JP2893717B2 - 半導体ウェハーの加工方法 - Google Patents
半導体ウェハーの加工方法Info
- Publication number
- JP2893717B2 JP2893717B2 JP1134608A JP13460889A JP2893717B2 JP 2893717 B2 JP2893717 B2 JP 2893717B2 JP 1134608 A JP1134608 A JP 1134608A JP 13460889 A JP13460889 A JP 13460889A JP 2893717 B2 JP2893717 B2 JP 2893717B2
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- Japan
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- semiconductor wafer
- chamfered portion
- surface roughness
- polishing
- roughness
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、強度の向上した半導体ウェハーの加工方法
に関するものである。
に関するものである。
[従来の技術] 従来、シリコン,GaAs等の化合物の半導体ウェハーを
割れにくくする目的でその周辺部分の面取り加工が行わ
れてきた。その面取り加工工程において行なわれてきた
方法は、ダイヤモンドホィールによる切削研磨と、その
後に行なわれるエッチングが主流であった。
割れにくくする目的でその周辺部分の面取り加工が行わ
れてきた。その面取り加工工程において行なわれてきた
方法は、ダイヤモンドホィールによる切削研磨と、その
後に行なわれるエッチングが主流であった。
しかしながら、従来の方法では加工変質層は除去した
ものの、その材料のもつ結晶異方性によるマイクロラフ
ネスの除去については不充分であった。この結果、デバ
イス加工工程中で微小な欠けやマイクロクラックが発生
し、他のウェハーや工程へのコンタミネイションやウェ
ハー割れの原因となっていた。
ものの、その材料のもつ結晶異方性によるマイクロラフ
ネスの除去については不充分であった。この結果、デバ
イス加工工程中で微小な欠けやマイクロクラックが発生
し、他のウェハーや工程へのコンタミネイションやウェ
ハー割れの原因となっていた。
[発明の解決しようとする課題] 従来の加工法では、研削後あるいはエッチング後に結
晶自体が有する結晶異方性の為にかえって面取り部分の
マイクロラフネスを大きくしてしまっていた。つまり微
視的には数多くの小さな突起を面取り部分に生じさせて
いたわけである。したがって、外部との接触において
は、その微小突起部分に応力集中が生じGaAs自体の有し
ている脆性もあって欠け易くなってしまっていたのであ
る。
晶自体が有する結晶異方性の為にかえって面取り部分の
マイクロラフネスを大きくしてしまっていた。つまり微
視的には数多くの小さな突起を面取り部分に生じさせて
いたわけである。したがって、外部との接触において
は、その微小突起部分に応力集中が生じGaAs自体の有し
ている脆性もあって欠け易くなってしまっていたのであ
る。
本発明は、従来技術が有していた前述の欠点を解消し
ようとするものである。
ようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解消しようとするものであ
り、半導体ウェハーの周囲を機械的に研磨し面取りを行
う第1の工程と、その面取り部をエッチング溶液でエッ
チングする第2の工程と、該面取り部をポリッシュ液と
研磨布を用いてメカノケミカルポリッシュを行う第3の
工程とからなり、半導体ウェハーの周囲の面取り部の粗
さを、該面取り部に生起する凹凸の平均表面粗さRaを50
0Å以下かつ最大表面粗さRtを500Å以下とすることを特
徴とする半導体ウェハーの加工方法を提供するものであ
る。
り、半導体ウェハーの周囲を機械的に研磨し面取りを行
う第1の工程と、その面取り部をエッチング溶液でエッ
チングする第2の工程と、該面取り部をポリッシュ液と
研磨布を用いてメカノケミカルポリッシュを行う第3の
工程とからなり、半導体ウェハーの周囲の面取り部の粗
さを、該面取り部に生起する凹凸の平均表面粗さRaを50
0Å以下かつ最大表面粗さRtを500Å以下とすることを特
徴とする半導体ウェハーの加工方法を提供するものであ
る。
本発明の加工方法は、(1)面取り時の研削と(2)
エッチング及び(3)エッジつまりは面取り部分のメカ
ノケミカルポリッシュという3工程からなっている。ま
ず(1)の工程では一般にダイヤモンドホィールが使用
されているが、使用番手としては#500〜#800,好まし
くは#800〜#1000特に#1000以上が(2)(3)の工
程において時間の短縮という意味で好ましい。(2)の
エッチングにおいては、GaAs自体を化学的にエッチング
できる薬品ならば適当で、一般に使用されているアルカ
リ系のアンモニア過水(アンモニア過酸化水素水溶液)
でもよいが、好ましくは結晶方位選択性の少ないエッチ
ャントの硫酸過水(硫酸過酸化水素水溶液)等が(3)
の工程の為に好ましい。(3)のメカノケミカルポリッ
シュについてはGaAsの場合、酸化力の強いポリッシュ
剤、例えば次亜塩素酸系ポリッシュ剤を用いてポリウレ
タン系の研磨布と併用する。研磨布としては、ウレタン
系の不織布タイプ、発泡ポリウレタン系のスエードタイ
プが使用でき、特にマイクロラフネスを最小限に抑える
ためには、研磨布にスエードタイプのもの、たとえば、
ロデール社製の「ポリテックス」や第一レース社製の
「サーフィンXXX」等を用いるのが好ましい。
エッチング及び(3)エッジつまりは面取り部分のメカ
ノケミカルポリッシュという3工程からなっている。ま
ず(1)の工程では一般にダイヤモンドホィールが使用
されているが、使用番手としては#500〜#800,好まし
くは#800〜#1000特に#1000以上が(2)(3)の工
程において時間の短縮という意味で好ましい。(2)の
エッチングにおいては、GaAs自体を化学的にエッチング
できる薬品ならば適当で、一般に使用されているアルカ
リ系のアンモニア過水(アンモニア過酸化水素水溶液)
でもよいが、好ましくは結晶方位選択性の少ないエッチ
ャントの硫酸過水(硫酸過酸化水素水溶液)等が(3)
の工程の為に好ましい。(3)のメカノケミカルポリッ
シュについてはGaAsの場合、酸化力の強いポリッシュ
剤、例えば次亜塩素酸系ポリッシュ剤を用いてポリウレ
タン系の研磨布と併用する。研磨布としては、ウレタン
系の不織布タイプ、発泡ポリウレタン系のスエードタイ
プが使用でき、特にマイクロラフネスを最小限に抑える
ためには、研磨布にスエードタイプのもの、たとえば、
ロデール社製の「ポリテックス」や第一レース社製の
「サーフィンXXX」等を用いるのが好ましい。
[作用] 本発明の加工方法により、GaAsウェハーの面取り部分
のマイクロラフネスの平均表面粗さ及び最大表面粗さの
平均値が数μm〜数百μmのオーダーから500Å(0.05
μm)以下のオーダーまで改善され、加工変質層も殆ど
除去される。平均表面粗さRa、最大表面粗さRtはより好
ましくはRa≦30Å,Rt≦150Åとするのが良い。この結
果、面取り部分が外部からの衝撃に強くなり、ウェハー
の微小欠けによるデバイス加工工程でのコンタミネイシ
ョン及びウェハー自体の割れの可能性が極端に減少し得
るものである。Ra,Rtが500Åより大きくなると、面取
り部分が鏡面とはならず、上記効果を奏さなくなる。
のマイクロラフネスの平均表面粗さ及び最大表面粗さの
平均値が数μm〜数百μmのオーダーから500Å(0.05
μm)以下のオーダーまで改善され、加工変質層も殆ど
除去される。平均表面粗さRa、最大表面粗さRtはより好
ましくはRa≦30Å,Rt≦150Åとするのが良い。この結
果、面取り部分が外部からの衝撃に強くなり、ウェハー
の微小欠けによるデバイス加工工程でのコンタミネイシ
ョン及びウェハー自体の割れの可能性が極端に減少し得
るものである。Ra,Rtが500Åより大きくなると、面取
り部分が鏡面とはならず、上記効果を奏さなくなる。
[実施例] スライス後のGaAs半導体ウェハーを、番手#500と#2
000のダイヤモンドホイールを用いて2段階に面取り研
削加工を行った。その後アルカリ系のエッチャント(ア
ンモニア過水)でエッチングし、面取り研削加工時に発
生した加工変質層を除去した。さらに次亜塩素酸系の薬
品をポリッシュ液として、ポリウレタン系の不織研磨布
(ロデール社製の商品名「SubaIV」)を用いて、面取り
部分に20分間メカノケミカルポリッシュ加工を施した。
加工後の面取り部分を4点選びその平均表面粗さRaと最
大表面粗さRtを、タリステップを用いて測定したとこ
ろ、その4点の平均値がRa=24.3Å、Rt=133.3Åであ
った。
000のダイヤモンドホイールを用いて2段階に面取り研
削加工を行った。その後アルカリ系のエッチャント(ア
ンモニア過水)でエッチングし、面取り研削加工時に発
生した加工変質層を除去した。さらに次亜塩素酸系の薬
品をポリッシュ液として、ポリウレタン系の不織研磨布
(ロデール社製の商品名「SubaIV」)を用いて、面取り
部分に20分間メカノケミカルポリッシュ加工を施した。
加工後の面取り部分を4点選びその平均表面粗さRaと最
大表面粗さRtを、タリステップを用いて測定したとこ
ろ、その4点の平均値がRa=24.3Å、Rt=133.3Åであ
った。
上記4点の測定点は任意にまず1点を選び、次にそれ
に対向する1点、さらに前記2点を結ぶ線の垂線2等分
線上の2点を選んで測定したものであるが、測定点のと
り方及び個数についてはこれに限定するものではない。
そのウェハーを3点曲げ法により強度を測定したとこ
ろ、従来の約3倍の値を示した。
に対向する1点、さらに前記2点を結ぶ線の垂線2等分
線上の2点を選んで測定したものであるが、測定点のと
り方及び個数についてはこれに限定するものではない。
そのウェハーを3点曲げ法により強度を測定したとこ
ろ、従来の約3倍の値を示した。
[発明の効果] 本発明の加工法により、半導体ウェハーの強度が200
%(3倍)も上がった。さらに輸送中あるいはデバイス
加工工程中で考えられるエッジの微小欠けによるウェハ
ー自身及び工程内のコンタミネイションの可能性、加え
てウェハー自身の割れの可能性が殆どなくなった。
%(3倍)も上がった。さらに輸送中あるいはデバイス
加工工程中で考えられるエッジの微小欠けによるウェハ
ー自身及び工程内のコンタミネイションの可能性、加え
てウェハー自身の割れの可能性が殆どなくなった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/304
Claims (3)
- 【請求項1】半導体ウェハーの周囲を機械的に研磨し面
取りを行う第1の工程と、その面取り部をエッチング溶
液でエッチングする第2の工程と、該面取り部をポリッ
シュ液と研磨布を用いてメカノケミカルポリッシュを行
う第3の工程とからなり、半導体ウェハーの周囲の面取
り部の粗さを、該面取り部に生起する凹凸の平均表面粗
さRaを500Å以下かつ最大表面粗さRtを500Å以下とする
ことを特徴とする半導体ウェハーの加工方法。 - 【請求項2】半導体ウェハーの周囲の面取り部の粗さ
を、該面取り部に生起する凹凸の平均表面粗さRaを30Å
以下かつ最大表面粗さRtを150Å以下とすることを特徴
とする請求項1に記載の半導体ウェハーの加工方法。 - 【請求項3】半導体ウェハーがGaAs半導体ウェハーであ
る請求項1または2に記載の半導体ウェハーの加工方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1134608A JP2893717B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 半導体ウェハーの加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1134608A JP2893717B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 半導体ウェハーの加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH031535A JPH031535A (ja) | 1991-01-08 |
JP2893717B2 true JP2893717B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=15132380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1134608A Expired - Lifetime JP2893717B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 半導体ウェハーの加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2893717B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05291215A (ja) * | 1992-04-15 | 1993-11-05 | Mitsubishi Materials Corp | 半導体ウェーハ |
US5571373A (en) * | 1994-05-18 | 1996-11-05 | Memc Electronic Materials, Inc. | Method of rough polishing semiconductor wafers to reduce surface roughness |
JP3516203B2 (ja) * | 1999-11-08 | 2004-04-05 | 株式会社日鉱マテリアルズ | 化合物半導体ウェハ |
JP3534115B1 (ja) * | 2003-04-02 | 2004-06-07 | 住友電気工業株式会社 | エッジ研磨した窒化物半導体基板とエッジ研磨したGaN自立基板及び窒化物半導体基板のエッジ加工方法 |
-
1989
- 1989-05-30 JP JP1134608A patent/JP2893717B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH031535A (ja) | 1991-01-08 |
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