JP2894484B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2894484B2
JP2894484B2 JP23285096A JP23285096A JP2894484B2 JP 2894484 B2 JP2894484 B2 JP 2894484B2 JP 23285096 A JP23285096 A JP 23285096A JP 23285096 A JP23285096 A JP 23285096A JP 2894484 B2 JP2894484 B2 JP 2894484B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に関し、
特に、吸引力を駆動源とするロータリーブラシ(特に刷
毛やブレードをらせん状に巻き付けた棒状のものとい
う)を備えた吸口を持つ電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機のうち、特に吸引力を
駆動源とするロータリーブラシを備えた吸口では羽根車
の回転をプーリーやブルトを介してロータリーブラシに
伝達していた。そのため羽根車とロータリーブラシが別
々に別れているため、吸口全体が大きく重たくなってい
た。そこで、特開昭63−214217号公報や特開昭64−5822
3 号公報に記載のように、羽根車に同軸に一体回転する
ロータリーブラシを配設し、上記羽根車を隔壁で囲むタ
ービン室を形成する吸口が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術のうち吸口のロータリーブラシを別軸の羽根車で駆動
するものでは羽根車の容積が大きく、そのため吸口も大
きくなるという問題点があった。また、羽根車はロータ
リーブラシの3倍から4倍の回転数で回転するため、騒
音が大きいという問題点があった。また、羽根車とロー
タリーブラシとを同軸に構成したものにおいては、吸口
外から吸引した空気は、まず掃除面を通り、ロータリー
ブラシの羽根やブレードが掻き上げたゴミを搬送し、そ
の後ノズルを通って、隔壁で囲われたタービン室に入っ
て羽根車に衝突してトルクを発生させるため、吸口を持
ち上げるとロータリーブラシの抵抗が小さくなるため、
ロータリーブラシが異常に高速回転するため、騒音が発
生し、また、誤って吸口内に指などを入れた時に危険で
あるという問題点があった。
【0004】また、この種のものでは、羽根車に衝突す
る流れは、回転軸と垂直であり、流れが羽根車内で鋭角
に曲げられるため、流れの抵抗が大きい、回転軸と垂直
な方向にノズルを配設する空間が必要となるため、吸口
が大きくなるなどの問題点があった。本発明は、これら
の問題を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は吸口の上ケース
および下ケースからなる吸口本体を掃除面に接触させた
ときにブラシ軸の回転を流入空気流によって上げるよう
にした吸口体を用いた電気掃除機において、前記ブラシ
軸と同軸で一体回転し、かつ吸口本体に近接して配設さ
れた羽根を備えた羽根車を設け、羽根車の軸外方で該羽
根車に対向する関係で、かつ吸口本体にノズルを設け、
かつ該ノズルについて前記羽根車とは反対側で、外部か
らの空気を取り入れるための空気取り入れ口を吸口本体
の側体に設けたことを特徴とする電気掃除機を提供す
る。
【0006】好ましくは前記羽根車は、円筒リングに羽
根が形成されて構成される。
【0007】好ましくは前記ノズルは、円筒リングに羽
根が形成されて構成される。
【0008】好ましくは前記羽根車の羽根の径方向の幅
が前記ノズルの羽根の径方向の幅より大きい。
【0009】好ましくは前記円筒リングに、その外方に
向けて複数の刷毛またはブレードを取り付けた。
【0010】好ましくは前記吸口のケースより一個ない
し複数本の突起を設け、該突起を前記円筒リングに近接
配設させた。
【0011】本発明は吸口の上ケースおよび下ケースか
らなる吸口本体を掃除面に接触させたときにブラシ軸の
回転を流入空気流によって上げるようにした吸口体を用
いた電気掃除機において、前記ブラシ軸と同軸で一体回
転し、かつ吸口本体に近接して配設された羽根を備えた
羽根車を設け、羽根車の軸外方で該羽根車に対向する関
係で、かつ吸口本体にノズルを設け、羽根車の内方で該
羽根車に対向する関係で、かつ該羽根車と前記ブラシ軸
との間にディフューザを設け、かつ前記ノズルについて
前記羽根車とは反対側で、外部からの空気を吸込むため
の空気取り入れ口を吸口本体の側体に設けたことを特徴
とする電気掃除機を提供する。
【0012】好ましくは前記羽根車と前記ノズルとの間
の隙間および前記羽根車と前記ディフューザとの間の隙
間はそれぞれ1mmから3mm程度である。
【0013】本発明は吸口の上ケースおよび下ケースか
らなる吸口本体を掃除面に接触させたときにブラシ軸の
回転を流入空気流によって上げるようにした吸口体を用
いた電気掃除機において、前記ブラシ軸と同軸で一体回
転し、かつ吸口本体に近接して配設された羽根を備えた
羽根車を設け、外部からの空気を取り入れるための空気
取り入れ口を吸口本体の側体に設け、取り入れた空気を
軸方向に整流し、かつ加速せしめてから前記羽根車に導
入する空気加速手段を羽根車の軸方向に設けたことを特
徴とする電気掃除機を提供する。
【0014】好ましくは前記空気加速手段は、空気取り
入れ口から空気流れ方向に設けられた多数の羽根を有す
るノズルである。
【0015】本発明は、吸口の上ケースおよび下ケース
からなる吸口本体を掃除面に接触させたときにブラシ軸
の回転を流入空気流によって上げるようにした電気掃除
機の吸口体において、前記ブラシ軸と同軸で一体回転
し、かつ吸口本体に近接して配設された羽根を備えた羽
根車を設け、羽根車の軸外方で該羽根車に対向する関係
で、かつ吸口本体にノズルを設け、かつ該ノズルについ
て前記羽根車とは反対側で、外部からの空気を取り入れ
るための空気入れ口を吸口本体の側体に設けたことを特
徴とする電気掃除機の吸口体を提供する。
【0016】次に本発明の作用について説明する。吸口
体外部から吸引した流体の全部または一部が前述のよう
に構成されたノズルによって、高速になり、かつ前述の
ように構成された羽根車に衝突するため、羽根車を回転
させるのに十分なトルクを発生させることができる。こ
の時、ノズルから羽根車を出るまでの流れは、回転軸を
中心とする同心円上を横に移動するため、流れの抵抗が
小さくなり、この経路により多くの流体を流すことがで
きるので、より大きなトルクを発生させることができ
る。
【0017】また、ロータリーブラシと羽根間との間に
隔壁を設けていないので、吸口を持ち上げると、空気は
ほとんど床面開口部から吸引されるため、ノズルからの
吸引はほとんどなくなり羽根車はほとんど回転しない。
従って、使用車が誤って吸口内に手などを入れても安全
である。
【0018】羽根車の外側に円筒リングを取り付けて、
円筒リング外部にケース側から複数体の突起を配設して
いるので、羽根車の外側を空気が通過する際の流れ抵抗
が大きくなり、ノズルから流出した空気が羽根車に衝突
しやすくなり、より大きなトルクが得られる。
【0019】さらに、円筒の外側に刷毛やブレードを取
り付け、吸口ケースの床面側に開口を設けることによ
り、じゅうたん上で刷毛をじゅうたんに接触させること
ができ、羽根車の部分でもゴミを掻き上げることができ
るので、吸口の両側にできるゴミの採れない部分の長さ
を小さくできる。さらに、木床とか畳を掃除する時に
は、ノズルからの空気が床面と羽根車の外側との空間を
流れ易くなるために羽根車を通過する空気量がじゅうた
ん掃除の時より低下し、発生するトルクが小さくなるの
で、ブラシの回転数をより低下させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施例を図
面に従い詳細に説明する。
【0021】図1に吸口の透視図を示す。101は吸口
本体、102は円筒リングに羽根の形成されたノズル、
103は円筒リングに形成された羽根車、104は軸受
ホルダ、105はブラシ軸(ブラシは図示していな
い。)である。
【0022】図2に吸口の断面図を示す。104a,1
04bは軸受けホルダ、201a,201bは軸受、2
02は羽根車の外周側の円筒リング、203は吸口本体
のケースに設けた突起である。羽根車はブラシ軸と同軸
で一体回転し、かつ吸口本体に近接して配設された羽根
を備えている。すなわち、図に示すように、ブラシ軸1
05にはその延長軸上に羽根車103の支持軸211
a,211bが一体として形成してあり、これらの軸は
軸受ホルダ104a,104bにより支持されている。
軸受ホルダ104a,104bは吸口本体に固着されて
いる。羽根車103は図に示すようにして支持軸211b
に固着してあり、ブラシ軸15と一体に回転する。羽根
車103に対向した関係で吸口本体および軸受201b
に支持部材210によって支持されたノズル102が配
設してある。よって、ブラシ溝105,羽根車103および
ノズル102はブラシ軸方向に1列に並んでいることが
理解できよう。ノズル102は空気取り入れ口304,
305の流れ方向に設けられる。
【0023】図3に吸口を横から見た図を示す。301
は吸口の上ケース、302はバンパー、303は吸口の
下ケース、304は上ケースの側体に設けた複数の小孔
からなる空気取り入れ口、305は下ケースに設けた複
数の小孔からなる空気取り入れ口、306は継ぎ手であ
る。
【0024】図4に図2のIV−IV断面を示す。401は
ノズルの羽根、402は羽根車の羽根である。
【0025】図5に本実施例の電気掃除機の外観を示
す。501は電気掃除機本体、503はホース手元部に
配設されたスイッチ操作部、504は延長管、101は
吸口本体である。
【0026】次に本発明の第1の実施例の動作を説明す
る。
【0027】掃除機使用者がホース手元部のスイッチ操
作部503を操作すると、操作されたスイッチに従った
動作モードで電気掃除機本体501の電動送風機が運転
する。電動送風機によって発生した吸引力は、ホース5
02,延長管504を通って吸口本体101に到達す
る。
【0028】吸口本体101は図2に示すように、床面
開口部204がじゅうたん205によってふさがれてい
るため、空気の多くは図3の空気取り入れ口304,3
05を通って吸引され、さらにノズル102に集められ
て加速された後に羽根車103に衝突し、トルクを発生
し、羽根車103を回転させる。また、羽根車103と
反対の方向には吸口ケース301に設けたノズルからも
吸引が吸引され、吸口本体内部の壁面に衝突し、その速
度を回転角速度に変換され、旋回成分を持つ。同時に出
口ノズル206から吸引しているため、軸方向に旋回成
分が移動する。
【0029】じゅうたん上のゴミは、床面開口部204
から刷毛208により掻き上げられ、両側のノズルから
の気流によって運ばれ、出口ノズル206を通って掃除
機本体501に吸引される。このため、床面開口部20
4の両側部分でも高速に空気が流れるので、ゴミが滞留
することなく運ばれる。
【0030】空気取り入れ口304からの空気は、ノズ
ル102の羽根で形成される流路404で加速され羽根
車103に流入し、羽根車内ではほぼ等速で方向転換を
し、羽根車103にトルクを発生させ、回転方向403
の方向に羽根車103を高速回転させる。なお、ノズル
102の流路の壁面は円筒状をなしているが、外径側は
空気取り入れ口の径が吐出側の径より大きくてもかまわ
ない。この羽根車103の径方向の幅はノズル102の
径方向の幅より大きいので、羽根車103が振れてもノ
ズル102からの流れが円筒リング202あるいは羽根
車103の内径側の円筒面に衝突することがなく、騒音
の発生や、流れが乱れるのを防止できるので、羽根車1
03を流れる空気の量を大きくでき、より高いトルクを
得られる。また、吸口本体から3本の板状の突起203
を羽根車103の外周の円筒リング202に隙間量がほ
ぼ一定となるように近接させている。このようにするこ
とによって、円筒リング202の外部を空気が流れる時
の抵抗を大きくできるので、羽根車103に流れる空気
の量を多くできる。また、羽根車103の羽根402は
先が広いU形をしているので、流路405内での流れの
曲り角が小さくでき、空気が流れる時の抵抗を小さくで
き、羽根車103に流入する空気の量を多くできるので、
羽根車103で発生するトルクをより大きくできる。な
お、この隙間量は1mmから3mm程度が望ましい。
【0031】また、フローリングや畳上では、車輪30
7,308の沈み込みがほとくどないため、床面開口部
204と床面309とに隙間が生じ、床面開口部204
から吸引される空気の量が増えて、羽根車103を流れ
る空気の量が低下するので、羽根車の回転が抑えられ
る。さらに、吸口101を持ち上げると、羽根車103
を通過する空気の量が非常に少なくなり、羽根車103
はほとんど回転せず、使用者が誤って吸口内に手などを
入れても安全である。
【0032】本実施例では、羽根車を一ケ所にしたが、
これは必ずしも一箇所にする必要はなく、吸口の両側に
設ければ、図2に示す床面開口部204より端側のケー
ス下部208,209の長さが大きくなり、ブラシの掻
き上げ力が働かないので、じゅうたん上でのゴミの取れ
ない部分が大きくなるが、より高いトルクが得られ、じ
ゅうたん上での回転数を大きくすることができる。
【0033】また、図4に示すノズル102の羽根40
1と羽根車103の羽根402を円周上で逆向きに付け
れば、羽根車の回転方向を逆にすることもできる。
【0034】以上述べたように本実施例によれば、羽根
車と同軸にブラシを構成できる、ノズルの作用によって
加速された空気流が得られるので、小型軽量で、かつ音
が静かな吸口とこれを用いた電気掃除機が提供すること
ができる。
【0035】また、吸口を持ち上げた場合、自動的に羽
根車の回転が弱まる又は停止するので、ロータリーブラ
シの高速回転による騒音が発生せず、また、使用者が誤
って吸口内に指などを入れても安全である。
【0036】また、刷毛が床面と接触する部分には吸口
の端から高速の気流が吸口の中央に流れているので、床
面からのゴミの剥離が広い範囲で容易になり、剥離した
ゴミも出口ノズルに搬送されやすいので、集塵性能が向
上するという効果もある。
【0037】以下本発明の第2の実施例を図面に従い詳
細に説明する。
【0038】図6に吸口の断面図を示す。101は吸口
本体、102a,102bはノズル、103a,103
bは羽根車、304a,304bは吸込本体(上ケース
および下ケース)の側体に設けた空気取り入れ口、60
4a,604bは円筒リング、603,604は円筒リ
ング604a,604bにつけられた刷毛,203a,
203bはケースから伸びている板状の突起、601は
ブラシ、206は出口ノズル、204は床面開口部であ
る。構成は図2に示すものとはほぼ同じであるので、こ
れ以上詳述しない。
【0039】次に本発明の第2の実施例の動作を説明す
る。
【0040】吸口本体101はじゅうたん上におかれた
場合、床面開口部204がじゅうたんによってふさがれ
ているため、空気の多くは空気取り入れ口605a,605bを
通って吸引され、さらにノズル102a,102bに集
められ、加速された後に羽根車103a,103bに衝
突し、トルクを発生し、羽根車103a,103bを回
転させる。同時に出口ノズル206から吸引しているた
め、軸上向に高速の流れが移動する。
【0041】じゅうたん上のゴミは、床面開口部204
から刷毛601により掻き上げられ、両側のノズルから
の気流によって運ばれ、出口ノズル206を通って掃除
機本体501に吸引される。このため、床面開口部20
4の両側部分でも高速に空気が流れるので、ゴミが滞留
することなく運ばれる。
【0042】空気取り入れ口605a,605bからの
空気は、ノズル102a,102bの羽根で形成される
流路で加速され羽根車103a,103bに流入し、羽
根車内ではほぼ等速で方向転換をし、羽根車103a,
103bにトルクを発生させ、羽根車103a,103
bが高速回転する。この羽根車103a,103bの径
方向の幅はノズル102a,102bの径方向の幅より
大きいので、羽根車103a,103bが振れてもノズ
ル102a,102bの流れが円筒リング604a,6
04bあるいは羽根車103a,103bの内径側の円
筒面に衝突することがなく、騒音の発生や、流れが乱れ
るのを防止できるので、羽根車103a,103bを流れる
空気の量を大きくできより高いトルクを得られる。ま
た、吸口本体から2本の板状の突起203a,203b
を羽根車103a,103bの外周の円筒リング604
a,604bに隙間量がほぼ一定となるように近接させ
ている。このようにすることによって、円筒リング60
4a,604bの外部を空気が流れる時の抵抗を大きく
できるので、羽根車103a,103bに流れる空気の
量を多くできる。また、羽根車103a,103bの羽
根は先が広いU形をしているので、羽根間の流路内での
流れの曲り角が小さくでき、空気が流れる時の抵抗を小
さくでき、羽根車103a,103bに流入する空気の
量を多くできるので、羽根車103a,103bが発生
するトルクをより大きくできる。なお、この隙間量は1
mmから3mm程度が望ましい。
【0043】また、フローリングや畳上では、車輪の沈
み込みがほとんどないため、床面開口部204と床面と
に隙間が生じ、床面開口部204から吸引される空気の
量が増えて、羽根車103を流れる空気の量が低下する
ので、羽根車の回転が抑えられる。さらに、吸口101
を持ち上げると、羽根車103a,103bを通過する
空気の量が非常に少なくなり、羽根車103a,103
bはほとんど回転せず、使用者が誤って吸口内に手など
を入れても安全である。
【0044】また、羽根車103a,103bの円筒リ
ング604a,604bに突起203a,203bを避ける
ように刷毛602,603を設けて、床面開口部204
を羽根車103a,103bの下部までのばしているの
で、羽根車部分まで、ブラシの掻き上げができるので、
ゴミが床面より剥離しやすく、かつ、ノズル102a,
102bからの流れがくるので、高速の気流もできるの
で、ゴミの剥離と搬送が促進できる。なお、円筒リング
604a,604bは床面開口部204より上部に有
り、刷毛602,603は床面開口部より下にあり、車
輪より上にあるのが望ましい。なお、これらの距離は1
mmから3mm程度に設定されるのが望ましい。
【0045】以上述べたように本実施例によれば、羽根
車と同軸にブラシを構成できるので、小型軽量で、かつ
音が静かな吸口とこれを用いた電気掃除機を提供するこ
とができる。
【0046】また、吸口を持ち上げた場合、自動的に羽
根車の回転が弱まる又は停止するので、ロータリーブラ
シの高速回転による騒音が発生せず、また、使用者が誤
って吸口内に指などを入れても安全である。
【0047】また、刷毛が床面と接触する部分には吸口
の端から高速の気流が吸口の中央に流れているので、床
面からのゴミの剥離が広い範囲で容易になり、剥離した
ゴミも出口ノズルに搬送されやすいので、集塵性能が向
上するという効果もある。
【0048】さらに、羽根車部分でもブラシの掻き上げ
効果が得られ、吸口内でのゴミの取れる有効幅が大きく
できる。
【0049】以下、本発明の第3の実施例を図面に従い
詳細に説明する。
【0050】図7に吸口の透視図を示す。101は吸口
本体、102はノズル、103は羽根車、104は軸受
けホルダ、105はブラシ軸、702はブラシ、103
はケ−スから伸びている板状の突起、701はディフュ
−ザである。ディフュ−ザ701はその支持部材705
によって吸口本体に一体とされている。
【0051】図8に図7のVIII−VIII断面を示す。40
1はノズルの羽根、402は羽根車の羽根、801はデ
ィフュ−ザの羽根である。
【0052】次に本発明の第3の実施例の動作を説明す
る。
【0053】じゅうたん上のゴミは、床面開口部204
から刷毛208により掻き上げられ、両側のノズルから
の気流によって運ばれ、出口ノズル206を通って掃除
機本体501に吸引される。このため、床面開口部20
4の両側部分でも高速に空気が流れるので、ゴミが滞留
することなく運ばれる。
【0054】空気取り入れ口304からの空気は、ノズ
ル102の羽根で形成される流路404で加速され羽根
車103に流入し、羽根車内でほぼ等速で方向転換を
し、羽根車103にトルクを発生させ、高速回転する。
羽根車103からの流れはこれに対向関係で設けられた
ディフューザ701によって減速され、吸口内を出口ノ
ズル703に向かって移動する。また、入口ノズル70
4からも空気を取り入れ、この空気は吸口101のケー
ス壁面に衝突し、回転力を与えられ、旋回流を生じ、出
口ノズル703に向かって移動する。この羽根車103
の径方向の幅はノズル102の径方向の幅より大きいの
で、羽根車103が流れてもノズル102の流れが円筒リ
ングあるいは羽根車103の内径側に衝突することがな
く、騒音の発生や、流れが乱れるのを防止できるので、
羽根車103を流れる空気の量を大きくできより高いト
ルクを得られる。
【0055】また、吸口本体から2本の板状の突起20
3を羽根車103の外周の円筒リングに隙間量がほぼ一
定となるように近接させている。このようにすることに
よって、円筒リングの外部を空気が流れる時の抵抗を大
きくできるので、羽根車103に流れる空気の量を多くで
きる。また、羽根車103の羽根402は先が広いU形
をしているので、流路405内での流れの曲り角が小さ
くでき、空気が流れる時の抵抗を小さくでき、羽根車1
03に流入する空気の量を多くできるので、羽根車10
3で発生するトルクをより大きくできる。なお、この隙
間量は1mmから3mm程度が望ましい。さらに、ディフュ
ーザ701の羽根801により流れが減速するので、下
流で減速する際の減速損失を小さくでき、結果的に、羽
根車に流れる空気流量が大きくでき、羽根車に発生する
トルクを大きくでき、ブラシを高速回転させることがで
きる。
【0056】また、フローリングや畳上では、車輪の沈
み込みがほとんどないため、床面開口部204と床面3
09とに隙間が生じ、床面開口部204から吸引される
空気の量が増えて、羽根車103を流れる空気の量が低
下するので、羽根車の回転が抑えられる。さらに、吸口
101を持ち上げると、羽根車103を通過する空気の
量が非常に少なくなり、羽根車103はほとんど回転せ
ず、使用者が誤って吸口内に手などを入れても安全であ
る。
【0057】本実施例では、羽根車を一ケ所にしたが、
これは必ずしも一箇所にする必要はなく、吸口の両側に
設ければ、図2に示す床面開口部204より端側のケー
ス下部208,209の長さが大きくなり、ブラシの掻
き揚げ力が働かないので、じゅうたん上でのゴミの取れ
ない部分が大きくなるが、より高いトルクが得られ、じ
ゅうたん上での回転数が大きくすることができる。
【0058】また、図8に示すノズル102の羽根40
1と羽根車103の羽根402とディフューザ701の
羽根801を円周上で逆向きに付ければ、羽根車の回転
方向を逆にすることもできる。
【0059】以上述べたように本実施例によれば、羽根
車と同軸にブラシを構成できるので、小型軽量で、かつ
音が静かな吸口とこれを用いた電気掃除機を提供するこ
とができる。
【0060】また、吸口を持ち上げた場合、自動的に羽
根車の回転が弱まる又は停止するので、ロータリーブラ
シの高速回転による騒音が発生せず、また、使用者が誤
って吸口内に指などを入れても安全である。
【0061】また、刷毛が床面と接触する部分に吸口の
端から高速の気流が吸口の中央に流れているので、床面
からのゴミの剥離が広い範囲で容易になり、剥離したゴ
ミも出口ノズルに搬送されやすいので、集塵性能が向上
するという効果もある。
【0062】
【発明の効果】以上、本発明によれば以下の効果が得ら
れる。
【0063】羽根車と同軸にブラシを構成でき、かつ、
ノズルを対向関係で設けることができるので、小型軽量
で、かつ音が静かな吸口とこれを用いた電気掃除機を提
供することができる。
【0064】また、吸口の幅に対して、ゴミを有効に取
る範囲の幅が大きくすることができる。
【0065】また、吸口を持ち上げた場合、自動的に羽
根車の回転が弱まる又は停止するので、ロータリーブラ
シの高速回転による騒音が発生せず、また、使用者が誤
って吸口内に指などを入れても安全である。
【0066】また、刷毛が床面と接触する部分には吸口
の端から高速の気流が吸口の中央に流れているので、床
面からのゴミの剥離が広い範囲で容易になり、剥離した
ゴミも出口ノズルに搬送されやすいので、集塵性能が向
上するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す電気掃除機の吸口の斜
視透視図である。
【図2】図1の吸口の正面からみた断面図である。
【図3】図1の側面から見た外観図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】図1の吸口を含む電気掃除機の外観図である。
【図6】本発明の1実施例を示す電気掃除機の吸口の正
面から見た断面図である。
【図7】本発明の1実施例を示す電気掃除機の吸口の正
面から見た透視図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【符号の説明】
101…吸口、102…ノズル、103…羽根車、10
5…ブラシ軸、202…円筒リング、203…突起、2
04…床面開口部、206…出口ノズル、304…空気取
入口、307,308…車輪、401…ノズルの羽根、
402…羽根車の羽根、501…電気掃除機本体、50
3…スイッチ操作部、601,603…刷毛、701…
ディフューザ、704…入口ノズル、801…ディフュ
ーザの羽根。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長岡 隆司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 砂川 正郎 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 内 (72)発明者 鈴木 成彦 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 内 (72)発明者 山口 篤志 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 内 (56)参考文献 特開 平5−176870(JP,A) 特開 平10−75919(JP,A) 特開 平10−14830(JP,A) 特開 昭61−290929(JP,A) 特開 昭61−238216(JP,A) 特開 昭59−209326(JP,A) 特開 昭59−101125(JP,A) 特開 昭58−11442(JP,A) 実開 昭54−177170(JP,U) 特許2833528(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 9/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸口の上ケースおよび下ケースからなる吸
    口本体を掃除面に接触させたときにブラシ軸の回転を流
    入空気流によって上げるようにした吸口体を用いた電気
    掃除機において、 前記ブラシ軸と同軸で一体回転し、かつ吸口本体に近接
    して配設された羽根を備えた羽根車を設け、 羽根車の軸外方で該羽根車に対向する関係で、かつ吸口
    本体にノズルを設け、かつ該ノズルについて前記羽根車
    とは反対側で、外部からの空気を取り入れるための空気
    取り入れ口を吸口本体の側体に設けたことを特徴とする
    電気掃除機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記羽根車は、円筒リングに羽根が形成されて構成され
    ることを特徴とする電気掃除機。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記ノズルは、円筒リングに羽根が形成されて構成され
    ることを特徴とする電気掃除機。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記羽根車の羽根の径方向の幅が前記ノズルの羽根の径
    方向の幅より大きいことを特徴とする電気掃除機。
  5. 【請求項5】請求項2において、 前記円筒リングに、その外方に向けて複数の刷毛または
    ブレードを取り付けたことを特徴とする電気掃除機。
  6. 【請求項6】請求項2において、 前記吸口のケースより一個ないし複数本の突起を設け、
    該突起を前記円筒リングに近接配設させたことを特徴と
    する電気掃除機。
  7. 【請求項7】吸口の上ケースおよび下ケースからなる吸
    口本体を掃除面に接触させたときにブラシ軸の回転を流
    入空気流によって上げるようにした吸口体を用いた電気
    掃除機において、 前記ブラシ軸と同軸で一体回転し、かつ吸口本体に近接
    して配設された羽根を備えた羽根車を設け、 羽根車の軸外方で該羽根車に対向する関係で、かつ吸口
    本体にノズルを設け、羽根車の内方で該羽根車に対向す
    る関係で、かつ該羽根車と前記ブラシ軸との間にディフ
    ューザを設け、かつ前記ノズルについて前記羽根車とは
    反対側で、外部からの空気を吸込むための空気取り入れ
    口を吸口本体の側体に設けたことを特徴とする電気掃除
    機。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記羽根車と前記ノズルとの間の隙間および前記羽根車
    と前記ディフューザとの間の隙間はそれぞれ1mmから3
    mm程度であることを特徴とする電気掃除機。
  9. 【請求項9】吸口の上ケースおよび下ケースからなる吸
    口本体を掃除面に接触させたときにブラシ軸の回転を流
    入空気流によって上げるようにした吸口体を用いた電気
    掃除機において、 前記ブラシ軸と同軸で一体回転し、かつ吸口本体に近接
    して配設された羽根を備えた羽根車を設け、 外部からの空気を取り入れるための空気取り入れ口を吸
    口本体の側体に設け、取り入れた空気を軸方向に整流
    し、かつ加速せしめてから前記羽根車に導入する空気加
    速手段を羽根車の軸方向に設けたことを特徴とする電気
    掃除機。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記空気加速手段は、空気取り入れ口から空気流れ方向
    に設けられた多数の羽根を有するノズルであることを特
    徴とする電気掃除機。
  11. 【請求項11】吸口の上ケースおよび下ケースからなる
    吸口本体を掃除面に接触させたときにブラシ軸の回転を
    流入空気流によって上げるようにした電気掃除機の吸口
    体において、 前記ブラシ軸と同軸で一体回転し、かつ吸口本体に近接
    して配設された羽根を備えた羽根車を設け、 羽根車の軸外方で該羽根車に対向する関係で、かつ吸口
    本体にノズルを設け、かつ該ノズルについて前記羽根車
    とは反対側で、外部からの空気を取り入れるための空気
    入れ口を吸口本体の側体に設けたことを特徴とする電気
    掃除機の吸口体。
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