JP2897580B2 - 光ファイバ用ガラス母材の延伸装置 - Google Patents
光ファイバ用ガラス母材の延伸装置Info
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- JP2897580B2 JP2897580B2 JP3850593A JP3850593A JP2897580B2 JP 2897580 B2 JP2897580 B2 JP 2897580B2 JP 3850593 A JP3850593 A JP 3850593A JP 3850593 A JP3850593 A JP 3850593A JP 2897580 B2 JP2897580 B2 JP 2897580B2
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- glass
- heating furnace
- bellows
- glass preform
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
- C03B37/014—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
- C03B37/01446—Thermal after-treatment of preforms, e.g. dehydrating, consolidating, sintering
- C03B37/0146—Furnaces therefor, e.g. muffle tubes, furnace linings
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- Organic Chemistry (AREA)
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- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバ用ガラス母材
の延伸装置に関する。
の延伸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ用ガラス母材を延伸加工する
装置としては、例えば光ファイバ用ガラス母材の両端を
チャックにて水平に把持し、回転させながら加熱して水
平方向に張力を加えるガラス旋盤が知られている。該加
熱の手段としては燃焼ガスをバーナーに供給、点火して
生じる火炎により加熱する燃焼バーナーや、加熱炉があ
る。また、光ファイバ用ガラス母材を鉛直方向に保持
し、加熱炉内に挿入して鉛直方向に張力をかけ延伸する
装置も知られている。この場合、図2の(a),(b)
に示すように加熱炉(5)の上部に光ファイバ用ガラス母
材(4)を囲むような金属製円筒(3)を設けることが行わ
れている。なお、図2において(1)は上部チャック、
(2)及び(8)は石英製支持棒、(6)はヒーター、(7)は
下部チャック、(9)は光ファイバ用ガラス母材延伸体を
示す。
装置としては、例えば光ファイバ用ガラス母材の両端を
チャックにて水平に把持し、回転させながら加熱して水
平方向に張力を加えるガラス旋盤が知られている。該加
熱の手段としては燃焼ガスをバーナーに供給、点火して
生じる火炎により加熱する燃焼バーナーや、加熱炉があ
る。また、光ファイバ用ガラス母材を鉛直方向に保持
し、加熱炉内に挿入して鉛直方向に張力をかけ延伸する
装置も知られている。この場合、図2の(a),(b)
に示すように加熱炉(5)の上部に光ファイバ用ガラス母
材(4)を囲むような金属製円筒(3)を設けることが行わ
れている。なお、図2において(1)は上部チャック、
(2)及び(8)は石英製支持棒、(6)はヒーター、(7)は
下部チャック、(9)は光ファイバ用ガラス母材延伸体を
示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属製円筒を上部に取
り付けた加熱炉を有する従来の装置では、光ファイバ用
ガラス母材を挿入し完全に収納するために、光ファイバ
用ガラス母材の全長に対応した長さの金属製円筒が必要
となり、加熱炉本体及び光ファイバ用ガラス母材の延伸
装置が大型化するという問題があった。更には、金属製
円筒の長さに対応した全長を有する石英製支持棒を光フ
ァイバ用ガラス母材の上部に接続することも必要とな
る。また、加熱炉内の雰囲気を確保し、且つ断熱材の酸
化消耗を抑えるためには、加熱炉本体の気密性を維持
し、酸素の加熱炉内への侵入を防ぐことが効果的であ
る。延伸加工中は金属製円筒上部の石英製支持棒貫通部
にて、貫通穴と石英製支持棒外形とのクリアランスを狭
くし気密を確保するが、高い気密性を得るためには、石
英製支持棒の全長にわたっての高い外径均一性が要求さ
れる。前述の光ファイバ用ガラス母材の長さに対応した
全長と高い外径均一性を有する高価な石英製支持棒を必
要とするため、この従来装置では光ファイバ自体の生産
コストにも不利であった。本発明はこのような問題点の
解消を課題としてなされたものであり、新規な光ファイ
バ用ガラス母材延伸装置の提供を意図している。
り付けた加熱炉を有する従来の装置では、光ファイバ用
ガラス母材を挿入し完全に収納するために、光ファイバ
用ガラス母材の全長に対応した長さの金属製円筒が必要
となり、加熱炉本体及び光ファイバ用ガラス母材の延伸
装置が大型化するという問題があった。更には、金属製
円筒の長さに対応した全長を有する石英製支持棒を光フ
ァイバ用ガラス母材の上部に接続することも必要とな
る。また、加熱炉内の雰囲気を確保し、且つ断熱材の酸
化消耗を抑えるためには、加熱炉本体の気密性を維持
し、酸素の加熱炉内への侵入を防ぐことが効果的であ
る。延伸加工中は金属製円筒上部の石英製支持棒貫通部
にて、貫通穴と石英製支持棒外形とのクリアランスを狭
くし気密を確保するが、高い気密性を得るためには、石
英製支持棒の全長にわたっての高い外径均一性が要求さ
れる。前述の光ファイバ用ガラス母材の長さに対応した
全長と高い外径均一性を有する高価な石英製支持棒を必
要とするため、この従来装置では光ファイバ自体の生産
コストにも不利であった。本発明はこのような問題点の
解消を課題としてなされたものであり、新規な光ファイ
バ用ガラス母材延伸装置の提供を意図している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決するた
めの手段として、本発明は光ファイバ用ガラス母材の両
端に取り付けた石英製支持棒を加熱炉外の可動式上下チ
ャックで鉛直方向に把持し該光ファイバ用ガラス母材部
分を加熱炉内に挿入して加熱する際に該可動式上下チャ
ックの鉛直方向移動速度を制御することにより光ファイ
バ用ガラス母材の加熱部に垂直方向の張力を掛け一定の
径に延伸する装置において、加熱炉上部の光ファイバ用
ガラス母材挿入部分を囲む位置に、Alコーティングを
施したカーボン繊維を内側にシリコーン樹脂を外側にな
るように張り合わせた複合材料からなる蛇腹状円筒を有
してなることを特徴とする光ファイバ用ガラス母材の延
伸装置を提供する。また本発明は、光ファイバ用ガラス
母材の両端に取り付けた石英製支持棒を加熱炉外の可動
式上下チャックで鉛直方向に把持し該光ファイバ用ガラ
ス母材部分を加熱炉内に挿入して加熱する際に該可動式
上下チャックの鉛直方向移動速度を制御することにより
光ファイバ用ガラス母材の加熱部に垂直方向の張力を掛
け一定の径に延伸する装置において、加熱炉上部の光フ
ァイバ用ガラス母材挿入部分を囲む位置に上記上部チャ
ックに支持された状態で気密性、柔軟性及び耐熱性を有
する蛇腹状円筒を有し、該上部チャックと一定の距離を
保ちながら上記蛇腹状円筒を連動させる機構を有するこ
とにより、該上部チャックの移動に従い該蛇腹状円筒が
伸縮できるように構成されていることを特徴とする光フ
ァイバ用ガラス母材の延伸装置を提供する。さらに本発
明は、光ファイバ用ガラス母材の両端に取り付けた石英
製支持棒を加熱炉外の可動式上下チャックで鉛直方向に
把持し該光ファイバ用ガラス母材部分を加熱炉内に挿入
して加熱する際に該可動式上下チャックの鉛直方向移動
速度を制御することにより光ファイバ用ガラス母材の加
熱部に垂直方向の張力を掛け一定の径に延伸する装置に
おいて、加熱炉上部の光ファイバ用ガラス母材挿入部分
を囲む位置に気密性、柔軟性及び耐熱性を有する蛇腹状
円筒を有し、上記上部チャックと一定の距離を保ちなが
ら該蛇腹状円筒を連動させる機構を有し、該連動させる
機構が、上部チャックに取り付けられたワイヤー巻取部
より引き出されるワイヤーを上記蛇腹状円筒の上部フラ
ンジと接続した構成を有し、該ワイヤーの張力を制御す
ることにより上記蛇腹状円筒を伸縮できるように構成さ
れていることを特徴とする光ファイバ用ガラス母材の延
伸装置を提供する。また、本発明においては上記ワイヤ
ーが常に一定値以上の張力を確保するように構成されて
なることが特に好ましく、上記ワイヤーが所定値以上の
張力がかかると自動的に送りだされ、かつ蛇腹状円筒に
負荷される張力を制限する機構をワイヤー巻取部に有し
てなることが望ましい。
めの手段として、本発明は光ファイバ用ガラス母材の両
端に取り付けた石英製支持棒を加熱炉外の可動式上下チ
ャックで鉛直方向に把持し該光ファイバ用ガラス母材部
分を加熱炉内に挿入して加熱する際に該可動式上下チャ
ックの鉛直方向移動速度を制御することにより光ファイ
バ用ガラス母材の加熱部に垂直方向の張力を掛け一定の
径に延伸する装置において、加熱炉上部の光ファイバ用
ガラス母材挿入部分を囲む位置に、Alコーティングを
施したカーボン繊維を内側にシリコーン樹脂を外側にな
るように張り合わせた複合材料からなる蛇腹状円筒を有
してなることを特徴とする光ファイバ用ガラス母材の延
伸装置を提供する。また本発明は、光ファイバ用ガラス
母材の両端に取り付けた石英製支持棒を加熱炉外の可動
式上下チャックで鉛直方向に把持し該光ファイバ用ガラ
ス母材部分を加熱炉内に挿入して加熱する際に該可動式
上下チャックの鉛直方向移動速度を制御することにより
光ファイバ用ガラス母材の加熱部に垂直方向の張力を掛
け一定の径に延伸する装置において、加熱炉上部の光フ
ァイバ用ガラス母材挿入部分を囲む位置に上記上部チャ
ックに支持された状態で気密性、柔軟性及び耐熱性を有
する蛇腹状円筒を有し、該上部チャックと一定の距離を
保ちながら上記蛇腹状円筒を連動させる機構を有するこ
とにより、該上部チャックの移動に従い該蛇腹状円筒が
伸縮できるように構成されていることを特徴とする光フ
ァイバ用ガラス母材の延伸装置を提供する。さらに本発
明は、光ファイバ用ガラス母材の両端に取り付けた石英
製支持棒を加熱炉外の可動式上下チャックで鉛直方向に
把持し該光ファイバ用ガラス母材部分を加熱炉内に挿入
して加熱する際に該可動式上下チャックの鉛直方向移動
速度を制御することにより光ファイバ用ガラス母材の加
熱部に垂直方向の張力を掛け一定の径に延伸する装置に
おいて、加熱炉上部の光ファイバ用ガラス母材挿入部分
を囲む位置に気密性、柔軟性及び耐熱性を有する蛇腹状
円筒を有し、上記上部チャックと一定の距離を保ちなが
ら該蛇腹状円筒を連動させる機構を有し、該連動させる
機構が、上部チャックに取り付けられたワイヤー巻取部
より引き出されるワイヤーを上記蛇腹状円筒の上部フラ
ンジと接続した構成を有し、該ワイヤーの張力を制御す
ることにより上記蛇腹状円筒を伸縮できるように構成さ
れていることを特徴とする光ファイバ用ガラス母材の延
伸装置を提供する。また、本発明においては上記ワイヤ
ーが常に一定値以上の張力を確保するように構成されて
なることが特に好ましく、上記ワイヤーが所定値以上の
張力がかかると自動的に送りだされ、かつ蛇腹状円筒に
負荷される張力を制限する機構をワイヤー巻取部に有し
てなることが望ましい。
【0005】
【実施例及び作用】図1に本発明の延伸装置の一実施例
を示し、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限
定されるものではない。図1の(a)に示すように光フ
ァイバ用ガラス母材(4)は上下両端に石英製支持棒
(4),(8)が接続され、また各々の石英製支持棒(4),(8)
は上部チャック(1)と下部チャック(7)により確実に把
持される。延伸加工開始時において、ワイヤー巻取部
(12) より提供される複数本のワイヤー(13) の張力を
制御して上部フランジ(11) を上昇させる。これに伴い
蛇腹状円筒(10) は伸び、光ファイバ用ガラス母材(6)
は完全に収納される。加熱炉(5)内部のヒーター(6)に
光ファイバ用ガラス母材(6)を加熱し、この際上部チャ
ック(1)と下部チャック(7)の移動速度を制御すること
により光ファイバ用ガラス母材(4)に張力を与え、一定
の外径に延伸する。この過程においても複数本のワイヤ
ー(13) の張力を制御し、上部フランジ(11) の水平バ
ランスを維持し、且つ滑らかに蛇腹式円筒(10) を畳ん
でゆく〔図1の(b)参照〕。
を示し、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限
定されるものではない。図1の(a)に示すように光フ
ァイバ用ガラス母材(4)は上下両端に石英製支持棒
(4),(8)が接続され、また各々の石英製支持棒(4),(8)
は上部チャック(1)と下部チャック(7)により確実に把
持される。延伸加工開始時において、ワイヤー巻取部
(12) より提供される複数本のワイヤー(13) の張力を
制御して上部フランジ(11) を上昇させる。これに伴い
蛇腹状円筒(10) は伸び、光ファイバ用ガラス母材(6)
は完全に収納される。加熱炉(5)内部のヒーター(6)に
光ファイバ用ガラス母材(6)を加熱し、この際上部チャ
ック(1)と下部チャック(7)の移動速度を制御すること
により光ファイバ用ガラス母材(4)に張力を与え、一定
の外径に延伸する。この過程においても複数本のワイヤ
ー(13) の張力を制御し、上部フランジ(11) の水平バ
ランスを維持し、且つ滑らかに蛇腹式円筒(10) を畳ん
でゆく〔図1の(b)参照〕。
【0006】本発明では従来の金属製円筒に代えて、気
密性、柔軟性及び耐熱性を兼備した伸縮可能な蛇腹状円
筒(10) を採用することにより、縮めた際(畳んだ際)
の長さを小さく抑えることができて加熱炉本体の大型化
を防ぎ、且つ必要とする石英製支持棒の長さも従来より
短くできた。即ち、延伸加工開始時の上部チャック位置
が低くなることにより上部チャック、下部チャックを昇
降させる装置の小型化が可能となる。更に、延伸加工中
において、光ファイバ用ガラス母材の下降と動機して気
密性を維持する石英製支持棒の貫通部の相対的な位置を
変えることなく共に下降することが可能であるため、ク
リアランスは変化せず、石英製支持棒の全長にわたる外
径の高い均一性は不要となり、高精度で高価な外径均一
な石英製支持棒を使用しなくてもよい。また、蛇腹状円
筒の最上部に金属製のフランジを取り付け、この金属製
フランジを上部チャックに取り付けたワイヤー巻取部か
ら提供される複数本のワイヤーと接続することにより、
光ファイバ用ガラス母材の下降と金属製フランジの下降
を同期させる構造が得られる。またその複数本のワイヤ
ーの張力をワイヤー巻取部にて制御することにより、金
属製フランジの水平バランスを維持でき、また石英製支
持棒と上部フランジの貫通部のクリアランスも維持でき
る。そして加熱炉の高い気密性も得られることから、加
熱炉内断熱材の酸化消耗速度が抑えられ、メンテナンス
の頻度を減らすことができる。本発明に用いる蛇腹状円
筒の具体的な材質としては、柔軟性と気密性を有する材
料と高温にも耐える耐熱性材料を組み合わせた複合材料
が好ましく、例えばAlコーティングを施したカーボン
繊維を内側に気密を保つためのシリコーン樹脂を外側に
なるよう張り合わせた複合材料が挙げられるが、柔軟
性、気密性及び耐熱性を兼備している材料であれば勿論
いずれも使用できる。
密性、柔軟性及び耐熱性を兼備した伸縮可能な蛇腹状円
筒(10) を採用することにより、縮めた際(畳んだ際)
の長さを小さく抑えることができて加熱炉本体の大型化
を防ぎ、且つ必要とする石英製支持棒の長さも従来より
短くできた。即ち、延伸加工開始時の上部チャック位置
が低くなることにより上部チャック、下部チャックを昇
降させる装置の小型化が可能となる。更に、延伸加工中
において、光ファイバ用ガラス母材の下降と動機して気
密性を維持する石英製支持棒の貫通部の相対的な位置を
変えることなく共に下降することが可能であるため、ク
リアランスは変化せず、石英製支持棒の全長にわたる外
径の高い均一性は不要となり、高精度で高価な外径均一
な石英製支持棒を使用しなくてもよい。また、蛇腹状円
筒の最上部に金属製のフランジを取り付け、この金属製
フランジを上部チャックに取り付けたワイヤー巻取部か
ら提供される複数本のワイヤーと接続することにより、
光ファイバ用ガラス母材の下降と金属製フランジの下降
を同期させる構造が得られる。またその複数本のワイヤ
ーの張力をワイヤー巻取部にて制御することにより、金
属製フランジの水平バランスを維持でき、また石英製支
持棒と上部フランジの貫通部のクリアランスも維持でき
る。そして加熱炉の高い気密性も得られることから、加
熱炉内断熱材の酸化消耗速度が抑えられ、メンテナンス
の頻度を減らすことができる。本発明に用いる蛇腹状円
筒の具体的な材質としては、柔軟性と気密性を有する材
料と高温にも耐える耐熱性材料を組み合わせた複合材料
が好ましく、例えばAlコーティングを施したカーボン
繊維を内側に気密を保つためのシリコーン樹脂を外側に
なるよう張り合わせた複合材料が挙げられるが、柔軟
性、気密性及び耐熱性を兼備している材料であれば勿論
いずれも使用できる。
【0007】以上説明したように、本発明は加熱炉の上
部に取り付ける円筒として伸縮可能な蛇腹状円筒を採用
し、該蛇腹状円筒の上部フランジを上部チャックとワイ
ヤーで接続する構造により、加熱炉の小型化、安価な石
英性支持棒の使用、更には上部及び下部チャックの昇降
装置の小型化が図れ、光ファイバ生産コスト低減に非常
に効果がある。
部に取り付ける円筒として伸縮可能な蛇腹状円筒を採用
し、該蛇腹状円筒の上部フランジを上部チャックとワイ
ヤーで接続する構造により、加熱炉の小型化、安価な石
英性支持棒の使用、更には上部及び下部チャックの昇降
装置の小型化が図れ、光ファイバ生産コスト低減に非常
に効果がある。
【図1】は本発明の装置の一実施態様の概略説明図であ
る。
る。
【図2】は従来装置の概略説明図である。
1 上部チャック、 2 石英製支持棒、 3 金属製
円筒、 4 光ファイバ用ガラス母材、 5 加熱炉、
6 ヒーター、 7 下部チャック、 8石英製支持
棒、 9 光ファイバ用ガラス延伸体、 10 蛇腹状
円筒、 11上部フランジ、 12 ワイヤー巻取部、
13 ワイヤー。
円筒、 4 光ファイバ用ガラス母材、 5 加熱炉、
6 ヒーター、 7 下部チャック、 8石英製支持
棒、 9 光ファイバ用ガラス延伸体、 10 蛇腹状
円筒、 11上部フランジ、 12 ワイヤー巻取部、
13 ワイヤー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 卓 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 横山 佳生 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (56)参考文献 特開 平2−51440(JP,A) 実開 平5−37930(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C03B 37/00 - 37/27 F16J 3/00 - 3/06
Claims (5)
- 【請求項1】 光ファイバ用ガラス母材の両端に取り付
けた石英製支持棒を加熱炉外の可動式上下チャックで鉛
直方向に把持し該光ファイバ用ガラス母材部分を加熱炉
内に挿入して加熱する際に該可動式上下チャックの鉛直
方向移動速度を制御することにより光ファイバ用ガラス
母材の加熱部に垂直方向の張力を掛け一定の径に延伸す
る装置において、加熱炉上部の光ファイバ用ガラス母材
挿入部分を囲む位置に、Alコーティングを施したカー
ボン繊維を内側にシリコーン樹脂を外側になるように張
り合わせた複合材料からなる蛇腹状円筒を有してなるこ
とを特徴とする光ファイバ用ガラス母材の延伸装置。 - 【請求項2】 光ファイバ用ガラス母材の両端に取り付
けた石英製支持棒を加熱炉外の可動式上下チャックで鉛
直方向に把持し該光ファイバ用ガラス母材部分を加熱炉
内に挿入して加熱する際に該可動式上下チャックの鉛直
方向移動速度を制御することにより光ファイバ用ガラス
母材の加熱部に垂直方向の張力を掛け一定の径に延伸す
る装置において、加熱炉上部の光ファイバ用ガラス母材
挿入部分を囲む位置に上記上部チャックに支持された状
態で気密性、柔軟性及び耐熱性を有する蛇腹状円筒を有
し、該上部チャックと一定の距離を保ちながら上記蛇腹
状円筒を連動させる機構を有することにより、該上部チ
ャックの移動に従い該蛇腹状円筒が伸縮できるように構
成されていることを特徴とする光ファイバ用ガラス母材
の延伸装置。 - 【請求項3】 光ファイバ用ガラス母材の両端に取り付
けた石英製支持棒を加熱炉外の可動式上下チャックで鉛
直方向に把持し該光ファイバ用ガラス母材部分を加熱炉
内に挿入して加熱する際に該可動式上下チャックの鉛直
方向移動速度を制御することにより光ファイバ用ガラス
母材の加熱部に垂直方向の張力を掛け一定の径に延伸す
る装置において、加熱炉上部の光ファイバ用ガラス母材
挿入部分を囲む位置に気密性、柔軟性及び耐熱性を有す
る蛇腹状円筒を有し、上記上部チャックと一定の距離を
保ちながら該蛇腹状円筒を連動させる機構を有し、該連
動させる機構が、上部チャックに取り付けられたワイヤ
ー巻取部より引き出されるワイヤーを上記蛇腹状円筒の
上部フランジと接続した構成を有し、該ワイヤーの張力
を制御することにより上記蛇腹状円筒を伸縮できるよう
に構成されていることを特徴とする光ファイバ用ガラス
母材の延伸装置。 - 【請求項4】 上記ワイヤーが常に一定値以上の張力を
確保するように構成されてなることを特徴とする請求項
3記載の光ファイバ用ガラス母材の延伸装置。 - 【請求項5】 上記ワイヤーが所定値以上の張力がかか
ると自動的に送りだされ、かつ蛇腹状円筒に負荷される
張力を制限する機構をワイヤー巻取部に有してなる請求
項3又は請求項4に記載の光ファイバ用ガラス母材の延
伸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3850593A JP2897580B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 光ファイバ用ガラス母材の延伸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3850593A JP2897580B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 光ファイバ用ガラス母材の延伸装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06256034A JPH06256034A (ja) | 1994-09-13 |
JP2897580B2 true JP2897580B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=12527133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3850593A Expired - Fee Related JP2897580B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 光ファイバ用ガラス母材の延伸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2897580B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3785782B2 (ja) * | 1998-01-27 | 2006-06-14 | 住友電気工業株式会社 | ガラスロッド延伸用加熱炉及びガラスロッドの延伸方法 |
JP5541775B2 (ja) | 2009-12-03 | 2014-07-09 | 信越化学工業株式会社 | ガラス母材延伸装置 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP3850593A patent/JP2897580B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06256034A (ja) | 1994-09-13 |
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