JP2893633B2 - プリドライバ回路 - Google Patents

プリドライバ回路

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JP2893633B2
JP2893633B2 JP8287947A JP28794796A JP2893633B2 JP 2893633 B2 JP2893633 B2 JP 2893633B2 JP 8287947 A JP8287947 A JP 8287947A JP 28794796 A JP28794796 A JP 28794796A JP 2893633 B2 JP2893633 B2 JP 2893633B2
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driving
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mosfet
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光雄 三留
和洋 中村
恵史 大渡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパワーMOSFET
によるHブリッジ接続されたドライバ回路を駆動するた
めのプリドライバ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりパワーMOSFETを用いてモ
ータの回転方向を制御するドライブ回路としてHブリッ
ジ接続のドライブ回路が用いられている。図はこのよ
うな従来のHブリッジ接続されたモータ駆動回路と、こ
のモータドライブ回路に接続されるプリドライバIC回
路を示す回路図である。これらの図においてモータ1に
は第1〜第4の4つのパワーMOSFETであるMA〜
MDがHブリッジ接続されている。第1,第2のパワー
MOSFETMA,MBはハイサイド側のFETであ
り、ドレインが共通接続され、電源Vccに接続されてい
る。パワーMOSFETMA,MBのソースは夫々第
3,第4のパワーMOSFETMC,MDのドレインに
接続され、又モータ1の両端にも接続される。パワーM
OSFETMC,MDのソースは共通に接続され接地さ
れている。これらのパワーMOSFETはプリドライバ
IC2により駆動される。プリドライバIC2はIN−
a〜IN−dの4入力とENABLEの入力端子を有し
ており、これらは夫々入力バッファ4〜8に入力され
る。各入力バッファ4〜8の出力は論理回路9を介して
第1〜第4の出力バッファ10〜13に接続される。出
力バッファのうち10,11はハイサイド側であって、
ブリッジ接続されるパワーMOSFETMA,MBのゲ
ートに接続される。又出力バッファ12,13はローサ
イド側のパワーMOSFETMC,MDのゲートに接続
されている。又プリドライバIC2内には発振回路14
とその発振出力に基づいて電源電圧を2倍に昇圧する昇
圧回路15が設けられている。昇圧回路15は出力バッ
ファ10,11の電源として供給され、夫々入力がハイ
レベルとなったときに2VccをパワーMOSFETM
A,MBのゲート回路に供給するものである。又出力バ
ッファ12,13は電源Vccがそのまま電源として供給
されており、ローサイド側のパワーMOSFETMC,
MDのゲートに入力される。論理回路9はENABLE
入力がLレベルのときに全ての出力を停止すると共に、
モータ1を中心として対称でない2つのFET、例えば
MAとMC又はMBとMDが同時に駆動される際には短
絡状態となるため、これを禁止するものである。こうし
て入力に応じて対称な第1と第4、第2と第3のいずれ
か2つのMOSFET、即ちMAとMD又はMBとMC
を駆動することにより、モータ1の回転方向を制御する
ことができる。
【0003】そしてMOSFETMAがオン状態では、
MDのドレイン電圧は0Vに近く、MAのソース電圧は
Vccに近く、モータ1にはVccが加わる。従ってMOS
FETMAのゲートにはそのソース電圧よりも十分高い
電圧、例えば2Vccを入力しなければMAをオンするこ
とができない。これ以下の場合にはゲートにかかる電圧
が小さくなり、効率が低下したりパワーMOSFETの
オン抵抗が大きくなって効率を低下させることがある。
従ってMOSFETのゲートでは、ゲートが破壊されな
い範囲でできるだけ高い電圧をかける必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来のプリドライバIC回路では、ノイズ等の影響に
より第1,第3のFET又は第2,第4のFETがある
瞬間に同時にオン状態となる場合がある。このような状
態はアーム短絡と呼ばれている。又オンとなるFETを
切換える際にもFETの入力容量が大きく、又大電流化
するため、FETを並列接続することからバッファの駆
動能力の不足によりアーム短絡が生じる場合がある。こ
のようなアーム短絡が生じればFETに大電流が流れる
ため、瞬時にパワーMOSFETが破損してしまうとい
う欠点があった。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであって、アーム短絡の発生を未然に防
止できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、一端が電源に共通接続される第1,第2のハイサイ
ド側MOSFETと、一端が接地側に共通接続され、他
端が前記第1,第2のMOSFETの他端に夫々共通接
続される第3,第4のローサイド側MOSFETを有す
るHブリッジ接続されたMOSFETによるドライバ回
路を駆動するプリドライバ回路であって、前記Hブリッ
ジ回路の各片のMOSFETのゲートに夫々出力端が接
続され、入力に応じて前記Hブリッジの互いに対称な前
記第1と第4又は第2と第3のMOSFETを駆動する
第1〜第4の出力バッファと、発振回路と、前記発振回
路の出力によって断続的に充電されるコンデンサを有
し、入力電圧を昇圧して前記第1,第2の出力バッファ
へ供給する昇圧回路と、前記第1,第3の出力バッファ
の出力により前記第1,第3のMOSFETの駆動を判
別し、夫々他方の出力バッファによるFETの駆動を停
止する第1,第3の出力モニタ回路と、前記第2,第4
の出力バッファの出力により第2,第4のFETの駆動
を判別し、夫々他方の出力バッファによるFETの駆動
を停止する第2,第4の出力モニタ回路と、を具備する
ことを特徴とするものである。
【0007】
【0008】このような特徴を有する本願の請求項1の
発明によれば、発振回路の出力によって昇圧回路を動作
させ入力電圧を昇圧してハイサイド側の出力バッファに
供給する。そして対称なFETを交互に駆動するように
している。そして第1,第3の出力モニタ回路により第
1,第3の出力バッファ電圧が所定値を越えているかど
うかを検出し、所定値を越えている場合には夫々他方の
バッファによるFETの駆動を停止する。又第2,第4
の出力モニタ回路によっても夫々そのFETの駆動を判
別して他方の出力バッファによるFETの駆動を停止す
る。このように出力バッファの出力をモニタすることに
よってアーム短絡状態をなくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
によるプリドライバ回路の構成を示すブロック図であ
る。本図において、前述した従来例と同一部分は同一符
号を付して詳細な説明を省略する。この実施の形態にお
いては前述した従来の論理回路9に代えて論理回路21
を有している。又第1〜第4の出力バッファ10〜13
の動作状態を識別するための出力モニタ回路22〜25
が設けられる。出力モニタ回路22は第1の出力バッフ
ァ10の出力電圧が所定値、例えば1.4Vを越えてい
るときに第1のパワーMOSFETMAを駆動している
ものと判別するものである。同様にして出力モニタ回路
23は第2の出力バッファ11により第2のパワーMO
SFETMBが駆動されていることを検出するものであ
り、出力モニタ回路24,25は夫々第3,第4の出力
バッファ12,13により第3,第4のパワーMOSF
ETMC,MDが駆動されている状態を検出するもので
ある。そして論理回路21にはこのアーム短絡を防止す
るための論理回路が含まれている。
【0010】図2はこの論理回路21の詳細な構成を示
す回路図である。本図において入力バッファ4〜7の出
力は夫々直接アンド回路31〜34の一端に接続されて
いる。又アーム短絡を防止するため入力バッファ4,6
の出力はアンド回路35に、入力バッファ5,7の出力
はアンド回路36に接続され、これらの出力とイネーブ
ル入力用の入力バッファ8の出力はオア回路37に入力
される。オア回路37はその論理和出力を全ての出力バ
ッファ10〜13からの駆動を停止するための停止信号
としてノア回路38〜41に入力する。又出力バッファ
10〜13の出力をモニタする出力モニタ回路22〜2
5の出力が、これらのノア回路38〜41に入力され
る。即ち図示のように出力モニタ回路22の出力はノア
回路40に、出力モニタ回路23の出力はノア回路41
に、出力モニタ回路24の出力はノア回路38に、出力
モニタ回路25の出力はノア回路39に入力される。ノ
ア回路38〜41は夫々いずれかの入力がHレベルとな
ったときにアンド回路31〜34の出力をLレベルとし
てアーム短絡を防止するように構成されている。このよ
うに出力モニタ回路により出力バッファの出力を直接検
出することにより、瞬時的にアーム短絡の発振を未然に
防止することができる。
【0011】
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、いずれもノイズや論理回路の誤動作の場合や、電源
投入直後にあってもアーム短絡を防止することができ、
高価なパワーMOSFETが破壊する可能性をなくする
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプリドライバ
ICの全体構成を示す回路図である。
【図2】この実施の形態の主要部を示す回路図である。
【図3】従来のプリドライバICの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 モータ 2,20,50 プリドライバIC 4〜8 入力バッファ 9,21 論理回路 10〜13 出力バッファ 14 発振回路 15 昇圧回路 22〜25 出力モニタ回路 MA,MB,MC,MD パワーMOSFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大渡 恵史 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−6966(JP,A) 特開 平3−228426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 17/16 H03K 17/06 H03K 17/687

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が電源に共通接続される第1,第2
    のハイサイド側MOSFETと、一端が接地側に共通
    され、他端が前記第1,第2のMOSFETの他端に
    夫々共通接続される第3,第4のローサイド側MOSF
    ETを有するHブリッジ接続されたMOSFETによる
    ドライバ回路を駆動するプリドライバ回路であって、 前記Hブリッジ回路の各片のMOSFETのゲートに夫
    々出力端が接続され、入力に応じて前記Hブリッジの互
    いに対称な前記第1と第4又は第2と第3のMOSFE
    Tを駆動する第1〜第4の出力バッファと、 発振回路と、 前記発振回路の出力によって断続的に充電されるコンデ
    ンサを有し、入力電圧を昇圧して前記第1,第2の出力
    バッファへ供給する昇圧回路と、 前記第1,第3の出力バッファの出力により前記第1,
    第3のMOSFETの駆動を判別し、夫々他方の出力バ
    ッファによるFETの駆動を停止する第1,第3の出力
    モニタ回路と、 前記第2,第4の出力バッファの出力により第2,第4
    のFETの駆動を判別し、夫々他方の出力バッファによ
    るFETの駆動を停止する第2,第4の出力モニタ回路
    と、を具備することを特徴とするプリドライバ回路。
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