JP2892740B2 - シートフレーム装置 - Google Patents
シートフレーム装置Info
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- JP2892740B2 JP2892740B2 JP2024345A JP2434590A JP2892740B2 JP 2892740 B2 JP2892740 B2 JP 2892740B2 JP 2024345 A JP2024345 A JP 2024345A JP 2434590 A JP2434590 A JP 2434590A JP 2892740 B2 JP2892740 B2 JP 2892740B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車等の車両の座席に使われるシートフ
レーム装置に関する。
レーム装置に関する。
[従来の技術] 従来の自動車用シートの座部は、シートアジャスタ装
置を介して車体の床に設置されている。従来の一般的な
シートアジャスタ装置は、ロアレールと、このロアレー
ルの長手方向にスライド自在に嵌合・保持されたアッパ
レールと、アッパレールを所望の前後位置で固定するロ
ック機構等を備えて構成され、アッパレールの上面側に
シート本体が搭載されるといった構成である。シート本
体は、座部フレームと、ばねアセンブリと、クッション
パッドなどから成り立っている。
置を介して車体の床に設置されている。従来の一般的な
シートアジャスタ装置は、ロアレールと、このロアレー
ルの長手方向にスライド自在に嵌合・保持されたアッパ
レールと、アッパレールを所望の前後位置で固定するロ
ック機構等を備えて構成され、アッパレールの上面側に
シート本体が搭載されるといった構成である。シート本
体は、座部フレームと、ばねアセンブリと、クッション
パッドなどから成り立っている。
[発明が解決しようとする課題] 従って従来のシート下部の上下寸法は、シートアジャ
スタ装置の高さと座部フレームの厚みおよびパッドの厚
みを加えたものとなり、合計寸法がかなり大きくなって
いた。この上下寸法を減らすにはパッドを薄くすればよ
いが、こうするとクッション性能が犠牲となり、座り心
地が悪くなる。また従来装置ではシート下部に使われる
部品点数が多く、重量も大である。
スタ装置の高さと座部フレームの厚みおよびパッドの厚
みを加えたものとなり、合計寸法がかなり大きくなって
いた。この上下寸法を減らすにはパッドを薄くすればよ
いが、こうするとクッション性能が犠牲となり、座り心
地が悪くなる。また従来装置ではシート下部に使われる
部品点数が多く、重量も大である。
従って本発明の目的は、クッション性を犠牲にするこ
となくシート下部の上下寸法を減らすことができ、部品
点数も削減できるようなシートフレーム装置を提供する
ことにある。
となくシート下部の上下寸法を減らすことができ、部品
点数も削減できるようなシートフレーム装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために開発された本発明のシートフ
レーム装置は、左右一対のロアレールと、これらロアレ
ールに長手方向に移動自在に嵌合保持されていてシート
座部のフレームを兼ねる左右一対のアッパレールと、ロ
アレールに対しアッパレールを所望の長手方向位置に保
持するアジャスタ機構とを具備している。
レーム装置は、左右一対のロアレールと、これらロアレ
ールに長手方向に移動自在に嵌合保持されていてシート
座部のフレームを兼ねる左右一対のアッパレールと、ロ
アレールに対しアッパレールを所望の長手方向位置に保
持するアジャスタ機構とを具備している。
そして上記ロアレールは、このレールの長手方向に延
びるロアレール基部と、ロアレール基部の左右に立上が
る一対の立上がり壁と、上記立上がり壁の上端に位置し
て互いに反対方向に突出する外向き突出縁とを一体に備
えた型材からなる。またアッパレールは、このレールの
長手方向に延びるアッパレール基部と、このアッパレー
ル基部の左右に下向きに突出する一対の垂直壁と、この
垂直壁の上部に水平方向に突出する第1フランジと、垂
直壁の下部に水平方向に突出する第2フランジと、垂直
壁の下端に位置して互いに向き合う方向に突出する内向
き突出縁とを一体に備えた型材からなり、上記垂直壁の
間にロアレールの立上がり壁を入り込ませ、かつ、上記
第1フランジと第2フランジとの間に連結フレームの端
部を挟み、締結用部品または溶接によって固定するよう
にしている。
びるロアレール基部と、ロアレール基部の左右に立上が
る一対の立上がり壁と、上記立上がり壁の上端に位置し
て互いに反対方向に突出する外向き突出縁とを一体に備
えた型材からなる。またアッパレールは、このレールの
長手方向に延びるアッパレール基部と、このアッパレー
ル基部の左右に下向きに突出する一対の垂直壁と、この
垂直壁の上部に水平方向に突出する第1フランジと、垂
直壁の下部に水平方向に突出する第2フランジと、垂直
壁の下端に位置して互いに向き合う方向に突出する内向
き突出縁とを一体に備えた型材からなり、上記垂直壁の
間にロアレールの立上がり壁を入り込ませ、かつ、上記
第1フランジと第2フランジとの間に連結フレームの端
部を挟み、締結用部品または溶接によって固定するよう
にしている。
[作用] 上記アッパレールの第1フランジおよび第2フランジ
を利用して、アッパレールに連結されるフレーム類を固
定することができる。また、これらフランジを利用し
て、アジャスタ機構を構成する各部材を取付けることが
できる。アッパレールは、シート座部のフレームの一部
として使われるため、アッパレールとシートフレームを
別々に設ける従来装置に比べて、上下方向の寸法を小さ
くすることができる。
を利用して、アッパレールに連結されるフレーム類を固
定することができる。また、これらフランジを利用し
て、アジャスタ機構を構成する各部材を取付けることが
できる。アッパレールは、シート座部のフレームの一部
として使われるため、アッパレールとシートフレームを
別々に設ける従来装置に比べて、上下方向の寸法を小さ
くすることができる。
本発明におけるロアレールとアッパレールは、それぞ
れアルミニウム合金等の押出し型材のように長手方向に
同一断面を有する軽合金製の押出し型材からなるため、
軽量化を図る上でも好適である。
れアルミニウム合金等の押出し型材のように長手方向に
同一断面を有する軽合金製の押出し型材からなるため、
軽量化を図る上でも好適である。
[実施例] 以下に本発明の一実施例について、第1図ないし第7
図を参照して説明する。
図を参照して説明する。
第1図に示された自動車用シートフレーム装置1は、
左右2分割タイプのリヤシートの右側部分に使われるも
のであり、図示矢印Fが車体の前後方向を示している。
左右2分割タイプのリヤシートの右側部分に使われるも
のであり、図示矢印Fが車体の前後方向を示している。
シートフレーム装置1は、車体の前後方向に沿う左右
一対のロアレール2,3と、これらロアレール2,3に矢印F
方向に移動可能に支持される座部フレーム構体4とを備
えて構成されている。フレーム構体4は、図示しないク
ッションパッドと、必要に応じてこのフレーム構体4に
組付けられるばねアセンブリ等と共にシートの座部本体
を構成する。
一対のロアレール2,3と、これらロアレール2,3に矢印F
方向に移動可能に支持される座部フレーム構体4とを備
えて構成されている。フレーム構体4は、図示しないク
ッションパッドと、必要に応じてこのフレーム構体4に
組付けられるばねアセンブリ等と共にシートの座部本体
を構成する。
ロアレール2,3は、第2図に示されるような断面形状
のアルミニウム合金等の軽合金製押出し型材10を所定長
さに切断したものによって作られている。このロアレー
ル用型材10は、型材10の長手方向に延びるロアレール基
部11と、この基部11の横に突出する水平フランジ12と、
基部11の左右に立上がる一対の立上がり壁13,14と、上
記立上がり壁13,14の上端に位置して互いに反対方向に
突出する外向き突出縁15,16と、補強リブ17を一体に備
えている。
のアルミニウム合金等の軽合金製押出し型材10を所定長
さに切断したものによって作られている。このロアレー
ル用型材10は、型材10の長手方向に延びるロアレール基
部11と、この基部11の横に突出する水平フランジ12と、
基部11の左右に立上がる一対の立上がり壁13,14と、上
記立上がり壁13,14の上端に位置して互いに反対方向に
突出する外向き突出縁15,16と、補強リブ17を一体に備
えている。
上記型材10からなる一方のロアレール2に、前後一対
の脚部20,21が設けられている。この脚部20,21は、型材
10の水平フランジ12の一部をそのまま利用したものであ
る。言い換えると、水平フランジ12は、脚部20,21を除
く不要部分が切除されている。脚部20、21に貫通孔22
(第4図に一部のみ図示する)が設けられており、この
貫通孔22に挿通されたボルト23によって、ロアレール2
が車体の床に固定されるようになっている。
の脚部20,21が設けられている。この脚部20,21は、型材
10の水平フランジ12の一部をそのまま利用したものであ
る。言い換えると、水平フランジ12は、脚部20,21を除
く不要部分が切除されている。脚部20、21に貫通孔22
(第4図に一部のみ図示する)が設けられており、この
貫通孔22に挿通されたボルト23によって、ロアレール2
が車体の床に固定されるようになっている。
上記型材10からなる他方のロアレール3に、前後一対
の脚部30,31とナット取付部32が設けられている。脚部3
0,31とナット取付部32も水平フランジ12の一部をそのま
ま利用したものである。言い換えると、水平フランジ12
は、脚部30,31とナット取付部32を除く不要部分が切除
されている。脚部30,31はボルト33によって車体の床に
固定される。
の脚部30,31とナット取付部32が設けられている。脚部3
0,31とナット取付部32も水平フランジ12の一部をそのま
ま利用したものである。言い換えると、水平フランジ12
は、脚部30,31とナット取付部32を除く不要部分が切除
されている。脚部30,31はボルト33によって車体の床に
固定される。
座部フレーム構体4は、ロアレール2,3に嵌合させら
れる左右一対のアッパレール40,41と、アッパレール40,
41の前端同志を互いにつなぐフロント側連結フレーム42
と、アッパレール40,41の後端同志を互いにつなぐリヤ
側連結フレーム43と、一方のアッパレール40の側部に取
付けられたドア側サブフレーム44と、他方のアッパレー
ル41の側部に設けられた車体中央側サブフレーム45とを
備えて構成されている。連結フレーム42,43とサブフレ
ーム44,45は、アルミニウム合金等の軽合金製の押出し
型材からなり、その断面形状は、第5図に一部を示した
ように角パイプ状(断面が正方形ないし矩形)をなして
いる。サブフレーム44,45はこの型材を所定の形状に曲
げたものである。
れる左右一対のアッパレール40,41と、アッパレール40,
41の前端同志を互いにつなぐフロント側連結フレーム42
と、アッパレール40,41の後端同志を互いにつなぐリヤ
側連結フレーム43と、一方のアッパレール40の側部に取
付けられたドア側サブフレーム44と、他方のアッパレー
ル41の側部に設けられた車体中央側サブフレーム45とを
備えて構成されている。連結フレーム42,43とサブフレ
ーム44,45は、アルミニウム合金等の軽合金製の押出し
型材からなり、その断面形状は、第5図に一部を示した
ように角パイプ状(断面が正方形ないし矩形)をなして
いる。サブフレーム44,45はこの型材を所定の形状に曲
げたものである。
アッパレール40,41は、第3図に示されるような断面
形状のアルミニウム合金等の軽合金製の押出し型材50を
所定長さに切断したものによって作られている。このア
ッパレール用型材50は、型材50の長手方向に延びるアッ
パレール基部51と、この基部51の左右に下向きに突出す
る一対の垂直壁52,53と、上記垂直壁52,53の上部に水平
方向に突出する左右一対の第1フランジ54と、上記垂直
壁52,53の下部に水平方向に突出する左右一対の第2フ
ランジ55と、上記垂直壁52,53の下端に位置して互いに
向き合う方向に突出する内向き突出縁56,57とを一体に
備えている。
形状のアルミニウム合金等の軽合金製の押出し型材50を
所定長さに切断したものによって作られている。このア
ッパレール用型材50は、型材50の長手方向に延びるアッ
パレール基部51と、この基部51の左右に下向きに突出す
る一対の垂直壁52,53と、上記垂直壁52,53の上部に水平
方向に突出する左右一対の第1フランジ54と、上記垂直
壁52,53の下部に水平方向に突出する左右一対の第2フ
ランジ55と、上記垂直壁52,53の下端に位置して互いに
向き合う方向に突出する内向き突出縁56,57とを一体に
備えている。
上記型材50からなる一方のアッパレール40の前端部
に、このアッパレール40をフロント側連結フレーム42と
サブフレーム44の一端側に連結するための挾持部60,61
が設けられている。アッパレール40の後端部に、リヤ側
連結フレーム43を連結するための挾持部62が設けられて
いる。更にこのアッパレール40の長手方向中間部に、サ
ブフレーム44の他端側を連結するための挾持部63が設け
られている。これら挾持部60〜63は、型材50のフランジ
54,55を利用したものである。言い換えると、両フラン
ジ54,55は挾持部60〜63を除く不要部位が切除されてい
る。
に、このアッパレール40をフロント側連結フレーム42と
サブフレーム44の一端側に連結するための挾持部60,61
が設けられている。アッパレール40の後端部に、リヤ側
連結フレーム43を連結するための挾持部62が設けられて
いる。更にこのアッパレール40の長手方向中間部に、サ
ブフレーム44の他端側を連結するための挾持部63が設け
られている。これら挾持部60〜63は、型材50のフランジ
54,55を利用したものである。言い換えると、両フラン
ジ54,55は挾持部60〜63を除く不要部位が切除されてい
る。
他方のアッパレール41の前端部に、フロント側連結フ
レーム42を連結するための挾持部64と、サブフレーム45
の一端側を連結するための挾持部65と、アクチュエータ
取付部66が設けられている。アッパレール41の後端部に
は、リヤ側連結フレーム43を連結するための挾持部67
と、サブブレーム45の他端側を連結するための挾持部68
が設けられている。アッパレール41の長手方向中間部
に、リードスクリュー取付部69が設けられている。
レーム42を連結するための挾持部64と、サブフレーム45
の一端側を連結するための挾持部65と、アクチュエータ
取付部66が設けられている。アッパレール41の後端部に
は、リヤ側連結フレーム43を連結するための挾持部67
と、サブブレーム45の他端側を連結するための挾持部68
が設けられている。アッパレール41の長手方向中間部
に、リードスクリュー取付部69が設けられている。
挾持部64,65,67,68とアクチュエータ取付部66および
リードスクリュー取付部69は、型材50のフランジ54,55
を利用したものである。言い換えると、両フランジ54,5
5は挾持部64、65,67,68とアクチュエータ取付部66およ
びリードスクリュー取付部69を除く不要箇所が切除され
ている。
リードスクリュー取付部69は、型材50のフランジ54,55
を利用したものである。言い換えると、両フランジ54,5
5は挾持部64、65,67,68とアクチュエータ取付部66およ
びリードスクリュー取付部69を除く不要箇所が切除され
ている。
上記挾持物60〜65,67,68において、連結フレーム42,4
3とサブブレーム44,45が、ボルトとナットあるいはブラ
インドリベット等の適宜の締結用部品70によって固定さ
れている。
3とサブブレーム44,45が、ボルトとナットあるいはブラ
インドリベット等の適宜の締結用部品70によって固定さ
れている。
なお、第8図に一部を代表して示したように、上記挾
持部60〜65,67,68において、溶接によって連結フレーム
42,43とサブフレーム44,45をアッパレール40,41に固定
するようにしてもよい。同図において符号71は溶接箇所
を示している。
持部60〜65,67,68において、溶接によって連結フレーム
42,43とサブフレーム44,45をアッパレール40,41に固定
するようにしてもよい。同図において符号71は溶接箇所
を示している。
第6図に一方のロアレール3とアッパレール41の嵌合
部分を代表して示したように、アッパレール41の垂直壁
52,53の内側に、ロアレール3の立上がり壁13,14が入り
込んでいる。そしてロアレール3の基部11とアッパレー
ル41の基部51との間に、ローラ75(一部のみ図示する)
が回転自在に転接している。また、ロアレール3の外向
き突出縁15,16とアッパレール41の内向き突出縁15,16と
アッパレール41の内向き突出縁56,57との間に、ボール
等の転動子76(一部のみ図示)が回転自在に転接してい
る。
部分を代表して示したように、アッパレール41の垂直壁
52,53の内側に、ロアレール3の立上がり壁13,14が入り
込んでいる。そしてロアレール3の基部11とアッパレー
ル41の基部51との間に、ローラ75(一部のみ図示する)
が回転自在に転接している。また、ロアレール3の外向
き突出縁15,16とアッパレール41の内向き突出縁15,16と
アッパレール41の内向き突出縁56,57との間に、ボール
等の転動子76(一部のみ図示)が回転自在に転接してい
る。
これらローラ75と転動子76により、ロアレール3に対
するアッパレール41の移動抵抗が減少させられている。
ローラ75と転動子76はリテーナ77によって所定位置に保
持されている。他方のロアレール2とアッパレール40の
嵌合部分も上記と同様の構成である。
するアッパレール41の移動抵抗が減少させられている。
ローラ75と転動子76はリテーナ77によって所定位置に保
持されている。他方のロアレール2とアッパレール40の
嵌合部分も上記と同様の構成である。
リードスクリュー取付部69に、リードスクリュー80の
一端を回転自在に支持する部材78がボルト等の固定用部
品79によって固定されている。リードスクリュー80の他
端はアクチュエータ81に接続されている。アクチュエー
タ81は、正逆回転可能なモータ82と、モータ82の回転力
をリードスクリュー80に伝えるギヤユニット83等からな
り、ゴムブッシュ84を介して、ボルト85によってアクチ
ュエータ取付部66に固定されている。ギヤユニット83
は、例えばウォームギヤ機構のように、モータ82の回転
力を減速してリードスクリュー80に伝えるとともに、リ
ードスクリュー80側から入力される逆方向入力に対して
は、モータ82を連れ回転させることがないような噛み合
い構造が採用されている。
一端を回転自在に支持する部材78がボルト等の固定用部
品79によって固定されている。リードスクリュー80の他
端はアクチュエータ81に接続されている。アクチュエー
タ81は、正逆回転可能なモータ82と、モータ82の回転力
をリードスクリュー80に伝えるギヤユニット83等からな
り、ゴムブッシュ84を介して、ボルト85によってアクチ
ュエータ取付部66に固定されている。ギヤユニット83
は、例えばウォームギヤ機構のように、モータ82の回転
力を減速してリードスクリュー80に伝えるとともに、リ
ードスクリュー80側から入力される逆方向入力に対して
は、モータ82を連れ回転させることがないような噛み合
い構造が採用されている。
リードスクリュー80の長手方向中間部にナット部材90
が螺合されている。ナット部材90の一例は、金属ケース
の内側に収容した合成樹脂製ボディに、上記スクリュー
80に螺合する雌ねじ孔を形成したものである。ナット部
材90はロアレール3のナット取付部32にボルト91等によ
って固定される。
が螺合されている。ナット部材90の一例は、金属ケース
の内側に収容した合成樹脂製ボディに、上記スクリュー
80に螺合する雌ねじ孔を形成したものである。ナット部
材90はロアレール3のナット取付部32にボルト91等によ
って固定される。
上述したリードスクリュー80やアクチュエータ81,ナ
ット部材90等によって、フレーム構体4を所望の前後位
置に移動させるパワースライド式のアジャスタ機構95を
構成している。このアジャスタ機構95は、他方のロアレ
ール2側に設けられていてもよい。また、第9図に示さ
れるように、アクチュエータ取付部66とリードスクリュ
ー取付部69との間にフランジ54を残しておくことによ
り、リードスクリュー80を覆うカバーとしてフランジ54
を利用してもよい。
ット部材90等によって、フレーム構体4を所望の前後位
置に移動させるパワースライド式のアジャスタ機構95を
構成している。このアジャスタ機構95は、他方のロアレ
ール2側に設けられていてもよい。また、第9図に示さ
れるように、アクチュエータ取付部66とリードスクリュ
ー取付部69との間にフランジ54を残しておくことによ
り、リードスクリュー80を覆うカバーとしてフランジ54
を利用してもよい。
上記構成のシートフレーム装置1において、モータ82
に通電することによってリードスクリュー80が回転させ
られると、ナット部材90は固定されているからリードス
クリュー80が軸方向に相対移動するとともに、アッパレ
ール40,41がロアレール2,3に沿って前後方向に動く。す
なわち、リードスクリュー80の回転方向と回転量に応じ
て、フレーム構体4を前後方向に移動させることができ
る。
に通電することによってリードスクリュー80が回転させ
られると、ナット部材90は固定されているからリードス
クリュー80が軸方向に相対移動するとともに、アッパレ
ール40,41がロアレール2,3に沿って前後方向に動く。す
なわち、リードスクリュー80の回転方向と回転量に応じ
て、フレーム構体4を前後方向に移動させることができ
る。
フレーム構体4を所望位置まで移動させたところで、
モータ82を停止させる。モータ82が停止した状態では、
フレーム構体4に前後方向の荷重が入力されてもリード
スクリュー80は可逆的な回転を生じないため、フレーム
構体4のロック状態が維持される。すなわちこのアジャ
スタ機構95は、フレーム構体4を所定位置に固定するた
めのロック手段も兼ねている。
モータ82を停止させる。モータ82が停止した状態では、
フレーム構体4に前後方向の荷重が入力されてもリード
スクリュー80は可逆的な回転を生じないため、フレーム
構体4のロック状態が維持される。すなわちこのアジャ
スタ機構95は、フレーム構体4を所定位置に固定するた
めのロック手段も兼ねている。
本実施例のシートフレーム装置1に使われているアッ
パレール40,41は、シート本体の一部である座部フレー
ム構体4のサイドフレーム部を兼ねているため、従来装
置のようにアッパレールとシートフレームを別々に装着
していたものに比較して上下方向の寸法を薄くすること
ができる。しかも各レール2,3,40,41にそれぞれアルミ
ニウム合金製型材10,50を用いているため、軽量であ
る。
パレール40,41は、シート本体の一部である座部フレー
ム構体4のサイドフレーム部を兼ねているため、従来装
置のようにアッパレールとシートフレームを別々に装着
していたものに比較して上下方向の寸法を薄くすること
ができる。しかも各レール2,3,40,41にそれぞれアルミ
ニウム合金製型材10,50を用いているため、軽量であ
る。
なお、ロアレール2,3とアッパレール40,41をはじめと
して、連結フレーム42,43やアジャスタ機構95等は本発
明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変形して実施できる
ことは言うまでもない。
して、連結フレーム42,43やアジャスタ機構95等は本発
明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変形して実施できる
ことは言うまでもない。
[発明の効果] 本発明によれば、シート下部の上下寸法を薄くするこ
とができるとともに、軽合金製押出し型材からなるアッ
パレールの第1フランジと第2フランジとの間に連結フ
レームの端部を挟んで固定する挟持部を構成しているた
め、シート関連部品の軽量化と部品点数の削減につなが
る。
とができるとともに、軽合金製押出し型材からなるアッ
パレールの第1フランジと第2フランジとの間に連結フ
レームの端部を挟んで固定する挟持部を構成しているた
め、シート関連部品の軽量化と部品点数の削減につなが
る。
第1図ないし第7図は本発明の一実施例を示し、第1図
はシートフレーム装置の斜視図、第2図はロアレール用
型材の断面図、第3図はアッパレール用型材の断面図、
第4図はロアレールとアッパレールの嵌合状態を示す断
面図、第5図はアクチュエータ取付部付近を示す斜視
図、第6図はアジャスタ機構部付近の断面図、第7図は
第1図中のVII−VII線に沿う断面図、第8図はフレーム
連結部分の変形例を示す断面図、第9図はアッパレール
の変形例を示す斜視図である。 1…シートフレーム装置、2,3…ロアレール、4…フレ
ーム構体、10…ロアレール用型材、11…ロアレール基
部、12…水平フランジ、13,14…立上がり壁、15,16…外
向き突出縁、40,41…アッパレール、50…アッパレール
用型材、51…アッパレール基部、52,53…垂直壁、54…
第1フランジ、55…第2フランジ、56,57…内向き突出
縁、95…アジャスタ機構。
はシートフレーム装置の斜視図、第2図はロアレール用
型材の断面図、第3図はアッパレール用型材の断面図、
第4図はロアレールとアッパレールの嵌合状態を示す断
面図、第5図はアクチュエータ取付部付近を示す斜視
図、第6図はアジャスタ機構部付近の断面図、第7図は
第1図中のVII−VII線に沿う断面図、第8図はフレーム
連結部分の変形例を示す断面図、第9図はアッパレール
の変形例を示す斜視図である。 1…シートフレーム装置、2,3…ロアレール、4…フレ
ーム構体、10…ロアレール用型材、11…ロアレール基
部、12…水平フランジ、13,14…立上がり壁、15,16…外
向き突出縁、40,41…アッパレール、50…アッパレール
用型材、51…アッパレール基部、52,53…垂直壁、54…
第1フランジ、55…第2フランジ、56,57…内向き突出
縁、95…アジャスタ機構。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 7/02 B60N 2/06 B60N 2/06
Claims (1)
- 【請求項1】床側に固定される左右一対のロアレール2,
3と、これらロアレール2,3に長手方向に移動自在に嵌合
保持されていてシート座部のフレームを兼ねる左右一対
のアッパレール40,41と、アッパレール40,41を連結する
連結フレーム42,43と、ロアレール2,3に対しアッパレー
ル40,41を所望の長手方向位置に保持するアジャスタ機
構95とを具備したシートフレーム装置であって、 上記ロアレール2,3は、このレール2,3の長手方向に延び
るロアレール基部11と、上記ロアレール基部11の左右に
立上がる一対の立上がり壁13,14と、上記立上がり壁13,
14の上端に位置して互いに反対方向に突出する外向き突
出縁15,16とを一体に備えた軽合金製の押出し型材10か
らなり、 またアッパレール40,41は、このレール40,41の長手方向
に延びるアッパレール基部51と、このアッパレール基部
51の左右に下向きに突出する一対の垂直壁52,53と、上
記垂直壁52,53の上部に水平方向に突出する第1フラン
ジ54と、上記垂直壁52,53の下部に水平方向に突出する
第2フランジ55と、上記垂直壁52,53の下端に位置して
互いに向き合う方向に突出する内向き突出縁56,57とを
一体に備えた軽合金製の押出し型材50からなり、 上記垂直壁52,53の間にロアレール2,3の立上がり壁13,1
4を入り込ませるようにし、かつ、上記第1フランジ54
と第2フランジ55との間に上記連結フレーム42,43の端
部を挟み、締結用部品70または溶接71によって固定する
ことを特徴とするシートフレーム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2024345A JP2892740B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | シートフレーム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2024345A JP2892740B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | シートフレーム装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03231038A JPH03231038A (ja) | 1991-10-15 |
JP2892740B2 true JP2892740B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=12135603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2024345A Expired - Fee Related JP2892740B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | シートフレーム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2892740B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6045805B2 (ja) * | 2012-03-26 | 2016-12-14 | 須藤 二三男 | 椅子のフレーム構造 |
-
1990
- 1990-02-05 JP JP2024345A patent/JP2892740B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03231038A (ja) | 1991-10-15 |
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