JP2895952B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2895952B2 JP2298386A JP29838690A JP2895952B2 JP 2895952 B2 JP2895952 B2 JP 2895952B2 JP 2298386 A JP2298386 A JP 2298386A JP 29838690 A JP29838690 A JP 29838690A JP 2895952 B2 JP2895952 B2 JP 2895952B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高速走行における耐久性を向上した空気入
りタイヤに関する。
〔従来の技術〕
タイヤの耐久性、操縦安定性を向上するための金属又
は有機繊維コードを用いたベルト層の外側にバンド層を
設けた空気入りタイヤが存在する。さらに実開昭61−15
604号に開示するごとく、帯状プライを複数回巻回して
バンド層を形成したものが本願出願人によってなされて
いる。
このような帯状プライを巻回し形成したバンド層を設
けることによって、トレッド部はタガ効果が高まる結
果、タイヤの回転とともにトレッド部に生じる遠心力に
よりトレッド部がタイヤ半径方向外向きに膨出し、せり
あがるいわゆるリフティング現象を効果的に防止するこ
とができた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、帯状プライを複数回巻回してバンド層を形成
した場合には、該帯状プライは、螺旋巻されることとな
り、帯状プライを形成するコードはタイヤ周方向に対し
て平行にはなり得ず螺旋のリード角に相当する角度分だ
け傾くこととなる。その結果、タイヤを変形させユニフ
オミテーを悪化させることにより耐久性を低下させるこ
ととなる。特に高速走行にあっては、この傾向が著し
い。
発明者らは前記問題点を解決すべく、帯状プライの巻
付けに関して研究を重ねた結果、帯状プライの巻回に際
して、該帯状プライをタイヤ周面の過半において、タイ
ヤ赤道に対して平行に配するとともに、複数個所で順次
タイヤ軸方向に移行させることにより、前記した螺旋巻
の問題点を解決しうることを見出したのである。
本発明はトレッド部のユニフオミテーを高めることに
より、高速走行における耐久性を向上しうる空気入りタ
イヤの提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、トレッド部、サイドウオール部を通りビー
ド部のビードコアの廻りを折返す1枚以上のカーカスプ
ライからなるカーカス、トレッド部の内部かつ前記カー
カスのタイヤ半径方向外側に配される2枚以上のベルト
プライからなるベルト層および該ベルト層の半径方向外
側に配されかつ前記ベルト層を覆うバンド層を具え、前
記バンド層は、平行に配された複数本のバンドコードを
トッピングゴムにより被覆された長尺かつ小巾の帯状プ
ライを、タイヤ赤道に対して平行かつ隣り合わせて配さ
れる平行領域と、平行領域の帯状プライに連なりかつ該
帯状プライがタイヤ赤道に対して0.5〜5°の角度で傾
きしかもタイヤ円周上で略等角度ピッチで配される傾斜
領域とを有して巻回したバントプライを含み、帯状プラ
イは傾斜領域を通り周回することにより前記平行領域で
隣り合う帯状プライに連続するとともに、傾斜領域の合
計長さはバンド層の周長さの1/4以下とした空気入りラ
ジアルタイヤである。
〔作用〕
ベルト層の半径方向外側に帯状プライを巻回したバン
ド層を設けるため、タイヤの回転に伴う遠心力によりト
レッド部がタイヤ半径方向外向きに膨出しせり上がるい
わゆるリフティング現象を防止することができる。
さらに帯状プライは、前記平行領域と前記傾斜領域と
を有して巻回されるとともに傾斜領域は、円周上で略等
角度ピッチで配されしかも傾斜領域の合計長さは全周の
1/4以下という局部的であるため、過半を占める平行領
域によりトレッド部のユニフオミティを高め、高速走行
における耐久性を向上することができる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
図において空気入りタイヤ1は、トレッド部2の両端
から半径方向内方に向けて延びるサイドウオール部3
と、該サイドウオール部3の半径方向内側端に位置する
ビード部4とを有しており、さらに前記トレッド部2か
らサイドウォール部3を通り両端がビードコア4Aのまわ
りに折返されるトロイド状のカーカス5と、トレッド部
2の内方かつカーカス5の半径方向外側に位置するベル
ト層6とが配置されている。そして本例ではこのベルト
層6の半径方向外側には、バンド層7が該ベルト層6の
略全巾に亘って配置されている。
前記カーカス5は、本例では、ナイロン、芳香族ポリ
アミド等の有機繊維からなるカーカスコードをタイヤ赤
道Cに対して60〜90°傾けたラジアル又はセミラジアル
の配列からなる1枚のカーカスプライからなる。
前記ベルト層6は、複数層、本実施例では上、下2層
のベルトプライ6A、6Bからなり、下のベルトプライ6Aは
上のベルトプライ6Bに比べて広巾に形成される。
上、下のベルトプライ6A、6Bは、スチール又は芳香族
ポリアミド等の有機繊維からなる高弾性のベルトコード
をタイヤ赤道Cに対して15〜40°の角度でかつ上、下の
ベルトプライ6A、6B間では交差する向きに配される。
バンド層7は、帯状プライ10を巻付けることにより形
成される。
帯状プライ10は、並列に配した複数本のバンドコード
11……をトッピングゴム12によって被覆することにより
形成される断面が略長方形かつ小巾の長尺体をなす。
バンドコード11は、本実施例ではナイロン6.6のよう
な熱収縮性を具えた有機繊維コードが好適に用いられ
る。このような熱収縮性の有機繊維コードは、加硫時に
おいて一定の伸びを有しかつ熱によって収縮するため、
高精度の帯状プライ10を形成することができ、仕上げら
れたタイヤのユニフォミティが向上する一方、帯状プラ
イ10の製造が容易となる。
又帯状プライ10は、前記バンドコード11……を略等ピ
ッチで平行に配し、かつその本数を6〜20本の範囲とす
るのが好ましい。6本未満では帯状プライ10の巾(W1)
が小となり、巻付け回数が多くなるため、製造に手間を
要しコスト高となる。逆に20本をこえると帯状プライ10
の巾(W1)が広くなる結果、巻回に際して後述する傾斜
領域において帯状プライ10の傾斜角が大となり、タイヤ
のユニフォミティを損なう。
バンド層7は、帯状プライ10をバンド層7の一端F1を
起点としてタイヤ赤道Cを通り他端F2に至る間に巻回さ
れる。
帯状プライ10の巻付けに際して、第4図(a)に示す
ごとく帯状プライ10の対向する側縁10aの近傍をラップ
させて重なり部16を有して巻回している。
又帯状プライ10の巻付けは、第2図に示すごとくタイ
ヤ赤道Cに対して平行にかつ隣り合わせて配される平行
領域Jと、タイヤ赤道Cに対して0.5〜5°好ましくは
0.5〜3°の角度αで傾き両端が前記平行領域Jの帯状
プライ10に連なる傾斜部の帯状プライ10B……が並ぶ複
数の傾斜領域、本実施例では120°の角度ピッチで配さ
れる3つの傾斜領域K1、K2、K3(線称するときは傾斜領
域Kという)とからなる。
帯状プライ10は前記3つの傾斜領域K1、K2、K3を順次
通り周回することにより、平行領域Jで隣り合う帯状プ
ライ10Aに連続する。
又3つの傾斜領域K1、K2、K3の合計長さはバンド層7
の周長さMの1/4以下としている。1/4をこえると平行領
域Jが小となりタイヤのユニフォミティが劣り、耐久性
が低下する。
なお傾斜領域Kにおける帯状プライ10の傾斜領域α
は、5°をこえて傾斜すると、平行領域Jと傾斜領域K
との接続部Qにおいて折曲り角度が大となり製作が困難
となる。
なお傾斜領域は略等角度ピッチで配されるならば本実
施例のように3ケ所に限定されることなく2ケ所又は4
ケ所以上設けてもよい。
又高速走行時に破壊し易いトレッド部2の継ぎ目、及
びベルト層6の継ぎ目は前記平行領域に位置させるのが
好ましい。
帯状プライ10の巻付け時における重なり部16は、第4
図(b)に示すごとく、その重なり代Lを中央部分では
小に、かつバンド層の一端F1、他端F2に向かって夫々漸
増してもよい。さらに中央部分では小さくかつトレッド
ショルダー部分では大となるように段差を有して形成し
てもよい。
タイヤが高速走行する際には、一般的にリフテングは
トレッドショルダー域で発生しがちであり、従ってバン
ド層7の一端F1及び他端F2部近傍の剛性を高めることに
より、効率よく耐久性を向上できかつタイヤ重量の無用
な増加を抑制しうるのである。
なお帯状プライ10は、全域に亘って重なり代Lを均等
として巻付けてもよく、又重なり代Lを有することなく
巻付けることもできる。さらに中央部では重なり代を0
としてトレッドショルダー部のみに重なり代Lを設ける
のもよい。
又バンド層7の一端F1、他端F2は少なくとも1周の
間、タイヤ赤道Cに対して平行に重ね巻きすることによ
り、帯状プライ10の巻き始め、巻き終わり部分が補強で
き、ベルト層6、バンド層7の端部に生じ易い剥離の発
生及びその成長を防止でき、耐久性を一掃向上しうるも
のである。
なおバンド層7は、前記帯状プライ10の巻付けを内、
外二重に形成してもよく、本発明は種々な態様のものに
変形できる。
〔発明の効果〕
叙上のごとく本発明の空気入りタイヤは、帯状プライ
を前記構成の平行領域と傾斜領域とを有して巻回したた
め、タイヤのユニフォミティが高まり高速走行における
耐久性を向上することができる。しかも傾斜領域はタイ
ヤ円周上で略等角度ピッチで配されているため、傾斜領
域が円周上にかつ略均等に分散されることにより前記ユ
ニフォミティがさらに高まり耐久性を一層向上すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図はカー
カス、ベルト層、バンド層の組合わせを示す展開平面
図、第3図は帯状プライを例示する斜視図、第4図
(a)、(b)は帯状プライの巻付けを略示する断面
図、第5図はバンド層の水平領域と傾斜領域の配設の一
例を略示する断面図、第6図はバンド層を展開して示す
平面図である。 2……トレッド部、3……サイドウオール部、4……ビ
ード部、4A……ビードコア、5……カーカス、6……ベ
ルト層、6A、6B……ベルトプライ、7……バンド層、10
……帯状プライ、11……バンドコード、12……トッピン
グゴム、J……平行領域、K……傾斜領域、M……周長
さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60C 9/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部、サイドウオール部を通りビー
    ド部のビードコアの廻りを折返す1枚以上のカーカスプ
    ライからなるカーカス、トレッド部の内部かつ前記カー
    カスのタイヤ半径方向外側に配される2枚以上のベルト
    プライからなるベルト層および該ベルト層の半径方向外
    側に配されかつ前記ベルト層を覆うバンド層を具え、前
    記バンド層は、平行に配された複数本のバンドコードを
    トッピングゴムにより被覆された長尺かつ小巾の帯状プ
    ライを、タイヤ赤道に対して平行かつ隣り合わせて配さ
    れる平行領域と、平行領域の帯状プライに連なりかつ該
    帯状プライがタイヤ赤道に対して0.5〜5°の角度で傾
    きしかもタイヤ円周上で略等角度ピッチで配される傾斜
    領域とを有して巻回したバントプライを含み、帯状プラ
    イは傾斜領域を通り周回することにより前記平行領域で
    隣り合う帯状プライに連続するとともに、傾斜領域の合
    計長さはバンド層の周長さの1/4以下とした空気入りラ
    ジアルタイヤ。
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