JP2900241B2 - ドラム型金属選別回収装置 - Google Patents

ドラム型金属選別回収装置

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JP2900241B2 JP7351981A JP35198195A JP2900241B2 JP 2900241 B2 JP2900241 B2 JP 2900241B2 JP 7351981 A JP7351981 A JP 7351981A JP 35198195 A JP35198195 A JP 35198195A JP 2900241 B2 JP2900241 B2 JP 2900241B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体中に混在す
る磁性金属異物を分離、回収するためのドラム型金属選
別回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉粒体中に混在する磁性金属異物(例え
ば鉄粉)を回収するために、ドラム型金属選別回収装置
が使用されている。図4に従来のドラム型金属選別回収
装置の要部断面図を示す。図4において、1はケースで
あり、その内部に略半円筒状の磁石ドラム2を内蔵した
円筒状非磁性ドラム3が回転自在に配置されている。ま
た、非磁性ドラム3の表面には対称位置に2個のスクレ
ーパ11が設けられている。ケース1の上部には、処理
物である原料5を受け取るホッパー4と、原料5を下方
に導く案内板6と、原料5を磁石ドラム2側へ連続的に
適量供給するダンパー7が設けられている。ケース1の
下部には、仕切部材12とその両側に位置する原料排出
口9及び磁性金属異物排出口13が設けられている。
【0003】図5に上記の非磁性ドラム3の構造を示
す。略半円筒状磁性部材14は、アーム17を介してシ
ャフト18に固定されている。鉄鋼材料で形成された磁
性部材14の外周面には、非磁性ドラム3側がN極にな
るように厚さ方向に磁化された永久磁石15と、非磁性
ドラム3側がS極になるように厚さ方向に磁化された永
久磁石16とが交互に等間隔を保ち配置され、磁性部材
14を介して磁気回路を構成する。すなわち永久磁石1
5のN極から流出した磁束aは、非磁性ドラム3の表面
に磁界を発生させ磁性金属異物10を貫通して磁気吸着
させた後、永久磁石16のS極に戻る磁気回路を構成す
る。
【0004】上記の装置によれば、次のようにして原料
中の異物が回収される。ホッパー4から投入された原料
5中の非磁性体である主原料8は、磁石ドラム2から発
生する磁力の影響を受けないため、自重により自由落下
して原料排出口9から排出される。一方、原料5中に混
在する磁性金属異物10は、磁石ドラム2から発生する
磁力の影響を受けるため非磁性ドラム3の表面に吸着さ
れる。非磁性ドラム3を反時計方向RDに回転させる
と、磁性金属異物10は非磁性ドラム3の表面に吸着さ
れた状態で、スクレーパ11によってケース1の下部に
搬送される。この磁性金属異物10は、仕切部材12の
紙面右側領域に搬送されると磁石ドラム2から発生する
磁力の影響から解放され、非磁性ドラム3の表面から落
下して磁性金属異物排出口13から排出されて主原料8
から分離回収される。上記のように、従来のドラム型金
属選別回収装置は、原料5中に混在する磁性金属異物1
0を磁石ドラム2の磁力で非磁性ドラム3の表面に吸着
させ、スクレーパ11によって搬送することにより、主
原料8との選別回収を行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のド
ラム型金属選別回収装置では、磁石ドラムは図5に示す
ような磁気回路構造を有し、磁石ドラムから発生する磁
力の強度に限界があるため、吸着選別回収される磁性金
属異物が微小形状になると選別回収効率が著しく低下す
るという問題点を有していた。
【0006】従って本発明の目的は、微小な磁性金属異
物を効率良く回収することのできるドラム型金属選別回
収装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、原料供給手段と、回転自在に設
置した円筒状非磁性ドラムの内部に、外周面に複数の永
久磁石を有する略半円筒状磁性部材が固定配置された磁
石ドラムと、磁性金属異物排出口と、非磁性体排出口と
を有するドラム型金属選別回収装置において、前記磁石
ドラムは、外周部が略歯車状に形成された断面形状を有
する磁性部材と、前記磁性部材の外周凹部に設置され、
前記磁石ドラムの接線方向と略同一の磁化方向を有する
第一の磁石と、前記磁性部材の外周凸部に設置され、前
記磁石ドラムの法線方向と略同一の磁化方向を有する第
二の磁石とを有し、前記第一の磁石は、同極性の磁極が
対向するように配置され、前記第二の磁石は、前記円筒
状非磁性ドラム側の磁極が、隣接する第一の磁石の接触
面の磁極と同極性となるように配置されている、という
技術的手段を採用した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面により説明
する。図1に本発明の一実施例に係る非磁性ドラム3の
1/4断面図を示す。本発明において、非磁性ドラム3
を除き基本構造は従来例と同一であり、従来例と同一部
分は同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0009】図1において、略半円筒状に形成された磁
性部材14は外周部が略歯車状の断面形状を有してお
り、凹部14aと凸部14bが円周方向に沿って交互に
形成されている。磁性部材14の凹部14aには、磁石
ドラム2の接線方向と略同一の磁化方向を有する(磁石
の幅方向に沿って磁化されている)第一の磁石19、1
9´が設置され、磁性部材14の凸部14bには、磁石
ドラム2の法線方向と略同一の磁化方向を有する(磁石
の厚さ方向に沿って磁化されている)第二の磁石20、
20´が設置されている。また、隣接する第一の磁石1
9、19´は、同極性の磁極が対向するように配置され
ている。すなわち、一方の第一の磁石19は第二の磁石
20側がN極であり、他方の第一の磁石19´も第二の
磁石20側がN極となっている。さらに第二の磁石2
0、20´は、非磁性ドラム3に近い側の磁極が隣接す
る第一の磁石の接触面の磁極と同極性となるように配置
されている。すなわち、隣接する第一の磁石19、19
´の接触面の磁極がS極であるため、第二の磁石20´
の非磁性ドラム3側の磁極はS極となっている。
【0010】本発明においては、磁石ドラムを図1に示
すように構成することにより、第二の磁石20、20´
は磁性部材14の凸部にて磁気回路を構成する(磁束線
が凸部を通る)ため、有効磁路長は大きくなり、もって
磁石動作点が高くなる。また第二の磁石20、20´と
第一の磁石19、19´との間の反発力も作用するの
で、磁石動作点の向上と相俟って高磁力を得ることが可
能となる。
【0011】図2に本発明の磁石ドラム2の非磁性ドラ
ム3の外周面における円周方向の磁束密度分布を示す。
また、従来の磁石ドラム2の非磁性ドラム3の外周面に
おける円周方向の磁束密度分布を図6に示す。なお、磁
石材質及び寸法等は後述の実験例と同様である。本発明
と従来例を比較すると、従来例の磁束密度が285mT
であるのに対し、本発明の磁束密度は433mTであ
り、従来の約1.5倍の高磁力を得られることが判る。
【0012】図3に磁石ドラム2の他の例を示す。この
磁石ドラム2は、非磁性板21上に第一の磁石19、1
9´を接着固定した磁石ユニット24と、磁性板22上
に第二の磁石20、20´を接着固定した磁石ユニット
25とが円周方向に沿って交互に並ぶように、それぞれ
ボルト23により磁性部材14に固定した構造を採用し
ている。磁石ドラム2は接着固定と機械的固定を併用し
て組み立てられているので、磁力による反発力があって
も機械的に強制固定が可能なため組立性が向上し、組立
時間の短縮等によるコスト低減を図ることができる。
【0013】図3に示す本発明に係る磁石ドラムを採用
した装置と、図5に示す従来の磁石ドラムを採用した装
置をそれぞれ製作し、これらの装置を用いて原料中に混
在した磁性金属異物の回収率を測定した。装置の構成は
いずれも非磁性ドラム以外同様とし、主要寸法および材
質は以下のとおりである。 ケース高さ:750mm ケース幅 :475mm(シャフト方向) ケース長さ:380mm ケース材質:SS400 非磁性ドラム:外径300mm×長さ300mm/SUS3
04製 磁石ドラム回転数:37rpm(50Hz) 磁石ドラム磁極数:9極 磁石材質:Nd−Fe−B系希土類磁石(日立金属製H
S−40AH)
【0014】概略形状外径5mm×高さ10mmの樹脂ペレ
ット5000cm3中に、平均粒径0.5mmの球状強磁性
体1000gを混合させたものを処理物として使用し、
装置上端のホッパーより処理物を供給させ繰り返し試験
を行なった。その結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1より、従来の磁石ドラムを採用した装
置では平均回収率が89.8%であるのに対し、本発明
に係る磁石ドラムを採用した装置では平均回収率が9
8.8%となっている。従って、本発明に係る磁石ドラ
ムを採用した装置は、従来の磁石ドラムを備えたものよ
りも原料中に混在する微小形状磁性金属異物の選別回収
をより確実に行なうことができることが明らかである。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記のような構成および作用を
有しているので、従来公知のドラム型金属選別回収装置
における問題点を解決し、特に原料中に混在する微小形
状磁性金属異物を精度良く確実に選別回収することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る装置の非磁性ドラムの
1/4断面を示す図である。
【図2】図1の非磁性ドラムの外周面における円周方向
の磁束密度分布である。
【図3】本発明の他の実施例に係る装置の非磁性ドラム
の1/4断面を示す図である。
【図4】従来の装置の要部断面図である。
【図5】従来の非磁性ドラムの構造を示す図である。
【図6】図5の非磁性ドラムの外周面における円周方向
の磁束密度分布である。
【符号の説明】
1…ケース、2…磁石ドラム、3…非磁性ドラム、4…
ホッパー、5…原料、6…案内板、7…ダンパー、8…
主原料、9…原料排出口、10…磁性金属異物、11…
スクレーパ、12…仕切部材、13…磁性金属異物排出
口、14…磁性部材、14a…凹部、14b…凸部、1
5、16…永久磁石、17…アーム、18…シャフト、
19、19´…第一の磁石、20、20´…第二の磁
石、21…非磁性板、22…磁性板、23…ボルト、2
4、25…磁石ユニット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料供給手段と、回転自在に設置した円
    筒状非磁性ドラムの内部に、外周面に複数の永久磁石を
    有する略半円筒状磁性部材が固定配置された磁石ドラム
    と、磁性金属異物排出口と、非磁性体排出口とを有する
    ドラム型金属選別回収装置において、 前記磁石ドラムは、外周部が略歯車状に形成された断面
    形状を有する磁性部材と、前記磁性部材の外周凹部に設
    置され、前記磁石ドラムの接線方向と略同一の磁化方向
    を有する第一の磁石と、前記磁性部材の外周凸部に設置
    され、前記磁石ドラムの法線方向と略同一の磁化方向を
    有する第二の磁石とを有し、 前記第一の磁石は、同極性の磁極が対向するように配置
    され、 前記第二の磁石は、前記円筒状非磁性ドラム側の磁極
    が、隣接する第一の磁石の接触面の磁極と同極性となる
    ように配置されていることを特徴とするドラム型金属選
    別回収装置。
  2. 【請求項2】 第一の磁石の内周側磁極面に非磁性板が
    接着固定された磁石ユニットと、第二の磁石の内周側磁
    極面に磁性板が接着固定された磁石ユニットとを有し、
    両磁石ユニットは円周方向に沿って交互に、かつ少なく
    とも機械的に前記磁性部材に固定されていることを特徴
    とする請求項1記載のドラム型金属選別回収装置。
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