JP2897442B2 - 光学式ディスクの駆動装置 - Google Patents

光学式ディスクの駆動装置

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JP2897442B2
JP2897442B2 JP6347091A JP6347091A JP2897442B2 JP 2897442 B2 JP2897442 B2 JP 2897442B2 JP 6347091 A JP6347091 A JP 6347091A JP 6347091 A JP6347091 A JP 6347091A JP 2897442 B2 JP2897442 B2 JP 2897442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光学式、光磁気
式ディスク再生装置、記録装置、記録再生装置等に適用
して好適な光学式ディスクの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学式ディスク再生装置を、図1
1を参照して説明する。図11において、30は光学ヘ
ッドで、光学式ディスク(図示は省略する)に記録され
た情報を検出する。31は演算回路で、光学ヘッド30
からの検出信号を演算して、情報再生信号及びS字特性
のフォーカスエラー信号を出力する。60は加算器で、
演算回路31からのフォーカスエラー信号と、ボリウム
61からの電圧を加算する。又、このボリウム61は、
一端が正電源+B、他端が負電源−Bに接続されてい
る。
【0003】この加算器60からの加算出力信号(制御
電圧信号)は、位相補償回路36及びバッファアンプ3
7を通じて後述するフォーカスアクチュエータ38に供
給される。このフォーカスアクチュエータ38は、バッ
ファアンプ37からの制御電圧信号の電圧値に応じて光
学ヘッド30の対物レンズを光軸方向に移動させる。こ
れによって、光学ヘッド30からの出射レーザービーム
を光学式ディスク上に焦点を結ばせるようにする。
【0004】また、上述の光学ヘッド30、演算回路3
1及びフォーカスアクチュエータ38で、図に示す如く
光学系回路が構成され、加算器60、ボリウム61、位
相補償回路36及びバッファアンプ37で、図に示す如
く信号処理系が構成される。又、これら光学系及び信号
処理系は普通は各別のプリント基板上に実装されてい
る。
【0005】さて、上述の光学ディスク再生装置は、人
手による調整が不可欠となっている。この調整は、光学
式ディスクを光学ヘッド30で再生し、オシロスコープ
のプローブを演算回路31の出力側に当接し、例えば情
報再生信号の波形の振幅をオシロスコープの管面上で目
視し、その振幅が最大となるように、ボリウム61を可
変させるようにすることである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の図1
1Bについて説明した光学式ディスクの再生装置は次の
ような欠点がある。
【0007】先ず、調整に人手を介さなければならな
い。そして、光学系及び信号処理系は夫々各別のプリン
ト基板に実装されているので、例えば一方を交換したと
きに、再度人手を介した調整を行わなければならない。
【0008】また、経時変化、即ち、光学ピックアップ
の光学部品のアライメントの変化や、環境変化、例え
ば、温度上昇によって、最適な合焦状態とするためのバ
イアス電圧が変化してしまうため、最初に調整したとき
のボリウムのボリウム値(抵抗値)では再度調整をしな
いかぎりは、フォーカスサーボの精度が低くなる。
【0009】かかる点に鑑み、本発明は、光学系回路又
は信号処理系回路の一方の交換時に調整が不用になると
共に、光学ピックアップの光学部品のアライメントの経
時変化、温度変化等の環境変化にも拘らず、精度の高い
自動フォーカス調整を行うことのできる光学式ディスク
の駆動装置を提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、トラッキング
用光学的記録痕跡Tpが、トラックに沿ってその両側に
交互に所定間隔を以て形成された光学式ディスクの駆動
装置において、光学ヘッド30からの集束ビームLi の
光学式ディスク上での合焦状態からのずれを示すフォー
カスエラー信号を検出するフォーカスエラー検出手段3
1と、トラックの両側のトラッキング用光学的記録痕跡
Tp の光学ヘッドによる再生信号波形のピーク値の平均
値を算出する演算手段31,32,33とを有し、フォ
ーカスエラー検出手段31からのフォーカスエラー信号
に、演算手段31,32,33からの平均値の絶対値が
最大と成るバイアスを加算し、その加算出力によって、
光学ヘッド30の対物レンズをその光軸方向に移動させ
るアクチュエータ38を制御するようにしたものであ
る。
【0011】
【作用】上述せる本発明によれば、フォーカスエラー検
出手段31からのフォーカスエラー信号に、演算手段3
1,32,33からの平均値の絶対値が最大と成るバイ
アスを加算し、その加算出力によって、光学ヘッド30
の対物レンズをその光軸方向に移動させるアクチュエー
タを制御する。
【0012】
【実施例】以下に、図1を参照して、本発明の一実施例
について詳細に説明するも、光学式ディスクのうち、記
録されたデータの消去が可能な光磁気ディスクを用いた
場合について説明する。図1に本発明による光学式ディ
スクの記録再生装置(記録装置又は再生装置)を示して
いる。30は光学ヘッドで、光学式ディスク(図示は省
略する)に記録された情報を検出する。31は演算回路
で、光学ヘッド30からの検出信号を演算して、情報再
生信号及びS字特性のフォーカスエラー信号を出力す
る。
【0013】32は信号処理回路で演算回路31よりの
再生信号から、後述するウォブルピットの再生信号を抽
出し、これを演算する。この信号処理回路32からの演
算出力信号はバス(データ、アドレス及びコントロール
バスから成る)Bu を通じてCPU33に供給される。
CPU33は信号処理回路32からの演算出力信号に基
いた後述する合焦情報信号に基いて、D/Aコンバータ
34及び抵抗器R1 を通じて演算増幅器35にバイア
ス、即ち、オフセット量を供給する。また、演算回路3
1からのS字特性のフォーカスエラー信号が抵抗器R2
を通じて演算増幅器35に供給される。尚、CPU33
には記録再生装置内に設けられた温度センサTSからの
検出出力と、ディスクの回転情報が供給される。尚、デ
ィスクの回転情報はスピンドルモータに設けられた周波
数発電機(FG)からの検出出力又はディスクの再生信
号中より得られる情報のいずれであってもよい。
【0014】この演算増幅器35の入力及び出力側は、
負帰還抵抗器R3 によって接続されている。この演算増
幅器35からの出力信号(制御電圧信号)は位相補償回
路36及びバッファアンプ37を通じて、対物レンズ
(図示せず)を駆動するフォーカスアクチュエータ38
に供給される。
【0015】従って、フォーカスアクチュエータ38に
よって、光学ヘッド30の対物レンズを光軸方向に移動
させて、光学ヘッド30からの出射レーザービームを光
学式ディスク上に焦点を結ばせるようにする。
【0016】次に図7を参照してサンプルフォーマット
方式の光磁気ディスクについて説明する。図7は、光磁
気ディスクの記録領域の一部を示している。光磁気ディ
スクの記録領域は複数のセクタに分割されており、各セ
クタ毎にセクタマークが設けられていると共に、隣接す
るトラックとの識別を行うと同時にアクセスの際に用い
られるグレイコードに基づいて形成された識別ピットG
p 及びデータの抜り取りのタイミングを得るためのクロ
ックピットCp がトラックの仮想中心線上に設けられて
いる。記録すべきデータ又は記録されたデータは光ビー
ムスポットLi の移動方向(矢印a)の下流側のトラッ
クの仮想中心線上に配されている。このトラックの仮想
中心線に沿ってデータを記録又は記録されたデータを再
生するためには、光ビームにトラッキングサーボをかけ
る必要があるが、トラッキングサーボをかけるためのト
ラッキングエラー信号を得るために、トラックの仮想中
心線に対してトラックピッチの1/4だけオフセットし
たウォブルピットTp が互いに偏倚した位置に一対設け
られている。従って光ビームスポットLi がトラックの
仮想中心線上を移動している場合は、一対のウォブルピ
ットTp を通過したときの検出出力の2つの波高値が互
いに等しくなるが、光ビームスポットLi がトラックの
仮想中心線よりずれた位置(例えば図7中で言えばトラ
ックの仮想中心線より上方の位置又は下方の位置)を移
動している場合は、一対のウォブルピットTp を通過し
たときの検出出力の2つの波高値のいずれか一方が他方
に対して大きくなるため、上述の2つの波高値の差をと
ることによってトラッキングエラー信号を得ることがで
きる。次に、図2を参照して、上述の図1について説明
した光学ヘッド30について詳しく説明する。ここで、
紙面上にxy平面を形成するx軸及びy軸並びに紙面と
直角で、その上方に向かうz軸から成る直交座標系を設
定しておく。
【0017】図2において、1は半導体レーザー素子
(レーザーダイオード)で、これよりの+y軸方向に向
かうレーザービームが、コリメータレンズ2に供給され
て平行ビームに成された後、夫々断面が直角二等辺三角
形のガラスのプリズム13Aと一体化され、断面が直角
二等辺三角形の一対のガラスのプリズムが張り合わされ
て構成されたビームスプリッタ13の半透鏡面に入射す
る。この半透鏡面によって反射されて、−x軸方向に向
かうs直線偏光のビームがビームスプリッタ13から出
射する。
【0018】破線で囲まれた部分4は、紙面に垂直な方
向に位置する光学系及びヘッド部を示し、描画の都合
上、紙面、すなわちxy平面内に描かれている。ビーム
スプリッタ13の半透鏡面によって反射されて、−x軸
方向に進むs直線偏光のビームは、光学系4の断面が直
角三角形のガラスのプリズム5の反射面で反射されて、
+z軸方向に偏向せしめられた後、対物レンズ6によっ
て集束せしめられて、光磁気ディスク7の垂直磁化膜7
aに入射し、そこで反射する。この反射ビームは、その
磁化膜の磁化の状態に応じて、入射ビームに対しその偏
光面が僅か回転せしめられると共に、所定の楕円率が発
生して、楕円偏光のビームに成る。
【0019】ディスク7の磁化膜7aで反射した−z軸
方向に向かう発散ビームは、対物レンズ6によって平行
ビームにされた後、プリズム5の反射面で反射されて、
その光路が+x軸方向に偏向せめしられた後、ビームス
プリッタ13に入射してその半透鏡面で反射して、その
光路が+y軸方向に偏向せしめられ、しかる後に、s直
線偏向の偏向面に対し、22.5度の方向で、内面に光
学軸を有するλ/2板9を通過することによって、s偏
光成分及びp偏光成分から成るビーム(無信号のとき
は、両成分の振幅は等しく成る)に変換された後、集光
レンズ10に入射して集束せしめられる。そして、集光
レンズ10からの集束ビームは、光検出器15に入射す
る。光磁気ディスク7にデータを記録する場合には、対
物レンズ6の光軸上の光磁気ディスク7aの反対側に配
設される外部磁界発生手段4aから発生される磁界を用
いて、対物レンズ6を介して光磁気ディスク7に記録レ
ーザービームを集束させて照射することによって、光磁
気ディスク7にデータを記録する。
【0020】次に、この光検出器15の構成及び動作
を、図3及び図4を参照して説明しよう。この光検出器
15は、偏光ビームスプリック16と、同一基板上に形
成された一対の光検出部17,18を備える光検出器1
9とを一体に構成したものである。偏光ビームスプリッ
タ16は、断面が直角二等辺三角形のガラスのプリズム
16Aと、断面が平行四辺形(その角度は45度及び1
35度である)のガラスのプリズム16Bとを張り合わ
せて構成したものである。
【0021】そして、集光レンズ10からの集束ビーム
が、プリズム16Bの入射面16aに直角に入射し、こ
の入射面16aに対して45度の角度を有する接合面
に、誘電多層膜16bが設けられている。この誘電多層
膜16bは、入射ビームのp偏光成分を通過させると共
に、s偏光成分を反射させる。
【0022】そして、プリズム16Bの誘電多層膜16
bと平行な平行面16cが、上述のs偏光成分に対する
反射面となっている。そして、偏光ビームスプリッタ1
6に入射し、誘電多層膜16bで反射分離されたs偏光
成分が、反射面16cで反射して出射する、プリズム1
6Bの面16dと、誘電多層プリズム16Aの面16e
とは同一平面とされる。そして、偏光ビームスプリッタ
16の各出射面16d,16eは、入射面16aから入
射する集束ビームの集束点Pに対して、前後に等距離ず
つずらされた位置にある。
【0023】次に、光検出器19について説明する。こ
の光検出器19は、同一基板上に形成された一対の光検
出部17,18から構成されており、夫々プリズム16
B,16Aの面16d,16eに接している。これら光
検出部17,18は、図4に示す如く、夫々帯状に3分
割されており、その中央の検出部17B,18Eの中心
位置に、s偏光成分及びp偏光成分のビームの光軸を一
致させるようにしている。
【0024】そして、図4に示すように、光検出器19
の光検出部17,18に照射されるs偏光成分及びp偏
光成分の各ビームのスポットSPs ,SPp が、実線に
て示す如く同一径の状態のときに、ディスク7の磁性膜
に照射される集束ビームが、その磁性膜上で焦点を結ぶ
ように、予め光路調整を行っておくものとする。かくす
ると、ディスク7の磁性膜に照射される集束ビームの、
その磁性膜7a上での集束がずれると、光検出部17,
18上のビームスポットの径が、図3で破線及び一点鎖
線で示すように相反的に変化し、そのスポットSPp ,
SPs の径の変化に応じた検出出力が、夫々光検出部1
7,18から得られる。
【0025】次に、この光検出器19の各光検出部1
7,18から得られた光検出出力の演算回路について、
図4を参照して説明する。光検出部17の各光検出部1
7A,17B,17Cからの検出出力を夫々A,B,C
とし、光検出部18の各光検出部18D,18E,18
Fからの検出出力を夫々D,E,Fとする。
【0026】図4において、21〜24は夫々加算器を
示し、25〜28は夫々演算増幅器を示す。そして、検
出出力A,Cが加算器21で加算され、演算増幅器25
で検出出力Bから加算器21の加算出力A+Cが減算さ
れて、演算出力FE1 =B−(A+C)が得られる。検
出出力D,Fが加算器23で加算され、演算増幅器27
で検出出力Eから加算器23の加算出力D+Fが減算さ
れて、演算出力FE2 =E−(D+F)が得られる。加
算器22で加算器21の加算出力A+Cと、検出出力B
が加算され、加算器24で、加算器23の加算出力D+
Fと、検出出力Eが加算され、演算増幅器26で、加算
器22の加算出力RF1 =A+B+Cから、加算器24
の加算出力RF2 =D+E+Fが減算されて、演算出力
RF=RF1 −RF2 が得られ、これがディスク7から
の再生情報信号と成る。演算増幅器28で、演算増幅器
25からの演算出力FE1 から、演算増幅器27の演算
出力FE2 が減算されて、演算出力FE=FE1 −FE
2 が得られ、これがフォーカスエラー信号と成る。
【0027】次に、図5を参照して、上述の図1につい
て説明した信号処理回路32について説明する。51は
A/Dコンバータで、入力端子T1 からの再生信号をデ
ィジタル信号に変換し、これをレジスタ49c,49
a,49d,49e,49b及び49fに夫々供給する
と共に、2値化回路52を通じてシンクパターン検出回
路53に供給する。
【0028】このシンクパターン検出回路53は1セグ
メント(=18バイト)毎のシンクパターンを検出し、
後述するセグメントカウンタ54にロード制御信号を供
給する。又、初期化された時点より、最初にシンクパタ
ーンを検出すると、スイッチSWをオンにしてPLLル
ープを閉じ、以後、この状態を保持させる。
【0029】セグメントカウンタ54は、後述する電圧
制御発振器59からのクロック信号(例えば12.3M
Hz)を計数し、シンクパターン検出回路53からのロ
ード制御信号が供給されると、カウンタを初期化する。
セグメントカウンタ54の計数値はデコーダ55に供給
される。そして、このデコーダ55から各レジスタ49
c,49a,49d,49e,49b及び49fのクロ
ック信号入力端子に制御信号が夫々供給される。これ
は、シンクパターンからクロック信号を一定個数計数し
たところで検出し、各々のレジスタで保持すべき再生信
号の情報が存在するからである。
【0030】これによって、各レジスタ49c,49
a,49d,49e,49b及び49fには、図6に示
すような、トラッキングピットTp の再生信号の波形の
各サンプルポイントc,a,d,e,b,fのミラーレ
ベルDm を基準としたデータDc ,Da ,Dd ,De ,
Db ,Df が供給されて保持される。ここで、a,bは
トラッキングピットTp を構成する一対のピットの再生
信号の波形のピークポイントを示し、c,d;e,f
は、そのピークポイントa,bの夫々両側のポイント
で、ポイントc−a,a−d,e−b,b−f間の時間
は互いに等しい。
【0031】46は(Da +Db )/2演算器で、レジ
スタ49aからのサンプルポイントaのデータDa と、
レジスタ49bからのサンプルポイントbのデータDb
とを加算し、これに1/2を乗じる演算を行なう。そし
て、この演算結果の信号を図1について説明したバスB
u を通じてCPU33に供給する。この信号はオントラ
ック、オフトラックと言った状態にはあまり左右されず
に、光ビームが光ディスク上に正しく焦点を結んだとき
に最大値となるためどれだけ正しくディスク上に焦点を
結んでいるかという合焦情報として利用できる。また、
ディスクには一回転の間に反射ムラ、ウォブルピット形
成ムラ等があるので、この影響を除去するため、CPU
33は1回転に付き適当な回数、例えば、30回(Da
+Db )/2演算器46からデータを取得する構成に
し、更に、ディスクの2回転に付き計60サンプルのデ
ータを取得し、平均化処理を行ったうえで、これを使用
すれば、より信頼性の高い合焦情報と成る。
【0032】また、47は(Da −Db )演算器で、レ
ジスタ49aからのサンプルポイントaのデータから、
レジスタ49bからのサンプルポイントbのデータを減
算する演算を行ない、D/Aコンバータ48を通じ、そ
の結果をアナログ信号(トラッキングエラー信号)とし
て出力端子T3 に供給する。
【0033】このウォブルピットTp の再生信号は、図
7に示したように、光ビームLi が、トラックの仮想中
心線T0 の左右に交互に形成された一対のピットに照射
されることによって再生されるが、この一対のピットに
光ビームLi が均一に照射されていれば、図6のBに示
すように、両ピットの再生信号のミラー部レベルDm を
基準とした振幅Da ,Db は等しくなる。しかし、この
2つのピットに光ビームLi が均一に照射されていない
ときは、図6のA又はCに示すように、両ピットの再生
信号の振幅は互いに異なる。従って、このとき、(Da
−Db )演算器47から、トラッキングエラー信号が出
力されることとなる。
【0034】56は位相誤差演算回路で、レジスタ49
cからのサンプルポイントCのデータDc からレジスタ
49dからのサンプルポイントdのデータDd を減算し
た減算結果(Dc −Dd )と、レジスタ49eからのサ
ンプルポイントeのデータDe からレジスタ49fから
のサンプルポイントfのデータDf を減算した減算結果
(De −Df )とを加算し、更にこの加算結果〔(Dc
−Dd )+(De−Df )〕に1/2を乗じる演算を行
なう。そして、この結果〔(Dc −Dd )+(De −D
f )〕/2の信号は、D/Aコンバータ57、位相補償
回路58及びスイッチSWを通じて電圧制御発振器59
に発振周波数制御信号として供給される。この電圧制御
発振器59からのクロック信号は、出力端子T4 、A/
Dコンバータ51及びセグメントカウンタ54のクロッ
ク信号入力端子に夫々供給される。
【0035】次に、図8のフローチャートを参照して、
本発明によるフォーカスサーボの自動オフセット調整動
作について説明し、温度といった環境変化や、経時変
化、光学ヘッドの交換に対し、その有効性を説明する。
【0036】先ず、ステップST−1では、スイッチ
(電源スイッチ)がオンにされる。そして、次のステッ
プST−2に移行する。
【0037】ステップST−2では、スピンドルの回転
が開始、即ち、このスピンドルの回転によって、光磁気
ディスクの回転が開始される。そして次のステップST
−3へ移行する。
【0038】ステップST−3では、スピンドルの回転
が安定化される。そして次のステップST−4へ移行す
る。
【0039】ステップST−4では、光学ヘッド30の
半導体レーザー素子(レーザーダイオード)1からレー
ザービームが出射される(レーザーオン)。そして次の
ステップST−5へ移行する。
【0040】ステップST−5では、D/Aコンバータ
34の出力、即ち、フォーカスのバイアスを強制的にO
Vに設定する。そして、次のステップST−6へ移行す
る。
【0041】ステップST−6では、フォーカスアクチ
ュエータ38の掃引を開始する。そして、次のステップ
ST−7に移行する。
【0042】ステップST−7では、フォーカス引き込
みを終了する。そして次のステップST−8へ移行す
る。
【0043】ステップST−8では自動フォーカスのオ
フセットを調整する。尚、このステップST−8の動作
の詳細は、図9について後述する。この際、トラッキン
グサーボはオフの状態でフォーカスのオフセット調整を
行っているが、後述するように(Da +Db )/2の値
を用いてオフセット量の調整を行っているため、トラッ
キングサーボがON及びOFFの状態でほとんど差がな
いことから特に問題はない。逆にトラッキングサーボが
ONの状態でオフセット調整を行うこともできる。そし
て次のステップST−9へ移行する。
【0044】ステップST−9では、ドライブ待機状態
となる。そして、次のステップST−10へ移行する。
【0045】ステップST−10では、温度の測定を行
ない、その温度T1をストアする。温度センサ60から
の温度検出信号をA/Dコンバータ(図示せず)によっ
て、ディジタル信号にして、図1に示したバスBu を通
じてCPU33に供給することによってなされる。そし
て次のステップST−11へ移行する。
【0046】ステップST−11ではオフコマンドの有
無を判断し、YESであればステップST−12に移行
し、NOであればステップST−14に移行する。
【0047】ステップST−12では駆動装置の動作を
終了させるための処理、即ち、オフ処理を行ない、続い
てステップST−13で再生装置は作動終了状態、即
ち、オフ状態と成る。
【0048】ステップST−14では、温度測定を行な
う。その測定された温度をT2 とし、その後ステップS
T−15に移行する。
【0049】ステップST−15では、|T1 −T2
>5℃か否かの判断を行ない、NOであればステップS
T−11に移行し、YESであればステップST−15
に移行する。この|T1 −T2 |>5℃の5℃について
は、必要に応じて設定値を変化させてもよい。
【0050】ステップST−16では、ステップST−
8と同じ自動フォーカスオフセット調整を行ない、その
後ステップST−10に移行する。
【0051】次に、図9及び10のフローチャートを参
照して、図8のステップST−8及びST−16におけ
るCPU(図1参照)33による自動フォーカスオフセ
ット調整について説明する。先ず、図9において、ステ
ップST−1では、D/Aコンバータ34の出力、即
ち、フォーカスのバイアス値をOVにする。即ち、図1
に示した、D/Aコンバータ34に供給するバイアスデ
ータ信号をOVに対応したデータ信号にする。そして次
のステップST−2へ移行する。
【0052】ステップST−2では、合焦情報の収集、
即ち、信号処理回路32から出力される(Da +Db )
/2の値をCPU33に供給されるディスクの回転情報
に基づいて例えば60回加算し、その加算結果を60で
除算して平均値A1 を得る。そして、ステップST−3
へ移行する。この場合の60回加算は光磁気ディスク1
回転中に30回(角度にして12°毎に)検出した(D
a +Db )/2の値を2回転分収集することを意味す
る。そうすることによって、RF信号のノイズの影響や
ディスクの1回転中の反射ムラ、ウォブルピットの形成
ムラに起因する影響を除去することができる。
【0053】ステップST−3では、D/Aコンバータ
34の出力、即ち、フォーカスのバイアス値をB(単位
電圧で、正とする)にする。即ち、D/Aコンバータ3
4に供給するバイアスデータ信号を+B(V)に対応し
た信号にする。これにより、合焦状態を+B(V)に対
応した分だけオフセットできることに成る。そして次の
ステップST−4へ移行する。
【0054】ステップST−4では、ステップST−2
と同様に合焦情報の収集、即ち、信号処理回路32から
の(Da +Db )/2の結果の信号を例えば60回加算
し、その加算結果を60で除算して平均値を算出する。
ここでその算出した平均値をA2 とする。そして次のス
テップST−5へ移行する。
【0055】ステップST−5では、ステップST−4
において算出した平均値A2 からステップST−2にお
いて算出した平均値A1 を減算した減算結果(A2 −A
1 =C)が0より小さいときは、次のステップST−6
へ移行し、0以上のときは、図10のステップST−1
4へ移行する。
【0056】ステップST−6では、ステップST−4
で算出した合焦情報(Da +Db )/2の結果の信号の
平均値A2 の代わりに、ステップST−2で算出した合
焦情報(Da +Db )/2の結果の平均値A1 を用い
る。そして、更に、フォーカスのバイアス値を0にす
る。即ち、D/Aコンバータ34に供給するバイアスデ
ータ信号をOVに対応したデータ信号にする。これによ
って、合焦状態を元の位置(フォーカスバイアスがゼロ
の位置)に戻ることに成る。そして次のステップST−
7へ移行する。
【0057】ステップST−7では現在設定しているフ
ォーカスのバイアス値を現在のフォーカスのバイアス値
からBを減じた値にする。そして次のステップST−8
へ移行する。
【0058】ステップST−8では、ステップST−7
で設定したフォーカスのバイアス値がリミット値−Lよ
り小さいか否かが判断され、YESであればステップS
T−9へ移行し、NOであれば、ステップST−10へ
移行する。
【0059】ステップST−9では、自動フォーカスに
オフセットによるエラーが発生したと判断する。尚、こ
の場合、その旨を例えばSCSI等のインタフェースを
通じて、光ディスクドライブ装置に接続されているホス
トコンピュータに報告するようにしても良い。
【0060】ステップST−10では、ステップST−
7において設定したフォーカスのバイアス値をバイアス
データ信号としてD/Aコンバータ34に供給する。そ
して、ステップST−2及びST−4と同様に、合焦情
報(Da +Db )/2信号の平均値(この平均値をA3
とする)を算出する。そして次のステップST−11へ
移行する。
【0061】ステップST−11では、ステップST−
10で算出した合焦情報(Da +Db )/2の結果の信
号の平均値A3 から以前に算出設定した合焦情報(Da
+Db )/2の結果の信号の平均値A2 を減算して、そ
の減算結果(Dとする)が0以上のときは次のステップ
ST−12へ移行し、0より小さいときはステップST
−13へ移行する。
【0062】ステップST−12では、以前に算出、設
定した合焦情報(Da+Db )/2の結果の信号の平均
値A2 の代わりに、ステップST−10で算出した合焦
情報(Da +Db )/2の結果の信号の平均値A3 を用
いて、再びステップST−7へ移行して、上述と同様の
動作を繰り返す。
【0063】ステップST−13では、最適な自動フォ
ーカスのバイアス値は、現在の値にBを加えた値である
と判断し、この値を、フォーカスのバイアス値として設
定する。即ち、最適バイアス値(D/Aコンバータ34
の出力電圧)は−B(V)の整数倍と成る。そして終了
する。
【0064】次に、図10について説明するに、ステッ
プST−14では現在設定しているフォーカスのバイア
ス値を現在のフォーカスのバイアス値にBを加算した値
にする。そして次のステップST−15へ移行する。
【0065】ステップST−15では、ステップST−
14で設定したフォーカスのバイアス値がリミット値+
Lより大きいか否かが判断され、YESであればステッ
プST−16へ移行し、NOであればステップST−1
7へ移行する。
【0066】ステップST−16では、自動フォーカス
にオフセットによるエラーが発生したと判断する。尚、
この場合、その旨を例えば、SCSI等のインタフェー
スを通じて、ディスクドライブ装置に接続されているホ
ストコンピュータに報告するようにしても良い。
【0067】ステップST−17では、ステップST−
14において設定したフォーカスのバイアス値をバイア
スデータ信号としてD/Aコンバータ34に供給する。
そして、ステップST−2及びST−4と同様に、合焦
情報(Da +Db )/2信号の平均値(この平均値をA
3 とする)を算出する。そして次のステップST−18
へ移行する。
【0068】ステップST−18では、ステップST−
17で算出した合焦情報(Da +Db )/2の結果の信
号の平均値A3 から以前に算出設定した合焦情報(Da
+Db )/2の結果の信号の平均値A2 を減算し、その
減算結果(Dとする)が0以上のときは次のステップS
T−19へ移行し、0より小さいときはステップST−
20へ移行する。
【0069】ステップST−19では、以前に算出、設
定した合焦情報(Da+Db )/2の結果の信号の平均
値A2 の代わりに、ステップST−17で算出した合焦
情報(Da +Db )/2の結果の信号の平均値A3 を用
いて、再びステップST−14へ移行して、上述の動作
を繰り返す。
【0070】ステップST−20では、最適な自動フォ
ーカスのバイアス値は、現在の値Bを減じた値であると
判断し、その値をフォーカスのバイアス値として設定す
る。即ち、最適バイアス値(D/Aコンバータ34の電
圧)は+B(V)の整数倍と成る。そして終了する。
【0071】このように、フォーカスが投入される毎、
さらに温度が5℃変化するごとに、フォーカスサーボの
自動オフセット調整動作が行なわれるため、温度といっ
た環境変化、経時変化、光学ヘッドの交換等、あらゆる
状況に対応でき、常に最適な合焦状態とすることができ
る。
【0072】尚、上述の実施例においては、トラッキン
グをかけていない状態で自動フォーカスのオフセット調
整を行っているが、トラッキングをかけた状態でも同様
に行なうことができる。実施例では光磁気ディスクを用
いた再生装置について説明したが、光磁気ディスクに限
らず他の光学式ディスクの再生装置に用いることができ
るものである。
【0073】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、トラッキング
用光学的記録痕跡が、トラックに沿ってその両側に交互
に所定間隔を以て形成された光学式ディスクの駆動装置
において、光学ヘッドからの集束ビームの光学式ディス
ク上での合焦状態からのずれを示すフォーカスエラー信
号を検出するフォーカスエラー検出手段と、トラックの
両側のトラッキング用光学的記録痕跡の光学ヘッドによ
る再生信号波形のピーク値の平均値を算出する演算手段
とを有し、フォーカスエラー検出手段からのフォーカス
エラー信号に、演算手段からの平均値の絶対値が最大と
成るバイアスを加算し、その加算出力によって、光学ヘ
ッドの対物レンズをその光軸方向に移動させるアクチュ
エータを制御するようにしたので、光学系回路又は信号
処理系回路の一方の交換時に調整が不用になると共に、
光学ピックアップのアライメント等の経時変化、温度等
の環境変化に拘らず、精度の高い自動フォーカス調整を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック線図である。
【図2】光学ヘッドの例を示す図である。
【図3】光検出器の例を示す図である。
【図4】光検出部及び演算回路の例を示す図である。
【図5】信号処理回路の例を示す図である。
【図6】トラッキングピットの再生信号の波形図であ
る。
【図7】光学ディスクのサンプルフォーマットを示す図
である。
【図8】フローチャートである。
【図9】フローチャート(その1)である。
【図10】フローチャート(その2)である。
【図11】従来例を示す図である。
【符号の説明】
30 光学ヘッド 31 演算回路 32 信号処理回路 33 CPU 38 アクチュエータ Tp トラッキングピット Li 光ビーム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラッキング用光学的記録痕跡が、トラ
    ックに沿ってその両側に交互に所定間隔を以て形成され
    た光学式ディスクの駆動装置において、光学ヘッドから
    の集束ビームの上記光学式ディスク上での合焦状態から
    のずれを示すフォーカスエラー信号を検出するフォーカ
    スエラー検出手段と、上記トラックの両側の上記トラッ
    キング用光学的記録痕跡の上記光学ヘッドによる再生信
    号波形のピーク値の平均値を算出する演算手段とを有
    し、上記フォーカスエラー検出手段からのフォーカスエ
    ラー信号に、上記演算手段からの平均値の絶対値が最大
    と成るバイアスを加算し、該加算出力によって、上記光
    学ヘッドの対物レンズをその光軸方向に移動させるアク
    チュエータを制御するようにしたことを特徴とする光学
    式ディスクの駆動装置。
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