JP2897516B2 - 落下傘投下物の衝撃吸収装置 - Google Patents

落下傘投下物の衝撃吸収装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飛行中の航空機等から
物資や車両などを落下傘を使って空中投下するにあた
り、投下物の着地時の衝撃を吸収する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば物資や車両などの補給を目的とし
た航空機等からの物量投下においては、投下物(物量)
の着地速度すなわち着地時の衝撃が小さいことが重要な
要素となる。そのため従来は、図6,7に示すように投
下物51の下にアルミニウムあるいは厚紙等をコア55
とするハニカムサンドイッチ構造のパレット52を敷
き、着地時にパレット52のハニカム構造が潰れること
によって投下物51への衝撃を緩和するようにしてい
る。なお、パレット52には吊索53を介して落下傘
(物量傘)54が連結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
造においては、着地時の衝撃吸収能力はパレット52の
厚さに依存することになるのであるが、航空機等の機内
収納時における天井高さの制限のためにパレット52の
厚みが制限され、着地時の衝撃エネルギーを十分に吸収
することができずに投下物51に損傷を与えるおそれが
あるほか、投下できる物量そのものが制約されることと
なって好ましくない。
【0004】また、投下物51が例えば傾斜地に着地し
た場合には、平地着地の場合と比べてパレット52の潰
れモードが大きく異なってしまい、衝撃吸収が不十分と
なって投下物51に衝撃による損傷を与えてしまうこと
がある。
【0005】加えて、車両を物量としてパレット52に
乗せて投下する場合、予め車両を自走させてパレット5
2に乗せることになるのであるが、車両搭載時に車両の
全重量がパレット52の一部に集中して作用することが
あるとパレット52が局部的に潰れてしまうことがあ
る。そのため、パレット52への車両搭載時に車両を自
走させることなくクレーン等を使ってパレット52の中
心位置に乗せてやらなければならず、車両搭載時の作業
性が悪いものとなっている。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、とりわけ機内収容時の容積を小さくしなが
ら必要十分な衝撃吸収能力が得られるようにした構造を
提供するものである。
【0007】本発明は、飛行体から空中投下され且つ落
下傘に吊り下げられた状態で降下する投下物の着地時の
衝撃を吸収する装置において、投下物が固定載置された
上パレットと前記上パレットの下側にガイド機構を介し
て該上パレットに対し接近離間可能に案内支持された下
パレットとから構成されたパレットと、前記上パレット
と下パレットとの間に収縮状態で配設され、前記投下物
が飛行体から投下された以降に下パレットが自重により
上パレットから離間することにより一次的に膨張するエ
アバッグと、前記エアバッグに付帯して設けられ、投下
物の着地により作動してエアバッグを二次的に膨張させ
るガスジェネレータと、前記エアバッグに接続されると
ともに、上パレットと下パレットとの相対変位に応じて
開口面積が可変調整されるオリフィスを有して、前記エ
アバッグ内の気体を排出する気体排出機構とを備えたこ
とを特徴としている。
【0008】
【0009】
【作用】この構造によると、着地時には膨張状態のエア
バッグによって投下物が上パレットとともに下パレット
から浮いた状態で支えられているので、エアバッグが着
地時の衝撃を緩和・吸収し、投下物に及ぼす衝撃がきわ
めて小さいものとなる。そして、着地後は気体排出機構
によってエアバッグ内の気体が徐々に排出され、上パレ
ットが下パレットに近付くにしたがって気体排出機構の
オリフィス開口面積が小さくなることから、エアバッグ
内の気体排出に伴って投下物が徐々に下降して最終的に
下パレット上で静止する。
【0010】
【実施例】図1〜図5は本発明の一実施例を示す図で、
特に図2は投下物1が輸送機2の貨物室2a内に収容さ
れた状態を示している。図2に示すように、投下物1は
上パレット4と下パレット5とからなるパレット6に図
示外のクランプ装置によって固定載置されており、投下
物1は折り畳み状態の降下傘(落下傘)3に連結され、
さらに降下傘3は吊索7を介して抽出傘8に連結されて
いる。
【0011】そして、投下物1の空中投下にあたって
は、輸送機2の飛行中に貨物室2aの後部扉を開くとと
もにパレット6のロック装置を解除した上で、リリース
装置9を作動させて抽出傘8を開く。そして、この抽出
傘8によりパレット6上の投下物1および降下傘3をロ
ーラコンベア10を使って機外に引きずり出して投下す
るものである。
【0012】前記パレット6は上パレット4と下パレッ
ト5とから構成されており、図3に示すように上パレッ
ト4および下パレット5の双方の合わせ面には複数のエ
アバッグ収納凹部11が形成されており、各エアバッグ
収納凹部11にはエアバッグ12が折り畳まれて収納さ
れている。したがって、図2に示したように上パレット
4と下パレット5とを密着させた時には、両者の間に複
数のエアバッグ12を収納した状態で1枚のパレット6
として取り扱うことができるようになっているとともに
(ただし、図3は上パレット4と下パレット5がわずか
に離れた状態を示している)、各エアバッグ12内には
図示外のガスジェネレータが設けられている。
【0013】また、前記下パレット5の四隅部にはガイ
ド機構としてのガイドロッド13が立設されており、こ
れによって下パレット5と上パレット4とが相互に接近
離間可能に案内されている一方、下パレット5の下面に
は複数の接地(着地)センサ14が設けられている。
【0014】さらに、前記下パレット5と上パレット4
との間には各エアバッグ12に対応したテレスコピック
タイプの複数のガス排出機構15が設けられている。こ
のガス排出機構15は、図4に示すように下パレット5
に固定されてチューブ16を介してエアバッグ12に接
続されたインナーチューブ17と、インナーチューブ1
7に外挿されるとともに上パレット4に固定されたアウ
ターチューブ18とから構成され、両者は相対摺動可能
になっている。そして、インナーチューブ17の外周に
はガス排出穴として二つのオリフィス19,20が形成
されている一方、アウターチューブ18の上端面には単
一のオリフィス21が形成されており、それぞれのオリ
フィス19,20,21の開口面積の比は例えば3:
4:3に設定されている。
【0015】このような構造においては、図2の状態か
ら抽出傘8を使って投下物1を引き出して投下すると、
図1および図5に示すように降下傘3が開くとともに降
下傘3は抽出傘8から切り離され、投下物1はパレット
6とともに降下傘3に吊り下げられた状態で降下する。
この時、下パレット5が自重により上パレット4から離
れて下がることで、それまでパレット6内に折り畳まれ
ていたエアバッグ12が伸展する。また、それまではガ
ス排出機構15のインナーチューブ17とアウターチュ
ーブ18との収縮により図4のオリフィス19,20が
閉塞されていたのに対し、インナーチューブ17とアウ
ターチューブ18とが最大ストロークまで伸びることで
全てのオリフィス19,20,21が開口することにな
る。
【0016】図1の(B)および図5の状態のものとで
投下物1が降下し、やがて下パレット5が地面Fに着く
とこれを下パレット5の下面の接地センサ14が検知
し、接地センサ14からの信号を受けて各エアバッグ1
2内のガスジェネレータが直ちに作動する。このガスジ
ェネレータが発生するガスにより、図1の(C)に示す
ように各エアバッグ12が押し潰される前に所定圧力ま
で一気に膨張する。この時、ガスジェネレータの作動前
に下パレット5の自重によってエアバッグ12が図1の
(B)および図5のように予め伸展しているので、その
分だけガスジェネレータの能力としては小さいもので済
むことになる。
【0017】上記のようにエアバッグ12が膨張する一
方で、投下物1の重量を各エアバッグ12が負担するこ
とになることから、図1の(D)に示すようにエアバッ
グ12内のガスはオリフィス19,20,21から徐々
に排出され、エアバッグ12は内圧をほぼ一定に保ちな
がら投下物1の衝撃を緩和・吸収する。
【0018】そして、下パレット5に対する投下物1の
下降に伴ってオリフィス19,20がアウターチューブ
18によって順次閉塞されることから、下パレット5の
着地後の投下物1の降下に伴ってオリフィス19,2
0,21の総開口面積が順次小さくなり、最終的には投
下物1はエアバッグ12によって衝撃エネルギーを吸収
されながら、下パレット5と上パレット4とが密着する
位置で静止する。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、下パレッ
トと上パレットとの間に折り畳まれて収納されているエ
アバッグを膨張させるとともに、エアバッグに付帯して
いる気体排出機構のオリフィス開口面積を可変制御する
ようにしたものである。したがって、輸送機等の機内収
納時のパレットの厚みを小さくできる一方で衝撃エネル
ギー吸収のためのストロークを大きく確保することがで
き、衝撃吸収効率の向上により投下物を着地時の衝撃か
ら確実に保護できるとともに、投下できる投下物の制限
が緩和され、特に高い降下速度での投下が可能となるこ
とにより、落下傘を大型化することなしに大重量の投下
物の投下が可能となる。
【0020】また、着地地点が傾斜地でも十二分に衝撃
吸収効果を発揮できるほか、パレット自体は機内収納時
は一枚のパレットとして取り扱うことができるので、自
走式車両をパレット上に自走させて乗せることができ、
これによって車両搭載時の作業性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す作動説明図。
【図2】投下物がパレットとともに機内に収納されてい
る状態を示す説明図。
【図3】パレットの構成を示す斜視図。
【図4】図3に示すガス排出機構の要部拡大斜視図。
【図5】投下物の降下中の説明図。
【図6】従来の衝撃吸収装置の構成説明図。
【図7】図6の要部拡大斜視図。
【符号の説明】
1…投下物 3…降下傘(落下傘) 4…上パレット 5…下パレット 6…パレット 12…エアバッグ13…ガイドロッド(ガイド機構) 15…ガス排出機構(気体排出機構) 17…インナーチューブ 18…アウターチューブ 19,20,21…オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B64D 1/14,25/00 B64C 25/32,25/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛行体から空中投下され且つ落下傘に吊
    り下げられた状態で降下する投下物の着地時の衝撃を吸
    収する装置において、 投下物が固定載置された上パレットと前記上パレットの
    下側にガイド機構を介して該上パレットに対し接近離間
    可能に案内支持された下パレットとから構成されたパレ
    ットと、 前記上パレットと下パレットとの間に収縮状態で配設さ
    れ、前記投下物が飛行体から投下された以降に下パレッ
    トが自重により上パレットから離間することにより一次
    的に膨張するエアバッグと、前記エアバッグに付帯して設けられ、投下物の着地によ
    り作動してエアバッグを二次的に膨張させるガスジェネ
    レータと、 前記エアバッグに接続されるとともに、上パレットと下
    パレットとの相対変位に応じて開口面積が可変調整され
    るオリフィスを有して、前記エアバッグ内の気体を排出
    する気体排出機構、 とを備えたことを特徴とする落下傘投下物の衝撃吸収装
    置。
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