JP2900878B2 - セルバッファ制御方式 - Google Patents

セルバッファ制御方式

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JP2900878B2
JP2900878B2 JP8109112A JP10911296A JP2900878B2 JP 2900878 B2 JP2900878 B2 JP 2900878B2 JP 8109112 A JP8109112 A JP 8109112A JP 10911296 A JP10911296 A JP 10911296A JP 2900878 B2 JP2900878 B2 JP 2900878B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルバッファ制御
方式に関し、特にATM通信装置内でセルバッファが二
重化された構成でのセルバッファ制御方式に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセルバッファ制御方式
は、通信装置の信頼性向上のためにセルバッファが二重
化される場合、保守のための強制切替などにおいて、セ
ルデータの欠落や重複が起きないように、二重化された
セルバッファの動作を合わせるために用いられている。
図3は従来のセルバッファ制御方式の一例を示すブロッ
ク図である。
【0003】ATM通信装置では、ATMセルの交換処
理(スイッチング)やトラフィック特性変換、セル内部
のデータ処理、セルの伝送路フレームへのマッピングな
どを実施する際に、それぞれの機能において処理の待ち
合わせや速度変換を行うために、セルを一時的に蓄積す
るセルバッファが配設されている。図3では、セルバッ
ファ(#1)11−0,11−1とセルバッファ(#
2)16−0,16−1が従属接続されている例を示し
ている。
【0004】一般に、これらのセルバッファは機能単
位、保守単位に設けられており、特に図3に示すように
SYS0/SYS1にて二重化される場合、前後のセル
バッファ間の信号線は交絡がとられている。選択回路
(SEL)14−0,14−1は二重化されたそれぞれ
のセルバッファ(#2)16−0,16−1からのセル
データ20−0,20−1のどちらか一方を選択する回
路である。
【0005】同様に、選択回路15−0,15−1は二
重化されたそれぞれのセルバッファ(#1)11−0,
11−1からのバックプレッシャー信号19−0,19
−1のどちらか一方を選択する回路である。ここで、バ
ックプレッシャー信号19−0,19−1とは、図3の
ようなセルバッファが従属接続される構成において、後
段のセルバッファ(この場合はセルバッファ#1)のバ
ッファ容量を削減するために用いられている技術であ
り、例えば、特開平3−198552号などに示されて
いる。
【0006】バックプレッシャー制御の原理は以下のよ
うである。なお、説明を簡単にするために、系が一重
(図3においてSYS0のみ)の場合で説明する。セル
バッファ(#1)11−0へのセルの書き込み、読み出
しはセルバッファ#1制御部22−0によって行われて
おり、予め決められた種類のセルがセルバッファ(#
1)11−0に書き込まれ、ある一定の速度およびタイ
ミングにしたがってセルバッファ(#1)11−0から
書き込まれた順にセルが読み出される(FIFO制
御)。
【0007】この際、セルバッファ(#1)11−0に
蓄積されるセル蓄積量は時間的に変化し、有限のバッフ
ァ量を持つセルバッファ(#1)11−0がオーバーフ
ローを起こすことがある。そこで、このセルバッファ
(#1)11−0がオーバーフローしそうになると、具
体的にはあるしきい値Tbをセル蓄積量が越えると、セ
ルバッファ#1制御部22−0は前段のセルバッファ#
2制御部25−0に対して、セルバッファ(#1)11
−0へのセル送出の一時停止を意味するバックプレッシ
ャー信号19−0を送出する。
【0008】セルバッファ#2制御部25−0は、この
バックプレッシャー信号19−0を受信すると、セルバ
ッファ(#2)16−0からのセル読み出しを一時停止
し、代わりにセルバッファ(#1)11−0に書き込ま
れないセル(Bセル)をセル挿入部26−0から送出す
る。セル検出部23−0ではBセルを検出してセルバッ
ファ#1制御部22−0に通知し、これに応じてセルバ
ッファ#1制御部22−0ではこのBセルのセルバッフ
ァ(#1)11−0への書き込みを行わない。
【0009】次に、以上のようなセルバッファの構成が
二重化された場合の動作について説明する。すでに説明
した選択回路14−0,14−1および選択回路15−
0,15−1は、それぞれSYS0/SYS1からのセ
ルデータ、SYS0/SYS1からのバックプレッシャ
ー信号のいずれか片方を選択する。このとき、それぞれ
の選択回路は同一のSYSを選択する。
【0010】例えば、選択回路14−0と選択回路14
−1は、図示した実線(SYS0から)の信号を選択し
たとする。これに応じて、SYS0のセルバッファ(#
2)16−0からの出力が全く同時にSYS0,SYS
1両方のセルバッファ(#1)11−0,11−1へ入
力されることになる。
【0011】同様に、バックプレッシャー信号19−
0,19−1についても、選択回路15−0、選択回路
15−1は図示した実線(SYS0から)の信号を選択
する。これに応じて、SYS0のセルバッファ#1制御
部22−0からのバックプレッシャー信号が、SYS0
のセルバッファ#2制御部25−0とSYS1のセルバ
ッファ#2制御部25−1の両方に同時に入力される。
【0012】ここで注意すべきことは、SYS0,SY
S1それぞれのセルバッファ(#1)11−0,11−
1が、どのようなセル蓄積量である場合にそれぞれが動
作を始めたかによって異なる値を示すことである。例え
ば、先にSYS0のセルバッファ(#1)11−0が動
作を開始したとすると、SYS1のセルバッファ(#
1)11−1が動作を開始したときには、SYS0のセ
ルバッファ(#1)11−0はあるセル蓄積量になって
いる。
【0013】図4は、従来のセルバッファ制御方式の一
例によるセル蓄積量の時間的変化を示すタイムチャート
であり、(a)は現用系すなわちSYS0のセルバッフ
ァ#1のセル蓄積量の時間的変化を示し、(b)は予備
系のセル蓄積量の時間的変化を示している。グラフの傾
きはセルバッファ#1の読み出しと書き込みの速度差を
示しており、時刻t1,t3における一定量の(実際に
はある傾きを持つ)減少は、上記バックプレッシャー制
御によりセルバッファ#1にBセルが書き込まれず、読
み出しだけがおこなわれたことを示している。
【0014】なお、図4では、Bセル以外のセルはすべ
てセルバッファ#1に書き込む例を示している。両系の
差は、SYS0のセルバッファ(#1)11−0の状態
(セル蓄積量)に依存して動作するバックプレッシャー
制御によるものである。
【0015】ここで、図4の時刻t2以前の状態のま
ま、例えば図5に示す時刻t0に選択回路15−0,1
5−1を切り替えた場合には、今度はSYS1のセルバ
ッファ(#1)11−1の状態によってバックプレッシ
ャー制御がなされる。このとき、すでにセルバッファ
(#1)11−1がオーバーフローする寸前の状態にあ
った場合、すなわちしきい値Tbを大きく越えている場
合、その処理遅延時間のためにバックプレッシャー制御
が間に合わず、セルバッファ(#1)11−1がオーバ
ーフローする可能性があり、これは現用系の信号の欠落
を意味する。
【0016】そこで、従来、このような場合の制御方法
として、図4に示すように、あるタイミング(時刻t2
以前)でセル挿入部26−0,26−1から特別なセル
(Tセル)を挿入し、このTセルがセルバッファ(#
1)11−0,11−1に書き込まれてから読み出され
るまでの時間を利用してSYS0,SYS1のセルバッ
ファ(#1)11−0,11−1のセル蓄積量を合わせ
るようにしたものが提案されている。
【0017】より具体的には、現用系SYS0(SYS
1)のセル検出部23−0(23−1)がTセルを検出
したとき、セルバッファ#1制御部22−0(22−
1)にこれを通知し、セルバッファ#1制御部22−0
(22−1)はこのときセルバッファ(#1)11−0
(11−1)の書き込みアドレスCを記憶しておく。こ
のとき、予備系のセル検出部23−1(23−0)にも
同時にTセルが到着しており(時刻t2)、予備系のセ
ルバッファ(#1)11−1(11−0)をリセットし
て空とする。
【0018】その後、予備系のセルバッファ(#1)1
1−1(11−0)からの読み出しを一時停止し、現用
系のセルバッファ#1制御部22−0(22−1)が記
憶した書き込みアドレスCに格納されたセルを読み出す
とき(時刻t4)に、予備系に対して制御信号24−0
(24−1)を通知する。予備系のセルバッファ制御部
22−1(22−0)はこの制御信号24−0(24−
1)を受信すると、一時停止していたセルバッファ(#
1)11−1(11−0)からの読み出しを再開する。
【0019】これにより、現用系と予備系のセルバッフ
ァ(#1)11−0,11−1のセル蓄積量を同じ状態
にすることが可能となり、選択回路15−0,15−1
により強制切り替えを行った場合に、現用系のセルの欠
落や重複を回避するものとなっていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のセルバッファ制御方式では、次のような問題
点があった。まず第1の問題点は、制御が複雑であるこ
とから信頼性が低下する傾向にあるということである。
すなわち従来のセルバッファ制御方式では、SYS0,
SYS1両系のセルバッファ#1でのセル蓄積量を一致
させるために、特別なセル(Tセル)を定義して挿入す
るものとなっているため、そのセルが欠落した場合など
の異常状態を考慮する必要がある。
【0021】また、両系セルバッファ#1制御部間で制
御信号をやり取りすることから、これら制御信号を送受
信する信号線が切断した場合などの故障モードからの復
旧を考慮する必要があり、制御のための状態遷移が複雑
化し、結果的に信頼性が低下する傾向となる。第2の問
題点は、Tセルを挿入するタイミングを与える回路が必
要となるということである。すなわちTセルは、現用系
と予備系のセルバッファ#1のセル蓄積量に相違が生じ
た場合に挿入する必要があり、この相違を検出してTセ
ル挿入部に通知する新たな回路構成が必要となる。
【0022】さらに第3の問題点は、高速処理が難しい
ということである。すなわち両系セルバッファ#1制御
部間でやり取りする制御信号は、1セル時間以下に通知
することが要求されるため、高速なセルバッファ#1の
場合に実現が容易ではない。本発明はこのような課題を
解決するためのものであり、複雑な回路構成を必要とせ
ず、信頼性が高くかつ高速処理が可能なセルバッファ制
御方式を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるセルバッファ制御方式は、現用
系セルバッファのセル蓄積量が所定しきい値を越えた場
合に両方のセルバッファに対して所定セルを出力する第
1の制御手段と、現用系および予備系セルバッファに入
力されるセルが所定セルであった場合には、これらセル
バッファに対して前記所定セルの書き込みを行わないと
ともに、これらセルバッファのうち予備系セルバッファ
のセル蓄積量が所定範囲内にあるか否か判定し、前記セ
ル蓄積量が所定範囲内にない場合には、前記セル蓄積量
を前記所定範囲内の値に設定する第2の制御手段とを備
えるものである。したがって、現用系セルバッファのセ
ル蓄積量が所定しきい値を越えた場合に両方のセルバッ
ファに対して所定セルが出力され、セルバッファに入力
されるセルが所定セルであった場合には、セルバッファ
に対して所定セルの書き込みを行わず、さらに予備系セ
ルバッファのセル蓄積量が所定範囲内にない場合には、
そのセル蓄積量が所定範囲内の値に設定される。
【0024】また、第2の制御手段により、予備系セル
バッファのセル蓄積量が所定範囲内にないと判定された
場合には、予備系セルバッファのセル書き込みアドレス
またはセル読み出しアドレスのいずれかを変更すること
により、セル蓄積量を前記所定範囲内の値に設定するよ
うにしたものである。したがって、第2の制御手段によ
り、予備系セルバッファのセル蓄積量が所定範囲内にな
いと判定された場合には、予備系セルバッファのセル書
き込みアドレスまたはセル読み出しアドレスのいずれか
が変更されて、そのセル蓄積量が所定範囲内の値に設定
される。
【0025】また、第2の制御手段により、予備系セル
バッファのセル蓄積量が所定範囲内にないと判定された
場合には、所定の警報を出力するようにしたものであ
る。したがって、第2の制御手段により、予備系セルバ
ッファのセル蓄積量が所定範囲内にないと判定された場
合には、所定の警報が出力される。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態であるセル
バッファ制御方式のブロック図であり、同図において、
前述と同じまたは同様部分には同一符号を付してある。
図1において、セルバッファ(#1)11−0,11−
1とセルバッファ(#2)16−0,16−1が従属接
続されているとともにそれぞれ二重化されており、前後
のセルバッファ間の信号線は交絡が取られている。
【0027】選択回路14−0,14−1は二重化され
セルバッファ(#2)16−0,16−1それぞれから
のセルデータ20−0,20−1のどちらか一方を選択
する回路である。同様に、選択回路15−0,15−1
は二重化されたセルバッファ(#1)11−0,11−
1それぞれのバックプレッシャー信号19−0,19−
1のどちらか一方を選択する回路である。
【0028】バックプレッシャー信号19−0,19−
1は、従来例と同様な動作を行う。なお、従来例と同様
に説明を簡単にするために、系が一重(図1においてS
YS0のみ)の場合を例に説明する。セルバッファ(#
1)11−0へのセルの書き込み、読み出しはセルバッ
ファ#1制御部12−0によって行われており、予め決
められた種類のセルがセルバッファ(#1)11−0に
書き込まれ、ある一定の速度およびタイミングにしたが
ってセルバッファ(#1)11−0から書き込まれた順
にセルが読み出される(FIFO制御)。
【0029】この際、セルバッファ(#1)11−0に
蓄積されるセル量は時間的に変化し、有限のバッファ量
を持つセルバッファ(#1)11−0がオーバーフロー
を起こすことがある。そこで、このセルバッファ(#
1)11−0がオーバーフローしそうになった場合、す
なわちしきい値Tbをセル蓄積量が越えた場合、セルバ
ッファ(#1)制御部12−0は前段のセルバッファ
(#2)制御部17−0に対して、セルバッファ(#
1)11−0に書き込まれるセルを送出するのを一時停
止させることを意味するバックプレッシャー信号19−
0を送出する。
【0030】セルバッファ(#2)制御部17−0は、
このバックプレッシャー信号19−0を受信すると、セ
ルバッファ(#2)16−0からのセル読み出しを一時
停止し、代わりにセルバッファ(#1)11−0に書き
込まれないセル(Bセル)をセル挿入部18−0から送
出する。セル検出部13−0ではBセルを検出してセル
バッファ(#1)制御部12−0に通知し、これに応じ
てセルバッファ#1制御部12−0ではこのBセルのセ
ルバッファ(#1)11−0への書き込みを行わない。
【0031】以上のようなセルバッファの構成が二重化
された場合、前述と同様に、SYS0,SYS1それぞ
れのセルバッファ(#1)11−0,11−1のセル蓄
積量は、いずれの時点でそれぞれのセルバッファ(#
1)が動作を始めたかによって異なる値を示す。例え
ば、先にSYS0のセルバッファ(#1)11−0が動
作を開始したとすると、SYS1のセルバッファ(#
1)11−1が動作を開始したときには、SYS0のセ
ルバッファ(#1)11−0はあるセル蓄積量になって
いる。
【0032】図2は本発明のセルバッファ制御方式によ
るセル蓄積量の時間的変化を示すタイムチャートであ
り、(a)は現用系すなわちSYS0のセルバッファ
(#1)のセル蓄積量の時間的推移、(b)は予備系す
なわちSYS1のセルバッファ(#1)のセル蓄積量の
時間的推移を示している。グラフの傾きは、セルバッフ
ァ(#1)の読み出しと書き込みの速度差を示してお
り、時刻t1,t3における一定量の(実際にはある傾
きを持つ)減少は、上記バックプレッシャー制御により
セルバッファ(#1)にBセルが書き込まれなかったこ
とを示している。
【0033】なお図2では、Bセル以外のセルはすべて
セルバッファ(#1)に書き込むようにした場合を示し
ている。両系の差は、SYS0のセルバッファ(#1)
11−0の状態(セル蓄積量)に依存して動作するバッ
クプレッシャー制御によるものである。
【0034】本発明のセルバッファ制御方式は、上記バ
ックプレッシャー制御によるBセルがセルバッファ(#
1)11−0,11−1に到着するときのタイミングを
利用して、系切替が行われる以前にSYS1(予備系)
のセル蓄積量を制御して、SYS0,SYS1のセルバ
ッファ(#1)11−0,11−1のセル蓄積量を合わ
せておくようにしたものである。
【0035】より具体的には、セル検出部13−0,1
3−1がBセルを検出したとき、セルバッファ(#1)
制御部12−0,12−1にこれを通知し、セルバッフ
ァ#1制御部12−0,12−1はこの時のセルバッフ
ァ(#1)11−0,11−1内のセル蓄積量が、ある
一定の範囲内ここではTb以上であってTh以下にない
場合には、強制的にTb以上であってTh以下の範囲に
ある値a’になるように、セルバッファ(#1)11−
0,11−1内のセル蓄積量を調整する。
【0036】すなわち、セルバッファ(#1)11−
0,11−1の書き込みアドレスと読み出しアドレスと
の差がa’となるように、書き込みアドレスと読み出し
アドレスのいずれか一方を制御する。ここで、しきい値
Thはバックプレッシャー制御開始からBセル挿入が開
始されるまでに、セルバッファ(#1)11−0,11
−1に蓄積できる最大のセル蓄積量を示している。
【0037】したがって、このしきい値Thはバックプ
レッシャー制御開始からBセル挿入開始までの遅延時間
と、その間に到着しうるセル数に依存して決定される。
またaはBセルが到着するまでの遅延時間が平均的な値
であった場合の、Bセル到着時のセル蓄積量を示してお
り、例えば図2(a)の時刻t2でバックプレッシャー
制御が開始され、平均的な遅延時間を経過した後、時刻
t1でBセルが到着した場合、セルバッファ(#1)1
1−0のセル蓄積量はTbからaに変化していることに
なる。
【0038】また、a’としてはTb〜Thの範囲の
値、例えばaの平均予測値などが用いられ、Bセル到着
時に予備系セルバッファ(#1)11−1のセル蓄積量
をa’とすることにより、現用系における実際のセル蓄
積量aを予備系に対して通知することなく、現用系およ
び予備系のセル蓄積量をほぼ一致させることができる。
【0039】またこれらは、セルバッファ(#1)11
−0,11−1のセル蓄積量が、Bセル到着時を除いて
その増加が平均的である場合を前提としており、Bセル
到着時における現用系のセルバッファ(#1)11−0
のセル蓄積量aがa’と大きく異なる場合、例えばBセ
ル到着までに過渡的に大量のセルが到着した場合には、
予備系セルバッファ(#1)11−1に対するセル蓄積
量の制御を停止するようにしてもよい。
【0040】なお、a’の値としては、バックプレッシ
ャー制御の処理遅延時間が常に一定であり、その間にセ
ル蓄積量が一定量増加するのであるならば、現用系のa
の値と全く同じ値すなわちthとすることが可能であ
る。以上の動作は、現用系および予備系の区別なく行
う。この場合、現用系は図2(a)に示すようにBセル
が到着する場合は、故障時を除いて常にTb以上であっ
てTh以下にあることが保証されており、セルバッファ
(#1)11−0,11−1の書き込みまたは読み出し
アドレスを強制的に制御する必要がなく、したがって現
用系におけるセルの欠落は発生しない。
【0041】これにより、現用系と予備系のセルバッフ
ァ(#1)11−0,11−1のセル蓄積量を同じ状
態、あるいはその差をある一定範囲内とすることが可能
であり、選択回路15−0,15−1により強制的に切
り替えを行っても、現用系におけるセルの欠落や重複が
起こらない信頼性の高いセルバッファ制御方式が得られ
る。
【0042】また、セルバッファ#1制御部11−1
(11−0)により、予備系のセルバッファ(#1)1
1−1(11−0)に対してセル蓄積量の制御を行った
場合には、上位装置に対して警報を出力するようにして
もよい。例えば、バックプレッシャー制御開始からBセ
ル到着時までの間に、セルバッファ#1に入力されるセ
ル数が平均的である場合には、Bセル到着に応じた予備
系セルバッファ#1に対するセル蓄積量の制御により、
現用系とのセル蓄積量が必ず一致する。したがって、上
位装置によりこの警報を監視し、この警報が繰り返し発
生する場合には、装置故障の可能性があると判断するこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、現用系
セルバッファのセル蓄積量が所定しきい値を越えた場合
に両方のセルバッファに対して所定セルを出力し、セル
バッファに入力されるセルが所定セルであった場合に
は、セルバッファに対して所定セルの書き込みを行わ
ず、さらに予備系セルバッファのセル蓄積量が所定範囲
内にあるか否か判定し、セル蓄積量が所定範囲内にない
場合には、セル蓄積量を所定範囲内の値に設定するよう
にしたものである。
【0044】したがって、従来のように現用系と予備系
との間で各種の制御信号をやり取りする場合と比較し
て、現用系および予備系がそれぞれ独立して動作するも
のとなり、両系間におけるクロックのジッタや制御信号
の伝搬遅延などを考慮する必要がなく、より高速にセル
バッファを制御することができる。また、両系間で制御
信号をやり取りする必要がないことから、制御信号が切
断された場合などからの復旧処理などを考慮する必要が
なく、制御のための状態遷移を簡素化でき、結果的に信
頼性の低下を回避できる。
【0045】さらに、一般には、これらセルバッファの
セル蓄積量に応じてその前段のセルバッファに対してセ
ル停止を要求するバックプレッシャー制御が行われる場
合が多く、このようなバックプレッシャー制御を有する
場合には、セル停止要求に応じて前段から送出されるB
セルを特定セルとして利用することにより、特定セルを
新たに定義する必要がなく、さらにこれらセルの欠落な
どによる異常状態からの復旧手段も利用することがで
き、新たな回路構成を追加することなく、セルの欠落や
重複の発生がないセルバッファ制御方式を得ることが可
能となる。
【0046】また、予備系セルバッファのセル蓄積量が
所定範囲内にないと判定された場合には、予備系セルバ
ッファのセル書き込みアドレスまたはセル読み出しアド
レスのいずれかを変更することにより、セル蓄積量を前
記所定範囲内の値に設定するようにしたので、簡単な処
理によりセル蓄積量を変更することが可能となり、処理
に要する時間を短縮できる。また、予備系セルバッファ
のセル蓄積量が所定範囲内にないと判定された場合に
は、所定の警報を出力するようにしたので、上位装置に
よりこの警報を監視し、この警報が繰り返し発生する場
合には、装置故障の可能性があると判断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるセルバッファ制
御方式のブロック図である。
【図2】 本発明のセルバッファ制御方式によるセル蓄
積量の時間的変化を示すタイムチャートである。
【図3】 従来のセルバッファ制御方式の一例を示すブ
ロック図である。
【図4】 従来のセルバッファ制御方式によるセル蓄積
量の時間的変化を示すタイムチャートである。
【図5】 従来の他のセルバッファ制御方式によるセル
蓄積量の時間的変化を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
11−0,11−1…セルバッファ(#1)、12−
0,12−1…セルバッファ(#1)制御部、13−
0,13−1…セル検出部、14−0,14−1,15
−0,15−1…選択回路、16−0,16−1…セル
バッファ(#2)、17−0,17−1…セルバッファ
(#2)制御部、18−0,18−1…セル挿入部、1
9−0,19−1…バックプレッシャー信号、20−
0,20−1…セルデータ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたATMセルを一時的に蓄積す
    るとともに蓄積された順にATMセルを出力する2つの
    セルバッファを二重化構成として有し、所定の切り替え
    指示に応じて現用系セルバッファから予備系セルバッフ
    ァへの切り替え制御を行うセルバッファ制御方式におい
    て、 現用系セルバッファのセル蓄積量が所定しきい値を越え
    た場合に両方のセルバッファに対して所定セルを出力す
    る第1の制御手段と、現用系および予備系 セルバッファに入力されるセルが所
    定セルであった場合には、これらセルバッファに対して
    前記所定セルの書き込みを行わないとともに、これらセ
    ルバッファのうち予備系セルバッファのセル蓄積量が所
    定範囲内にあるか否か判定し、前記セル蓄積量が所定範
    囲内にない場合には、前記セル蓄積量を前記所定範囲内
    の値に設定する第2の制御手段とを備えることを特徴と
    するセルバッファ制御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセルバッファ制御方式に
    おいて、 第2の制御手段により、予備系セルバッファのセル蓄積
    量が所定範囲内にないと判定された場合には、予備系セ
    ルバッファのセル書き込みアドレスまたはセル読み出し
    アドレスのいずれかを変更することにより、前記セル蓄
    積量を前記所定範囲内の値に設定するようにしたことを
    特徴とするセルバッファ制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のセルバッファ制御方式に
    おいて、 第2の制御手段により、予備系セルバッファのセル蓄積
    量が所定範囲内にないと判定された場合には、所定の警
    報を出力するようにしたことを特徴とするセルバッファ
    制御方式。
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