JP2894209B2 - シリコンウェーハ研磨用パッド及び研磨方法 - Google Patents

シリコンウェーハ研磨用パッド及び研磨方法

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清 鈴木
秀雄 工藤
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    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/11Lapping tools
    • B24B37/20Lapping pads for working plane surfaces
    • B24B37/24Lapping pads for working plane surfaces characterised by the composition or properties of the pad materials

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンウェーハ(以
下単にウェーハということがある)研磨用パッド及びシ
リコンウェーハの研磨方法の改良に関する。
【0002】
【関連技術】シリコンウェーハ研磨用パッドとしては、
ポリエステルの不織布にウレタン樹脂を含浸させたベロ
アタイプと単一のウレタン樹脂を発泡させたものがあ
る。近年、半導体デバイスの高集積化が進み、研磨ウェ
ーハの高平坦化が望まれており、硬質な研磨パッドを使
用する傾向になっている。しかしながら、硬質な研磨パ
ッドを用いるとウェーハの表面粗さが悪化してしまう。
その悪化した表面粗さを改善する為に、軟質なパッドを
用いて表面粗さを改善することが必要である。このた
め、硬質研磨パッドによる研磨終了後、軟質研磨パッド
による2〜3段の仕上げ研磨加工が新たに必要となり、
その分コスト高になるという難点があった。また、硬質
の研磨パッドで高平坦化加工を行っても、その後の仕上
げ研磨加工で形状を悪化させる恐れもあった。さらに、
硬質のウレタンパッドを使用した場合、高荷重の研磨条
件では形状がウェーハ中央部が薄い中凹になり、平坦度
が悪化するという問題があった。低荷重の研磨条件で
は、この中凹形状となる問題は硬質のウレタンパッドを
使用した場合でも発生しないが、この場合は研磨速度が
遅く生産性が悪化するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記した
問題点を解決すべく研究を重ねた結果、驚くべきことに
硬質のウレタンパッドにCaCO3 粒子を添加すること
によって、上記した問題がいずれも解決されることを見
出し、本発明を完成したものである。本発明は、硬質の
研磨パッドを用いて研磨しても、研磨後のウェーハが仕
上げ加工面と同等の表面粗さを有し、かつ生産性を上げ
るために高荷重の研磨を行った場合でも中凹形状となら
ず、良好な平坦度を有するウェーハ研磨が可能な新規な
シリコンウェーハ研磨用パッドを提供し、かつこの新規
な研磨用バッドを用いて一段研磨加工を可能としたシリ
コンウェーハの研磨方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のシリコンウェーハ研磨用パッドにおいて
は、硬質のウレタンパッドにCaCO3 粒子を添加して
なるものである。
【0005】上記ウレタンパッドの硬度としては、JI
SA硬度で60〜100であることが好ましく、さらに
好ましくは、70〜100であり、最も好ましいのは、
85〜95である。
【0006】CaCO3 粒子のウレタンパッドに対する
添加量は、1〜10wt%であることが好ましく、さら
に好ましくは、2〜8wt%であり、最も好ましいの
は、3〜6wt%である。
【0007】CaCO3 粒子の平均粒径は、0.01〜
10μmであることが好ましく、さらに好ましくは、
0.01〜1μmであり、最も好ましいのは、0.1〜
1μmである。
【0008】また、本発明のシリコンウェーハの研磨方
法においては、上記シリコンウェーハ研磨用パッドを用
いてウェーハを研磨するようにしたものである。
【0009】
【実施例】以下実施例にもとづいて説明する。
【0010】(実施例1) 試料ウェーハ:CZp型、結晶方位<100>、150
mmφ、シリコンウェーハ 研磨パッド:発泡ウレタン樹脂(JISA硬度86) 研磨パッドに添加されるCaCO3 粒子:添加量3.5
wt%、平均粒径0.1μm(直接観察法による長径と
短径の算術平均径) 研磨剤:AJ−1325〔コロイダルシリカ研磨剤の商
品名、日産化学工業(株)製〕 研磨荷重:400g/cm2 研磨時間:10分
【0011】上記条件にて試料ウェーハを研磨加工し
た。得られた研磨ウェーハの表面の平坦度(TTV)を
ADEマイクロスキャン8300(ADE社製)により
測定し、その結果を図1に示した。なお、平坦度(TT
V)とは1枚のウェーハにおいて最大厚さから最小厚さ
を差し引いたものである。また、得られた研磨ウェーハ
の表面粗さを、光学干渉式粗さ計(WYKO社製、WY
KOTOPO−3D、250μm□)で測定し、その結
果を図2に示した。さらに、研磨ウェーハの断面形状を
ADEマイクロスキャン8300(ADE社製)により
計測し、その結果を図3に示した。なお、この図3にお
いて、縦軸はウェーハの厚さを示し、横軸はウェーハ中
心線上で両端3mmを除外したウェーハ上の位置を示
す。
【0012】(実施例2) 研磨荷重:250g/cm2 実施例1の研磨荷重のかわりに上記研磨荷重を用いた以
外は、実施例1と同様にして試料ウェーハを研磨加工
し、その平坦度(TTV)を測定し、その結果を図1に
示した。又、研磨ウェーハの断面形状を計測し、その結
果を図4に示した。図4の縦軸、横軸の意味は図3と同
じある。
【0013】(比較例1) 研磨パッドに添加されるCaCO3 粒子:添加せず CaCO3 粒子の添加を行なわない研磨パッドを用いた
以外は、実施例1と同様にして試料ウェーハを研磨し、
その平坦度及び表面粗さを計測し、その結果を図1及び
図2にそれぞれ示した。又、研磨ウェーハの断面形状を
計測してその結果を図5に示した。図5も図3と縦軸、
横軸の意味は同じである。
【0014】(比較例2) 研磨パッドに対するCaCO3 粒子:添加せず CaCO3 粒子の添加を行なわなかった以外は、実施例
2と同様に試料ウェーハを研磨し、その平坦度を測定
し、その結果を図1に示した。又、研磨ウェーハの断面
形状を計測してその結果を図6に示した。図6も図3と
縦軸、横軸の意味は同じである。
【0015】(比較例3)比較例1の条件で研磨した試
料ウェーハに対し、以下の条件で仕上げ研磨を行った。 研磨パッド:軟質ウレタンパッド(JISA硬度66) 研磨パッドに添加されるCaCO3 粒子:添加せず 研磨剤:AJ−1325〔コロイダルシリカ研磨剤の商
品名、日産化学工業(株)製〕 研磨荷重:150g/cm2 研磨時間:10分 この研磨ウェーハの表面粗さの結果を比較例1、実施例
1の結果と合わせて図2に示した。
【0016】上記した各実施例の結果から、本発明の研
磨パッドを用いて研磨したウェーハの研磨面は、高荷重
研磨条件(400g/cm2 )においても、従来法にお
ける低荷重研磨条件(250g/cm2 )と同等の平坦
度を示し、しかも表面粗さも従来法における硬質研磨パ
ッドによる1段目の研磨に比較して小さく、2段目の軟
質研磨パッドを用いた仕上げ研磨を行ったウェーハとほ
ぼ等しく、十分に仕上げ加工面レベルに達していること
が分かる。さらに、高荷重研磨条件(400g/c
2 )においては、ウェーハ断面形状が中央部が薄くな
る中凹形状となるのが従来法における傾向であったが、
これがまったく改善されているのが、図3、図4より分
かる。
【0017】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、研
磨ウェーハの表面粗さ及び平坦度を仕上げ加工レベルと
することができるので、仕上げ研磨加工が不要となり、
研磨加工プロセスの簡略化を図ることが可能となるとい
う大きな効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、2及び比較例1、2において研磨さ
れたウェーハの平坦度を示すグラフである。
【図2】実施例1、比較例1及び比較例3において研磨
されたウェーハの表面粗さを示すグラフである。
【図3】実施例1における研磨ウェーハの断面形状を示
すグラフである。
【図4】実施例2における研磨ウェーハの断面形状を示
すグラフである。
【図5】比較例1における研磨ウェーハの断面形状を示
すグラフである。
【図6】比較例2における研磨ウェーハの断面形状を示
すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 秀雄 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150 信越半導体株式会社 半導体白河 研究所内 (56)参考文献 欧州特許出願公開685299(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/304 B24B 37/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質のウレタンパッドにCaCO3 粒子
    を添加してなることを特徴とするシリコンウェーハ研磨
    用パッド。
  2. 【請求項2】 上記硬質のウレタンパッドの硬度がJI
    SA硬度で60〜100であることを特徴とする請求項
    1記載のシリコンウェーハ研磨用パッド。
  3. 【請求項3】 上記CaCO3 粒子の添加量が1〜10
    wt%であることを特徴とする請求項1又は2記載のシ
    リコンウェーハ研磨用パッド。
  4. 【請求項4】 上記CaCO3 粒子の平均粒径が0.0
    1〜10μmであることを特徴とする請求項1〜3のい
    づれか1項記載のシリコンウェーハ研磨用パッド。
  5. 【請求項5】 シリコンウェーハを研磨するに際し、請
    求項1〜4のいづれか1項記載のシリコンウェーハ研磨
    用パッドを用いることを特徴とするシリコンウェーハの
    研磨方法。
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