JP2888317B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2888317B2
JP2888317B2 JP4331496A JP33149692A JP2888317B2 JP 2888317 B2 JP2888317 B2 JP 2888317B2 JP 4331496 A JP4331496 A JP 4331496A JP 33149692 A JP33149692 A JP 33149692A JP 2888317 B2 JP2888317 B2 JP 2888317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置などに用
いられる光ピックアップ装置を小型化するための技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザ光を用いた記録再生装置が
普及しつつあるが、そこに用いられる光ピックアップ装
置の小型化が課題である。
【0003】以下、従来の光ピックアップ装置につい
て、図面を参照しながら説明する。光ピックアップ装置
を小型化する手段の一つは光学系の小型化であり、その
手段として、シリコンの基板上に半導体レーザ素子や光
検出器を一体化した光ピックアップ装置が種々提案され
ている。たとえば、特開昭64−46243号公報には
図6および図7に示す光ピックアップ装置が開示されて
いる。
【0004】図6は上記従来の光ピックアップ装置の光
学系の構成を断面図で示す。図において、半導体基板3
4の上面34aおよび34bとカバー部材33の下面3
3aとが空間を介して対向するように配置され、半導体
基板34の上面34aには第1の光検出部35と第2の
光検出部36とが形成され、また、半導体基板34の上
面34bには半導体レーザ素子37とモニタ用光検出部
38とが形成されている。上面34bが上面34aに対
して低くなるように段差が形成され、その段差面が半導
体レーザ素子37から出射するレーザ光ビームL1 に対
向する全反射グレーティング部(以下、反射ミラーと記
す)40を構成している。半導体基板34の上面34a
は、たとえば、エッチング処理により精度よく加工され
ている。また、カバー部材33の上面33bにはホログ
ラム素子により形成されたビームスプリッタ41が設け
られている。
【0005】上記の構成において動作を説明すると、半
導体レーザ素子37から出射したレーザ光ビームL1
が、半導体基板34の上面34aに設けられた反射ミラ
ー40により3本のレーザ光ビームL2 に分割され、上
方に反射される。それら3本のレーザ光ビームL2はそ
れぞれカバー部材33の下面33aから入射し、カバー
部材33を透過したのちカバー部材33の上面33bに
設けられたビームスプリッタ41に入射する。ビームス
プリッタ41に達したレーザ光ビームL2の一部はレー
ザ光ビームL3としてカバー部材33を透過し、下面3
3aから出射する。出射したレーザ光ビームL3は第1
の光検出部35に入射し、その一部は第1の光検出部3
5の上面とカバー部材33の下面33aとで反射し、第
2の光検出部36に入射する。
【0006】図7は従来の他の光ピックアップ装置の構
成を断面図で示す。この光ピックアップ装置は、図6に
示した光ピックアップ装置における反射ミラー40の代
わりにプリズム50を用いたものである。
【0007】以下、光ピックアップ装置に用いられる光
源について説明する。光ピックアップ装置の光源として
は、ガリウムヒ素(以下、GaAsと記す)基板上にエ
ピタキシャル成長されたガリウムアルミニウムヒ素(以
下、GaAlAsと記す)系のダブルヘテロ構造レーザ
が一般に使用されている。図8はその構成を斜視図で示
す。図において、81はガリウムアルミニウムヒ素(G
1-xAlxAs)で構成された活性層であり、アルミニ
ウムの組成比によって発振波長を680〜880nmの
範囲で選ぶことができる。たとえば、コンパクトディス
クおよびビデオディスク用には780nmの波長が使用
され、光ディスク用高出力レーザには830nmまたは
780nmの波長が使用されている。82a,82bは
ガリウムアルミニウムヒ素(Ga1-yAlyAs)で構成
されたクラッド層であり、キャリア(電子、正孔)と光
とを活性層81内に閉じ込める役目をする。83はGa
Asで構成されたキャップ層であり、電極抵抗を小さく
するために設けられている。
【0008】上記各層の集合体であるレーザチップの通
常の大きさは、0.25×0.3×0.12mm程度で
あって非常に小さい。活性層81にはpn接合が形成さ
れ、p電極84を正、n電極85を負にして電圧を印加
することにより活性層81に電子と正孔が注入され、あ
る電流値でレーザ発振が起きる。レーザチップは通常、
成長層側を下にして、銅ブロック86上にシリコンなど
により構成したサブマウント88上にろう材87を介し
てマウントされる。レーザ共振器を構成するために必要
な反射鏡89は結晶のへき開面を利用して作られる。
【0009】図9は図6に示した光ピックアップ装置に
おける半導体レーザ素子37と反射ミラー40の近傍を
拡大断面図で示す。半導体レーザ素子37において、発
光点のある活性層81とキャツプ層83側の端面までの
高さZ1は通常10μm程度と小さいが、エピタキシャ
ル成長により作成されるため高さZ1の精度は高く、±
1μm以下程度にできる。一方、活成層81とGaAs
基板80側の端面までの高さZ2は100μm程度と大
きく、その精度はGaAs基板80の厚さ精度に依存す
る。GaAs基板80はウエハーを研磨またはエッチン
グして加工されるので、その厚さ精度は±10μm程度
であって、高さZ1の精度に比べて数値が非常に大き
い。
【0010】シリコンの半導体基板34の段差部分は上
面34aをエッチングして加工される。エッチングの深
さ(H1+H2)は、エッチング時間の短縮および加工精
度の確保のために、なるべく小さい方が望ましい。しか
し、半導体レーザ素子37の出射光L1のNA(Numeric
al Aperture)値を大きくするためには、深さ(H1+H
2)を半導体レーザ素子37の高さの2倍程度、すなわ
ち200μm程度にする必要があり、非常に大きな値と
なる。エッチングの深さを浅くしながらNA値を大きく
するために、半導体レーザ素子37の発光点と反射ミラ
ー40との距離X1を可能な限り小さくする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の光ピ
ックアップ装置では、半導体基板上に半導体レーザ素子
と光検出器とを備えた構成において、光ディスクからの
戻り光をホログラム素子などの分割手段で光検出器に入
射させ、たとえば、ビームサイズ法でフォーカシングエ
ラー信号を検出する場合、2つの光検出器の一方は焦点
の前で、他方は焦点の後で受光するように構成する必要
があるが、光検出器をホログラム素子と平行に配置して
いる従来の構成においては、ホログラム素子と2つの光
検出器との距離が同じであるため、ホログラム素子の分
割パワーを操作して、焦点位置をずらす構成が必要であ
る。そのためには、その構成に適合した特別なホログラ
ム素子を作成しなければならない。
【0012】また、NA値を大きくするためには、図1
0に示したように、発光点と反射ミラー40との距離X
1を小さくすればよいが、あまり小さくすると半導体レ
ーザ素子37のGaAs基板側の高さZ2が大きいので
出射光が半導体レーザ素子37の出射端面の部分37d
で遮られ、光の利用効率が低下するので、距離X1を小
さくするには限度がある。
【0013】また、図11に示したように、NA値を大
きくするために、半導体レーザ素子37をGaAs基板
側で半導体基板34に固定した構成においては、光が半
導体レーザ素子37で遮られることは少なくなる。この
場合、半導体レーザ素子37のZ2の寸法精度がZ1に比
べて悪いので発光点の高さ精度が得られず、図6におけ
る光検出器35と光検出器36における光スポットの大
きさが変わってしまうと言う不都合がある。また、上面
34aの高さH1を高くする必要があり、エッチングに
よる加工ができず、また、深く加工することが困難であ
るという問題がある。
【0014】また、図7に示した構成においては、プリ
ズム50を容易に大きくできるのでNA値は大きくでき
るが、Z2の寸法精度が悪く、また、プリズムの添付精
度が悪く、さらに、基板34とプリズム50が別部品な
ので製造しにくいといった問題がある。
【0015】本発明は上記課題を解決するもので、小型
化しながら高精度に製作でき、かつNA値を大きくでき
る光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、半導体基板上に装着され、レーザ光を出射
する半導体レ−ザ素子と、前記半導体基板を加工して設
けた所定高さの傾斜した段差面を反射面とし、前記半導
体レーザ素子の出射光を反射する反射ミラーと、前記半
導体基板上に設けた複数の光検出器と、前記反射ミラー
で反射したレーザ光を記録媒体面上に集光する対物レン
ズと、前記記録媒体面からの戻り光を分割して所定の前
記光検出器に入射させるホログラム素子とを備えた光ピ
ックアップ装置において、前記半導体レーザ素子の出射
端面を前記反射ミラーに近接させるとともに出射光軸が
前記半導体基板と前記反射ミラーとに共通な垂直面に交
差するように配置することにより前記反射ミラーで反射
したレーザ光が半導体レーザ素子の出射端面に当たらな
いようにして前記半導体レーザ素子のエピタキシャル成
長層側の面を前記半導体基板上に固定し、前記反射ミラ
ーで反射したレーザ光が前記ホログラム素子に対してほ
ぼ垂直に入射するように前記半導体基板を前記ホログラ
ム素子に対して傾けて配置した光ピックアップ装置であ
る。
【0017】
【作用】本発明は上記構成において、半導体基板と反射
ミラーとに共通な垂直面を含まない光軸を有する出射光
の反射光は、半導体レーザ素子の出射端面を反射ミラー
に近接して配置しても出射端面に当たらない方向に反射
する。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例の光ピックアップ装
置について、図面を参照しながら説明する。図1は本発
明の実施例の光ピックアップ装置の構成を概略側断面図
で示す。まず、本発明の光ピックアップ装置における半
導体基板1と半導体レーザ素子2との位置関係について
説明する。図2(a)は本実施例の光ピックアップ装置
における半導体レーザ素子とその近傍とを部分上面図で
示し、図2(b)は同側断面図で示す。図において、1
は半導体基板、1aはその表面、1bは半導体基板1を
エッチング加工により形成された所定深さを有する凹部
分の底部、2は半導体レーザ素子、3は前記凹部分にお
ける傾斜した平らな段差面で構成された反射ミラーであ
る。半導体レーザ素子2は、図2(a)に示したよう
に、その成長層側の面を底部1bに貼り付けて固定さ
れ、また、半導体レーザ素子2の出射端面の底面に平行
な稜線を、底部1bの面と反射ミラー3との交線1cに
対して傾けて取り付けることにより、半導体レーザ素子
2の出射光の光軸が反射ミラー3と半導体基板1とに共
通な垂直面に交差するように配置される。この設定によ
り、反射光10が半導体レーザ素子2の出射端面から遠
ざかるように反射し、半導体レーザ素子2の発光点と反
射ミラーとの距離を小さくしても反射光が半導体レーザ
素子2の端面で遮られ難くなり、したがって、レーザ光
の反射ミラー3への入射角を大きくしてNA値を大きく
できる。
【0019】つぎに本発明の実施例の光ピックアップ装
置の動作について説明する。図1において、反射光10
が半導体基板1に対して斜めに出射されるため、半導体
基板1を傾け、光ディスク11に対して反射光10が垂
直に入射するように設定する。半導体基板1の上面には
トラック方向(以下、X方向と記す)に関して、反射ミ
ラー3上の反射中心を挟むように2分割光検出器5と2
分割光検出器6とが配置され、また、光ディスク11の
半径方向(以下、Y方向と記す)に関し、反射ミラー3
上の反射中心を挟むように3分割光検出器7と3分割光
検出器8とが配置されている。さらに、ガラスブロック
12の互いに平行に対向する表面のうち、反射ミラー3
に対向する表面上にホログラム(以下、HOEと記す)
素子HOE113が形成され、もう一方の表面にHOE2
14が形成されている。ここで、2分割光検出器5と2
分割光検出器6はそれぞれX方向の分割線で分割した2
つの受光領域を構成し、3分割光検出器7と3分割光検
出器8はそれぞれY方向の分割線で分割した3つの受光
領域を構成する。
【0020】上記構成において、半導体レーザ素子2か
ら出射されたレーザ光9は反射ミラー3で反射され、反
射光10はHOE113とHOE214を透過して、0次
光が対物レンズ17で光ディスク11に集光される。光
ディスク11からの戻り光は、対物レンズ17を通っ
て、HOE113に入射してX方向に回折され、その±
1次光は2分割光検出器5と2分割光検出器6で受光さ
れる。この2分割光検出器5と2分割光検出器6の出力
信号からプッシュプル法によりトラッキングエラー信号
と情報信号とを取り出す。また、HOE214でY方向
に回折された±1次光は、3分割光検出器7と3分割光
検出器8で受光され、その出力信号からビームサイズ法
によりフォーカシングエラー信号を取り出す。
【0021】すなわち、2分割光検出器5と2分割光検
出器6の受光素子5A,5B,6A,6Bのそれぞれの
光電出力をT5A,T5B,T6A,T6Bとすると、トラッキ
ングエラー信号は、 (T5A−T5B)+(T6A−T6B) なる演算により得ることができる。
【0022】また、3分割光検出器7と3分割光検出器
8の各受光素子を7A,7B,7Cと8A,8B,8C
とし、それらの出力をそれぞれF7A,F7B,F7C
8A,F 8B,F8Cとするとフォーカシングエラー信号
は、 (F7B+F7C−F7A)−(F8B+F8C−F8A) なる演算により得ることができる。
【0023】以上のように本実施例によれば、半導体レ
ーザ素子の出射端面稜線が反射ミラーの稜線に対して傾
斜させることにより出射光軸を半導体基板と反射ミラー
とに共通な垂直面に交差させ、また、発光点と反射ミラ
ーとの距離を小さく配置することにより、反射光が半導
体レーザ素子の端面で遮られることなくNA値を大きく
できる。
【0024】また、本実施例によれば、フォーカシング
エラー信号を得るための分割用のHOE214の分割の
パワーを均等にしても、HOE214と3分割光検出器
7との距離と、HOE214と3分割光検出器8との距
離とが異なっているため、3分割光検出器7と3分割光
検出器8に入射する光は、焦点を前後とすることができ
る。
【0025】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図3(a)は
本実施例の光ピックアップ装置における半導体レーザ素
子とその近傍とを部分上面図で示し、図3(b)は同側
断面図で示す。図において、図2の実施例と同じ構成要
素には同一番号を付与して説明を省略する。本実施例が
第1の実施例と異なる点は、半導体レーザ素子2の2次
へき開をレーザ光出射部分に対して均等ではなく、大き
く偏らせ、レーザ光9が半導体レーザ素子2の端部近傍
から出射するようにしている。したがって、発光点を実
施例1の場合よりもさらに反射ミラー3により近づけて
設定できるので、NA値を大きくしても反射面の面積を
小さくでき、したがって、エッチングにより加工した反
射ミラーの深さが浅くて済み、より製作し易くなる。
【0026】以上のように本実施例によれば、半導体レ
ーザ素子2の2次へき開をレーザ光出射部分に対して均
等ではなく、大きく偏らせ、レーザ光9が半導体レーザ
素子2の端部近傍から出射するようにするとともに、半
導体レーザ素子の出射端面稜線が反射面の稜線に対して
傾斜させて出射光の光軸を半導体面と反射面との共通な
垂直面に交差させ、かつ、発光点と反射ミラーとの距離
を小さく配置することにより、NA値を大きくできる。
【0027】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
の光ピックアップ装置について、図面を参照しながら説
明する。図4は本実施例の光ピックアップ装置の構成を
部分上面図で示す。図4において、1は半導体基板、2
は半導体レーザ素子、3は半導体基板1の上面をエッチ
ング加工して形成した多角形の凹部の傾斜した平らな段
差面により構成した反射ミラーであり、半導体レーザ素
子2は実施例1と同様に、出射端面稜線が反射ミラー稜
線に傾斜するように配置することにより、反射したレー
ザ光9が半導体レーザ素子2に干渉しないように設定し
ている。また、12は反射ミラー3の面に設けた段差で
あり、レーザ光9の当たっている反射面だけを半導体レ
ーザ素子の出射端面に近付けて配置し、NA値を大きく
しても反射面の面積を小さくでき、反射ミラー3のエッ
チング加工の深さを浅くできるので製作が容易になる。
【0028】また、4はレーザ光9の出射パワーをモニ
タする後方モニタ用光検出器、5および6は2分割光検
出器、7および8は3分割光検出器である。後方モニタ
用光検出器4の位置は2分割光検出器5および6と、3
分割光検出器7および8とレーザ光が干渉しない位置に
設定できるため、前記各光検出器を凹部分に近づけて配
置でき、小型化が可能となる。また、後方モニタ用光検
出器4の後方には他の光検出器がなく、半導体レーザ素
子2の後方出射光が後方モニタ用光検出器4以外の光検
出器に入射しないので、オフセットなどを生じることが
ない。また、後方モニタ用光検出器4における反射光は
反射ミラー3における反射光10と方向が90度程度ず
れているので、半導体レーザ素子2の後方出射光が対物
レンズなどに入射することを防止できる。
【0029】図5(a),図5(b)に半導体レーザ素
子2を反射ミラー3に対して斜めにマウントする場合の
実施例を上面図で示す。
【0030】図5(a)は半導体基板1をエッチングで
加工した段差面を複数個有する多角形の凹部の底面1b
に、実施例1と同様に半導体レーザ素子2の出射端面稜
線が反射ミラーの稜線に対して斜めになるように配置し
たときに、半導体レーザ素子2の四角2a,2b,2
c,2dが、ほぼ前記段差面の稜線部分に位置するよう
に設定しておき、半導体レーザ素子2を凹部の底面にマ
ウントするとき、この四角2a,2b,2c,2dと4
つの段差面との隙間La,Lb,Lc,Ldが均等にな
るように配置すれば、容易に所定の位置と角度でマウン
トできる。
【0031】図5(b)は半導体基板1をエッチング加
工で凹部を形成し、半導体レーザ素子2をその出射端面
稜線が反射ミラー3の稜線に対して斜めになるように配
置したとき、半導体レーザ素子2の四角2a,2b,2
c,2dに対向する部分に角部Sa,Sb,Sc,Sd
を設けておく。半導体レーザ素子2をマウントすると
き、この角部Sa,Sb,Sc,Sdに半導体レーザ素
子2の四角2a,2b,2c,2dが一致するように配
置すれば、容易に望んだ位置および角度でマウントでき
る。
【0032】以上のように、本発明の実施例の光ピック
アップ装置によれば、容易に反射ミラー3に対して、半
導体レーザ素子2を斜めに精度よくマウントすることが
可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明は、半導体基板上に装着され、レーザ光を出射する半
導体レーザ素子と、前記半導体基板を加工して設けた所
定高さの傾斜した段差面を反射面とし、前記半導体レー
ザ素子の出射光を反射する反射ミラーと、前記半導体基
板上に設けた複数の光検出器と、前記反射ミラーで反射
したレーザ光を記録媒体面上に集光する対物レンズと、
前記記録媒体面からの戻り光を分割して所定の前記光検
出器に入射させるホログラム素子とを備えた光ピックア
ップ装置において、前記半導体レーザ素子の出射端面を
前記反射ミラーに近接させるとともに出射光軸が前記半
導体基板と前記反射ミラーとに共通な垂直面に交差する
ように配置することにより前記反射ミラーで反射したレ
ーザ光が半導体レーザ素子の出射端面に当たらないよう
にして前記半導体レーザ素子のエピタキシャル成長層側
の面を前記半導体基板上に固定し、前記反射ミラーで反
射したレーザ光が前記ホログラム素子に対してほぼ垂直
に入射するように前記半導体基板を前記ホログラム素子
に対して傾けて配置したことにより、フォーカシングエ
ラー信号を得るためのホログラム素子での分割パワーを
特別に変化させなくても、分割素子の距離が異なってい
るため、適正な配置にすることができ、また、レーザ光
の一部と半導体レーザ素子との干渉がなくなり、十分な
NA値が確保できる。
【0034】また、反射ミラーのレーザ光の当たってい
ない半導体レーザ素子側の部分を逃がす構成にすること
により、半導体レーザ素子と反射ミラーをさらに近づけ
ることが可能となり、半導体基板をエッチングして作る
反射ミラーの深さが浅くて済み、製作がより容易にな
る。また、半導体レーザ素子からのレーザ光出射位置
を、半導体レーザ素子の直上から見て、中央よりも反射
ミラー面に近い側へオフセットすることにより、半導体
レーザ素子の発光点を反射ミラーにより近づけることが
可能となり、上記と同様の効果が得られる。さらに、半
導体レーザ素子の位置決め用マークを半導体基板上にエ
ッチングにより設けることにより、半導体レーザ素子を
マウントするとき、斜めに位置決めすることが大変容易
になる。また、エッチングで反射ミラー面と同時に製作
するために、位置決め用マークの製作も容易で、精度も
高いものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における光ピックアップ装置の
構成を示す概略側断面図
【図2】(a)本発明の第1の実施例における半導体レ
ーザ素子と反射ミラー近傍の位置関係を示す部分上面図 (b)同側断面図
【図3】(a)本発明の第2の実施例における半導体レ
ーザ素子と反射ミラー近傍の位置関係を示す部分上面図 (b)同側断面図
【図4】本発明の第3の実施例における半導体基板上の
半導体レーザ素子、反射ミラーおよび光検出器の位置関
係を示す上面図
【図5】(a)本発明の第3の実施例における半導体レ
ーザ素子と反射ミラー近傍の他の位置関係を示す上面図 (b)同変形例の上面図
【図6】従来の光ピックアップ装置の一構成例を示す断
面図
【図7】従来の光ピックアップ装置の他の構成例を示す
断面図
【図8】従来の光ピックアップ装置における半導体レー
ザ素子と反射ミラー近傍の構成を示す斜視図
【図9】光ピックアップ装置に用いられる半導体レーザ
素子と反射ミラーとの近傍を拡大して示す断面図
【図10】従来の光ピックアップ装置における半導体レ
ーザ素子と反射ミラーとの位置関係を示す部分断面図
【図11】従来の光ピックアップ装置における半導体レ
ーザ素子と反射ミラーとの位置関係を示す部分断面図
【符号の説明】
1 半導体基板 2 半導体レーザ素子 3 反射ミラー 5 2分割光検出器 6 2分割光検出器 7 3分割光検出器 8 3分割光検出器 9 出射光 10 反射光 11 光ディスク 13 ホログラム素子 14 ホログラム素子 17 対物レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼川 昭男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−216328(JP,A) 特開 平4−139628(JP,A) 特開 昭64−46243(JP,A) 実開 昭61−168663(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/135 G11B 7/125

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に装着され、レーザ光を出
    射する半導体レ−ザ素子と、前記半導体基板を加工して
    設けた所定高さの傾斜した段差面を反射面とし、前記半
    導体レ−ザ素子の出射光を反射する反射ミラーと、前記
    半導体基板上に設けた複数の光検出器と、前記反射ミラ
    ーで反射したレーザ光を記録媒体面上に集光する対物レ
    ンズと、前記記録媒体面からの戻り光を分割して所定の
    前記光検出器に入射させるホログラム素子とを備えた光
    ピックアップ装置において、前記半導体レーザ素子の出
    射端面を前記反射ミラーに近接させるとともに出射光軸
    が前記半導体基板と前記反射ミラーとに共通な垂直面に
    交差するように配置することにより前記反射ミラーで反
    射したレーザ光が半導体レーザ素子の出射端面に当たら
    ないようにして前記半導体レーザ素子のエピタキシャル
    成長層側の面を前記半導体基板上に固定し、前記反射ミ
    ラーで反射したレーザ光が前記ホログラム素子に対して
    ほぼ垂直に入射するように前記半導体基板を前記ホログ
    ラム素子に対して傾けて配置した光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光が当たらない反射ミラーの部分
    であって、半導体レーザ素子が近接する部分を半導体レ
    ーザ素子から遠ざけるように削除した請求項1記載の光
    ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 レーザ光の出射位置が出射端面の中央よ
    りも反射ミラーの反射面に近づく位置に偏っている半導
    体レーザ素子を用いた請求項1記載の光ピックアップ装
    置。
  4. 【請求項4】 段差面の一部が半導体レーザ素子を半導
    体基板上に固定するときの位置決め用の段差を構成する
    請求項1記載の光ピックアップ装置。
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