JP2894648B2 - トラックアドレス判定方法 - Google Patents

トラックアドレス判定方法

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JP2894648B2
JP2894648B2 JP15882491A JP15882491A JP2894648B2 JP 2894648 B2 JP2894648 B2 JP 2894648B2 JP 15882491 A JP15882491 A JP 15882491A JP 15882491 A JP15882491 A JP 15882491A JP 2894648 B2 JP2894648 B2 JP 2894648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数トラックに対し、
同時に情報の記録/再生を行う光学式情報記録再生装置
にあって、所望のトラックのトラックアドレスを判定す
るトラックアドレス判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光カード・光ディスクなどの記録媒体
は、互いに平行な(あるいは同芯円状の)複数のトラッ
クを有している。一方、光学式情報記録再生装置は、前
記記録媒体に対して情報を光学的に記録/再生する光学
ヘッドを有し、記録媒体と光学ヘッドとをそれぞれ、記
録媒体のトラック方向及びそれと直交する方向に、往復
運動させて、情報の記録/再生を行っている。
【0003】従来の光学式情報記録再生装置としては、
光学ヘッドから出射される単一の光を単一のトラックへ
照射し、情報の読み出しを1トラック単位で行う、単一
トラック読み出し型の装置が一般に知られている。しか
し、この方法では、トラック上に記録された情報の再生
速度は、光学ヘッドと記録媒体との相対速度で決定され
てしまい、それ以上速くすることはできなかった。この
点を解決するため、光学ヘッドからの出射光を複数のト
ラックへ照射し、複数のトラックから同時に情報の読み
出しを行う複数トラック読み出し型の光学式情報記録再
生装置が考え出されている。例えば、本出願人は、特開
平2−141932号公報に、読み出したトラック数よ
り、PLL(Phase-Loced Loop)回路や復調回路の数を
少なくして、データ処理系の小規模化を図った装置を提
案している。
【0004】ところで、記録媒体について、光カードを
例に説明すると、図5に示すように、光カード30は、
複数のトラック32を延在し、このトラック32は、1
セクタまたは、図6に示すように、複数のセクタから構
成されている。この1トラックの構成は、情報の書き込
みが行われる情報記録領域35の両側にトラックアドレ
ス情報などが記録されているID部34a,34bを設
けている。図中、左側ID部34aは、情報記録領域3
5を左側からアクセスする場合に用いられる。一方、右
側のID部34bは、情報記録領域35を右側からアク
セスする場合に用いられる。図6に示す情報記録領域3
5は、N個のセクタに分割されている。それぞれのセク
タは、光カード30の搬送速度のむら等を吸収するため
に、ギャップ(GAP)と称する何も記録されない緩衝
領域を挟んで構成されている。
【0005】次に、単一トラック読み出し型の光カード
記録再生装置を例に、ID34aまたは34bに記録さ
れたトラックアドレスの判定方法について、図7を参照
し説明する。光カード記録再生装置は、トラック32の
両端に設けられたID部のいづれかを読み出し、その結
果に基づいてトラックアドレスを判断し、情報記録領域
に対して、情報の記録または再生を行う。
【0006】ID部34a,34bは、図7に示すよう
に、それぞれ、例えば5個のID0ないしID4を有し、
各IDは同一のトラックアドレス情報を含んでおり、通
常エラー訂正符号化されている。光学式情報記録再生装
置において、トラックアドレスを誤認識することは、既
に記録された情報を書きつぶしたり、間違った情報を読
み取ったりする原因となる。従って、トラックアドレス
の誤認識の確率は、できる限り低く抑える必要がある。
IDが5個あるのは、このためであり、5個のIDの読
み取り結果に基づいて、トラックアドレスを判定するこ
とにより、誤認識の確率を低く抑えている。また、各I
D内のトラックアドレスは、エラー訂正符号化されてい
るが、誤訂正も起こり得るので、トラックアドレスの判
定は、5個のID内のトラックアドレスの一致を取って
行われることが多い。例えば、図中左側から、アクセス
する場合、光学ヘッドは、光カード32のあるトラック
のID0からID4を順次走査し、読み取り、そして復調
したトラックアドレスをメモリなどに格納する。この場
合、光学ヘッドは、ID4を通過した時点で、初めて5
個のIDが揃うことになるので、揃った時点から、図7
に示すように、トラックアドレスの判定が開始されるこ
とになる。
【0007】従来の複数トラック読み出し型の光学式情
報記録再生装置も、前記同様の処理により、トラックア
ドレスの判定を行うようになっている。尚、複数トラッ
ク読み出し型の装置は、単一トラックの読み出し装置と
しても使用できることは言うまでもない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の単一トラック及
び複数トラック読み出し型の光学式情報記録再生装置に
おいて、トラックアドレスの判定は、トラックアドレス
を多重書きしたID部の全領域を光学ヘッドが通過した
後に行う必要があった。情報記録領域に対し、情報の記
録または再生を行う場合には、トラックアドレスが所望
のトラックアドレスであるかどうかを判定した後に、セ
クタ開始位置を認識して、記録回路または再生回路に対
し、記録動作、または再生動作を開始するように指示し
なければならない。このため、トラックアドレスの判定
は、光学ヘッド、つまり光スポットが、図6のギャップ
部分を通過する期間内に実行し完了しなければならな
い。判定が前記期間内に完了しなければ、セクタ開始位
置に光スポットが到達することになる。従って、トラッ
クアドレスの判定は、迅速に行う必要がある。
【0009】一方、光カード等の記録媒体は、限られた
記録領域を有効に使用するために、ギャップ分は、でき
る限り狭い方くしたいという要求がある。従って、トラ
ックアドレスの判定は、さらに迅速に行う必要性が高く
なっている。
【0010】トラックアドレスの判定を迅速に行うため
には、高速のCPUの使用とそれに伴う周辺回路の高速
化、あるいは複数トラック読み出し型の装置にあって
は、トラックアドレス判定用のハードウェアの追加等が
必要となり、装置のコストアップを招いてしまうという
欠点がある。
【0011】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、複数トラック読み出し型の光学式情報記録再生装置
において、装置側にハードウェア的な負担を必要以上に
かけることなく、トラックアドレス判定の迅速化を図る
ことができるトラックアドレス判定方法を提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のトラックアドレ
ス判定方法は、複数のトラックを有すると共に、各トラ
ック内に、トラックアドレスが多重書きされているトラ
ックアドレス情報部を一つ以上含み、かつ情報の記録/
再生を行う情報記録領域を含んでいる記録媒体に対し、
該記録媒体の複数本のトラックに光スポットを照射し
て、該複数本のトラックの情報を同時に読み出す光学式
情報記録再生装置に適用できる。
【0013】そして、本発明のトラックアドレス判定方
法は、前記複数本のトラックのうち、所望のトラックの
トラックアドレスを判定するトラック判定方法であっ
て、同時に読み出しした前記複数本のトラックのうち、
二本以上のトラックから、トラックアドレス情報部の多
重書きされたトラックアドレスを、それぞれ一個づつ読
み取る手順と、光スポットが、多重書きされた残りのト
ラックアドレスから情報記録領域に到達するまでの期間
の間に、前記読み取り手順で、二本以上のトラックから
読み取った各トラックアドレスを基に、所望のトラック
のトラックアドレスを判定する手順とを備えている。
【0014】
【作用】本発明のトラックアドレス判定方法は、光スポ
ットが、多重書きされた残りのトラックアドレスから情
報記録領域に到達するまでの期間の間に、読み取り手順
で読み取った二以上のトラックに対応する各トラックア
ドレスを基に、所望のトラックのトラックアドレスを判
定する。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図6は本発明の一実施例に係り、図1
は光学的記録再生装置の再生回路の一例を示すブロック
図、図2は図1の装置の動作を示すタイミングチャー
ト、図3はトラックアドレス読み出し及びその判定を示
す説明図、図4はトラックアドレス判定方法に係るフロ
ーチャート、図5は光カードの全体構成図、図6はトラ
ックのフォーマットの一例を示す概略構成図である。
【0016】図5に示す記録媒体としての光カード3
0、及び図1に示す光学式情報記録再生装置としての光
カード装置1を例に、本発明に係るトラックアドレス判
定方法を説明する。光カード装置1は、複数トラック読
み出し型の装置である。
【0017】図5に示すように、光カード30は、カー
ドの長辺方向にトラック32を延在し、このトラック3
2がカード幅方向(短辺方向)に多数形成された記録領
域33を備えている。記録領域33の各トラック32
は、カード短辺側の両端部に、互いに反対方向から読み
取れるように各トラックに対応したトラックアドレスを
多重書きしたトラックアドレス情報部としてのID部3
4a,34bを設けている。ID部34aは、例えば図
3に示すように、各トラックに対応した同一トラックア
ドレスを記録したID0、ID1,ID2,ID3,ID4
を図中左から右へ順に設けている。また、ID部34b
は、ID部34aと逆方向から順に、ID0、ID1,I
D2,ID3,ID4を有している。
【0018】そして、光学ヘッドに対して、光カード3
0がトラック方向に、図の左から右へ移動しているとき
は、ID部34aを読み取り、トラックに対応したトラ
ックアドレスを認識できるようになっている。また、光
学ヘッドに対して光カード30がトラック方向に、図の
右から左へ移動しているときは、ID部34bを読み取
り、トラックに対応したトラックアドレスを認識できる
ようになっている。尚、ID部34a,34bは、カー
ド端部の傷や汚れ等の影響を防ぐため、及び光カード3
0と光学ヘッドとのトラック方向相対速度を十分安定さ
せるために、カードの端部から一定の距離(例えば4m
m程度)内側に設けられている。また、ID部34a,
34bは光カード製造時に予めプリフォーマットされて
いる。
【0019】また、記録領域33の各トラック32は、
ID部34a,34bの間に、情報の書き込みが行われ
る情報記録領域35を有している。情報記録領域35
は、例えば、図6に示すように、N個のセクタに分割さ
れおり、それぞれのセクタ間は、ギャップ(GAP)と
称する何も記録されない緩衝領域を挟んで構成されてい
る。また、前記セクタとID部34a,34bとの間に
も、同様に、ギャップが形成されている。
【0020】一方、図1に示す光カード装置1は、光カ
ード30の複数本のトラックに対して、情報の記録/再
生を行う装置である。光カード装置1は、光カード30
のk本のトラック32へ同時に記録/再生光を照射する
図示しない光学ヘッドを有している。この光学ヘッド
は、図示しない光源、対物レンズ等からなる光学系を介
し、光カード30の任意のk(=m+1)本のトラック
n,n+1,…,n+m上へ同時に、光スポットを投射する構成と
なっている。
【0021】また、光学ヘッドは、第1の光ディテクタ
2a,第2の光ディテクタ2b,ないし第kの光ディテ
クタ2zを備え、光カード30のトラックn,トラック(n
+1),…,トラック(n+m)からの各反射光を電気信号に変換
して、それぞれ出力するようになっている。
【0022】第1の光ディテクタ2aの出力する電気信
号は、トラックn上の情報に相当し、第1のアンプ3a
を介した後、2値化回路4aで2値化信号に変換し出力
される。2値化信号は、メモリ5aのデータ入力端子、
及びセレクタ6へ入力されるようになっている。また、
メモリ5aのデータ出力端子は、セレクタ6へ入力され
るように構成されている。
【0023】第2の光ディテクタ2bの出力する電気信
号は、トラック(n+1)上の情報であって、第2のアンプ
3bを介した後、2値化回路4bで2値化信号に変換さ
れる。2値化信号は、メモリ5bのデータ入力端子、及
びセレクタ6へ入力されるようになっている。また、メ
モリ5bのデータ出力端子は、セレクタ6へ入力される
ように構成されている。
【0024】以下、同様にトラック(n+2)ないしトラッ
ク(n+m)を読み取るため、同様の構成を備えている。図
1に示すように、トラック(n+m)には、第kの光ディテ
クタ2c,第kのアンプ3c,第kの2値化回路4c,
及び第kのメモリ5cの構成が対応している。
【0025】図1のアドレス生成回路8は、図示しない
メコントローラが出力するモリ用ライト信号のタイミン
グで、アドレスを発生して、メモリ5a,メモリ5b,
ないしメモリ5cへそれぞれ出力するようになってい
る。メモリ5aは、アドレス生成回路8が発生したアド
レスへ順に、コントローラが出力するメモリ用ライト信
号のタイミングで、2値化回路4aが出力する2値化信
号を格納するようになっている。また、メモリ5b,な
いしメモリ5cも同様に構成されている。
【0026】また、メモリ5a,メモリ5b,ないしメ
モリ5cは、格納した各2値化信号をメモリ用ライト信
号のタイミングで、セレクタ7へそれぞれ出力するよう
になっている。セレクタ7は、前記コントローラが出力
するセレクト信号に応じて、メモリ5a,メモリ5b,
ないしメモリ5cの出力する2値化信号を選択し、いづ
れか一つをPLL(Phase-Loced Loop)回路9へ出力す
るようになっている。セレクト信号は、例えばトラック
n,トラック(n+1),ないしトラック(n+m)の順に、2値化
信号を選択するように設定されている。
【0027】PLL回路9は、与えられた2値化信号に
基づき、ビット同期信号を生成し、復調回路10に出力
する。復調回路10は、2値化信号とビット同期信号と
に基づき、データ復調信号を生成し、メモリ11へ出力
するようになっている。メモリ11は、データ復調信号
を一担格納する。そして、エラー訂正回路12は、格納
されたデータ復調信号にエラー訂正処理を施し、メモリ
11は、エラー訂正が完了したデータ復調信号を再び格
納すると共に、前記コントローラへ出力するようになっ
ている。コントローラは、データ復調信号のうち、ID
0のトラックアドレスを読み取り、後述するトラックア
ドレスの判定を行うようになっている。
【0028】図2を参照し、光カード装置1の動作を説
明する。尚、説明の便宜上、光ディテクタ2a、2b、
ないし2cは、各光ディテクタ2と総称する。アンプ3
a、3b、ないし3cは、各アンプ3と総称する。ま
た、2値化回路4a、4b、ないし4cは、各2値化回
路4と総称する。
【0029】読み取り光を照射して、得られたトラック
n,トラック(n+1),ないしトラック(n+m)からの反射光
は、第1の光ディテクタ2a,第2の光ディテクタ2
b、ないし第kの光ディテクタ2cにより、それぞれ電
気信号に変換される。図2に示す波形の振幅が大きい部
分は、トラック32上に形成されたピットに対応してい
る。各光ディテクタ2の電気信号は、各アンプ3を介し
て、各2値化回路4により2値化される。メモリ用ライ
ト信号は、前記コントローラからの指示に基づき発生が
開始される。各メモリ5は、図2に示すように、メモリ
用ライト信号の立ち下がりエッジで、各2値化回路4の
2値化出力をサンプリングし、格納する。図2には、第
1、第2ないし第kの各メモリ5に格納された値をメモ
リ内容として示している。
【0030】ところで、サンプリング誤差について、考
慮すると、一般に、光あるいは磁気による記録/再生に
おいては、時間軸方向のゆらぎ、すなわち、ジッタが発
生する。前記メモリのサンプリング誤差も、同様にジッ
タと考えることができる。そして、メモリのサンプリン
グによるジッタ量を5%程度に抑えることができれば、
データの再生に大きな影響はない。光カードの場合、読
み出し速度は、10kbit/secないし100kbit/sec程度であ
るので、ライト信号の周波数を500kHzないし5MHz程度に
すれば、ジッタ量を5%程度に抑えることができる。
【0031】アドレス生成回路8で生成されるアドレス
は、メモリ用ライト信号に応じて生成されている。そし
て、生成されたアドレスへ各メモリ5は、各トラック毎
の2値化信号をサンプリングして格納すると共に、セレ
クタ7は、セレクト信号に応じて順次PLL回路9及び
復調回路10へ2値化信号を供給する。2値化信号は、
PLL回路9及び復調回路10を経て、復調される。
尚、各メモリ5の読み出しは、アドレス生成回路8が生
成するアドレス内のデータを順に読み出している。メモ
リからの読み取り速度は、メモリの素子自体で決まる最
大読み出し周波数まで、速くすることにより、復調速度
の高速化を図ることができる。
【0032】次に、本発明に係るトラックアドレスの判
定方法について、図3及び図4を参照し、光カード装置
1へ光カード30装着し、情報を読み出す場合を例に説
明する。尚、光カード30のID部34a,34bは、
説明を簡単にするために、図3に示すように、5本のト
ラックを同時に読み出すものとする。
【0033】図3は、光学ヘッドが5本のトラックの左
側ID部34aを通過するときの、動作内容を順を追っ
て示したものである。
【0034】最初に、光学ヘッドがID0の領域を通過
するときに、トラックn,(n+1),(n+2),(n+3),(n+4)のI
D0を光カード30上から、同時に読み出し2値化し
て、各メモリ5へそれぞれ格納する。光学ヘッドがID
0を通過した時点で、トラックnのID0の2値化信号が
格納されているメモリ5aを読み出し、復調を行い、エ
ラー訂正結果をメモリ11へ格納する。続いて、トラッ
ク(n+1)のID0の2値化信号が格納されているメモリ5
bを読み出し、復調を行い、エラー訂正結果をメモリ1
1へ格納する。以下、トラック(n+2),(n+3),(n+4)のI
D0に対して、それぞれ同様の操作を行う。これらの操
作は、前述したようにメモリ5の読み取り速度を上げる
ことにより、復調速度を高速に行うことができる。従っ
て、光学ヘッドがID部34aまたは34bの領域を通
過する前に完了することは、容易である。そして、トラ
ックアドレスの判定は、光学ヘッドからの光スポット
が、多重書きされた残りのトラックアドレスから情報記
録領域35に到達するまでの期間、つまりID部34a
または34bを通過し、さらにギャップを通過するまで
の残り時間内に、各トラックのID0のエラー訂正結果
を基に行えば十分である。
【0035】また、図4は、本発明に係るトラックアド
レス判定方法の一例のフローチャートを示している。最
初に、ステップS1で、光学ヘッドがID0の領域を通
過するときに、トラックn,(n+1),(n+2),(n+3),(n+4)の
ID0を光カード30上から、同時に読み出して2値化
し、各メモリ5へそれぞれ格納する。ステップS2で、
光学ヘッドがID0を通過した時点で、トラックnのID
0の2値化信号が格納されているメモリ5aを読み出
し、復調を行い、エラー訂正処理を行ってトラックアド
レスTA0を得る。そして、トラックアドレスTA0をメ
モリ11へ格納する。続いて、ステップS3で、トラッ
ク(n+1)のID0の2値化信号が格納されているメモリ5
bを読み出し、復調を行い、エラー訂正処理を行いトラ
ックアドレスTA1をメモリ11へ格納する。以下、ス
テップS4ないしステップS6で、トラック(n+2),(n+
3),(n+4)のID0に対して、それぞれ同様の操作を行
い、トラックアドレスTA2ないしTA4を得る。
【0036】ステップS7では、得られたトラックアド
レスに対し、コントローラにより、TA0、(TA1)−
1、(TA2)−2、(TA3)−3、及び(TA4)−
4の比較を行い、全ての値が一致したか否かを判断す
る。全てが一致した場合に、ステップS8で、目的のト
ラックnのアドレスは、TA0であると判定し、そして
“正常状態”であるとして終了する。一方、全てが一致
しなかった場合には、ステップS9で、判定できなかっ
たとして、“異常状態”であるとして終了する。
【0037】判定結果に基づいて、目標トラックnに位
置していることが確認されれば、トラックnないしトラ
ック(n+4)の情報を読み出したり、あるいは、トラックn
ないしトラック(n+4)のうちの任意のトラックに情報を
記録する動作が開始される。
【0038】尚、図中、左側のID34aに関して述べ
たが、右側のID34bを用いても同様にできること
は、いうまでもない。また、比較ための演算式を変て、
例えばTA0+1、(TA1)、(TA2)−1、(TA
3)−2、及び(TA4)−3とすれば、トラック(n+1)
のトラックアドレス(TA1)が得られる。
【0039】あるいは、ステップS2ないしステップS
6において、エラー訂正ができなかったID0が発生し
た場合には、ステップS7で、比較を行わずに判定不可
で、“異常状態”として終了しても良い。また、ステッ
プS7において、単純に全ての一致を取る方法に代え
て、光学ヘッドがID34a(または34b)を通過す
るまでの残り時間内に判定すれば良いという時間的優位
性を生かし、多数決論理によりトラックアドレスを判定
しても良い。
【0040】本実施例では、トラックアドレスを判定す
るために、光学ヘッドが、読み取った複数(図示例では
5本)のトラックに、トラックアドレスを多重書きした
ID部34a、または34bを通過する期間内に、トラ
ックアドレスを複数(図示例では5)個得ることができ
る。従って、光学ヘッドがID34a、または34bの
残りの領域を通過する期間をトラックアドレスの判定に
使用することができるので、誤認識の確率も低く抑えた
うえで、判定に使用する時間の迅速化を図ることができ
る。
【0041】前記実施例では、ID0のトラックアドレ
スを読み込みんでトラックアドレスの判定を行っている
が、ID0が正常に読み取れなかった場合には、同様の
操作をID1などに対して行っても良い。しかし、ID1
など他のIDを用いて判定する場合には、光学ヘッドが
ID34a領域を通過するまでに完了しなければならな
い点を考慮する必要がある。
【0042】尚、本発明は、記録媒体として光カードを
装着する装置に限らず、再生型、追記型、及び書換可能
型のディスクに対する複数トラック読み出し型の装置に
も適用できる。
【0043】
【発明の効果】前述したように本発明のトラックアドレ
ス判定方法によれば、複数トラック読み出し型の光学式
情報記録再生装置において、光スポットが多重書きされ
た残りのトラックアドレスから情報記録領域に到達する
までの期間の間に、読み取り手順で読み取った二以上の
トラックに対応する各トラックアドレスを基に、所望の
トラックのトラックアドレスを判定するので、装置側に
ハードウェア的な負担を必要以上にかけることなく、ト
ラックアドレス判定の迅速化を図ることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は光学的記録再生装置の再生回路の一例を
示すブロック図。
【図2】図2は図1の装置の動作を示すタイミングチャ
ート。
【図3】図3はトラックアドレス読み出し及びその判定
を示す説明図。
【図4】図4はトラックアドレス判定方法に係るフロー
チャート。
【図5】図5は光カードの全体構成図。
【図6】図6はトラックのフォーマットの一例を示す概
略構成図。
【図7】図7は従来のトラックアドレス読み出し及びそ
の判定を示す説明図。
【符号の説明】
1…光カード装置 2a,2b,2c…ディスク 5a,5b,5c…メモリ 7…セレクタ 10…復調回路 11…メモリ 12…エラー訂正回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のトラックを有すると共に、各トラッ
    ク内に、それぞれトラックアドレスが多重書きされてい
    るトラックアドレス情報部を一つ以上含み、かつ情報の
    記録/再生を行う情報記録領域を含む記録媒体に対し、
    前記記録媒体の複数本のトラックに光スポットを照射し
    て、該複数本のトラックの情報を同時に読み出す光学式
    情報記録再生装置に用いられて、前記複数本のトラック
    のうち、所望のトラックのトラックアドレスを判定する
    トラック判定方法であって、同時に読み出しした前記複
    数本のトラックのうち、二本以上のトラックから、トラ
    ックアドレス情報部の多重書きされたトラックアドレス
    を、それぞれ一個づつ読み取る手順と、光スポットが、
    多重書きされた残りのトラックアドレスから情報記録領
    域に到達するまでの期間の間に、前記読み取り手順で、
    二本以上のトラックから読み取った各トラックアドレス
    を基に、所望のトラックのトラックアドレスを判定する
    手順と、を備えていることを特徴とするトラックアドレ
    ス判定方法。
JP15882491A 1991-06-28 1991-06-28 トラックアドレス判定方法 Expired - Lifetime JP2894648B2 (ja)

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Publications (2)

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JPH056545A JPH056545A (ja) 1993-01-14
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