JP2900960B2 - 真空断熱箱体の壁面の平面度維持方法 - Google Patents

真空断熱箱体の壁面の平面度維持方法

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JP2900960B2 JP4143088A JP14308892A JP2900960B2 JP 2900960 B2 JP2900960 B2 JP 2900960B2 JP 4143088 A JP4143088 A JP 4143088A JP 14308892 A JP14308892 A JP 14308892A JP 2900960 B2 JP2900960 B2 JP 2900960B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体を内部に収容して
加熱、保温する真空断熱箱体の壁面の平面度維持方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の真空断熱箱体は、図
6(a) に示すように、内箱1と外箱2とにより二重壁構
造の箱体に形成され、その二重壁3の間に真空断熱層4
を有し、開口部5に断熱蓋6を設けている。真空断熱層
4は、内部に粉末状、繊維状などの断熱材7を充填した
後に真空排気して密封することにより形成される。この
真空断熱箱体は、内箱1内に物体を収容し、ヒータ8に
より所定温度に加熱して保温する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の真
空断熱箱体においては、大気圧が二重壁3を両面から押
圧するように作用しているので、二重壁3と断熱材7と
は一体化している。そのため、内箱1の内部温度が高温
の使用温度に達したときは、図6(b) に示すように、二
重壁3が熱変形により内方に凹み、内箱1の壁面が収容
物に接触するおそれがある。そして、このような接触が
許されない場合には、真空断熱箱体を大形化して接触を
防止する必要があり、そのため真空断熱箱体の重量増加
およびコスト上昇を招くという問題点がある。
【0004】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、真空断熱箱体を大形化することなく、内箱の壁面が
熱変形により収容物に接触するのを防止できるようにす
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の方法は、内箱と外箱とにより二重壁構造の
箱体に形成され、前記二重壁の間に真空断熱層を有し、
前記内箱内に物体を収容して加熱、保温するようにした
真空断熱箱体において、前記内箱の内部を加熱するとき
に同時に加圧して、前記二重壁が前記内箱の内部の加熱
にともない内方に熱変形するのを、前記内箱の内部の加
圧により前記二重壁を外方に膨出させることにより相殺
して、前記二重壁を平面に維持させるようにしたもので
ある。
【0006】
【0007】
【作用】上記構成において、内箱の内部の加熱に伴う内
方への二重壁の熱変形と、内箱の内部の加圧に伴う外方
への二重壁の膨出とは互いに逆方向であるので、相殺す
る。その結果、内箱の加熱中において二重壁はちょうど
平面に維持され、真空断熱箱体を大形化しなくても、内
箱の壁面が熱変形により収容物に接触するということが
なくなる。
【0008】
【実施例】ず、図1(a) に示すように、ステンレス
綱板(SUS304)などにより金属製真空断熱箱体を
製作する。この真空断熱箱体は、内箱11と外箱12とによ
り二重壁構造の箱体に形成され、その二重壁13の間に真
空断熱層14を有し、開口部15に断熱蓋16を設けている。
真空断熱層14は、内部にシリカ微粉末、ガラス繊維など
の断熱材17を充填した後に真空排気して密封することに
より形成される。
【0009】次に、製作した真空断熱箱体を使用に供す
る前に、内部を加熱しない状態で図1(b) に示すよう
に、内箱11の内部を内圧Pにより加圧して、二重壁13を
外方に所定量膨出させて箱体の特性を調べておく。また
図1(C)に示すように、内箱11内に物体を収納して
ヒーター18により加熱する。このとき、二重壁13は、
内箱11の内部温度が上昇すると図2(a) に示すように
熱変形により内方に凹み、内箱11の内部を加圧すると図
2(b) に示すように外方に膨出するが、これらの変形
は二重壁13の面積の最も広い天井及び床の中央でそれぞ
れ最大値d1、d2となる。
【0010】変形量d1と内箱11の内部温度Tとの関係
および変形量P2と内箱11の内圧Pとの関係を実測する
と図3および図4のようになる。ただし、箱体の具体的
な寸法は長さ1500mm×幅1000mm×高さ500mm であり、
真空断熱層14の厚さは60mmである。d1の負の符号は内
方に凹んだことを、d2の正の符号は外方に膨出したこ
とを示す。図3において、たとえば内箱11の内部温度T
を250 ℃として使用すると、凹み量d1は約12mmとな
る。また、図4から判るように、たとえば内圧Pを0.21
kgf/cm2 まで昇圧すると、膨出量d2が約12mmとなる
が、両者が同時に作用すれば平面を維持することができ
る。
【0011】
【0012】なお、真空断熱箱体の形状、寸法、使用温
度条件などが異なる場合も、図3および図4に示すよう
なデータを実測または計算により求めて、後述する機器
類の設計を行なう。
【0013】このような特性を把握した後、図5に示す
ように、真空断熱箱体に加熱、加圧装置19を取り付け
る。この加熱、加圧装置19は、内箱11の内部に連通する
2本の吸排気管20、21を断熱蓋16に接続し、一方の吸排
気管20に切換弁22を介して熱風発生機23と排気ポンプ24
とを並列に接続するとともに、他方の吸排気管21にダン
パ25設け、さらに二重壁13の天井中央部に変位センサ26
を装着し、制御装置27で制御できるようにしたものであ
る。
【0014】上記のように加熱、加圧装置19を取り付け
た後、内箱11内に物体を収容し、制御装置27を作動させ
てダンパ25を開くとともに、熱風発生機23から切換弁22
および吸排気管20を経由して高温、高圧の加熱空気を内
箱11内に供給する。この加熱空気は、内箱11の内部を加
熱すると同時に加圧した後、ダンパ25を経由して吸排気
管21から箱外に排出される。二重壁13は、加熱により内
方に凹もうとするが、加圧により外方に膨出しようと
し、これら凹みと膨出とが互いに相殺されて残った変位
を変位センサ26が検出する。その検出結果にもとづいて
制御装置27は、熱風発生機23の送風量やダンパ25の開度
などを制御し、二重壁13の加熱による凹みと加圧による
膨出とを互いに相殺させる。このようにして、二重壁13
は加熱中に常に平面状態に維持され、内箱11の壁面が熱
変形により収容物に接触することが防止される。
【0015】内箱11の加熱が完了して冷却する場合に
は、切換弁22により熱風発生機23から排気ポンプ24に切
り換え、同様にセンサ26で変位を検出しながら、内箱11
内の加熱空気を吸排気管20より吸引し、この内箱11内を
負圧に保つ。このようにして二重壁13を常に平面状態に
維持することにより、冷却完了後に二重壁13に膨出が残
らないようにする。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、内箱
の内部の加熱に伴う二重壁の内方への凹みと、内箱の外
方への膨出とが互いに逆方向で相殺するので、内箱の加
熱中に二重壁を平面状態に維持することができる。その
ため、内箱の壁面が熱変形により収容物に接触すること
を防止でき、このような接触を避けるために真空断熱箱
体を大形化する必要がなく、真空断熱箱体の重量増加や
コスト上昇を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の方法の一実施例を示す真空断熱
箱体の断面図である。
【図2】同真空断熱箱体の内箱の内部を加熱および加圧
したときの二重壁の変形状態を示す図である。
【図3】内箱の内部温度と二重壁の変形量との関係の一
例を示すグラフである。
【図4】内箱の内圧と二重壁の変形量との関係の一例を
表すグラフである。
【図5】本発明の第2の方法の一実施例を示す真空断熱
箱体の断面図である。
【図6】従来の方法により内箱の内部を加熱したときの
二重壁の変形状態を示す真空断熱箱体の断面図である。
【符号の説明】
11 内箱 12 外箱 13 二重壁 14 真空断熱層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−26477(JP,A) 特開 平2−130124(JP,A) 実開 平2−111677(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 81/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内箱と外箱とにより二重壁構造の箱体に
    形成され、前記二重壁の間に真空断熱層を有し、前記内
    箱内に物体を収容して加熱、保温するようにした真空断
    熱箱体において、前記内箱の内部を加熱するときに同時
    に加圧して、前記二重壁が前記内箱の内部の加熱にとも
    ない内方に変形するのを、前記内箱の内部の加圧により
    前記二重壁を外方に膨出させることにより相殺して、前
    記二重壁を平面に維持させることを特徴とする真空断熱
    箱体の壁面の平面度維持方法。
JP4143088A 1992-06-04 1992-06-04 真空断熱箱体の壁面の平面度維持方法 Expired - Lifetime JP2900960B2 (ja)

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JPH05338676A JPH05338676A (ja) 1993-12-21
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105129208A (zh) * 2015-08-28 2015-12-09 重庆市合川区华丰包装有限公司 新型包装箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5926477A (ja) * 1982-07-30 1984-02-10 日本冶金工業株式会社 保温容器及びその製造方法
JPH02111677U (ja) * 1989-02-23 1990-09-06

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