記載の方法。 25.前記支持体が紙である特許請求の範囲第14項記載
の方法。 26.前記支持体が透明フイルムである特許請求の範囲
第14項記載の方法。 27.前記発色剤がフエノールとホルムアルデヒド金属
化された縮合生成物である特許請求の範囲第19項記載の
方法。 28.前記発色剤がフエノール/ホルムアルデヒド/サ
リチル酸の縮合生成物である特許請求の範囲第27項記載
の方法。 29.前記発色剤がフエノールまたはビフエノールの酸
化カップリング生成物である特許請求の範囲第19項記載
の方法。 30.前記ビフエノールがビスフエノールAである特許
請求の範囲第20項記載の方法。 31.光硬化可能なまたは光軟化可能な組成物を含み、
それに結合した色素前駆物質を有するマイクロカプセル
層をその表面に有する支持体を含むドーナーシートおよ
び 色素前駆物質と反応して可視像を形成しかつ加熱および
/または加圧時に、前記像に光沢を与える薄いフイルム
に融合しうる微粉状熱可塑性発色剤の層をその表面に有
する支持体を含み、光沢仕上げを制御した複写の形成ま
たは透明画の形成に有用なレシーブ・シート を含む感光性画像系。 32.前記微粉状熱可塑性発色剤が付加的に油含有マイ
クロカプセルを含み、前記マイクロカプセル封入油が前
記発色剤を可塑化しうる特許請求の範囲第1項記載の発
色紙。 33.前記支持体と支持体表面上の前記微粉状熱可塑性
物質層とを含む前記発色紙が付加的に油含有マイクロカ
プセルを含み、像に応じて露光される前記画像紙に前記
発色紙を組合せて前記画像紙を均一な破壊力にさらした
場合に、前記油含有カプセルが破壊されて、前記油が放
出されて前記発色剤が可塑化する特許請求の範囲第17項
記載の方法。 34.その表面上に前記感光性マイクロカプセル層を有
する前記支持体を含む前記画像紙が付加的に油含有マイ
クロカプセルを含み、像に応じて露光される前記画像紙
に前記発色紙と組合せて前記受像紙を均一な破壊力にさ
らした場合に、前記油含有カプセルが破壊されて、前記
油が放出されて前記発色剤を可塑化する特許請求の範囲
第17項記載の方法。 35.1種類以上の色原性物質と発色剤との反応によっ
て像を形成する感光性物質であって、次の層: 色素前駆物質と反応して可視像を形成し、加熱および/
または加圧時に前記像に光沢を与える薄いフイルムに融
合しうる微粉状熱可塑性発色剤層;および前記発色剤層
を覆うマイクロカプセル層であって化学線への露光時に
粘度が変化する感光性組成物と色素前駆物質とを含むマ
イクロカプセルから成る層 を有する支持体を含む感光性物質。 36.前記支持体が透明である特許請求の範囲第35項記
載の感光性物質。 37.前記発色剤がフエノール樹脂である特許請求の範
囲第36項記載の感光性物質。 38.前記発色剤が200℃未満の軟化点を有する特許請
求の範囲第37項記載の感光性物質。 39.前記発色剤が金属化されたフエノール/ホルムア
ルデヒド/サリチル酸縮合生成物である特許請求の範囲
第38項記載の感光性物質。 40.前記発色剤がフエノールまたはビフエノールの酸
化カップリング生成物である特許請求の範囲第38項記載
の感光性物質。 41.色素前駆物質と反応して可視像を形成しかつ加熱
および/または加圧時に前記像に光沢を与える薄いフイ
ルムに融合しうる微粉状熱可塑性発色剤層と、化学線へ
の露光に反応して粘度が変化する感光性組成物と色素前
駆物質とを含み、前記発色剤層を覆うマイクロカプセル
層とをその表面に有する支持体から成る感光性物質を化
学線へ像に応じて露光させる; 前記色素前駆物質が前記マイクロカプセルから像に応じ
て前記発色剤層へ放出されるように前記マイクロカプセ
ル層を均一な破壊力にさらしそして前記発色剤層を融合
させる ことを含む像形成方法。 42.前記支持体が透明フイルムである特許請求の範囲
第41項記載の方法。 43.前記マイクロカプセル層が前記透明支持体と白色
下地形成物質との間に挿入されるように、前記感光性物
質と前記白色下地形成物質とを組合せる付加的段階を含
む特許請求の範囲第42項記載の方法。 44.前記発色剤樹脂が200℃未満の軟化点を有するフ
エノール樹脂である特許請求の範囲第41項記載の方法。 45.前記発色剤が金属化されたフエノール/ホルムア
ルデヒド/サリチル酸の縮合生成物またはフエノールの
酸化カップリング生成物である特許請求の範囲第44項記
載の方法。 46.前記像が高分解能を必要とするマイクロフイッシ
ュ像または間マイクロフイルム像である特許請求の範囲
第41項記載の方法。
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