JP2895463B2 - カテーテル用ガイドワイヤー - Google Patents

カテーテル用ガイドワイヤー

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管、消化管もし
くは気管内(以下、血管等の管腔内という)の目的部位
に治療用もしくは検査用のカテーテルを導入するための
カテーテル用ガイドワイヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】カテーテル用ガイドワイヤーは、外科的
手術が困難な部位の治療もしくは検査に際し、医師等が
予め先端部に若干の曲げ癖を与えてからカテーテル内に
収容され、かつ、カテーテルの先端が数cm突き出すよう
にして、血管等の管腔内の目的部位にカテーテルを導入
するための先導役として、ガイドワイヤーの基端に往復
した回転力(ねじり)を医師が僅かに与えるようにして
血管等の管腔内に挿入していくものである。その操作方
法としては、血管等の管腔の前記目的部位から離れた他
の部位をセルジンガー法等により確保して、ここから、
ガイドワイヤーの先端を挿入していき、血管等の管腔の
蛇行部分、あるいは狭窄部分を通過させ、あるいは、分
岐箇所を所望方向に選択進入させていき、前記目的部位
に到達したら、カテーテルを残してガイドワイヤーを引
抜くものである。また、ガイドワイヤーは、拡張カテー
テルなどのバルーン拡張時の補助として前記目的部位に
留置しておくこともある。
【0003】なお、前記治療もしくは検査は、カテーテ
ルを通して、薬液あるいはX線造影剤を注入するなどの
必要な処置を行うもので、処置後は、カテーテルを引抜
き、圧迫止血するものである。
【0004】しかして、ガイドワイヤーの先端部は、ガ
イドワイヤーの基端におけるねじり操作と予め先端部に
付けられた曲げ癖を利用して、血管等の管腔の曲がりく
ねった状態を探すように曲がりながら進入していった
り、血管等の管腔の分岐箇所に進入した時点より先、所
望の分岐管へ進入していく先導役を果たすガイドワイヤ
ーの生命部分であり、回転力(ねじり)を確実に伝達で
きることと、弱い腰を持った柔軟性と、一定の湾曲状態
での耐曲げ力が、十分な安全性、信頼性をもって要求さ
れる。
【0005】ガイドワイヤーの先端部に基端に与えたね
じりが正確に伝達されないと、血管等の管腔の分岐箇所
における選択進入操作が難しいものとなり、また、ガイ
ドワイヤーの先端部の腰が強かったり、一定の湾曲状態
での耐曲げ力がないときは、血管等の管腔の曲がりくね
った箇所を進入していくことは難しいものとなる。
【0006】しかるに、従来のカテーテル用ガイドワイ
ヤーは、ステンレス鋼、あるいはピアノ線のいずれかの
金属製の線状体と、該線状体の先端近傍あるいは全長に
わたって覆うステンレス鋼、プラチナ、あるいはプラチ
ナ合金製のコイルスプリングから構成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ガイドワイヤーの先端
部がコイルスプリングで構成されている場合、 a)ガイドワイヤーの基端におけるねじり操作がコイル
スプリングに正確に伝わらないので、血管等の管腔の分
岐箇所における選択進入操作が難しい。
【0008】b)コイルスプリングを湾曲させると、湾
曲外側の組成金属線間に隙間が大きく生じ、もしも、ガ
イドワイヤーの進行によって、湾曲を大きくし過ぎる
と、曲コイル線とコイル線の隙間が容易に残ってしま
い、以後のガイドワイヤーの進行が大変むずかしくな
る。
【0009】c)さらに、コイルスプリングの組成金属
線の破断の虞れもある。
【0010】という欠点があった。
【0011】本願発明は、上述した点に鑑み案出したも
ので、回転力を確実に伝達でき、また小さな力でどの方
向にも大きく湾曲し得、さらに限度一杯に湾曲させたと
きに極めて大きい耐曲げ力を有するガイドワイヤー先端
部を備えたカテーテル用ガイドワイヤーを提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明のカテーテル用
ガイドワイヤーは、先端部分に所定長さの金属線により
編まれた編組体を備えることを特徴とするものである。
【0013】編組体は、ねじり及び曲げに関し、従来の
コイルスプリングの場合に比べると以下のような特性が
ある。
【0014】a)湾曲状態を保ちながら、回転力(ねじ
り)を伝達できる。該伝達できる回転力は極めて大き
い。コイルスプリングは回転力をほとんど伝達できな
い。
【0015】b)限度一杯に湾曲させたとき、湾曲外側
の組成金属線の抗張力によって担持されることとなり、
耐曲げ力は極めて大きい。しかも、編組体を湾曲させて
も、湾曲外側の組成金属線間に隙間が大きく生ずること
はない。
【0016】従って、本発明のカテーテル用ガイドワイ
ヤーによれば、治療もしくは検査に際し、血管等の管腔
内の目的部位にカテーテルを導入するための先導役とし
て、血管等の管腔内にガイドワイヤーを挿入していく。
【0017】この場合、編組体の先端部が、前記線状体
の先端延長方向に所要長さ存しているので、ガイドワイ
ヤーは血管等の管腔内への挿入に先立って医師等が予め
編組体の先側半部に若干の曲げ癖を与えておく。そし
て、挿入に際しては、ガイドワイヤーの基端、すなわ
ち、線状体の基端に往復した回転力(ねじり)を医師が
僅かに与える。
【0018】すると、該回転力は、編組体に確実に伝わ
る。該回転力を与えられた編組体は、血管等の管腔の曲
がりくねった状態を探すように曲がりながら進入されて
いく。これは、上述したように、編組体が小さな力で、
どの方向にも大きく湾曲し得るとともに、ガイドワイヤ
ーの進行によって、血管等の管腔内の内壁から湾曲方向
と反対する曲げ力が加わると容易に復元し得るからであ
る。
【0019】そうして、編組体を、血管等の管腔の分岐
箇所に進入した時点より先、所望の分岐管へ進入させる
には、編組体をX線造影装置により外部観察しつつ、ガ
イドワイヤーの基端を所要角度ねじり、ガイドワイヤー
の挿入に際して予め付与した編組体の先側半部の折り曲
げ側をワイヤー軸線に関して回転する方向にずらして編
組体の先端を所望の分岐管の方向に向かせ、ガイドワイ
ヤーの進入を続行すれば良い。
【0020】本発明によれば、編組体の先端を所望の分
岐管の方向に向かせることは、上述したように該編組体
が湾曲状態を保ちながら回転力を確実に伝達できること
から、容易かつ良好に行うことができる。
【0021】そして、前記カテーテル用ガイドワイヤー
は、例えば、高張力金属からなる線状体の先端側に前記
編組体が一端より被さり、かつ固定されており、前記編
組体の先端部が前記線状体の先端延長方向に所定長さ存
しているものである。
【0022】また、前記カテーテル用ガイドワイヤー
は、例えば、高張力金属からなる線状体の先端側に前記
編組体が一端より被さって固定されており、かつ、この
線状体の先端側が先端に向かって小径となっていて前記
編組体の内側に通されているものである。
【0023】そして、前記編組体を構成する前記金属線
はX線不透過金属線であることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明のカテーテル用ガ
イドワイヤーを添付図面に基づき詳細に説明する。
【0025】図1ないし図4は、それぞれ、本願発明の
カテーテル用ガイドワイヤーの異なる実施例を示す断面
図である。
【0026】先ず、図1に示す第一実施例は、高張力金
属製の線状体1と、極細のX線不透過金属線より筒状に
編まれていて、一端より前記線状体1の先端側に被さ
り、かつ、固定された編組体2からなり、該編組体2の
先端部21が、前記線状体の先端延長方向に所要長さ存
していて該編組体2を構成している極細の金属線を加熱
溶解して滑らかな凸曲面21aを有するヘッドピース状
に形成されている。
【0027】高張力金属製の線状体1の先端1aに、極
細のX線不透過金属線より筒状に編まれた編組体2を被
嵌した後、該嵌合部にろう材3を浸透させて相互固定さ
れたものであり、編組体2の先端部21は、該編組体2
を構成する極細の金属線を加熱溶解して滑らかな凸曲面
21aを有するヘッドピース状に形成されており、少な
くとも線状体1もしくは線状体1及び編組体2との外面
は、合成樹脂膜4が被覆形成され、さらに、該合成樹脂
の外面に必要であれば潤滑性付与剤(符号なし)がコー
トされている。
【0028】さらに詳述すると、線状体1は、ステンレ
ス鋼(好ましくは、バネ用高張力ステンレス鋼)、ピア
ノ線(好ましくは、ニッケルメッキあるいはクロムメッ
キが施されたピアノ線)または超弾性合金(好ましく
は、Ni−Ti系合金、Cu−Al−Ni系合金、Cu
−Zn−Al系合金)よりなる断面が真円な高張力金属
線であり、特に真直加工が施されており、直径及び長さ
は、用途に応じて大小様々にあり、具体的には、直径d
は、0.2〜1.8mm(好ましくは0.25〜1.0
mm)とされ、また長さlは、30〜3,500mm
(好ましくは50〜3,000mm)とされる。
【0029】線状体1に前記真直加工を施すのは、線状
体1に曲げ癖を付きにくくするためであり、また、ガイ
ドワイヤーの挿入時において、編組体2の先端を血管等
の管腔内で目的とする方向への進入を操作する際、もし
くは押し込む際、または回転させる際に行うガイドワイ
ヤーの基端部での操作(手元操作)を先端側に正確に伝
えることができるようにするためであり、もって挿入を
容易とするためである。
【0030】線状体1あるいは線状体1及び編組体2を
被覆している前記合成樹脂膜4は、熱可塑性合成樹脂
(例えば、フッ素樹脂、熱可塑性ポリウレタン)であ
り、例えば、ディッピング(樹脂液浸漬引上げ法)によ
って均一な所望厚さに被覆形成することができる。ま
た、フッ素樹脂以外の場合表面に滑り性を向上するため
に、合成樹脂膜4の外面に潤滑性付与剤をコーティング
することが好ましく、合成樹脂膜4の外面にコートされ
ている前記潤滑性付与剤は、水に接触するとヌルヌルす
る例えば、水溶性高分子物質またはその誘導体であり、
厚さは数ミクロンないし数百ミクロンであり、カテーテ
ルの内面あるいは血管壁との摩擦抵抗を低減させること
ができる。この場合、前記合成樹脂膜4は反応性官能基
を有する物質が選択され、また、前記潤滑性付与剤は、
該反応性官能基と共有結合する物質が選択されること
が、潤滑性付与剤の離脱もしくは流出を不能とするため
に好ましい。
【0031】編組体2は、直径が数ミクロンないし数十
ミクロンのPt、Pt合金、Ag、Ag合金、W、W合
金、あるいはステンレス鋼等の一ないし数種類の極細の
X線不透過金属線を多数本用いて、外径が前記線状体1
の直径と略等しくなるように特殊機械によって筒状に編
まれてなる。
【0032】編組体2は、前記線状体1の先端延長方向
に所要長さ存しており、その長さlは、0<l≦50
(mm)であることが好ましい。
【0033】凸曲面21aは、半球面であることに限定
されず、吊鐘状、あるいは弾丸状等の如く、筒状な編組
体2の先端を滑らかに閉じていれば足りる。該凸曲面2
1aは、例えば、該編組体2の先端を加熱装置により瞬
時溶解し、その溶解した金属の表面弾力により半球面
状、吊鐘状、あるいは弾丸状に形成される。
【0034】編組体2は、先端部21が、前記線状体の
先端延長方向に所要長さ存していて該編組体2を構成し
ている極細の金属線を加熱溶解して滑らかな凸曲面21
aを有するヘッドピース状に形成されているので、血管
等の管腔の曲がりくねった状態を探すように曲がりなが
ら血管壁を傷つけず進入されていく。
【0035】図2に示す第二実施例は、線状体1の先端
側11が、先端に向かって小径となるテーパー状に編組
体2の内側に通され、該編組体2の凸曲面21aを有す
るヘッドピース状に形成された先端部21の近くまで伸
びていて、該線状体1の先端側11の先端部1aがろう
材5を浸透させて編組体2に固定されている点が、上記
第一実施例と異なっている。
【0036】なお、この場合、線状体1の先端側11の
先端部1aは、該編組体2の先端部21まで伸びてお
り、前記先端部21の凸面状に加工する時、同時に溶解
接続されても良い。
【0037】線状体1の先端側11を、編組体2の内側
にかつ先端部に通して固定してあるのは、編組体2に小
さく保有していることが好ましい適度の腰(真直復元
性)を持たせるためである。そして、先端側11の先端
部1aが編組体2の先端部21の手前で終端している場
合、ガイドワイヤーの挿入に際して医師が予め編組体2
の先端部の曲げ癖を付与し易くするためである。そし
て、線状体1の先端側11を先端に向かって小径となる
テーパー状に形成してあるのは、ガイドワイヤーの先端
部程、柔軟性を増したもので、これは、編組体2がガイ
ドワイヤーの微妙な手元操作に従い、血管等の管腔内の
曲がりくねりに沿って、進入していくために好ましいか
らである。
【0038】図3に示す第三実施例は、高張力金属製の
線状体1と、極細のX線不透過金属線より筒状に編まれ
ていて、一端より前記線状体1の先端側に被さり、か
つ、固定された編組体2からなり、線状体1が、略同径
であり異なる金属材からなる基端側コア(芯材)111
と先端側コア112が、基端側コア111の全部及び先
端側コア112の一部を包むようにこれらコアと異なる
金属材からなる連結体113によって、一本線となるよ
うに接続された同軸複層構造であり、先端側コア112
が、先端に向かって小径となるテーパー部が編組体2の
内側に通され、該編組体2の凸曲面21aを有するヘッ
ドピース状に形成された先端部21まで、あるいは近傍
まで伸びていて、先端側112aが編組体2の先端部2
1の手前で終端している場合、該線状体1の先端側コア
112の先端部112aがろう材5を浸透させて編組体
2に固定されている。
【0039】基端側コア111は高張力が大きいステン
レス鋼またはピアノ線を採用して線状体としての腰の強
さ(ガイドワイヤーの押し込み性と先端側コア112へ
のトルク伝達性)を確保し、先端側コア112は超弾性
合金を採用してガイドワイヤー先端部の編組体2の柔軟
性に加えて弱い腰を確保している。該超弾性合金は、N
i−Ti系合金、Cu−Al−Ni系合金、Cu−Zn
−Al系合金などが好適である。
【0040】連結体113による基端側コア111と先
端側コア112の圧着被覆構造としたのは、基端側コア
111と先端側コア112の接続がハンダ付け、ろう付
け、または溶接などの方法によって達成することが困難
だからである。すなわち、通常の金属の弾性伸びが2%
程度なのに比べ、超弾性合金は極端に高い値(Ni−T
i系合金で6〜8%)を示すため、異種金属との溶接、
ろう付けは実質上難しい。また、溶接やろう付けが可能
であるとしても、溶接・ろう付け時の熱により超弾性の
性質が失われる。そこで、超弾性合金の末端部にステン
レス鋼管を圧着被覆することにより高い接合強度と超弾
性の性質を確保できる。
【0041】連結体113は、基端側コア111と先端
側コア112の両者に圧着被覆して、基端側コア111
と先端側コア112の接続を確保しており、該連結体1
13は、ステンレス鋼などが好ましい。
【0042】基端側コア111と先端側コア112と連
結体113とからなる該線状体1の製造は、連結体11
3に対応するステンレスパイプの内径内に、基端側コア
111としてステンレス線と、先端側コア112として
超弾性合金を挿入して同軸構造とした後、(例えば、連
結体113と対応する外径0.5mm、内径0.4mm
のステンレスパイプの内径内に、基端側コア111とし
て0.25mmのステンレス線と、先端側コア112と
して外径0.25mmの超弾性合金を挿入した後)、基
端側コア111の側からダイスに通して引抜いて絞り加
工し、これを数段階行って所要外径とするものである。
従って、連結体113は、基端側コア111と先端側コ
ア112に強力に密着して、基端側コア111と先端側
コア112の接続を強力に確保できる。
【0043】図4に示す第四実施例は、先端側コア11
2の先端が図2に示す第二実施例と同様に、該編組体2
の先端部21の近傍まで伸びていて、該線状体1の先端
側11の先端部1aがろう材5を浸透させて編組体2に
固定されている点が、図3に示す第三実施例と異なって
いる。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきた本願発明のカテーテル
用ガイドワイヤーは、先端部分に所定長さの金属線によ
り編まれた編組体を備えた構成なので、編組体が、a)
湾曲状態を保ちながら回転力を伝達できる機能と、b)
小さな力でどの方向にも大きく湾曲し得る機能と、c)
限度一杯に湾曲させたときの極めて大きい耐曲げ力を有
する機能を保有していることに基づき、医師が予め編組
体の先側半部に若干の曲げ癖を与えてから、治療もしく
は検査に際し、血管等の管腔内の目的部位にカテーテル
を導入するための先導役として、線状体の基端に往復し
た回転力(ねじり)を医師が僅かに与えつつ、編組体を
血管等の管腔内に挿入していくと、該回転力(ねじり)
が編組体に確実に伝わり、編組体は、血管等の曲がりく
ねった状態を探すように曲がりながら進入していくこと
ができる。また、編組体を、血管等の管腔の分岐箇所に
進入した時点より先、所望の分岐管へ進入させるとき
も、編組体が湾曲状態を保ちながら回転力を確実に伝達
できることから、予め編組体の先側半部に若干の曲げ癖
を与えておくことで容易かつ良好に行うことができる。
すなわち、X線造影装置により外部観察しつつ、線状体
の基端を所要角度ねじることで該回転力(ねじり)が編
組体に確実に伝達され、該回転力(ねじり)に対応して
予め付与した編組体の先側半部の曲げ癖を利用して編組
体の先端を所望の分岐管の方向に極めて正確に向かせる
ことができ、もって、該所望の分岐管内にガイドワイヤ
ーを進行させることができる。
【0045】また、前記カテーテル用ガイドワイヤー
が、高張力金属からなる線状体の先端側に前記編組体が
一端より被さって固定されており、かつ、この線状体の
先端側が先端に向かって小径となっていて前記編組体の
内側に通されているものであれば、編組体に適度の腰
(真直復元性)を持たせることができ、かつガイドワイ
ヤーの先端部程柔軟性が増すため、ガイドワイヤーの微
妙な手元操作に従い編組体が血管等の管腔内の曲がりく
ねりに沿って良好に進入できる。
【0046】また、前記編組体を構成する前記金属線が
X線不透過金属線であれば、編組体の位置、すなわちガ
イドワイヤーの先端位置をX線造影装置により確認で
き、ガイドワイヤーの進入操作を良好に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のカテーテル用ガイドワイヤーの第一
実施例を示す断面図である。
【図2】本願発明のカテーテル用ガイドワイヤーの第二
実施例を示す断面図である。
【図3】本願発明のカテーテル用ガイドワイヤーの第三
実施例を示す断面図である。
【図4】本願発明のカテーテル用ガイドワイヤーの第四
実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 線状体 111 基端側コア 112 先端側コア 113 連結体 2 編組体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部分に所定長さの金属線により編ま
    れた編組体を備えることを特徴とするカテーテル用ガイ
    ドワイヤー。
  2. 【請求項2】 高張力金属からなる線状体の先端側に前
    記編組体が一端より被さり、かつ固定されており、前記
    編組体の先端部が前記線状体の先端延長方向に所定長さ
    存している請求項1に記載のカテーテル用ガイドワイヤ
    ー。
  3. 【請求項3】 高張力金属からなる線状体の先端側に前
    記編組体が一端より被さって固定されており、かつ、こ
    の線状体の先端側が先端に向かって小径となっていて前
    記編組体の内側に通されている請求項1に記載のカテー
    テル用ガイドワイヤー。
  4. 【請求項4】 前記編組体を構成する前記金属線はX線
    不透過金属線である請求項1ないし3のいずれかに記載
    のカテーテル用ガイドワイヤー。
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