JP2889645B2 - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、可視光を出射するAlGaInP系の半導体レー
ザに関する。
(ロ)従来の技術 AlGaInPは0.6μm帯の波長を有し、可視光半導体レー
ザの材料として用いられている。
第4図は従来のAlGaInP系の半導体レーザを示し、例
えば特開昭62−200786号公報等に記載されている。
図において、(22)はn型GaAsからなる基板、(21)
はn型GaInPからなるバッファ層、(22)はn型AlGaInP
からなるn型クラッド層、(23)はアンドープのGaInP
からなる活性層、(24)はp型AlGaInPからなるp型ク
ラッド層である。これらの層は周知のMOCVD法を用いて
基板(20)の一主面上に順次エピタキシャル成長され
る。また、p型クラッド層(24)にはエッチングによ
り、幅5μmのストライプ状のリッジ(25)が形成され
ている。
(26)はリッジ(25)頂部を除くp型クラッド層(2
4)上にエピタキシャル成長されたn型GaAsからなるブ
ロック層、(27)は露出したp型クラッド層(24)のリ
ッジ(25)頂部及びブロック層(26)上にエピタキシャ
ル成長されたp型GaAsからなるキャップ層、(28)はキ
ャップ層(27)上に形成されたp側電極、(29)は基板
(20)の他主面上に形成されたn側電極である。
斯るAlGaInP系半導体レーザにおけるp型不純物とし
ては、Mg,Znが用いられる。
しかし乍ら、Znではクラッド層として用いられる(Al
0.5Ga0.5)0.5In0.5Pにおいて3〜4×1017cm-3程度のキ
ャリア濃度しか得られず、活性層との間に十分なヘテロ
バリアを形成することができない。このため、p型クラ
ッド層の不純物としてZnを用いた半導体レーザ装置で
は、周囲温度が60〜70℃に上昇すると、キャリアを活性
層に閉じ込めることができなくなり、連続発振が行えな
くなる。
一方、Mgでは(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pにおいて1×10
18cm-3以上のキャリア濃度が得られ、十分なヘテロバリ
アが形成できるため、周囲温度が90〜100℃程度まで連
続発振が可能である。
しかし、MOCVD法においてMgでは有効な有機金属が存
在しないため、固体をソースとして用いなければならな
い。このため、Mgの添加量を正確に制御することは困難
であり、再現性に乏しい。また、作製された半導体レー
ザでは光出力が不安定で、劣化し易いといった問題があ
った。
(ハ)発明が解決しようとする課題 従って、本発明は、高い周囲温度で連続発振が可能で
あると共に、再現性良く製造でき、且つ安定した光出力
が得られ、信頼性の高いAlGaInP系の半導体レーザを提
供するものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、n型の半導体基板上に各々がAlGaInP系化
合物半導体からなるn型クラッド層、活性層、p型クラ
ッド層を積層した発振層を備える半導体レーザにおい
て、上記p型クラッド層は、アクセプタとしてZnが添加
され、上記活性層上に設けられた第1層と、アクセプタ
としてMgが添加され、上記第1層上に設けられ、該第1
層よりもキャリア濃度の高い第2層とを有し、前記第1
層の層厚が0.05μm以上であり、且つ0.25μm以下の範
囲内であることを特徴とする。
(ホ)作用 本発明によれば、p型クラッド層を、アクセプタとし
てZnが添加され、活性層上に設けられた第1層と、アク
セプタとしてMgが添加され、上記第1層上に設けられた
第2層とで構成することによって、活性層へのキャリア
の閉じ込めが損なわれることなく、活性層とp型クラッ
ド層との間で欠陥の少ない良好なヘテロ界面が形成され
る。
(ヘ)実施例 第1図に本発明の一実施例を示す。
図において、(1)はn型GaAsからなる基板、(2)
は厚さ0.5μmのn型GaInPからなるバッファ層、(3)
はドナーとしてSeが添加された厚さ1.2μmのn型AlGaI
nPからなるn型クラッド層、(4)は厚さ0.08μmのア
ンドープGaInPからなる活性層、(5)はアクセプタと
してZnが添加された厚さ0.07μmのp型AlGaInPからな
るp型Iクラッド層、(6)はアクセプタとしてMgが添
加された厚さ1.1μmのp型第2クラッド層、(7)は
厚さ0.1μmのp型GaInPからなるコンタクト層である。
これらの層は周知のMOCVD法を用いて基板(1)の一主
面上に順次エピタキシャル成長される。ここで、本実施
例におけるn型クラッド層(3)、p型第1クラッド層
(5)、p型第2クラッド層(6))キャリア濃度は、
夫々1×1×1018cm-3、4×1017cm-3、1×1018cm-3
あり、p型第2クラッド層(6)のキャリア濃度はp型
第1クラッド層(5)のキャリア濃度よりも高い。
また、p型第2クラッド層(6)及びコンタクト層
(7)は、p型第1クラッド層(5)とp型第2クラッ
ド層(6)との厚さの和が0.2μmになるまでコンタク
ト層(7)表面から選択的にエッチングされ、これによ
りp型第2クラッド層(6)には幅5μmのストライプ
状のリッジ(8)が形成される。
(9)はリッジ(8)頂部を除くp型第2クラッド層
(6)上にエピタキシャル成長されたn型GaAsからなる
ブロック層、(10)は露出したp型第2クラッド層
(6)のリッジ(8)頂部及びブロック層(9)上にエ
ピタキシャル成長されたp型GaAsからなるキャップ層
で、各層の厚さは夫々0.8μm、3μmである。(11)
はキャップ層(10)上に形成されたAu,Crの合金からな
るp側電極、(12)は基板(1)の他主面上に形成され
たAu,Sn,Crの合金からなるn側電極である。
斯る本実施例装置では周囲温度が100℃まで安定した
連続発振が得られた。これは第4図に示した従来構造に
おいて、p型クラッド層(24)のアクセプタとしてMgを
用いた場合と略同じ温度である。
次に、斯る本実施例装置を周囲温度40℃で4mWの定出
力動作による寿命試験を行った。その結果を第2図に実
線で示す。また、比較のため、第4図に示した従来構造
にて、そのp型クラッド層(24)の不純物としてMgを用
い、他の条件は本実施例と同じとした比較装置を作製
し、同様な寿命試験を行った。その結果を第2図に破線
で示す。
図より、比較装置では500時間の動作後、大きく劣化
しているが、本実施例装置では特性の経時的劣化が生じ
ず、安定した光出力が得られていることが分かる。
これは、比較例装置では、p型クラッド層(24)成長
初期にMgが不安定に添加されるため、活性層(23)とp
型クラッド層(24)との界面に欠陥が発生し易くなるこ
とによるものと考えられる。一方、本実施例装置では、
活性層(4)の上にアクセプタとしてZnが添加されたp
型第1クラッド層(5)を設けている。ここで、Znは常
温で安定した液体の有機金属として存在するため、その
添加量を制御し易い。このため、本実施例ではp型第1
クラッド層(5)にZnを安定して添加することができ、
活性層(4)とp型第1クラッド層(5)との間に欠陥
の少ない良好な界面が形成されたことによるものと考え
られる。また、斯る効果はp型第1クラッド層(5)の
厚さが0.05μm以上であれば得られる。
第3図は本実施例装置におけるp型第クラッド層
(5)の層厚を種々変えた時の最高発振温度(連続発振
の得られる最高周囲温度)を示す。図から明らかな如
く、p型第1クラッド層(5)の層厚が0.25μm以下、
より好ましくは0.2μm以下であれば最高発振温度を高
くすることができる。
以上より、本発明におけるp型第1クラッド層(5)
の層厚は、好ましくは0.05〜0.25μm、より好ましくは
0.05〜0.2μmの範囲内であればよい。
(ト)発明の効果 本発明装置によれば、p型クラッド層を、アクセプタ
としてZnが添加され、上記活性層上に設けられた第1層
と、アクセプタとしてMgが添加され、上記第1層上に設
けられた第2層とで構成することによって、最高発振温
度が高く保たれ、且つ半導体レーザの劣化が少なく、信
頼性の高い装置が製造可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は本実
施例装置と比較例装置の寿命試験特性図、第3図は本実
施例装置においてp型第1クラッド層の層厚を変化させ
た時の最高発振温度を示す特性図、第4図は従来装置を
示す断面図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n型の半導体基板上に各々がAlGaInP系化
    合物半導体からなるn型クラッド層、活性層、p型クラ
    ッド層を積層した発振層を備える半導体レーザにおい
    て、上記p型クラッド層は、アクセプタとしてZnが添加
    され、上記活性層上に設けられた第1層と、アクセプタ
    としてMgが添加され、上記第1層上に設けられ、該第1
    層よりもキャリア濃度の高い第2層とを有し、前記第1
    層の層厚が0.05μm以上であり、且つ0.25μm以下の範
    囲内であることを特徴とする半導体レーザ。
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