JP2889897B2 - ワイヤカット放電加工用下部ノズル装置 - Google Patents
ワイヤカット放電加工用下部ノズル装置Info
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- JP2889897B2 JP2889897B2 JP13636690A JP13636690A JP2889897B2 JP 2889897 B2 JP2889897 B2 JP 2889897B2 JP 13636690 A JP13636690 A JP 13636690A JP 13636690 A JP13636690 A JP 13636690A JP 2889897 B2 JP2889897 B2 JP 2889897B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ワイヤカット放電加工装置の下部ノズル装
置に係り、より詳しくは、上方よりワイヤ電極(以下ワ
イヤと称す)が線通し用加工液のジェット流と共に導入
される導入口を中央に有するダイスガイドと、該ダイス
ガイドを同芯状に保持した筒状の下部ガイドと、該下部
ガイドを同芯状に囲んで設けられ、ポンプから供給され
た加工液を上端部の噴出口から噴出する下部ノズルとを
備え、被加工物の下側に配置される下部ノズル装置に於
て、上方より噴射されてダイスガイド部に衝突したジェ
ット流の飛沫の飛散を防止する機構を備えた下部ノズル
装置に関する。
置に係り、より詳しくは、上方よりワイヤ電極(以下ワ
イヤと称す)が線通し用加工液のジェット流と共に導入
される導入口を中央に有するダイスガイドと、該ダイス
ガイドを同芯状に保持した筒状の下部ガイドと、該下部
ガイドを同芯状に囲んで設けられ、ポンプから供給され
た加工液を上端部の噴出口から噴出する下部ノズルとを
備え、被加工物の下側に配置される下部ノズル装置に於
て、上方より噴射されてダイスガイド部に衝突したジェ
ット流の飛沫の飛散を防止する機構を備えた下部ノズル
装置に関する。
(従来の技術) ワイヤカット放電加工装置は、上部給液装置のノズル
からワイヤや押し出しつつ、加工液を噴出し、ワイヤの
周囲を加工液で満たしながら被加工物の貫通してその下
部のワイヤ引し出し装置より引き出し、ワイヤと被加工
物との間に間歇的な電圧パルスを印加して加工を行なう
ものである。このようなワイヤカット放電加工装置にお
いて、下部ノズル装置には、その中央に、上方よりワイ
ヤが線通し用加工液のジェット流と共に導入される周囲
が截頭逆円錐形に形成された導入口を有するダイスガイ
ドを保持した下部ガイドを設けている。そして、加工前
あるいはワイヤ切断後の線通しの際には、上部ノズルの
中央に設けられたジェットノズルから水等の加工液のジ
ェット流を噴出し、かつジェットノズル内のダイスガイ
ドよりワイヤを押し出しながら被加工物の加工スタート
穴にワイヤと共にジェット流を通し、下部ノズル中央の
ダイスガイドの導入口にジェット流と共にワイヤを通
す。
からワイヤや押し出しつつ、加工液を噴出し、ワイヤの
周囲を加工液で満たしながら被加工物の貫通してその下
部のワイヤ引し出し装置より引き出し、ワイヤと被加工
物との間に間歇的な電圧パルスを印加して加工を行なう
ものである。このようなワイヤカット放電加工装置にお
いて、下部ノズル装置には、その中央に、上方よりワイ
ヤが線通し用加工液のジェット流と共に導入される周囲
が截頭逆円錐形に形成された導入口を有するダイスガイ
ドを保持した下部ガイドを設けている。そして、加工前
あるいはワイヤ切断後の線通しの際には、上部ノズルの
中央に設けられたジェットノズルから水等の加工液のジ
ェット流を噴出し、かつジェットノズル内のダイスガイ
ドよりワイヤを押し出しながら被加工物の加工スタート
穴にワイヤと共にジェット流を通し、下部ノズル中央の
ダイスガイドの導入口にジェット流と共にワイヤを通
す。
(発明が解決しようとする課題) 上述の従来のワイヤカット放電加工装置においては、
線通しの際、ダイスガイドのワイヤ導入口周囲の截頭逆
円錐形部でジェット流が跳ね返えされ、これにより生ず
る飛沫液がジェット流を乱して線通しの確率を低下させ
るという問題点があった。
線通しの際、ダイスガイドのワイヤ導入口周囲の截頭逆
円錐形部でジェット流が跳ね返えされ、これにより生ず
る飛沫液がジェット流を乱して線通しの確率を低下させ
るという問題点があった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、ダイスガイドのワイ
ヤ導入口周囲の截頭逆円錐形部にジェット流が衝突して
跳ね返ることにより発生した飛沫の飛散を抑え、ジェッ
ト流の乱れを低減してワイヤの線通しの成功確率を向上
させ得る下部ノズル装置の提供を目的とする。
ヤ導入口周囲の截頭逆円錐形部にジェット流が衝突して
跳ね返ることにより発生した飛沫の飛散を抑え、ジェッ
ト流の乱れを低減してワイヤの線通しの成功確率を向上
させ得る下部ノズル装置の提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明のワイヤカット放電
加工用下部ノズル装置は、前記下部ガイドと下部ノズル
との間に前記下部ガイドを同芯状に囲んで配置され、上
端部に前記ダイスガイドの導入口の直径よりも大きく前
記下部ノズルの噴出口の直径よりも小さい直径の開口部
を有し、該開口部の周囲内面が截頭逆円錐形に形成され
て成る飛沫防止カバーと、該飛沫防止カバー内の連通す
る吸引ノズルとを設けたことを特徴とする。
加工用下部ノズル装置は、前記下部ガイドと下部ノズル
との間に前記下部ガイドを同芯状に囲んで配置され、上
端部に前記ダイスガイドの導入口の直径よりも大きく前
記下部ノズルの噴出口の直径よりも小さい直径の開口部
を有し、該開口部の周囲内面が截頭逆円錐形に形成され
て成る飛沫防止カバーと、該飛沫防止カバー内の連通す
る吸引ノズルとを設けたことを特徴とする。
(作用) 上記構成により、下部ガイドの保持するダイスガイド
の導入口周囲の截頭逆円錐形部で跳ね返って生じた飛沫
は、下部ガイドと下部ノズルの間に設けた飛沫防止カバ
ー内面に当たって捕捉されるから、従来よりも飛沫の飛
散が抑えられ、ジェット流の乱れが低減される。また、
飛沫防止カバーに捕捉されて集められた飛沫液は、該カ
バー内から吸引ノズルにより吸収されて速やかに流出す
るので、飛沫液が下部ノズル装置内に滞留してジェット
流を乱すようなことがない。
の導入口周囲の截頭逆円錐形部で跳ね返って生じた飛沫
は、下部ガイドと下部ノズルの間に設けた飛沫防止カバ
ー内面に当たって捕捉されるから、従来よりも飛沫の飛
散が抑えられ、ジェット流の乱れが低減される。また、
飛沫防止カバーに捕捉されて集められた飛沫液は、該カ
バー内から吸引ノズルにより吸収されて速やかに流出す
るので、飛沫液が下部ノズル装置内に滞留してジェット
流を乱すようなことがない。
(実施例) 第1図は本発明による下部ノズル装置の一実施例を線
通し時の状態で示す縦断面図、第2図は同じく加工時の
状態で示す縦断面図である。第1図および第2図におい
て、1は下部給液装置のボディであり、該ボディ1は、
中央ブロック1eと、その上に重ねられた第1上部ブロッ
ク1b、および第2上部ブロック1cと、中央ブロック1eの
下部にスペーサを介して設けた下部ブロック1dとからな
る。また、中央ブロック1eは内部に通電コマ11と連結さ
れたピストン機構1aを備えている。34は給電端子であ
る。
通し時の状態で示す縦断面図、第2図は同じく加工時の
状態で示す縦断面図である。第1図および第2図におい
て、1は下部給液装置のボディであり、該ボディ1は、
中央ブロック1eと、その上に重ねられた第1上部ブロッ
ク1b、および第2上部ブロック1cと、中央ブロック1eの
下部にスペーサを介して設けた下部ブロック1dとからな
る。また、中央ブロック1eは内部に通電コマ11と連結さ
れたピストン機構1aを備えている。34は給電端子であ
る。
第1上部ブロック1bの中央には、吸引ノズル2と、ワ
イヤ導入口3aと中央に有するダイスガイド3を上端開口
部に同芯状に嵌着した筒状の下部ガイド4とが装着さ
れ、該下部ガイド4を囲むように、飛沫防止カバー6
が、その根本部をねじ部5において螺合して取付けら
れ、該飛沫防止カバー6により前記吸引ノズル2と下部
ガイド4とを第1上部ブロック1bに固定している。飛沫
防止カバー6は、その上端部および側部内面が、下部ガ
イド4の上端および側面に対して間隔を持って設けられ
る。
イヤ導入口3aと中央に有するダイスガイド3を上端開口
部に同芯状に嵌着した筒状の下部ガイド4とが装着さ
れ、該下部ガイド4を囲むように、飛沫防止カバー6
が、その根本部をねじ部5において螺合して取付けら
れ、該飛沫防止カバー6により前記吸引ノズル2と下部
ガイド4とを第1上部ブロック1bに固定している。飛沫
防止カバー6は、その上端部および側部内面が、下部ガ
イド4の上端および側面に対して間隔を持って設けられ
る。
第3図に示すように、飛沫防止カバー6の上端の開口
部6aの直径d1はジェット流32の直径d2(この直径d2は、
0.5mm〜1.5mm程度に設定される)よりやや大きく、かつ
ダイスガイド3の導入口3aの直径d3の6倍〜10倍に設定
れ、また、後述の下部ノズル8の噴出口8aの直径d4より
も小さく設定されている。また、ダイスガイド3の導入
口3a周囲の截頭逆円錐形部3bの頂角αは、50度〜70度に
設定され、飛沫防止カバー6の開口部6aの周囲の截頭逆
円錐形の跳ね返り液受け面6bの頂角θは80度〜100度に
設定される。下部ガイド4には、飛沫防止カバー6内の
飛沫液を下部ガイド4内の中心穴4bに流す通路4aが設け
られている。
部6aの直径d1はジェット流32の直径d2(この直径d2は、
0.5mm〜1.5mm程度に設定される)よりやや大きく、かつ
ダイスガイド3の導入口3aの直径d3の6倍〜10倍に設定
れ、また、後述の下部ノズル8の噴出口8aの直径d4より
も小さく設定されている。また、ダイスガイド3の導入
口3a周囲の截頭逆円錐形部3bの頂角αは、50度〜70度に
設定され、飛沫防止カバー6の開口部6aの周囲の截頭逆
円錐形の跳ね返り液受け面6bの頂角θは80度〜100度に
設定される。下部ガイド4には、飛沫防止カバー6内の
飛沫液を下部ガイド4内の中心穴4bに流す通路4aが設け
られている。
第2上部ブロック1cには、円筒部7が形成され、その
内部に上下動自在に下部ノズル8が前記下部ガイド4お
よび飛沫防止カバー6と同芯に取付けられ、円筒部7の
外周のねじ部9に下部ノズル8の抜け止め用ホルダ10が
螺合されている。
内部に上下動自在に下部ノズル8が前記下部ガイド4お
よび飛沫防止カバー6と同芯に取付けられ、円筒部7の
外周のねじ部9に下部ノズル8の抜け止め用ホルダ10が
螺合されている。
下部ブロック1dには、シールダイス33を、ワイヤ挿通
穴12の途中に設けたブロック13が取付けれ、ピントン機
構1aには、前記吸収ノズル2から出るワイヤ14を前記ワ
イヤ挿通穴12に導くガイド穴15が穿設されている。16、
17は、ワイヤ方向転換用のプーリである。
穴12の途中に設けたブロック13が取付けれ、ピントン機
構1aには、前記吸収ノズル2から出るワイヤ14を前記ワ
イヤ挿通穴12に導くガイド穴15が穿設されている。16、
17は、ワイヤ方向転換用のプーリである。
下部ブロック1d、ブロック13と中央ブロック1eとの
間、及びピストン機構1aの周囲には、加工液通路20、2
1、22が形成され、また、これらの加工液通路と別系統
として、吸引ノズル2に加工液を供給する通路23が、中
央ブロック1eに設けられ、その通路23は、第1上部ブロ
ック1bの加工液通路24を介して、吸引ノズル2の周囲の
加工液噴出穴25に連通している。
間、及びピストン機構1aの周囲には、加工液通路20、2
1、22が形成され、また、これらの加工液通路と別系統
として、吸引ノズル2に加工液を供給する通路23が、中
央ブロック1eに設けられ、その通路23は、第1上部ブロ
ック1bの加工液通路24を介して、吸引ノズル2の周囲の
加工液噴出穴25に連通している。
この構成において、加工に当たり、第1図に示すよう
に、被加工物30の加工スタート穴31にワイヤ14を加工液
のジェット流32と共に通し、ダイスガイド3に通す場
合、ジェット流32の直径d2は、ダイズガイド3の導入口
3aの直径d3よりやや大きく設定され、また飛沫防止カバ
ー6の開口部6aの直径d1(第3図)は、ジェット流32の
直径d2よりやや大きく、且つダイスガイド3の導入口3a
の直径d3より大きく、また下部ノズル8の噴出口8aの直
径d4よりも小さく設定されているから、ジェット流32の
一部はダイスガイド3の截頭逆円錐形部3bに衝突して跳
ね返され、飛沫防止カバー6の内面に当たり捕捉されて
該カバー6の下部に流下する。一方、矢印aに示すよう
に、図示しないポンプにより、加工液通路23、24を介し
加工液が供給されて吸引ノズル2周囲の噴出穴25から噴
出するので、吸引ノズル2の先端開口部に負圧部が形成
されて、該ノズル2の内部が外部に吸引される。また、
飛沫防止カバー6内は、導入口3a、及び下部ガイド4の
側面部に設けた通路4aを介して吸引ノズル2内部と連通
しているので、該カバー6内の飛沫液は、吸引されて下
部ガイド4の通路4aから中心穴4bを通り、ガイド穴15、
加工液通路22、21、20を通って外部に排出される。この
ように、ダイスガイド3で跳ね返されて生じた飛沫が下
部ガイド4と下部ノズル8の間に設けた飛沫液防止カバ
ー6に捕捉されて集められ、しかも該カバー6の開口部
6aが下部ノズル8の噴出口8aよりも小さく形成されると
共に該開口部6a周囲の跳ね返り液受け面6bが截頭逆円錐
形に形成されていることにより飛沫が効率良く捕捉され
て集められるから、飛沫が従来のように広範囲に飛散し
てジェット流32を激しく乱すことがない。また、カバー
6内に集められた飛沫液は吸引されて速やかに強制排出
されるから、飛沫液が下部ノズル装置内に滞留して、ジ
ェット流32を乱すようなことがなく、ワイヤ14の逸れを
防止して、ワイヤ14をジェット流32によりダイスガイド
3の導入口3aに円滑に挿通させることができる。
に、被加工物30の加工スタート穴31にワイヤ14を加工液
のジェット流32と共に通し、ダイスガイド3に通す場
合、ジェット流32の直径d2は、ダイズガイド3の導入口
3aの直径d3よりやや大きく設定され、また飛沫防止カバ
ー6の開口部6aの直径d1(第3図)は、ジェット流32の
直径d2よりやや大きく、且つダイスガイド3の導入口3a
の直径d3より大きく、また下部ノズル8の噴出口8aの直
径d4よりも小さく設定されているから、ジェット流32の
一部はダイスガイド3の截頭逆円錐形部3bに衝突して跳
ね返され、飛沫防止カバー6の内面に当たり捕捉されて
該カバー6の下部に流下する。一方、矢印aに示すよう
に、図示しないポンプにより、加工液通路23、24を介し
加工液が供給されて吸引ノズル2周囲の噴出穴25から噴
出するので、吸引ノズル2の先端開口部に負圧部が形成
されて、該ノズル2の内部が外部に吸引される。また、
飛沫防止カバー6内は、導入口3a、及び下部ガイド4の
側面部に設けた通路4aを介して吸引ノズル2内部と連通
しているので、該カバー6内の飛沫液は、吸引されて下
部ガイド4の通路4aから中心穴4bを通り、ガイド穴15、
加工液通路22、21、20を通って外部に排出される。この
ように、ダイスガイド3で跳ね返されて生じた飛沫が下
部ガイド4と下部ノズル8の間に設けた飛沫液防止カバ
ー6に捕捉されて集められ、しかも該カバー6の開口部
6aが下部ノズル8の噴出口8aよりも小さく形成されると
共に該開口部6a周囲の跳ね返り液受け面6bが截頭逆円錐
形に形成されていることにより飛沫が効率良く捕捉され
て集められるから、飛沫が従来のように広範囲に飛散し
てジェット流32を激しく乱すことがない。また、カバー
6内に集められた飛沫液は吸引されて速やかに強制排出
されるから、飛沫液が下部ノズル装置内に滞留して、ジ
ェット流32を乱すようなことがなく、ワイヤ14の逸れを
防止して、ワイヤ14をジェット流32によりダイスガイド
3の導入口3aに円滑に挿通させることができる。
第2図は、加工時における加工液の流れを示すもの
で、加工液は、矢印bで示すように、ポンプより、前記
加工液通路20、21、22および第1上部ブロック1bの穴26
を通して、下部ノズル8内に入り、噴出口8aから上方の
被加工物30に向けて噴出する。この時、下部ノズル8
は、加工液の圧力により、上方に押し上げられる。
で、加工液は、矢印bで示すように、ポンプより、前記
加工液通路20、21、22および第1上部ブロック1bの穴26
を通して、下部ノズル8内に入り、噴出口8aから上方の
被加工物30に向けて噴出する。この時、下部ノズル8
は、加工液の圧力により、上方に押し上げられる。
以上本発明を実施例により説明したが、本発明の要旨
を逸脱しない範囲において、上記実施例以外に種々の変
更、付加が可能であることは云うまでもない。
を逸脱しない範囲において、上記実施例以外に種々の変
更、付加が可能であることは云うまでもない。
(発明の効果) 本発明によれば、線通し用のジェット流がダイスガイ
ドのワイヤ導入口周囲の截頭逆円錐形部に衝突し跳ね返
って生じた飛沫を飛沫防止カバーにより効率良く捕捉し
て、該飛沫の飛散範囲を従来よりも狭い範囲に抑えるこ
とができるから、ジェット流の乱れを低減しワイヤ線通
しの成功確率を向上させて、ワイヤをダイスガイドの導
入口に円滑に通すことができる。また、飛沫防止カバー
に捕捉されて集められた飛沫液は吸引ノズルにより吸引
されて速やかに排出されるから、飛沫液が下部ノズル装
置内のダイスガイドのワイヤ導入口近傍等に滞留してジ
ェット流を乱すこともなく、ワイヤをダイスガイドの導
入口に円滑に通することができる。
ドのワイヤ導入口周囲の截頭逆円錐形部に衝突し跳ね返
って生じた飛沫を飛沫防止カバーにより効率良く捕捉し
て、該飛沫の飛散範囲を従来よりも狭い範囲に抑えるこ
とができるから、ジェット流の乱れを低減しワイヤ線通
しの成功確率を向上させて、ワイヤをダイスガイドの導
入口に円滑に通すことができる。また、飛沫防止カバー
に捕捉されて集められた飛沫液は吸引ノズルにより吸引
されて速やかに排出されるから、飛沫液が下部ノズル装
置内のダイスガイドのワイヤ導入口近傍等に滞留してジ
ェット流を乱すこともなく、ワイヤをダイスガイドの導
入口に円滑に通することができる。
第1図は本発明による下部ノズル装置の一実施例を線通
し時の状態で示す縦断面図、第2図は同じく加工時の状
態で示す縦断面図、第3図は各部の寸法説明図である。 1:ボディ、2:吸引ノズル、3:ダイスガイド、3a:導入
口、4:下部ガイド、6:飛沫防止カバー、8:下部ノズル、
11:通電コマ、14:ワイヤ電極、20〜24:加工液通路、30:
被加工物、32:ジェット流
し時の状態で示す縦断面図、第2図は同じく加工時の状
態で示す縦断面図、第3図は各部の寸法説明図である。 1:ボディ、2:吸引ノズル、3:ダイスガイド、3a:導入
口、4:下部ガイド、6:飛沫防止カバー、8:下部ノズル、
11:通電コマ、14:ワイヤ電極、20〜24:加工液通路、30:
被加工物、32:ジェット流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−207726(JP,A) 特開 昭61−103724(JP,A) 特開 昭61−61717(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23H 7/02
Claims (1)
- 【請求項1】ワイヤ電極が挿通する導入口を中央に有す
るダイスガイドと、該ダイスガイドを同芯状に保持した
筒状の下部ガイドと、該下部ガイドを同芯状に囲んで設
けられ、ポンプから供給された加工液を上端部の噴出口
から噴出する下部ノズルとを備え、被加工物の下側に配
置されるワイヤカット放電加工用下部ノズル装置に於
て、前記下部ガイドと下部ノズルとの間に前記下部ガイ
ドを同芯状に囲んで配置され、上端部に前記ダイスガイ
ドの導入口の直径よりも大きく前記下部ノズルの噴出口
の直径よりも小さい直径の開口部を有し、該開口部の周
囲内面が截頭逆円錐形に形成されて成る飛沫防止カバー
と、該飛沫防止カバー内に連通する吸引ノズルとを設け
たことを特徴とするワイヤカット放電加工用下部ノズル
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13636690A JP2889897B2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | ワイヤカット放電加工用下部ノズル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13636690A JP2889897B2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | ワイヤカット放電加工用下部ノズル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0430912A JPH0430912A (ja) | 1992-02-03 |
JP2889897B2 true JP2889897B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=15173489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13636690A Expired - Fee Related JP2889897B2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | ワイヤカット放電加工用下部ノズル装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2889897B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP4787370B1 (ja) * | 2010-07-30 | 2011-10-05 | 浩一 沼中 | 面ファスナー組部材を用いた係止具 |
-
1990
- 1990-05-25 JP JP13636690A patent/JP2889897B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0430912A (ja) | 1992-02-03 |
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