JP2889817B2 - 多色画像を印刷する方法 - Google Patents

多色画像を印刷する方法

Info

Publication number
JP2889817B2
JP2889817B2 JP6153719A JP15371994A JP2889817B2 JP 2889817 B2 JP2889817 B2 JP 2889817B2 JP 6153719 A JP6153719 A JP 6153719A JP 15371994 A JP15371994 A JP 15371994A JP 2889817 B2 JP2889817 B2 JP 2889817B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
anionic
polymer
cationic
pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6153719A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07145336A (ja
Inventor
ジヨン・ロレンス・ストツフエル
アーサー・チヤールズ・シヨー
ハリー・ジヨゼフ・スピネツリ
シエアウ−フワー・マー
ハワード・マトリツク
マーク・リーランド・チヨイ
ローレン・ユージーン・ジヨンソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26773073&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2889817(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JPH07145336A publication Critical patent/JPH07145336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2889817B2 publication Critical patent/JP2889817B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/40Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多色画像を印刷する方法
に関する。さらに詳しくは、本発明は色ブリードが低減
されそして色が改善された多色画像の印刷方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】基材に印刷液を施用して画像を形成させ
る印刷要素の多くの製法が知られている。当該技術にお
いて普通理解されているように、「印刷液」なる用語
は、固体又は乾燥着色剤と区別されて、液体媒質中の着
色剤を意味し、ペイント、トナー、インキ等を包含す
る。液体媒体は、有機溶剤(「溶剤ベース型」)又は水
(「水性ベース型」)であってよい。着色剤は、色素又
は顔料であってよい。印刷液中他の成分も存在していて
よく、用いられる特定の印刷技術に応じて、存在するの
が典型的である。
【0003】印刷液を使用する方法の例は、二三名前を
挙げれば、グラビア及びプレス印刷、液体トナーを使用
するゼログラフィー法及びインクジェット印刷である。
これらのうち、インクジェット印刷は、単一パスで基材
上3つ又は4つの一次インキを導入することによって、
多色プリントをつくることができるので、特にいわゆる
「デスク−トップパブリッシング」の場合、次第に一般
的になっている。他の印刷法は、各一次色について少な
くとも1回のプリンターのパスを一般に必要とする。
【0004】印刷要素をつくるのに利用できる技術の幅
にもかかわらず、1つの色の印刷液が他の色の印刷液に
境を接する関係で置かれる多色要素が望まれる時、共通
の問題が起こる可能性がある。この問題は、2つの印刷
液のその界面における混合又は「ブリーディング」の際
現われ、それによって2つの印刷液の間の分界の線が不
明瞭となる。ブリーディングは、界面における望ましく
ない色の生成、並びに画像における解像度、色の分離、
エッジの鋭さ及び色の純度の同時損失を起こすことがあ
る。2つの隣接する液が色で対照的(例えば黒及び黄)
であればあるほど、益々ブリードが見られる。2つのイ
ンキの混合が二次色を生じる時、例えば青と黄とが混合
して緑を生じる時、ブリードも特に認められる。
【0005】インクジェット印刷中使用される比較的低
い粘度のインキは、ひろがる傾向があるので、又インク
ジェットプリンターは、同時(又は同時に近く)に3種
又は4種の一次色を印刷することができるので、その施
用の際ブリードは特別の問題である。
【0006】隣接する印刷液のブリードを防止するため
に、数種の方法が提案されている。最も一般的に考えら
れる方法は、印刷液の混ざり又は混合が起こる可能性が
ないように、互にある距離で2種の印刷液を施用するこ
とである。しかし、この方法はこの問題に対する解決で
はなく、まして不十分な解像度の画像を生じる。
【0007】もう一つの方法、そして最も普通に使用さ
れる方法は、第2の印刷液を施用を、第1の印刷液が完
全に乾燥するまで遅らせるものである。この方法も非効
率の理由だけではなく、又特には有効でないので不利で
ある。例えば、第1の印刷液が乾燥している場合でもブ
リードは起こり得ることが観察されており、このこと
は、第2の印刷液の液体媒体に第1の印刷液の着色剤が
「再溶解」されるようになることに起因すると考えられ
る。従って、第1の印刷液の成分が液体媒体で可溶性で
あればある程、ブリードは第1の印刷液が乾燥している
場合でさえ益々起こり易い。この方法は、多色プリント
を生み出す効率に恣意的な限定を加えるので、インクジ
ェット印刷において特に不利である。
【0008】米国特許5,091,005は、インキへフ
ォルムアミドを添加すると、場合によってはブリードの
生起を低下させると教示している。
【0009】ブリードをコントロールする尚別の試み
は、基材中への印刷液の浸透の速度を大きくすることで
あるが、この試みは、それ自体に欠点がある。第1に、
それは特別の印刷液/基材の組合せを使用するような印
刷応用に本来限定される。例えば、ブリードをコントロ
ールするために特殊な高吸収性基材の使用が要求される
ことがある。第2に、第1の印刷液が第2の印刷液の液
体媒体によって溶解しないように基材に結合されないか
ぎり、ブリードは尚現われることになる。第3に、浸透
を増大させる既知の方式は、それらがテキストの質を低
下させる傾向があるという点で不利である。
【0010】上の試みの組合せが米国特許5,116,4
09に開示され、これは、それぞれの「臨界ミセル濃
度」より高い濃度の双生イオン性表面活性剤又は非イオ
ン性親両性剤の使用を開示している。色素分子を含有す
るミセルの生成は、インキが各インキ中色素分子が混合
することを防止するといわれている。
【0011】米国特許5,181,045は、インキの一
方が特定のpH条件下に不溶性となる色素を含有し、他方
のインキが第1のインキ中に含まれる色素を不溶性にす
るpHを有するインクジェット印刷法を教示している。し
かし、前記の方法は着色剤として特定の群の色素に本来
限定される。その外、インキ処方物は、例えばpH緩衝剤
が必要であるなど、所要の成分も強制されており、それ
はこの方法の利用度を更に限定する。
【0012】色素はその水溶性のためにインクジェット
印刷に使用される通常の着色剤である。その上、色素は
無地の紙にシャープな色彩色を与える。しかしながら、
不幸なことに多くの色素は耐光、耐水性が不十分であ
り、紙の上での取扱いがよくない。その結果、色素着色
剤は印刷試料の保管にとって欠点がある。
【0013】顔料着色剤は一般にすぐれた耐光及び耐水
堅牢度を持つため、色素の代替物として使用されてき
た。しかし、大部分の顔料は無地の紙の上で色素と同じ
色強度(すなわち彩度)が実現されない。顔料の彩度を
改良する1つの手段は顔料を紙の中に拡散させるよりむ
しろ着色剤を紙の表面上に保持するビヒクルを使用する
ことである。ところが、そのようなビヒクルは紙の中に
浸透しにくく、従って速やかな乾燥又はブリードの抑制
に適さない。顔料の彩度を改良する別の手段は紙の表面
に着色剤の保持を助ける特別にコートした媒体を使用す
ることである。しかし、そのような媒体は概して紙より
も高価である。その上、特別の媒体でのみ印刷するよう
に制限される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、上に記したブ
リードの問題を示さない改良された多色画像を印刷する
改良された方法が求められている。その上、無地の紙に
色素着色剤で得られる好ましい色の彩度が実現され、同
時に顔料着色剤で得られるすぐれた耐水及び耐光性を示
す改良された方法が特に求められている。
【0015】
【課題を解決するための手段】印刷媒体上で隣接する2
つのインキ間のブリードは、アニオン性インキおよびカ
チオン性インキを選択し、そしてそれらのインキの一方
にそのインキと同じイオン特性を有するポリマーを含有
させることによって低減できることを見出した。したが
って、本発明の1つの実施態様においては、 (a)少なくとも1つのアニオン性インキおよび少なく
とも1つのカチオン性インキを用意し、ここに前記イン
キはいずれも水性媒体と着色剤とを含み、そして前記イ
ンキの少なくとも一方はそのインキと同じイオン特性を
有するポリマーをほぼ0.1〜30重量%含有する、そ
して (b)前記アニオン性インキと前記カチオン性インキと
を互いに接触させて印刷媒体上に適用することからなる
色ブリードが低減された多色画像を印刷する方法が提供
される。別の実施態様においては、本発明は (a)水性媒体と着色剤とを含む少なくとも1つのアニ
オン性インキ、および (b)水性媒体と着色剤とを含む少なくとも1つのカチ
オン性インキからなり、ここに前記インキの少なくとも
一方はそのインキと同じイオン特性を有するポリマーを
ほぼ0.1〜30重量%含有する、ブリードを最小にし
て使用に適合させたインキセットを提供する。
【0016】本発明は種々の応用に使用できるが、イン
クジェット印刷応用、更に特定すれば感熱インクジェッ
ト印刷応用において使用するのに特によく適している。
4色施用の場合、黒色と青色にアニオン性インキ、そし
て黄色とマゼンタ色にカチオン性インキを選ぶと特に有
利な結果を達成することができる。このインキは典型的
には境を接する関係で媒体に施用されるが、インキを重
ね合わせる関係で施用することもできる。
【0017】本発明は、特に水性インクジェットインキ
組成物に関して、以下詳細に説明する。しかし、本発明
は、他の印刷液を用い、そして他の印刷法において応用
される。
【0018】本発明中使用するのに適当な水性カチオン
性及びアニオン性インキは、水性キャリア媒体及び着色
剤を含有し、着色剤は顔料又は色素、又はそれらの組合
せであってよい。カチオン性又はアニオン性インキの一
方又は両方は、荷電特性が残余のインキ成分と相容性で
あるかぎり、着色剤として顔料又は色素(又は組合せ)を
含有することができる。顔料添加又は色素ベース型カチ
オン性及びアニオン性水性インクジェットインキの組合
せはすべて、適当であると考えられる。この印刷要素に
おける減少したブリード特性の利点は、インクジェット
インキの少なくとも1つが所要のポリマーを含有するか
ぎり、インキが互いに境を接する関係にあるすべての前
記の組合せにおいて観察されることが見出されている。
同様に、この印刷要素における改良された色の利点も、
インクジェットインキの少なくとも一つが所要のポリマ
ーを含有する限り、インキが互いに重ね合わせる関係に
ある前記のすべての組合わせにおいて観察されることが
見出されている。得られる印刷画像は、個々のドットが
丸く、鋭いエッジを持ち、そしてひげ又は裏抜けはあま
りないという点で高い質のものである。
【0019】インキの少なくとも一方は、インキ組成物
と同じイオン特性を有するポリマーを含有し、それ(す
なわち、場合によって、カチオン性ポリマーまたはアニ
オン性ポリマー)はインキ組成物に添加される。インキ
組成物の「イオン特性」についていうとき、インキ組成
物自体は荷電されていず、すなわちそれは中性であるこ
とが当該技術においてよく知られている。すなわち、こ
の用語「イオン特性」はインキ組成物の主な官能性成分
によってそれらのイオン形態で運び込まれた電荷を意味
する。一般にこのような成分はインキを中性にするため
に対イオンで中和されている。カチオン性インキはカチ
オン性成分をそしてアニオン性インキはアニオン性成分
を含有することは当該技術において普通に理解されてい
る。
【0020】印刷媒体 本発明の実施に際して選択することのできる印刷媒体
は、印刷要素を作製するのに普通に使用されるすべての
基体を包含する。特にインクジェットインキの場合に
は、セルロースまたは非セルロース型基体を有利に使用
することができ、セルロース型基体、たとえば紙が好ま
しい。サイジングされる場合には、基体のサイジング度
は、TAPPI標準T530PM−83に記載されたH
erculesサイズ試験(HST)で測定して、1秒
〜1000秒であることができる。基体は、そのHST
値が使用されるべき印刷機においてインキ滴の容積およ
び組成と適合できるように選択される。好ましいHST
値は、200〜500秒、最も好ましくは350〜40
0秒の範囲である。有用な紙は、硬質木材と軟質木材と
のブレンドからなる100%漂白クラフト紙、100%
木材なしの上質綿ベーラム紙、およびパルプ叩解または
添加剤のいずれかによって半透明にされた木材含有紙を
包含する。好ましい紙は、Mead Company,
Dayton,OH.により製造されたスタイル105
7と呼ばれるGilbertボンド紙(25%綿)であ
る。他の基体は、厚紙、ポリエチレンテレフタレートの
ような透明フィルム、織物等である。
【0021】インキ組成物 上に既述したように、本発明中使用するのに適している
水性インクジェットインキは、カチオン性又はアニオン
性であってよい。いずれの場合でも、インキは水性キャ
リア媒体及び着色剤よりなり、これは顔料か、色素か、
又はそれらの組合せであってよく、インキのうち少なく
とも1つは、更にポリマーを含む。インキは又、以下に
挙げる、そしてインクジェット印刷技術において知られ
ている他の添加剤を含有することができる。
【0022】水性キャリア媒体 水性キャリア媒体は、水又は水と少なくとも1種の水溶
性有機溶剤との混合物である。適当な混合物の選択は、
特定の施用の要件、例えば所望の表面張力及び粘度、選
択された着色剤、インキの乾燥時間、並びにインキが印
刷される基材の型によってきまる。選択することができ
る水溶性有機溶剤の代表的な例は、米国特許5,085,
698に開示されている。水と多価アルコール、例えば
ジエチレングリコールとの混合物が水性キャリア媒体と
して好ましい。
【0023】水と水溶性溶剤との混合物の場合には、水
性キャリア媒体は、通常約30%〜約95%の水を含有
し、残余(即ち70〜5%)は水溶性溶剤である。好ま
しい組成は、水性キャリア媒体の全重量を基にして、約
60%〜約95%の水である。
【0024】インキ中水性キャリア媒体の量は、有機顔
料が選択されるとき、インキの全重量を基にして、約7
0〜99.8%、好ましくは約94〜99.8%の範囲で
ある;無機顔料が選択されるとき、約25〜99.8
%、好ましくは約70〜99.8%;そして色素が選択
されるとき、80〜99.8%である。
【0025】着色剤 本発明を実施する際有用な着色剤は、顔料及び色素を共
に包含する。
【0026】顔 料 多種多様の有機及び無機顔料を、単独又は組み合わせ
て、インキをつくるために選択することができる。ここ
で使用される「顔料」なる用語は、水不溶性の着色剤を
意味する。顔料粒子は、インクジェット印刷装置を通
る、殊に10ミクロン〜50ミクロンの範囲の直径を通
常有する射出ノズルにおいてインキの自由流動が可能で
ある小さいものである。有用な粒子径の範囲は、約0.
005ミクロン〜15ミクロンである。好ましくは、顔
料の粒子径は、0.005〜5ミクロン、次に好ましく
は0.005〜1ミクロン、そして最も好ましくは0.0
05〜0.3ミクロンの範囲であるべきである。
【0027】選択された顔料は、乾燥又は湿潤形態で使
用することができる。有利に選択することができる代表
的な市販の乾燥顔料と水との湿潤プレスケーキは、米国
特許5,085,698に開示されている。
【0028】金属及び金属酸化物の細粒も、本発明を実
施するために使用することができ、そして適当な適用に
対して選択することができる。顔料がインキ用着色剤と
して選ばれるときには、好ましくはポリマー分散剤を用
いて、顔料を分散させることが慣用的であるが、表面活
性剤も分散剤として使用することができる。前記のポリ
マー分散剤は、後で考察される。
【0029】有機顔料の場合には、インキは、重量で約
30%までの顔料を含有することができるが、大部分の
感熱インクジェット印刷適用について、全インキ組成物
の重量で、一般に約0.1〜15%、好ましくは約0.1
〜8%の範囲である。無機顔料が選択される場合には、
インキは、有機顔料を用いる比肩し得るインキの場合よ
り高い重量%の顔料を含有する傾向があり、そして無機
顔料は、有機顔料より高い比重を一般に有するので、場
合によっては約75%の高さであってよい。
【0030】色 素 カチオン性か又はアニオン性色素を本発明の使用に選択
することができる。カチオン性色素は、水溶液中着色カ
チオンを生じる。選択することができる型のカチオン性
色素は、主に塩基性色素、そして基材、例えば繊維上酸
性部位と結合するように設計された媒染染料のうちいく
つかを包含する。有利に使用することができるカチオン
性色素は、アゾ化合物、ジフェニルメタン化合物、トリ
アリールメタン化合物、キサンテン化合物、アクリジン
化合物、キノリン化合物、メチン化合物、ポリメチン化
合物、チアゾール、インダミン、インドフェノール、ア
ジン化合物、オキサジン化合物及びチアジン化合物が包
含される。選択されたカチオン性色素は、所望の色濃度
を得、かつ不良プリントヘッド性能を避けるために十分
な水性キャリア媒体中での溶解度を有する必要がある。
【0031】アニオン性色素は、水溶液中着色アニオン
を生じる。水性インクジェットインキ中普通使用される
型のアニオン性色素は、酸性、直接、食品、媒染及び反
応性色素である。有利に使用することができる代表的ア
ニオン性色素には、ニトロソ化合物、ニトロ化合物、ア
ゾ化合物、スチルベン化合物、トリアリールメタン化合
物、キサンテン化合物、キノリン化合物、チアゾール化
合物、アジン化合物、オキサジン化合物、チアジン化合
物、アミノケトン化合物、アントラキノン化合物、イン
ジゴ化合物及びフタロシアニン化合物がある。
【0032】ポリマー 基材に施用される任意の2種の隣接するインキのうち少
なくとも1種は、本発明の利点を得るためにポリマーを
含有しなければならない。ポリマーは、顔料添加インキ
のための分散剤の形態で存在することができ、又は着色
剤から独立してインキに添加されてよい。既に記したよ
うに、ポリマーは、インキと同じイオン特性を有してい
る、即ち、カチオン性インキに対してはカチオン性ポリ
マー、そしてアニオン性インキに対してアニオン性ポリ
マーである。
【0033】特定の理論に拘泥するものではないが、出
願人は、2種の隣接するインキの界面においてポリマー
が析出/沈殿(カチオン性インキ中アニオン性ポリマー
の非相容性及びその逆の理由から)して、インキが混ざ
ることを防止する物理的障壁を形成し、その結果ブリー
ドをコントロールすると考える。
【0034】本発明中使用するのに適しているポリマー
は、ホモポリマー、コポリマー、ブロックポリマー(例
えばAB、BAB又はABCブロックポリマー)、又は
分枝もしくはグラフトポリマーであってよい。前記ポリ
マーの製法は多数あり、当該技術熟練者に周知である。
ブロックポリマーは、段階的重合、例えば、Websterの
米国特許4,508,880に記載されているアニオン又
はグループトランスファー重合によって有利に得られ
る。このようにして得られるポリマーは、精密にコント
ロールされた分子量、ブロックサイズ及びきわめてせま
い分子量分布を有する。このポリマーは、典型的には2
未満、一般的には1.0〜1.4の範囲の分散度を有す
る。分散度は、ポリマーの重量平均分子量を数平均分子
量で割ったものである。
【0035】ポリマーの量及び対イオンの選定は、所望
の構造、分子量その他のポリマーの性質、並びにインキ
組成物の他の成分によりきまる。有用なポリマーは、2
0,000未満、好ましくは10,000未満、そして典
型的には1,000〜6,000の範囲の数平均分子量を
有する。好ましいブロックポリマーは、各ブロックにつ
いて500〜3000の数平均分子量を有する。
【0036】一般に、色素ベース型インキ中ポリマー
は、全インキ組成物の重量を基にして、重量で約0.0
5%〜25%の範囲、好ましくは約0.1%〜10%の
範囲で存在する。ポリマー(アニオン性でもカチオン性
でも)が顔料のための分散剤として使用される場合に
は、インキ組成物の全重量を基にして、0.1〜約30
%、好ましくは0.1〜約8%の範囲で存在していてよ
い。ポリマーの量があまり高くなると、インキの色濃度
は許容されなくなり、所望のインキ粘度を保つことが困
難になる。十分でないポリマーが存在する場合には、顔
料粒子の分散安定性は悪影響を受ける。
【0037】カチオン性ポリマー 本発明中、使用するのに適しているカチオン性ポリマー
は、エチレン系不飽和単位から製造され、そしてモノマ
ー上カチオン性単位から誘導され、そして一般式
【化3】 (式中AはN、P又はSであり;R1〜R3は、各々独立
してH、1〜20の炭素原子のアルキルもしくはアルキ
ルエーテル、又は1〜9の炭素原子を有するアリールも
しくはアルキルアリールであるが、AがSであるときに
はR3は存在しない;そしてXは、ハロゲン化物、有機
酸の共役塩基及び無機酸の共役塩基よりなる群から選択
されるアニオンである)の少なくとも1つ、そして好ま
しくは3つを超える懸垂したイオン性部分を有するバッ
クボーンを有する。懸垂したイオン性部分の数は、カチ
オン性ポリマーの塩の形態を水性キャリア媒体中可溶性
にするのに足りるべきである。それは、ポリマーの分子
量によって変るものである。カチオン性ポリマーは、非
イオン性エチレン系不飽和モノマーも含有していてよ
い。
【0038】好ましいカチオン性ポリマーは、ジアルキ
ルアミノエチルメタクリレート(ただしアルキルは、メ
チルないしブチルである)のホモポリマー又はコポリマ
ーのフォスフェート及びテトラアルキルアンモニウム塩
である。特に有用なカチオン系ポリマーは、メチルメタ
クリレート(MMA)及びブチルメタクリレート(BM
A)のホモポリマー又はコポリマーから製造されるAブ
ロック、並びにジメチルアミノエチルメタクリレート
(DMAEMA)又はジエチルアミノエチルメタクリレ
ートのホモポリマー又はコポリマーから製造されるBブ
ロックを持つABブロックポリマーである。MMA//
MMA/DMAEMA(10//5/7.5)及びBM
A//DMAEMA(10//10)のブロックポリマ
ーは、特に好ましい。この場合二重スラッシュはブロッ
クの間の分離を示し、単一スラッシュはランダムコポリ
マーを示し、そして数値は各モノマーの重合度を示す。
【0039】アニオン性ポリマー 本発明における使用に特に適するアニオン性ポリマー
は、エチレン系不飽和単位から製造され、そしてモノマ
ー上アニオン性単位から誘導されそして一般式 −CO2Z 又は −SO3Z (式中Zは、有機塩基の共役酸、アルカリ金属イオン、
アンモニウムイオン及びテトラアルキルアンモニウムイ
オンの群から選択される)の、少なくとも1つ、そして
好ましくは3つの懸垂したイオン性部分を有するバック
ボーンを有する。懸垂したイオン性部分の数は、アニオ
ン性ポリマーの塩の形態を水性キャリア媒体に可溶性に
するのに足りるものであるべきである。それは、ポリマ
ーの分子量により変る。アニオン性ポリマーは、非イオ
ン性モノマーも含んでいてよい。
【0040】有用なアニオン性ポリマーは、スチレンと
マレイン酸及びそのモノエステルとのコポリマー、Aブ
ロックがメチルメタクリレート(MMA)又はブチルメ
タクリレート(BMA)から製造されるホモポリマー又
はコポリマーよりなり、そしてBブロックがメタクリル
酸から製造されるホモポリマー又はコポリマーよりなる
ABブロックポリマーを包含する。特に好ましいアニオ
ン性ポリマーは、メチルメタクリレート(MMA)及び
ブチルメタクリレート(BMA)のホモポリマー又はコ
ポリマーから製造されるAブロック、並びにメタクリル
酸のホモポリマー又はコポリマーから製造されるBブロ
ックを持つABブロックポリマーである。特に好ましい
のは、BMA//BMA/MAA(10//5/10)
及びBMA//MAA(10//10)のABブロック
ポリマーである。
【0041】他の成分 インキ組成物は、他の成分も含有することができる。例
えば、表面活性剤を使用して表面張力を変え、又浸透を
最大にすることができる。しかし、当該技術において知
られているように、表面活性剤は、顔料分散を不安定に
することがある。その外、表面活性剤の使用は、ブリー
ドの量を、表面活性剤が存在しなかった場合に比較して
増大させることがあることが観察されている。したがっ
て、表面活性剤の使用は、本発明によって提供される利
点を無にすることがある。しかし、外の点では表面活性
剤が存在することが望ましいか又は必要である場合に
は、追加のポリマーを添加することによって、ブリード
に対する表面活性剤の悪影響を最小にするか又はなくす
ことができることが発見された。
【0042】アルキルが8〜16の炭素原子を含有する
水溶性のアルキルトリメチルアンモニウム塩、例えば塩
化ドデシルトリメチルアンモニウムは、カチオン性顔料
添加インキに添加したとき、ブリードを更に小さくする
際有効であることが見出された。C12未満のアルキル
ではブリードが悪くなり、そしてC12を超えるアルキ
ルでは分散安定性が悪くなるので、好ましくはC12ア
ルキルが使用される。同様に、水溶性スルフォネート
塩、即ちアルキルが4〜10の炭素原子を有するジアル
キルスルフォサクシネート及びアルキルが1〜6の炭素
原子を有するアルキルナフタレンスルフォネートの使用
は、アニオン性インキに添加されたとき、ブリードを更
に小さくする点で有効であることが見出された。特定の
条件において前記の化合物の使用の適性は、インキ中に
存在する他の成分及び改善されるブリード性能のインキ
の他の特性、例えばデキャップ及び貯蔵安定性との均衡
によってきまる。
【0043】殺生物剤は、当該技術において周知である
ように、微生物の生育を阻止するためにインキ組成物中
使用することができる。その外、金属封鎖剤、例えばE
DTAも、重金属不純物の有害な作用を排除するために
包含させることができる。他の既知の添加剤、例えば保
湿剤、粘度修正剤及び他のアクリル系又は非アクリル系
ポリマーも、当該技術において知られているように、イ
ンキ組成物の種々の性質を改善するために添加すること
ができる。
【0044】本発明のインキ組成物は、他のインクジェ
ットインキ組成物と同じ方式で製造される。着色剤とし
て顔料ディスパージョンが使用される場合には、選択さ
れた顔料及び分散剤を水中で前混合することにより、デ
ィスパージョンは製造される。分散工程は、水平ミニミ
ル、ボールミル、2本ロールミル、アトリッター中、又
は少なくとも5000psiの液圧において液体ジェット
相互作用室内でこの混合物を複数のノズルに通して、水
性キャリア媒体中顔料粒子の均一なディスパージョンを
得ることにより行なうことができる。分散工程の間に他
の補助溶剤が存在していてよい。
【0045】着色剤として色素が使用される場合には、
分散剤は存在せず、顔料の脱凝集の必要はない。色素ベ
ース型インキは、分散装置中ではなく、よく撹拌される
容器中で製造される。
【0046】多 色 2つより多いインキの色を使用して本発明を実施する場
合、折衷をしなければならない。典型的には一方の荷電
特性(すなわち、アニオン性又はカチオン性)を持つ最
も重要なインキを作り、そして他方の荷電特性を持つ他
のインキを作る。例えば、テキスト品質にとっては鮮明
なエッジが望まれるため黒を最重要の色としてよく、こ
の場合は黒色インキが一方の荷電特性を有し、そして他
のインキは他の荷電特性を有するからであるが、これは
色ブリードがグラフィックスの場合決定的なものではな
いからである。
【0047】インキの特性 ジェット速度、インキ滴の分離長さ、滴のサイズ及び液
流の安定性は、インキの表面張力及び粘度によって大き
く影響される。インクジェット印刷系の場合使用するの
に適している顔料添加インクジェットインキは、20℃
において約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲、
より好ましくは30ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範
囲の表面張力を持つべきである。許容される粘度は、2
0℃において20cP以下、好ましくは約1.0cP〜約1
0.0cPの範囲である。このインキは、広範囲の射出条
件、即ち、感熱インクジェット印刷装置の場合の駆動電
圧及びパルス幅、ドロップ−オン−デマンド装置か又は
連続装置の場合ピエゾ要素の駆動振動数、並びにノズル
の形状及び大きさに適合する物理特性を有している。こ
のインキは、長期間すぐれた貯蔵安定性を有し、インク
ジェット装置中目詰まりを生じない。画像記録材料、例
えば、紙、織物、フィルム等へのインキの定着は、早い
速度でかつ確実に実施することができる。印刷されたイ
ンキ画像は、はっきりした色調、高い密度、すぐれた耐
水性及び耐光性を有する。更に、このインキは、接触す
るインクジェットインキ印刷装置の部品を腐食せず、か
つ本質的に無臭、無毒である。
【0048】
【実施例】
ポリマーの製造 製造1:53.6%固形物及びMn=2700のMMA
//MMA/DMAEMA(10//5/7.5)ABブ
ロックポリマーを下に述べるとおり製造した:12リッ
トルのフラスコに、機械撹拌機、温度計、N2導入口、
乾燥管導出口及び添加漏斗を備えた。フラスコにテトラ
ヒドロフラン THF、3943g及びp−キシレン、
2.4gを装入した。次に触媒、テトラブチルアンモニ
ウム−クロロベンゾエート(アセトニトリル中1.0M
の溶液2.6ml)を添加した。開始剤、1−メトキシ−
1−トリメチルシロキシ−2−メチルプロペン、27
4.1g(1.57M)を注入した。フィードI〔メチル
メタクリレート MMA、780g(7.8M)及び2−
ジメチルアミノエチルメタクリレート DMAEMA、
1846g(11.76M)〕を0.0分において開始
し、そして45分間にわたって添加した。フィードIが
完了して後100分(99%を超えるモノマーが反応し
ていた)に、フィードII〔メチルメタクリレート、15
56g(15.6M)〕を開始し、30分間にわたって
添加した。
【0049】400分において、上の溶液に乾燥メタノ
ール546gを添加し、蒸留を開始した。全部で202
5gの溶剤を除去した。1−プロパノール、1331g
を、蒸留終了後添加した。
【0050】次の操作のうち1つを使用して上のポリマ
ーを中和又は四級化した: 操作A:燐酸 上に製造したブロックポリマーを、ポリマー溶液10
2.5gに85%燐酸17.2gを添加し、均質な溶液が
得られるまで混合することによって中和(90%)し
た。中和の後、脱イオン水で約25%の固形物になるま
でこのものを希釈した。pHは2.8であった。
【0051】操作B:塩化ベンジルによる四級化 3リットルのフラスコに、機械撹拌機、温度計、N2
入口、乾燥管導出口及び添加漏斗を設置した。製造1か
らのポリマー、1590g(アミン2.30M)をこの
フラスコに装入した。塩化ベンジル272g(2.14
M)を30分間にわたって添加した。次にこのポリマー
溶液を6時間加熱還流した。アミン値は、固体ポリマー
gあたりアミン2.70ミリ当量からポリマーgあたり
アミン0.16ミリ当量まで低下した。次に1−プロパ
ノール、400gを添加して、51.8%固形物及び3
650の分子量のMMA//MMA/DMAEMA(1
0//5/7.5)の塩化ベンゾイル四級化ポリマーを
つくった。ここでアミン基が四級化され、ベンジル基が
それに付いていた。塩化物イオンは対イオンであった。
脱イオン水で約25%の固形物になるまでこのものを希
釈した。pHは7.0であった。
【0052】製造2:下に略述する操作を使用して24
00のMn及び52.1%固形物のBMA//MAA
(10//10)ABブロックポリマーを製造した。1
2リットルのフラスコに、機械撹拌機、温度計、N2
入口、乾燥管導出口及び添加漏斗を設置した。このフラ
スコにテトラヒドロフラン THF、3750g及びp
−キシレン、7.4gを装入した。次に触媒、テトラブ
チルアンモニウムm−クロロベンゾエート(アセトニト
リル中1.0M溶液3.0ml)を添加した。開始剤、1,
1−ビス(トリメチルシロキシ)−2−メチルプロペ
ン、291.1g(1.25M)を注入した。フィードI
〔テトラブチルアンモニウムm−クロロベンゾエート、
アセトニトリル中1.0M溶液3.0ml〕を開始し、15
0分間にわたって添加した。フィードII〔トリメチルシ
リルメタクリレート、1976g(12.5M)〕を0.
0分において開始し、35分間にわたって添加した。フ
ィードIIが完了して後180分(99%を超えるモノマ
ーが反応していた)にフィードIII〔ブチルメタクリレ
ート、1772g(12.5M)〕が開始され、30分
間にわたって添加された。
【0053】400分において、上の溶液に乾燥メタノ
ール780gを添加し、蒸留を開始した。蒸留の第1段
階の間に、55℃未満の沸点をもつもの1300.0g
をフラスコから除去した。除去されるメトキシトリメチ
ルシラン(BP=54℃)の理論量は1144.0gで
あった。沸点が76℃まで上昇する第2段階の間、蒸留
を継続した。蒸留の第2段階の間に、1−プロパノー
ル、全部で5100gを添加した。全部で8007gの
溶剤が除去された。
【0054】中 和 上で製造されたBMA//MAA(10//10)ポリ
マーを、ブロックポリマー溶液115.16g及び脱イ
オン水454.23gに45%水酸化カリウム30.61
gを添加し、そして均質な10%溶液が得られるまで混
合することにより、88%のレベルまで中和した。
【0055】ポリマーの製造3:ここにはBMA/MM
A//MAA 10/5//10ジブロックポリマーの
製造を示す。12リットルのフラスコに、機械攪拌機、
温度計、N2導入口、乾燥管導出口及び添加漏斗を設置
した。このフラスコにテトラヒドロフラン、3027g
及びp−キシレン、2.4gを装入した。次に触媒、テ
トラブチルアンモニウムm−クロロベンゾエートのアセ
トニトリル中1.0M溶液2.5mlを添加した。開始剤、
1,1−ビス(トリメチルシロキシ)−2−メチルプロ
ペン、234.4g(1.01M)を注入した。フィード
I〔テトラブチルアンモニウムm−クロロベンゾエート
のアセトニトリル中1.0M溶液2.5ml〕を開始し、1
50分間にわたって添加した。フィードII〔トリメチル
シリルメタクリレート、1580g(1.00M)〕を
0.0分において開始し、38分間にわたって添加し
た。フィードIIが完了して後55分(99%を超えるモ
ノマーが反応していた)にフィードIII(ブチルメタク
リレート、1425.0g(10.0M)、及びメチルメ
タクリレート、503gm(5.0M)〕を開始し、30
分間にわたって添加した。
【0056】400分において、上の溶液に乾燥メタノ
ール646gを添加し、蒸溜を開始した。蒸溜の第一段
階の間に、55℃未満の沸点を持つ物質1000.0g
をフラスコから除去した。1−プロパノール、全部で1
182.0gを蒸溜の第二段階の間に添加した。全部で
2792gの溶剤が除去された。これにより50.4%
固体及びMn=2,870のBMA/MMA//MAA
(10/5//10)ABブロックポリマーが得られ
た。
【0057】ポリマーの製造4:ここにはBZMA//
DMAEMA 10//20ジブロックポリマーの製造
を示す。12リットルのフラスコに、機械攪拌機、温度
計、N2導入口、乾燥管導出口及び添加漏斗を設置し
た。このフラスコにテトラヒドロフラン、4002g及
びp−キシレン、7.7gを装入した。次に触媒、テト
ラブチルアンモニウムm−クロロベンゾエートのアセト
ニトリル中1.0M溶液2.0mlを添加した。開始剤、1
−メトキシ1−トリメチルシロキシ−2−メチルプロペ
ン、155.1g(0.891M)を注入した。フィード
〔ジメチルアミノエチルメタクリレートDMAEMA、
2801g(17.8M)〕を0.0分において開始し、
45分間にわたって添加した。フィードIを完了しての
ち100分(99%を超えるモノマーが反応していた)
にフィードII〔ベンジルメタクリレート、1568g
(8.91M)〕を開始し、30分間にわたって添加し
た。
【0058】400分において、上の溶液に乾燥メタノ
ール310gを添加し、蒸溜を開始した。1725gの
溶剤を除去した。1−プロパノール、1783gを蒸溜
を完了して後添加した。これにより49.6%固体及び
Mn=5000のBZMA//DMAEMA10//2
0ジブロックポリマーを得た。顔料ディスパージョンコ
ンセントレートを次の操作を使用して製造した。
【0059】シアン顔料ディスパージョンコンセントレ
ート1:シアン顔料ディスパージョンを次の操作を使用
して製造した。次の成分を混合した:
【表1】 次の成分を混合し、次いで混合物を2本ロールミルに装
入して30分間処理した。これにより56.07%顔
料、37.38%ポリマー、及び6.55%ジエチレング
リコールを含む顔料ディスパージョンが得られた。P/
B=1.5/1であった。次にこの2本ロールミルチッ
プを中和剤として水酸化カリウムを用いて溶解して水性
シアン顔料コンセントレートを作った。
【0060】次の成分を適当に攪拌しながら混合してア
ニオン性水性シアン顔料ディスパージョンコンセントレ
ートを製造した。
【表2】 これにより9.93%顔料を含有し、水酸化カリウムで
中和したポリマーからの酸基の90モル%を含有する水
性シアン顔料コンセントレート1が得られた。
【0061】シアン顔料ディスパージョンコンセントレ
ート2:シアン顔料ディスパージョンを次の操作を使用
して製造した。次の成分を混合した。
【表3】 上の成分を混合し、次いで混合物を2本ロールミルに装
入して60分間処理した。これにより60%顔料と、4
0%ポリマーを含む顔料ディスパージョンが得られた。
P/B=1.5/1であった。次にこの2本ロールミル
チップを中和剤として燐酸に溶解して水性顔料コンセン
トレートを作った。
【0062】次の成分を適当に攪拌しながら混合してカ
チオン性水性シアン顔料ディスパージョンコンセントレ
ートを製造した。
【表4】 これにより10.02%顔料を含有し、燐酸で中和した
ポリマーからのアミン基の90モル%を含有する水性シ
アン顔料コンセントレート2が得られた。
【0063】マゼンタ顔料ディスパージョンコンセント
レート1:マゼンタ顔料ディスパージョンを次の操作を
使用して製造した。次の成分を混合した。
【表5】 次の成分を混合し、次いで混合物を2本ロールミルに装
入して121℃で40分間処理した。これにより60%
顔料、40%ポリマーを含む顔料ディスパージョンが得
られた。P/B=1.5/1であった。次にこの2本ロ
ールミルチップを中和剤として燐酸で溶解して水性顔料
コンセントレートを作った。
【0064】次の成分を適当に攪拌しながら混合してカ
チオン性水性マゼンタ顔料ディスパージョンコンセント
レートを製造した。
【表6】 これにより10.23%顔料を含有し、燐酸で中和した
ポリマーからのアミン基の90モル%を含有する水性マ
ゼンタ顔料コンセントレート1が得られた。
【0065】黄色顔料ディスパージョンコンセントレー
ト1:黄色顔料ディスパージョンを次の操作を使用して
製造した。
【表7】 次の成分を混合し、次いで混合物を2本ロールミルに装
入して150°Fで30分間処理した。これにより50
%顔料、50%ポリマーを含む顔料ディスパージョンが
得られた。P/B=1/1であった。次にこの2本ロー
ルミルチップを中和剤として燐酸で溶解して水性黄色顔
料コンセントレートを作った。
【0066】次の成分を適当に攪拌しながら混合してカ
チオン性水性黄色顔料ディスパージョンコンセントレー
トを製造した。
【表8】 これにより9.81%顔料を含有し、燐酸で中和したポ
リマーからのアミン基の90モル%を含有する水性黄色
顔料コンセントレート1が得られた。
【0067】インキの製造 カチオン性インキ1:製造1からのブロックポリマー4
0g(操作Aによって中和された25%溶液)を黒色顔
料FW−18(Degussa Corp., Ridgefield Park, NJ)2
0g及び脱イオン水140gと混合することにより、カ
チオン性顔料ベース型黒色インキを製造した。次にこの
混合物をミニミル100(Eiger Machinery Inc., Bense
nville, Il)に装入し、3500RPMにおいて1時間
ミル処理を実施し、10%の顔料及び2:1の顔料:ブ
ロックポリマー比(「2/1 P/B」)を有する顔料デ
ィスパージョンを得た。
【0068】このディスパージョン35gをLiponic EG
-1(Lipo Chemicals, Inc., Paterson, NJ)5g、ジエチ
レングリコール5g及び脱イオン水55gを撹拌下に混
合することによって、3.5%の顔料及び1.75%のポ
リマー分散剤を含有するインキを製造した。
【0069】カチオン性インキ2:製造1からのブロッ
クポリマー54.4g(操作Bによって四級化された2
5%溶液)を黒色顔料FW−18、27.2g及び脱イ
オン水118.4gと混合することにより、カチオン性
顔料ベース型黒色インキを製造した。次にこの混合物を
ミニミル100(Eiger Machinery Inc., Bensenville,
Il)に装入し、3500RPMにおいて1時間ミル処理
を実施した。これにより、10%の顔料及び2/1 P
/Bを有する顔料ディスパージョンが得られた。
【0070】このディスパージョン25.73gをLipon
ic EG−1の5g、ジエチレングリコール5g及び脱
イオン水64.27gと共に撹拌することにより、3.5
%の顔料及び1.75%のポリマー分散剤を含有するイ
ンキを製造した。
【0071】カチオン性インキ3:Auramine Oの2gを
製造1からのブロックポリマー3g(燐酸で中和された
25%溶液)、ブチルカルビトール10g、殺生物剤
0.3g及び脱イオン水84.7gと混合することによ
り、カチオン性黄色インキを調製した。
【0072】カチオン性インキ4:8%のブチルカルビ
トール、0.3%の殺生物剤及び90.2%の脱イオン水
を含有する水溶液にRhodamine B、1.5gを添加するこ
とにより、カチオン性マゼンタインキを製造した。
【0073】カチオン性インキ5:次の成分を使用して
カチオン性シアン顔料インキを製造した。
【表9】 すべてのこれらの成分を適当に攪拌しながら混合した。
これにより2.0%顔料及び1.5%ポリマーのインキが
得られた。
【0074】カチオン性インキ6:カチオン性マゼンタ
インキをカチオン性インキ5の操作を使用し、但しマゼ
ンタ顔料ディスパージョンコンセントレート1をシアン
顔料ディスパージョンコンセントレート2の代わりに使
用して製造した。このインキは2.0%顔料及び1.5%
ポリマーを含んでいた。
【0075】カチオン性インキ7:次の成分を使用して
カチオン性黄色インキを製造した。
【表10】 すべての成分を十分に攪拌した。このインキは3.0%
顔料及び3.0%ポリマーを含有していた。
【0076】アニオン性インキ1:製造2からのブロッ
クポリマー100g(KOHで中和された10%溶液)
を黒色顔料FW−18、20g及び脱イオン水80gと
混合することにより、アニオン性顔料ベース型黒色イン
キを製造した。次にこの混合物をミニミル100に装入
し、3500RPMにおいて1時間ミル処理を実施し
た。最終ディスパージョンは、10%の顔料及び2/1
P/Bを有していた。
【0077】このディスパージョンコンセントレート3
5gをLiponic EG−1の5g、Silwet(登録商標)L
−77(Union Carbide, Inc., Danbury, CT)1g、Nuos
ept(登録商標)C95(Huls America, Inc., Piscata
way, NJ)0.3g、ジエチレングリコール5g及び脱イ
オン水53.7gと混合することにより、3.5%の顔料
及び1.75%のポリマーを含有するインキを製造し
た。
【0078】アニオン性インキ2:濃縮精製酸性ブルー
9(CAS#3844−45−9)2gを、ブチルカル
ビトール8g及び脱イオン水90gよりなる溶液と混合
することにより、アニオン性色素ベース型シアンインキ
を製造した。
【0079】アニオン性インキ3:シアン色素の代りに
反応性レッド180が使用された点を除いて、アニオン
性インキ2について記載された操作により、アニオン性
色素ベース型マゼンタインキを製造した。
【0080】アニオン性インキ4:シアン色素の代りに
酸性イエロー23(CAS#1934−21−0)が使
用された点を除いて、アニオン性インキ2を製造する場
合記載された操作により、アニオン性色素ベース型黄色
インキを製造した。
【0081】アニオン性インキ5:Heucophthalブルー
G顔料(Heubach Chemicals, Inc., Newark, NJ)及び製
造2からのブロックポリマーのディスパージョンを使用
して、8%のブチルカルビトール、0.3%のNuosept
95及び88.7%の脱イオン水よりなる水溶液中1.5
%の顔料及び1.5%のポリマーを含有する顔料インキ
を製造した。
【0082】アニオン性インキ6:Nuosept 95、0.
3gが添加され、そして脱イオン水が89.7gに減ら
された点を除いて、アニオン性インキ2の場合に記載さ
れた操作を使用し、アニオン性色素ベース型シアンイン
キを製造した。色素添加の後、細菌の生育を阻止するた
めにNuosept 95をインキに添加した。
【0083】アニオン性インキ7:シアン顔料素の代り
に酸性レッド180が使用された点を除いて、アニオン
性インキ6の場合に記載された操作により、アニオン性
色素ベース型マゼンタインキを製造した。
【0084】アニオン性インキ8:シアン色素の代りに
酸性イエロー23が使用された点を除いて、アニオン性
インキ6の場合に記載された操作により、アニオン性色
素ベース型黄色インキを製造した。
【0085】アニオン性インキ9:食品ブラック2、
2.5gをジエチレングリコール5.5g、殺生物剤0.
1g及び脱イオン水91.9gと混合することにより、
アニオン性色素ベース型黒色インキを製造した。
【0086】アニオン性インキ10:食品ブラック2、
2.5gをジエチレングリコール5.5g、製造2からの
ブロックポリマー3g(KOHで中和した10%溶
液)、殺生物剤0.1g及び脱イオン水88.9gと混合
することにより、アニオン性黒色インキを処方した。
【0087】アニオン性インキ11:次の成分を使用し
てアニオン性シアンインキを製造した。
【表11】 すべての成分を十分に攪拌した。このインキは2.0%
顔料及び1.5%ポリマーを含有していた。
【0088】対照 1 次の方法により、黒色アニオン性顔料インキ及びアニオ
ン性カラー色素ベース型インキを使用し、黒色インキを
カラーインキの次にして、対照印刷要素を製造した:5
0ミクロンの四角レジスター及び34ミクロンのオリフ
ィス開口を持つ感熱インクジェットペンインキだめに、
アニオン性インキ1の15gの試料を充たした。次に各
カラーインキ(シアン顔料−アニオン性インキ2、マゼ
ンタ顔料−アニオン性インキ3、そして黄色−アニオン
性インキ4)を、47ミクロンの四角レジスター及び3
6ミクロンのオリフィスを持つ3つの別々の感熱インク
ジェットペンのインキだめに添加した。
【0089】次にこれらのペンを4個のペンプリンター
機構にのせた。次に試料を印刷し、その際黒色インキの
十字パターンが最色シアン色、次に黄色、次にマゼンタ
色、その次に緑色、そして最後に赤色のカラーのブロッ
クに取り囲まれ、カラーインキは黒色インキと密に隣接
していた。
【0090】試料は、数種の異なった印刷様式を使用し
て印刷された。印刷様式は、各色を完成するのに使用さ
れたパスの数が異なっていた。2、3、4、6及び8回
のパス印刷様式が使用された。2回パス印刷様式は、各
パスにおいて各カラーの50%が印刷されたが、8回パ
ス印刷様式は、各パスにより全カラーの約12.5%が
印刷された。パスの数が増えるに従って、黒と各カラー
との間のブリードは低下したが、試料を印刷するのに要
した時間は増大した。ブリードは、試料を一連の標準と
肉眼で比較することによって測定された。ブリードは、
使用した各々の印刷様式について許容又は不許容と判断
された。結果は、下の表12に示される。
【0091】実施例 1 アニオン性インキ1の代りにカチオン性インキ1を使用
して対照1をくり返した。結果は、下の表12に示され
る。
【0092】実施例 2 アニオン性インキ2の代りにアニオン性インキ5が使用
された点を除いて、実施例1をくり返した。アニオン性
インキ3及び4を有するペンは、プリンターにのせられ
なかった。黒色インキの十字パターンは、密に隣接して
シアン色の顔料ベース型インキによって取り囲まれた。
結果は表12に示される。
【0093】実施例 3 次の例外を設けて実施例1をくり返した:アニオン性イ
ンキ2、3及び4の代りにアニオン性インキ6、7及び
8が使用された。結果は表12に示される。
【0094】実施例 4 カチオン性インキ1の代りにカチオン性インキ2を使用
して実施例3をくり返した。結果は表12中報告され
る。
【0095】実施例 5 次の例外を設けて対照1をくり返した:アニオン性イン
キ2、3及び4の代りにカチオン性インキ4を使用し
た。結果は表12に示される。
【0096】
【表12】
【0097】対照 2 61ミクロンの四角レジスター及び52ミクロンのオリ
フィス開口を持つ感熱インクジェットペンのインキだめ
の中に、黒色アニオン性インキ(アニオン性インキ9)
の15gの試料を充たした。47ミクロンの四角レジス
ター及び34ミクロンのオリフィスを持つ感熱インクジ
ェットペンのインキだめに、黄色アニオン性インキ(ア
ニオン性インキ8)の約15gの試料を添加した。
【0098】次にこれらのペンを4ペンプリンター機構
中にのせた。次に試料を印刷し、その際黒色インキの十
字パターンがアニオン性カラー色素に取り囲まれ、カラ
ーインキを黒色インキに密に隣接して置いた。
【0099】4回パス印刷様式を使用して試料を印刷し
た。4回パス印刷様式は、各パスにおいて各カラーの2
5%が印刷された。対照1と同様にブリードが測定され
た。結果は表13中報告される。
【0100】実施例 6 アニオン性インキ8の代りにカチオン性インキ3を使用
し、そしてカチオン性インキ用のペンが45ミクロンの
四角レジスター及び36ミクロンのオリフィスを有して
いた点を除いて、対照2をくり返した。結果は表13中
報告される。
【0101】実施例 7 アニオン性インキ9の代りにアニオン性インキ10を使
用した点を除いて、実施例6をくり返した。結果は表1
3中報告される。
【0102】対照 3 カチオン性インキ3の代りにアニオン性インキ7を使用
して、実施例7をくり返した。結果は表13中報告され
る。
【0103】実施例 8 アニオン性インキ7の代りにカチオン性インキ4を使用
して、対照3をくり返した。結果は表13中報告され
る。
【0104】
【表13】
【0105】対照 4 61ミクロンの四角レジスター及び52ミクロンのオリ
フィス開口を持つ感熱インクジェットペンのインキだめ
の中に黒色アニオン性顔料インキ(アニオン性インキ
1)の15gの試料を充たした。47ミクロンの四角レ
ジスター及び34ミクロンのオリフィスを持つ感熱イン
クジェットペンのインキだめに黄色アニオン性インキ
(アニオン性インキ8)約15gを添加した。
【0106】次にこれらのペンをペンプリンター機構中
にのせた。次に試料を印刷し、その際黒色インキの十字
パターンが黄色インキにより取り囲まれ、カラーインキ
は黒色インキに密に隣接していた。
【0107】1、2、3及び4回パス印刷様式を使用し
て試料を印刷した。4回パス印刷様式は、各パスにおい
て各カラーの25%が印刷された。ブリードを対照1に
おけるように測定した。結果は表14中報告される。
【0108】実施例 9 アニオン性インキ8の代りにカチオン性インキ5を使用
して対照4をくり返しし、そしてカチオン性インキ5の
ために45ミクロンの四角レジスター及び36ミクロン
のオリフィスを有するペンを使用した。結果は表14中
報告される。
【0109】
【表14】
【0110】実施例 10 全インキ組成物の重量%で表わして、次の組成を有する
3種のカチオン性顔料添加インキを製造した: 成 分 試料10A 試料10B 試料10C FW−18黒色顔料 3.5 3.5 3.5 Liponic EG−1 4.7 4.7 4.7 ジエチレングリコール 4.7 4.7 4.7 殺生物剤 0.3 0.3 0.3 ポリマー分散剤 1.75 1.75 1.75 水 85.05 85.05 85.05 pH 6.59 6.69 6.42
【0111】インキ10Aの場合に使用された分散剤
は、操作Bによって四級化されたBMA//DMAEM
A 10//10よりなり;インキ10Bの場合には、
操作Bによって四級化されたBMA//DMAEMA
10//20よりなり;そしてインキ10Cの場合に
は、操作Bによって四級化されたEHMA//DMAE
MA 10//10よりなっていた。これらのインキ
は、15重量%の2−エチル−2−(ヒドロキシメチ
ル)−1,3−プロパンジオール(“EHPD”)、8
重量%のブチルカルビトール、0.3重量%の殺生物
剤、2.25〜約3.25重量%のアニオン性色素(例え
ば、酸性イエロー23、酸性ブルー9等)及び残余の水
よりなるアニオン性色素ベース型インキに隣接して印刷
された。アニオン性インキのpHは6〜7.5の範囲であ
った。
【0112】1、2及び3回パスにおいてブリードを評
価した。結果は表15中報告される。6の評点は、ぎり
ぎり許容されると考えられる。
【表15】
【0113】対照5:カチオン性インキ5〜7を使用す
る次の方法により対照印刷試料を作った:各カチオン性
インキの15gの試料を61μmのレジスター及び45
μmのオリフィスを有するインクジェットペンの3つの
別々のインキだめに添加した。すべてのペンを4ペン印
刷機構(Hewlett-Packard の Paint Jet(登録商標)X
L300)中に適当にのせた。黒色仕切(black stal
l)は使用しなかった。試料はヒーター又はファンなし
で印刷した。赤、緑、青、シアン、黄、及びマゼンタの
6つの異なる色の四角(2インチ×2インチ)からなる
印刷パターンが生成した。印刷試料は Hammermill Fore
(登録商標)DP紙(Hammermill Paper Company, Eri
e, PA)(HM)及び Recyconomic Copy Z-Weckform
(登録商標)紙(Zweckform Buro-Produckte Gessellsc
haft Mit Beschrankter Haftung, Oberlaindern, Germa
ny)(ZF)に作った。
【0114】色の測定は Minolta CR221(Minolta Came
ra Co., Ltd., Japan )を使用して行った。測定条件は
光源角度45°及び観察者角度0°で光源Cを使用し
た。色の測定はL*C*H注釈に記載されている。Hewl
ett-Packard Journal, 43巻(4号)(1992年8
月)参照。彩度(C*)の増加する値は改良された色
(色のより強い鮮明さ)を示し、一方明度(L*)の減
少する値は増加した色濃度を示すことができる。両方が
同時に与えられるのがもっと望ましいことである。色の
結果は表16に示される。
【0115】実施例11 印刷試料はアニオン性インキ11並びにカチオン性イン
キ6及び7を使用して次の操作により作った。61μm
のレジスター及び45μmのオリフィスを有するインク
ジェットペンのために15gのアニオン性インキ11の
試料を添加した。次いでこのペンを4ペンプリンター配
置中でカチオン性インキ5(シアン)の代わりに置い
た。次いで印刷試料が生成し、そして対照5に記述のよ
うに測定した。結果は下の表16に示す。
【0116】
【表16】 1〜2単位は装置のノイズの範囲内と考えられる。
(+/−)2を超える値はいずれも測定可能と考えられ
る。
【0117】表16はアニオン性シアンインキをカチオ
ン性黄色及びマゼンタインキと一緒に使用した場合、Ha
mmermill Fore DP紙(HM)及び Recyconomic Z-wec
kform紙(ZM)で得られた第二色(青及び緑)におけ
る改良を実証している。例えば、ZF紙の緑については
5単位の彩度の改良(対照5の38に対して実施例11
の43)及び青の彩度については12単位の改良(対照
5の30に対して実施例11の42)が達成された。こ
の結果はHM紙で得られた彩度の値で示されるように選
択された材料と共に変化する:緑の場合、対照5の44
に対して実施例11の46で2単位の改良;そして青の
場合、対照5の33に対して実施例11の41で8単位
の改良。このデータはそれにより得られた改良された明
度(L)─すなわち減少する値─も明らかにしている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーサー・チヤールズ・シヨー アメリカ合衆国ペンシルベニア州19331. コンコードビル.ピー・オー・ボツクス 789 (72)発明者 ハリー・ジヨゼフ・スピネツリ アメリカ合衆国デラウエア州19802.ウ イルミントン.ビツグロツクドライブ 4604 (72)発明者 シエアウ−フワー・マー アメリカ合衆国ペンシルベニア州92126. チヤツズフオード.コンステイテユーシ ヨンドライブ29 (72)発明者 ハワード・マトリツク アメリカ合衆国ニユージヤージー州 07732.ハイランズ.ツインライツテラ ス5デイー (72)発明者 マーク・リーランド・チヨイ アメリカ合衆国カリフオルニア州92027. エスコンデイードウ.アパツチグレン 1808 (72)発明者 ローレン・ユージーン・ジヨンソン アメリカ合衆国オレゴン州97330.コー バリス.ノースウエストウオールナツト プレイス4033 (56)参考文献 特開 平4−227668(JP,A) 特開 平6−57192(JP,A) 特開 平6−100811(JP,A) 特開 平7−1837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)少なくとも1つのアニオン性イン
    キおよび少なくとも1つのカチオン性インキを用意し、
    ここに前記インキはいずれも水性媒体と着色剤とを含
    み、そして前記インキの少なくとも一方はそのインキと
    同じイオン特性を有するポリマーを0.1〜30重量%
    含有し、そして (b)前記アニオン性インキと前記カチオン性インキと
    を互いに接触させて印刷媒体上に適用することからな
    る、多色画像を印刷する方法。
  2. 【請求項2】 カチオン性インキが式 【化1】 (式中AはN、P及びSから選択され;R、R及び
    はH、1〜20の炭素原子のアルキル又はアルキル
    エーテル、1〜10の炭素原子のアリールまたはアルキ
    ルアリールであるが、AがSであるときにはRは存在
    しない;そしてXはハライド、有機酸の共役塩基及び無
    機酸の共役塩基よりなる群から選択される)の少なくと
    も1つの懸垂したイオン性部分を有するカチオン性ポリ
    マーを含有する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 カチオン性ポリマーがABブロックポリ
    マーである請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 アニオン性インキが式 −COZ 又は −SOZ (式中Zは有機塩基の共役酸、アルカリ金属イオン、ア
    ンモニウムイオン及びテトラアルキルアンモニウムイオ
    ンから選択される)の少なくとも1つの懸垂したイオン
    性部分を有するアニオン性ポリマーを含有する請求項1
    の方法。
  5. 【請求項5】 アニオン性ポリマーがABブロックポリ
    マーよりなる請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 アニオン性インキまたはカチオン性イン
    キに隣接させて追加の印刷液を適用する工程をさらに含
    む請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 (a)水性媒体と着色剤とを含む少なく
    とも1つのアニオン性インキ、および (b)水性媒体と着色剤とを含む少なくとも1つのカチ
    オン性インキからなり、ここに前記インキの少なくとも
    一方はそのインキと同じイオン特性を有するポリマーを
    0.1〜30重量%含有するインキセット。
JP6153719A 1993-07-06 1994-07-05 多色画像を印刷する方法 Expired - Fee Related JP2889817B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US8578293A 1993-07-06 1993-07-06
US08/223,787 US5555008A (en) 1993-07-06 1994-04-06 Process for alleviating bleed in printed elements
US085782 1994-04-06
US223787 1994-04-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07145336A JPH07145336A (ja) 1995-06-06
JP2889817B2 true JP2889817B2 (ja) 1999-05-10

Family

ID=26773073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6153719A Expired - Fee Related JP2889817B2 (ja) 1993-07-06 1994-07-05 多色画像を印刷する方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US5555008A (ja)
EP (1) EP0633142B1 (ja)
JP (1) JP2889817B2 (ja)
DE (1) DE69400683T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007102623A1 (ja) 2006-03-09 2007-09-13 Canon Kabushiki Kaisha 顔料インク、インクセット、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置、及び画像形成方法

Families Citing this family (89)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6139139A (en) * 1992-08-05 2000-10-31 Hewlett-Packard Company Color inkjet printer with pens containing reactive inks
JP3683946B2 (ja) * 1994-07-13 2005-08-17 キヤノン株式会社 インクジェット用水性顔料インクセット、記録ユニット、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置
JP3177128B2 (ja) * 1994-08-10 2001-06-18 キヤノン株式会社 吐出部、吐出部を用いたインクジェットカートリッジ、インクジェットプリント装置および方法
JP3288867B2 (ja) * 1994-09-02 2002-06-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
US6252615B1 (en) * 1994-09-02 2001-06-26 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet apparatus and waste liquid absorbing method
US6350022B1 (en) * 1994-09-02 2002-02-26 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus
US6786567B1 (en) 1994-09-02 2004-09-07 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet apparatus and waste liquid absorbing method
US5993527A (en) * 1994-11-17 1999-11-30 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet color recording process and ink set therefor
JP3337879B2 (ja) * 1995-02-13 2002-10-28 キヤノン株式会社 インクジェットプリント方法およびこれに用いられるインクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェットプリント装置
US6158856A (en) * 1995-02-13 2000-12-12 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet recording process, ink-jet recording apparatus and image formed article
JP3320292B2 (ja) * 1995-02-13 2002-09-03 キヤノン株式会社 インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JP3315574B2 (ja) * 1995-02-13 2002-08-19 キヤノン株式会社 インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JP3359217B2 (ja) * 1995-02-13 2002-12-24 キヤノン株式会社 インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
US6084619A (en) * 1995-04-21 2000-07-04 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method
DE69606592T2 (de) * 1995-07-11 2000-09-21 Du Pont Tintensortiment und Verfahren zum Vermindern des Ausblutens in Druckelementen
US5518534A (en) * 1995-08-04 1996-05-21 E. I. Du Pont De Nemours And Company Ink set and process for alleviating bleed in printed elements
US5911815A (en) * 1995-11-30 1999-06-15 Canon Kabushiki Kaisha Ink set and ink-jet recording method using the same
US5679143A (en) * 1995-12-06 1997-10-21 Hewlett-Packard Company Bleed alleviation in ink jet inks using acids containing a basic functional group
US5785743A (en) * 1995-12-06 1998-07-28 Hewlett-Packard Company Bleed alleviation in ink-jet inks using organic acids
US6086198A (en) * 1996-02-01 2000-07-11 Hewlett-Packard Company Bleed alleviation between two inks
US5730790A (en) * 1996-04-11 1998-03-24 Hewlett-Packard Company Black to color bleed control using cationic surfactants
CA2251933A1 (en) * 1996-04-17 1997-10-23 Gary Gerard Truchan Printing on a substrate
US5700317A (en) * 1996-04-25 1997-12-23 Hewlett-Packard Company Bleed control in ink-jet inks via aqueous phase separation
JP3484878B2 (ja) * 1996-05-27 2004-01-06 富士ゼロックス株式会社 インクジェット記録用インクユニット及びインクジェット記録方法
US5735941A (en) * 1996-07-24 1998-04-07 Lexmark International, Inc. Ink system with reduced bleed
GB2315493B (en) * 1996-07-24 2001-01-03 Lexmark Int Inc Ink jet ink dyes
US5713993A (en) * 1996-08-30 1998-02-03 E.I. Du Pont De Nemours And Company Pigmented ink set and process for alleviating bleed in printed elements using carboxylic acid additives
US6075069A (en) * 1996-09-24 2000-06-13 Seiko Epson Corporation Color ink jet recording method
TW459022B (en) * 1996-10-31 2001-10-11 Bayer Ag Pigment preparation useful for ink-jet printing, dispersing mixture used therein and ink-jet printing method
US5723179A (en) * 1997-01-13 1998-03-03 Xerox Corporation Method and composition for obtaining waterfast images from ink jet inks
EP0867483B1 (en) * 1997-03-25 2003-06-04 Seiko Epson Corporation Ink composition comprising cationic, water-soluble resin
US6342095B1 (en) 1997-05-22 2002-01-29 Canon Kabushiki Kaisha Ink set, and recording method and recording instrument using the same
EP0879857B1 (en) * 1997-05-22 2004-09-01 Canon Kabushiki Kaisha Ink set, and recording method and recording instrument using the same
DE19734241C2 (de) * 1997-08-07 2003-08-14 Pelikan Produktions Ag Egg Tintenset zur Verwendung in Tintenstrahldruckern
US6245138B1 (en) 1997-10-20 2001-06-12 Bayer Aktiengesellschaft Pigment preparations useful for ink-jet printing
EP0928821A1 (en) * 1998-01-12 1999-07-14 E.I. Dupont De Nemours And Company Two-phase pigmented ink jet inks
US7265164B2 (en) * 1998-02-23 2007-09-04 Seiko Epson Corporation Ink composition containing cationic water-soluble polymer
US6022908A (en) * 1998-04-22 2000-02-08 Hewlett-Packard Company Printing liquids for improved print quality
US6247808B1 (en) 1998-04-22 2001-06-19 Hewlett-Packard Company Ink-jet printing system for improved print quality
US5976230A (en) * 1998-04-29 1999-11-02 Hewlett-Packard Company Reactive ink set for ink-jet printing
US6309062B1 (en) 1998-10-29 2001-10-30 Hewlett-Packard Company Multi-chamber fluid supply
US6126268A (en) * 1998-04-29 2000-10-03 Hewlett-Packard Company Multi-chamber ink supply
US6036759A (en) * 1998-04-30 2000-03-14 Hewlett-Packard Company Black to color bleed control in ink-jet printing inks
US6533392B1 (en) * 1998-05-21 2003-03-18 Canon Kabushiki Kaisha Ink printing method and ink-jet printing apparatus for performing printing with use of ink which performs function as a processing liquid making coloring material in other ink insoluble
AU4339699A (en) * 1998-06-11 1999-12-30 Lexmark International Inc. Coating system for ink jet applications
US6124376A (en) * 1998-08-24 2000-09-26 Xerox Corporation Ink composition for ink jet printing
US6232395B1 (en) 1998-09-02 2001-05-15 Lexmark International, Inc. Inks and treating liquid mixture
US6300391B2 (en) * 1998-10-29 2001-10-09 Hewlett-Packard Company Inks containing glycol ethers and specific polymers for dry time and bleed improvements in ink-jet printing inks
US6281267B2 (en) * 1998-10-29 2001-08-28 Hewlett-Packard Company Ink to ink bleed and halo control using specific polymers in ink-jet printing inks
US6809128B2 (en) * 1998-11-27 2004-10-26 Seiko Epson Corporation Ink composition comprising cationic water-soluble resin, and ink set
US6318852B1 (en) * 1998-12-30 2001-11-20 Xerox Corporation Color gamut extension of an ink composition
US6530656B1 (en) * 1999-09-30 2003-03-11 Canon Kabushiki Kaisha Color ink-jet recording ink set, ink-jet recording method, recording unit, ink-cartridge, ink-jet recording apparatus and bleeding reduction method
US6652084B1 (en) 1999-09-30 2003-11-25 Canon Kabushiki Kaisha Ink-set, ink-jet recording method, recording unit, ink-cartridge, ink-jet recording apparatus and bleeding reduction method using it
EP1088862B1 (en) 1999-09-30 2004-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Ink set for color ink-jet recording, and recording method, recording apparatus, ink cartridge, recording unit and reduction of bleeding, employing the ink set
US6585365B1 (en) 2000-01-18 2003-07-01 Lexmark International, Inc. Paper coating for ink jet printing
US6528119B1 (en) 2000-01-18 2003-03-04 Lexmark International, Inc. Paper coating for ink jet printing
EP1295916B1 (en) * 2000-06-07 2014-11-26 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording ink, ink-jet recording ink set, recording method, print, and ink-jet recording apparatus
US6386695B1 (en) 2000-09-11 2002-05-14 Hewlett-Packard Company Print speed, print quality, bleed, and waterfastness with cationic black pigments and underprinting with anionic dyes
US6864302B2 (en) * 2000-09-14 2005-03-08 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method and ink set therefor
US6500880B1 (en) 2000-10-26 2002-12-31 Hewlett-Packard Comapny Black to color bleed control using specific polymers in ink-jet printing inks containing pigmented inks requiring dispersants
US6508548B2 (en) * 2000-12-20 2003-01-21 Eastman Kodak Company Ink jet printing method
US6528557B2 (en) 2001-02-02 2003-03-04 Xerox Corporation Inks comprising linear Asbs‘A’ block copolymers of alkylene oxide and siloxane
US6613815B2 (en) 2001-02-02 2003-09-02 Xerox Corporation Inks comprising linear ABSCS′B′A′or BASCS′A′B′alkylene oxide/siloxane block copolymers
US6558459B2 (en) 2001-02-27 2003-05-06 Hewlett-Packard Development Company Derivatization of dyes/pigments with crown ethers and inkjet printing fluids containing the same
US6811243B2 (en) * 2001-10-05 2004-11-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Priming fluid for ink jet printheads
US6726757B2 (en) 2001-10-19 2004-04-27 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ink additives to improve decel
US6730152B2 (en) 2001-10-30 2004-05-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Methods of controlling bleed between black and color dye based inks in printing applications
US6639527B2 (en) * 2001-11-19 2003-10-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Inkjet printing system with an intermediate transfer member between the print engine and print medium
US6777462B2 (en) * 2001-11-23 2004-08-17 Xerox Corporation Ink compositions containing sodium tetraphenylboride
US6786955B2 (en) * 2002-04-05 2004-09-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Color ink-jet inks having improved decap without affecting color-to-black bleed control
US7045002B2 (en) * 2002-11-15 2006-05-16 E. I. Du Pont De Nemours And Company Interactive ink set for inkjet printing
US7288589B2 (en) * 2002-12-16 2007-10-30 E. I. Du Pont De Nemours & Company Pigment dispersions for solventborne coatings with improved rheology
US6814793B2 (en) 2002-12-18 2004-11-09 Lexmark International, Inc. Bleed control using cationic dyes as dispersant in pigment dispersions
US20040212667A1 (en) * 2003-02-06 2004-10-28 Canon Kabushiki Kaisha Ink set, image recording method and image recording apparatus
US6916765B2 (en) * 2003-03-06 2005-07-12 The C. W. Zumbiel Co. Consumer product package and method of manufacture
JP4517591B2 (ja) * 2003-06-05 2010-08-04 富士ゼロックス株式会社 インクジェット用インクセット、及びインクジェット記録方法
US7417079B2 (en) * 2003-07-28 2008-08-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Use of styrene-maleic anhydride copolymer to control black-to-color bleed
DE602004009958T2 (de) * 2003-09-08 2008-08-28 E.I. Dupont De Nemours And Co., Wilmington Tintenstrahldrucktinte, tintenkombination und druckverfahren
KR20060110316A (ko) * 2003-11-07 2006-10-24 가부시키가이샤 리코 잉크 세트, 처리액, 기록액, 화상 기록 장치 및 화상 기록방법
US7425062B2 (en) * 2003-11-12 2008-09-16 E.I. Du Pont De Nemours And Company Inkjet ink, ink set and method of printing
US7153350B2 (en) 2003-12-10 2006-12-26 Pitney Bowes Inc. Water soluble colorants for ink jet printing
JP4736327B2 (ja) * 2004-02-04 2011-07-27 富士ゼロックス株式会社 インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
US7296885B2 (en) 2004-07-28 2007-11-20 Fuji Xerox Co., Ltd. Liquid composition for ink jet, ink set for ink jet, ink jet recording method and ink jet recording apparatus
US20060132565A1 (en) * 2004-12-16 2006-06-22 Eastman Kodak Company Mixtures of anionic and cationic inks
US7300145B2 (en) * 2005-03-10 2007-11-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Treatment liquid for ink jet, treatment liquid tank for ink jet, ink set for ink jet, ink tank for ink jet, ink jet recording method, and ink jet recording apparatus
WO2007102620A1 (ja) * 2006-03-09 2007-09-13 Canon Kabushiki Kaisha インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、インクセット、及び画像形成方法
US7670417B2 (en) * 2006-08-02 2010-03-02 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Composite color and method of making the same
JP4621193B2 (ja) 2006-11-24 2011-01-26 キヤノン株式会社 液体組成物、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録用インクセット
US7926929B2 (en) * 2007-01-24 2011-04-19 Hewlett-Packard Development Company, L.P. System and methods for producing composite colors having improved saturation using pigment-based inks on generic media

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4130435A (en) * 1975-09-18 1978-12-19 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for preparing a ball-point pen ink
US5085698A (en) * 1990-04-11 1992-02-04 E. I. Du Pont De Nemours And Company Aqueous pigmented inks for ink jet printers
US5106416A (en) * 1991-08-28 1992-04-21 Hewlett-Packard Company Bleed alleviation using zwitterionic surfactants and cationic dyes
US5181045A (en) * 1991-09-23 1993-01-19 Hewlett-Packard Company Bleed alleviation using pH-sensitive dyes
US5271765A (en) * 1992-02-03 1993-12-21 E. I. Du Pont De Nemours And Company Aqueous cationic dye-based ink jet inks
US5198023A (en) * 1992-06-26 1993-03-30 Hewlett-Packard Company Cationic dyes with added multi-valent cations to reduce bleed in thermal ink-jet inks
US5428383A (en) * 1992-08-05 1995-06-27 Hewlett-Packard Corporation Method and apparatus for preventing color bleed in a multi-ink printing system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007102623A1 (ja) 2006-03-09 2007-09-13 Canon Kabushiki Kaisha 顔料インク、インクセット、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置、及び画像形成方法
US7637603B2 (en) 2006-03-09 2009-12-29 Canon Kabushiki Kaisha Pigment ink, ink set, ink jet recording method, ink cartridge, recording unit, ink jet recording apparatus, and image forming method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07145336A (ja) 1995-06-06
DE69400683T2 (de) 1997-03-20
US5801738A (en) 1998-09-01
EP0633142A1 (en) 1995-01-11
DE69400683D1 (de) 1996-11-14
EP0633142B1 (en) 1996-10-09
US5555008A (en) 1996-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2889817B2 (ja) 多色画像を印刷する方法
US5518534A (en) Ink set and process for alleviating bleed in printed elements
JP4104776B2 (ja) 印刷液体セット
JP2920112B2 (ja) 印刷物でのにじみを軽減するためのインクセットおよび方法
US5713993A (en) Pigmented ink set and process for alleviating bleed in printed elements using carboxylic acid additives
US5401303A (en) Aqueous inks having improved halo characteristics
EP0851011B1 (en) Ink jet inks containing emulsion polymer additives stabilized with structured polymers
EP0952196B1 (en) Ink-jet printing system for improved print quality
EP0921166B1 (en) Polymer/dye complexes for improved chroma in pigment-based ink jet inks
EP0856564A1 (en) Ink jet inks containing long chain alcohols
EP0999243B1 (en) Alkoxysilane binders as additives in ink jet inks
JP3207838B2 (ja) スターポリマー添加剤含有インクジェット用インキ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090219

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090219

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110219

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110219

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120219

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees